1241. ダンス・ウィズ・ウルブズ
完全版でも長いと感じなかった程引込まれる映画です。正直言うと、アメリカ白人がこういう贖罪意識を示す事にある種の小気味良さを感じてしまうイジワルな感情も、心の隅にありそうですが。先住民と打ち解けていく時間の流れが心地よく、またそれだけに後の展開にやりきれないものがあります。ところで、ジョン・バリーの音楽は、こりゃ大したことないなーと思ったのに、オスカー受賞。というわけで自分の耳に自信が無くなったのでした。 8点(2003-10-13 01:12:01) |
1242. ペイバック
原作はR・スターク(というかウェストレイク)の悪党パーカー・シリーズでも最も評判のよい『人狩り』、というわけで原作に忠実に映画化する手もあるんでしょうが、本作は違った! 非常にいい意味で裏切ってくれました。原作に無いトリックなどが盛り込まれて、観ててうれしくなります。映像の色調や、カメラワークにコダワリを見せつつも、イヤミにならない範囲に抑えられてて、素直にストーリーを楽しめたのでした。 8点(2003-10-12 22:53:03) |
1243. 雄呂血
後の雷蔵版も捨てがたいが、この原典版もスゴイ。バンツマは絶対、古今東西最高のアクション俳優だと思います。クライマックスの息もつかせぬチャンバラは、人間の能力を超えてます。目が点になりました。 8点(2003-10-12 10:14:22)(良:1票) |
1244. バイオハザード(2001)
いやあ、ゾンビっていいよね! 予想以上にゾンビらしいゾンビでよかった! ポール・アンダーソンにはどうもついてけない印象を持ってたのですが、本作でぐっと見直しましたよ。こんなので見直されても不本意かもしれんが。ゲームの方はクリアどころか、ヘタクソ過ぎていつも最初の場面で頓死しちゃった。映画の方が楽でいいなあ。ところで、マーシャルアーツでゾンビを蹴散らすミラ。カッコよく見えるが、やってることはまるで『ブレインデッド』と同じではないか! 8点(2003-10-12 08:59:26) |
1245. ハートブルー
キャメロン作品はストーリーが魅力的であっても、シーンに関しては、惚れこむような魅力的なシーンというのはあまりないと思ってるのですが、本作を見る限り、ビグローは違う。本作は殆どストーリーそっちのけで、魅力的なシーンを徹底的に詰め込んでます。つまり、観ててとにかくカッコいい、観たいものが詰まった映画。特にパラシュート無しのスカイダイブって、鳥肌立つほどカッコいいよね。 8点(2003-10-12 02:16:57) |
1246. Uターン
どうでもいいようなアホな話なんですけど、転がり出したら止まらないような感じが、好きですねえ。意味も無く凝った映像が、さらに荒唐無稽さを強調して、見る側の下世話魂に火をつけます。何となく、この映画自体が「UターンOK」、嫌なら観ないでいいよ、ってな感じで突っ走ってて、気持ちいい。 8点(2003-10-11 23:47:24)(良:2票) |
1247. ムトゥ/踊るマハラジャ
さすがインド人、踊りがうまい。だから長尺でも見飽きません。さすがは世界一の映画大国。女優さんは驚く程美人だし、馬車チェイスは手に汗握るし、カンフーアクションも何となくサマになってるし。かなり楽しめましたよ、コレは。 8点(2003-10-11 21:36:25) |
1248. シンプル・プラン
墜落セスナ機から大金を横領するところから始まって、まさに先の読めない思いがけない展開が待っていますが、散漫にならずに求心力を保っていて、ラストまでじっくりと引込まれます。ストーリー展開と人物描写の魅力を損なわぬよう、おおむね堅実な演出ですが、ここぞというところでは、ちゃんとサム・ライミらしいコケオドシの片鱗も見せてくれます。 8点(2003-10-04 22:25:56) |
1249. 駅馬車(1939)
駅馬車内の人間模様も良いのですが、とにかく追撃戦が必見中の必見。カーチェイス映画の原点ですが、やはり馬の疾駆する姿には、自動車にはない迫力があります。今観てもいつ観ても、圧倒されます。一体どういう了見でコレをわざわざリメイクしようという発想が生まれるんでしょう? 8点(2003-10-04 21:51:38) |
1250. ロード・トゥ・パーディション
コメディ出身のトム・ハンクスもすっかり演技派に~、って、何だか寡黙で深刻な役が増えただけで、役者としての幅は広がったのやら狭まったのやら。本作、壮大なギャングの物語と思いきや、蓋を開ければフツーに面白い復讐譚。結構楽しめます。特にクライマックスの描写はかなり気に入っています。ジュード・ロウは、いつにも増してヌメヌメしており、ちょっと意外な変質者っぽい役で、いい意味でも悪い意味でも、観てて落ち着きません。 8点(2003-10-04 21:29:35)(笑:1票) |
1251. マイケル・コリンズ
どうにも情けない程、実話の映画化には弱いもんで・・・。と言っても、この映画の魅力は、史実を追うばかりでなく、マイケル・コリンズという人の人間性や、周囲との愛憎劇を描いてるところでしょう。ダイナミックなシーンも交えて、見ごたえある映画になっています。 8点(2003-09-27 22:30:11) |
1252. 太陽がいっぱい
古典の仲間入りしたと言っていい本作ですが、倒叙物サスペンスの秀作として充分に楽しめます。ラストはあんまりにも有名なんで、初めて観た時にもすでに知ってはいたんですが、それを忘れて見入ってしまいます。N・ロータの音楽も、さすがにベタだなあ、と思いつつも映画とマッチしてるのでつい口ずさんじゃう。 8点(2003-09-27 21:22:31) |
1253. ミクロの決死圏
コレも子供の頃に観て、映画ってなんて面白いんだ、って大興奮した作品。人体の各器官を難所に見立てて、それを次々クリアしていくうちに、人体構造のお勉強もできちゃう(ただしあまり真に受けない方がよいけど)。体内のセットや、当時どうやって撮影したんだろう、という特撮のクオリティの高さも見どころ。ミクロ化には1時間というタイムリミットもありハラハラ。って、誤差というものはないのかね。あと、白血球に襲われてもさすがに消化はされないと思うけど、巨大化しないの? 8点(2003-09-27 13:12:48)(良:1票) |
1254. ダークマン
『スパイダーマン』公開前の話。「今度スパイダーマンが映画化されるらしいですよ、監督は(『死霊のはらわた』の~と言いかけて、一か八か)、『ダークマン』のサム・ライミです!」「へーじゃあ面白そうだね」・・・何だ、『ダークマン』の隠れファンって実は多いんじゃないの。というわけで大人気の映画。アクションもB級テイストを敢えて前面に出し、なかなかカッチョよいです。 8点(2003-09-27 12:21:17) |
1255. 暗くなるまで待って
盲目というハンディキャップを抱えた女性が、逆に暗闇でも自由に動けるという強みを活かして、敵に立ち向かう映画、そう言っちゃうと何だか説教臭いんですけど、サスペンスとして文句無しに面白い映画です。オードリーの熱演が映画を盛り上げます。ついに暗闇が破られてしまう絶望感、モーたまりません。 8点(2003-09-27 12:02:40) |
1256. 大災難P.T.A.
ジョン・ヒューズがまだ監督業をバリバリこなしてた頃の映画です。バカバカしい中でふとホロリとさせられる展開、後に『ホーム・アローン』でも見せてくれましたが、やっぱりいい所突いてきますよね。ドタバタでも最終的には優しい視線で描かれてて、しかも嫌味になってません。ジョン・キャンディは究極のハマリ役。 8点(2003-09-27 11:36:10) |
1257. ロマンシング・ストーン/秘宝の谷
現代を舞台にした冒険もので、ストーリーでもキャラクター設定でも、しっかり楽しませてくれます。クライマックス、片や敵に襲われるキャスリーン・ターナー、片や宝石とともに逃げようとするワニ、果たしてどうする? 最後、靴を映しただけですべてを説明してしまうのが洒落てます。 8点(2003-09-20 01:19:06) |
1258. インデペンデンス・デイ
すぐそばの三番街シネマは1800円なのに北野劇場は2000円、さてどうしよう。結局北野で観て正解、大スクリーン上で雲の切れ目から宇宙船が初めて姿を現すシーンは鳥肌立ちまくり。まれに見るカッチョいいシーンです。7月2日だけみれば、抜群に面白い映画だと思います(だから大好き)。続く空中戦も一度ではすべてを観切れないほど緻密。というかゴチャゴチャしてるというか。さらに話はだんだん妙な展開に。クリーンルーム内で防塵服着てないどころか白衣のボタンも留めないなんて非常識だぞ!って怒る程の事でもないけどさ。ロズウェル事件で回収されたUFO(未だに信じてる人いるのか?)、動かし方が判らず困ってたけど、母艦が近づいたら動き始めた。え?ロズウェル事件の時にもこのUFOが飛んでたということは、当時も母艦が来てたのか?ムム、難解な映画だなあ。「なんで宇宙人がマッキントッシュと同じOS使ってるんだ?」「あと、略してID4と呼んでるけどさ、IDはわかるけど4って何?」「わかった、この4というのはエピソード4ということなんじゃない」「ナルホド、後でID1とかID2とか作られて、OSの件を含めて、この映画の矛盾点がすべて解き明かされていくわけやね」かつて交したそんなバカ会話が懐かしい。 8点(2003-09-20 00:26:56) |
1259. マイ・レフトフット
当時、アカデミー賞に何がノミネートされてるか知らず、いきなり、ダニエル・デイ・ルイスが主演男優賞、と聞いて、へ?マイ・レフトフット?何それ?と思ってしまったんですけど、実際観てみたら納得。こりゃまあ、トム・クルーズも相手が悪かったね、しょうがないね。こういう役、生半可な演技では嫌味になってしまうところですが、もう何の違和感も感じさせない完璧さで観る者を釘付けにします。主人公の半生が静かに綴られていて、波乱万丈の物語でも何でもない素朴な語り口なんですけど、確かに映画でなければ伝わらないものが、ここにはあります。 8点(2003-09-15 20:08:37) |
1260. グロリア(1980)
鬼のようなオバチャンがブサイクな子供を組織から守る映画。『レオン』の原点だ、などという声も聞きますが、多分それはボロ儲けしてるベッソンへのイヤミであって、まあ関係ないでしょ。カッコいい人がカッコよく活躍する映画じゃなくて、中の下くらいの普通の人が孤独な都会で意地張ったり支え合ったりしながら逞しく生きる姿を描く、っていう感じですかね。まあそういう雑草魂のカッコよさの映画です。 8点(2003-09-15 13:51:00) |