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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

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1101.  アパルーサの決闘
邦題に「の決闘」なんてつけるのは、内容にはあまりそぐわないのですが、でも確かにこの邦題なら、一見して西部劇だとわかる便利さ、というものはありますね。 エド・ハリスとヴィゴ・モーテンセン、この二人、何となく顔が似てると思ってたので、キャスティングとしてどうかと思ったのですが、本作ではちゃんと一方にヒゲを生やさせて、区別しやすいようになっております。 で、エド・ハリスが何やらクセのある保安官で、ヴィゴ・モーテンセンがその相棒、というワケですが、口下手な二人(特にエド・ハリス)の二人の間の独特の距離感、みたいなものが、映画の基調となっているんですね。それを言うなら、敵役であるジェレミー・アイアンズとの間にすらも、単なる敵味方ではない独特の距離感があって。 そんな中で、レネー・ゼルウィガーだけが、距離感を図りがたい変則的な存在となって、物語をかき回す。 ラスト、決闘そのものがクライマックスなのではなく、主人公2人の関係の微妙な変化にこそ、物語の頂点があり、だから、まあ、正直、地味なのですが(笑)、ユニークな作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-07-29 07:05:55)
1102.  ジュラシック・ワールド/炎の王国
面白かったです。今後が不安だけど。このままいくと、まさかまさかの『猿の惑星』旧シリーズみたいになっちゃうんじゃなかろうか。 4作目は1作目と強い関連を持っていたかと思えば、この5作目は2作目の恐竜狩りを再現させてみました、という感じですが、今作は、より「ノアの方舟」のイメージが強くなってます。終末的な噴火シーン、そこから恐竜たちを助け出そうとする人間たちの活動。だけどその活動は、ノアの方舟とは異なり神の意志によるものではない。それは人間の傲慢なのか? ってのが、後半のサスペンスの物語に繋がっていて、2作目以上に「前半/後半、2本立て」っぽい構成ですが(笑)、それでも大いに楽しめます。今回活躍する悪役怪獣(恐竜じゃなくてもはや怪獣ですね)の相貌は、ほとんど悪魔。映画の語法も、パニック映画というより、スリラー映画のそれになっています。 そういった部分も含め、小ネタのよく効いた作品になってます。恐竜のケージの中に入っての、恐竜と接近したアクションの面白さ。随所でアイデアが凝らされています。 ポッドに閉じ込められたまま海中に沈む場面などは長回し風に見せる一方で、単に男女が言い合う場面では、ショットを徐々に細かくし、徐々にアップにして盛り上げ、ああ、結局は男女の口論が一番オソロシイんだな、と(ほんまかいな)。 という訳で、満足感、高かったのですが・・・最後のエンドクレジットの音楽。映画音楽(特にこういう大作の)に対しては、音楽に中身があろうとなかろうと、とりあえず「ゴージャスさ」を期待してしまうのですが、本作では何やら厚みのないシケた音楽が延々と流れ、最後に盛り上がるかと思いきや、ちっともカッコよくない凡庸な不協和音がかき鳴らされて終了、という、とりとめのなさ。観客(というか聴衆というか)の安直な期待には沿うまい、という一つの試みなのかもしれませんが、映画のシメがこれでは、それなりにガッカリ感があったりもするのです。
[映画館(吹替)] 8点(2018-07-29 06:43:23)
1103.  ゼロの未来
ケバケバしい戯画化された未来の管理社会を描いていながら、批判精神みたいなのはあんまり感じられず、そこに不満を感じる人もいるかも知れないけれど、むしろそれが本作の持ち味。なんか、観ててすごく寂しいんです。この世界を、主人公が受け入れてしまっていて、かつ我々も受け入れざるを得ないのが、ね。 主人公は監視されている。だけど正直、何のために監視されているのか、いやそもそも主人公が何をしているのか、よくわからない(というか、どうでもいいのかもしれない)。ただ、一方的に監視されていて、本来我々が「見る」立場であるはずの街角の広告ですら、広告の方が人を追いかけまわして、まるでこちらが「見られている」感じ。で、主人公はと言うと、ただ、VRの世界に沈み込んでいくだけ。絶望と隣り合わせの、それがささやかな幸せ。 この主人公、別にひとりぼっちという訳じゃないんですけど、それがまた妙に孤独を感じさせたりもする。 どうしようもない歯がゆさ。徒労感。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-07-14 04:54:48)
1104.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
時代劇でチャンバラが始まる前に、ズラ~っと並んだ敵の侍が一斉に刀を抜くシーンがあったりするとワクワクするもんです。そこで敵が何人いるかとか、その後斬られる人数と合ってるかどうかとかは、気にしないまでも、とにかくそういうシーンがあると、テンション上がるじゃないですか。 一方、この映画のクライマックスはと言うと、ショッカーの構成員みたいな雑魚どもが延々と登場してきては、延々とそれを叩き潰すばかり。これじゃ、何のワクワク感もない。もっとも、雑魚が雑魚なら、親玉も親玉で、簡単にヤラレては簡単にオカワリが登場。 いつまで同じことばっかりやってるんだろうか? ドラマ部分のフラッシュバック連発にもゲンナリして、どうでもよくなってくる。まあヒーローを脈絡なく集めるからストーリーも脈絡なくなるのかも知れないけれど、これでは「全員に見せ場を作らないと」という幼稚園の演劇発表会みたい。 アクションの方も、とりあえずCGにはたーっぷりおカネかけてるんでしょうけど、一作目のアイデア再利用みたいだったり、マトリックスを始めとする過去の作品ですでに見たようなシーンだったり。 これで141分。弛緩している、というのが正直な印象。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2018-07-08 09:54:33)
1105.  パトリオット・ゲーム
人工衛星からの映像が出てきたり、暗視ゴーグルつけて突入するシーンがあったり、と、『ゼロ・ダーク・サーティ』の20年前にもう同じようなことが本作で描かれているワケですね。それだけでもう十分『ゼロ・ダーク・サーティ』には分が無いと思うのですが、しかし、コチラは荒唐無稽なアクションでアチラは実話の映画化となると、なぜかコチラに分が無くなってしまう。 まー無理に比較することもないんですけど、でも、この映画、イイと思うんですけどね。ハリソン・フォードもちゃんとイイ顔してれば、ショーン・ビーンもちゃんとイイ顔してて(ちょっと線が細いけど)、やむにやまれぬ戦いがある。終盤の追跡劇の見せ方も、なかなかの手際の良さ。 リチャード・ハリスも脇役ながら、ちゃっかりと存在感を示していて・・・って、彼が目立つくらいなら、テロリスト一味の面々をもう少し目立たせてあげて欲しかった、という気がしないでもないですが。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-07-02 20:33:10)
1106.  摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
いや懐かしい。とは言っても、何回観ても面白さがイマイチよくワカランのですけどね(笑)。 サクセスストーリーとは言え、やってる事と言えば、オバさんに体売ったことと他人の手紙を盗み見たくらいのもんでしょう。 などと言っては身も蓋もないですね。そういう少々困った主人公ではあっても、マイケル・J・フォックスが演じていると何だか憎めないんです。同じ会社の中でありながら、スーツを着た人たちとカジュアルな服装の人たちがいて、それぞれ別の世界を形成しており、ほとんど階級社会。その両者の間を、まるで一人で「王子と乞食」を演じるみたいに器用に行き来してみせる。彼が最後にどうやって成功するかよりもむしろ、そこに至るまでの、何ともテキトーな器用さが魅力になっていて、これで態度がデカかったらヤな奴ですけれど、ここでマイケル・Jの背の低さがまた、大いなる武器になってます。ほかの俳優が演じてたら、これだけのヒット作にはならなかったのでは。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-07-01 14:33:06)
1107.  ロンドンゾンビ紀行
今世紀に入ってロメロ式のゾンビ映画は飽和状態、ド派手な火器でゾンビを蹴散らすなんてのも目新しくはなく、もはや作中でもロメロ式ゾンビが公知のものになっちゃってる、というお手軽モード、なんですが。 しかし本作、ゾンビに立ち向かう老人たちに、諦念のようなものがそこはかとなく感じられて、なんとなく良いではないですか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-07-01 14:00:59)
1108.  ゼロ・ダーク・サーティ
2時間半もかけて、段階を追って整理して成り行きを見せてくれるもんで、ふーんなるほど、とは思うのですが・・・ 友人をテロで失ったとか、自分もテロリストに命を狙われてるとか、何もできないまま時間ばかりが経っていってしまうとか、そういう「事情」がただ並べられている感じ。そこから湧き上がってくる感情を映画の中にどう織り込むか、という点では、やけに直線的、やけに淡泊です。事実というものに敬意を表して、作為を感じさせないように抑えているのかも知れませんが、「事実っぽさ」最優先のあまりに、クライマックスの襲撃の場面が「ホントっぽいけど何やってるかわからん」となってしまうんだったら。 忠臣蔵映画の討ち入りシーンの方が、いいよなあ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-01 13:50:00)(良:1票)
1109.  猛獣大脱走(1983)
動物園から逃げ出した動物たちが人間に襲い掛かるパニック映画、ってなコトなんでしょうけど、まーあんまし「襲われてる感」ってのはありません。作品中でいちばん印象に残るシーンというと、冒頭、猛獣のエサとして登場する、ウシか何かの生首でして。かなりインパクトあります。ギョッとします。これを超えるシーンは本編には登場しません、ハイ。 という訳で、肝心のパニックシーンは、調教された動物たちでもって和やかに撮られておりますが(ゾウさん頑張れ~もっと演技しろ~)、夜の街にチーターを走らせてみせたのは、これは比較的頑張ってたかな、と。 緊迫感の無さは、主人公のツラ構えにも表れていて、一体どこからこんなサエない俳優を見つけてきたのか。有名人だったらゴメン。 ラストのオチは、これ、手塚治虫の某短編作品みたいですね(アチラのネタバレになるのでタイトルは省略しますが)。アチラの方が数段、効果的ですけれども。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-06-30 02:15:22)
1110.  岸辺の旅
浅野忠信が何とも言えず飄々としてて、これで実は死んでるだなんて、到底思えない(笑)。死というものがまるで大した事件じゃないみたいに語られる、その一方で、深津絵里は旅先でそうとは知らず不用意な行動をとっては叱られてしまう、日常の方がよほど事件が多いワケですな。まさかこの人に、こんな些細な(と思っていた)行動で叱られるなんて。 映画観てる我々からすると、唐突に登場した浅野忠信、どういう人なんだろうと思っていると、旅先それぞれで「異なる人物」になってみせ、何者なのやらさっぱりわからない。でもこれ、一種の「昼間のパパは~ちょっと違う~」ってヤツ、ですかね。違うけど、でもパパは確かにパパなんです。 さまざまな一面を見せるけど、やっぱり夫は夫。と思ったときが、別れの時。派手な濡れ場という訳じゃないけど、印象的なラブシーンでした。 映画に何度か登場する、風に揺れるカーテン。これだけしっかり揺れられると、逆に揺れていないカーテンが妙に不気味だったりします。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-06-30 01:46:58)
1111.  ザ・コンサルタント
「目で語る」とか「背中で語る」とかいうのはあるけれど、「アゴで語る」男、それがベン・アフレック。いや、ご本人もそんなつもりはないのかも知れませんけど、とにかくイイ感じに「ワケ有り感」が出ています。 彼がワケ有りなら、彼を調査する側の女性もワケ有り。で、その二人が別々に動いたまま、その人生が直接に絡み合う訳ではないんだけど、微妙な関係を保ち続ける。 そんな感じで、登場人物それぞれが過去に負い目のようなものを抱えながら、直接・間接にクロスしあう。というのが、「ああ、映画でこういう手もあったんだなー」と、妙に感心させられました。 アクションが乱発される訳ではないので、それなりに地味な印象もありますが、ベン・アフレックの好演もありなかなかのキレ味。ただし体格的にややモッチャリした感じもしてしまうのですが・・・
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-06-23 13:27:55)
1112.  パージ
『わらの犬』は夫婦ふたりだったけど、これを親子4人家族にしたら、どうなるか。 しかも息子がかなりヘンなヤツで、オマエはトイ・ストーリーに出てた隣のガキか、と言いたくなるのですが、ちゃんとストーリー進行上の「火種」になってくれます。これだったら、この息子絡みであといくつかギミックを仕込めたんじゃないか、という気もしてしまうのですが、なにせ85分とコンパクトにまとめた映画。そこまでの寄り道はしません。 むしろ、4人家族の気持ちがバラバラになってくると、行動もバラバラになって、4者4様の行動が物語をかき回す、といったあたりが見どころ。襲ってくる敵にどう立ち向かうか、という点では、妙にオヤジが強すぎて、え、こんなキャラだったのか、という違和感もあるのですが(この辺り、もう少し丁寧な描写があれば、とも思うけど何せ85分。スピード感が命です)、そういう中途半端さが、イーサン・ホークらしさ、という気もします。 マスクを被った不気味さと、それを超える、マスクを被らない不気味さ。あるいは、その一見平凡な生身の顔こそが内面のドロドロを隠したマスクなのである、といったところでしょうか。 ストレートな題材ではありますが、何が起こるかわからないサスペンスと、85分という短尺で違和感が深まる前に突っ走ってしまう手際の良さが、光っています。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-06-23 13:03:08)(良:2票)
1113.  セッション
楽屋ネタ的に行くのであれば、「撮影所で鬼監督にダメ出しされ続ける主人公の新人俳優」ってことになるのでしょうが、それだとストレート過ぎますわな。で、音楽。 結局のところ、オバケだの妖怪だのよりも、この世で一番コワいのは鬼教師、ということで。だって、なんであんなに怒ってるんだか、わかんないんだもん。ああ、ホント、コワい。 この映画、アップが多くて(背景が見えづらくて)ちょっと辟易する部分もあるのですが、それにしたって、カッコ良すぎる。ので、満足です。 リミットを突破する、突き抜ける快感。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-06-19 21:00:18)
1114.  ジャズ大名
はぐらかすように、映画の進行をギクシャクさせて、それが何だか気になる「ひっかかり」にはなる反面、正直なかなか気分が乗ってこない。なーんて思ってたら、何が何やらわかったようなわからないようなまま、怒涛のどんちゃん騒ぎに突入して圧倒されたまま映画が終わってしまう、という心臓に悪い映画。エンドクレジットに至っても狂乱は続き、まさに尻尾の先までアンコ状態。 江戸時代の終焉から明治時代の始まりを、一大セッションで迎えるという、ゆく年くる年みたいなオハナシですが(お話なんて無いも同然だけど)、それにとどまらず、「このお祭り、今でもどこかで続いてるんじゃないか」と思わせるのがミソ。 もう誰にも、止められない。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-06-16 04:28:23)
1115.  007/消されたライセンス
今回は、邦題にもある通り、ボンドが殺しのライセンスをはく奪される、というのがポイント。かと思いきや。コレ、単に、「今回の敵は国際なんちゃら組織みたいな大層なものではなくって、チンピラみたいなオッサンなんですけど、勘弁してください」という言い訳にしかなってないのが、何ともかんとも。 とは言え、相手は名うての麻薬王ですから、油断はならないのですが、そうは言っても、実際にはあのグーニーズのワルモノ一家の兄貴ですから、ねえ。あまり貫録はありません。麻薬王も所詮は一市民、多少豪華な船は持ってても、「謎の巨大海上基地」みたいなのは決して登場しない。その点では、荒唐無稽さはナリを潜めてますが、その分、地味。私怨から戦っているボンド、という設定も、ほとんど活きてません。もっとも、基本的にはこうやってスマしているからこそのボンド、であって、そこは期待を裏切りませんが。 クライマックスのトレーラーを使ったアクションは秀逸。オリジナリティあります。でもそこに至るまで、あまり見どころがないんだなあ。このトレーラーの爆発シーン、テレビの怪奇番組でよく「一瞬、炎が手の形に!?」とか紹介されてましたけど(ザ・カーじゃあるまいし)、そういう部分でしか言及されてこなかった、やや地味な映画。 でもやっぱり、最初の方に登場する(ある種、恒例の)スカイアクションは、ホント、いいですねえ。ムーンレイカーで軌道を外れ切った後の5作を担当したジョン・グレン監督の、それでもあの荒唐無稽さを決して否定しないこだわり、なんでしょうねえ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-06-16 02:29:46)
1116.  007/リビング・デイライツ
ティモシー・ダルトンって、ボンド役として一番、存在感がない。1本で降板すりゃネタにもなるんですけど(実際なってるんですけど)、2本ってのが半端。それに、ボンド役が似合って無けりゃ、それはそれで一つの存在感にもなり得るんですが、しっかりハマっちゃってるんですね。クールで、でも愛嬌もあって、若くてちゃんと動ける。見事にワンポイントをこなした中継ぎピッチャー。残念ながらヒーローインタビューには呼んでもらえません。 作り手の方も、新生ボンドに慎重になってたんですかね。監督も続投だし、ある程度のイメチェンを図っているとは言え、ロジャー・ムーアのボンドが言いそうなこと・やりそうなことをさせている感じも残っているし(スパイ仲間が殺されて逆上するあたりは、ちょっと新鮮ですね、ロジャー・ムーアならもうちょっと落ち着いていそう)。 口笛に反応するキーホルダー、ってのが実にアホらしくって、このあたりは路線踏襲、といったところ。 ソ連ネタってのが賞味期限ギリギリな上、終盤でお話がアヘン取引にスケールダウンしてしまうのは、スパイ映画としてどうなのよ、とも思うのですが、ま、そもそも、このシリーズ自体がスパイ映画と言えるかどうか。派手なアクションこそがお楽しみ、とくれば、冒頭のスカイダイビングから、クライマックスの飛行機にぶら下がる空中戦まで、手を変え品を変え楽しませてくれます。ただ、終盤のクライマックス前は、ややもたついた感じも。 このシリーズの魅力に、荒唐無稽な残酷さ、ってのがあって、本作でもアホは武器がいろいろと使用され、殺す場面があればわざわざ念を押すように殺される場面がある。そういうのは健在だな、と。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2018-06-02 17:37:21)
1117.  ヘル・レイザー 《ネタバレ》 
入手したルービックキューブもどきのパズルがうまく解けずに憤死(?)したオジサンが、死んで朽ち果ててるんだけど生きている。そういう、何かよくわからんヤツが何かよくわからん形で生きてます、ってのが、クライヴ・バーカーの好みなんですかね。ミッドナイトミートトレインに出てくるやみくろ(じゃないけど)なんかもその一種でしょう。自分の家のどこかに、そういうミョーなヤツが住んでいる、というイヤラシさ。狭い我が家ではとても考えられません。家が広いっていいよなあ。よくないけど。 で、肉体はボロボロになっているけど生きてるそのオジサン、人間の生血を吸収しては徐々に体を蘇生させていく、というハムナプトラ方式。だけどこちらはCGではないホンモノのヌメヌメ感があって、イイんですね。いや、イヤラシイんですね。 で、復活して何をしようかっていうと、生前のごとく、弟の嫁さんとの浮気を続けようってんだから、どうしようもない。なんか魔道士とか何とかいう変な妖怪みたいな連中に狙われてるのにねえ。 それにしても例のピンヘッド氏。黙ってるとイイ感じなんですが、しゃべるとまるで迫力がない。なんとも素朴。ま、こんな感じで、異界の連中がフツーに存在してフツーにしゃべってる、ってのがクライヴ・バーカーの好みなんでしょう。 むしろ、オジサンの弟氏が「知らぬは亭主ばかりなり」にもほどがあるマヌケぶりで、見てる我々もイライラするくらいなんですが、最後にオジサンに皮膚を奪われ、オジサンの顔がマヌケ弟の顔となり、マヌケ顔のまま、恍惚としながらギタギタにされる、ってのが、本作の最大のインパクト。 監督・脚本クライヴ・バーカー。(いくら非現実世界の物語とは言え)登場人物のセリフや挙動に違和感ありまくりだったり(特に娘。でも可愛いから許す)、せっかく作ったクリーチャーとばかりに画面に登場させ過ぎてかえってインパクトを薄れさせたり、音楽が重厚過ぎてマッチしてなかったり、と、いろいろヘンなところはあるのですが、彼のイマジネーションが自由に炸裂したユニークな作品となっております。 ところで弟の嫁さん、ちょっと老けすぎだろー、と思うのですが、うん、これもきっと、クライヴ・バーカーの好みなんでしょう。ほんまかいな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-02 16:18:24)
1118.  ラビリンス/魔王の迷宮
初めてゴールデン洋画劇場で放送されたときに吹替えを喜多嶋舞がやってて、周りでは「あれはヒドかった」と悪評の嵐だったんですが、私はそんなに違和感なかったので、え、そんなヒドかったっけ、と。そんな私でも金曜ロードショーの北尾光司吹替え『サンダー/怒りの復讐』とか徳光さん吹替え『激突!』とかには完全にのけ反りましたけど。 それよりも、デヴィッド・ボウイの魔王コスチュームが、何だか『魔界転生』のジュリーみたいだなー、なんてことを思ってしまうと、ついつい笑いがこみ上げてきちゃいます。しかも下半身はモモヒキだしなあ。違うってか。 内容はというと、ジェニファー・コネリー演じる主人公の少女(映画で見ると、グラビアで見るより太い眉毛が気にならず美少女っぽくなっている、まさに映像マジック)が、魔王に誘拐された弟を取り戻しに、ファンタジー世界を冒険するオハナシ。主人公が次々に不思議なものに出喰わしていく双六形式で、一貫したストーリーらしいものがない反面、空想力が縦横無尽に広がっていく楽しさがあります。まあ、時に安っぽく見えてしまうシーンもあったりするのですが。 白いフクロウが共通して登場するのはたまたまかも知れないけれど、結構、ハリー・ポッターなんかにも影響してたりするんじゃないのーと思わせるものもあります。 ところでホグルの顔って、ロボット操作なんですよね。表情がよく出てて、お見事です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-27 11:09:49)
1119.  パリより愛をこめて
タイトルから誰しもが007を思い出すワケで、実際、主人公もスパイ見習いみたいヤツで、さあこれからスパイらしくイッチョやってやるぜ、なんて意気込んでいると、次の仕事ではとんでもなくガサツなオッサンと組むハメになり、スパイの繊細さなどすべて吹き飛ばされてしまう、という展開。ガサツなんてもんじゃないですね、破天荒そのもの、このジョン・トラボルタの怪人ぶりが、作品のオモシロさ、ですね。 あ、一応、伏線をはったり、意外な展開でそれを回収したり、という面白さもあるんですけれどね。でもそういう仕込みも、何だか、トラボルタにぶっ壊されるためにあるかのような。 ホント、ハチャメチャでありながら、うまくまとめています。逆かな。うまくまとめているくせに、デタラメそのもので、痛快なんです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-05-26 03:26:15)(良:1票)
1120.  傷だらけの栄光
若き日の「ロバーツさん」と「オハラハン隊長」がチンピラ仲間として登場するのが見ものと言えば見もの。18年後にはダブル主演ということで、冒頭のクレジットも「左下」「右上」に配置されて同格扱い。その二人が本作では、片や主演、片や端役。 そのポール・ニューマンですが、本作ではどうも演技過剰で浮いている感じ。ロッキー・グラジアノ本人に取材した部分もあるのかも知れないけれど、とりあえず「しっかり演技しなきゃ」と、ハリキリ過ぎなんですかねえ。この人やっぱり、横にレッドフォードみたいなイモっぽい人を付けてあげると、ちょうどバランスが取れるのかも知れない。 ま、しかし、本作の主人公自体が相当に破天荒な人物ですから、浮いた演技が多少鼻につくところがあっても、一方でそれが、作品のユーモアにうまく結びつく瞬間もあったりする訳で。 で、そういうユーモアを、はたまた迫真のボクシングシーンを、時に意表を突く形で、カメラが巧みに切り取って見せてくれます。クライマックスの試合における、たまらない臨場感。 主人公の地元では皆ラジオにかじりついて応援している、ってな場面、さらにクライマックスを盛り上げていて、『ロッキー』でもこれを参考にしたんでしょうなあ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-05-26 02:56:42)
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