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マイカルシネマさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 258
性別 男性
年齢 35歳
自己紹介 <尊敬するクリエイター>
ヴィム・ヴェンダース、ニック・パーク、藤子・F・不二雄、冨樫義博

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121.  オーシャンと十一人の仲間 《ネタバレ》 
それなりに楽しめました。オープニングの展開は確かにダルいけど、計画に加わる人々が皆深刻な問題を抱えながら参加する設定はよかったと思います。残念な事にカジノのシステム自体が手薄な上、キャラ描写もオリジナル同様浅いのですが、やっぱり計画がばれてからの展開が面白かったです。あとあのラストは個人的にダメでした。60年代の犯罪映画はハッピーエンドを許さなかったのかもしれませんが(「現金に体を張れ」も同様につまらないラストだった)、デュークがリメイクのベネディクト以上に憎らしい役だったので、どうやって彼を欺いてカタルシスを得させてくれるのかと期待していたのですが、裏切られました。ただ、全員そろって歩いているラストはよかったですけど。
[地上波(字幕)] 6点(2005-08-04 23:02:53)
122.  リプレイスメント・キラー
チョウ・ユンファのハードボイルドな演技はさすがだが、彼の存在をもってしても全体的に小粒感が否めない。ストーリーにしても断片的にドラマ、アクションを入れている印象が強く、とくに唐突なラストへのもって行きかたは理不尽の一言。ギャングのボスがああもあっさりやられるのでは「男たちの挽歌」を見てきた側にとっては肩透かしでしかない。ミラ・ソルビーノの存在も印象に残るほどのものでは無く(タランティーノに頼まれて出演しただけだから仕方ないか)、ユンファのハリウッド・デビューにしては微妙すぎる1作。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-08-04 22:43:35)
123.  ホテル・ニューハンプシャー 《ネタバレ》 
様々な要素を含んだ一家の放浪のストーリーと言ってもいいのではないでしょうか。「開いた窓は通り過ぎろ」という言葉が出てきますが、それはつまり人生を深刻に捉えすぎてはいけない、という意味でしょう。その証拠に登場人物たちには悲劇的な出来事が立て続けに起こりますが、彼らは悲しみで立ち止まるような事は決してしません。常に住むホテルを変え、必死に自分たちの目的地を探しているのです。しかし、リリーが「ここに住みたい」というように旅を終え、永遠の安らぎを得たいとも思っています。一家の教訓に従い、生きていた彼らですが、それを守れなかったのはリリーでしょう。彼女はなかなか兄弟の輪に加われませんでしたが、ホテルの住人たちの教えを通してなんとか大人になろうとします。映画の進行に連れて、彼女が徐々に存在感を発揮していく描写がうまいですね。ベストセラー作家として「窓の光」を得るも、彼女には悲劇的な「影」の部分に出くわします。彼女は家族と違って悲劇を深刻に受け止めすぎてしまい、子どもの体のまま姿を消したのでしょう。ラストの登場人物たちの行動を見ると成長物語という見方も出来ると思います。愛を模索していたフラニーは結婚し、スージーはコンプレックスを乗り越え、ジョンと結ばれる事でそれぞれ幸福を得て、彼らの旅は終わりを告げました。ストーリー展開はドラマにありがちで前半部がパッとしませんでしたし、早まわし演出もあまりいいとは思いませんでしたが、どことなく寂しい感じの風景が主人公たちの孤独な雰囲気をうまく表していました。なぜ、ブスなスーザンの役をナスターシャ・キンスキーが演じる事になったのかは疑問ですが、ラスト部分のまとめ方は非常によかったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-03 00:00:53)
124.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
マイ・ベスト映画です。あれだけ縦横無尽に展開する原作を簡潔にまとめた脚本もすごいですが、原作の世界観を見事なまでに映像化したフィンチャーの手腕にも脱帽物です。じつは主人公の本名は一切不明なのですが、その事にあえて違和感を感じさせず衝撃のラストに持っていく演出が非常にうまいです。話の内容は日常に生きている実感を感じられない主人公とそんな彼の分身ともいえるマーラと彼とは対照的なタイラーの三者から成り立っていますが、後半で主人公がマーラを好きになったのは自分の悪い面を素直に受け入れられるようになったという事でしょう。さらに、この映画で大切なのは暴力をシニカルに描いている事。主人公がファイト・クラブで快感を得られたのは暴力を「受ける」ことによって生きている実感を感じられたからであり、その後「エンジェル・フェイス」を殴ったときはそれまでの快感を感じてはいなかった事に注目して欲しいです。結局大切なのは暴力の矛先が他者に向く無意味さであったのではないでしょうか。そして、絶望的でありながら主人公にとってはハッピーな微妙なラストがまたいいです。結局ラストで主人公は本当の生きている実感を得て死んでしまう、というオチと捉えられるのだと思います。ノートンとブラピの演技も最高で最後まで映画の世界に引き込まれました。
[地上波(吹替)] 10点(2005-08-02 02:01:59)(良:1票)
125.  アイランド(2005)
たしかに前半の出来はなかなか良かった。コンピューター管理社会の中で主人公が自分たちの正体に気づくまでが近未来描写(博物館内に流れてそうなメッセージ映像は結構好き)を織り交ぜてミステリータッチで展開されていく。しかし、後半はアクションシーンに力を入れたためか、話が雑になり、盛り上がり方も中途半端なまま釈然としないラストを迎えてしまった。しかし、それだけに肝心のアクションシーンの迫力はさすがである。とくにカーチェイスや、看板が落ちるシーンは一瞬自分がその場にいるような錯覚に陥ってしまうほどの臨場感があった。しかし、これだけのシーンを撮れるならもうちょっとシチュエーションに凝っても良かっただろう。「ザ・ロック」の人気が高いのはアトラクションのような舞台設定にしたからではないか。シチュエーションにさえ凝ればキャメロン監督のようなアクションシーンを撮ることも可能だと思う。俳優に関してはジャイモン・フンスーとショーン・ビーンの二人が役のイメージにピッタリで存在感があったのだが、フンスーの心理描写がおろそかなために後半の彼の行動が説得力にかけるのが残念。
[映画館(字幕)] 6点(2005-07-29 13:05:06)
126.  スナッチ
これは本当に面白かった。内容は「ロック、ストック~」のスタイリッシュさに代わり、脚本をさらに複雑にしたものであるが、こちらのほうが「現金に体を張れ」のある意味、正当な後継者といえるのではないだろうか。まさに「軽快」ともいうべきテンポで5つのエピソードをきれいにさばき、プロットを追うだけでなくところどころに見せ場を作ることも忘れない。とくに「弾丸歯」ことトニーのエピソードは最高。3人の強盗相手の絡みは「パルプ・フィクション」には負けないぜ、と言わんばかりだ(タランティーノ映画の無駄話もこれぐらいなら丁度いいのに)。そうやって10人以上のキャラクターを登場させながら、どのキャラも魅力的に描き分けてしまう監督の才能には素直に脱帽。「オーシャンズ11」はとくにこの映画を見習え、といいたくなる出来だった。
[地上波(字幕)] 8点(2005-07-27 00:34:56)
127.  キング・コング(1933)
こういう映画って本当にデナム監督並みに映画に情熱のある人しか面白くは作れないでしょう。さすがに30年代だけあってリアリティはないですが、逆にそういった細かい点は気にせず画面に迫るほどの力強さで迫力と緊迫感を作り出してしまう。こういうスタンスは今のハリウッドではB級映画ぐらいにしか見られませんよ(スティーブン・ソマーズ監督みたいな)。だから、ピーター・ジャクソン版はこの映画とは全く違うスタイルの迫力で勝負せざるを得ないでしょう。ただ、監督が妙に憎めない人物になっているところ(頼もしかったり、手柄を独り占めしなかったり)を見ると監督が人間のエゴを反映してる、って言う意見はどうなんでしょう。
[DVD(字幕)] 8点(2005-07-19 23:07:16)
128.  飛ぶ教室
原作を読んでいる私にはまぁまぁ面白かった映画です。たしかにラップは映画とは合わないし、あいかわらず全体的に子供向けなつくりはどうかと思いますが(原作では彼らは高校ぐらいの年齢)、原作のコミカルなイメージを盛り込んでいるのがよかったです。主要人物のキャラも想像の範囲だし、とくにテオドールはすごくいい味出していました。脚色に関しては出火のシーンはやりすぎでしたが、エーガーランドが少女になっているなど興味深いところも多く、特に禁煙さんとの交流やべク先生と別れた理由はうまく脚色できていると思います。おまけにドイツの側面が楽しめた映画でもありました(アメリカにはあんな良心的なタクシー運転手はいないでしょう)。個人的には「点子ちゃんとアントン」より上かな。
[映画館(字幕)] 7点(2005-07-15 17:11:52)
129.  ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!
これまで見たアニメでは傑作中の傑作です。グルミットの表情の豊かさと独特のユーモアも良いですが、わずか30分映画にサスペンス映画のツボを押さえた演出を見せた監督には拍手を送りたいです。とくにゴミ箱に隠れたグルミットに近づくシーンやダイヤを盗むシーンの緊張感は実写映画にも勝るほどだと思います。ラストの列車追跡シーンは間違いなく映画史に残るスピードアクションでしょう。2,3回は見直して気付いて欲しい小ネタが多いのもすごいところ。この映画を酷評する人とは友達になれないと思います。
[地上波(吹替)] 10点(2005-07-09 15:00:05)(良:1票)
130.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
思ったていた以上につまらなかった。ファンタジー独特の大聖堂のような荘厳な建物はみごとだが、アクションシーンではCGを多用する事で画面に迫力や緊張感がまるで感じられなくなった気がする。登場人物たちの戦いに傷を負う危険性がまるで感じられないのだ。加えてドラマシーンがこれまた凡庸。とくにライアン・フィリップ似のヘイデン・クリステンセンの説得力の無い演技が話の今一つさを強めている。母親の復讐シーンにこれほど恐怖を感じさせないのはなぜなのだろう。そもそも、ジャンゴ・フェットやドゥークー伯爵などの魅力的な悪役を出しておきながら中途半端に出番が少ないのも問題だろう。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-08 20:20:20)
131.  小さな恋のメロディ
これは単純なラブストーリーとしてではなく、一種の青春映画として捉えることができるだろう。小学生である2人が結婚という手段で教師たち大人に反抗し、独立して言った姿が見て取れるからだ。そう考えると、中盤の学生たちの放課後の風景も彼らが青春を謳歌している姿という見方が出来る。トムをはじめとする友人たちが最後に教師を打ち負かし、2人は未来に向って1歩踏み出していく。ラストの爽快感を覚えるのはそういった背景を感じる事ができるからだろう。だから、2人がその後・・・と考えるのは間違っていると思う。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-06 17:36:28)
132.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
娯楽映画としてはエピソードⅠ,Ⅱよりも遥かに面白い。エピソードⅡの戦闘シーンは舞台が限られたせいか、まるで迫力を感じさせなかったが、兵器の造形など今回は全体的に手の込んだアクションシーンの連続で見せ場を途切れさせない。ちなみに一番好きな戦闘シーンは師弟対決ではなく、ヨーダ対シディアス戦である。しかし、様々な点で惜しいシーンが多いのが残念。とくにアナキンがパドメに手をかけるシーンがアッサリしすぎているのは致命的だろう。彼をダークサイドに落とすきっかけになるほどの存在だったのだから、もうちょっと説得力のあるシーンにして欲しかった。グリーヴァス将軍はせっかくあれほどの芸当ができるのだから、もうちょっとカッコいいキャラにしても良かったのではないか。いくらなんでも喘息持ちで昆虫スタイルで逃げる、ってのはないよなぁ。さらに個人的にはラストの師弟戦ではアナキンのライトセイバーの色は赤にして欲しかった。オビ・ワンと戦う頃にはライトセイバーの色は既に赤だった、というシーンが見たかっただけに、ライトセーバーの色が最後まで青だったのは残念。
[映画館(字幕)] 7点(2005-07-05 16:35:59)
133.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
冒頭のこれからおきる事を予見するかのような広範囲を映した奥行きのあるカメラワークとスピルバーグ独特の光のぼかしはユニークだったが、その後の演出が非常に淡々としているのに驚かされた。むしろそのオープニングからこれは単純な娯楽映画ではないと訴えているようだ。トライポッドが地下室を探査するサスペンスシーンやレイがトライポッドに囚われるシーンなどに娯楽性をはらんではいるが、全体的に抑制したリアリティのある演出である(軍隊は画面から明らかに浮いているのは狙ってのことだろう)。しかし、パニック描写はさすがに迫力があり、トライポッドが熱線で人々を攻撃するシーンには実際に起こりそうな恐怖感があったが、それも前半だけに集約され、オチも原作そのまんまで、あっけないといえばあっけない。しかし、主人公のレイがあくまでも「一般人」だったのは非常に新鮮味があった。人は大災害を前にただただ逃げるしかない。侵略者に対してはあくまでも受動的であり、そのためには他人を見捨てる事もある。ロビーとティム・ロビンス(役名がわからない)のシーンはそれを上手く示したシーンだろう。それだけに中途半端な家族愛のシーンは蛇足だと思う。ラストでは個人的には期待していただけにもうちょっと終末感を出して欲しかった。人類の破滅を確信した人々が絶望する中、思いがけない事で幸運にも助かった、というストーリーなら爽快感があったかもしれないが、ラストに絶望感が足りないためか、あまり印象に残らない終わり方になってしまったのは残念。
[映画館(字幕)] 7点(2005-06-29 21:33:53)
134.  エイリアン2
完全版より完成度が低いのでこの点数。それを差し引いてもやはりラストの一連の展開がどうにも腑に落ちない。ニュートをわざわざ助けに行くのはいいが、無傷で助かるって言うところがご都合主義的にすら思えてしまった。既に寄生されている状態でもう一ひねりあったらもっと面白かったかもしれない。おまけに時間制限があって、ニュートと脱出しなければいけない状況でリプリーがあんな行動に出るのも理不尽でその後の展開はもはや自業自得としか言いようが無い。クイーン対リプリーの対決を見せるためにあの展開に持っていったという魂胆がみえみえなのが残念。
[地上波(字幕)] 7点(2005-06-27 17:04:50)
135.  CUBE 《ネタバレ》 
これはいっぺんに好きになってしまった映画です。吸引力抜群の冒頭といい、わけのわからない登場人物たちの状況といい、トラップの数々など非常にサスペンスとして緊張感のある演出がうまいです。特にトラップシーンは絵的にもグロテスクかつ、美しいです。ラスはどうなるのかと思っていたら、ラストも徹底して別世界で終わらせていたので好印象です。でも欲を言えば、もうちょっとトラップを見せて欲しかったなぁ。蛇足ですが、外国人がいかに算数に弱いか、という事がよくわかりました(どう見ても小学生並みの計算ばかりでしょ)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-27 16:45:23)
136.  三十四丁目の奇蹟(1947)
これはただのファンタジーとは言えないほど深いメッセージを持っている映画です。サンタクロースを信じないということだけでなく、夢を持つ事のなくなってしまった近代社会の人々に警鐘を鳴らしている映画ともいえるでしょう。クリスはそんな人々に「クリスマスは日付ではなく心です。」と教えます。子どもらしさを失いかけたスーザンのような子どもたちは喜びすらも忘れてしまっているのではないでしょうか。クリスがスーザンに子どもらしさを取り戻させる「教育」をし、希望を持つ事を教える事によって、母親のドリスも成長し、ラストの奇跡でスーザンにこれまでにないような大きな喜びを与える事ができたのでしょう。でも、クリスの行為が商業的に捉えられたりするのが笑うに笑えないシーンでしたけどね。メイシー社とギンベル社の社長が医療機器の値段を張り合った後の2人の笑いのシーンはかなり重要でした(あれがないと気まずい雰囲気になる)。クリス役のE・グウェンはアメリカの良心とも言える「サンタ」を生き生きと演じていました。N・ウッドとの共演がその証拠です。スーザン役のN・ウッドもませた感じの演技がなかなかよかったです。冒頭で「去年のサンタよりはマシだわ。」というシーンが彼女がサンタをアニメみたいにしか思っていないことをうまく表現していました。もうちょっとクリスが他の子どもたちにも人気である事を示すシーンや、ドリスとフレッドの恋愛の過程を描いて欲しかった気もしますが、私にとっては本当に印象深い作品でした。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-06-27 16:43:55)(良:2票)
137.  テス
トーマス・ハーディの原作小説をポランスキーが映画化、ということで原作にはかなり忠実に作っています。19世紀イギリスの美しい風景、そしてヒロインをN・キンスキーが演じている事が原作の雰囲気を十分に伝える事に成功していると思います。原作の名シーンもしっかりおさえてありますし。結局、彼女にとって一番の悲劇は自分が貴族の一族だった、ということではないでしょうか。ただ、原作に比べて惜しい、と思うところは妹のライザの存在がまったくと言っていいほど無視されている事。原作ではテスが最後ストーン・ヘンジでエンジェルに死後、彼女と結婚するよう頼む貴重なシーンがあったのです。それともう一つはエンジェルの苦悩のシーンがないこと。あれがないせいで、この映画は原作を知っている私にとってもエンジェルがよけい身勝手なだけに思えてしまいました。ラストもどうせならエンジェルが義理の妹のライザと去っていくシーンで終わったほうがよかったです。そういうことで、評価は7点にしときます。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-26 22:31:20)(良:1票)
138.  バットマン(1989)
ダークな世界観とセットらしさの残るゴッサムシティの雰囲気はさすがはT・バートンといったところ。しかし、やはりバートンには娯楽映画はつらかったとみえて、アクションシーンはどこかぎこちない(人数を道具に打ち込んで敵を倒すシーンはとくに)。主役のマイケル・キートンも確かにミスキャストだろう。ジャック・ニコルソンの演技や焼け焦げた人間が人形っぽいのはバートンらしさがアメコミの世界とマッチした好例ではあるが、逆に原作を意識しすぎて原作を越える作品にならなかった印象が強い。やはりバットマンのベストはビギンズかな。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-26 21:04:57)
139.  バットマン ビギンズ
原作ファンには不評だが、本作はまさに「映画版バットマン」と呼ぶのにもっともふさわしい映画ではないだろうか。徹底したリアリティにより旧シリーズと差別化を図り、ダークヒーロー、バットマンから映画的な魅力を引き出している。主人公の精神的な葛藤はもちろんだが、やはりゴッサムシティの陰鬱な美しさが素晴らしい。レイチェルが車を運転してゴッサムの地下都市を見せるところなんかはゾクッとする演出だ。ブルースが洞窟でこうもりに対する恐怖を乗り越えるシーンなど、全体的に暗い場面を魅力的に撮れている。さらに、後半のアクションシーンがどこなくホラー風味であるのも興味深い。バットマンをあえて暗闇から出現させ、その「静」から一瞬にアクションによる「動」にもちこむ演出、クレイン博士のマスクの恐ろしさ(キリアン・マーフィはハマリ役)。武器開発のシーンはノーラン監督のオタクぶり全開で見ていて楽しかった。バットモービルのデザインは不安があったが、カーアクションで不安も吹き飛んでしまった。脚本もすごく出来がいい。伏線も十分に張ってあり、レイチェルとの駆け引きは秀逸。アルフレッド役のマイケル・ケインも旧作のマイケル・ガフに負けず劣らずいい味を出している。原作漫画の雰囲気を尊重した旧シリーズに対し、原作ファンでありながら原作とは全く違った「映画」を作り上げたノーラン監督の意向は素直に称えたい。
[映画館(字幕)] 9点(2005-06-26 21:03:39)(良:1票)
140.  チキンラン
ウォレスとグルミットシリーズを経てここまでクレイアニメの質を高めた監督の功績はやはり賞賛に値するだろう。もはや実写と代わらないほど滑らかな動きで、インディ・ジョーンズばりのアクションシーンすら再現してしまう。しかし、ストーリーは「大脱走」に頼りすぎたところもあり、大したストーリーの広がりが見られなかったのが残念(もうちょっと遊び倒した展開でよかったのではないか)。ただ、個性的なキャラクターたちはそれぞれいい味を出していた(ネズミたちが最高)。総合的な意見としてはウォレスとグルミットシリーズにはやはり適わなかったといえるだろう。ウォレスとグルミットの長編デビュー作に期待したい。
[ビデオ(吹替)] 7点(2005-06-26 13:11:04)
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