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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2011
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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901.  フローズン・グラウンド 《ネタバレ》 
単純な話のわりにわかりづらい。時系のいじり方が上手じゃないし、まず過去映像には主演女優のと違うタイプの女優を使うべきだ。そっくりに見えて、混乱に拍車がかかった。 シリアルキラーものだけど、犯人は早めに拘束されてしまう。もう事件は起こらない、さて尺をどう埋めようか。というわけでシンディを何度も無意味に逃走させたり、風俗業界の怪しげな連中を無理やり引っ張り出さざるを得ないわけだね。 犯人は捕まったが口を割らない。ここがN・ケイジの見せ所だと思うのだけど、これまたニコラス何にもしてなくない?見せ方弱いなあ。あのダミーのブレスレット、もっと上手く使えばいいのに。キューザックが取り乱して「そんな所から発見されるわけない」と口走るのを待ってたんだけど。 とはいえ、キューザックの抑えた表情や振る舞いはまさしくサイコ野郎の不気味さを感じさせるし、N・ケイジはいつものことながら「弱者の味方」をさせるとあの一生懸命顔がとてもハマって、二人を見てるだけで時間はつぶせる。この脚本には勿体ないキャスティング。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-03-10 23:13:35)
902.  闇の子供たち 《ネタバレ》 
みなさんのレビューを読んで腰が抜けるほどびっくりした。録画していたのを観直した。愕然とした。だって映画って鑑賞するうえで約束事ってありますでしょう。江口洋介は一介の報道マンとして無力に苛まれながらも「伝える」ことの職務を全うしようとしている。で、その姿勢に寄り添ってこちらは話を追うわけで。律儀に約束を守り続けたワタシは、彼は小児性愛の”被害者”であり、フリーとして犯罪撲滅に乗り出すべく姿を消すラストなのかと思っていた。なんというバカ視聴者だ。だって「気色悪い日本人といっしょにされたくない」って言ってたじゃんか。こんな脚本はどんでん返しなんかじゃないよルール違反だよ。 しかも臓器移植のくだりはフィクションです、って。ここでどう解釈して良いのか頭の中は?でいっぱい。 こんな繊細な問題を、取材に立脚せずに映像にしていいんだろうか。「闇の臓器市場はこんな感じだろう」と想像で描いてはいけない気がする。私の感性がなんか全力で拒否している。いろんな思いを飲み込みながら、移植を望んでいる人たちが実際に存在するのですから。この映画の中にわずかに感じるリアリティの片鱗として、佐藤浩市の存在が抜群に飛び抜けていた。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2017-03-08 01:25:36)(良:1票)
903.  リスボンに誘われて 《ネタバレ》 
リスボンの綺麗な街並と、ベテラン俳優陣の渋い仕事にほだされて、ああ良い映画だったと直後は思ったのだけど、落ち着いて考えるとストーリーは単なる痴話げんかなのだった。なあんだ。 自殺未遂の女の子は単なる導入役に過ぎなかった、というのにも肩透かしを食わされた感じがする。てっきり彼女が重要な縦線を担うのだろうと思いましたから。 あれだな、反政府活動に美人は不要だってことだな。いらん軋轢を男たちにもたらすもんね。 C・ランブリングやレナ・オリンの老けっぷりもなかなかの衝撃だ。B・ガンツがあまり変わらない、というのにも驚くというか羨ましいというか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-05 23:53:53)(笑:1票)
904.  ゾンビーバー
”ハングオーバー”のスタッフが手がけていると聞いたから、もっと笑えるかと思った。確信犯的なふざけた作り。エンディングの歌でぶちまけちゃってるし。 人が次々死んでいく展開も、敵が理不尽に強いのも、これまでのゾンビ映画の系譜からの借用ばかり。しかも堂々とパクッてて潔いというか呆れるというかユルイというか。モグラ叩きの場面などは馬鹿らしさもここに極まれり、でちょっと印象に残った。でも総じて内輪だけで喜んで作ってる感じであまり好感を抱けない映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2017-02-25 00:17:18)
905.  ザ・ベイ 《ネタバレ》 
POV形式のパニック・ムービーものとしては、今まで観た中でも出色の出来。「手ブレ」もそこそこ抑えられてるし、各映像の繋ぎ方もなめらかで話がブツ切れにならず展開する。これって結構技量が要るんじゃないのかな。 いや怖かったです。寄生物のグロテスクなシーンも多い。海洋汚染と海水ろ過装置の不完全さ。鶏糞に含まれるステロイドによる異常発育とか、ノンフィクションとはいえ妙に説得力のあるワードが並び、ワタシは膝を抱えてがたがた震えました。 こういうディザスターものは幽霊ホラーと違って「こういうことが起こったらどうする?」と突きつけてくるので答えがみつからない限り動揺してしまう。竜巻とか大雪とかは自分なりに切り抜ける手段を見出しているけど(ほんまかいな)水はなあ。どうしよう怖いよう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-23 00:24:46)(笑:1票)
906.  クリムゾン・リバー 《ネタバレ》 
建造物の重厚なこと、画の質感のしっとりとしていること、さすがフランス映画だなあと思う。男優らも皆ヨーロピアンな陰影を帯びていて、サスペンス作品にはぴったりだ。・・なんだけど、脚本の力が足りなかった。中盤からどんどん粗く無理強いになってくる。整理されてなくてわかりづらい。”羊”や”セブン”がいかに傑作だったのかを改めて思う。 墓荒らしは何のためなのか、死んだ少女は誰なのか、そもそもなんで標高の高い山の中に死体を置くのやら。しかも女子の力で男の死体を、それは可能なのか。 グロテスクな場面は多いけど、話が引っ張っていってくれないので蛆虫が這っていてもぽかんと眺めるばかりだ。猟奇な場面は背景の物語とリンクしてこそ震撼するのです。シスターの瞳が白濁してて不気味だとか図書館の緑色のランプが幻想的だったりとか、「見せる」ことにばかり気を砕いているように感じるなあ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-02-22 00:27:17)
907.  ウォーリアー 《ネタバレ》 
戦地でトラウマを抱えた弟、金銭に困窮している物理教師の兄、元アル中にて二人の息子と疎遠の父親と、それぞれにちょっとドラマを背負わせすぎじゃないでしょうか。どの人物の背景もせいぜい六割程度しか紹介されず、あとは観る者に想像してくれと言ってるみたいだ。トム・ハーディのエピソード1本で映画一話作れそうな厚みがある。にも関わらず、戦死した同胞との過去話はまるっとカットしておいて、だから彼はこんなに苦しんでいるんですよ、分かるでしょう?と言われた感じがする。 あんなに兄弟仲が悪い原因も、口頭で説明されてしまう。「兄貴は来てくれなかった」「俺とお袋は苦労した」そうだろうけども。 想像にお任せされた分、あまり共感するツボが見つけられなくてラストに感涙にむせぶってことはできませんでしたな。一教師がワールドチャンピオンに勝ててたまるか、って基本つっこみは置いとくとしても。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-02-21 00:31:35)
908.  北のカナリアたち 《ネタバレ》 
満島や森山ら、若手役者陣がベテランを食うほどの良い仕事をしています。邦画の未来の安心材料ですね。ベテラン吉永小百合は相変わらず吉永小百合アイコンをやってるだけでしたが、彼女がスクリーンに居るというだけで意味が宿るような完璧な存在感は健在であります。 しかしねえ、お話はというと殺人、不倫、貧困、自殺未遂、末期がん、家庭内暴力と、一人の人間が出くわすにはちょっと多すぎな負の事柄てんこ盛り。テレビの2時間サスペンスだってもう少し控えめではないでしょうか。あまつさえ後半になって交通事故まで登場した日には天を仰ぎました。もっともこの原作者はこういうテイストなのですが。 クソ寒い中、わざわざベランダに出て会話する演出もヘンというか古いです。 撮影班渾身の、北の島の自然風景は強く美しく魅力的ですが、中身はどうにも嘘っぽくて鼻白んでしまったのはワタシがへそ曲がりだからか。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2017-02-19 18:18:26)
909.  獄門島(1977) 《ネタバレ》 
どうしても一連の石坂金田一シリーズと比べてしまうのは致し方ないというもの。「犬神家」や「手毬唄」の、あのクセになりそうな怖い陰気さが薄いのです。 三人娘の殺され方は充分ムゴイし、ピーターの気色悪さはスケキヨには及ばないものの健闘してはいるのですが。なんたって海が明るい。陽射しもふんだんに注がれる小島が舞台では、内地のじめっとした因習が発生しづらいよね。 お話もこれまでの「誰かを想う」ゆえの哀しい惨劇ではない。因業じじいの遺言になぜだか寺の住職まで言いなりに振り回されているという、美しさの乏しいものですので、心の琴線に触れるといった仕上がりにならなかったものと感じます。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2017-02-19 17:52:13)
910.  トゥルー・グリット 《ネタバレ》 
コーエン兄弟にしてはアクの少ない”普通の”西部劇を作ったものですなあ。やたら委員長的な女子をヒロインに据えているせいか、はじけっぷりは今ひとつ。お尋ね者を探しに訪れた小屋での緊迫感あふれる一幕はさすがです。あそこが一番印象深い。 個人的にヒロインがあまりタイプではなかったけど、J・ブリッジスとM・デイモンの見事な化けっぷりが楽しかった。マットはまたも新たなキャラクターを自分のものにしてて上手いですねえ。ブリッジスもマットと競って二段階くらい引き上げてもらってるような感じ。 もう少し話に乗れたらなあ。結局女の子は足引っ張ってるじゃん?そりゃそうだろう。力の無いティーンの女子が西部で何ができるというのか。あなた、無法者のおっさんを追うなんて無茶は保安官に任せて、残された母と弟妹の世話に戻るべきなのでは?店主の厚意で馬のお金も手にできて、大変ありがたいことですよこれは。・・などと思ってしまったのでこれは映画鑑賞の姿勢としては、やや失敗だったのでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-02-18 00:29:41)
911.  インフォーマント! 《ネタバレ》 
マット・デイモンの怪演のすんごいこと。彼のパブリックイメージから、マット=好青年との思い込みで観始めるとえらいことになる。M・デイモンの起用は観る者に目くらましをかける効果があっただろうな。すっかり騙された・・マークにもソダーバーグにも。 何しろこの男はおそらく良心の無いタイプの人格障害と思われる。周囲の人間はことごとく傷を負う。人を傷つけているのに良心が痛まないから、表情は平板で謝罪の言葉を並べながらけろりとしている。 この、”ああ言えばこう言う”輩に翻弄されるFBIのブライアン捜査官が私は気の毒で仕方なかった。FBIに同情することなんてほとんど無いのだが。いかにマークが怪物か。あまつさえ、出所後はまたどこぞの企業のCEOに納まってるとは空恐ろしい。 犯罪話なのに音楽はコミカルで全編軽いタッチで描かれる。マークが棲むのがそもそも清廉でもない巨大企業だからか。この男の素性と事件の全体像をちょっとずつ小出しにしてゆくソダーバーグ十八番の展開が見事に効いている。 ラストに明かされる、一番(?)大きい真実ときたら。あいつヅラだったのか。あーあ。こんなことにまで騙されるとは。ワタシもブライアンと一緒に引きこもりたくなっちゃった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-15 18:12:18)(良:1票)
912.  ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 《ネタバレ》 
デンマークでは知らぬ人がいないという1700年初頭の王室スキャンダルだそうで。啓蒙思想が世に広がりつつある貴族専横時代の終わりの世相を知れて興味深く観ました。映像も美しいし、精神疾患ぽいクリスチャン7世を演じたミケル・ボー・フォルスゴーはかのアマデウスでのトム・ハルスを彷彿とするような熱演でした。 けれど、お話がそもそも王妃の語りという体をとっているので、侍医ヨハン・ストルーエンセとの泥沼不倫がなにやら少女漫画のような純愛仕立てになっちゃってます。この医者役がマッツ・ミケルセンで、信念強そうな顔立ちなのでまさに”正義の改革者”そのもの。 しかしですね、ここら辺が史実を扱ううえで難しいところでして、文献によるとストルーエンセはかなりの野心家で奸智を巡らす人物のようにも記されており、王妃にしても英国からの帰国を拒否されるとは相当の顰蹙を買っていたと思われるわけです。どこぞの国の王のように、やみくもに政敵の首を刎ねたわけでもないのに断頭台に送られるとは、やっぱり当時かなり嫌われていたクセの強いやな奴だったんじゃないのかなー。で、そういう描き方の方が映画としては面白くなったんじゃないかなと思うわけです。ベタベタなラブストーリーなんかより。個人の感想でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-02-12 18:16:12)
913.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
淡い色彩、素朴な人物画、正確に緻密に描き込まれた戦前の広島の街並。大変美しいアニメである。柔らかく耳に響く広島弁も心地良かった。 最も美しいのは、すずや周囲の普通の人たち。朝には出勤し、かまどで炊飯し、洗濯をして畑の世話をする。生活のための仕事を当然のようにせっせとこなす普通の営みが、戦時下においてはとても輝かしく尊く感じられる。 細やかにユーモアを交えて描かれる人間関係。スパイを疑われるすず、このご時世であるから緊迫の北條家かと思いきや「憲兵さんは何もわかってないのよ」と皆でネタにして大笑い。つられて笑った。生活感のリアリティは気温まで伝えてくる。冬には手がかじかみ、夏はうだるような暑さ。「今日も暑いわねえ」20年の8月、あの日も暑かった。 この美しい人たちを破壊した戦争という「暴力」を憎まない人間がいるとは思えない。エンドロールが流れる中、席を立てずにただ鎮魂を祈っていたのは私一人では決してないだろう。声高に叫ばないが、強く強く心に反戦を訴える力のある映画だ。  私は声優という職業はプロの領域だと思っているので、役者であってもあまり歓迎しないのだが、本作のヒロインの声を担ったのんはすずに魂を吹き込む見事な演技をした。ぴったりだった。
[映画館(邦画)] 9点(2017-02-09 00:51:55)(良:1票)
914.  潜在殺意 《ネタバレ》 
サスペンスはこういうことが起こるわよね、と皆が合意しそうな脚本、すなわち2時間サスペンス。特に粗が目立つわけではなく、話が破綻してるわけでもない。ただおもしろくない。ご都合主義はとても感じるが。都合よく殺害計画が進み、都合よく女がばかで、警察も無能。人種問題をわざわざちょこっと入れて、問題意識高いでしょ的な脚本家のドヤ顔が目に浮かぶ。 豪邸内の逃げる、追う、女の逆襲、ともうお約束な画のオンパレード。ラストでの女二人で、実はもう一回分どんでん返しがあるのよ、とつまらない小手先のやり口には怒りすら覚える。伏線も何も無いのでは反則というものだ。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2017-02-08 00:14:59)
915.  ハンナ・アーレント 《ネタバレ》 
アイヒマンを”解り易く”糾弾しなかったことで世間から袋叩きにされるハンナ。60年当時であれば、ナチの禍々しい爪あとはまだ記憶に新しい頃だろう。ナチの幹部など吊るし上げて当然の風潮の中、ユダヤ人でありながら冷静にアイヒマン個人を観察し、悪というものの構造をひも解いた彼女の知性に驚嘆する。 ハンナが、世間がヒステリックに決め付けたような「冷酷な人間」ではないこともきちんと描かれた。病に倒れた夫を献身的に看病し、友人を失ったことには傷つく。読者からの抗議の手紙にも「傷つけたことを詫びる」ために返事を書く誠実さもある。 バルバラ・スコヴァの熱演もあって、ハンナ・アーレントという哲学者の生き様と当時の世相がとてもよく伝わった。 今の時代のブログ炎上どころの騒ぎではなかっただろう。しかし彼女はそんじょそこらの男たちが束になって悪口を言ってきても、ひるまずりりしく、勇者のごとく一人立つのだった。 信念を曲げないこと、発言する勇気と結果を引き受ける責任感。 こんな人がいたのだと、教えてもらった圧巻の120分であった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-05 00:54:04)(良:3票)
916.  ボーグマン 《ネタバレ》 
じわーと粘着質な気色悪い作品。観終わってももやっと不快感が残るジャンルものは大抵そうだが、これも”ボーグマン”なる連中が何物で最終的に何を企んでいるのかははっきりさせずじまい。冒頭に宇宙人を臭わせる一文が入ったけど、あれ要らなくない? 人の夢を操作できるとか、超人間ぽい技もあるけど庭師夫婦殺害のくだりはやたらと手間がかかってアナログ。あのペースでは地球侵略などは時間がいくらあったとしても難しい。 死体がベッドにうつぶせで並べられ、バケツセメントで頭部を固められて湖底に沈められる場面をはじめ”えげつない”シーンが多い。少女が石盤で重症人を撲殺、とか。 乗っ取られる家の主婦が美人でなく、ごく一般人な容姿なのも妙にリアルでえげつな感アップ。この奥さん、悪夢を見たからといってとび起きてすぐ隣の夫を攻撃するって・・、無くないですか?二回もあったんだけど。自分の夢だし自分にビビるとこではと思うんだが。 さらにアイツらなんで森に帰るんだろ。せっかく豪邸を乗っ取ったのに。 と、いろいろと気が合わなかったんだけども、このねとーっとした雰囲気はそれなりにオリジナルのジャンルを確立してはいると思いました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-02-03 00:06:32)
917.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
やっぱり長いし。バットマンなのに“正義とは”でみんなしかめ面してうっとうしい。なんとG・オールドマンまで大真面目。ヒロインのキャスティングには問題大ありだし。けれど数多の粗がかすむほど、ヒースのジョーカーが凄い。バットマンのジョーカーといえば、J・ニコルソンで完全体だと誰もが思っていたはず。リニューアル版でかの役に挑むなど、この勇気と覚悟に気圧される。コミック色を排したノーラン版に合わせてか、ヒースのジョーカーはリアルな狂気が全身から放電しているかのよう。わざわざ顔に塗ったんだ的なメイクが、口裂けの物語をひとつひとつ創作した感じが、この男のサイコパスぶりを感じさせて総毛立つ。相手の信義を破壊すべく策を弄する、これぞ真の悪党。あっぱれな役者魂。とうとう模倣犯をも現実世界に生み出したヒース渾身の異形キャラに、点数すべてを捧げます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-01-29 17:01:21)
918.  大空港 《ネタバレ》 
近年のパニックものと比べると随分違いが目に付きました。 肝心の、”爆弾魔が乗っている!”と明らかになるクライマックスたるべき機内の緊迫感がいまいちです。ここが「うわあーっ」と盛り上がらないので、観てるこっちは拍子抜けです。 その分(?)、人物らの背景描写がワタシの観てきたパニックムービーの中ではダントツに丹念でありました。事故メインというより、人間ドラマに軸足を置いているようで、むしろ新鮮に感じたりします。 爆弾犯人夫婦の物哀しさや、詐欺ばあちゃんのコミカルさが差し色以上の効果を上げています。あ、機内でネガティブな言ばかりをわめいていた乗客をぶん殴った牧師さんにも笑わしてもらいました。 あとJ・ビセットは不朽の美人女優ぶりでしたねえ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-01-29 16:35:32)
919.  旅するジーンズと19歳の旅立ち 《ネタバレ》 
今回やたらとカルメンの話ばかり力を入れて作ったのは何故かしら。この娘だけ前回と少しキャラの色づけが違ってる。一方他の三人はだいぶ手を抜かれた印象だ。二人はボーイフレンドネタでごちゃごちゃ、一人はまたも母親の死を引きずってどうのこうの。どれも練りが浅い。 カルメンの話も特に秀でているわけではないけど、彼女には随分とラッキーが訪れる。舞台劇にてスタッフからキャストへ大抜擢、相手役の男の子に惚れられる特典つき。仲良し4人組とは別の女子との関係も盛り込まれ、またこの子が昔の少女マンガに出てくる典型的な底意地の悪いキャラクターでして。こういうのと絡むことができて、やっぱりカルメン今回いい目みてると思う。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-01-27 00:25:24)
920.  セントラル・ステーション 《ネタバレ》 
この映画の熱量の高さにすっかりあてられてしまった。ブラジル社会へのカルチャーショックといってもいい。21世紀、この情報化社会になっても映像で迫る”極端さ””すべての物事の濃さ”には一日本人としてただ圧倒されるのみ。駅にあふれる人人人、万引きしただけで射殺され、駅に子どもが一人寝ていても誰も顧みない。代筆屋が商売になる識字率の低さ、臓器売買の闇。まず舞台となるこの社会が容赦ないのですっかり肝を潰された。なんとゆるくないことか。 ドーラは、皆ひどいオバサンだと言うけれど、たぶんかの国では「普通の」平均的な大人なのだと思う。社会そのものがサバイバルな状況では、山といる孤児一人ひとりにかまっていたらキリが無いのだ。 男の子が良い。私が少年にめっぽう弱いということを差し引いても。ジョズエはサバイバル社会の子らしくめそめそはしないけど、そこは子ども、若い頃のジュリエット・ビノシュに似たキレイな顔を時々ふっと曇らせる。ドーラとけんかし、だけど頼りにもし、彼女がへこんだら逆に励ます。ああ泣ける。 まったく予想もつかなかった終盤の展開は素晴らしかった。奇跡的に見つかった暖かな血のつながりと、ドーラ曰く「飲んだくれ」父親のおぼろげな実像。ああ良いラストだった。もうドーラは他人の手紙を投函せずにしておいたりはしないだろう。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2017-01-22 18:18:51)(良:2票)
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