Menu
 > レビュワー
 > アルメイダ さんの口コミ一覧。6ページ目
アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031
>> カレンダー表示
>> 通常表示
101.  ハスラー2 《ネタバレ》 
この2はもちろんカラーなのですが、 不思議と1よりも古さを感じました。 80年代の古さです。このカラーであるバブルの時代の娯楽作。 そこにまた変に哀愁も感じます。 ボウリングやビリヤードといった娯楽。 それがいつかはまた廃れる娯楽。 ところがまた1から2のように静かなブームになっています。 お金を賭けるゲームからファッションへ変わり、 今また新しい懐古として不思議な娯楽なのです。  この映画こそ、ポール・ニューマンの映画だと思いました。 確かに1も主役でしたが、脇役に食われていた。 ところがこの2では、ニューマンが見事にトム・クルーズを 食ってしまうワガママな中年ハスラー役。 中年も超えた年のおやじが、子供のように本能のまま 突っ走るさまは見ていて腹立たしくもありいとしい。 「おやじがんばれ!」と応援せずにはいられない。 その情けなさ、ありのままの勝負師の姿は、 まるで往年の「ロッキー」のようでもあります。 最初は、なんだニューマンも年を取ったな。 教師役かよ~と見ていたのですが、誤解でした。 どんどん化けの皮がはがれ、1の若かりし日のニューマンに 帰ってゆく意気込みに、変わってないじゃん!とあきれながら、 少し嬉しい。こういう役、情けないけど実直な我の強いおやじ。 ニューマンがやると色気や品まで感じさせるから不思議。 ラストでは逆に教え子のトムに諭され種明かしまでされ、 引くということをすればまた大人の魅力を発揮できたのにね。 それができなかったところに、いい裏切りがあるのです。 教える側にはまだなれなくていい。 1でさえ、ニューマンの性格が把握できなかったのに、 これはただこの作品の主役は俺だ!と言わんばかりの活躍。 ただし、老年ハスラーの哀愁や暗さがあまり出ず、 1の方が若年寄に見えるのは時代と色と、作り手の娯楽性か。 色がつき玉のスピードが見える方が映画としては面白い。    
[DVD(字幕)] 8点(2005-04-03 02:14:49)
102.  エリザベス 《ネタバレ》 
演出が派手でテンポもよくて全然たいくつしなかった。 前半は説明不足でいきなり怖そうな場面からだし、 出てくる人はエリザベス役のケイト嬢以外ほとんど濃い顔で、 誰が誰か見分けがつかず名前も覚えられない。 ロードオブザリング見てたときと同じ状態でした。 幸いなことに「恋に落ちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズは、 濃い中でもよく覚えていたし陰謀や策略、寝返りなども この種類の映画としてはわかりやすくてよい。 絶対何があっても大画面だ!ということで、大画面で見ました。 エリザベスが女王に君臨するまでのことなのですが、 いやぁケイト・ブランシェットかっこいい! 一生独身で結婚せずしかも一番好きな男を妾としてそばに置く。 「私は結婚しました、イングランドと」 人間のレベルが違う。一人の女としてはなんて哀しい、 でも合理的で束縛もされずしかもなんて勇気のある生き方なんだろうか。 所詮一般庶民の私にはわかりませんが、共感してしまいました。 周りや世間に合わせて自分の人生を決める・・ その逆を行ってるのですが、ただし好きな男はそばに置く。 これはできないですよねぇ。まあ一般庶民には・・ バージンクィーン、一生独身、40年もの黄金時代を築く・・  このドラマを映画で魅せたのもすごいが、演じきったケイト嬢も似合いすぎてる。 ジョセフ・ファインズはというより、個人的には兄のレイフ・ファインズの方が 好みなのでした。(ホントに兄弟か!?)他がみんな濃いのでジョセフの濃さは めだたなかったなぁ(笑) リチャード・アッテンボローはガンジーの監督さんだったと思うけど、 もう立派な役者でもアカデミーを狙える人ですね。 そういやぁ、ジュラシックパークにも出てたっけ・・ ジェフリー・ラッシュはやっぱりうまいです。賢そうでうさんくさくて、 何を考えてるかわからない役をやらせたらほんとにうまい。  欲を言えばもっと華やかな場面がほしかった。 舞踏会やパーティなどもあったのですが、色の使い方がうるさい。 対して洞窟のようなお城の中の暗さやホラーっぽい演出はよい。 カメラがちょっと懲りすぎた感もありましたが・・ (逆さカメラはエイリアン3だけにして) 最後の方なんかまるで「ゴッドファーザー」ですよ。 見ごたえありました。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-03 02:01:53)
103.  レオン(1994)
ゲイリー・オールドマン、好きなんですよ。 でも彼はこのての役ばかりのような・・ といきなり悪役から入りましたが、本当はこの作品の主人公は、 オールドマンでもジャン・レノでもなく、ナタリー・ポートマン! 役回りと中性的なかわいさでは、「ターミネーター2」の、 エドワード・ファーロングといい勝負の子役。 今では立派なレディですが、 このポートマンは少女のような少年のような、 そしてどこか東洋人っぽい雰囲気でいいんですよ。 この作品のファッションも好きですね。 この映画はアクションも楽しめる娯楽作であり、 しかもラストにはファンタジーのようなかわいらしい優しさもある。 見終わったあとちょっと切ない少年漫画を読み終えたみたいに。 
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-03 01:51:27)
104.  セルピコ
このセルピコはまた見る価値がある映画だと思います。 サスペンスですのでオチがわかるともう普通は見ないのですが、 人間不信になりそうなときこの映画を観るのもいいんじゃないかな。 正義感ゆえ迫害され、見てるほうも一緒に嫌な気分を味わいます。 しかしそれでもいいんじゃないか。 後味が悪かろうと怒りでどうしようもなくなってしまおうと、 同じ境遇に立ったときに人は共感し考えるものです。 それがどう思われようと間違いじゃないと。  決して傷をなめあう映画でもありませんから、 人間不信で癒される映画を観たいと逃げ道を探す人には不向きです。 同じルメットの作品の「12人の怒れる男」を、 この作品のあとに見ることもオススメかな。 正義は必ず報われるんじゃない、でも報われなくても残るものがあるはず。 そう見ていただければこの作品だけでも十分です。 いっとき社会派や重いのばかり見ていたんですが、 このての作品は本当にルメット監督はうまい。映画を観るというよりも、 役者の演技と脚本を楽しむようなもの。 パチーノのこういう初期の暗い目が生かされる演技が好きです。 後半ではあまりの展開に泣いてしまいましたよ。 同情とか哀れみではなくて、悔しくてね。  暗くて後味が悪い映画なのに、妙に勇気がわいてきたりするんです。 そこがこの映画の不思議な魅力です。 自分はなにをすべきか、何にこの気持ちをぶつけようと。 どうにもならない奇妙な正義感さえわいてくる。  こういうのが好きな私は真面目すぎて面白くないなぁ・・ もっと柔軟にならないとなんて、 またテリー・ギニアムやデビッド・フィンチャーに走るのですが(苦笑   
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-03 01:45:41)
105.  プリティ・ウーマン 《ネタバレ》 
この映画は劇場で2回観ました。 そしてなんと、映画の中に出てきた場所を確かめにロスへも行きました。 リチャード・ギアのファンだったこともあり、当時夢中になりました。 ロデオドライブやふたりが泊まったホテル・・ バブルも終わるころの最高に贅沢でしかし、 そのきらびやかさの中に空しさを感じ惹かれあう男女・・  歴史は繰り返すというけれど、今この映画いいんじゃないでしょうか。 けっして90年のような裕福な時代じゃないけれど、 一部のお金持ちというのはいつでもいるんだし、 ジュリア・ロバーツの役どころは娼婦には違いないけれど、 現状を変えていこうとする向上心がある。 ここが他のラブコメと違い、根性モノがかった真面目恋愛映画なのです。 実に今見ると(うわ~わざとらしい)かもしれない筋で、 「フラッシュダンス」や、「ワーキングガール」に通じる、 バブリーな贅沢の裏にも自分で成功を掴むみたいな勢いがある。 これらの映画が売れたのには、音楽の力も大きいと思います。  ところが面白いことを思い出しました。 ある場面でものすごく感動したのですが、 その一瞬に音楽は流れてはいなかったのです。 リチャード・ギアがリンカーン(かキャデラック?)の天井を開けて、 バラの花束を掲げるシーンですよ。その瞬間確か無音になり、 それから音楽が流れると記憶しています。しかも鳩が飛んでいたと思うのだけど・・ もし違ってたらごめんなさいね。 あのシーンで思いました。車は天井が開くタイプがいいと(笑) 実は私の車はキャンバストップです。 しかし・・迎えに来る人が乗らなきゃあ意味がないんです。 それからギア様は(さま付けで人を呼ぶのは嫌いだが、このギアは許す) 高所恐怖症のくせに、マンションの非常階段を登ってきます。 このシチュエーションがえらく気にいりました。古典的でかっこいいです。 演出に品がある。マンションに住むなら非常階段があるマンションにしよう。 そう思い込んだくらいです。(登ってくる人がいなければ意味ないじゃん)・・・ フツー、中から登りますよね。まあ憎い演出。  劇場の席は2回目が2階の上の方を選んで、 オペラを見るふたりになったつもりで共感すると。 「のるかそるか」も2階席を選び、競馬場の観覧席で共感した。 映画の中に2階席がある場合は2階席で見ることをオススメ。  
[映画館(字幕)] 8点(2005-04-03 01:35:32)
106.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
この映画2回も劇場に見に行ったんですよ。 オチがわからなかったんではなく、 前半の途中でトイレに行ってしまって・・ まず監督が好きで出演者も好きで、しかもあの「シャイニング」の オマージュ映画ということで期待。 確かにあのラストは「シャイニング」の世界観でした。 あまりのばからしさに笑いましたが・・ 映画から何かを読むクセがついているので、 これは自我への目覚めなのか?それとも? と深く考えていました。ので笑えない映画なのです。  そうこの監督の映画って笑えないのです。 どうも人の嫌がる本質をあからさまに描写するのが得意で、 またそれも逆に清いと思う私も変なのですが・・ なぜスピルバーグとフィンチャーとルメットが好きなのか? どれも持ってる願望だったりしてね。この映画のように。  まさか見てない人は本当にいないと思うのですが・・ いわゆるジギルとハイド、エンジェル・ハート映画で、 でもラストには自我という本能。 まだどうしても理解できかねないのですが、 なぜエロスの自我なんだろう?? そこまで主人公は我慢していたのだろうか? 暴力性というのはわかるけれども、 性欲を最後の重大な崩壊につなげるのがわからない。 性欲も支配欲も同じなんだろうか?? キューブリックの「シャイニング」も確かにそうだったけれども。 わからない映画をわかりやすくオマージュしてくれてはいない。 同じ欲望の映画を作ってはオマージュではなくパクリですよ。 衣装の色は白と黒違えどその団体のやること、 多重人格の抑制、ラストの破滅と自我・・ そしてそれがさも社会への警告であるかのような・・  でも・・いつも見てて許してしまう。 毒が厳しくシャープです。 暗さの使い方がうまいのです。 見飽きた映画ですがDVDも持っています。 やっぱりフィンチャーはいいです。 俳優の使い方もうまいし。 ブラピもノートンも好きですしね。  
[映画館(字幕)] 8点(2005-04-03 00:30:11)
107.  エイリアン2/完全版
シリーズ中もっともファンの多いのがこれです。 あのお化け屋敷の怪物モノを、ここまで感動的に完成させました。 おそらくキャメロン監督の作品の中では1番の映画ではないでしょうか。 私は実はこの作品で泣いてしまいました。 ここまで人間は強くなれるのかと・・ めちゃ、シガニー・ウィーパーがかっこいいです。 ターミネーター2とかぶるのですが、好みはターミネーター2。 だけど向こうは複線が豪華に張られ脚本も有利。 エイリアンのなんと単純なこと。そしてそれをここまで引っ張る。 キャメロン監督の作品は、お金をかけるほどよい。 まさに大人のSF監督です。 スピルバーグ監督はまるで逆。そこが子供なのでしょうか・・ お金をかけられず無理難題があるほうが燃えて、 お金をかければそのセットを手に入れ満足しちゃうスピルバーグって・・ ただし私は困ったことに、子供監督の映画が好きなんですが・・ 見て面白いのはお金をかけたキャメロン映画なんですよね。
8点(2005-03-01 05:43:59)
108.  摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
お気に入りの映画です。 ワーキングガールよりずっと面白い。 人気絶頂時のマイケル・J・フォックスがコミカルに、 存分に笑わせてくれます。 テンポもよいし後味もいいし音楽も最高です。 まさにバブルの時代を思い出すような映画。 プリティウーマンと並んでシンデレラストーリーの王道に。 たまにはシンデレラボーイもいいんじゃないでしょうか。 それもマイケルだからこそですが・・ 
8点(2005-02-25 07:16:21)
109.  レ・ミゼラブル(1998)
この映画で泣きました・・と言っても、まだ前半で! まるでベンハーのようなくだり。感動するのが早すぎた・・ 実はシャインのジェフリーラッシュ目当てで見ました。 うまい!うますぎる・・ 私は彼がこんなに嫌なやつを演じきれるとは思ってもみなかった。 シャインでは父におびえる天才ピアニスト。 このレ・ミゼラブルでは悪徳警官。 この役以外にやったことがないと思えるくらいはまっている。 同じ人とは思えない・・もちろん主役のシンドラーことニーソンもうまいけど、 うまさが違うというか相手が悪い。 もうひとり光ってたのが、ユマ・サーマンでしたが今をときめくキルビルの。 熱すぎる。うまいんだけどね。私はクレア・ディンズの方を押していました。 この映画は舞台劇でも有名で、リメイクものです。 史劇が苦手なのではないのか?・・ いやこれは真面目な映画だし時代的にはまだまだ。 歌わないから大丈夫です(笑)不幸のどん底で吼えのし上がる・・ そういうのは大好きです。不幸のどん底で歌いだすと気が散るから。 ラストがまた美しいです。作りすぎの感もありますが・・ 
8点(2005-02-25 07:07:35)(良:1票)
110.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 《ネタバレ》 
この映画では感動させるわざとらしい箇所がふたつあります。 ひとつがお約束の医者役ばかりのロビン・ウィリアムスが、 「君は悪くない!」とディモンに言うところ。 見ててもらい泣きしちゃったのです。わかってるんだけどね。 そして最後の方で、友達のベン・アフレックが言う、 「俺がお前を迎えに来たときまだここに居たら・・」みたいなくだり。 これ、あまりに青春してて恥ずかしくて、でも泣けてきました。 こんなこと言える友達がいるでしょうか? 自分にはこんな選択をされる過去がありません(天才じゃないし)が、 素直に(なんてこと言ってくれるんだベン)と、感動しました。 この作品は親友同士の脚本でアカデミー賞を取りました。 そのまま親友同士の、ベン・アフレックとマット・ディモン。 うらやましいものです。特にディモンは実生活でもすごい。 ケンブリッジだかイェールだか知らないけど。 いわゆる自叙伝ぽい映画ですね。 もちろん幼少のエピソードなどはフィクション。 エンディングも品がよく、ともすれば青臭い青春映画をきれいにまとめてる。  
8点(2005-02-25 07:05:58)(良:2票)
111.  ディープ・インパクト(1998)
実にこの映画の一般的評価は悪いですが、私は好きです。 感動して思いっきり泣きました。 評価の悪い理由の多くが、ちゃちなCG映像ということですが、 それはもちろん売り物の場面なのですが、 そんなことよりも家族愛や地球の危機が、 品よく共感できる範囲で、いわゆる泣きを誘うアルマゲドンと違い、 もしかしたら起こりえるかもしれない静かな感傷に感動したのです。 映画としてはまとまりも悪くアルマゲドンに負けたかもしれない。 でも大ヒットの影でも私はこちらの作品が好き。 同じ部類で、オールゥエイズのほうが、ゴーストより好きなのです。 よく見るとイライジャ・ウッドも出てましたね。 
8点(2005-02-25 07:05:07)
112.  L.A.コンフィデンシャル
としかくおしゃれ。 今こういうレトロでセンスのいい映画って他にあるかな? ラストもすかっとするし、うんこの結末はこれでいいんだと納得させる 力があるのは脚本がよいんでしょうね。 セブンのエンディングとまるで違う刑事。 あと女優がかなり色っぽい。 難を言えばもう少しいらないシーンを削れたのではないか、長すぎる。 とにかくそれでも超豪華な布陣。 これはケビン・スペイシーで見たのですが、 ラッセル・クロウにびっくりしました。後半に絡むのが。 交渉人に出てきた人物ですが・・ オスカー俳優がたくさん出ていてお得な映画です。 DVDで買っても損はないと思う。 
8点(2005-02-21 11:05:48)
113.  アメリカン・ビューティー
エンディングにつきるのではないでしょうか。 劇場で観たのですが、確かビートルズのビコーズのカバーが 流れていたと思う。 なんて神々しいラストなんだろうか、 この男の人生はこんなに高貴なものかと。 高貴で特別なのです。周りからどう見ようと、その人にとっては。 変態おやじとさえ思えるスペイシーの好演も、 さらに変態(本当の)精神異常者によって、 笑ってしまうしかない展開になる。 アメリカの夢の裏側。体裁だけの贅沢。家族という名前だけの集団。 実に腹立たしくもそれでいて暗くないコメディにしている。 内容が笑えないリアリティがあり暗いのに、 演出と俳優がうまいのか逆に、笑えてしまうのが怖い。 人事のように見ながらも、人事に思えない。 それは監督がイギリス人であるのも客観的に見える原因かも。  ただ内容が内容なだけに、アカデミー総ナメというのはどうなんだろう。 日常の崩壊をコメディにしてシニカルに仕上げたのが受けたのか。 この作品はよいのだが、大笑いし認めてしまうアカデミーって・・ でもでもよく考えるとこの作品でよかったのかもね。 第72回アカデミー賞で、作品、監督、脚本、主演男優、 撮影の主要5部門を受賞!  空を舞う白いビニール袋、赤いバラ、本当に見事な演出です。 そしてアネット・ベニングの髪型が粋でした。 スペイシーが恋する少女よりベニングです。 この映画は「ガープの世界」のオマージュです。 向こうはまとまりがイマイチで起伏がありすぎた。 両方見比べるのもまた面白いと思います。 
8点(2005-02-21 10:53:51)
114.  ピーター・パン(2003) 《ネタバレ》 
こんなに評価が低いとは驚きました。 実はうちで観て「へー何だ焼き増しみたいに忠実だな」と、 あまり良い作品とは思わなかったのですが、 特典映像を見てしまい「これの観る場所が違う」と、 シアタールームに移動し大画面でまた見たのです。 「未知との遭遇」でも活躍した近所のシアタールームです。 感覚的には「スパイダーマン」と似ていましたが、 向こうが斜め上から飛び降りるのに対して、 こちらは回転しながら飛び回り交差する。 まあ高得点のほとんどがそれなんですが(苦笑) この回転しながら飛ぶというのは、 ハーネスを使いどんなに回転してもワイヤーが絡まないように、 工夫されているのだそうです。 さらにトランポリンを使っています。 飛ぶ演技が俳優がやっているのは嬉しいです。 「あずみ」を観た(ワイヤー見えてるし!)翌日でしたので、 さらに見ほれてしまいました。(単純 物語はほとんど原作に忠実でして、でも最近のSFXに慣れたのと 同じ俳優(フック役)が出ていたので「ハリーポッター」 と似た感じがしてしまいました。 音楽や効果音も派手で感動してしまいました。 どこに?というと、この映画って実は男の人がわかる映画なんじゃないかって。 大半の女性の方が早熟で、大人になることに夢を持っています。 夢のひとつは素敵な男性と一緒になること。 ところが大半の男性は大人にはなりたくはない。 これは永遠に続いていく男女のズレであり、 女性は母性を持ち男性を許せるのです。 そしてまた、父への慕情というテーマもあるのですが。 難しい普遍的なテーマですね。少年の心を持ち大人の分別や力で守る・・ それをウェンディは何度かピーターにぶつけます。 この激しさや現実を問う哀しさは、アニメにはあったでしょうか? 近いといえば、アニメ版の「ピーターパン2」の方です。 あと、アニメのピーターパンはかわいくはなかったけど、 この映画のピーターも私はあまり・・ でも似てると思います。美化はされているけど、なんというか コドモ特有の無邪気な嫌味さや悪気のなさ。 どうもきれいすぎる子供は苦手なので人物に好感はなかったけれど、 不思議とアニメより共感できたのは現実を突きつけられていたからかも。 でもファンタジーですので後味はよいですよ。  
8点(2005-02-09 11:11:43)
115.  マッド・ドッグス 《ネタバレ》 
すごい豪華キャストでしたね!ロシアンルーレット、ステージで歌うシーンは面白かったなあ・・リチャード・ドレイファスの悪役って本当に珍しく、見るまでは大丈夫かなと思っていましたが、結構似合っています。コーエン兄弟やタランティーノがお好きな方には受ける映画でしょう。おしゃれな映画ですよ。
8点(2005-02-07 15:51:11)
116.  アパートの鍵貸します 《ネタバレ》 
脚本とアイディアと音楽の効果が良かったですね。白黒で時折長く感じることもありましたが、最後まで面白く見ました。セリフもおしゃれで品もあり文句の付け所がない良質な映画・・と言いたいところですが満点ではありません。満点とは私にとって特に、DVDを購入しても良い作品。何回か見たい保存版、ではありませんでした。でもセリフがおしゃれだから、英会話の練習にと買うかもしれませんが。なんというか・・ジャック・レモンが合わなかったです。私の見た、レモン氏の出演作は「晩秋」=劇場で見るも記憶になし。「摩天楼を夢見て」一番嫌な役だった。と数少ないのですが、どうもこのじょうずな演技が合わないようです。スクリーンの向こうの人というか、そういう目で見てしまいます。最近のトム・ハンクスとかぶりましたが、日本で言うと西田敏行?かな。ようするに私には自然な演技には見えなくて、共演のマクレーン嬢がとても自然に見え、初めて見たのですがとても好感を持ちました。あと、医者の役の俳優さんも。でもレモン氏のその他の役は見ていないので、私の先入観を裏切ってほしいです。やはりこの映画は60年作という昔に作られた映画なのに脚本が良くできておしゃれで、「摩天楼はバラ色に」などと比べても古さを感じないくらいです。主役がもっとスカッと気持ちのいい普通の人だったらなぁと思うのですが、役どころがうさんくさいというかセコイ成り行き成功者ですから・・西田敏行とかぶるなぁ・・ 
8点(2005-01-19 06:37:13)
117.  アンナ・マデリーナ 《ネタバレ》 
真剣に見入っていました。なぜかというと私は音楽家ネタが好きだから。 バッハは特によいんです。知ってるのはあの名曲G線上のアリアが、 Gコードに載せてアリアのために作った曲とかそれだけですが・・ これは妻アンナに捧げた曲ですね。メヌエットという曲と思う。 ラバースコンチェルトという題で、歌詞をつけられて大ヒットした・・ すごく品がある脚本で本当に真面目に見ていたんです。 ところが後半、小説の中のお話に変わりわけがわからなくなる。 ここまででかなり評価は低かった。 終わったあと、引っかかるところがあり、またDVDを再生。 その引っかかるところが解明されても(いきなりガーフの妄想小説) なぜ彼は書けたのか?そんな才能は前フレなかったじゃないか? は・ん・そ・く!と怒っていたのですが、 やっぱり時間がたつとこの映画、いとおしくなってきたのです。 誤字の封筒、出版社の女性のもうひとつの思い。 愛を伝える才能だけがなかった(運と性格)調律師。 生真面目な小説家や音楽家にあるパターンです。 それが誰にでもある琴線に触れたのかも。 ドラマティックな妄想の中の告白とは裏腹に、 それでもいいと終わらせるわけでもなく、 ただ妄想の中で生きている。 欲を言えば、このもやもやしたラストを、 もっとはっきりした感情(感傷)にしてくれれば、 感動できたのですが。 年老いた小説家の思い出話とまではいかなくても、 小説を閉じ過ぎ去った思いを懐かしむ感じで。 3人の写真だけではまだピンと来なかったので・・ 
8点(2004-11-30 04:40:12)
118.  世界の涯てに(1996) 《ネタバレ》 
あるサイトで評判だったので期待して見ました。 よかったです。思うに、今、日本で連ドラみたいな形で放映されても、 ブレイクすると思うくらい脚本がすばらしいです。 じわじわとくるし、サスペンスみたいな謎解きもあるし、世界がきれい。 このきれいすぎるところを、嘘っぽいとか見たらだめだけど・・ 限られた命の主人公の女性ケリーが、全然哀れとか狙ってるように見えない。 希望という形のないものを探すのですが、出くわす人らは希望のない人ばかり。 希望=生きがいなんだけど、その薄命の彼女が仕事以外に見つけたものは、 やはり形ある人間なんですね。形のない愛を持つ。 そのお相手が「世界の果て」の写真を見せるんだけど、 墓場と老人しか住まないという死の島。でもうつくしい。 回想シーンやわからないところもあるのですが、 この自分探しの謎解きが気になって見続けました。 その船員との恋は故郷へ彼が帰るということで、 恋は終わるかなと思いました。その前に出会ってたのが、 金城君演じる捜査屋です。船員を見送るまでは友達くらいの関係だったのに、 いなくなるとそばにいる人が大切で、特に時間も残っていない彼女にとっては と思います。が、病院に運ばれ心配する彼に目線を合わせない。 彼女は彼を捨てて船員の故郷に走る。それは、船員のほうを 選んだのではないということがわかるから、ラストが読めそうなんだけど、 それでも応援してしまうくらい恋がきれいな愛に変わっていた。 ・・ここからは書きませんが、泣けましたよ。ケリー・チャンの キリッとした顔は、死をも恐れない自分の意味を探す清さ強さ。 金城武はまだ若くて近所のお兄さんみたいだったけど、人のよい表情と 子犬のような目は、反則泣かせ系置き去り<神様、もうすこしだけ> を、思い出しました。あ、けどこっちの方が脚本は濃くないので。 ラストもよかった。コミカルで明るくて、泣き笑いができます。 それにしても哲学的な映画です。言葉がすごくよい。 この監督は脚本の才能がありますね。 バラ園のエピソードは現実主義だし、子供の絵(絵に顔がないのはわかるような) も、セラピーとかで使われてそうだし。金城がつく嘘の必然性も、すごくわかる。 ケチのつけようがない良い映画なんですが、わかりにくいところと 淡々と運んでいくところも気になったので・・
8点(2004-09-28 07:26:21)
119.  天使の涙 《ネタバレ》 
「恋する惑星」と比べると、まだわかりやすい作りですが、 全体にはよ~くわからない世界でした。でもカメラワークが まだこちらの方が見やすく(広角レンズ多用は引いたが) セリフも説得力あったと思う。 減点は殺し屋のからみ。理解しようと2回見ても、 どうも殺し屋には見えず石田純一みたいだ・・ 「恋する惑星」では、2幕目がよく1幕の金城はいらないと思ってた。 それは不可解すぎた脚本と酔ういじりすぎた映像によるもの。 それがこちらの「天使の涙」では、殺し屋はいらない。 金城のほうがよくなってる。前回不満だった1幕目と2幕目の繋がり。 これが今回では無理やり頭と終わりに繋げているし、 ただしでもこの5人をリンクさせるのは違和感あり。 主体を宿屋に持ってきた時がよい。 特に良かったのが居酒屋のからみと8mmビデオ。 噂には聞いていたが、本当にこの映画の演技が金城武のベストでは? まだ全作見てはいないのだが・・・あの演技は「恋する惑星」の ストーカー女の浮遊感でもある。ハリウッドではこういう役が はまる一人に、ブラッド・ピットがいることを思い出した。 殺し屋の男は世界は違うが、(なるがまま)であり、 女3人は(なすがまま)と、女の方がしっかり意思を持つ、 そして口の利けない宿屋の息子はというと、中性的にどちらも持つ。 その存在が、濃い救いようのない映画を癒し映画にさえ変えている。 セリフのない分の浮遊感と本音の表情、淡々とした語りもまたセリフのうち。 殺し屋をもっとうまく描けてたらなぁ・・満点なんだけど。  
8点(2004-09-06 07:25:31)
120.  恋する惑星 《ネタバレ》 
不覚にもエンディング間近のあたりで泣いてしまった・・ 2幕目がすごく良い。この女の子の気持ちがばからしいくらい よくわかり、ツボにはまったようだ。はっきり言って、 2幕目のふたりはダサダサ、見栄えもいまいちだった。 徐々に魅力的に見えてくるのだがそれはきっと、 そのまま変わらずやり通しているからと思う。 脚本よいなあ。ここまでやる?とも思ったけど、 ある意味一番まともに一筋だったのは、変なスッチー身代わり 熱愛オリーブガールだったわけで。 東京ラブストーリーの鈴木保奈美のひつこい片思いなんか、 思い出してしまい切なくなった。 相手もさえない天然役でとてもよかった。 ここが日本のドラマと違うところだ。 借りるきっかけとなった、一幕目の金城君。 天然さは生かされてはいるものの、それを抹殺し 二幕目につながることを拒否するかのような、 大揺れカメラと意味不明な脚本。 一幕目は頭で理解しようとし視覚効果もあり、 気持ちも悪くなった・・ だれか説明できる人がいればラストの缶詰のわけや、 全体にある謎を教えてほしい・・ カメラは、まるでデ・パルマのミッドナイト・クロスだ。 (タランティーノ映画も入ってる) そして二幕目は、心で感じられた。 減点は一幕目の脚本とカメラ。 二幕目の待ち合わせ場所とかで、さりげなくリンクさせれば よかったのに。ん?それじゃあ、パルプ・フィクションになるわね。 二幕目のカメラはとても落ち着いて、透過スローが特によかった。 セリフ・・は二の次。キオスクで、昔の青春小説単行本を立ち読みした ようだったから。南佳孝とかがバックで流れてた映画ね。 二幕目はセリフいらないくらい、行動がよくわかる。  でもこの映画、気になる理解できなかった一幕目を見るため、 また中古でも探すかもね。二幕目の感動は二回目は少ないと思うから。
8点(2004-08-22 15:15:37)
000.00%
100.00%
2264.30%
3203.31%
46911.42%
59515.73%
614423.84%
710116.72%
88614.24%
9365.96%
10274.47%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS