861. アニー・ホール
《ネタバレ》 ウッディアレンではやっぱりこれが一番よかった。ウッディ出演作は、見ているうちに彼のルックスがかっこわるいということを「忘れた」状態になってしまうのが不思議だ。なんでしょう、この感じ。催眠術か手品にも似ている。ダイアンキートンは「美人」じゃないけどすごくよい。ウッディが惚れるのも納得できるなあ。こんなに言葉の多い映画(たけしと反対をいく)なのに、どうもダイアンの服装だけがいちばん印象に残っている。ミアよりダイアンだよ、やっぱり。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-09 21:23:34) |
862. ヴィレッジ(2004)
《ネタバレ》 神の目線。箱庭。シャマランは神様のことが知りたくてたまらない。「サイン」で自身がバプテストに属することを示したが(イギリス人だから当然だが)、バプテストのほうが、「知りたくて」状態になりやすいのかもしれないなあ。「これ」って言ってくれる人がいないからなあ。そう考えると、カソリックのほうが心穏やかに生きていそうだ。「宗教」映画。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-09 21:16:00) |
863. ソラリス
《ネタバレ》 「イギリスからきた男」で期待していたソダーバーグ。いったいどうしたのか。あの女優さん、趣味悪すぎます。魔女の役しかできないと思うけど。見ているだけで、気分が暗くなる女優さんだ。「とにかく暗いやつをつくろう」だったのかなあ。映画は料理でも、素材があそこまで悪いとどうにもならん。特に、日本人には全く受けないであろう。どっちかといえばはっきり「ブス」といいたい。ああ言ってしまった。二度と見る気がしない。 [DVD(字幕)] 3点(2005-11-08 23:19:51) |
864. シックス・センス
《ネタバレ》 情報なしで見たので翻弄されることができてよかった。この点は「ビューティフルマインド」に同じ。仕掛けはあったが気がつかなかった。うまいなあ。シャマランはこのころまともだったな。自分がこういう状態になったらどうしよう、とビビりますよね。なんか、こうなりそうな気がしてしまうのがこわいですね。シャマランが正気に戻ってまたおもしろいやつをつくってくれるとよいな。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-08 23:13:26) |
865. スターゲイト
《ネタバレ》 すばらしい。エメリッヒは天才と認めましょう。自分の頭の中にしかないプロダクツを、映画につくって見せてくれるなんて。ありがとう。スターウォーズよりよっぽど面白いと本気で思う。 カートラッセルよい。どっからどうみても軍人。しびれる。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-08 23:08:08)(笑:1票) |
866. 背信の日々
《ネタバレ》 これを見たらベレンジャーに惚れてしまって、現実の男性がみんなタコに見えてしまった映画。 愛情深さと残酷さを、矛盾無くあわせもっているベレンジャーは悲しい男だ。「どうして愛情のほうだけにできないの?」と誰もが思うだろうが、それは父から受け継いだものであるからだ。父はそのまた父から。デブラと付き合うまでの展開がすばらしい。このままハッピーで終わってほしい。カントリー映画でいいじゃないかあ。と願い続けてしまいます。あれだったら、誰でもつきあっちゃうよねえ。ラストの放浪が美しい。涙涙。デブラは太いけど顔きれい。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-08 22:59:36) |
867. オデッサ・ファイル
《ネタバレ》 この映画は、あるセリフを言わせるためだけにつくられたように思えた。 「君のその健康な体をみろ、誰のおかげだと思う」という一言だ。もちろんこれは最後にならないと出てこない。ヒトラーが、優性生殖にはげんだ結果、多くの恩恵をもたらした、と言っているのだ。「それを100パーセント否定できますか」と言っているのだ。なんだか、旧日本軍の大陸侵略の言い訳にも似ている気がする。井沢元彦とかが力説しているような。 優性生殖の恩恵とはなんだろうか。それは、ドイツの人びとが、よく知っていることだろう。「劣性」のものを排除することである。そうすると、「優性」の人たちの足をひっぱるものが少なくなるということである。「その結果ドイツはどうなったか、みんなよくわかってるけど決して言わないだけじゃないか」と、指摘しているのだ。 ドイツ人がこのことについて、黙して語らないのかと思うと、恐ろしい気がする。決して語れないことであるから。心臓にひびく映画。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-08 22:46:22) |
868. スパイ・ゲーム(2001)
《ネタバレ》 すばらしい。ちゃんと映画になっている。やっぱりレッドフォードは安心。万年同じ髪型を何とかしてほしいけれど。ブラピはエラが張っているけれど、今回は許す。ブラピ出演作で唯一彼にシンクロできた。それまでは、「顔のことは言うな」という態度がありありで、「俺の演技だけみてくれ」とばかりに汚なづくりにはげんでいるように見えた。この作品では名実ともにレッドフォードの手のひらに乗せられて、肩の力が抜けたのではなかろうか。「顔がきれいでもべつに過剰に意識しなくたっていいんだ、だって往年の美男子といっしょだもん」的なリラックス感がうかがえる。ブラピのレッドフォードに対する熱い視線には、演技以上のものを感じる。よかったね、ブラピ。目線を変えたスパイ映画。「息子」的な役割を演じるブラピはリアリティあり。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-07 22:28:03) |
869. ワンス・アンド・フォーエバー
《ネタバレ》 ベトナム戦争映画も出尽くした感のところに、「最初はね」というやつをつくってみた。 戦闘場面よし。がんばるメルギブソンよし。いきなり振り向いて「ブロークンアロー」と言いたいためにつくったようにも思える。北ベトナム軍を人間としてちゃんと描いたところは評価できる。メルギブソンのリーダーシップに酔ってみるための映画。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-07 21:18:24) |
870. 戦火の勇気
《ネタバレ》 ここではいつものデンゼル。メグライアンはラブコメ意外の作品に出たときはなぜこんなに存在感薄くなっちゃうのでしょう。「あたしのホームグラウンドじゃないから」「ちょっと出てみただけだから」って感じ。女性で士官ならば、そうなった背景があるはずだー。説得力のないまま出てすぐ死ぬ。ああゆう女性士官のオーダー聞くわけないじゃんね。アイディアはよし。ルーが出ているので大目にみたい。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-07 21:09:52) |
871. 悪魔を憐れむ歌
《ネタバレ》 アイディアよし。今思えば、それってマトリックスのスミス感あり。こっちが先ですね。 デンゼル出演作の中ではよくできましたと言える。これ好きですね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-07 21:00:01) |
872. クライシス・オブ・アメリカ
《ネタバレ》 どうも作品に恵まれないデンゼル。これはデミ作品なのだ。しかし。 やっぱりリメイクという呪縛から逃れられなかったとみた。デンゼルは常にモーロー演技でがんばっている。しかし人はいつものデンゼルが記憶から離れない。よって、「あ、デンゼルがモーローの演技しているな。」としか思えないのだ。これは致命的である。 メリルはがんばっているが、この役はバネッサレッドグレーブにしてほしかった。あの底知れない感じが、この役には欲しかった。息子役はよし。デミはもしかして「老い」? [DVD(字幕)] 7点(2005-11-07 20:55:16) |
873. 座頭市(2003)
《ネタバレ》 おもしろい。「日本の貧乏」の描き方よし。ガダルカナルのコント場面よかったなあ。大楠道代の貧乏ぶりが、あまりにも自然であった。たけしは冒頭から殺陣が冴えててよし。TV放映の時に、セリフを思いっきり変更させられていたのが笑えた。あそこは、「このどめくらあ!」じゃないといけませんね。「めくら」「めくら」の連発。たけし、それの意味、よくわかったよ。 [DVD(吹替)] 9点(2005-11-07 20:41:58) |
874. 呪怨 (2003)
《ネタバレ》 このそっけない進め方がクールである。よくできている。なかなかがんばっている。後戻りのできない感じ、好きですね。「ばい菌」のようなものですか?それは日本古来の「けがれ」というものとおんなじだ。「たたり」だ。たぶん日本人にしかわからない。 [DVD(吹替)] 8点(2005-11-07 20:28:24) |
875. ラブ・アクチュアリー
《ネタバレ》 レンタル屋で超競争率が高くて、見るまでに困難を要した作品。 代役を演じてる2人が最高にかわいくて好きです。あれは、べつにポルノ映画じゃなく、ちゃんとした映画のラブシーンの代役、というつもりなんだって。 ヒューのダンスは、度肝をぬくなあ。なんか、見てはいけないものを見せられているような微妙さが。しかし彼はちゃんとプロであった。おもしろくて、見がいのあるダンスでしたよ。私は好きです。ヒューは性格悪そうだけど、役者さんとしては、すごくプロ。 欲をいえば、日本人からみると、ラストの空港の場面はくどいと思うなあ。さんざん、いろんなラブストーリーを見せられて、満腹のところにまたこってりしたものが、て感じ。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-06 23:55:12) |
876. フォー・ウェディング
《ネタバレ》 おもしろい。結婚式ごとにエピソードがあって、話が進んでいくのがよい。イギリス人がアメリカ人の女をどう思っているか、というのがけっこう重要なテーマかもしれない。これはもしかして、「超性格悪いイヤーな女」にころっといってしまうイギリス男を描いているかも。誰が友達になりたいと思いますか、あのアンディと。「イヤな女」って、男から見ると全然そうじゃなかったりするのねー、という映画。だけど、脇の話がおもしろいため、映画としては○。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-06 23:40:53) |
877. インファナル・アフェア
《ネタバレ》 中野翠が絶賛していたので、1から3まで見てみたが、「編集のしすぎ」。 サム役、警視役は味があってよし。ただ、主役の2人の若いときバージョンの役者が、中年役に似てないので、どっちがどっちかわかりにくい。「3」が最悪で、「編集がそんなに楽しいなら一生やってろ」と言いたくなった。精神科医は現実味なし。個人的には、「だましたりだまされたりするのを見るのがたまらなく好きな(中野翠のような)人向け」とする。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-06 23:32:10) |
878. CODE46
《ネタバレ》 どっかで何かを間違えている映画。それはサマンサモートンでもあり、妙なベッドシーンでもあり。監督がサマンサを気に入っているからって、あの腕の太さは不向きでしょう。ネタはよかったのに、残念。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-06 23:24:27) |
879. フライド・グリーン・トマト
《ネタバレ》 これは「女どうしの友情」じゃなくて「女から女への片思い」を描いた作品です。 これが「友情」に見えますか。彼女は神様に身を捧げているので、どうしたって片思いにしかならないのですね。そして、「カラーパープル」の主人公がもしも富裕な白人女性だったなら、このように行動することもできたであろう、という仮定の話でもある。「男性に屈しない稀有な女」を、前時代の中で描いている作品。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-06 23:17:50) |
880. プリシラ(1994)
《ネタバレ》 すばらしい。オーストラリアはだいぶ違いますね。映画はこうでなくっちゃ、という感じ。テレンスのダンスがあまりにも下手なのが悲しい。個人的には、クレジットと同時進行するヴァネッサの曲(楽譜を購入したほど思い入れのある)をヒューゴが口パク、というのが、最高によかった。この世のものとは思えないほど美しい。おかまなのに。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-06 23:07:04) |