1341. ペパーミント・キャンディー
よく、悲しい結末の映画を続けてもう一度最初から観ようとする時、2回目は冒頭を観ただけで悲しくなってきます。結末を、私は知ってて、主人公は知らないわけですから・・・。この映画は、時間の流れと逆にエピソードを並べることで、それに似た感覚をもたらしてくれます。不必要にトリッキィな伏線を張らず、淡々とした語り口であるのが効果的で、好感が持てます。が、その分、観終わった時のダメージも大きいです。 8点(2003-06-01 00:45:41) |
1342. ワンダとダイヤと優しい奴ら
モンティ・パイソンのギャグだけではなかなか笑えなくても、本作のように映画にうまく組み込まれると、かなり可笑しいです。懐かしいテイストも感じます。さらに、ケヴィン・クラインのオスカー受賞が、よいオチになりました。 8点(2003-05-31 12:44:34) |
1343. 大陸横断超特急
「とりあえず誰でも間違いなく楽しめる娯楽映画は?」と聞かれれば、コレが思い浮かぶんですが、どうでしょうか。とにかく人を楽しませることを最重要視して、オモシロそうなことなら何でもぶち込んだ映画、という感じだと思うんですが。 8点(2003-05-24 21:13:02)(良:1票) |
1344. 影なき狙撃者
洗脳を受けた朝鮮戦争の元捕虜が、電話によって催眠状態となり殺人を実行するという、「テレフォン」の先駆けのような作品。先駆けてもうれしくないか。格闘シーンがヘンテコです。しかも突然、羽折り固め!あの蝶野正洋もこの映画を観て技を磨いたという(ウソ)。さすが、我らがフランケン師匠、やってくれます。 8点(2003-05-24 01:54:52)(笑:1票) |
1345. テルミン
以前、中古CD屋でたまたま見つけた「The Art of the THEREMIN」というCD。クララ・ロックモアが有名な小品をテレミンで演奏しているもので、音程が狂うか狂わないかの瀬戸際ながら、何とも味わいのある音色が魅力的です。そのロックモアが演奏する光景をこの映画で見ることができたのは感激!どう考えても無理のあるこの楽器に情熱を傾ける人々の姿には頭が下がります。テレミン博士の数奇な人生にも驚かされます。なお、テレミン博士の親戚として登場するリディア・カヴィナもテレミンの名手で、大変ユニークなアルバムを出しています。 8点(2003-05-24 00:07:06)(良:1票) |
1346. アルタード・ステーツ/未知への挑戦
「もし自分が映画監督なら」と無謀な事をだれしも一度は考えるでしょう。私の場合「一本の映画の中にどれだけ、脈絡無さそうな色んなシーンを詰め込めるか」てなことを考えてしまいます。で、この映画。その観点で観てるとなんか嬉しくなります。余談ですが、昔、英語の先生がこの映画の題名について、「アルタードではなくて、オールタードが正しい」とおっしゃっておりました。なるほど。 8点(2003-05-17 23:13:55) |
1347. ザ・カンニング/アルバイト情報
「IQ=0」の続編、ということで、残念ながら本作ではカンニングはいたしません。が、どう考えても本作の方が笑えると思います。ほんとにバカ。 8点(2003-05-17 10:44:30) |
1348. THX-1138
ええと、この映画はですね、ま、どっちかというと退屈ではあるんですけどね。映像もユニークながら、効果音がですね、全編通して一種のノイズミュージックみたいな感じに仕上がってると、そのように思うんですよ。でしかもラスト、夕日をバックに突然マタイが流れるところなんぞ、もう、しびれまくり。衝撃的ですらあります。 8点(2003-05-17 03:54:21) |
1349. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
長ロングリーゼントで顔色の悪い変なバンド「レニングラード・カウボイーズ」の珍道中を描くロードムービー。とにかくなんだか可笑しい。「朝」のテロップに、鶏の鳴き声をとってつけたように重ねてみたりとか。何となくスキをつかれた気分になります。 8点(2003-05-16 23:53:09) |
1350. ソナチネ(1984)
2人の少女がそれぞれ、失恋とも言えない失恋をして、自殺していくという、それだけのお話なんですが、何とも言えない余韻が残ります。なぜか印象に残る映画です。 8点(2003-05-16 21:59:50) |
1351. マニアック・コップ
B級映画界のカリスマ、ラリー・コーエンが製作・脚本をつとめてます。以前は「地獄のマッドコップ」というイカした邦題でしたが、シリーズ化により無事原題通りとなりました。リンチで惨殺された警官が蘇って殺人鬼になるという、納得いかないものを多々含む映画ですが、クライマックスのスタントが素晴らしく、「地獄の殺人救急車」に勝るとも劣りません。ハイ。 8点(2003-05-11 14:07:50) |
1352. フィツカラルド
ほとんどこれだけで本編の名を高らしめている、船の山登りシーン。どうみても、ほんとに必死になってる。この映画は、ドキュメンタリーです。 8点(2003-05-11 13:07:41) |
1353. 背信の日々
昔一緒に観に行った友人からは、「なんかフツーのテレビドラマ観てるみたいや」と非難されましたが(僕がゴリ押ししてこの映画を選んだもんで)、そうかな~。平和な日常と差別・狂気が表裏一体となってて、その日常の延長に破綻が口を開けて待ってるというところがこの映画のコワイところではないかと。というわけで、「シュリ」の先駆的映画です・・・?。 8点(2003-05-11 11:39:17) |
1354. 三十九夜
ジョン・バカンの原作(三十九階段)とはラストが違ってて、原作よりも映画のほうが面白いんです(と個人的には思っています)。 8点(2003-05-11 01:03:26) |
1355. レマゲン鉄橋
冒頭の戦車の空撮シーンが、とにかくシビレます。橋の争奪戦も迫力ある手に汗握るシーンに仕上がっております。そういえば、ギラーミン監督とロバート・ボーンは、タワーリング・インフェルノの前に、この作品で一緒に仕事してた訳ですね。 8点(2003-05-10 21:54:55) |
1356. 襲う巨大怪鳥/空の大怪獣Q
B級映画界のカリスマ、ラリー・コーエンが贈る、サイコホラーモンスタームービー(と言っておきましょう)。「空の大怪獣Q」と紹介されてる場合もあるようですね。ラリー・コーエンらしく例によって話はハチャメチャですが面白いのでOK。街のど真ん中に巨大怪鳥(?)が現れて人を襲うが、誰も怪鳥の姿を見たものはない、なぜなら、怪鳥は太陽を背に襲いかかるので眩しくて見えないのだ! 皆さん納得? ワタシは納得(ウソ)。細かいことはともかくとして、支離滅裂さが何やら独特の雰囲気を醸し出していて(誉めてるのです)、忘れがたい映画に仕上がっております。 8点(2003-05-10 01:01:04) |
1357. ハウリング(1981)
人狼モノを代表する1本。まあ、どっちかといえばダメ映画には違いないのですが。スクリーンがグサグサっと裂けて、画面が引くとそれがタイトルの一部になる、そんなコケオドシは月並みですが大好きです。あと後半、人狼たちに追われて逃げてると、前方にお巡りさんがいて、助かったーと思ったらそいつも狼男で、牙を剥いて銃を撃ってくる!銃を使う狼男なんて、もうサイコーではないですか。そしてラストは、例によって例のごとく、ちょっともの悲しいんだな。そうそう、親分が特殊メイクやってた「狼男アメリカン」とは比較しないでネ。 8点(2003-05-03 23:52:49) |
1358. コルチャック先生
実話の映画化というのには(一部の「実話なわけないやろー」という映画を除き)とても弱いのです。ナチスのユダヤ人迫害モノですが、あまり感傷に走らず、むしろ淡々と語ることで、ラストシーンが生きてます。 8点(2003-05-03 22:30:44) |
1359. ホワイト・ローズ(1989)
感想ですか。スーザン・ジョージもビミョーに老けたなと。それはさておき、第2次大戦のお話です。とあるしがない水泳場の監視員がいやおうなく戦争に巻き込まれる現実、それにファンタジー色がうまく重なって、独特の感覚が後に残ります。 8点(2003-05-03 21:44:34) |
1360. アムステルダム無情
アムステルダムで連続殺人が発生、犯人はスキューバ姿で、顔も分からず、犯行が済むと運河に逃げ込んでしまうというわけ。つげ義春の「必殺するめ固め」みたいですね。地道な捜査なんかも描かれる一方で、派手なモーターボートチェイスなんかもあったり(このシーンは撮影当時、APだかロイターだかが紹介してたのを新聞で見た記憶があります)、充分に楽しめる作品です。 8点(2003-05-03 20:08:11) |