1001. キートンのセブン・チャンス
《ネタバレ》 突飛な設定に引き込まれ、オクテなキートンが700万㌦!目当てのプロポーズでの様々な「撃沈」模様に笑いが止まらず、新聞広告に話の道筋が見えてきました。 「ウォーミングアップは終わった。お楽しみはこれからだよ」 スケールの大きな緩急自在の疾走劇はサバクトビバッタが思い浮かぶ化物軍団(失礼)からの逃走でありメアリーのもとへ駆けつける爆走で、爆笑しながらもジーンとくるものがありました。 鮮やかなオチに後味も最高。キートンの至芸を堪能出来た大傑作。 余談ながら、受付嬢でのジーン・アーサー出演に驚きです。 [インターネット(字幕)] 10点(2021-01-31 22:04:00) |
1002. ピクニック(1936)
他愛ない物語でありながらも、川の流れに二人の人生の先行きに思いが巡ります。本作が戦禍をくぐり抜けて奇跡的に存在するところに点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-01-31 19:14:04) |
1003. 続・黄金の七人/レインボー作戦
続編としてストーリー&映像をスケールアップ!との意気込みの空回り感が目につきます。不~二子チャンの寝返りとアチャーな結末への期待も空振りに終わり残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-01-31 16:08:01) |
1004. ノーバディーズ・フール
《ネタバレ》 エンドクレジットでの「ジェシカ・タンディに捧ぐ」 ガン闘病中を微塵も感じさせない矍鑠とした姿に頭が下がります。 還暦過ぎて振り返った人生は後悔ばかり。ポール・ニューマン演ずる大スターらしからぬ等身大人物像の滋味深さが沁み入る、寒々とした心をほんのり温められた秀作です。 [DVD(字幕)] 8点(2021-01-31 02:05:57) |
1005. 草の上の月
《ネタバレ》 予備知識ゼロでの鑑賞。レニー・ゼルウィガーとヴィンセント・ドノフリオの恋愛模様は、二人が結ばれる事はないだろうと暗澹とした思いに。まさかの結末に驚き、更に、実在人物の実話だというのに仰天です。瑞々しい二人の好演が光る良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-01-30 02:21:48) |
1006. 落日の決闘
ジョエル・マクリーとブライアン・ドンレヴィという正邪の名優を配しながらの何とも地味なストーリーと演出で何一つ盛り上がる事無くお開きとなったのが残念至極であります。 [DVD(字幕)] 4点(2021-01-29 02:40:38) |
1007. ニューヨーク東8番街の奇跡
《ネタバレ》 お目当てジェシカ・タンディは通常運転で可もなく不可もなく。ご主人ヒューム・クローニン共演、スピルバーグ製作総指揮でのワタリガニみたいなUFOロボットが登場するファンタジー作品というのに驚きました。バーガー作りを手伝うシーンを始めとしてロボットに胸キュンキュン。地上げに絡んでヒトの心を持ち合わせているような姿に胸熱に。悪方がマイルドで、ビルの谷間のラーメン屋さんのようなラストショットが心地よい後味を残します。見事な邦題にも感心の良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-01-27 02:03:59) |
1008. 踊る騎士(ナイト)
アステアがジンジャー・ロジャース以外と組みたいということでのジョーン・フォンテイン。どうして抜擢されたのか。一度だけあるデュエットは私にも分かるでくの坊加減で「帽子掛け以下」との酷評に激しく同意。彼女の大穴を埋めてくれたのが、実際に夫婦であるグレイシー・アレン&ジョージ・バーンズ夫婦漫才コンビ。宮川大助・花子そのままのやり取りが可笑しい。遊園地での三人のダンス(+7点)はアステアについて行こうとする懸命さと、グルグル回り続けるアレンの笑いが止まらない姿と、芯から楽しそうなアステアの姿に、本作ハイライトと呼べる名シーンでありました。興行的にも振るわなかったそうで、ロジャースは「やっぱり、私じゃなきゃダメなのよ」と思ったのかどうか。 [DVD(字幕)] 7点(2021-01-26 14:41:44)(良:1票) |
1009. 地獄のアパッチ
《ネタバレ》 当たりはずれの落差が大きいフィリップ・ヨーダン脚本で大ハズレ(泣)な本作。「バラのつぼみ」もとい「四月の朝」の謎に迫る物語ですが、筋が追えない(疲)、結末は口アングリ(呆) お目当てリー・ヴァン・クリーフは髭無し、髪有り(カツラ)、パンツ一丁の裸体(結構ムキムキ)、オープニング&エンディングにおけるラップのような歌唱(微妙)、ベッドシーン(ぎこちない)と激レアなお姿で、先住民で北軍大尉という役柄にも哀愁が微塵も感じられなくガックリ(憔) 本サイトの基準にピタリと当てはまる作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2021-01-25 02:38:18) |
1010. リメンバー・ミー(2010)
《ネタバレ》 登場人物の心模様が丁寧に綴られている見応えある展開。ピアース・ブロスナンらしいスタイリッシュな職場があのビルにあったとは。仰天と共に別の形で悲劇を描けなかったのかの想いが強いです。遺された者たちがこの先どう生きてゆくのか余韻の残る作品。 [DVD(字幕)] 7点(2021-01-24 02:13:59) |
1011. ジーグフェルド・フォリーズ
アステア出演以外の知識無く鑑賞。ミュージカルとコントのオムニバスというのに面食らいました。MGMスター勢揃いといったところですが、いまいち盛り上がれず。MIPは宝くじコントのファニー・プライスで、バカ殿アイ~ンなお顔にクスクス笑いが止まりませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2021-01-21 16:08:51) |
1012. フライド・グリーン・トマト
80歳過ぎて一本筋が通ってカラリとしたジェシカ・タンディに接して自己嫌悪でヘナヘナするキャシー・ベイツが覚醒してゆく。演技を超えた素の二人(特にキャシー・ベイツ)に、同じくヘタレの自分は魅入ってしまいました。(+7点) 回想シーンは逆に淡々と眺めており、フランクに同情は皆無にせよゲスいやり口に吐き気がしました。 [DVD(字幕)] 7点(2021-01-19 02:37:05) |
1013. カンザス・シティ
民主党大物政治家のお陰で禁酒法が治外法権だったというカンザスシティ。大っぴらに飲み食い出来るのだからジャズが栄える土壌となったのでしょう。ジャズ愛好家の方には大いに楽しめるシーンが満載。ムチャクチャな不正投票はタイムリーなエピソードで、ご立派な民主主義が笑えます。落ち着くところに落ち着いた結末に何の感慨も無く。「ショート・カッツ」は20分でリタイアでしたが、本作は監督らしからぬ作りが幸いしたのか完走出来たので良しとします。 [DVD(字幕)] 6点(2021-01-17 00:10:48) |
1014. シナラ
《ネタバレ》 石部金吉なロナルド・コールマンが友人のお節介な行動で愛妻の不在中に若い女の子との火遊びに走る。掃いて捨てるような物語も当時としては新鮮味があったのでしょうか。女の子がどうしようもない幼稚さで、別れたいけど情けをかけるコールマンに、イライラで身悶えします。裁判沙汰になるのが意味不明で結末も「何でですか?」 ロナルド・コールマン以外だったら1点作品。チャップリンの「犬の生活」を観て大笑いする彼のお姿はお宝映像であります。 [DVD(字幕)] 7点(2021-01-16 03:09:00) |
1015. デッドエンド(1937)
《ネタバレ》 お目当てジョエル・マクリーはいまいちインパクトに欠ける役柄で物足りません。特筆すべきは悪役ハンフリー・ボガートで、荒んで哀れな人物像が場面をさらっておりました。悪ガキ達に貧者だからといって彼のような最期を迎えないでもらいたいと思わされるもので、過保護なシルヴィア・シドニーに「違うだろ」イライラさせられました。 [DVD(字幕)] 7点(2021-01-16 02:52:13) |
1016. サリヴァンの旅
大金持ち苦労知らずのコメディ大家映画監督がシリアス作品を撮る為に貧乏暮らしを経験する。メル・ブルックス作品で観たような物語ですが、ジョエル・マクリー主演もあってか大爆笑シーンも品の良さがありました。彼の腹の底から笑う姿にウットリすると共に、人を笑顔にさせるコメディ作品の値打ちを感じる秀作です。 [DVD(字幕)] 8点(2021-01-16 02:39:32) |
1017. この庭に死す
《ネタバレ》 ダイヤモンド鉱山をめぐる軍と鉱夫たちの衝突とジャングルでの逃避行という2部構成のような物語。脱獄山師、娼婦、娼婦に片思いの爺さんとその娘(口がきけない)、神父の人間模様がなかなかの見応え。監督らしさが出ている大蛇と蟻の描写(ギャー、嫌~)を筆頭とする苛烈なサバイバル。シモーヌ・シニョレはどこまでズタボロになるのだろう、よくこんなの引き受けたなぁと思っていたら、綺麗なお姿になる展開に呆気にとられました。神父が「私が責任を持つから」と意思を通してことごとく事態を悪化させているのに監督の視線を感じるところです。衝撃の結末に「何で?」キョトンとなりました。 [DVD(字幕)] 7点(2021-01-15 14:26:02) |
1018. おかしなドラマ
マルセル・カルネ監督長編作品デビュー2作目。フランソワーズ・ロゼーが自分の体裁を保つためについた大した事のない嘘が大騒動に発展してゆくドタバタぶりが半端ない。「よくこんなの引き受けたなぁ」目がテンになったルイ・ジューヴェのコスプレを筆頭に大女優・大スターが織りなす大爆笑スクリューボールコメディは希少価値の高い快作です。 [DVD(字幕)] 8点(2021-01-14 01:35:20) |
1019. ブルー・スカイ(1946)
「スイング・ホテル」の焼き直し感がある作品。Puttin' on the Ritz(5週間かけてのリハーサルで9人全て自分で踊ったそうです。)圧巻のパフォーマンスは凄いの一言。ビング・クロスビーは聞かせる歌声ながらもつまらないキャラで物語を盛り下げています。二匹目のドジョウを狙ってこけちゃった感が強い作品。 [DVD(字幕)] 6点(2021-01-12 02:30:53) |
1020. ギルダ
《ネタバレ》 妖艶なリタ・ヘイワースには見惚れるものの、吐かれる台詞が何とも薄っぺらく、同じようなグレン・フォードとのやり取りに興に乗れません。マンスン再登場にのみ期待を残して観続けた果ての結末に「何じゃこりゃ」ベン・ヘクトらしからぬ駄脚本に残念さを噛みしめております。 [DVD(字幕)] 5点(2021-01-10 13:43:02) |