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The Grey Heronさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2673
性別 女性
年齢 61歳
自己紹介 映画は生きる糧のひとつであり、心の拠り所のひとつ。

さらに、
笑わされ、叱咤され、癒され、
映画は掛け替えのない友でもあります。

当サイトに於いて21年目を迎えさせていただきました。
管理人様のご尽力、作品とレビュー多くの出会いに只々感謝です。

今後ともお付き合いの程、宜しくお願い致します。



                                    

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821.  真人間(1938) 《ネタバレ》 
NYの百貨店、人格者である社長の方針で更生を目的として保護観察中の前科者を雇っています。ジョーもその中の一人であり同僚ヘレンとのロマンスが描かれています。フリッツ・ラング、シルヴィア・シドニー、ジョージ・ラフトの組み合わせとくれば、堅気に成り切れずに凍り付く無情な結末を迎えるだろうという予感。 ヘレンの過去を知った器の小さいジョーが事もあろうに社長の恩を踏みにじる百貨店襲撃に加担するというのを聞いたヘレン。「裏切り者の腐れ外道」の最期を固唾を呑んで見守ったのですが。 オヨヨ~ 「これでいいのだ」との監督の思いが素直に受け入れられない異色作でした。
[DVD(字幕)] 7点(2021-04-30 21:33:39)
822.  クロワッサンで朝食を
地味で淡々としながらも目が離せなかった作品。フリーダとステファンの関係がいかにもフランス映画的。財を成し豊かな暮らしを送るフリーダが噛みしめる寂しさに、財の無い私はどうなるのだろう・・・・・・・・ ジャンヌ・モロー貫禄の着こなしに脱帽です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-04-30 01:35:09)
823.  マローダーズ/襲撃者
デイヴ・バウティスタ目当ての鑑賞。VSブルース・ウィリス はもとより上腕二頭筋&大胸筋を拝むことすら出来ず(悲) そこは諦めるとして、クリストファー・メローニ演ずるモンゴメリ捜査官がそこそこ渋くて事の成り行きに興味津々でしたが、入り組んだ(過ぎる?)話に集中できずリタイア(泣)となり数時間後仕切り直し鑑賞で何とか完走。やはり話を膨らませ過ぎていて唐突な結末に歯痒さが残ります。
[DVD(字幕)] 7点(2021-04-30 01:19:38)
824.  絞首台の決闘 《ネタバレ》 
冒頭の銀行強盗と追跡逮捕劇に、強盗団 VS 保安官&街の人々の西部劇かと思いきや。1878年での判事・検事・弁護士・陪審員が揃った裁判模様と死刑執行の為の絞首台設営を犯人が目にしているのが驚き。保安官の味方は殉職保安官未亡人と婚約者の連れ子の少年だけで、娘(犯人元カノ)・婚約者・街の人々が犯人に肩入れして孤立してゆく意外な展開に目が離せません。ひょっとして無罪なのかと思った犯人が本性を剥き出しにする結末も結構手に汗握るものでした。辛くとも保安官として聖書に誓ったからには正義を貫くという胆力を見せる私的優男のイメージを覆されたフレッド・マクマレイと邪心を隠した優男を演じたロバート・ヴォーンが印象深い。短い尺でありながら見応え充分の異色西部劇にして良作です。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-04-25 03:13:36)
825.  痴人の愛(1934)
原作未読。ベティ・デイヴィスとレスリー・ハワードは刺身と刺身のツマのよう。「ザ・腐れ縁」と呼べる二人の愛憎模様を観るのは服着てサウナに入っているようでした。「透明人間」のクロード・レインズ同様に本作がベティ・デイヴィスのエポックメイキングであったところに点数の全てを。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-04-22 01:38:52)
826.  過去を逃れて 《ネタバレ》 
本作から28年後に演じたフィリップ・マーロウを思わせるロバート・ミッチャムの若き姿が印象深い。カーク・ダグラスとの絡みが淡泊だったのが残念。全員を破滅に追いやる死神を演じたジェーン・グリアはバーバラ・スタンウィック程のアクの強さが無いのが本作では功を奏しているように思います。粋なラストシーンが余韻を残します。フィルム・ノワールの良作です。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-04-16 01:43:27)
827.  アリバイなき男
オープニングクレジットのリー・ヴァン・クリーフ、ネヴィル・ブランド、ジャック・イーラムに座り直しました。三者共々ナイスな悪党ぶりで主役を大いに引き立てるナイスキャスティング。物語も冒頭から惹き込まれ先行きが想像出来ない展開にテンションが上がる一方。しかし! 結末=鉄棒競技で高難度の技を連発しながらも着地で尻餅! 一気に脱力弛緩、溜息が出ました。三悪人の若く瑞々しい姿を目に出来たので良しとします。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-04-08 01:40:09)
828.  さらばベルリンの灯
ジョージ・シーガル(2021.3.23 没)アレック・ギネス、マックス・フォン・シドー、ジョージ・サンダース、いぶし銀の面々が織りなす諜報戦は華は無くとも緊張感に満ちており画面に釘付け。登場時から「もしかしてこの女性は」との思いが離れなかったインゲ(センタ・バーガー)のラストシーンが余韻を残します。やるせなさを掻き立てられる特筆もののジョン・バリーの音楽と共に記憶に残る味わい深い良作です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-04-05 14:15:28)
829.  フランス組曲 《ネタバレ》 
禁断の恋愛模様以上に、「戦争は人の本性を剥き出しにする」劇中の台詞そのままの人々の丹念に描かれた姿に感じ入るものがあり、特に子爵の無残な姿に陥る過程が強烈な印象を残します。エンドクレジットの作者の化身である手稿に+1点。格調ある作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-04-04 03:56:52)
830.  真昼の暴動 《ネタバレ》 
刑務所脱獄話に付き物の裏切り者とサディスト当局。生きる価値無い裏切り者の最期を淡々と眺める。それ等を操る看守長を演じるヒューム・クローニンが本作MIP。見た目から言動からまさに蛇蝎の如しであって、好々爺のイメージしかないのでビックリの好演。デビュー2作目のバート・ランカスターの一本調子の固い演技と作戦のアバウトさに気持ち高ぶらず、真っ昼間の強行突撃での暴動模様はナチスもの戦争映画のようで目がテンに。結末のやるせなさを味わっていたところへの先生の台詞は「言わんでいい(怒)」蛇足の極み。ジュールズ・ダッシン監督に期待大だったのが肩透かしを食った作品。
[DVD(字幕)] 7点(2021-03-31 14:59:53)
831.  ブラザー・サン シスター・ムーン
初見。後悔しか浮かんで来ない過去、澱みきってくたびれ果てた現在、希望が浮かんで来ない将来。 この歳で観た本作に心洗われる思いです。 とりわけ歌に。 贅を極めた聖職者の頂点たる教皇(アレック・ギネス)の神に仕える初心を思い出したかのような振る舞いは、重みがあるシーンでした。 心の拠りどころの一つとなる秀作です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-03-29 15:41:16)(良:1票)
832.  情熱なき犯罪 《ネタバレ》 
クロード・レインズのデビュー2作目にして本格的俳優人生がスタートした作品。敏腕弁護士の皮を被ったペテン師を淀みなく演じています。窮地に陥るともう一人の自分が現われて叱咤激励する演出はエドワード・G・ロビンソン作品(どの作品か思い出せない)でもあり、更に嫌悪感が募ります。丹念に積み上げてきた積み木を丸ごとひっくり返すような結末に「何じゃそりゃ?」と呆れると共に、ダークヒーローらしからぬ惨めっぷりが絵になる姿でありました。
[DVD(字幕)] 7点(2021-03-29 12:45:32)
833.  情熱の友 《ネタバレ》 
デヴィッド・リーンお得意の不倫モノ。ロンドン屈指の銀行家ハワード(クロード・レインズ)、年の離れた妻メアリー(監督夫人アン・トッド)、将来を嘱望されている妻子持ちの青年科学者スティーヴン(トレヴァー・ハワード)による丹念に描かれた三つ巴の愛憎劇はハワード貫禄の完勝で幕。他愛ないメロドラマであっても「愛して欲しいと願った事はない」言葉とは裏腹な煮えたぎる嫉妬心を静かに見せるクロード・レインズに魅入りました。 余談ながらヘンリー8世を超える結婚7回というクロード・レインズの愛憎模様も波瀾万丈だったのでしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2021-03-29 06:01:16)
834.  白衣の男 《ネタバレ》 
イーリング作品らしからぬ純粋無垢な研究者(アレック・ギネス)による、汚れずに永久に傷まない「究極の!」繊維開発にまつわる騒動をイーリング作品らしい皮肉な視線がこもったライトなコメディで描かれています。成功するのが早いと思ったら、そこからが話の本番で、労使が揃って時代の変化を恐れる姿がなかなかに考えさせられました。好感が持てたアレック・ギネスの外連味無き真っ直ぐな演技が光る良作です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-03-23 01:51:51)
835.  オペラの怪人(1943) 《ネタバレ》 
原作未読。数ある版どれも未鑑賞。怪人は娘を盲愛する哀しき人物で(最後まで父娘をはっきりさせなかったのはヘイズコード(近親相姦)に触れた為だそうです)あり、半分だけ焼けただれた顔(クロード・レインズ出演条件だったそうです)と共に彼らしいキャラクターでありました。故にヒリつく怖さが無かったのが残念です。見惚れたオペラシーンや恋の鞘当て模様など「陽」の印象が強いのが意外な作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-03-21 14:38:56)
836.  幌馬車(1923)
全財産を積んだ幌馬車100台を超える隊列が進むカンザスからオレゴンに向かう3,200㎞の道のりは、西部劇がその昔は西部人情劇と呼ばれていたというのが納得の人々の喜怒哀楽が描かれており、一行が見舞われる最大の苦難には考えさせられました。物凄くお金をかけていると思われる大物量の映像は当時の苦難を想像させられるもの。登場人物達が華に欠けるのが物足りなくもありますが、目くじら立てる程でもありません。映画史的価値を感じる良作です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-03-13 21:33:43)
837.  素敵なウソの恋まじない<TVM>
ロアルト・ダール、リチャード・カーティス、ダスティン・ホフマン、ジュディ・デンチ、豪華組み合わせに興味津々での鑑賞。 8年ぶりのダスティン・ホフマンは白髪で太めになったものの加齢の衰えを感じさせなく、口角がグ~ッと上がる笑顔は相変わらず素敵でありました。彼自身が重なるような完全主義的凝り性なホッピーさんに、呆れると共に想いの深さに胸熱に。 100匹が亀というのが絶妙です(臭いを想像すると萎えるのですが) 硬派なジュディ・デンチしか見たことが無いのでシルバーさんには驚くやら戸惑うやら。78歳と81歳のキスシーンにプラスマイナス色々な思いがよぎりました。 二人に大馬鹿者プリングルスさんを絡ませた脚本も流石の仕事ぶり。小品ながら味わい深い逸品です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-03-10 01:57:59)(良:1票)
838.  ラベンダー・ヒル・モブ
オードリー・ヘプバーンにそっくりだと思ったらご本人でした。アレック・ギネスは彼女のスター性を感じ取っていたそうです。そのアレック・ギネスですが、ラストまでニコルソン大佐の面影を見いだせませんでした。(泣)ロバート・ショウは再見で発見。(嬉) アカデミー脚本賞が納得出来る飄々とした犯罪もので大オチまで見応え充分、大いに楽しめました。 傑作「カインド・ハート」を生み出したイーリングスタジオ作品に相応しい逸品です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-03-04 01:56:27)
839.  ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
遺産を巡る一族のいがみ合いは生々しく、謎解きはベタ過ぎず突飛過ぎず、最後まで集中して鑑賞できました。 クリストファー・プラマー90歳はいつも通り矍鑠として貫禄の存在感。 100歳超えても現役可能と思っていたのが、家での転倒で亡くなられたのが残念でなりません。「70歳を過ぎてからいい脚本が回ってくるようになった」と語る通り生涯現役を貫いたお姿に励まされるものがあります。
[DVD(字幕)] 7点(2021-02-24 16:39:40)
840.  関の彌太ッぺ(1963)
「ラ・スクムーン」のジャン・ポール・ベルモントが重なるラストショットでの男気漂う中村錦之助に鳥肌。この人特有の目力と台詞回しはこれぞ千両役者。
[DVD(邦画)] 7点(2021-02-24 07:13:28)
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