1061. 闇のカーニバル
80年代の新宿の夜を舞台にしていて、そこで起こっていたであろう出来事を、とにかく羅列したシーンの数々。 どのシーンも、決して愉快なものではなく、むしろ不愉快なシーンばかりだ。 80年代の新宿でロケをしており、あの頃の新宿が、映像として残っているのが貴重であり、この作品の一番の価値かもしれない。 伊勢丹と紀伊国屋がしつこく出てくるのはご愛嬌だが、それ以外の場所も少し映っており、あの頃の新宿を知る人たちにとっては、懐かしさがこみ上げてくるだろう。 一番印象的だったのは、新宿西口地下ロータリーの「新宿テレホンセンター」の映像。 はっきりとは憶えていないのだが、確かにこんな場所あったなぁ、とかすかな記憶がよみがえった。 公衆電話がやたらに並んでいた場所なのだが、これだけスマホが普及した時代からすると、化石の様な映像だ。 公衆電話に100円玉を入れてしまい、お釣りが出てこないと後から知った時の、あの騙されたような気分・・・あれを思い出します。 ところで、この映画のヒロイン?の太田久美子、これが生理的に合わん! 気持ち悪い顔と声色、そして無駄に揺れまくるボイン? 申し訳ないが、この人が出ているだけで、二度と観たくない。 山本政志監督のセンスを疑う。 同監督の『ロビンソンの庭』でも出ずくめなだけに、勘弁してもらいたい。 そして細かな内容について。 80年代の新宿の夜で、おそらく本当にあったであろう、不愉快な出来事が、まるでオムニバス形式の様に、次々と出てくる。 監督は狙って、こういったシーンを撮影したんだろう、でもそれは狙いだから別に構わない。 それより、実際にこういった人たちが、こういった生活をしていたと考えると、この人たちに幸せ感なんてものはなかったんだろうなぁ・・・と感じてしまう。 ただその場のノリでアウトローなことをやっているだけで、表層的な思い付き行為。 こんなことをしていても、何ら幸福になれないし、面白くもなんともないことに気付いているのか?、と。 完全に余計なお世話だろうけど。 そもそも、幸福なんて求めていなかったんだろうし・・・ 80年代の新宿って、どこか憧れみたいなものを持っていたけど、この作品でそれをリアルに直視してしまった後には、憧れなんか消え失せてしまった。 別に、良かねぇなぁ、と。 美化された古き新宿と決別するには、最高の映画だと思う。 そして最後に。 散々、文句ばかり書いたけど、この時代の新宿の活きた映像を、現代に残してくれた山本政志監督に感謝! それだけは、本当に価値のあることだと思う。 [DVD(邦画)] 5点(2020-09-18 06:02:29) |
1062. ロビンソンの庭
廃墟好きには堪らない作品。 調べて分かったが、舞台になっているこの廃墟、杉並区の蚕糸工場跡地のようだ。 この場所をロケ地に選んだ時点で、既に映画として成り立つ、そういう意味ではロケ地選びの勝利。 内容はほぼゼロに等しいが、この舞台を活かすという意味で、余計なストーリーは要らないのかもしれない。 主演の女性が、これまたキモい。 これは映像として堪えうるものではない。 カルト的な味わいを出す上では意味があったかもしれないが、個人的にはNG。 [DVD(邦画)] 5点(2020-09-18 05:54:31) |
1063. オーケストラの少女
とにかくご都合が良すぎる。 しかも主人公の少女がモンスターすぎる。 タクシー代を踏み倒し、嘘をつきまくり、人の迷惑を考えない。 そして歌も心地良くはない。 私にはとことん合わない映画でした。 [インターネット(字幕)] 2点(2020-09-16 20:54:49) |
1064. ヘンリィ五世(1944)
これがまた長くてつまらない。 能書きが、とにかく多い。 平和を祈念しているという点では良い映画だが、面白いとは言えない。 [DVD(字幕)] 3点(2020-09-15 21:23:51) |
1065. しのび逢い(1954)
《ネタバレ》 ジェラール・フィリップが女を口説きまくる! だがとても軽薄な人間だ。 そんな軽薄で、時に冷酷な男が最後は車椅子生活に、 エネルギッシュに女を口説きまくっていたからこその大転落。 そこでフランス映画お得意の「FIN」の文字! 結構インパクトのあるラストだった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-15 15:33:19) |
1066. オズの魔法使
《ネタバレ》 見ていたら寒気がして体調が悪くなった! オズの国は主人公以外の登場人物が全て気色悪い! オェ〜となったところで、やっとたどり着いたラストは夢オチと、救われない終わり方。 寒気と吐き気に襲われ続けました! [インターネット(字幕)] 0点(2020-09-14 21:38:10) |
1067. 君と、徒然
三話から成るオムニバス。 出てくるのは全員可愛らしい女の子たち。 たわいもない内容なので、出てくる女の子たちを鑑賞するだけの映画かな。 [インターネット(邦画)] 5点(2020-09-14 06:26:42) |
1068. 逢びき
《ネタバレ》 これはある意味、理想形の終わらせ方。 お互いの気持ちを伝え合い、二人の時間を楽しみ、深い関係になる前にさようなら。 お互いの家庭は崩壊する事なく、元の生活に戻る事が出来る。 でも心には思い出が残り、余韻を残す。 もちろん、その思い出は辛さも併せもってはいるが、お互い破滅の道を進むよりは良いだろう。 実際、ここまで二人きりで過ごし、お互いの愛する気持ちを伝え合っていたら、深い関係になる事の方が多いのではないか。 そう考えると、理想的な別れ方だと感じる。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-09-13 10:51:10)(良:1票) |
1069. 阿弥陀堂だより
《ネタバレ》 北林谷栄を使い過ぎだろ! この年齢で、ここまで出演シーンが多かったら、さぞかし疲れたでしょう。 にしても流石!凄い!年季が違う! この映画は、人それぞれの生きてきた歴史を感じさせる。 まさにそれを体現してみせたのが他でもない北林谷栄であった。 田村高廣が演じた爺さんは威張り過ぎだな。 これもまた、この人の人生の歴史を物語っているのだろう。 さぞかし偉そうに生きてきたに違いない。 香川京子の使い方がもったいない。 もっと香川京子を見たかった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-09-13 01:48:58) |
1070. おんなのこきらい
森川葵より劇中歌を歌っているおんなのこの方がかわいいな! こじまんりとしていて、なかなかの佳作。 映像も音楽も良い。 話としては、女性監督が扱う事が多い気がする摂食障害を題材にしている。 いかにもタチの悪そうなバーテンに惚れてしまうのは世の常。 少しくらい悪そうな男がモテるってのがリアル。 そして、そのバーテンにフラれて傷心中のところに優しい声をかけてきた男に惚れてしまう。これもまたリアル。 容赦のないリアルさは女性監督が女性を描いているからだろう。 この様な話は男にはなかなか書けない。 そこがまたこの映画の良さでもある。 それにしても音楽良かったなぁ〜 歌ってる女の子かわいいなぁ〜 少し脚は太いけど。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-09-12 17:30:16) |
1071. エンドレス・ポエトリー
《ネタバレ》 見ていく内に、その奇妙な世界に慣れてしまい、後半は消化試合の様になってしまった。 つまりは長くて飽きてしまった。 一番インパクトがあったシーンは、生理中の小人女性との性行為。 これは流石にビビった! [インターネット(字幕)] 4点(2020-09-11 22:30:39) |
1072. mellow メロウ
《ネタバレ》 「好きです」と伝える事の大切さ。 だけどそれは、とても勇気がいる行動。 フラれたら怖いし、とっても勇気がいるけど「好きです」って伝えようよ! そんなメッセージが強く、そしてシンプルに伝わってくる映画です。 好きな相手に「好きです」と言う勇気がなくて悩んでいる人、この映画を見ている人たちの中にもきっといるはずです。 そんな人たちを応援してくれる映画、とっても勇気をもらえる映画です。 勇気をもらえる映画って、そうはないです。 そういう意味で、この映画はとても貴重であり、とっても魅力的な映画ですね。 あれこれ理由をつけて悩んでないで「好きです」って言っちゃいなよ! まるでそんな監督の声が聞こえてくるかのようです。 街中華屋を一人で切り盛りしている女の子を岡崎紗絵が演じています。 この映画で初めて知った女優さんですが、とにかくかわいいです、好きになってしまいました。 岡崎紗絵に実際に会って「好きです」と伝えたくなりました、、いや、それはさすが無理だしアブナイ人になっちゃうか。 この中華屋さんは繁盛していないのですが、そんなバカな事があるもんかい! こんなかわいい子が一人で中華屋をやっていたら、野郎どもがわんさか押し寄せて繁盛するに決まっているじゃないか! もちろんラーメン目当てではなく彼女目当てで。 田中圭が岡崎紗絵からラブレターをもらい告白されるが、これにはとにかく嫉妬した。 映画の中での話と分かっているのに本気で嫉妬した。 そんな私は頭がおかしいのかもしれないけど、この映画で岡崎紗絵を好きになってしまったのだから仕方ない。 そんだけこの今泉ワールドに引き込まれ、感情移入した証です。 今泉監督が岡崎紗絵をヒロインに抜擢したのが素晴らしい。 本作の内容もさることながら、今泉監督のキャスティングセンスに脱帽です。 [インターネット(邦画)] 9点(2020-09-11 06:44:04)(良:2票) |
1073. ピクニック(1936)
《ネタバレ》 戦慄するほどの映像美! こんなにも美しくて詩的な映像は久しぶりに観た気がする。 なんという凄まじき美しさだ。 河の流れのまぶしさに目を細める。 流麗に流れる音楽に心潤う。 心地よいウグイスのさえずりに心癒される。 シルヴィア・バタイユの可憐さに息をのむ。 切ない幕切れにため息をつく。 そんなこんなな40分。 短篇ながら、個人的にジャン・ルノワール作品の中ではベスト。 一般的にルノワール作品として映像的に評価の高い『河』を遥かにしのぐ美しさだった。 しかし・・・ 本作のレビューが私一人とは・・・ あー、なんという哀しさよ。 勿体なさすぎる。 こういう映画をもっと沢山の人に観てもらいたい! ジャック・ベッケルが10年後に完成させた作品とのこと。 ベッケルはお気に入り監督の一人なので、その点も嬉しい。 ベッケルはやっぱり凄い! [CS・衛星(字幕)] 10点(2020-09-11 01:55:50)(良:2票) |
1074. マタンゴ
《ネタバレ》 「あいつら半分キノコだ!」 これに爆笑。 でもこれって笑っていいとこなのか? 見るべきスタンスが最後まで分からず。 都会の暮らしに対する風刺も効いていたし。 愉快に見られたので、小難しく見ていて苦痛な映画よりだいぶマシだった。 人間は窮地に陥ってこそ理性を保ち、利己的にならずべしと勉強になった作品でした(これはマジ)。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-09-10 20:35:34) |
1075. 愛がなんだ
《ネタバレ》 正直、こんな女の子は苦手だし、絶対無理だ。 ここまで好き好きアピールされたら疲れてしまう。 だけど好きなんだから仕方ないし、ここまで執念で追い続けるなら勝手にしたら良い。 自分が好きなように生きれば良いのだ。 好きとか愛とかを超越した何かなのかな。 いや、単純に手に入らないものへの執着心かも。 人物同士の会話の掛け合いが実に面白く、味わい深い。 ますますこの監督が好きになりました。 [インターネット(邦画)] 8点(2020-09-10 01:26:27) |
1076. シチリアの恋
《ネタバレ》 冒頭からイライラする悪い意味でしびれる展開。 ヒリヒリする。 後半、若干盛り返すも、あざとく感動を狙った展開に嫌気がさした。 ベタな恋愛映画は好きだが、これはベタというより下手な展開の恋愛映画。 ぬいぐるみに扮して彼女と触れ合うアイデアは悪くないが、果たしてあの状況でぬいぐるみに抱きつくかなぁ。 どこか不自然だな。 あと邦題が圧倒的におかしい。 ほとんどシチリアなんて出てこない。 これは悪いモノを観てしまった感。 期待して観ただけに残念! [インターネット(字幕)] 2点(2020-09-09 20:54:16) |
1077. 暗殺者の家
《ネタバレ》 クレー射撃の選手である母親が、見事に誘拐犯を撃ち落とすラストシーンはスカッとするものの、そこまでの展開が面白くない。 しかもラスボスがアッサリやられ過ぎです。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-09-09 20:12:19) |
1078. さらば友よ
アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンの共演は楽しめたし、スタイル抜群の女性だらけでウハウハだった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-08 22:59:35) |
1079. 見知らぬ乗客
《ネタバレ》 疑われるとしても素直に警察に行って説明するのが自然だと思うが、話を盛り上げる為に絶対に警察に行かない。 ここに不自然さを感じた。 それがずっと引っかかっていたので、最後まで乗り切れなかった。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-09-07 20:44:59) |
1080. アイネクライネナハトムジーク
《ネタバレ》 「振り返ってみて、あの人と出会えて良かった」と、後で思える出会いなら良いんじゃないかな? これは確かに。 最後まで飽きずに見られたが、多部ちゃんの出番が少ないのには不満! 群像劇なのは分かるが、他のエピソードいらん! もっと多部ちゃんを出して欲しかったな。 サッドウィッチマンなんか出してる場合じゃないよ。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-09-07 00:50:33) |