841. この街に心揺れて
《ネタバレ》 可もなく不可もない台北発ラブストーリー。 台湾映画なのだがアメリカだの日本だのの話題が出てくるので、そこまで異国情緒に浸れず終い。 ラブストーリーに酔いしれる事もなく、台湾の雰囲気を堪能できる訳でもなく、そのまま終幕を迎えてしまった。 [インターネット(字幕)] 4点(2020-08-09 23:18:17) |
842. Wの悲劇
いかにも角川春樹、いかにも80年代といった風情の日本映画。 ここまで映画界で評価されている理由は私には分からず、単なる薬師丸ひろ子映画だと感じた次第。 レビューの筆も進まず。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-08-09 11:07:15) |
843. ここは退屈迎えに来て
《ネタバレ》 流れる音楽のセンス抜群、映像もどこかモノクロ的で美しい。 二度と戻らない青春時代を描きつつ、その時代を振り返る部分も、とても丁寧に感傷的に描かれている。 青春時代に抜きん出て輝いていた男が、大人になったら意外と平凡な人生だったり。 そして、青春時代に恋心抱いていた異性と久しぶりに再開したら、名前も忘れられていたり。 時間の経過が生み出す、どことない人生の哀愁をさらりと描いている辺り、何とも感慨深く、それでいてじわじわくる。 この映画は、決して大きな事件が起きたりするわけではないけれど、心の琴線に触れる、日本映画ならではの繊細な魅力があって好み。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-08-09 02:00:36) |
844. ミッドナイト・アフター
《ネタバレ》 『メイド・イン・ホンコン』が良かったので、フルーツ・チャン監督目当てで鑑賞。 ところが、とんでもSF映画だった。 ザコキャラは簡単に消され、主要キャラは全員元気。 というか、どんどん死んでいくサバイバルな展開だと思っていたので、なんだかなぁという感じ。 あと設定が完全に破綻、というか何でもアリな展開。 死んだはずの人物が簡単に生き返るし。 謎のマスクマンは、結局よく分からないまま。 もうフルーツ・チャン監督はいいやぁ。 もう嫌だぁ。 [インターネット(字幕)] 3点(2020-08-08 20:14:52) |
845. パンとバスと2度目のハツコイ
恥ずかしながら今泉監督の作品は初見。 テンポや会話、人物の描き方が絶妙でいて巧く、この監督だけにしかない味わいを感じた。 この監督の他の作品も見てみたいという気持ちになった。 ふみを演じた深川麻衣が地味ながら、とっても魅力的! 人間味があるというか、ほんわかした感じがとっても癒されます。 異性の友達同士って片方に恋愛感情がある・・・ふぅ~んなるほど、確かにそうなのかも! これは印象に残った台詞だなぁ、こりゃ参った。 (しかしながら、たもつ役の野郎が生理的に合わなかったので、この点数で) [インターネット(邦画)] 8点(2020-08-08 01:37:13) |
846. ビッグ
《ネタバレ》 とんでもないファンタジー映画だった。 ところどころ、ご都合主義だし。 こんな有り得ない設定をどう楽しんだら良いもんやら・・・ 無為な時間を過ごしてしまった感が大きい。 おまけに彼女も可愛くない。 トム・ハンクスの演技だけは評価します。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-08-07 22:23:21) |
847. スティルライフオブメモリーズ
《ネタバレ》 矢崎監督の映像美、炸裂! 美しさと醜さ、これらが入り混じった芸術作品。 人間は女性器から産まれ、女性器を懐かしみ、女性器を畏怖する。 退屈感はバリバリ、映像美もバリバリの映画だった。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-08-05 12:59:57) |
848. 間諜最後の日
将軍ことピーター・ローレが素晴らしく有能でいて、しかも良い味を出している。 パッとしない本作においては唯一、光る存在。 ヒッチコックとスパイものって、実は相性悪いんじゃないのかな。 そう思ってしまうくらいの凡作。 [インターネット(字幕)] 4点(2020-08-04 22:08:06) |
849. 汚名
《ネタバレ》 後半は怒涛の展開。 ヒッチコックらしい緊迫感のある演出が光る。 ただし最初の80分くらいは退屈。 全体としてみると傑作とは言い難い。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-08-03 21:31:41) |
850. ソレダケ/that's it
《ネタバレ》 オープニングのモノクロ映像による疾走シーンは、まさに石井岳龍監督の真骨頂! そこに爆音のロックが流れる。 これは、またもや石井監督の傑作か?!と予感したが、1時間を過ぎた辺りから雲行きが怪しくなった。 綾野剛はミスキャストか? それとも綾野剛との対決のくだりが蛇足? いずれにしても、本作が1時間程度のコンパクトな作品なら傑作になっていたかもしれない。 ヒロインの女の子は棒演技だったのと、少し肉が付き過ぎかな。 好みではあっただけに、もったいない。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-08-02 19:57:59) |
851. この三人
《ネタバレ》 あの悪役子役少女が、とにかく憎たらしい。 そして演技も凄まじい。 演技が凄いといえば、腕輪を盗んで怯えまくっていた少女もさり気なく凄い。 この子の演技も負けず劣らず凄く、この二人の子役が、この作品を盛り上げたと言っても良いだろう。 私がこの作品の題名をつけるとすれば『この二人』かな。 つまりは子役二人の作品。 ついでに最後のまとめあげ方は、かなり強引。 あそこまで壊滅的な状況から、チャッチャと片付くかよ!と。 ますますアメリカのクラシック映画に苦手意識が強まった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2020-08-02 02:48:12) |
852. ビバ!マリア
《ネタバレ》 ブリジット・バルドーを見せる為だけに作られた映画だと思っていたら、何やらルイ・マル監督らしい趣味の悪さが散見され、意外にもクセの強い作品だった。 革命といった政治色、更には宗教も絡んでくるなど、なかなか厄介な内容。 さりげなく気色の悪い拷問器具も登場するし。 他にもシュールな表現がチラホラと。 『地下鉄のザジ』と同様、個人的にはかなり苦手な内容だったが、ブリジット・バルドーの魅力は堪能できたから、まあいいっか! [ビデオ(字幕)] 4点(2020-08-02 02:31:57) |
853. 愛と殺意
未見だったアントニオーニ作品を遂に鑑賞! これで日本で鑑賞可能なアントニオーニ作品は全てみた。 感慨もひとしお。 主人公の男女二人が人気のないところで会話するシーン。 実に何気のないシーンだけど、どことなく後年のアントニオーニ作品を彷彿とさせる。 二人は愛してると言葉では言い合っているが、二人の間にはどうにも埋めがたい溝がある。 男女の意思疎通の不可能性。 それは、アントニオーニがキャリア初期で撮った本作においても、十分にメッセージとして伝わってきた。 後年の、偉大なるアントニオーニ作品群への基点となる本作は、アントニオーニ好きなら必ず観ておくべき作品であろう。 [DVD(字幕)] 6点(2020-07-31 23:21:14) |
854. インドシナ
《ネタバレ》 フランス映画のイメージとは異なる壮大なスケールの作品。 ドヌーヴおばさんは一人汚れず、泥臭くならない。 恋人同士が船上で、水筒の水を口移しで分けるが、水が無くなりツバを口移すシーンは気色が悪い。 インドシナという場所、そしてベトナムをフランスが統治していた歴史など、学ぶべき部分は多い。 長いけど、その分たっぷりと楽しめた。 フランス映画というよりハリウッド映画という趣き。 特別満足もできないが、特に不満も残らない内容だった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2020-07-30 14:27:43) |
855. 大樹のうた
《ネタバレ》 『大地のうた』『大河のうた』に続く三部作の最終章。 サタジット・レイの紡ぎ出すインドの雰囲気は、不思議と気分が落ち着き、観ていると心が和む不思議な感覚。 それはさておき、、 成人したオプーは結婚までたどり着くが、早産で妻を失ってしまう。 子供はせっかく助かったのに、子供のせいで妻を失ったとショックを受け、子供を5年も放置。 子を持つ親として、これは到底理解不能で、感情移入はできなかった。 そこでなぜ最愛の妻の残した贈り物として、自身の子を必死に育てなかったのか。 単に冷たいと言ってしまうと単純過ぎるとは思うが、これは流石に無責任すぎる。 最後は子供を引き取りはするが、遅すぎやしないか? それまで子供はどれだけ寂しい思いをしただろうか。 子供を引き取る結末で爽やかに幕を閉じるが、この結末に納得感はない。 [DVD(字幕)] 7点(2020-07-28 23:40:33) |
856. ノラ
なんて事のない内容だけど、まあ普通には楽しめた。 映像は見づらいほどに荒い。 主人公はとにかく歯切れが悪く、あまりしゃべらない。これが多少イライラした。寡黙なキャラが嫌いな訳ではないが、この主人公はちと生理的に合わなかったかな。 この映画に出てくる人達には寂しさを感じた。決して暗い人達ばかりじゃないけど、無為に過ごしているだけというか、何をしたいのか分からない。共感しずらい登場人物ばかりだった。 [インターネット(邦画)] 5点(2020-07-25 15:14:13) |
857. 空(カラ)の味
《ネタバレ》 インディーズ映画との事だが、素晴らしい出来。 内容は決して楽しめる類のものではない。 だけど、ものすごく見入ってしまった。 主人公に性的な興味を持ってしまったのは秘密。 それはさておき、身近な家族が理解者でなかった場合の苦悩。 これはおそらく経験した人にしか解らないであろう孤独。 どうにもならない。 だけど、救いは家族や学校とは別の場所にあった。 それも意外なところに。 人生、分からないものですね。 明日晴れるといいな、か。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-07-25 00:40:11) |
858. 草原に黄色い花を見つける
《ネタバレ》 トラン・アン・ユン監督でベトナム映画に好印象を持っていたが、本作はそこまでの作品ではなかった。 映像美に関してはかなりの高水準。 ただし話の内容が私には真面目過ぎたかな。 少年が恋をする。 それで恋煩い。 どこの国でも同じだ。 ただのこの少年があまりにも情けなすぎる。 弟に嫉妬して暴力を振り、それで反省して泣く。 まあ子供だから仕方ないのかもしれないが、あまりにも情けなすぎて感情移入が難しい。 自分勝手だしね。 後半は尻上がりに良くなったので、この点数で。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-07-24 12:01:21) |
859. 警視庁物語 全国縦断捜査
《ネタバレ》 戸籍剥奪を目的に人を焼き殺すという凄惨な事件が奥多摩で起きた。 それを全国縦断捜査でもって解き明かしていく内容。 個人的にはストーリー展開よりも、秋田農村の貧しい暮らしぶりや、返還前の沖縄などの、ロケ地での模様に興味をひかれた。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-07-24 00:31:20) |
860. 七月のランデヴー
若者たちの躍動感あふれる動きに見とれてしまった。 水陸両用の車には驚かされた。 ジャック・ベッケルお得意の平手打ちが本作でも炸裂! なかなか小技の効いた良作。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-07-22 19:58:09) |