81. 非情の罠
この監督はブロンクスの生まれだったはずだけど、これは家の近所で撮ったんじゃないか、と思わせるくらい当時のニューヨークの雰囲気がよく出ていた。この調子でウールリッチの小説かなにかを1本映画化してほしかった。自主映画みたいな作りだけど、いかにも映画青年らしい情熱が伝わってきて嬉しかった。遺作「アイズ・ワイド・シャット」とひじょうによく似たショットが2、3散見してます。 6点(2002-12-10 23:39:17) |
82. ボーダー(1982)
英人トニー・リチャードソンがジャック・ニコルソンと組んで、いかにもアメリカ的ないい映画を作ろうとした心意気が感じられて好きなんだけど、残念ながらキレの悪い退屈な映画に仕上がってしまった。題材も捉え方もいいので余計に惜しい。ライ・クーダーのAcross the Border Lineは名曲。 6点(2002-12-10 22:52:00) |
83. 12人の怒れる男/評決の行方(1997)<TVM>
名作のリメイクは難しいなぁと感じました。現代化してあるので白人・黒人まじっているんだが、スラム差別があれほど強固なのに、人種差別がまったく出てこないというのが、どうにも異様だった。設定は変えない方がよかった。 6点(2002-12-10 16:36:05) |
84. アイズ ワイド シャット
この題材は20年近く温めてたというけど、温めすぎたと思う。この話は現代化するには古めかしい。優秀な作家を迎えてオリジナル・ストーリーとして組みかえたら、もっと良くなったと思います。 6点(2002-12-09 22:08:39) |
85. フルメタル・ジャケット
原作を読んだらまだあの続きがあって、そこまで描いてやっと意味が通じるというのに、なんで途中でチョン切ってあんなようわからん話にしてしまったのか。理解に苦しんだ。 6点(2002-11-29 19:28:13) |
86. ホーンティング
リリ・テイラー以外の連中が不眠症にかかるタイプとはとても見えない。実に健康そうだ。 5点(2003-02-13 00:29:17)(笑:1票) |
87. ブルーサンダー
けっこう面白い映画だったけど、別の意味で怖い映画でもあった。「アメリカはこんな凄い技術持ってんだぞ~。怖いだろ~。おまえら楯突くなよ~」と言われているようで。 5点(2003-01-06 22:06:34) |
88. フラッド
この頃のモーガン・フリーマンて大作ばっかり出ていて、なんか昔のジョージ・ケネディみたいだった。刑務所映画にも出てるし。檻の中のスレイターをミニー・ドライバーが救うシーンはちょっとスリルがあった。 5点(2002-12-30 17:20:05) |
89. ソドムの市(1975)
スプラッターとかで残酷シーンは見慣れているつもりだったが、この映画には3度目をそらしたシーンがあった。ファシズムの醜悪さと快楽。正視に耐えぬとはこのことだろう。残酷な処刑を見て投身自殺する女が唯一の救いだった。だが、観た後には画面の醜悪さを越えた、美しいという言葉では表現し得ない美しいなにかが残った。一般の基準では律しきれない作品だろう。 5点(2002-12-19 01:56:48) |
90. ザ・キープ
古典怪奇劇的な設定と神秘的な雰囲気は好きだったが、スコット・グレンがいったい何者で、どういう因縁があって怪物が出てくるのを阻止したがるのかがサッパリわからなかった。 5点(2002-12-17 16:47:53) |
91. レリック
つまらなかったけど、博物館内で怪物が暴れまわるという設定とか、怪物の正体がわかるところとか、作りようによってはかなり面白くなりそうだったので残念だった。逃げる男をつかまえて首をかじるのをワンショットで撮ったところは「オ、ヤッテルゾ」という感じだった。 5点(2002-12-16 01:22:21) |
92. 獄門島(1977)
悲劇を未然に阻止しないのは金田一モノの定石だけど、この作品はひどすぎる! 誰と誰と誰が危ないとわかっていて獄門島へ行くのに、全員死なせてしまった。どこが名探偵なのでしょう? しかし横溝ミステリのトリックは複雑なので、これも最後に絵解きされてもイマイチすっきりしなかった。推理映画は難しい。 5点(2002-12-16 01:12:23) |
93. ウルフ
最初にニコルソンが出てきたとき既に狼のような顔をしてたので「もうなってるのかな?」と思っていたら、その後すぐ狼に噛まれたので「ああ、これからか・・・」と。 5点(2002-12-11 14:42:43) |
94. 同胞
寅さん系以外の山田監督作品を観たのはこれが初めてでした。有名な俳優さんを使っているのに、実際にあったことをたまたまカメラが居合わせて撮った、という感じのナチュラルな作り方が印象的でした。ちなみにこのタイトルの読み方は〝はらから〟だったはずです。 5点(2002-12-10 23:23:39) |
95. エリザベス
ある批評家が「エリザベスの生涯も我々現代の日本の女性たちとまったく変わらない」と書いてたけど、むしろ変わらないからおかしいのではないか。あの激動の時代と人生を生きた処女王の生涯がこんな簡単なものであるはずがない。スコットランド女王メリー・スチュアートは場末の宿屋のカミさんみたい。もっと正確なエリザベス実伝が観たいのです。 5点(2002-12-10 23:03:56) |
96. グローイング・アップ
友達の家でタムロってた時、TVで観ました。あのラストシーンには悪評轟々で、「なんだこの結末は!?」「オレはあの男に同情する!」「あんな女キライだ!」と怒号が飛び交った。 5点(2002-12-10 17:30:04) |
97. インデペンデンス・デイ
それなりに面白い映画ではあったけど、ここまでアメリカ帝国主義を全世界に押し付けられては、さすがに退いた。 4点(2003-02-13 00:08:57) |
98. 食人族
「ブレアウィッチ」を観たとき、コレを思い出した。カメの甲羅を剥いだらそこは皮膚だと思っていたんだが、即、臓器だったのか。とにかくキショクワルイや。 4点(2003-02-04 00:10:03) |
99. バーニング
TVで観ましたが、宣伝でサンザン言っていた〝バンボロ〟という名前が吹き替えでは全然出てこなかった。アレは一体なんだったのだろう。原語で観たら出てくるのかな。それはそうと、あのハサミを振り上げてるポーズも一時期ハヤって、友だちが電車の中でやっていた(困った友人だった)。 4点(2003-01-15 02:39:38) |
100. アタック・オブ・ザ・キラートマト
アホ映画の古典ですね。観ていて作っていた連中のタワケぶりが伝わってくる。好きです。だがバカすぎる。 4点(2002-12-18 01:16:20) |