121. 悪魔の毒々おばあちゃん
《ネタバレ》 トロマムービーは、この作品と「悪魔の毒々モンスター」の、2本が、すばらしい。 どちらも、実はすごく深いテーマが隠されているのです。この映画のラストのほうの、「なぜ殺されなければいけなかったの?」に対する答には、ハッとさせられました。前半のアガサクリスティをカリカチュアした部分も、丁寧に撮られていて、感激。 [ビデオ(吹替)] 8点(2007-03-20 17:35:05) |
122. es[エス](2001)
かなり面白かったです。でも、何人かの方が書いていますが、主人公の恋愛のくだりはまったくいらないですね。「人間って怖い」というより、「人間って楽しい」と思わせてくれる、心に残るいい話でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2004-04-16 17:15:39) |
123. 黒い家(1999)
《ネタバレ》 森田映画は嫌いなのが多かったが、 初めて面白かった作品。「そうかー、まだなのかあ」は僕的にはこの年の流行語大賞です。最後の方のホラーっぽいところがいまいちで、マイナス二点。「模倣犯」と並んで森田の二大傑作なのだが、両方ともなぜか評価低いんですねえ。なぜ?? 8点(2004-04-14 16:46:22) |
124. 天国までの百マイル
《ネタバレ》 かなりよかった。泣ける。込み上げてくるように泣ける。自分の母のこととオーバーラップした。 8点(2004-02-22 11:44:42) |
125. リング(1998)
怖かった。映画を見て怖いと思うことはほとんどないのだが、これは怖い。ひとつひとつの映像が直接響いてくる。ストーリーも面白かった。複雑すぎる原作よりもシンプルにまとまっていてよい。 [映画館(邦画)] 8点(2004-02-22 11:30:52) |
126. シンプル・プラン
こころに残る名作! [DVD(字幕)] 8点(2004-02-20 13:42:23) |
127. 舞妓Haaaan!!!
クドカンの脚本には、特に見るところ無し。それでも最初から最後まで入り込んで観れてしまう完成度の高さは、ほとんど水田監督の力量によるものでしょう。思い返してみても、どうってことない話です。でも面白いんだよなあ。とにかく水田監督のすごさをあらためて思い知らされる作品です。あと、やっぱ柴咲コウのうまさ。 [地上波(邦画)] 7点(2013-11-03 01:53:04) |
128. 曲がれ!スプーン
《ネタバレ》 自分的には、長澤まさみの代表作と言っても過言ではないですね。長澤が演じたAD「桜井さん」がとっても魅力的でした。長澤まさみは、絶対髪長いほうがかわいいよなあ。ストーリーも面白かったんだけど、ちょっと間延びし過ぎ。もっと短くできたでしょう。伏線の張り方や回収の仕方はよかったと思います。特に犬のくだりはよかった! [DVD(邦画)] 7点(2013-09-03 01:21:35) |
129. テルマエ・ロマエ
面白かったです。深いメッセージとか斬新なアイデアとかはなかったけど、よくできたおとぎ話だと思いました。不評らしい後半も、自分は結構ジーンとしました。上戸彩の芝居のうまさを、改めて認識できる作品です。 [地上波(邦画)] 7点(2013-05-08 11:55:37) |
130. ザ・マジックアワー
導入部が長いのがちょっと難点ですが、デラ富樫がボスに会うあたりからは、かなり笑えていい感じです。後半は泣けるシーンもあり、なかなか見応えがあります。 [DVD(邦画)] 7点(2012-07-03 22:18:39) |
131. 阪急電車 片道15分の奇跡
《ネタバレ》 なかなか面白かったです。でも、ちょっと全体的にテンポが悪いなと思いました。あと、「おばちゃんたち」の描き方がノペっとしていて、そこが残念。南果歩から見ればストレス以外の何物でもないおばちゃんたちにも内面があり、やさしさがあり、苦しみがある・・そこまで表現してくれればもっと深い作品になったでしょう。他の登場人物は立体的に描かれていたので、あそこだけ浮いちゃった。だから宮本信子の説教が傲慢なものにしか見えない。あれじゃ「宮本信子=正義」「おばちゃんたち=悪」という薄っぺらい構図になっちゃいます。いじめっ子の女の子たちの描写は、さりげなくてよかったです。 [地上波(邦画)] 7点(2012-05-24 23:57:59) |
132. ハルフウェイ
《ネタバレ》 ストーリーは「なんだそりゃ」ってな感じ。高校生カップルのアホなやりとりを描写しただけのもので、とうとう最後まで何も起こらずに終わります。それでも引き込まれて観てしまうのは、北乃きいの魅力と圧倒的な演技力によるもの。ちょっとドキュメンタリーっぽいリアルを狙った映画って結構たくさんあるけど、ほんとうに成功しているといえるのは、僕の知る限り「誰も知らない」と、この映画ぐらいですね。でも「誰も知らない」は子どもたちを描いたから成功したと言える部分が大きいと思います(実際、是枝監督の「DISTANCE」「ワンダフルライフ」「歩いても歩いても」は、リアルに撮ろうとしたのが裏目に出ている)。そう考えると、北乃きいのすごさがよくわかりますね。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-12-11 14:05:45) |
133. フライトプラン
《ネタバレ》 おもしろかったです。物語進行もテンポがいいし、前半の「何?どういうこと」のあたりはもちろん、真相が分かった後でも引き続きドキドキさせてくれて、サスペンス感はバッチリ。人物もちゃんと描けていて、馬鹿馬鹿しさはありません。ただ、犯人があれだけ大掛かりな仕掛けをしているわりに、計画がずさんで行き当たりばったりなのがすごいですね。そもそもあの親子が眠らなかったらどうするつもりだったんでしょう?あそこまで犯人の思惑通りうまく行ったのも偶然の賜物。そんな計画立てるわけないなーっていうことで、ストーリー的なリアリティはありません。あと、他の方も書いていますが、アラブ人に謝らないのがひどいなあ。あれは後味悪いです。 [DVD(字幕)] 7点(2011-10-27 01:19:27) |
134. パレード
《ネタバレ》 お!これはなかなか面白い。あの「セカチュウ」の監督ということで、全然期待してなかったんだけど、こんなのも撮れるんですねえ。見直しました。引き込まれる冒頭部から、薄ら寒くなるラストシーンまで、一見無秩序のように見える様々なプロットが、実は見事に1本の線でつながっている・・・。貫地谷しほりと小出恵介の二人の芝居のうまさが、物語を引っ張っていってます。朝本浩文の音楽もかっこいい! [DVD(邦画)] 7点(2011-10-23 01:21:45) |
135. いぬのえいが
《ネタバレ》 面白かったです。オムニバスという形式をうまく使っていたと思います。「バウリンガル」のくだりはつまらなかったですけど・・。ラストのほうは号泣できるし、展開にテンポがあるので飽きないところもいいと思いました。 [DVD(邦画)] 7点(2011-10-21 01:10:23) |
136. 金融腐蝕列島[呪縛]
とにかく丁寧で完璧。一瞬たりとも無駄なシーンがありません。原田監督の才能と実力を見せ付けられました。主人公の幼い娘の使い方とか、もう宇宙レベル。監督力オリンピックがあったら、金メダルも夢じゃない!設定自体に興味を持てなかったところと、ストーリーが平板なところがマイナス点。 [DVD(邦画)] 7点(2011-10-07 21:29:47) |
137. テケテケ
《ネタバレ》 ストーリーはなんてことないんだけど、大島優子がうまくてビックリ!彼女の芝居で引っ張ってますね。ちゃんと人間ドラマとして成立してるし、最後の1年後のシーンもすごく気に入りました。自分的には、「テケテケなんて本当はいない」という可能性を示唆するようなラストだったら、もっとよかったです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-04 00:39:00) |
138. ゲド戦記
《ネタバレ》 充分面白かったです。最近の宮崎駿の数本に比べたら、はるかによかったです。ラストの解決の仕方がご都合主義で唐突で「千と千尋」みたいだなと思いましたが、前半から中盤にかけては、かなりいい線いってました。 [地上波(邦画)] 7点(2011-08-29 11:18:36) |
139. 冷たい熱帯魚
《ネタバレ》 「自殺サークル」とか「紀子の食卓」には、監督のメッセージを観客に押し付けない懐の深さがあった。だから園監督と、見ている自分のとの共存が、映画の中に可能だった。 ところが本作での園監督は「オレは正しい。俺に従え」と一方的に主張してくる。その姿は村田そのもの。 そう。死ぬ間際になって「お父さんごめんなさい。もう悪いことはしません」と、急に弱々しい姿を見せるあの男だ。トラウマが彼を悪人にしたっていうのか?そんな設定にはうんざりだよ。 社本の反撃にはスカッとしたが、ラストはいただけない。何が「生きることは痛い」だよ。お前死んじゃったじゃないか。 したたかに生きろよ。すべて村田夫妻のしわざに見せかけて警察も世間もあざむいて「のうのうと」生き伸びろよ。生きるって、そういうことじゃないのか? 村田の妻が、次々に勝ち馬に乗っていく姿は、美しかった。女らしいってこういうことだもんね。 でも「痛みをともなって生きろ」とかいう監督の安っぽいメッセージの押し付けが全編を支配しているので、イヤーな気持ちになるんだよなあ。 あと「愛のむきだし」の満島ひかりみたいな「うまい」女優が、一人もいなかったのもしらける要因。 ただ、なんだかんだ言っても、内蔵グチャグチャの描写が単なるスプラッタになっていない、こういうリアルな映画は大好きなので、7点。 [DVD(邦画)] 7点(2011-08-29 00:44:28)(良:2票) |
140. 落語娘
ミムラがとてもとても魅力的。津川雅彦も「こんなにいい役者だったのか」とビックリ。益岡徹も深みのある芝居をしていて、とてもよかった。ストーリーもトリッキーで、よい。登場人物たちのやりとりに心を奪われ、落語家たちの世界に入り込んで見ているうちに、いつのまにか、思いもしなかった場所に連れて行かれる。そんな感じ。「緋扇長屋」の内容にも厚みがあって、劇中劇の部分だけでも感動できた。映画の結びもきれいだったと思う。気に入った! [地上波(邦画)] 7点(2010-02-06 00:35:35) |