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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

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981.  ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 《ネタバレ》 
2部構成らしい、出し惜しみ感満載ですけれども、ハリーたち3人が脈絡なくあちこちに旅するオハナシ(ってか、ストーリーがあるのかどうかもよくわからんが)で、3人が脈絡なくあちこちの場所に現れるもんで、一本の映画でさまざまなシーンが楽しめるってのは、これはこれで悪くないもんです。 で、いよいよシリーズ終盤、主人公たちも成長し、「それにしてもハーマイオニーがこんな美人になるとは」とか「それにしてもロンがこんなブサイクになるとは」とか、皆さんいろんな意見があると思いますが、私も正直、どちらがロンでどちらがドビーなのか区別がつきませんでした。なんてね。 と、ロンのことをケチョンケチョンに書きたくなるくらい、このPART1では、ロンを徹底的におとしめて欲しい、ドン底に叩き込んでほしい、と思っちゃうんですが、ハリーはロンに甘すぎる。ケンカしてもすぐになあなあになってしまい、せっかくの緊張感も雲散霧消してしまう。ロンが長い長いトンネルをくぐってこそ、PART2でのハーマイオニーとのキスシーンに深い感慨が起ころうというものを、アレはまーったく意味のないキスシーンでしたね、プンプン。 すみません先走りしてしまいました。 さあ、この先どうなるんだろう。PART2が楽しみだなあ(汗)。
[DVD(吹替)] 5点(2019-05-11 12:10:36)
982.  キャリー(2013)
という訳で、2013年版のクライマックスは、少々物足りなかったデ・パルマ版よりも派手に、『超能力学園Z』よりもナンボか派手になっております。が、残念ながら、バタバタするばかりで見せ方があまり上手くないもんで、何をどう見せたいのかイマイチよくわからん、ってのが正直なところ。「画面分割」という違和感が、本作では無くなって、それはそれで結構なんですけれども、しかし見せ方がちと雑なのでは・・・。 それにしてもキャリー役は、やっぱりシシー・スペイセクにはどうやったって敵いませんわなあ。何というか、あの、内側から滲み出てくるような、筋金入りの不器用さとブサイクさ。役作りなのかホントにこんなヒトなのか、もはや判別不能。それに比べると本作におけるクロレッツちゃんは(←そんな略し方があるのか?)、どうしても「今、頑張ってオドオドした演技をしてますよ」という風に見えてしまう、これは本人のせいなのか監督の演出のせいなのか、判別不能。 と、いろいろ反省点もあるので、これを踏まえてあともう一回くらい、リメイクできそうですね!!
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-05-05 11:57:19)(笑:1票)
983.  ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
「トランク」の存在が、お話の要になっていて、面白いんですね。トランクのすれ違いが、物語の発端でもあり、オチにもなっている。 そんでもって、トランクに入るワケもないものが、トランクを出入りしてみせる、それが楽しいところ。 デブのおっちゃんがトランクに入る。いや、入りきれない。一見、トランクの底に穴を開けて人間が入っただけのローテクなシーンと思わせて、トランクごと飛び跳ねながらおっちゃんが何とかトランクに入ろうする、CG演出の驚きと、ナンセンスな可笑しさ。 ハリーポッターよりもはじけてて、いいんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-04 22:14:26)
984.  チェーン・リアクション(1996)
逃走劇、なんですけれども・・・主人公が逃げ回ることについての切実さが、妙に希薄なんですね。出頭を命令されたから、指名手配されたから、だから一応逃げておきましょう、ってんじゃあ、ねえ。 捕まったら明らかにヤバいから、だから逃げる、ってんじゃないと、スリルも生まれません。 実際、主人公もあまり一生懸命逃げ隠れしてないし。 そもそも、事件の発端であんなとてつもない大爆発やらかしたら、主人公を追い詰めるべき「動かぬ証拠」も何もあったもんじゃない。 それに、あれ何ですかね、核融合か何かなの?いずれにせよ、やけにチープな実験設備に、発生する反応もやけにチープで、もうちょっと夢のある演出はできないものかと。爆発だけは威勢がいいですが。 まあ、キアヌ・リーブスがこういう貧乏くさい研究者の役にドンピシャはまってる点は、よろしかったかと。
[地上波(吹替)] 3点(2019-05-04 13:31:51)
985.  死霊館
いいですね~、観ててうれしくなってきちゃいます。ホントは怖がるべきところなんでしょうけれど。 「見えちゃう」恐怖があれば、「見えない」ことの恐怖もある。あるいは画面外から響いてくる「音」の恐怖。そういったものがうまく散りばめられていて、コケオドシの連続にしなくとも、観てる我々をグイグイと引きこんでいきます。ある種、古典的な手法なんでしょうけれど、特殊効果もうまく使って見せて。風で飛ばされたシーツが、そこにいるハズのない人に一瞬巻き付く驚き、さらにはそのシーツが飛ばされて二階の窓へと視線を引っ張っていくうまさ。 さらにはこの作品、この家を買ってしまった家族と、その悪魔祓いをする夫婦、この2つの家族それぞれにとっての「家族を守ろうとする物語」にもなってるんですね。あくまで恐怖映画のテイストが前面に出ていて、家族愛を高らかに謳い上げるような押しつけがましさはないんですが、だからこそ、そこはかとない感動を呼んだりもして。かつてのパニック映画なんかでも、しばしば「家族を守る」ことがテーマにあって、だからこそ、一軒家に立てこもり、外部からの侵入者との戦いが繰り広げられるわけですな(「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」はその裏返し。立てこもった一軒家の中で、あえて家族が崩壊する様を見せつける)。そういう「家族を守る」という基本があって、しかしその家族を守るべき家が「悪魔の棲む家」となってしまったことの絶望感。邪悪との戦いにも気合いが入ろうってもんです。
[DVD(字幕)] 9点(2019-05-04 13:03:34)(良:1票)
986.  ヒトラー暗殺、13分の誤算
この邦題にもある「13分」という数字に、西欧では不吉なものを見るのかも知れませんが、映画の最後に出てくるタイトルを見ると、主人公の名前である「Elser」となってて、実際、この映画では「誤算」が何分であろうと、さほど問題ではなく、あくまで主人公個人を描いた映画なんですね。 それに、映画はその「13分」を直接は描かず、計画の失敗、拘束、拷問から物語が始まります。で、現在と過去が交互に描変えていく。現在の殺風景な留置施設の光景に対し、過去のシーンにおける自然の美しさが目にまぶしい。 ヒトラー暗殺計画は失敗し、無関係な人々の命を奪っただけに終わってしまう。過去に遡ったとて、そこに繰り広げられるのは、人妻との不倫関係に過ぎない。そこにあるのは、ただただ、寄る辺の無い主人公の姿。無力な主人公は、周りの人々の運命を狂わせただけで、所詮は無力な存在に過ぎなかったのかも知れない。のみならず、終盤で示される5年後のエピソードでは、主人公は何も無しえぬまま、思わぬ人の運命を思わぬ形で狂わせたことだけが虚しく示されます。 何とも、寂しい映画です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-21 10:52:58)(良:1票)
987.  陰謀のセオリー
これは面白いですね~メチャクチャですが。 あまりの言動の破綻ぶりに、とうとうリーサルウェポン署をクビになったリッグス刑事が、今度はトラヴィス魂を注入されてタクシー運転手をやってる、というオナハシ。しかもタチが悪いことに、オカルトまがいの「陰謀論」にすっかり染まっちゃってる。 しかし、ウソ八百だらけの陰謀論を吹聴しまくってるうちに、何か触れてはいけない「図星」をついてしまっていたとしたら・・・ という話なのかどうかは見てのお楽しみ。主人公がメチャクチャなもんで、ただでも先が読めないストーリーがさらにねじれていって、ホントにワクワクさせられます。車椅子での逃走とか、花火の仕掛けられた家とか、派手なアクションよりもヒネリの効いた(というかもはや支離滅裂の)アクションが、意表をついてきます。あの暗躍するヘリコプターもカッコいいですね、なんだかMIBを思い起こしたりして。←←←あ、映画のMIBではなくって、実際にあった事件の方です。って、なんだ、私も陰謀論の信者かよ(笑)。 ラスト近く、ジュリア・ロバーツも一緒に付き添いでヘリに乗りそうなものを、なぜ乗らなかったのか。と思ったら、それがちゃんとラストに繋がる。お後がよろしいようで。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-04-21 10:15:25)
988.  ハンターキラー 潜航せよ
ロシア領海内で、ロシア潜水艦と米潜水艦が沈没。何が起きたのか、あるいは今、何が進行しているのかを探るため、4人の特殊部隊と原子力潜水艦アーカンソーが現地に派遣される。という訳で、陸上部隊の活躍と原潜内が並行して描かれて次々に事件が発生し、とにかく飽きさせません。片や海中での魚雷戦があり、片やパラシュート降下や陸上での銃撃戦があり、盛り沢山のエンターテインメントになってます。 潜水艦が潜航する際に艦内が傾く描写なども楽しいし、スクリューの重たい機械音、不安を誘うソナー音が続く一方で、艦内で息をひそめる定番の静寂シーンもあって、音の演出も効果的。だけど。 スピード感があって、サラサラと楽しめる分、もうひとつ心にひっかからない、ってのはありますね。 海中で魚雷が走り回る不気味さ、ってのは大いに結構ですが、図体のデカい潜水艦までこうも自由に動き回ると、何だかテレビゲーム的になっちゃう。水の重さ、水中での動きの不自由さ、みたいなものがもう少しあってもよかったかと。 チビ潜航艇が母艦とドッキングする場面なんかも、いとも簡単に繋がっちゃうんですけど、たぶん本当は結構、手数がかかるんじゃないんですかね。作業が手間取る一方でせまってくるミサイル、みたいなシーンを、例えばスピルバーグみたいなイジワルな人なら、「これはもう絶対間に合わない」というショットでもって演出するところだと思うんですが。本作はスピード重視なんでしょうか、何だかアッサリしてて。ハラハラさせるシーンは確かにあるんですけどね、でももっとハラハラさせてくれたらいいのに。 本作は、ロシア艦長役のミカエル・ニクヴィストの死後に公開、つまり彼の遺作にあたり、実際、彼の思い出に捧げるとのクレジットが出るのですが、それにしちゃあ(って、遺作のつもりで作った訳でもないでしょうが)、彼とジェラルド・バトラー艦長との関係も描き方が物足りない。ジェラルド・バトラーの『300』を彷彿とさせるコワイ顔ばかりが印象に残って。ふたりの関係をどう描くか、物語の上でも重要な部分のハズなんですけれども。それに比べると特殊部隊のトビー・スティーブンスの方が、ナンボかいい味出してます。 うーむ。何だかこれじゃ、不満タラタラみたいですね。そんなことないですよ、面白いですよ!(何じゃそりゃ)
[映画館(字幕)] 7点(2019-04-21 09:44:44)
989.  ドリームハウス
会社を辞めて家族とゆっくり暮らそうと手に入れた家は、訳アリ事故物件だった。というワケで、色々と奇妙な事件が起こるのですが、なるべくネタバレを避けるように感想を書きますと、、、 なるほどそうきたか、そのパターンですか。しかしまだ映画中盤なのに、このあと話をどう持っていくんだろうか。ちょっと尻すぼみ? いやいや、ああ、そういうことね。というワケで、うん、しっかり盛り上がったね! ・・・何言ってるかわかんないですね、すみません。 観てて、多少「?」と感じてた部分も、すべて、織り込み済みなんだろうな、多分、私が気づいてない伏線もまだまだあるんだろうな。 登場人物たちの表情がイマイチはっきりと捉えられていない印象があって、そのせいか映画がモヤモヤした感じがあって、もう少しうまく描けないものか、などと感じたのも、結局はそれも織り込み済みなのかも知れません。ただ、監視カメラの映像に初めて容疑者の顔が映される瞬間、ここだけはもっと鮮明に示してドキリとさせて欲しかった気がします。 それにしても、この家に何かいるのでは、何かがあるのでは、そんな事を感じられるのも、家が広いからだよな~うらやましいな~、とか思っちゃう私はウサギ小屋。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-14 18:06:08)
990.  カリートの道
これはもう、Carlito's Wayというよりは、Pacino's Wayであって、いつも通り、というかいつも以上に、存分に映画の中で語りまくってます。手振り身振り全開で、実に気持ちよさそうに語りまくり、おかげで時にはカットが切り替わると手の位置がズレてしまってる、なんて事も発生する訳ですが、そんなの些細なこと。何せ気持ちよくしゃべってるんですから。 デ・パルマも例によって例のごとく、カメラをクルクルと走り回らせたり、疑似パンフォーカスともいうべき合成映像使ってみたりと、お構いなし。 こんなコトばっかりやってると映画がバラバラになりそうですが、この映画、意外に収まりがいいんですね。主人公像にアル・パチーノがよくハマってる。大物のようでありながら、何となくセコい感じがね。ジョン・レグイザモをいたぶるあのエラソーな感じが、実にお見事。 デ・パルマも本作の終盤のクライマックスでは、実に真っ当に追跡劇をスリル一杯描いていて、そう、やろうとおもったらこういう事できるんですよね。できるのにやらないのね。本作ではちゃんと、シビれるほどの盛り上がりを演出してくれます。 で、これらすべてが収斂していく、衝撃のラスト。衝撃的だけど、でもやっぱりこれしかないよね、という説得力があります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-14 15:36:44)
991.  仁義 《ネタバレ》 
片や、刑務所長から何やら良からぬコトを吹き込まれて出所する男がいて、片や、何やら良からぬコトをして捕まり護送中に逃亡する男がいて。で、その二人が出会って意気投合、と言うにはあまりに静かな出会いなんですけれども、ここでアラン・ドロンがタバコとライターを投げてよこすシーンが、闇雲にカッコいい。まるで相手の手元に吸い込まれるように投げ渡されるもんだから、この後じゃ、そりゃ拳銃だって何だって簡単に投げ渡そうってなもの。 後半はこの二人にイブ・モンタンも加わって、何をするかと思えばコソ泥なんですけれど、ただでもセリフが抑えられたこの映画の中で、さらにセリフが無くなって、ただその宝石泥棒の一部始終が、静かに、緻密に描かれていきます。 突如、警報が鳴り響き、計画は一巻の終わり。逃げ行く彼らの背景には、風の音。シビれますね~。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-04-13 15:11:45)
992.  名探偵コナン ベイカー街の亡霊
どうせ映画のコナンはろくに推理なんかしないんだろ、とコナン映画を敬遠している私に、ウチの子供たちが「面白い」と勧めたのがこの作品。 これも別に大して推理はしないんですけど、まあ確かに、ラストはなかなか気持ちよく意表をついてくれます。 だけど、「どうせ仮想空間のゲーム内だから」とアッサリ登場人物たちが姿を消していくのが、さすがにアッサリしすぎかな、と。 あと、もともとこのシリーズ上の制約として、コナン君は見た目は子どもだけど中身は高校生ということになってるが、でも高校生にしてもマセ過ぎというか、ほとんどオッサン臭い感じがして、「高校生探偵」も実は仮の姿なのではないか、ホントのホントは中身は中年男性なのではないか、だもんで、せっかく久しぶりに対面するという父親を登場させたのに、どうも親子っぽさが感じられず、「久しぶりの対面」らしい感情的な盛り上がりも描かれない。独立心が強すぎる主人公ってのも、扱いが難しいもんです。
[地上波(邦画)] 6点(2019-04-13 12:56:59)(良:1票)
993.  ベスト・キッド2 《ネタバレ》 
ご存知スローモーションカラテ映画の第2作。どうしてこんなカラテで勝てるのか。というより、どうしてこんなカラテに負けるのか。 それはともかく、曖昧な記憶で申し訳ないけど、第3作の公開時にラルフ・マッチオがこの第2作のことを「ハートが無かった」とか何とか否定的な風に言ってた記憶があって、まあ、だからどうしたということは無いんですけどね。 それはともかく。 今回はミヤギさんの故郷の沖縄が舞台。何でダニエルがついてくるのかワカランけれど、チンピラに絡まれてタコ殴りにされるのがこの人の役回りだから、彼が沖縄についてこないと話が始まらない。 ただ、前回の敵役が、某大学のアメフト部みたいに(その話はもうやめなさいっての)比較的硬派だったのに比べると、どうも今回は(風貌だけはヤクザを連想させるけれど)少々粘着質にミヤギさんとダニエルにつきまとうところがあって、何だかストーカーみたい。特に、ダニエルにチョッカイをかけ続けるチンピラは、実はダニエルに気があってわざとイヤガラセしているんではないか、と。 ここでふと、今回久しぶりに観てて、「なぜ、K-1のリングにチェ・ホンマンが現れた時に既視感があったのか」のナゾが解けた気がしました、もしかして自分は、この敵役の俳優さんを思いだしていたんではなかろうか。 それはともかく。 アメリカ映画に登場する「日本人女性」の多くが、我々日本人から見て「え、もうちょっとキレイな人いなかったの?」と言いたくなるケースが多い中で(失礼)、本作では、ヒロイン役のタムリン・トミタが美しく撮られていて、好感が持てます。お茶をたてるシーンのしっとり感。こんな映画にもったいない(笑)。 クライマックスの決闘。デンデン太鼓の動きで敵を打ち負かす! うーむ、もはや何の動きを参考にしても勝てそうな気がするなあ。 最後に一言、前作で相当なアブク銭を稼いだハズなんだから、台風のシーンはもう少し頑張ってスペクタクル感を出して欲しかった。
[地上波(吹替)] 5点(2019-04-13 12:19:50)
994.  奴らを高く吊るせ! 《ネタバレ》 
冒頭いきなり、イーストウッドが9人組に因縁をつけられ、首を吊られてあえなく死亡。で、主人公が死んだところでタイトルがバーンと出る、というイカした趣向。って、映画が始まる前に主人公が死んでしまっては困るので、実はまだ死んでなくって、通りすがりの保安官に助けられる。 だけど、この映画観てると、イーストウッドの役どころは基本的に「死なない人」なので、助けられなくっても何とかなったのかも知れませんが、とにかく助けられ、無実であることも認めてもらって、ついでに保安官にもなっちゃう。なっちゃって、9人組への復讐を誓う。 という復讐譚で、映画のノリにも明らかにマカロニ・ウェスタンの影響があり、ここからは復讐一直線、と思いきや、そうならないのが本作の特徴であり、ちょっと気持ちのワルいところでもあります。中盤は復讐とは関係ない別の事件に首をつっこむことになり、この事件を通じてやりきれない思いをいだいたりもする。 はたまた、何やらワケありの過去を抱えているらしい女性との出会い。 こういったあたりは、マカロニとはまた違った種類のハードボイルドを感じさせます。が、それだけに、何だか妙な方向に話が広がっていくなあ、と。これらのエピソードが、死刑制度の矛盾とか、終わりなき復讐の虚しさとかを漂わせて、しかしそれでもイーストウッド演じる主人公は、復讐へと突き進んでいく・・・というのが、悲壮なヒロイズムというよりは、ちょっと場当たり的に感じてしまうのは、私のハードボイルドに対する理解が不足してるんですかねえ。クライマックスの決闘も主人公側ではなくむしろ「追い詰められた敵役」側から描かれていて、悪は決然と断罪される。ある意味、身も蓋もないんです。 で、ラストではまた、人を裁く矛盾が描かれる。この主人公、他人の罪の重さをやたら自分で決めたがるクセがあるのです。実は結構、社会派(?)な作品なのでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-08 21:30:19)
995.  ベスト・キッド(1984)
皆さまご存知、元祖DIYカラテ。 故・岡八郎師匠の「空手もやってるねんぞ~通信教育やけどな~」というギャグと、思想的には近いものがあります。 「そもそも、こんなクソガキがこの程度の練習でトーナメントを勝ち上がれるワケがないだろ~」とツッこむ以前に、「そもそも、エリザベス・シューがラルフ・マッチオなんかに一目ぼれするワケがないだろ~」と言いたくなるワケで、そこに目をつぶることができれば、大抵のことは見逃してしんぜよう、という気持ちにもなってきますが、そういう受け止め方で、いいんですかねえ。ちなみにエリザベス・シューの出演作における相手役は、ラルフ・マッチオ⇒チンパンジー⇒トム・クルーズ⇒マイケル・J・フォックスと、この後、だんだんレベルが上がっていきます。 『ロッキー』のジョン・G・アビルドセン監督が再び取り組んだスポコンものですが、ほとんどスポーツも無ければ根性もない作品に仕上げていて、二番煎じにしていないところはアッパレ。最後は口数が少なくなり少々神がかり的になってしまった一作目のロッキーとは異なり、こちらの作品では「等身大過ぎる」主人公を設定して、最初から最後まで、どうしようもない「のび太君」でいてくれる。いてくれてうれしいかどうかはともかくとして。 で、コブラ会所属のジャイアンに要らぬチョッカイを出して、「ギタギタのメタメタ(©ジャイアン)」にされかかったところを、ドラえもんならぬ(似てるけど)ミヤギさんに救われる。そういや当時、雑誌のインタビューにパット・モリタが「カラテ経験なしで撮影に取り組んだ」とか答えていた記憶があるけれど、実際、見るからにそんな感じの所作ですな。まさに通信教育レベル。だけどそれに目をつぶると(←またか!)、この人、「東洋の神秘」みたいなものはよく出していると思います。日本人の我々が見たって、謎めいてますからね。でも一方で、生身の人間の弱さも感じさせるエピソードが挿入されたりもする(ただ挿入されただけ、という印象もありますが)。 実はジャイアンもそんな悪いヤツじゃなかったり、のび太は基本的にまったく反省しなかったり、ドラえもんはのび太を甘やかし過ぎたり、と、ロッキーから距離をおいた結果、「ドラえもん」にえらく接近した作品になっちゃってて、まあ、そこが、シリーズ化されるほどの人気を博した理由、なのか、どうなのか・・・。
[地上波(吹替)] 4点(2019-04-07 09:56:37)
996.  山猫
観てて、「斜陽」という言葉が脳裏に浮かびます。時代の流れの中で徐々に滅びゆくものたちの、最後の輝き。。バート・ランカスターはガッシリしてるし、アラン・ドロンは若々しいし、クラウディア・カルディナーレはキャピキャピしてるんだけど、ここに描かれている「旧時代の貴族社会」そのものが年老いてて、もう、先は無いんだなあ、という想いが湧いてきます。 そもそも舞台がシチリア島で、屋内には確かに豪奢な貴族社会があるけれど、一歩外に出て見りゃ、ハッキリ言って、 ド田舎 なワケです。しかしそのド田舎にも、時代の移り変わりの不穏な動きが、徐々に伝わってくる。こんなところに兵士の死体が。 映画後半に展開される舞踏会。貴族らしい豪華さはあるけれど、何やら老朽感めいたものも散見されます。冒頭の昼のシーンでは窓が開けられカーテンが優雅に揺れていたけれど、夜の舞踏会では窓が閉められ、その中でバート・ランカスターやアラン・ドロンが汗だくになっている。その姿が、何やら病人めいたものすらも感じさせて、あーこりゃもう先は長くないなあ、と。 ラストで去り行くバート・ランカスターの姿が何とも寂しくって、本作と言い、『カサンドラ・クロス』と言い、こういうのが似合う人ですなあ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-04-07 09:15:48)
997.  ブリッジ・オブ・スパイ
最初の方でトム・ハンクス演じる主人公が、5人ハネたって1件は1件だ、とか言ってて、このセリフがあまりにもストレートに後半の展開に繋がるもんで、正直ちょっとどうかとも思うのですが、ある種、このストレートさがこの主人公のキャラクターの一部でもあるワケで。弁護士として優秀なのかどうかはワカランこの人、しかももともと保険関係を担当してたことからすると、それこそトンデモない世界へと足を踏み込んでいくことなる。スパイが一般人に紛れているのとは反対に、一般人がわけもわからないままスパイの世界に紛れ込んでしまったような不安の中、最後に頼りになる(かもしれない)のは、この人のストレートな一本気。 クライマックス、闇に包まれた橋が光に滲む。『宇宙戦争』も闇と光の映画だったけど、そういう派手さはなくって、都合3名の「人質」交換がひっそりと行われるのみ。その事実は闇に溶け込んでいく。 と、映画の方もひっそりと終わってもよかったのかも知れないけれど、蛇足めいたエピソードが続いて、でもこれが、蛇足と切り捨てるにはもったいない絶妙のユーモア、後味のよさに繋がってます。中盤、周りから白い目で見られた(ような気がする)電車の中で、今度は称賛の眼差しを浴びる(ような気がする)。これらのシーンの間には、夜の車窓から虐殺を目の当たりにした、暗い夜の列車のシーンがあって、だからこそラストの明るさが印象的、なんですな。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-04-03 20:54:09)(良:1票)
998.  小さな恋のメロディ 《ネタバレ》 
男の子ってのはいつも、カワユイ女の子の方をチラチラ見ているものであって、その視線の先にいるカワユイ女の子ってのは得てして、その男の子以外の「何か」、とてもツマラナイ「何か」を見ているもの、なんです。これは絶対の真実。 なのでこの映画、主人公とメロディちゃんが仲良くなる後半、メロディちゃんが妙に可愛くなくなっちゃうように、見えちゃうんですけどね(※あくまで個人の感想です)。 とは言え、もう私も親の世代ですから、ちょっとハラハラしつつも微笑ましく見守るような、そんな気分にもなりますが。 実際、そんな気分にさせてくれるのに大きく貢献しているのが、周りの少年少女たちのナチュラルさ。その姿をスナップショット的に捉えたカメラの魅力。 大人をギャフンと言わせて自由に羽ばたいて見せるラスト、どうせトロッコをギコギコしながら終わるんだったら、後ろから貨物列車に追われて必死に漕ぎながら終われば、ちょっとは社会の厳しさも思い知って良かったんじゃないの、と(※あくまで個人の妄想です)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-31 21:06:10)(笑:1票) (良:1票)
999.  ラストスタンド
シュワが片田舎の保安官だってんですが・・・すでに、ちょっと違うんでないの、と。 作品のベースにも「西部劇」があるんでしょうけれど、つくづく、シュワは決してジョン・ウェインにはならないし、なれないんだな、と。 シュワがシュワである以上、老いぼれようと何しようと、デカい銃を振り回して暴れてみせるしかないんだけど(他に何もできないし)、もはや見る側も同情まじりに「やっぱり大目に見てあげないとね」、などと思いながら見るしかない。 ジョン・ウェインはアクションが出来なかったかも知れないけれど、しかしあの独特の雰囲気、独特のユーモアで我々を魅了してくれましたよね。と、あまり比較してもしょうがないんですけれど、この貧相な内容の映画の中では、あまりに惨め。田舎町での攻防戦にいたるまでの前半はおよそチグハグ、それでも無理やり『リオ・ブラボー』(それとも『要塞警察』かな?)みたいに話をもっていこうとするのがいかにもセコイ。敵役にも魅力がなく、付け焼刃のようなユーモアが、不自然極まりない。 これは、失敗でしょう。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2019-03-31 20:48:19)
1000.  セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転進 《ネタバレ》 
実験的とも言える怪しさ満点の映像が、我々を不条理世界へといざないます。物語は、主人公がひょんなことから整形手術を受け、全くの別人として新しい人生を歩む、というサスペンスですが、正直、彼がなぜそういう選択をしたのか、を説明する描写はこれと言ってありません。しかし、この不条理感あふれる映像こそが、その不条理な物語に何よりも強い説得力を持たせています。 それに、随所に登場する奇妙なまでにしつこい描写。例えばあのハダカ祭り。どんな理由付けよりも、こういったしつこい映像が、主人公にある選択をさせ、同時に実は主人公を束縛している。 理由がないから必然性がある、という逆説。理由がないからこそ、迷いがあり、理由がないから、逃れられない。 ラスト近くの、拘束されたロック・ハドソンの必死のあがき、その描写のしつこさは、映画自体の叫びを聞くような。 これはスゴイ映画だと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2019-03-31 19:00:07)
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