1261. ビジョン・クエスト/青春の賭け
《ネタバレ》 あ~、自分、好きだなぁ、こういう映画。青春満喫したオジサン目線で申し訳ないが、これは良質な青春映画です。こういう良質なのをドシドシ創って、世に出したほうが良いと思うなぁ。こういう簡単でいて、大事なこともちゃんと言ってる映画って案外少ないんだよね。小難しいこと言いたがる作家さんが多くて、観る方は疲れて困るよ。それにしても3歳年上のハスキーボイスの美人姉ちゃんと同居になるなんて羨ましすぎるぞ!まぁ姉ちゃんもこんな若者なら、受け入れるだろうね。いいなぁ、青春って。倒す目標にされちゃった相手も、気が抜けないで大変だろうけど、勝負の世界だもんね。しかし、こんなにいい思いもできて、勝てるほど、勝負の世界って甘いもんなの?まぁストイックばかりってのも不健康だろうけどさ・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-11-02 03:52:24) |
1262. セイ・エニシング
《ネタバレ》 離陸(自立)するまでは、恐くて、不安で・・。でももうベルト着用のサインが消える、安定飛行に入れば、もう大丈夫。これからの二人を表すかのような、いいラストでした。優しいまなざしで人間を見つめるジェームズ・L・ブルックス製作、「ペニーレイン」のように青春モノを描くと等身大の話をつくるキャメロンクロウの二人の作品ならば、そりゃ後味いいもんができるよね♪ 映画最初の方のお姉さんの子どもとジョンキューザックの絡みが面白かった。秀逸! [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-28 09:26:58) |
1263. エンゼル・ハート
《ネタバレ》 上映当時、オカルトは苦手なので、観るのをためらった記憶がある。でも評価は高かったので気にはなっていた。今回、某レンタル屋の発掘良品でDVDとして甦ったので、観てみた。アランパーカの作品だから、面白くないはずはないと思ってたけど、ちょっと後半はしんどかった。結局、こうなんでしょうか?宗教の強い国では、悪事を働いた人間は、色々なことを経て、悪魔より地獄行きを命じられる・・(笑)。ははは・・。まぁ話の正しい持って行き方としてのラストなんでしょうけど、設定は面白いね。誰か兵隊を犠牲にこの世での成功を勝ち取るなんて・・。そして悪魔が弁護士。最後のエレベーターは地獄へド~ン!ってな感じ。観終わると、良くできたオカルトも寓話になってるんだって思う。それにしてもシャーロットランプリングをあんな役で出すなんて~!? [DVD(字幕)] 7点(2014-10-18 21:04:39) |
1264. 大人は判ってくれない
《ネタバレ》 題名が良すぎ!映画が好きなら、この題名だけで、いつか観れる日をワクワクするだろう。そして自分は今日観てしまった!しかし、平成になる頃、やたら目にした不良モノに慣れてると、この素朴さにはがっかりしてしまう。あまりにも素朴な悪っぷり。こんなん比べると、「ワンスアポン・ア・タイムインアメリカ」のような、店に火をつける悪戯とか、無茶苦茶ぶりは恐ろしい。(ありゃギャングの子供時代だったけど)でも、そうだよ!映画って観る人への影響考えたら、この辺で止めとかなきゃ。そしてこの辺がやはり現実味あるよ。「恐るべき子どもたち」なんてタイトルの映画だって、内容はカワイイものだった。でも子どものワルって、この辺だろうけど、大人はきつくお仕置きしないと、やがては人も殺しかねないからね。あっちとこっちの世界の差は、始まりはこんなもんだったろう。でも教師って職業は、やはりサービス業ではなく、子どもとの格闘技をする仕事だよ。子どもに媚びるようじゃイカンでしょ。それにしてもラストの少年の寂しさ。ジ~ンと来ます。この映画は女の子が出てないのが、アカン。救いがない。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-15 05:49:39) |
1265. あこがれ (1958)
《ネタバレ》 いやぁ~、短いけど面白かった。汚れなき悪戯?でもサドルの匂いを嗅ぐのは、女性にきつくお叱りを受けそう・・。憧れの君、でも自分には届かない。そんな気持ちが人間を厭らしくする。年齢は関係ないね、この辺の歪み方は・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-15 05:36:17) |
1266. 過去のない男
《ネタバレ》 アキカウリスマキ、不況映画の真骨頂。どんな時でもこの世には男と女がいる。そこしか居場所がないのなら、悪い人じゃないなら、何とかなるし、帰るとこがあれば、帰ればいい。それだけのことだ。辛いときには、ここでも音楽がポイントとなる。日本でも、このような映画ができる下地はあるんだろうけど、創られないのは何故?社会派なんか創んなくていいから、魂の作品を創ってよ!日本の作家さん! [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-04 23:03:30) |
1267. 星願 あなたにもういちど
《ネタバレ》 素朴なラブストーリーだけど、いい!映画って心の栄養であるわけで、凝った話や映像ってホントは必要ないんじゃないか?などと思ってしまう。 [DVD(字幕)] 7点(2014-10-04 12:45:24) |
1268. 17歳のカルテ
《ネタバレ》 女性映画の秀作。映画の終わりのほうで気がついた。あぁ、これは「草原の輝き」なんだ、と。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-09-30 04:22:03) |
1269. 麦子さんと
《ネタバレ》 こういう映画を観ると、東京って自己完結してないじゃん、て思う。夢を追って、東京に行った女性がラブホテルの清掃員をして、子どもに嫌われて、肝臓ガンで死ぬ。その子の自己復元が結局、その女性の故郷の中で行われる。地方は土で、東京はその果実。なのに東京は地方を痛めつける。トリクルダウンがあるから、やがて東京の潤いは地方にまでもたらす。なんて言ってるけど、それは嘘だよ、なんて地方にいる俺は思う。東京の好況の話は地方では何言ってんの?て感じだ。大企業の給料が上がったから、消費税増税なんて破廉恥な政策を行うが、地方の収入は変わらないのに、負担だけ増える。地方は豊かな土ではなくなりつつあるのに、果実の恩恵を都会の中で消費する。やがては根っこの土も豊かではなくなったとき、都会の人たちはどうするんだろう?戻ってきても、もう土は豊かな文化ではなくなってるかもしれないのに・・・。この映画は、壊れゆく日本の中のささやかな話ではあったが、この結末は今の日本の希望では決してないと僕は思う。この子が幸運だっただけだ。福島に目をそむけ、東京オリンピック騒ぎの忙しさの中で、見ないふりをする都会の人たちは、いつまでも地方の土が豊かであると勘違いしてないか? [DVD(邦画)] 7点(2014-09-28 01:18:52) |
1270. 道(1954)
《ネタバレ》 フェリーニは当時の映像作家に与えた影響は大きいらしく、我々は孫、ひ孫の観客だから、今では当たり前の感性や演出がなされていて、インパクトは少ないが感慨深い。ベテランすぎるアニメーターも、フェリーニの影響受けてたとか言ってる程なのだ。ありがたみの分かりにくいのが、文化の「古典」たるもの。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-09-24 01:28:35) |
1271. エレニの帰郷
《ネタバレ》 テオアンゲロプロス監督は、この作品では、時間軸で物語を組み立てて分かりやすくした方が良かったのではないか?いい作品なのだが、主人公と孫が同じ名前なので、分かりづらい。しかもウォレムデフォーが息子だということが中盤まで分からないため、冒頭の二つの物語が何なのか、観ている方は関心持って観るが、結局主人公の息子と言うだけで、特に物語にサスペンス性も持たずに終わるので、却って観ている方を混乱させるのだ。しかし、難点はその点だけで、とてもいい作品だ。ロシアからの出国の際、しぶる祖父に孫が歌を歌って、未来に向かって生きようと諭されるところや、主人公のユダヤ人の友人が最後の船の場面ではカメラの演出が心情を表してて、堂々たる演出が見られて、未完の3部作とはいえ、見事な巨匠の遺作と言える。 [DVD(字幕)] 7点(2014-09-20 19:07:35) |
1272. 愛しのタチアナ
《ネタバレ》 カティ・オウティネン。タチアナ演じる女優である。アキカウリスマキの映画に彼女は欠かせないけど、この映画こそ、この女優への愛を謳ったかのような映画である。だって話らしい話はなく、最後、この女優と主人公が「俺は作家になる」といって、二人が暮らし始めるという内容だ。もう一人の主役の男優。幸せはどこかにあると思っていると、いつだって通り過ぎていくもんだよ~。最後のミシンの仕事に戻ってから、さぁこれから幸せは彼のもとに降りるのか?って感じのラスト。カウリスマキは、レニングラード・カーボーイの映画でもそうだけど、ロッカーへの愛が強い。ロッカーの年齢を重ねていく様子を見てるから、人生の絶望と希望を描かせると、天下一品の作品を量産できるのだろうか? [DVD(字幕)] 7点(2014-09-20 18:56:02) |
1273. もらとりあむタマ子
《ネタバレ》 前田敦子のネコのような大きな目。あ、そうか!タマ子のタマって・・ [DVD(邦画)] 7点(2014-08-14 00:43:39) |
1274. 非・バランス
《ネタバレ》 菊さんはあれから何処に行って、何して生きていくんだろう?金貸しは探し出すだろうし・・。女の子は友だちできて、楽しい時間が始まるんだろうけど・・。これってハッピーエンド? [ビデオ(邦画)] 7点(2014-08-05 22:02:44) |
1275. 不良少女モニカ
《ネタバレ》 ベルイマンのほかの作品に比べ、神は登場しない。青年とモニカの、世界から隔絶された二人だけの時間を過ごし、そして妊娠してまた現実世界に戻ってくるという話で、いたってシンプルである。誰も裁くことなく、話は終わる。ただ、子どもと家庭を前にして、青年が昔の、船で旅に出て、二人だけの世界だったあの頃を、切ない(?)気持ちで振り返って、映画は終わるのだ。ベルイマンの作品でなければ、今日の我々が、この作品を観るということもなかったかもしれない。後のベルイマンの映画を理解するのに、後で位置づけのはっきりする作品なのかもしれない。 [DVD(字幕)] 7点(2014-07-28 21:55:49) |
1276. ビフォア・ミッドナイト
《ネタバレ》 なんだ、こんな男だったのか・・。前、前々二作のファンだったので、残念です。 [DVD(字幕)] 7点(2014-07-15 23:16:35) |
1277. 灰とダイヤモンド
《ネタバレ》 政治犯でも、やはり人を殺めると、もうまっとうな生活には戻れない。カウンターの女性は、生きる意味を教えてあげると同時に、彼に死を約束させたのだ。それはヤクザ映画でよく見る図式ではあるが、戦争になると、誰しもがこのような立場に立たされるのかもしれない。正気じゃやってられないと、夜の間はずっと、宴は続く。平和とは、一枚下はこのような地獄だってことを教えられる。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-07-04 03:57:27) |
1278. フランス軍中尉の女
《ネタバレ》 不幸なメリルがジェレミーに手紙をそっと出す場面。あれ?どっかで観たことあるぞ、と思ったら、寅さんの「あじさいの恋」のいしだまゆみだった。年代調べたら、見事に合致。山田監督はこの映画を観たんだ~!それにしても映画の方では、失踪した女と再び出会って、ハッピーエンド。しかしこの映画は二重構造になっていて、映画を演じる俳優の恋物語も同時進行で語られる。そして俳優の方はバッドエンドという、洒落た創り。で、何か意味があるのかと思ったけど、別に映画の中で俳優の彼の本性がかいまみられた瞬間ってあったかなぁと思うと、特に思い当たらない。(突き飛ばした時のメリルのニヤリかな?でも違うような・・)でも、両方、不倫じゃん!両方、バッドエンドにすべきじゃぁ!この頃は「Wの悲劇」とか劇中劇流行ってたような・・。だから映画中映画にした意味は果たしてあったのかなぁ?疑問。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-06-27 03:09:07) |
1279. アイズ ワイド シャット
《ネタバレ》 いやぁ、こりゃキューブリックのかなり正直な心情の吐露だと思うなぁ。名作(迷作も)を連発するも、この才人は孤独だったんだろうね。みんなが距離を置く中で、完全主義で自分をむきだしに表現するのは、あの仮面乱交パーティで自分だけが仮面を脱いだトムクルーズに表してたんじゃないかなぁ。みんな普通に生きてんだけど、キューブリックだけがむき出しの狂気なんか表現するもんだから、周りはひいてたんだろうね。映画冒頭のニコールキッドマンの罵倒は、リアルすぎ!あれ、奥さんから本当に言われたんじゃないかなぁ。キューブリック以上に神様視点になるのは恐れ多いけど、なんか観てて、この監督も人の子であったか、と思った・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-06-23 12:04:04) |
1280. 愛の嵐
《ネタバレ》 女性監督で、戦時中にユダヤ人女性がナチスに酷い目にあったという設定からして、こりゃダークボガード、ボロボロにされるわ、と思って観ていたら、???。シャーロットランプリング演じる女性があまり頭が良くないのは分かるんだけど・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-06-23 11:53:05) |