1041. 降りてゆく生き方
《ネタバレ》 タイトルに惹かれて公民館に足を運んだモノです。今のワタシの現状、「しがみついている生き方」に揺さぶりをかけてくれるのではないか、と期待しつつ。しかし。真面目な人達が、いろんな人に会いに行って、一生懸命勉強して作っているという感じはヒシヒシと伝わってくるのですが、正直、つらいんだ。世の中が進むことにより、取り残してきたいろんなモノを、足下を見つめつつ拾い集めながら「降りてゆく生き方」、ってテーマ自体が古いのはいいこととします(普遍的なモノだと思うので)。でも、それを説得するだけの材料に乏しいんだ。「農薬・肥料を使わない栽培」「草の根選挙」「子どもたちに、豊かな自然を」って、扱っている素材が20年からそれ以上遅れ、です。残念だ。あまりに真面目な現場を、どうにか解きほぐそうとしているかに見える、お笑いパートを一手に引き受けている武田鉄矢さんが、とても痛々しくみえました。なお、主題歌は、結構心地よかったです。 [映画館(邦画)] 3点(2012-01-25 19:11:22) |
1042. いまを生きる
《ネタバレ》 うーん、正直分からなかったです。これは何だろう、と思いながら観てましたが、ワタシの結論としては、「アメリカ版中学生日記」。ロビン・ウィリアムズが、湯浅実さんに雰囲気が似ているような(古い?似てない?)。ラストシーン。立ちあがる子とそうでない子。立ちあがらなかった子の丸い背中が印象的でした。 [DVD(字幕)] 3点(2011-12-16 23:34:26) |
1043. 近松物語
《ネタバレ》 うわー、どうしよう。ワタシには、それほどの名作とは思えません。たしかに、様式美というべき美しいシーンもありましたけど、あえていうなら、大映のカレンダーのスチール写真のよう。つまり、綺麗なだけなんです。忠義者が、間の悪い偶然に翻弄され、破滅に追い詰められる物語。あるいは、身分を越えた悲恋の物語。それを、こんなにも、どストレートな話運びでやられてしまっては、2011年を生きるワタシには、そうですか、としか言いようがありません。往時ならまだしも、今はもっと見るべき映画があるはずです。ようするに、やっぱこれは古いよ。【追記】評価できなかったのは、おそらく、香川京子さん演じるおさんに、魅力を感じられなかったことが理由と思っています。そんなおさんに茂兵衛が恋心持ってたなんて、それが吐露されたシーンでは、「マジ」って思ってしまいました。なんか、唐突な感じもしましたし。事態を飲み込めないまま、寂しく店を去るけなげなお玉ちゃんの方が魅力的でした。 [DVD(邦画)] 3点(2011-10-23 23:49:03) |
1044. 全然大丈夫
《ネタバレ》 ゴンチチっぽいBGMも相まって、類似作は「無能の人」とみましたが、それには及ばない感じ。「無能~」は結婚して子どももいるのに、どうしようもない助川助三でしたが、本作のあかりにしろ、輝男にしろ、結婚前なワケです。生活苦みたいなのが、底辺に流れてないと、それでも大丈夫と言われても、そりゃあんたらは、まだまだ全然大丈夫だよって思ってしまう訳です。できれば、蟹江敬三と鳥居みゆきのストーりーをもう少し見たかったですね。 [DVD(邦画)] 3点(2011-10-10 21:09:56) |
1045. マルタイの女
《ネタバレ》 よかったところ。名古屋章の人情刑事。伊集院光の新米刑事。でも。劇中劇やら劇中映画やらと詰め込みすぎ。それは端折っていいので、法廷での証言のシーンは是非入れてほしかった。基本的には「証言者の勇気」を中心に動いている話だったと思いますが、初めの方は、今までの伊丹映画の「女シリーズ」のパターンから「カルト教団との戦い」が中心になるのか、と読み込んでしまいました。主演女優が年齢を聞かれて、ふてくされた後「44歳!」。一瞬息を呑みました。それならもう少し、無理のない女優を起用してよ。ラストのバイクとのカーチェイス。どんなアホな集団でも、あそこで証人出廷を妨害すれば、裁判で不利になること必至、なのはわかるはず。そういったわけで、これが遺作とはいろんな意味で残念です。 [DVD(邦画)] 3点(2011-10-09 08:15:14)(良:1票) |
1046. 遠すぎた橋
豪華スター総出演。3時間にも及ぶ歴史ドラマ。彼の国の皆さんにとっては、我々の年末時代劇スペシャルのようなものだったのではないでしょうか。かく言うワタシ、年末時代劇~とか、あんま見ないんですけどね。なんかかったるいし。どうせ見るなら、NHKの歴史スペシャルの方が面白いですし。という、そんな印象の映画。 [ビデオ(字幕)] 3点(2011-06-05 16:11:02)(良:1票) |
1047. ホームレス中学生
《ネタバレ》 原作未読。だからかも知れませんが、展開がどことなく唐突。悲惨な場面は、きちんとみじめに描いた方が、コメディパートも人情場面も活きてくると思うが。「すべらない話」で聞いた部分について、「お、あのエピソードか」と余計なことまで考えて、ストーリーから意識がずれる。キングコング西野氏の芸達者ぶりのみが収穫でした。どんな収穫だ? [DVD(邦画)] 3点(2011-05-28 22:27:56) |
1048. 新・刑事コロンボ/大当たりの死<TVM>
《ネタバレ》 う。カメラの絞りの目盛りと3000万ドルの当選番号が同じって、そんな偶然あり?ラストシーン。お猿の指紋はブラフで、元妻を連れて行ったら、あんなやりとりの末、自白することを仕組んでいたというコロンボ一流のアブない引っかけだった、ってのはどうでしょうか? [DVD(邦画)] 3点(2011-05-01 17:40:40) |
1049. 劇場版TRICK トリック 霊能力者バトルロイヤル
《ネタバレ》 うーん、小ネタは健在かと思いましたが。しかし、謎解きパートが、子どもの時に学習雑誌の付録についてきた「推理クイズ」、あるいは「頭の体操(光文社)」で見たことあったかなぁ、って感じなんですよ。そこは、オリジナルでやってもらわないと。まだ、次回作がありそうな感じの終わり方でしたが、ファンとしては少し不安。 [DVD(邦画)] 3点(2011-02-26 23:52:27) |
1050. フローズン
《ネタバレ》 オオカミは、遠吠えくらいにしておいた方がよかったかも。ホントに怖いのは、寒さ、飢え、生理的欲求と、それらによってどんどん追いつめられて人間性が崩壊していくことだったのではないでしょうか。もっと面白くなりそうなシチュエーションでしたが、なんか薄味でした。残念。 [DVD(字幕)] 3点(2011-02-11 07:40:00)(良:1票) |
1051. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 終わり40分の絶望をよりハードにするための前振りとして、前半90分間、マギーのひたむきさやしなやかさを映していたのだと思う。でもそれは、意地悪がすぎるというものだ。 [DVD(字幕)] 3点(2011-01-17 22:07:19)(良:1票) |
1052. マラソン マン
これなら、「まらそん侍」を見ればよかった、と思いましたよ。 [DVD(字幕)] 3点(2011-01-03 11:57:28) |
1053. ナイル殺人事件(1978)
《ネタバレ》 ポワロは初めてだったので、期待してみたモノです。しかし、期待はずれ。これだけ物証のない中、犯人はなんで自白してしまったのでしょう。東野圭吾氏の「名探偵の掟」を読んでしまったモノとしては、もう天下一大五郎の目線で見てしまいます。エンドクレジットでは、子供の頃に流行っていた「ミステリーナイル」が流れるもんだとばっかり思ってたもんだから、そこでもガッカリ。 [DVD(字幕)] 3点(2011-01-03 00:17:49) |
1054. アウトレイジ(2010)
《ネタバレ》 うーん、たけしの眼に力がなかったですね。大友組の組長は椎名桔平に任せ、役者・ビートたけしは村瀬組の組長くらいにおさまり、早々に格好悪く退場するくらいの潔さがあってもよいのではなかったのではないでしょうか。北野監督は、もはや自分自身、この手のものには飽きてしまっている、という印象です。 [DVD(邦画)] 3点(2010-12-29 18:03:06) |
1055. ニッポン無責任野郎
《ネタバレ》 「日本一のゴリガン男」、「ニッポン無責任時代」と植木等を見てきました。この2作には、他人の気持ちを思いやるような要素も持ち備えていた主人公でしたし、見ていて「これでいいじゃん」という気持ちにもなりました。しかし、本作においては、植木等はまるで「唄う悪魔」。ツノが生えて、キバがある緑鬼のようにも見える。自分の欲望のまま、気の向くまま。年寄りの庭を、無断でパーキングにするなよ。結果として、うまくいったケースもあるが、そうでないケースの方が多い。最後の笑いは、悪魔の哄笑のようだ。そういう意図で、作られていたのであれば別ですけど(事実そうかもしれないとも思う)。ワタシには3点。なんか、まじめでごめんなさい。 [DVD(邦画)] 3点(2010-12-26 23:24:50)(良:1票) |
1056. 新・刑事コロンボ/かみさんよ、安らかに<TVM>
《ネタバレ》 コロンボシリーズでは珍しく、邦題で失敗してるんじゃないでしょうか?なんぼなんでも、あざとすぎる。ワタシ的には同情の余地のある犯人でしたので、うそのお葬式なんて大げさな芝居抜きで、自白させてやりたかったですね。ラストシーンのビンタは、今までのたくさんの犯人が、みんなやりたかったことだと思いますが、初老のコロンボにはイタ過ぎます。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2010-12-12 23:13:45) |
1057. 新・刑事コロンボ/殺意のキャンバス<TVM>
《ネタバレ》 「紅の豚」で拝見して以来、森山周一郎氏のファンのつもりでしたが、イタリア人の放蕩画家の吹き替えをさせてしまうと、なんかこういうふうになってしまうのですね。途中から殺しがあったことすら忘れてしまいそうになるくらい、濃いキャラクター。これは、さずがにキツイ。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2010-12-07 22:20:13) |
1058. 新・刑事コロンボ/華麗なる罠<TVM>
《ネタバレ》 「華麗なる罠」って、ラストシーンの「博打」のことでしょうか。これだけ、甘々な犯人に、あんな危ない橋渡る必要があったんでしょうか。現場検証の際に、物証のマッチを警察官がポケットから出すところから、ありえない。いかにも、「コロンボ的」なストーリー展開でしたが、まるでピーター・フォークのそっくりさんが、「刑事コロンボ」の物まねをしているようにさえ思える。薄い話でした。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2010-11-29 23:45:04) |
1059. 善き人のためのソナタ
《ネタバレ》 いやー、分からなかったですよ、残念ながら。観る人を選ぶ映画なんでしょう。皆さん同様、ヴィースラー大尉の変心のきっかけが、まず分からない。ここはまず、生身の人間の生活を知ってしまい、そのほの明るさやほの暗さに心つかまれてしまったことによるものと思いましょう。あと、またクリスタが分からない。なんであんなにあっさりと、何もかも白状してしまうのか。しかし、それも当時の東独の世情なんだろうし、あれで収監ならゲオルグも立つ瀬無いですから許す。しかし、一番分からないのが、「善き人のためのソナタ」っていう邦題。ゲオルグの、あのアパートでは騒音と言っていいくらいの演奏に感情を揺さぶられるヒト、いないんじゃないでしょうか? なぜ、あの曲名がタイトルに? [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-11-21 00:59:56) |
1060. 名もなく貧しく美しく
《ネタバレ》 うーん。後味悪いエンディングですね。もう、監督が映画を終わらせるために、秋子さんを交通事故に遭わせたとしか思えません。目が悪くなり、さらに生活しづらくなるお母さん、それをよりいっそう力強く支える一郎君とお父さんの3人の後ろ姿で終わって良かったんじゃないですかね。 [地上波(邦画)] 3点(2010-10-18 23:08:15) |