1261. ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版
「バイオ」とか後の残酷ホラーやスプラッタ・ムービーに多大なる影響を及ぼした怪作。個人的には恐怖感なんか全然なかったし、何より生理的不快感を覚えるシーンの多さに耐え難かった。「バイオ」にはまだ理由付けがある分マシだけど、本作の場合、初めにゾンビありき…ってのは説明不足で不親切なので、歴史的意義だけに5点。 5点(2003-01-09 16:13:13) |
1262. 宇宙戦艦ヤマト
そうそう、一時期飛ぶ鳥落とす勢いだったよね。沖田の台詞じゃないが、「何もかもが皆懐かしい…」て感じ。監督舛田利雄って…本当かよ。「何でオレが…」とか言いながら、フィルムをズタズタにしてる印象。宮川泰の主題歌も今じゃ右翼のテーマソングときたもんだ。チャンチャン♪ 3点(2003-01-09 14:59:59)(笑:2票) |
1263. エアポート’75
「大空港」との共通項はパトローニ役のジョージ・ケネディだけでしかなく、強引に続編にしようとした商魂が余りに見え見えなので6点。ニアミスなら兎も角、衝突しても操縦系統は無事なんて御都合主義にも興醒め。当時のオールスターって言っても…せいぜいカレン・ブラックとリンダ・ブレアくらいじゃ(他は昔取った杵柄レベルのオールドスターかモロ新人ばっかり。しかもブラックもブレアも今や痕跡すらナシ。)?ま、ジャック・スマイト作品(「ミッドウェイ」やら「世界が燃えつきる日」やら…)の中では一番マシだけどね。パニック映画の巨匠とか勘違いしないように! 6点(2003-01-09 12:55:41) |
1264. クレイマー、クレイマー
1979年のオスカー主要部門を総ナメにした名作。けど、コレでアカデミー主演男優賞くれるんなら、以前にもっと凄い演技をしてたと思うぞ、ホフマンは。「小さな巨人」とか「レニー・ブルース」とか…イヤ勿論コレでも名演だけど。メリル・ストリープは後年の「アタシは名女優なのよ」的過剰演技が程良く抑えられており”助演”女優賞を受賞。「泣かせまっせ」映画でもあるんだが「不治の病」系の安易さは無く、当時の離婚問題にも触れているので結構身につまされる。甘いと言われそうだが、個人的にはあのラストで救われた感じがして何か嬉しかったんで…8点! 8点(2003-01-09 12:02:04) |
1265. グレムリン
無名時代のクリス・コロンバスが持ち込んだオリジナル脚本をアンブリンってかスピルバーグが気に入って、ジョー・ダンテに監督させたファミリー向けモンスター映画。当時は結構話題になったと思うが、別に大して面白くもない。モグワイの入手先がチャイナタウンってのも、何か胡散臭いモノは「東洋の神秘」経由にしちまえ、とでも言わんばかりで不快。グレムリンてのはそもそも西洋の小鬼っぽい妖精のコトじゃあないのかな?と突っ込みたくなるが、そうまでムキになる価値はコレには無い。まして続編には更に無し。 5点(2003-01-09 11:25:19) |
1266. コマンドー
シュワが鬼のようにひたすら強い!対する敵側が数のみ…って普通はそれで充分オッケーなんだが、生憎シュワ映画では通用しない。だったら、もっとシュワを人質以外の手で追い詰めるようなインパクトのある悪役出さなきゃ!どいつもこいつも弱過ぎだし、シュワはさぞゴキゲンだったかもしれないが、シュワの武勇談か自慢話を延々と聞かされてるみたいで正直ウンザリだった。(当時の)アリッサ・ミラノはチョット可愛いので5点。 5点(2003-01-09 05:50:40)(良:1票) |
1267. GODZILLA ゴジラ(1998)
偉大なる円谷英二氏亡き後のゴジラ映画(特に平成ゴジラ)には何の愛着も無いので、比較して云々言う気は毛頭ありません。ただ、エメリッヒという監督のハッタリ臭い演出には些か閉口しました。原因の大半は脚本のマズさにありますが、単純に「面白くない!」の一語です。アチラには「怪獣」という概念が存在しないので、呆気なくミサイルで死ぬのは別に意外でも何でもありませんが、核実験についての姑息な責任転嫁には(殺意に近い)怒りを覚えましたね。コノ点はもっと、もっと世論に糾弾されてしかるべきかと思います。 4点(2003-01-09 05:29:43) |
1268. 荒野の用心棒
本作は間違いなく黒澤明監督作「用心棒」の無断借用ヴァージョン(盗作でも海賊版でも可)である!「荒野の七人」はユル・ブリンナーがキチンと本家に承認を得て製作したってのに…!一応訴えられたらヤバいとでも思ったのか、セルジオ・レオーネは正々堂々本名を名乗らず、「ボブ・ロバートソン」というハンドルネーム、じゃなくて偽名を使って誤魔化したりしている。まぁ、メイド・イン・USAに偽装工作しようとしたとも言われてるが…。個人的見解では「両方を同時に狙った」だね。抜群に面白い本家をほぼ完全パクリしただけあって、後に雨後の筍の如く作られたマカロニ・ウェスタンとは一線を画する高い完成度ではある。ただ、余りにも残酷描写に傾倒し過ぎな点と、オリジナルに対し無礼な点とを併せて4点マイナス!! 6点(2003-01-09 04:04:42) |
1269. 用心棒
確かに「荒野の用心棒」は本作の無断借用ってか海賊版。セルジオ・レオーネはボブ・ロバートソンなんて妙な偽名使って誤魔化そうとしてたっけ。尤も黒澤御大はマカロニ・ウェスタンなんぞには目も呉れなかったらしいが…。ところで本作だが、続編と同じくって言い方は変かもしれないが、もう矢鱈に強過ぎる。それでも最後の対決までテンションが下がらないのは宿場を巡る二大やくざの対立というシチュエーションが絶妙だからだろう。名女優山田五十鈴を、名優加東大介をああいう風にキャスティングするとは…。藤原釜足や志村喬にしても「七人の侍」を意識して観た日にゃ、完全に肩透かしを喰うコト間違い無し。余りに意表を突いた配役の妙に思わず脱帽!また小道具(出刃包丁や拳銃、棺桶)を見事に伏線として活かしきっているのも続編にはない魅力。パクられるだけの価値が十二分過ぎるほど詰まった、正に「娯楽時代劇」の決定版と言えよう。ただ、黒澤のベストだとは個人的に全然思わないけどね。 8点(2003-01-09 03:24:26)(良:1票) |
1270. フラッシュダンス
個人的にエイドリアン・ラインの作品はどうも…アノ何ともあざとい感じが全編に横溢してハッタリ臭いのが苦手で。これもナァ、ジェニファー・ビールス演じるヒロインのダンスシーンが見所なんだから、安易に替え玉使っちゃダメだろう。初めっから踊れる若手女優選べよ。いくらでもいただろうに。往年のMGMとかのミュージカル女優も容姿は二の次で、先ず「歌って踊れるか」が基準だったんだから。ジンジャー・ロジャースしかり、アン・ミラーしかり。アイリーン・キャラとかの音楽でお茶を濁してるのが見え見えで今イチ底が浅い。もう古き良きミュージカル黄金時代は帰らないと分かっていつつも、ついコノ手のダンス映画観ると溜め息混じりに文句つけたくなっちまうんだよね。スマン! 6点(2003-01-09 00:06:06) |
1271. 野のユリ
あの修道女(シスター)たちの余りの世間知らずぶりに唖然。でも、実際そうなんだよね、ああいう神に仕えるヒトたちって。そうそういつもシドニー・ポワティエみたいな善人の援助を得られるわけないだろ…。とは言え、この映画の何ともほのぼのするヒューマン・タッチは後の不景気で辛気臭いニューシネマの台頭を思えば、矢張り貴重ではある。題名は聖書マタイ伝からの引用だそうだ。えいめん! 7点(2003-01-08 11:59:54) |
1272. ストリート・オブ・ファイヤー
デフォーが云々とか予備知識一切無しに観れば、往年の日活アクションっぽいノリで結構それなりに面白いけどなぁ。リッチモンドって路地裏と高架しかない無法地帯みたいな印象だ。アチラの暴走族は歌劇じゃなくて過激ッス!「一体、警察はナニをやっているんだ!」…って、それは言わない約束でしょ?お父っつぁん。 7点(2003-01-08 11:39:53) |
1273. スウォーム
「ポセイドン・アドベンチャー2」と並んでマイケル・ケインの名を貶めた駄作。いくら名プロデューサーでも、アーウィン・アレンに監督させてはイカン!という神の声を聞いた様な気がするのは私だけではあるまい。配役だけはギャラ目当てか、豪華幕の内弁当みたいに色んなスターが出てるけど、蜂まみれになるとは予想だにしなかっただろうなぁ。 4点(2003-01-08 11:06:52) |
1274. 危険な情事
このエロともホラーともつかない中途半端な映画が全米ナンバーワンヒット作?あまつさえオスカーにノミネートぉ?おいおい、どうかしてるぞ。エイドリアン・ラインって監督には、どうもハッタリがかった作品が多くて個人的に全く合わない。マイケル・ダグラスも随分男を下げたモンだ。「一夜だけ遊びのつもりが大火傷」的映画なら、コレよりはクリント・イーストウッドの処女監督作「恐怖のメロディ」のジェシカ・ウォルターの方が遙かに怖かったぞ!1971年当時の若いイーストウッドをギリギリ追い詰めるんだから、そりゃもう…! 5点(2003-01-08 02:20:30) |
1275. 機動戦士ガンダムF91
安彦良和氏が作画に復帰したのは良いが、物凄ーーーーく中途半端な所でエンドってのは…この後続くのかよ?とか思ってたら、アラ、もう2003年。続きは各自の想像力で補完しろってか?無責任な! 6点(2003-01-08 01:57:34) |
1276. アラクノフォビア
蜘蛛がちっちゃーーーい!ウルトラQ「クモ男爵」アメリカ版みたいなのを期待してたのに…。「眺めのいい部屋」のジュリアン・サンズも馬鹿みたい。「放射能X」とか「黒い蠍」みたいな古典を見習え、フランク・マーシャル!!よく見りゃ「スピルバーグ製作総指揮」ジャン!ダメだ、こりゃ。 4点(2003-01-08 01:48:43) |
1277. アンナ・クリスティ
サイレント映画で”北欧の神秘”と謳われたスウェーデン出身の大女優グレタ・ガルボが初めて出演したトーキー映画。イメージに違わぬハスキー・ボイスでの第一声は「ジン・ウィスキー(を頂戴)」!ガルボが喋った最初の映画として以外では…特筆すべきコトは無い。 7点(2003-01-08 00:05:35) |
1278. アンダルシアの犬
至高のアヴァンギャルド映画として不滅の光芒を放ち続ける傑作中の傑作。僅か17分に込められた狂気の連続に君は耐えられるか?コレこそが、否、コレのみが「シュールレアリスム」なのだ!天才監督ブニュエルと抽象画家の巨匠ダリが紡ぎ出す摩訶不思議な映像に…酔え!! 9点(2003-01-07 23:55:00) |
1279. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
ポール・ギャリコの原作小説を巧みに脚本化したスターリング・シリファントが本作のMVP!上下逆さま(upside-down)の発想のユニークさをCG無しに見せる美術スタッフの努力に感服!ロナルド・ニームも監督として一世一代の大仕事を見事にやってのけた。制作者のアーウィン・アレンは…商売気を出して超つまらん続編を作った(しかも監督まで…)ので無視。個人的に物凄く印象的なのは豪華客船ポセイドン号が転覆する寸前まで船内で行われていた新年カウントダウンパーティ。「蛍の光」を大晦日に歌うのは日本人だけだと思っていた私は、乗客達が肩を組んで「Auld Lang Syne(蛍の光のオリジナルであるスコットランド民謡)」を合唱する姿に雷に打たれたような衝撃を受けた。欧米のヒトも日本と同じ様なコトやってんだなぁ、とパニック映画そのものと全く関係ない所で感動したのは世界広しと言えど私くらいのものカナ?…って全然威張れるコトじゃないか。ただ、新年を迎えた瞬間に横波を食らうってのはいくら何でもタイミング合い過ぎで興醒めなので2点マイナス!裸の銃を持つ男が何気にポセイドン号船長だったりして(^^)。ジーン・ハックマンの牧師は…ゴツ過ぎて似合わないにも程があるトコが御愛敬。 8点(2003-01-07 04:42:35)(良:1票) |
1280. 慕情(1955)
シンプル・イズ・ザ・ベストな邦題と主題歌だけ…言い過ぎかもしれないが、そんな印象。朝鮮戦争が背景ってのも今イチだし、ストーリーが「泣かせまっせ」映画の典型なのも肌に合わない。ホールデンとジェニファー・ジョーンズが好きでたまらんヒト向け悲恋ラブロマンス。ヘンリー・キング監督の作品なら「頭上の敵機」の方が断然オススメ! 6点(2003-01-07 03:49:57) |