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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2271
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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821.  パニッシャー(2004) 《ネタバレ》 
 原作はアメコミ。なるほど。知らんかった。謎のロシア人。ギター男。ちょっと変だとは思ったんです。でも、もとがアメコミならそれも納得。  家族を皆殺しにされる序盤。予備知識がないので、これは凄惨な復讐ものだと思いながら鑑賞。装備を整え、いざ、粛清。と思ったら、あらら、なんだかテンポがあまりよろしくないですね。  個人的に、『復讐もの』には、『哀しさ』と『怒り』が絶対必要。ですが、フランクから『怒り』や『哀しさ』が、思っていたほどには伝わってこない。正直、もっと悲しんで欲しい。もっと、怒り狂ってほしい。で、圧倒的な負のエネルギーを爆発させて、ぐっちゃぐっちゃにしてほしかったです。だからこそ、カタルシスを感じられると思うんですよね。  アパートの変な住人達との心温まるエピソード。変なロシア人とのコメディタッチな乱闘。どれも個人的には不要です。  序盤の心温まるシーンと、復讐のギャップ。そこを期待しちゃうわけです。復讐の最中に、隣人とのほのぼのエピソードもってこられると、せっかくの熱が冷めてしまいます。変なロシア人で、笑いに転化してほしくないですね。  それだったら、自分を助けてくれた呪術師のおっちゃんに、なんか黒魔術の呪いなんか受けちゃって、暗黒パワーで復活とかにしてくれたら、もっと割り切って見れます。  まあ、いろいろ言いましたが、結局最後まで飽きずに楽しんでみちゃったので、エンターテイメントとしては及第点だと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-12-03 02:19:33)
822.  幸せになるための27のドレス 《ネタバレ》 
 ラブコメの王道をいく作品。安心してみていられる心地良さがあります。テンポが良く、笑いもほどよく、下品なネタもほとんどない。  『ブライズメイド』という日本ではあまりなじみのない職業。ですがすごくわかりやすいストーリーのおかげで、『ああ、そーゆー職業があるのね。』とすんなり受け入れられます。  『主人公のジェーン、仕事が出来る上司に片思い。だけど妹に上司をとられてしまう。自分にちょっかいをかけてくるのは嫌味なライター。二人は会えばケンカばかり。だけどいつの間にか惹かれあう二人。』なんでしょう。このベタな展開は。でもラブコメはベタなほうが良い。  『酒場で意気投合し、大盛り上がり。結ばれちゃう二人。その直後、ファミレスで暴露記事を目にして天国から地獄へまっさかさま。』こーゆーお約束の展開は、ラブコメが確実に盛り上がる鉄板の演出です。  共感しづらい点があるとすれば2つだけ。1つめは、『何も仕事やめなくていいじゃん。』作品のテーマに沿っての結論なんでしょうが、仕事とプライベートをきっちり分ければ済む問題。ジェーンにとってのブライダルの仕事って天職だと思います。それを否定して欲しくはなかったです。  2つめは、『妹、簡単に姉と仲直りしすぎ。』確かに妹にも悪い部分はありましたが、結婚を破談にされたのに、わりとあっさり姉と仲直り。あまりにも無難にまとめすぎちゃいましたね。  それにしてもこの映画って、映画よりむしろ連続テレビドラマにしちゃったほうが、面白いかもです。 
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-11-23 13:23:55)(良:1票)
823.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
 サスペンス的に言えば、『火サス』とあんま変わらない。ですがそこに出てくる人間の描き方がエグイい。  子供の頃に一人だけ誘拐。性的虐待を4日間にわたって受け、そのトラウマが元で精神不安定に。小児性愛者を偶然見つけ、突発的に幼少期の自分と重ねてしまい殺害。妻にそのことを告白。だけど運悪くケイティ殺しの日と重なったため、妻はケイティ殺しを疑う。結果、ケイティの父であり幼友達でもあるジミーから報復されてしまう。救いの無い話。デイブが悲惨すぎて、後味は悪いです。  ジミー、デイブ、ショーン。自分が誰と重ねあってしまうかで評価が分かれてしまいそうな本作。私はデイブ。だから良い映画だったとは言い難いです。  それにしてもショーン(ケヴィン・ベーコン)と奥さんのエピソード、これって必要だったんでしょうか。ショーンが奥さんからの電話を受けるたび、いちいちストーリーが止まる感じがします。で、その奥さんが事件や過去のエピソードとつながってくるわけでもありません。メインのストーリーが完璧なだけに、無言電話がジャマで仕方がなかったです。  また、事件の犯人は映画だから許されるような人物で、意外性があるのですが、動機が突発的なものっていうのは、オチとしていささか弱い気がします。いや、銃社会としてリアリティを感じさせるようなオチではありますが・・・  この作品は子供の頃から立場が違う3人の物語がメイン。その一方でミステリー要素が強く、犯人も全然わからないので、サスペンスとしても面白い。デイブのミスリードが効いていて、映画の緊迫感を増しています。ドラマとしても刑事サスペンスとしても緊張感のある良作。ですがオチが弱いのと後味が悪すぎるのがちょっと残念ですね。  映画としては◎ですが、好みとしては△といったところでしょう。評価しづらい作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-11-12 13:04:42)(良:3票)
824.  ダニー・ザ・ドッグ 《ネタバレ》 
 ハードなアクションかと思いきや、実は『ちょっと深イイ話』に見せかけて、『浅イイエンターテイメント』というしめくくり。でも嫌いじゃないです、こういうの。意味ありげで、あんま大した意味はないっていうの。  最初からジェット・リーのアクション目当てだったので、それを見れただけでも満足。むしろ、なかなかヘビーなドラマを仕込んでくれたおかげで、見応えのある作品となっています。  その一方で、クライマックス辺りのドタバタアクションには少し物申したい。おいてけぼりの部下たち。そのまま放置で突然舞台はコンサートホール。今までの丁寧な脚本作りが嘘のようなこの適当な展開はいったい・・・?そして欲を言うならば、ダニーがサムとヴィクトリアを守りながら戦うといったシチュエーションにしてほしかった。押入れに二人を押し込んじゃった後は、ひたすらバート一家とダニーとの一騎打ち。せっかくダニーが見つけた『本当の家族』との絆を描く絶好のチャンスなのに、その二人が全く絡んでこないってもったいないです。  前半~中盤くらいまではグイグイ引き込まれたんですが、ラストのバトルとオチが弱い典型的な竜頭蛇尾的作品。
[DVD(字幕)] 7点(2017-11-08 12:43:49)
825.  デアデビル 《ネタバレ》 
 父を殺され、愛する人も殺されちゃう主人公。ヒーローものとしてはちょっと暗いストーリー。だけどそれが復讐のカタルシスへとつながって・・・いかない!なんだこれは。ブルズアイ生きてる。キングピンへの制裁ぬるい。そして何かを匂わせたまま迎えるエンディング。そりゃあ反感を買っても仕方がないストーリーです。  とは言え、序盤から中盤にかけては文句なしに面白い。特に『子供と父の絆』のスタートから、『少年が視力を失ってデアデビルになるまで』のエピソードなんか、ほとんど満点と言ってもいいくらいの出来栄え。更には無罪放免になった悪党を成敗するヒーローものならではの勧善懲悪アクション。これは期待が高まるというものです。  そしていよいよブルズアイ、キングピンという真打登場。ところがこの辺りからバトルも物語も減速。一番の見せ場になるはずであろう対決が、一番つまんないってのは、この手のヒーローアクションものでは致命的ではなかろうか。  映画の出来としては全然悪く無いのに、ラストが全然スカッとしないだけで、こんなに満足感を感じられないとは。  キングピンを前にして、なんかよーわからん『ヒーローの美学』みたいなもんを持ち出して、愛する人を奪った諸悪の根源に情けをかける、なんともパンチの弱い結末。後味が悪い映画って好きじゃありませんが、中途半端な結末の映画ってもっとタチが悪いかもしれません。  序盤から中盤くらいまでの、圧倒的なダークヒーローで最後までいってほしかったですね。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-10-20 14:08:41)
826.  口裂け女 《ネタバレ》 
 まあまあ怖い。雰囲気好きです。話のスケールがそんなに大きくない、でも警察や報道といったものはきちんと描かれているバランス感覚が良い。  『口裂け女ビギニング』とも言える内容。なぜ『口裂け女』が生まれたのか、その背景を描いているのは面白いですね。邦画ホラー特有のカビ臭さが感じられる画作りも良い感じです。更には『憑依される前の咳き込み』が、惨劇の前兆として恐怖心を煽られます。好きなんですよね、こーゆー単純でわかり易い予兆。  『口裂け女』には物理的な攻撃が効く。なんとかなりそう。と、思いきや、どうあがいても滅ぼすことはできない。憑依している肉体が死ぬだけ。この設定は単純ながら効果的。悲劇を量産できる優秀なギミック。子供達は『口裂け女』に襲われる恐怖だけでなく、母親を奪われるという絶望まで味わわされることになる。これがホラー。『痛み』『恐怖』『絶望』といったものを、緊張感とともにフィクションの世界で感じさせてくれるのがホラーの醍醐味であり原点ですね。女の子が憑依された自分の母親からハサミで切られちゃうのはショッキングでしたが、ホラーだからこそできるその思い切った演出には、あえて賛辞を送りたいです。  ただ、ラストはだめ。そこだけなんでサトエリのまんま?そこは当然水野美紀でくるべきでしょう。
[DVD(邦画)] 7点(2017-10-16 08:41:38)(良:1票)
827.  プロジェクトBB 《ネタバレ》 
 いつものコメディアクションに加え、後半からはヒューマンドラマの要素も強くなる盛り沢山な内容。なかなかの長尺。ですが軽快なテンポとノリで、あまり長くは感じません。  ジャッキーとルイス・クーが、それぞれサンダル、フリーパスというダメ人間を演じます。そのダメ人間っぷりが結構ひどくて、前半はとても二人に肩入れできません。楽しそうなコメディアクション見せられても、二人が好きになれないので全然楽しめません。  面白くなるのは中盤くらいから。二人が赤ん坊を一生懸命世話しだすあたりから、だんだん二人を応援したくなります。  ヒロイン役のメロディやパッイン、幼馴染の警部や借金取りなど、脇を固める面子も良い味出しています。特にメロディは抑え気味な演技、演出ながら、抜群に良い存在感。この人の存在がサンダルを少しずつ正しい道へと導いていくストーリーは心地良い。容姿もすごく可愛い。性格も落ち着いていて良い。  それに対し苦手だったのは大家とその妻。結構イライラさせられましたね。ダジャレ連発な吹替えが寒いうえにうっとうしいです。  いつものドタバタコメディと、アクション、それにヒューマンドラマが意外と良いバランスでまとまっているので、エンターテイメント作品として良質です。
[DVD(吹替)] 7点(2017-10-09 14:19:54)
828.  クライモリ デッド・パーティ 《ネタバレ》 
 前作同様、これ以上ないくらいのバッドエンドで後味は極めて悪い。後味の悪さでいったらシリーズ中最高かもしれないです。ラストなんかは、『ファニーゲーム』を連想させるオチ。でもそれが良いんです。この作品はスプラッタ愛、ホラー愛に満ちています。言い換えれば悪趣味ということです。  スプラッタ描写ばかりに目がいきがちですが、キャラに個性があり、ストーリー運びが上手いので大変見応えがあります。前作同様、今作でも『何とかなりそう』な展開のさせ方がうまいです。  最初から手も足も出ない相手であれば逃げの一手です。でもなまじ対等に戦える相手だし、逃げようと思えば逃げられそうな状況なので、『油断』『慢心』が生まれます。そこに付け入るやり方がうまいんです。それぞれが迎えるバッドエンド。でも、もっとうまくやれたんじゃないかというもどかしさ。いや、そう思わせるのがうまいのかな。  フェスで街の人間がほとんど出払っているというシチュエーション作りもうまいです。  フェスが終わるか、フェスの警護についている警察仲間が戻ってくるだけでいい。連絡が取れるだけでも良い。でもそうはさせないストーリー展開。反撃も、助けを呼ぶのも、後一歩というところですべて失敗に終わります。本当にもどかしい。  奨学金や麻薬の罪の心配。卒業後の進路。みんな明日以降のことで頭がいっぱいな前半が効いています。訪れない未来。報われない結末。この絶望感は、不条理ホラームービーとしてなかなかです。
[DVD(字幕)] 7点(2017-10-07 13:53:37)
829.  S.W.A.T. 《ネタバレ》 
 あまり評価されていないみたいですが、普通に面白いです。ただみなさんのコメントを読んで凄く納得。なるほど。『予告』。多くの人に酷評される映画には、やはりそれなりの理由があるものですね。  映画の中身はと言いますと、サミュエル・L・ジャクソン、コリン・ファレル、ミシェル・ロドリゲスの3人がはまり役です。型破りながらも頼りがいのある上官。クールなキレ者。武闘派の女性隊員。それぞれ良いキャラしています。惜しむらくは、後半、その個性があまり活かされなかったことでしょう。登場シーンはなかなか良かったんですがね。  同じようなことが、悪役グループにも起こっています。いっちばんわかりやすいのがアレックス。登場シーンで叔父の首を一瞬で切るシーン。迫力があって凄みを感じます。こいつはただものじゃないって感じです。おおっと、まさかのテールランプ切れで逮捕だ。いったいどうなるんだ・・・。で、ずーと囚われのお姫様状態で、結局そのまま刑務所ですか。なんじゃそりゃ。と、思われても仕方がありませんね。  ストーリー自体も、前半と後半で関連が薄いのが気になるところです。『鎮圧』や『突入』タイプの訓練シーンに対し、『護衛』と『追跡』の実戦。せっかく訓練に尺をとったのに、それを活かさない展開にしたのは不思議でしょうがないです。  T.Jの裏切りに関しては、確かにその雰囲気を上手いこと醸し出してはいたのですが、明確な動機がないので、もやもやとした気持ちは残りますね。ギャンブルの最後もいまいち。  などなど、気になる点は多々あれど、じゃあつまんないかと言われると、『いや、結構面白かったよ』と言える作品。  いや、むしろこれぞエンターテイメントなのかもしれないですね。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-10-06 05:00:34)
830.  フレディVSジェイソン 《ネタバレ》 
 前半ホラー。後半天下一武闘会の二部構成。『13日の金曜日』シリーズは結構見ているのですが、『エルム街~』は見たことがありません。で、ストーリー及び人間関係がよくわからないところがあります。ただある程度推測できるくらいわかりやすいプロットなので、『エルム街~』シリーズを見ていなくても楽しめるでしょう。  エルム街の閉鎖的な町の雰囲気は好き。  この作品の残念なところは、序盤~中盤にかけてのパニック演出に対し、後半は人数・舞台が突然制限されたことで、映画そのもののスケールダウンを感じてしまうことです。街の人たちがフレディの影に怯える序盤。ジェイソンがパーティーで大暴れした挙句、フレディの獲物を横取りする中盤。期待させる演出。ところが病院に薬を取りにいってからは、途端に身内だけの少人数物語に。前半のパニックが嘘のよう。後半も警察や街の人たちが絡むストーリーにして欲しかったですね。  『フレディVSジェイソン』のバトルは否が応にも盛り上がります。夢見がちなフレディに対し、超現実主義のジェイソン。芸術家肌のフレディに対し、無骨な労働者ジェイソン。一人一人を丁寧に、アーティスティックに殺していくフレディ。まるで時代劇の剣戟のように、ばっさばっさといっちゃうジェイソン。フレディにしてみれば、『いやいやいや、殺せばいいってもんじゃないよ。てめーに殺し方の美学を教えてやるよ』ってとこですかね。  そんなフレディ、夢からひっぱり出されちゃった。これはもうジェイソンの圧勝かと思いきや、意外や意外。フレディが頑張る頑張る。  『ジェイソンの眼球につきさすアイアンクロー』『フレディの腕をもいじゃうジェイソン』『もいだ腕をフレディに突き刺してあげるジェイソン』アツい。アツいよ。男達のバトルだよ。  それにしても明からにジェイソンの被害者のほうが圧倒的多数、なうえに友達もそのほとんどがジェイソンに殺されちゃったローリー。そのうえでジェイソンに向けるローリーの同情的な眼差し。う~ん。奥が深い。
[DVD(字幕)] 7点(2017-09-25 04:01:44)
831.  ハンテッド(2003) 《ネタバレ》 
 こいつはしぶいぜ。ってゆー感じの作品。  冒頭こそ戦争シーンで始まりますが、それ以降はひたすら『追いかける』『逃げる』、これの繰り返し。こんなに単純明快なプロットはないです。そして単純がゆえの面白さがあります。90分、全然飽きないのがその証拠。  この映画では、ハラムの動機、L.Tの思い、そういったものを多くは語らないのが特徴。とても硬派。語らない、だけど伝わってくる。なぜ殺人マシーンになってしまったのか。なぜL.Tは彼を追いかけるのか。そこにはきっとハラムをそうしてしまった責任を感じているL.Tがいるのでしょう。それをL.Tの回想シーンでそれとなく伝えてくる演出がまた渋い。  サスペンスアクションとしての緊張感もなかなか。ハラムは『逃走』と『狩り』を同時に行う兵士。彼だけまだ戦場にいるかのような緊張感。当然、ハラムを追いかけている人間達は、同時にハラムに襲われる可能性があるということ。この緊張感がたまらないですね。地下での攻防は最高にエキサイティング。シティサスペンスが好きな自分にとっては街中での追いかけっこも手に汗握ります。いつの間にか、自分がハラムだったらどう逃げるかまで考えちゃいます。  派手さはない。新しくも無い。地味だし、『見所はどこ?』って聞かれれば、ちょっと困る。でも地味に手堅く面白い、こーゆー映画が結構好きです。
[DVD(字幕)] 7点(2017-09-23 03:48:45)
832.  Gガール/破壊的な彼女 《ネタバレ》 
 Gガール登場シーンのつかみはばっちり。ただのラブコメかと思っていたので、これはまさかのヒーローものかと期待が高まります。  次に始まったのはマットとジェニー(Gガール)の恋愛ストーリー。なるほど。ヒーロー(ヒロイン?)と恋に落ちてしまうわけね。これはワクワクします。そうかそうか、秘密は話せないわけね。わかるわかる。と思ったら、あらら、結構すぐに秘密をばらしてしまいましたよ。それでそれで?え?ジェニーのことは愛していない?なんだか話が変な方向に・・・  と、いうわけで、決して予定調和なストーリーではありませんから、飽きることはありません。ですが、このストーリー展開、後半のキャラクター、どう考えても好みが分かれるところじゃないでしょうか。  『Gガール登場シーンのヒロイックな演出』『ジェニー登場シーンから恋に落ちるまでの知的なイメージ』これと、後半のGガールとのギャップ。前半で築き上げられたGガールに対する好感度を、後半でがらがらと崩されるという残念な展開。人はそれを『幻滅』と呼ぶのですよ。マットはマットで優柔不断な性格と不誠実なスタンスが好きになれません。自分から声かけといて、やっぱ別れたいなんて自分勝手。メインの二人がとても共感できる人物ではないのがいかんですね。  脇のバリーやハンナはとても良いです。特にハンナはかなりキュート。そしてやっぱりスーパーパワーを使った演出ってのは見ていて楽しいものです。ラストもそれぞれがなんだかんだ言ってハッピーエンドを迎えるので、『まあいいか。』って感じですっきりします。  とは言え、Gガールの復讐が度を越えているので笑うに笑えない部分も多々あり。マットも決して良いやつではありませんが、さすがに車を破壊して仕事をクビにさせるのはあまりにやりすぎなんじゃないかと。その辺の演出をもっとソフトに抑えてくれたら、もっと評価は上がったかもしれないです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-09-16 11:09:52)(良:2票)
833.  リクルート 《ネタバレ》 
『CIAのスカウト物語と見せかけて実は・・・』  凝ったストーリーと、キャストの迫真の演技で、大変見応えのあるサスペンスです。バークを信じきっていた私は、まんまと騙され、レイラの『私はCIA。ザックはNOC。』の告白に、クレイトン同様パニックに陥ったのです。  そしてラスト。『パソコンはそこだ。現在CIA本部に生中継中だ。』のトリックは見事。外に出たバークが開き直って自ら白状した後、クレイトンからバークへ移動する照準。実は私もここで生中継がはったりということに気付き、バーク同様呆然としたのです。あまりにも単純すぎるトリックだからこそ、してやられた感が凄い。このときのバークのリアクションは100点ですね。さすがアル・パチーノ。  拷問サプライズにはめてファームを離脱。その後『実は君は選ばれた人間なんだ』っていうのは、人を懐柔するには効果てきめんですね。落として、上げる。プライドをへし折られたときに、このバークの誘いはクレイトンにとって甘美な誘惑だったのでしょうね。怖い怖い。  クレイトンがレイラのデスクに侵入するシーンなど、スパイものではお約束の演出もあり。ザックとの追いかけっこやレイラとのカーチェイスは緊張感抜群。後半になるにつれて緊張感が増すサスペンスは貴重です。  終始騙し騙されなうえ、話が小難しいので気軽に楽しむにはやや難ありかもです。  バークの動機が、結局は自分が過小評価されていることへの不満と給与っていう、まるでサラリーマンのような主張が凝ったストーリーに対して少々陳腐で拍子抜け。まあ、『自分がしてきたこと』をもっと、正当に評価されたいっていう気持ちは凄くわかるんですがね。
[DVD(字幕)] 7点(2017-09-15 03:05:04)(良:1票)
834.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 
 『エイリアンが白血病って。じゃああの母親は何なんだ。』とか、『結局「記憶倉庫」の中でジョンジーが必死に守ろうとしたダディッツの秘密は何?』とか、そーいった細かいことを『気にしない』というおおらかな気持ちでいると、最後までモンスターパニックとして楽しめる良作です。それに、こーゆー真新しさの無い使い古されたプロットが、昭和生まれの自分と相性が良いみたい。食べたことがない料理を食べる、それもまた驚きがあって良いものですが、食べなれた料理を食べるのもまた良いものです。  エイリアンの造形はけっこう好き。グレイタイプのエイリアンがジョンジーの体を乗っ取ってから、やたらおしゃべりするのが個人的にはマイナス。『コミュニケーションがとれる』というのは、恐怖感や緊張感を根こそぎ奪ってしまうようです。  また、4人+ダディッツの少年時代のエピソードが大変良かったので、ビーバーとピートがまるでモブキャラのようにあっさり退場するのにもの凄い違和感。同じ殺されるにしても、4人がみんな主人公みたいなものなんだから、もっと劇的な演出をしてほしいものです。  エイリアンに寄生された動物達や住人達は放置のまま、唐突に訪れるエンドクレジット。この割り切りかた、すごいです。  個人的にはずっと飽きずに、ハラハラドキドキできたんで良作です。
[DVD(字幕)] 7点(2017-09-11 02:17:30)
835.  クライモリ デッド・エンド 《ネタバレ》 
 前作よりホラー特有の緊張感がやや弱くなりましたが、スプラッタ描写はより過激に。  森の中に罠いっぱい。武器もいっぱい。不自然にならない程度に、バリエーション豊かなアタックが満載です。ビジュアル面で、前作よりパワーアップしています。  また、あんま知らない俳優さん達ばかりなので、誰が中心人物なのかよくわからないのも良いですね。  今作では、序盤をマーラ中心の人間ドラマで構築するという仕掛けを行っています。当然見る人達は、なんとなくこの人が中心なのかなー、と思うことでしょう。そのマーラが前半、いきなり瞬殺。意表を突かれます。これで、『いつ誰が狙われてもおかしくない』という不確定要素の強いサバイバルゲームの出来上がりです。  更には、森に住む人食い一家のファミリー描写を、より鮮明に描いたことも前作と異なる部分です。出産、TV、恋愛、晩餐。特に晩餐シーンは『悪魔のいけにえ』を彷彿とさせるような、狂気と気持ち悪さに満ちています。  一番好きなのは、罠にかかった二人が、なんやら感動的な言葉を交わそうかという最中に、矢で瞬殺されちゃうシーン。その直前で、『よし、おまえやってみろ』みたいな感じで、弓矢を渡して一緒に矢を射てあげるんです。ほのぼのとした家族愛が狂気に華を添えています。  スプラッタホラーとして、なかなかの良作ではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2017-09-04 13:07:41)(良:1票)
836.  クライモリ(2003) 《ネタバレ》 
 前半は不気味なホラー。中盤以降はバイオレンスアクション。プロットが『悪魔のいけにえ』に似ていますが、『狂気』という面では遠く及ばない。ホラーという側面から見ても、これより怖い作品、雰囲気がある作品はいくらでもあります。  なのになぜでしょう。すごくハラハラするし、最後まで目を離せない面白さがあります。脱出劇として凄くスリリングなんですよね。ストーリーがいたってシンプルなのも良いのかもしれません。『森に迷い込んだ』⇒『わけもなく何者かが襲ってくる』。理不尽な暴力。未知なるものへの恐怖。そういったものがよく描けている作品だと思います。  また、襲ってくるものの正体が明らかになった後でも、言語能力を与えなかったことで、一定レベルの恐怖感をキープできています。やはり交渉の余地がないというのは怖いものです。土地勘がない森の中、逃げられそうで逃げられない閉塞感はなかなか。シチュエーション作りはかなり上手いほうじゃないでしょうか。  終盤は一転、反撃に転じるので怖さはほとんどなくなりましたね。その分、アクション映画なみにスカっとする爽快感を味わうことができます。エリザ・ドゥシュクが好きなので、彼女が死ななくて良かったです。  この作品はホラー映画として『突き抜けた面白さ』ではなく、『安定した面白さ』。個人的には好きな部類の良作。友人や家族と『一緒に見よー』と気軽に誘えるレベルのクオリティです。
[DVD(字幕)] 7点(2017-08-30 12:19:33)(良:1票)
837.  ハウス・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
 かなりゲームを意識しているので、アクション要素が凄く強いです。要所要所では、ホラー映画なりの緊張感もあって、個人的にはかなり面白いです。  ゾンビは大分人間っぽい。だめではないけど、期待していたゾンビじゃないです。  ただのパーティーピーポーだった若者達が、武器を持った瞬間ランボー化する。この悪ノリは嫌いじゃありません。むしろ、ガンシューティングの映画化であればこその、ぶっとんだ内容に満足です。  一人一人、見せ場(死に場)が用意されているのはgood。テンポは良いし、緩急もあるし、バランスも悪くない。  それになにより、この作品を作った人達が、本当にこの元ネタのゲームが好きなんだと伝わってきて、なんだか嬉しくなっちゃいますね。
[DVD(字幕)] 7点(2017-07-20 14:13:03)(良:1票)
838.  ALWAYS 三丁目の夕日‘64 《ネタバレ》 
 『六ちゃんの結婚』『淳之介の小説家デビュー』ドラマ自体は面白いんですけどね。取り上げている題材が、どの時代でも共通のものになったぶん、『この時代ならでは』って感じが弱くなりましたね。  『遊び人だと思われていたお医者さんが、実はとてもマジメで志の高い人だった。』こーゆーオチは良いですね。気分が良いです。  『茶川のライバル作家の正体が実は淳之介だった。』というのも面白い。  今作も、相変わらず良い人ばかり。この作品を見て不快になる人は、まあいないでしょうね。ただ映画作品として面白いかと問われれば、シリーズ中一番凡庸な出来だったことは否めないかもしれないです。  このシリーズにはまっちゃった私にとっては、当たり障りのない内容でも面白いです。  初見の人がこの作品を見てどう思うかは微妙なところでしょうね。テレビドラマとの違いがよくわからないと思うかもしれません。  もはやこの3作目に関しては、1作目、2作目でファンになった人のためのファンサービスのような作品。これ1本での評価は難しいですね。  蛇足ですが、このシリーズで、わたしは『鈴木オート』の面々がかなりお気に入りです。  今作でも、『帽子を深くかぶって気付かれないようにする六ちゃん』『いきなりお医者さんを殴りとばす鈴木パパ』など、狙いすぎだし、ベタですが、そこが面白いです。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2017-07-13 13:40:19)
839.  アンダーワールド 覚醒 《ネタバレ》 
 躍動感のあるアクション。人類による粛清という緊迫したストーリー。人間社会で暗躍するライカン一族。  今までのシリーズの中で一番好きかもしれないです。8点とまではいかなくとも、7.5点くらい。  不満点は2つ。まず1つめ。ヴァンパイア一族の勢力が、あまりにも弱くなりすぎていること。あくまでヴァンパイアとライカンは対等な力関係でいてほしいという個人的わがまま。  2つめ。魅力のある『敵』がいないこと。今作でその役割を担うのが『巨大ライカン』。圧倒的なパワーに加え、『銀』が効かない無敵キャラ。なのに何故だろう。『1』のビクターやルシアン。『2』のマーカス。彼らにあった威厳みたいなものが、彼には無い。『敵』ってあらためて大事だと思いましたね。  マイケルが出てこないのも寂しい限りですが、代わりに娘のイヴ登場。  before⇒美少女。after⇒妖怪人間。大変魅力的なキャラに仕上がっていて良かったです。  また、今作のセリーンは最高に強い。無差別に人を殺しちゃうとこに、若干『あなたは主人公なんだから』と眉をひそめないわけでもないですが、良い。とにかく、強い。かっこいい。若干老けちゃったことを除いて、最高の仕上がりです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-07-09 13:28:04)
840.  ソウ4 《ネタバレ》 
 もはや単体で見ることは不可能なこの作品。前作までを見ていないとまるで意味がわからないでしょうね。  ただ個人的にこの作品の手法は嫌いではありません。映画としてはどうかと思いますけど。このシリーズに限って言うと、『その回を見ると、前作までの内容がより深くわかる』という構造が面白いです。それに加え、一応その回その回で決着を着けているので、文句はありません。オチも必ずあります。シリーズ4作目まできて、作品のクオリティが全然落ちない、最後まで緊張感が消えない、サスペンスホラーの良作だと思います。  今作はいつも通り、全然読めなかった部分が多いのですが、すぐに読めちゃった部分もあります。  まずは弁護士。この人が何らかの形でゲームに強制参加させられているというのには、すぐに気付きます。  そして、リッグ刑事が『助けることのへの執念を断ち切ることができるかどうか』が今作のテーマ。すなわち、それがラストのゲームクリアの条件になるというのは、今までのソウシリーズを見ていれば、わりとすぐにわかります。  ただ、冒頭の『ジグソウの体の中からテープ発見』、ここがラストシーンだったとは。これは読めなかったです。いわば、これは今までのシリーズにはなかった、登場人物ではなく、視聴者を騙すためだけのトリック。ずるいとは思いますが、心地よい『してやられた感』です。本編は『3』と同時進行だった。こいつはまいった。  『3』のクライマックスを同時進行で見せてくれるラストは素晴らしい。ストーリーは4作品の中で一番好きかもしれないです。  ただ、いつにも増してカット割が細かい。アップが多すぎ。どーゆー装置かわかりづらい。つまり、見せ方は4作品の中で最も不親切だとも思います。わざとわかりづらくして、それを難解さと錯覚させる、そんな手法はアンフェアです。正直ちょっと目が疲れて、頭痛がしてきたので、映像作品としはやや悪質かもしれないですね。
[DVD(字幕)] 7点(2017-06-30 15:23:13)
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