1021. 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点
《ネタバレ》 大泉洋は脇に回ったときが強い。横から入ってきて画面の雰囲気を全部さらってしまう瞬間が必ずある。しかし主演シリーズの本作では、ノドを締めたようなハードボイルド声を出す男。すこしうるさい。もしかしたらふざけているんじゃないかとすら思う。柳沢慎吾体質。本作における「反原発」の取り扱い方。橡脇自身もそのシンパも殺しに関与していないことが明らかになるが、善良な市民の暴走が事態を混乱させている体(てい)。確かに市民運動の「錦の御旗」になりつつあるのではと懸念されるこの課題。本作において、なんらかの政治的な意図があったとは思わないが、制作側が、まさかこの素材をこんな禁じ手的な切り出し方!とでも考えているのだとしたら、何か配慮の欠けた軽率なものだったと言わざるを得ない。 [DVD(邦画)] 3点(2014-10-12 15:51:58) |
1022. フローズン・タイム
《ネタバレ》 英国では、スーパーのレジなどで現金を引き出せるサービスがあるそうで、それが「Cashback」。あまりに面白さが分からなかったので、調べてみました。時間を止める能力は、真夜中に貯蓄した時間のキャッシュバック? しかし。もしそうだったとしても、やっぱりイギリス人のオモシロは分からんなあ。 [DVD(字幕)] 3点(2014-08-31 08:58:42) |
1023. ワールド・ウォー Z
《ネタバレ》 終幕近くになってから見始めたせがれに、この人は一体何をしているのかと聞かれ、「ゾンビから身を守るために、自ら○○○を打ち、○○になろうとしているのだ」。自分の口から出てきた言葉があまりに馬鹿馬鹿しいことに、はたと気づいて唖然としたワタシ。あらかじめB級映画として見ていれば、そこそこだったと思うのですが、ブラピの大物然とした二枚目っぷりがこの世界観に合わず。それでこの点数です。 [DVD(字幕)] 3点(2014-05-29 22:19:53)(笑:1票) |
1024. ブラッド・ダイヤモンド
《ネタバレ》 撮影はアフリカで行われており、アフリカ人の役者さんや少年を含めたエキストラのみなさんが内線を演じているんだと想像すると、生乾きの事柄を扱うにしては、これは何かものすごく大事なモノが欠けた映画なのではないかと思ってしまう。それ言い出したら、アレもソレもみんなそうじゃんって話なんですけど。作中、金網越しの夫婦の泣き別れにためらいなくシャッターを切る、「優雅にお茶を飲んで株をやってもつまらない」「危険を好む」女性ジャーナリストが出てくるもんだからなおさらそう思う。彼女には屈託や躊躇が欲しかった。歴史上の事実をこのような形で、世界に知らしめた功績は大きいと思っていますので、我ながらお前何言ってんのって話なんですけど。なお、「我らは高く称賛す 汝 自由の国よ」とエアポケットのように平和な村で子供達が唄うシーン。なんちゅうブラックな歌を歌わせるんだと思ったら、シエラレオネの国歌とのこと。うーむ。 [DVD(字幕)] 3点(2014-05-18 18:10:44) |
1025. クソすばらしいこの世界
《ネタバレ》 タイトルに惹かれてみたモノです。そうと知っていたなら、まず観ないスラッシャー映画なワケです(スプラッターは観るのですが)。いい年こいて、覆った手の指の隙間から画面を見るような始末。終幕後しくじったなと思いましたが、監督は単に「経歴に書くためだけに留学するような人たち」をどうにかしてしまいたいだけだったのかも知れん、とも思いました。 [DVD(邦画)] 3点(2014-03-31 16:36:38) |
1026. ワイルド・スピード
《ネタバレ》 もっとアクロバチックな車のサーカスみたいな映画を期待してましたが、そういうものではないのですね。とにかく、作中の音がうるっさい。チューンナップされたエンジンの音とか、軋むタイヤの音とかうるっさい。地球が壊れたり、宇宙人と戦ったりするもっと騒がしい賑やかな音の映画を観てきましたが、本作のはホンットうるっさい。夏の夜に県道走っているあいつらの音なのですね。やってる悪事はDVDプレーヤー泥棒って、小者っぷり。それでいて結構友情に厚かったりする、ようするに外国の「ヤンキー映画」です。本邦にもそういう映画の需要はあるように、外国にもそれが楽しい方々がいるんだろうけど、なんで大人しい日本のワタシがそんなの見なきゃいけねーんだよって感じでした。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2014-02-21 22:47:23) |
1027. キツツキと雨
《ネタバレ》 木こりが出てくる映画と聞いていましたが、バリバリ林業じゃないですか。冒頭、木を切り倒すところから、スルスル木を登る枝打ちやお昼の腰弁当を作るところさえ、魅力的な林業。だから、映画人の方が林業に引きずりこまれる話と期待しましたが、逆なんだ。基本的にワタシ苦手な映画制作の話。もし、本作にもう少し気を入れられるとしたら、作中、田辺監督が作るところの「ユートピア~ゾンビ大戦争~」が確かに岸を泣かせるだけのチカラ(ワンシーンでもいいんだ)があればと思いましたが、そんな片鱗をうかがわせることもないのですね。残念。 [DVD(邦画)] 3点(2014-02-15 16:29:46) |
1028. アイアンマン2
《ネタバレ》 ク~ッ、大味だ。あんまり大味なんで、小学館の動く絵本「アイアンマン2~トニーとスターク・エキスポ」を読み聞かせてもらった気分です。 [DVD(字幕)] 3点(2013-11-24 18:00:32) |
1029. E.T. 20周年アニバーサリー特別版
《ネタバレ》 うーん。自転車を空に飛ばしたいという願望があって、そのための後付けの物語のような気がする。 [DVD(字幕)] 3点(2013-11-23 11:51:24) |
1030. ルディ/涙のウイニング・ラン
《ネタバレ》 釈然としなかった方のクチです。ノートルダム大学への編入のくだりについて。彼にとって情熱とは、時間をわきまえず入学担当者に会いに行くことであり、家庭教師を得るために女の子に声をかけたり、スタジアムのメンテナンスに精を出すことなのですね。勉強しろよ。フットボールチームに参加してからも、単にがむしゃらに相手めがけて突進を繰り返すだけ。過剰なエネルギーは感じるんだけど、なんか間違った努力をしている。「夢は宝物」って錦の御旗はもうたくさん。いい歳こいて「夢」とか言わんで欲しい。本物はそんなふわふわしたこと言わないで、冷静に日々精進して、合理的な努力をしているだけのはずだ。 [DVD(字幕)] 3点(2013-09-15 23:29:30)(良:2票) |
1031. 戦闘機対戦車<TVM>
うーん。これの初見が深夜の洋画劇場とかだったら、ものすごく印象に残っていたと思います。でも、ワタシはそうじゃないんだ。発掘良品なんて額縁をつけて、「スピルバーグの激突も唖然(これはAMAZON)」なので一つどうぞって見せられちゃっても、正直ピンとこなかったです。 [DVD(字幕)] 3点(2013-09-15 17:51:10) |
1032. フェイク・クライム
また喰らってしまった看板に偽りあり作品。もちろん配給が悪い。これがサスペンスならチャプリンだってサスペンスだ。コメディというフリで入れれば、それなりに心穏やかに鑑賞できたでしょうに。とはいえ、ストーリーも平板。これなら2時間ドラマでやってくれとか言っちゃうよ、ABCとかで。 [DVD(字幕)] 3点(2013-07-28 07:39:18) |
1033. バスケット・ケース
いやー、これは良くも悪しくも見世物小屋。貧乏くさいいかがわしさを堪能したかったらこれもありかもしれませんが、終幕後なんてモン見ちまったんだという気持ちにワタシはなりました。 [DVD(字幕)] 3点(2013-04-21 14:52:09) |
1034. 野性の証明
《ネタバレ》 うーん。高倉健さんが薬師丸ひろ子さんに語りかけるシーン(特に、数学を教えているとこ)は良かったです。でも、ラスト近くの22人の特殊部隊との戦争。ただ漫然とやられていく特殊部隊の人たち。初見時もたいしたことなかったが今見る案外などと思い見直しましたが、やっぱりもう一つでした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-01-13 20:53:03) |
1035. 友だちのうちはどこ?
《ネタバレ》 【ホント、ネタバレ】当然、幾多の苦難に遭いつつも、友だちの家にたどり着き、ノートを手渡す話だと思っていました。モハマッド君との友情エピソードを交えつつ。「運動靴と赤い金魚」を経由し、ベタな展開に心揺さぶられる準備万端だったワタシとしては、こういうのが見たかったんじゃないのにとひとりごちた一作でした。ラストショットは良かったです。 [DVD(字幕)] 3点(2013-01-13 18:46:20) |
1036. ソウ ザ・ファイナル 3D
《ネタバレ》 ジグソウのゲームは、被験者・保険屋さん(SAW6)で終了していたはず。ホフマン刑事を葬って後には、ジルには穏やかな生活を用意していたはず。本作は、一連のジグソウ事件の後日談。ホフマン刑事のジルへの復讐編です。そんなの必要だったのか。シリーズ途中、うんざりもしましたが、ジョン・クレイマーに対する微妙な共感がワタシにはありました。もはや彼の遺産は尽きていました。ゴードン医師、バスルームの登場もあざとい感じ。きっちり前作でゲームオーバーして欲しかった。 [DVD(字幕)] 3点(2012-12-30 13:35:08)(良:1票) |
1037. 拝啓天皇陛下様
《ネタバレ》 昭和38年にこのような作品を作ることに、何か社会的(戦争とか、天皇制とか)なメッセージがあったのかも知れませんが、ワタシには、よそのじいちゃん(長門裕之)の昔話を聞かされているような映画でした。だから、時々「へぇ」と思うことはあるのですが、正直退屈なんだ。渥美清を見ることができただけが収穫の映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-09-27 07:25:34) |
1038. 王将(1948)
《ネタバレ》 なにより小春に「日本一の将棋指しになって欲しい」と励まされて、再度将棋の道を歩き始めているワケですので、名人位にはもう少し執着する姿を見せて欲しい。結果、関根棋士に譲ることになるとしても。また、将棋も詰まるところは心理戦。2五銀が破れかぶれであろうと、相手のペースを乱した立派な一手。反省などする必要は全然ありません。阪妻の坂田三吉は無垢で魅力的なんだけど、もう少し行儀が悪くても良かった。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-09-23 14:46:54) |
1039. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
ワタシ自らが「劇場版」を選んで見ることはおそらく無いと思うので、誰かとよんどころない理由により、観る機会が訪れることを祈念しつつ。気持ちの上ではもはや幻の「劇場版」が、ああであったんだろうか、こうでもあったんだろうかと想像しつつ。それでも、少なからず驚かされたラストシーンに3点献上。 [DVD(吹替)] 3点(2012-08-15 16:51:33) |
1040. キャリー(1976)
《ネタバレ》 うーん。分からん。後半、豚の血をかぶってから、まばたき一つしないキャリーのたたずまいは確かに迫力がありました。でも、そこで起こっている現象はまるで茶番。さえない女の子が、(事情はあるものの)性格のよい男の子に優しくされて、綺麗になっていく。そんな平板な青春ドラマパートの方がまだ良かった。そういう予定調和を壊したかったんだろうけど。薄幸のキャリーが、ホントわずかな間に見せた穏やかな顔つきに3点です。 [DVD(字幕)] 3点(2012-07-14 00:54:07) |