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 > にじばぶ さんの口コミ一覧。49ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3239
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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961.  ザ・コミットメンツ
このバンドの歌声が好きな人か、太め(グラマー?)な女性が好きな人にはいいだろう。 この手の音楽と太めの女性には興味がわかず、漫然と100分ちょっとの時間を過ごしてしまった。
[ビデオ(字幕)] 3点(2016-03-25 18:34:46)
962.  ファントム・オブ・パラダイス
ショービジネスの内幕を描いたという点で意義のある作品。 実に腐れきった世界だ。 でもこれをまともに描いてしまうと、大人の事情が許さない。 そこで、「ハチャメチャに描いて風刺してやろう!」と、ブライアン・デ・パルマが考えた、、、かは定かでないが、勝手にそう想像してみる。  とにかく内容はめちゃくちゃ。 こういうのは気軽に観られるが、決して好みではない。 限られた時間の中で、寸暇を惜しんで観る映画ではなかったかな…
[ビデオ(字幕)] 3点(2016-03-22 00:38:00)
963.  十三人の刺客(1963) 《ネタバレ》 
この作品を観ている時、まっ先に『荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻』が思い浮かんだ。 緊迫感という面において、今一歩『荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻』に及ばない。 殺陣もリアリティに欠けている。 多少、犠牲者は出たものの、千恵蔵サイドが生き残り過ぎの感もあり。  例えば終盤の殺陣シーンとして、強引に引き合いに出すとすれば、『宮本武蔵 一乗寺の決斗』と比べた場合、鬼気迫るレベルにおいて劣っている。 大声と気合いは凄いのだが、演技としての大声だと感じてしまい、リアリティが足りなかった。  監督の問題か、キャスティングの問題か、原因は分からないが、これら二本の時代劇と比べてみても、かなり弱いという印象。
[ビデオ(邦画)] 5点(2016-03-21 17:42:34)
964.  恐るべき子供たち 《ネタバレ》 
姉が弟を愛するあまり、恋路の邪魔をし、あげくの果てには死に導いてしまうという内容。 舞台劇のような作りで、少し苦手な部類に入る。  深い愛を突き詰めると、心中とかになる顛末はよく聞くが、本作の場合、弟を自殺に追いやる。 結局は殺しているのと同じ事。 重苦しいテーマを、ほぼ密室劇状態で見せられたので、かなり心が窮屈になった。  楽しくはないが、フランス映画の芸術性の高さを堪能できる作品。
[DVD(字幕)] 5点(2016-03-21 02:57:00)
965.  水の中の八月 《ネタバレ》 
石井監督の後の作品『シャニダールの花』にも通ずる内容。 超新星爆発とか磁場とか、科学的なものに結び付けようとはしているが、とにかく神秘的過ぎる内容にダウン気味。  監督の言いたかったことは、水に対する恩を忘れるな、ということだろう。 水を無駄にすると、こういう仕打ちに遭うぞ、という警鐘を鳴らしている。 これが、かなり神秘的なストーリーでもって語られているから、観ていてかなりしんどい。 90年代の作品だが、既に古臭い感じがしてしまう。 90年代といえば、そんなに昔じゃない気がするのだが、なんだか自分自身が古臭い時代を生きていたように思えて、なんとも言えない気分になった。  にしても、当時15歳だった小嶺麗奈の神秘的な美しさ、これは唯一の見物。 この頃にしかない少女の輝きを拝むことができた。
[DVD(邦画)] 2点(2016-03-20 22:30:37)
966.  オンリー・ゴッド 《ネタバレ》 
フランスとデンマーク合作というのが、悪い方向に出た感じの仕上がり。 どこかの香港カンフー映画にも似た構成で、とにかくオッサン悪玉がつよいつよい。  あの年齢であの体型だと、間違いなく衰えているはずなんだけど、この作品世界の中では、無敵の強さ。  最後の最後まで、意味が分からなくて目を離せないのが、見所か?! そんな流れで、最後まで入り込めずに終わった人も多いはず。  バンコクの怪しさも全開なのも見所で、風俗や売春が盛んな街であることがよく伝わってくる。  にしてもだ。 主人公の母親は、前半で凄みを出している割に、肝心なところで肝がすわっていない。 もう少し最後は、抵抗しても良かったんじゃないだろうか・・・
[DVD(字幕)] 5点(2016-03-20 00:47:19)
967.  さらば箱舟 《ネタバレ》 
ATGで寺山修司、そんでもって舞台が田舎の村とくれば、ある程度は予想が立つ。  封建的な村社会。 そこにはあらゆる差別が存在している。 夜這いなんぞ当たり前。 そこに貞操帯というパーツが登場。 更には殺人。 見世物小屋もあり。 とにかく、思いつく限りのネタを投じた、ごった煮映画。  寺山修司はやっぱりこのテイスト。 新宿を舞台にすると更に面白いが、田舎はどうもなぁ。  いずれにしても、ストーリーはあってないようなもん。 ごった煮でお腹いっぱいになる映画。  そして若かりし頃の、高橋ひとみが可愛らしかった。
[DVD(邦画)] 4点(2016-03-17 01:47:58)
968.  琥珀色のキラキラ 《ネタバレ》 
家族愛というものが、やり過ぎることなく、絶妙なさじ加減で描かれている。 セリフやナレーションで饒舌に説明するのではなく、映像で静かに表現されているのが素晴らしい。  物語の背景には母親の不幸というものが、どーんと重く横たわっているが、そういった不幸があったからこそ、父と娘は互いに深い愛情を持っているんだと思う。  娘を持っていると、こういう映画がじーんと胸にきます。
[DVD(邦画)] 7点(2016-03-14 01:25:00)
969.  チチを撮りに
なんだろう・・・話は大して面白くはないし、明るい内容の話でもないんだけど、観ていてホッとする何かがある。  姉妹の感情の起伏や、やりとりがみずみずしく、そして、作品全体がほのぼのとしているからだろう。 田舎を舞台にした映像も、それに良さをプラスしている。  どんな環境でも子供は立派に育つ、前向きに生きていこう! そんなメッセージが伝わってくる作品である。
[DVD(邦画)] 7点(2016-03-14 00:59:26)(良:1票)
970.  あの頃、君を追いかけた(2011) 《ネタバレ》 
序盤の下ネタの嵐には、正直、この映画に不安をおぼえたが、その後は実にすばらしい内容で一安心。 メインに描かれている内容は、実に真っ当な青春映画なのだが、随所に下ネタが出てくる。 メインの部分が素晴らしいだけに、おふざけ下ネタの出し過ぎは逆にもったいない気がする。 コメディタッチの青春映画という位置づけにしたかったのだろうが、この素晴らしい内容なら、シンプルにただの青春映画で十分なのに・・・  だけど、そのどっちつかずなコメディ部分を考慮しても、これはアジアン青春映画の傑作だ。 もう戻らない、「あの頃、君を追いかけた」思い出。 そして彼女の存在。 あの時、あの場所、あのシーンに戻れたら・・・と、思いを馳せてしまう、そんな青春時代のホロ苦い思い出。 それが実に切なく素晴らしく、甘美に描かれていて、むしろこの主人公に嫉妬してしまうほどだ。  あんなに可愛い女子と青春時代に触れ合っていたら、きっと気がふれてしまう。 それこそ勉強どころじゃない。  だけど、その恋は成就しなかった。 成就しなかったから不幸だと短絡的にならず、「かけがえのない思い出」として、胸の中にしまい続けながら大人として生きていく。 切ないし、耐えられないけど、実現しなかったからこその輝ける青春。 実現していたらきっと、失望してしまう何かを目の当たりにしてしまっただろう。 いくら可愛い女子でも、欠点はあるし、オナラもする。 実現しなかったからこそ、そういった幻滅するような部分を知らずに済んだ。 知らずに済んだからこそ、かけがえのない思い出として、永遠に胸の中に残り続けるのだ。  そんな彼女の結婚を、心から祝福する主人公。 私はこんな立派な心境にはなれないだろうと思うけど、実際、そこまで素敵な思い出をくれた彼女の幸せなら、祝福できるのかな? 残念ながら私には、ここまで素敵な青春時代の思い出がないので、知る由もない。 だけど、この映画を観て、そんな青春時代を体験したかのような気分になれた。 それだけで胸いっぱい。  ヒロインの女の子のかわいさ、やっぱり制服を着ていた頃が一番良い。 大人になってからの彼女は、平凡にさえ見えた。 学校、制服、限られた時間。 そんな制約こそが、輝ける青春の条件か。
[DVD(字幕)] 8点(2016-03-10 23:42:20)(良:2票)
971.  ありがとう (2006) 《ネタバレ》 
前半と後半とが、まるで別の映画のよう。 だけど、前半の描きがあるからこその、後半の感動。 もちろん、つながりがある。  私にも色々過去があり、トラウマもあり、前半部分については精神をやられたかのようなショックがあった。 描き方がリアル過ぎて、観たことを後悔したくらい。 震災の残酷さは描けていたと思うが、その分、観る者の心を蝕む前半。 トラウマを持つ人にとっては、精神的ダメージを負うかもしれない。  それに対して後半は、うってかわってハッピーモード。 感動全開。 しかし、前半で負ったダメージが抜けきれない。 前半部分をリアルに描いたからこその、後半の感動と思いきや、前半部分の心的ダメージの方が遥かに大きかったのだと思う。 少なくとも私にはそうなった。  ただし、題名の通り、周りの人に「ありがとう」と言いたくなる作品だ。 周りの人、特に家族に対して、私を支えてくれてありがとう、こんな私の為にありがとう、と言いたくなった。 そして、家族のことを、こんなに愛おしく思わせる作品は、他にはない。
[DVD(邦画)] 7点(2016-03-08 02:30:02)
972.  イントゥ・ザ・ワイルド 《ネタバレ》 
20代の青年が、自分探しの旅に出る。 青春ロードムービー。  私も似たような20代を送ってきた。 もちろん、この映画のように生死をかけた旅路ではなかったが。 必至に何かを得たくて、今あるものを捨て、旅に出た。 そこには心配する家族もいたし、周りにも迷惑をかけた。 特に親には、大変な迷惑をかけた。 後悔もしていないし、あの頃があったからこそ、今の自分がここに居られるのだと思う。  本作に関して、そういった自分自身の人生体験と、フラッシュバックする場面があったかと言えば・・・ほとんどなかった。 人種の違いというのも要因の一つだったかもしれないが、一番の原因は、生死をかけて臨んでいたかどうかだ。 さすがに、自分探しの旅で、ここまで生死に関わる旅をしたことはない。  自分探しの旅を、普遍的な設定で描いてくれていれば、もっとのめりこめただろう。 しかし、かなり環境依存していて、普遍的とは言い難い。 しかも生死をかけているので、さすがに自分と重ね合わせるには、次元が異なった。  描こうとしているテーマはとても深刻で、社会性をも帯びていて、奥深い。 偏った家庭環境が、その子供の将来に影を落とす。 そういった、悲劇をも内包していた。  作品としては真面目だし立派だが、自分探しの旅って、自分の感覚からすると、青春時代の戯れにすぎない。 そんな私が、共感できるだろうと期待して観てしまったものだから、さすがに入り込めなかった。
[DVD(字幕)] 5点(2016-03-07 02:32:55)
973.  太陽の坐る場所 《ネタバレ》 
やっぱり矢崎仁司監督の描く世界は素晴らしいの一言。 特に、女性を題材にした群像劇を撮らせると日本一かと思ってしまう。  キャスティングが良いし、キャスティングの活かし方も良い。 印象的だったのは、水川あさみと森カンナ。 この二人の魅力を存分に発掘し、活かしていると思う。  森カンナがとにかくエロい。 喫煙させている所も、絶妙な演出。 制服のスカートを盗まれるシーン。 青春時代特有の偏執と背徳感。 誰にも言えない秘密。 中高時代の記憶が、その後の人生に、いかに大きな影を落とすか。 そこがしっかりと描かれている。  矢崎仁司という監督は、どこか性的な変態さがあって面白いし、臆面もなくそれを大画面に表現できちゃう凄さがある。 爽やかな青春映画も大好きだけど、本作の様な変態的・偏執的な作品も大好きだ。 だけど後者の様な微妙な題材を描いた作品は圧倒的に少ないし、それを絶妙に見せてくれる監督は少ない。 矢崎仁司監督にそういった題材を描かせると、水を得た魚のようになる。  熟練工の域に達した矢崎仁司監督だが、こういった題材の作品をもっと撮ってほしい!
[DVD(邦画)] 8点(2016-02-29 02:33:28)
974.  レポマン
荒涼とした街風景はとても良い。 こういう舞台設定は好み。 ならず者たちが行き交う街。 そこで繰り広げられる殺戮・・・と思いきや、そんなシリアスなバイオレンス映画ではなく、トンデモ・バイオレンス・SF映画だった。  ご都合主義を基本とし、ストーリーは破綻している。 特にラストシーンは完全にギャグで落としている。 一言で言えば、無茶苦茶な映画。  ギャグ映画なんだけど、少しだけシリアス感があり、基本はバイオレンス。 そしてオカルト風味も、ちらほらと。  主人公が、元プロボクサー世界チャンピオンの“フェルナンド・バルガス”にしか見えなかった。 もっとも、誰もバルガスなんてボクサーは知らないだろうけど^^;
[DVD(字幕)] 5点(2016-02-28 23:08:16)
975.  イヌミチ 《ネタバレ》 
ある男女が出会った初日から、“飼い主とイヌ”の関係になる。 男が飼い主で、女がイヌ。  こう聞くと、なんだかエロス満載で、過激な内容に思えるが、やってることは大した内容ではない。 「お手!」とか「待て!」とかする程度。  社会に出て、それなりの責任ある立場に立たされると、常に決断を迫られる。 そんなプレッシャーとストレスから解放されたい。 そんな欲求を、イヌになることによって満たす。  現代人の病を、“飼い主とイヌ”という主従関係によって描いた実験的な映画。 実験的な映画にありがちな、退屈さ、意味の分からなさ、そんなものが常につきまとった。  エロス満載であるとか、衝撃的なシーンがあるとか、そんなのがあれば、もっと興味をひかれたんだけどなぁ・・・ 勤め人の、日常のストレスを切り取ったシーンの数々は、なかなかリアリティがあって面白かったけどね。
[DVD(邦画)] 4点(2016-02-22 23:06:59)
976.  GF*BF 《ネタバレ》 
筋書きは非常に良くできている。 凄い!と言い切れる程に、良くできている。 冒頭の、顔の似たハーフっぽい女の子が二人暴れるシーン、これも後で振り返ると、すさまじいまでの伏線。 筋書きと演出はトップレベルに良くできているのだが、いかんせん重い! 重すぎる。 そして不幸な話は、観ていて疲れるし、いい気分にもなれない。 そんなこんなで、非常に評価自体が難しい作品だった・・・  セクシャルマイノリティの苦悩、不倫のもたらす絶望的な道筋、子供という絶対的な存在、世の中を上手に生きていくならず者。 色んな要素に、台湾の歴史的背景も絡まって、とってもお腹いっぱいになる一本。 だからこそ重い。 いくら感銘を受け、筋書きと演出がピカイチでも、人生讃歌と真反対をいく本作を、高く評価することは、やっぱりできない。  人生たるもの、どこかに救いはあるし、いつだってやり直しはきくはず。 そんなメッセージがもし、この作品に込められていたら、満点をつけても良かったかな。 そんだけすんごい作品だし、そんだけもったいない作品。  しっかし、また台北に行きたいなぁ 夜市を歩きたいなぁ グイ・ルンメイは、やっぱり素敵だなぁ
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-22 01:53:55)
977.  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
イニャリトゥ監督作としては、『BIUTIFUL ビューティフル』で感銘を受けた。 そしてアカデミー賞を受けた、この作品を観ることに・・・  今までの映像重視な傾向はそのままだったが、本作はコメディ映画ということもあり、かなり趣向が異なっていた。 今までのシリアスな作風と、印象的な音楽の使い方が大好きだったが、本作においては予想通り、その期待とは異なった方向へ変化していた。  イニャリトゥ監督が、別の引き出しを出してみせた作品だったと思う。 賞を獲っているだけあって、完成度は高い。  個人的な好みだけで言えば満足はできなかったが、観る前からコメディ映画と判ってはいたので、ある意味、予想通りではあった。 ただ、ジャンルとして分ければコメディというだけで、随所に人間の生きざまが、この監督の色合いで絶妙に描かれていたとは思う。  次は賞は獲れなくても良いので、シリアス路線の作品を撮ってほしい。 特に静謐な音楽の流れる、イニャリトゥ監督ならではの美しい作品を!
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-15 00:09:06)
978.  さよなら歌舞伎町
幼い頃から馴染みのある歌舞伎町。 今でも定期的に足を踏み入れる街。 そんな歌舞伎町が舞台なら、、と思ったのが、鑑賞するきっかけ。  のっけから百人町の線路沿いを、染谷将太と前田敦子が自転車二人乗りで疾走する場面が登場する。 馴染みのある風景が出てきて心躍る。 しかし、その後は主に歌舞伎町にあるラブホテル内が舞台となり、シュンとなる。 室内劇がメインだと、もはや歌舞伎町かどうかは、あまり関係ない気がする。  だけど、歌舞伎町でうごめく様々な人たちの人間模様が描かれていて、ひょっとしたらかなりリアルな 歌舞伎町が描かれているのかもしれない。 歌舞伎町のいたる所で、日々、人間達が欲望をみなぎらせ、うごめいている。 そんな息遣いを感じ取れた、、かも?!  問題は、韓国人カップルが出過ぎている点。 確かに韓国人が多く住んでいる大久保周辺は、歌舞伎町のすぐ近くだけど、歌舞伎町を描く上で、韓国人 カップルってのは、いまいちピンとこない。 この韓国人カップルのパートがなければ、尺も100分程度におさまり、もう少しコンパクトになっていただろう。 個人的には、韓国人カップルのくだりは不要かなとも思う。  本作で一番光っていたのは、前田敦子ではなく、その彼氏役の染谷将太。 歌舞伎町のラブホテルの店長役を、けだるい雰囲気で見事に演じ切っていた。 意外にもハマり役、というのは染谷将太に失礼で、染谷将太の俳優としての幅の広さと可能性を感じた作品だった。
[DVD(邦画)] 6点(2016-02-13 00:01:30)
979.  きみに微笑む雨
韓国・中国合作のラブロマンス映画。 合作映画って、ハマると異文化同士が良い作用をもたらして、唯一無二の作品に仕上がることがあるが、本作に関しては合作という要素は、特別な効果を生み出してはおらず、そこは残念。  男女二人とも美男美女同士ではあるものの、どこかハナにつくというか、決して爽やかさは感じられない。 二人の仲に影を落とす、一筋縄ではいかない暗い背景があるので、爽やかさがないのは狙ってのものか? もしくは分別をわきまえた大人同士の恋愛だからこその、落ち着きなのかもしれない。  ただしかし、はっきり言ってしまえば、ストーリーは陳腐で斬新さはない。 だけど、四川の大震災がもたらした、人々に与えた不幸というものを真摯に現そうとした姿勢は評価できる。  やはり同じアジアでも、恋愛モノを作らせたら、香港の方が数枚上だ。 香港のラブストーリー映画をもっと見たい!と思わせてくれたという点では、皮肉にも見たことに意義があった一本。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-11 00:43:23)
980.  生きていた男
「背後に海を臨むスペインの別荘地」というロケーションが抜群に良い。 そしてシーンのほとんどが暗闇で、怪しげな雰囲気が常に漂い、緊迫感が増長する。  隔離された場所、そして限られた登場人物の中で繰り広げられる物語。 そこには絶望感にも似た、孤独感が漂う。  ストーリー展開がキモなのかもしれないが、こういったロケーションと状況設定が、この作品を大きく支配し、引き込まれる要因となっている。  二転三転する展開と、序盤から張り巡らされた布石。 実にお見事!なサスペンス。 結末を知ってしまったので、次観ることはないかと思うが、隠れたサスペンス映画の傑作であることは間違いない。  結末は決してばらさずに、サスペンス好きの方にオススメしたい一本!
[DVD(字幕)] 8点(2016-01-13 23:16:42)
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