1101. アフターショック
《ネタバレ》 うーん。この映画は、もしかすると地震と津波のことを世界的に致命的勘違いをさせかねないぞ。悪党の暴動による死と津波によるそれを一緒に扱ってないか?この間のトルコの地震(20.10.30)でも、地震発生後15分には津波が来てたみたいじゃないですか。ましてや、チリ沖地震では言わずもがな。悪党にも肉親にも構わず、みんないっしょじゃなく、一人一人が高台を目指せ。命てんでんこ。【追記】パニック映画やホラー映画の作中人物の生き残るためのアレやコレやも、一度(ひとたび)津波がくれば、あっけなく泡のもくずという映画かと思い直しました。しかし、悪い思い違いがおきそうですよね。なんか頑なで、恐縮です。 [インターネット(字幕)] 2点(2020-11-07 19:22:19) |
1102. 1980(イチキューハチマル)
《ネタバレ》 あああ。これは、もう観たオレが悪いのだと思うが、しかし。言わせてもらうならば、「ばしゃ馬さんとビッグマウス(2013)」を観たときと同じような気持ちになりました。ピンぼけの試写会で、何のてらいもなく踊るシーン。イケてる高校生の傍若無人っぷり。一瞬で寒気がして、今、ワタシ本当に風邪を引いたのではないかと思っています。本作において、三女の映画作成パートはほんの一部ですけど、1980年といえば、監督が高校生の時(ワタシもほぼ同学年)であることを思えば、あのパートは監督の青春記なんでしょう。あのころ屈託まみれだったワタシの視線がおかしいのは十分認めますが、若気の至りが目に痛いんだ。 [DVD(邦画)] 2点(2020-10-29 16:41:43) |
1103. アングスト/不安
《ネタバレ》 うーん。基地外の行き当たりばったりの成り行きを、同じ基地外が後付けで手前勝手にナレーションをつけたような映画。ホラーでも、サスペンスでもない実録事件ものです。司法に対する批判もあったのかなあ。うんざりする悪夢のような映像が続く中、「黄色いカッパ着た子供たち」が現れますが、めちゃくちゃハッとします。一瞬にして正気にかえるというか。子供ってすごいな(なんのこっちゃ)。タイトルの「不安」は主人公の不安なんでしょう。その視点がないと、さっぱりなんだこれって映画です。だからタイトルだけが仕事をしているような気がします。予告編の「世界各国で上映中止」「37年を経て日本劇場初公開」なんてのに釣られてみちゃいましたが、封印したままで良かったんじゃないの。せっかく映画の日(1日)なのに、なんで、「TENET テネット」観に行かなかったんだろう(後悔)。 [映画館(字幕)] 2点(2020-10-01 19:50:31) |
1104. 刑事コロンボ/もう一つの鍵<TVM>
《ネタバレ》 稚拙な殺人者といえば、古畑任三郎シリーズの、田中美沙子さんが犯人をやったエピソードを思い出します。「哀しき完全犯罪」。彼の作では被害者である夫の本当の優しさを犯人確定後に観客は知る、という切なく趣深いお話でしたが、しかし。本作の犯人は、ただ単に稚拙、場当たり的。コロンボとの絡みも、ほぼ警官であるコロンボを遠ざけ、嫌悪するのみ。しょうもない人が、考え浅く、取り返しのつかないことをしただけの話でした。つまらん。 [CS・衛星(吹替)] 2点(2020-05-24 22:52:06) |
1105. 寝ても覚めても
《ネタバレ》 これは…。最初の20分でげんなりしていましたよ。よそんち(岡崎の実家)に行って、恋人といちゃつき放題。さっぱり愛想もなくって、夕飯の片付けもしない。東京でてきてからもノラ猫に餌やってたりして。一体、いつの時代の勘違い女子キャラだよって思っていましたよ。麦が帰ってきてからは、ああそうか、この勘違い朝子が、ここから悪夢に落ちていくんだなってワタシの血圧上がりかけましたが、そういうことでもないらしいんですね。あいや、物語のたたみ方としては、これはこれで悪夢なのかもしれません。あれだけ優しくって男らしかった亮平が、石になってしまったんですから。が、とにかく。まったく、ヒロインに魅力を感じなかった映画です。寝言は、寝て言え。 [DVD(邦画)] 2点(2019-10-09 22:33:42) |
1106. スマホを落としただけなのに
《ネタバレ》 なんだそれ。漢気あふれるフォルダー名が飛び出しますが、一体これの出所は原作なのか。あるいは、製作チームのチェックのゆるさなのか。これを確認するために原作を読みましたよ。結果、フォルダー名としてはもちろん、そうでない場合でも、小説には一回も出てきませんでしたよ、セックスフレンド。観客へのわかりやすさからの配慮かもしれませんが、あまりに、登場人物である武井をバカにしすぎてないか。そんなこんなで、2点です。 [DVD(邦画)] 2点(2019-07-24 23:08:58)(良:1票) |
1107. 肉弾(1968)
《ネタバレ》 「不思議惑星キン・ザ・ザ」を観たときの感想を思い出しました。なにか、メッセージ的なものがあるように見えるのですが、その実(じつ)、何もいってない。少しどうにかなってしまった人の心象風景のような殺伐としたシーンが続き、正直困惑。そして、そのまんま。オラは、こんなの好きじゃないよ。 [DVD(邦画)] 2点(2019-03-18 15:35:00) |
1108. パシフィック・リム:アップライジング
《ネタバレ》 映画館で見るべき映画を、家庭の小さいテレビで見といてナンですけれど、映画館で見たって面白くなかったに違いない。作ってる人たちは楽しかったんだろうなって雰囲気がうっとうしい。文化祭ノリ。3作目があるかのような終わり方ですけど、こんな大風呂敷広げといて、3作目がなければそれはそれで面白いとか思いましたよ。「え、俺たち、裂目の奥にはいけないの!」。東京と富士山の間にはだいぶ田園地帯がありますが、田んぼで闘う"KAIJYU"とイェーガーなら見たかったな。 [DVD(字幕)] 2点(2018-10-19 21:38:04) |
1109. くそガキの告白
《ネタバレ》 んー。「ばしゃ馬さんとビッグマウス(2013)」を思い出しました。どうして、こう「映画作りをモチーフとした映画(特に青春映画)」になると、常軌を逸したような感じになるんだろう。監督のゆがんだ思い入れを引き受けるような形になった、主演の今野浩喜さんにとっては交通事故みたいなもんだと思いますよ。覆面して桃子のアパートに着いてからのくだりは、目も当てられません。また、これがある意味はまり役だからたちが悪い。赤いてるてる坊主のくだりも必要なんだったか。赤いてるてる坊主を映像にしたかっただけではないか。 [DVD(邦画)] 2点(2018-08-17 17:15:36)(良:1票) |
1110. 全員死刑
《ネタバレ》 「家庭の幸福は諸悪の本(もと)」(by太宰治)というお話にしたかったのだろうと思っています。確かに。いろんなことを思考停止させてしまう「家庭の幸せ」がなければ、世の中の不幸は相当なくなりそうです。家族って、どうしょうもないもんだと言われれば、ある程度そうかもねと思ってしまうワタシです。しかし。本作の4人。全くそのような、家族の雰囲気がないんですよね。良くも悪くも密度の濃いつながりがあるようには思えない。ただ柄の悪い4人が集まって、一番立場の弱い人間(次男)を追い詰めているだけ。繰り返しますが、「家庭の幸福は諸悪の本」。諸悪だけ描いて、家庭が描けていないのでは、ただ乱暴なだけの映画って事になってしまいますね。 [DVD(邦画)] 2点(2018-07-17 17:26:46)(良:1票) |
1111. 美しい星
《ネタバレ》 コメディのシナリオを、悲劇の演出で仕上げたような一作。製作サイドは、そんなアンバランスなところがいいでしょうとでも言いたげだが、これは観ていてアイタタな作品。リリー・フランキー、仕事選べよ。 [DVD(邦画)] 2点(2018-07-04 22:07:49) |
1112. アウトレイジ 最終章
だからどうしたっつうんだ、バカヤロー。 [DVD(邦画)] 2点(2018-05-14 14:10:58) |
1113. マネーボール
《ネタバレ》 なにか、観終わって釈然としない。弱小スポーツチームが何らかのきっかけで破竹の勢いをとげるというのは、映画界においてかこれ以上ないというくらいの黄金のフォーマットなのだと思う。しかし、本作のアスレチックスは、前期アリーグの地区優勝決定戦に出ているんですよね。確かに、主力メンバーがそこから抜けたという事情はあるにせよ。制作者は「黄金のフォーマット」に寄りかかろうとしすぎてないか?古い枠から新しいフレームを作ろうとしている主人公を描いた作品なのに。なんか、弱い者ぶってる。ずるくない? [DVD(字幕)] 2点(2018-04-27 22:57:18) |
1114. ポゼッション(2012)
《ネタバレ》 ただ単に悪魔憑きのお話。なんのひねりもない。お化け屋敷みたいなお話。一体どんな層をターゲットに作った作品なんだろう。誰かのために作ろうとしているような気がしない。音楽に夢中になる祈とう師ってのが、「死神の精度(伊坂幸太郎)」の千葉みたいで好き。でも、それだけだな。 [インターネット(字幕)] 2点(2018-02-12 13:22:19) |
1115. 正しく生きる
《ネタバレ》 ああ、これは好きじゃないです。もう、いい年した大人(岸部一徳さんや、柄本明さんではなく)が、若者の「若気の至り」の威を借りて、こういうコトすんの勘弁してくれませんか。京都造形芸術大学の学生さんのうち、どなたかの作であるのならいいんです。しかし、公式ホームページの「監督の言葉」。なんすか、それ。観客の「わからない」という言葉は、「つまらない」の婉曲表現である場合がほとんどじゃないでしょうか。 [DVD(邦画)] 2点(2017-02-26 10:04:28) |
1116. インデペンデンス・デイ: リサージェンス
《ネタバレ》 彼の国の、つまり日曜7時半ぐらいからの特撮番組を観ているようなちびっ子がそのお父さんと見に行くための映画とみた。学校バスを追いかける展開もむべなるかな。だから、ニッポンの大人がどうこう言うもんではないような気がしますが、やっぱこんなもんで。CGの出来のいいのが、筋の荒さを際立たせるんですよね。科学技術が進んでいるのに、モノゴトの判断や進め方が幼稚すぎる世界なんだ。 [DVD(字幕)] 2点(2016-12-10 21:44:10) |
1117. そこのみにて光輝く
《ネタバレ》 うーん。もうこういう不幸な方ばかりを選んで歩く人たちのことを、映画でまで観たいとは思わないなあ。おめ、馬鹿か、達夫っ(はねるようなイントネーションで)と言いたい。 [DVD(邦画)] 2点(2016-10-06 21:02:37) |
1118. ムーン・ウォーカーズ
《ネタバレ》 いまさら、アポロの月面着陸の捏造作戦。であるからには、キューブリックへのオファーがポイントになるのだろうと思いましたが、早々にその計画は断念します。イギリスのコメディって、なんか真面目な人が無理矢理ふざけているような痛々しさがあるよね、って書こうと思ったら、イギリスの作でもないじゃないですか。フランスとベルギーの人が、イギリスを舞台にアメリカ人の物語を描くって、なんかねじれた狙いがあったのかもしれません。しかし、本作に関しては、日本のワタシにはピンときませんでした。 [映画館(字幕)] 2点(2016-05-09 19:30:17) |
1119. GONIN サーガ
《ネタバレ》 ワタシ邦画びいきなのですが、どうしても日本映画で好きになれないところがありまして。それは、邦画に携わっている人たちの独特なウエットな連帯感です。根津甚八氏を担ぎ出す必要はあったのかなあ。それが故に、若い演者がすくんでいるように見えるんですよね。前作の回顧シーンでだけ、少し血圧があがる映画ってどうなんだろ? [DVD(邦画)] 2点(2016-04-17 09:07:17) |
1120. 砂の器
《ネタバレ》 「親と子の”宿命”だけは永遠のものである」とテロップ使ってまで、訴えるワケです。であるなら、ぬくもりのある愛情だけが親子関係みたいな描き方では納得できないなあ。仏様のような三木巡査とか。もはやファンタジーか、昔話のキャラクターですよね。「宿命とはこの世に生まれてきたことと、生きているということである」ってなあ。何か意味ありげなのだけれど、その実(じつ)何にも言ってない映画のような気がしますよ。 [DVD(邦画)] 2点(2016-03-21 09:07:34)(良:2票) |