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ぞふぃさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 173
性別 女性
ホームページ http://stern-sanchi2.cocolog-nifty.com/
自己紹介 レビュワーになって丸15年が経ちました。

14年目の去年のレビューは0件、コロナ禍とはいえ映画館にも行かなかった1年でした。

「もうここにレビュワーとして参加するのも卒業かな…」なんて思っていたところ、過去に投稿した拙レビューに「良」と投票してくださる方々がいまだにいらしたことを知り、無性にうれしく思ったものでした。
こんな想いを抱えたままではまだまだやめられないな、と…

そんなわけで相も変わらずのぼちぼち参加ですが、
今年もどうぞよろしくお願いします・・・

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121.  リトル・ミス・サンシャイン 《ネタバレ》 
前半のイライラした家族関係のころのほうが、個性爆発の家族としての面白みがあったような気がします。旅を通じでだんだん結束していく家族って展開なのはわかりますが、この映画が特に他のこの手のほのぼのロードムービーから突出しているとはどうも思えませんでした。ぶっちゃけたところ「ありきたり」じゃないかな、と。まあ、子役のお嬢ちゃんはこまっしゃくれた天才子役ちゃんたちよりよっぽど愛嬌があってかわいらしかったです。確かにラストのダンスは正直辛かったけど、ね。
[DVD(吹替)] 5点(2008-03-24 17:13:27)
122.  マリー・アントワネット(2006) 《ネタバレ》 
あぁぁ、きれいでいいねぇ・・・ここんトコちょっと歴史モノは薄暗い中でドロドロやってるって感じのものを見続けていたので、「こーゆーのはこーゆーのでいいのかも」と思いました。 ほんとのトコ言えば、この時代も衛生的にはまだまだで体臭がムンムしちゃうような不潔さでいっぱいだったんだろうけど、そういう時代考証なんかは取り合えずは問題じゃないんでしょうな。女の子たちが「まあステキ!」って喜んじゃうような豪華なお城やドレスに埋め尽くされた可愛いマリーの孤独、そしてそれを埋め合わせるためのヒステリックなほどの彼女のキリキリ舞いが、この監督の描きたかったものなんでしょうから。そういう意味では「こんな生活したって刹那的にはいいけど結局は虚しいだけ」っていう感じはそれなりに良く出ていたと思います。お菓子やシャンパン美味しそう(映画観ながら甘いものが無性に食べたくなったよ)だったし、キルスティンは可愛い(あくまで愛嬌あるって意味よ)し、いいんじゃないですか?どうせ革命の何たるかを描いた映画じゃないんですから。 ただ苦言を言わせてもらえば、あのフェルセンとの中途半端な恋は勘弁して欲しかった。あんなんならあれは省いてもよかったのでは?(もっともその分夫のルイ16世がぐっと前に出ていたので、彼のファンの私にはその辺は結構うれしかったですけど・・・)  
[DVD(字幕)] 5点(2007-11-29 17:11:17)
123.  ナイト ミュージアム 《ネタバレ》 
良くも悪くもお子様向けのファミリー映画。ロビン・ウィリアムズと特撮繋がりで「ジュマンジ」を思い出す人もいるかもしれませんが、あちらの衝撃にくらべればこちらは可愛らしいものです。誰かが前のほうで「夜の博物館でいろんなものが動いたら面白いかもねっていう発想だけでできちゃった映画」と言ってたけどまさにそのとおり。夜の博物館って設定以外、「クスっの連続」も「ダメパパが息子の信頼を得るための頑張り」も、「自分を無力を省みながらも主人公を励ますロビン・ウィリアムズの姿」も、みぃーんなどっかで観たことあるようなものばっかりなんですよね。要はこの映画のオリジナルの核ってのがどうも見当たらない。やっぱもうちょっと練られた作品じゃないと春休みファミリー映画のひとつとして来年には忘れ去られる存在になっちゃうよね。というわけで結構期待してたのにちょっと残念な出来でした。まあふつーには面白いとは思いますが・・・
[DVD(字幕)] 5点(2007-11-06 17:43:10)
124.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
既に3回チャレンジしたのですが、あえなく3回とも眠ってしまった私・・・1回目は宇宙船のスチュワーデスさんのシーンで、2回目はだらだら子供がしゃべるテレビ電話あたりで、そしてついこの前の「今度こそ!」と思った3回目は宇宙船の中のランニング(?)のところかなぁ・・・いや、こんな私だってラストあたりの「ご飯食べてたかと思ったら急に眠ってたり老けちゃったりするトコ」とか好きだし印象に残るシーンでもあるんですけどねぇ。でもそれについて「だから何?」って聞かれたとしても、その哲学的意味とかは分かんなくて、「まあ『時間』や『空間』って見ようによってはこんなもんなのかも、面白い見方だな」って程度の感想しかないのです。 皆さんが絶賛するその芸術性とか科学的整合性も、どういうわけだか私には「その当時としちゃ画期的だったんだろうなぁ」って程度にしか感じられないわけで、やっぱ肌に合わないってことなのかな。特にラスト。あのラストを「投げっぱなし」と言わずして何を「投げっぱなし」と言うべきでしょうか。もちろん監督としてはその辺を意図しての「投げっぱなし」なのでしょうが、それを上手く受け止められない人が多すぎるような映画は、やっぱ映画としては大事なものが欠けているような気がしてなりません。 
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-10-31 17:06:19)
125.  嵐の中で輝いて
・・・ここでの平均点はワタシが書き込むまでは5・77点、ざっと見てもそんな酷評はされていないようですが・・・封切りのとき何の予備知識もなくたまたま観ちゃった私なんですけど、実に「ソレナリ」の映画だなと思った記憶があります。ソレナリにお金をかけて、ソレナリの役者を使って、ソレナリのスリルとサスペンスのストーリーで・・・ワタシは当時若気の至りでドイツ軍服モノが好きだったので当然ソレナリに楽しめた記憶があります。でもなぁ、なんつーかなんも残らない映画だったネ・・・なるほどラジー賞受賞ですか。どーしよーもないダメダメ映画ではなくこういう中途半端な映画こそ「失笑の極み」と判断するなんて選考委員(?)もなかなかやるもんですな。少なくとも「嵐の中で輝いて」なんていうしょーもない邦題を差し引いてもそう評価したなんて、アメリカという国のセンスも捨てたモンじゃないのかも・・・
[映画館(字幕)] 5点(2007-10-19 17:07:13)
126.  ローマ帝国の滅亡 《ネタバレ》 
下の方もおっしゃっている様に、「グラディエーター」と設定が似ています。んでもってグラディエーターの放映と時間を置かずにこちらも放映されたもんで、私も「どれどれ、んじゃ観て見ましょ」って鑑賞してみたわけなんですが、娯楽としては残念ながら「グラディエーター」の足元には及びませんでしたね。また「徐々に腐敗し衰退していくローマ帝国を描く」という硬派な視点での評価も、豪華出演陣の無意味なきらびやかさに負けてしまいイマイチの感じでした。いや悪くは無いとは思うのですよ。でも2つほど気になった点があってそれらが邪魔してのめり込めなかったかなぁという感じです。 まずはテンポの悪さ。長々と続く軍隊の行進とか皇帝の葬儀のシーンなど、早送りしてしまいたいシーンが多々あるんですよ。「こんなにスゴいセットを力いれて造ったのだしエキストラがいっぱい出ているのだし」とそれらを長々見せたい気持ちも分かります。またそれにより重厚な雰囲気を醸し出そうとしているのも分かるのですが、はっきり言って眠気を誘っているだけ。昔の作品だから時間のテンポがゆっくりなのかなぁなんても思ったけど、これより5年も前の「ベン・ハー」だってもっとテンポよく描けているわけですから・・・ それから2つ目は主役に魅力が感じられない点。主役のリヴィウス役のスティーブン・ボイド、なんで金髪なんかにしちゃったんでしょ。金髪が彼のいい意味のアクがすっかり抜いてしまっていて、結果どこにでもいるありきたりの2枚目崩れになってしまっている。主人公がこれじゃ感情移入はとてもできません。これじゃ悪役コンモドゥスのほうに肩入れしたくなっちゃうぐらい。またコンモドゥスやっているのがクリストファー・プラマーでしたしね。この作品の翌年には「サウンド・オブ・ミュージック」でトラップ大佐も演じる芸達者な彼が相手じゃ、食われちゃうもの無理ないかもしれないけど・・・ そんなわけで、よくある昔の映画、「グラディエーター」との比較をして見ればまあ面白いかも、って程度の映画でした。やっぱ名作として名が残るのとそうでないのとでは、歴然とした違いってものがあるのかのしれないですね。 
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-10-03 16:57:58)
127.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 
ボンドが老けてるとか、カジノの緊迫感がないとか、自力で敵の手から脱出もできない体たらくには目をつぶるとしても、最後の取って付けたような裏切りの理由はホント勘弁してほしかった。何最後にまとめてんだヨって感じ!  そんなダメダメの中でも唯一うっとりできたのはオープニングかな。あのアニメーションと主題歌はよかったねぇ。この映画の魅力はそこにつきますよ。久々に「おおぉぉ!!いよいよこれからお楽しみの映画が始まるよー!!」みたいなワクワク感を感じさせてもらいました・・・でも・・・なんだか・・・時間がたつにつれて・・・どんどんそのワクワク感はしぼんでいってしまって・・・残念!  
[DVD(字幕)] 5点(2007-09-26 17:26:13)
128.  父親たちの星条旗 《ネタバレ》 
実はとても期待していたためか、いまひとつの感じでした。 まず最初の20分あたりまで誰が誰やらわからないような状態、でようやく「旗を立てたのは誰か」云々になって「ああ、この人らが主人公たちなのだな」ということがわかったときはホッとしたものです。でもその後もただ淡々と続く物語に少々食傷気味・・・ 言いたいことは分かります。「英雄なんていない」、「戦争はただ虚しいだけ」。確かにそうです。でもそんな「西部戦線異状なし」でも既に語られているテーマを今更何の捻りも無く出されたところでそうそう感じ入ることはできません。金集めのためのショーに引っ張り出された普通の兵士の悲劇も分かりますが、一番の悲劇が既に戦場で行われていることがどうしても私の頭の中からは離れず、「気の毒だけどあんたは生きているんだ、それだけでメッケモンだと思うしかないんだよ」っていう思いを追っ払うことができませんでした。 そして何が一番悪いってこの衛生兵の彼が主人公として扱われている理由がわからなかった点です。なぜ彼が主役なのか、先住民出身者の彼(最も英雄という重みに潰された男)でもなく、伝令の彼(最も英雄という状況を利用しようと思っていた男)でもない彼が。調べて本を書いたのがその息子だったから?イギーという友を無残な死に追いやったから? 彼以外の2人のどちらかに中心を据えたりもしくは間違えて入ってしまった兵士や抜け落ちた兵士にもっと焦点を当てたほうがメリハリのある作品になったのではないでしょうか。とにかく主人公の印象の薄さがこの映画をぼやけたものにしてしまった気がしてなりません。作り方によっては多分もっと引き付ける印象深い作品になりそうだったのに、なんだか残念です。 
[DVD(字幕)] 5点(2007-09-04 17:07:51)
129.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
えっと、こういう青春モノは正直苦手です。 イマドキの若い子たちの風俗を全て否定するわけじゃないけど、なんだろうなぁ、軽いノリがカッコいいって信じてそういうふりをしているお子ちゃまたちの会話って、オトナがそれっぽく作っている映画で表現されると、なんか鼻に付くんだよね。今風を装っているんだろうけどそれが苦しいっていうか無理があるっていうか。 話も、タイムトラベラーなら全ての記憶を消してその時代への未練を残さないってスタンスこそがこの作品の真髄だと思っていたのにそれが根こそぎなくなっちゃっているのが残念だし。・・・ 知世ちゃんの実写版は未見なのですが、この作品の軽さが逆に実写版への興味を持たせてくれました。今度借りてみようかな・・・  
[地上波(邦画)] 5点(2007-07-26 17:26:13)
130.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 
うーん、イマイチだったです。映画って、特にこういうハラハラドキドキの冒険活劇ってのはやっぱわかりやすいのが1番だと思えるんですよね。「え?今何だったの?」とか「え?誰のこと?」とか多すぎです!(ワタシには誰がデイビージョーンズにトドメを刺したのかも瞬間的にはよくわかんなかった・・・この映画って2以降そういうのが多くありません?) それからいろいろテンコ盛りにし過ぎてそれが仇になったんでしょうか、中だるみはしちゃうし、なんだか謎とか掟とか呪いとかでお腹いっぱいって感じ。中盤はかなり退屈しちゃいましたね。っと、ここまでだと点数は4点ってとこなんだけど、でもラストのウィルとエリザベスのエンドには意標をつかれました。なかなか良かったんじゃないかと。あれが単なる普通のハッピーエンドじゃなかったのでそこに+1点の5点献上です。・・・でも個人的にはこのシリーズは素朴でストレートな冒険活劇の典型だった1が1番好きでしたね・・・
[映画館(字幕)] 5点(2007-05-25 18:03:46)(良:1票)
131.  ピアニスト 《ネタバレ》 
いやー痛いお話ですな。女も男もエゴが剥き出し。互いに相手を支配できるって自信満々なところを挫かれて、そりゃしょうがないでしょうって感じ。 主人公は確かに極端ですけど、多分誰にでもある自信とコンプレックス、それがドワッとあふれ出てきちゃった醜悪な瞬間って誰もが恐れているものなのでしょう?それが見事に描かれている、確かにそうです。そのあたりがこの映画のミソなんでしょうが、でも「だから?」って聞かれても「ただそれだけ」としか言えない。その辺りが一度観れば十分ってところに落ち着いてしまう理由なのでしょうか。(格調高い芸術の世界の息苦しさや非常さ、それにもかかわらずそこしがみつきたい人々の喜怒哀楽の描き方なんかは好ましかったですが・・・) そんなドロドロ感が多い中で若い教え子の二人(コンサートで弾くはずだった彼女とレッスン中こてんぱんに貶されていた彼)の初々しさが対象的で印象深かったです。それも今のうちなんだろうね、って思うから余計まぶしかったのかもしれないけど・・・ 
[DVD(字幕)] 5点(2007-05-21 13:16:11)
132.  彼女を見ればわかること 《ネタバレ》 
うーん、出だしは良かったんですけどねー。ちょっとありきたりのオムニバスになっちゃったかなって印象がどうも拭えません。 少数派かもしれないけど私が一番好きだったのは最初のグレン・クローズの話なんです。(「えっ話なんかないじゃん!」ってツッコミが入りそうですが。) シンとした室内で介護を黙々とする彼女の姿とかキャリスタのたどたどしいカードさばきとか暖かそうな外気と違った室内の沈としたでも暗くはない空気とか・・・あーこの映画いいわー気持ちいいわーと思って観ていたのです。 で、続いてホリー・ハンターの話も手相云々だし、ああ、これはこういうの妖しげな心地よい雰囲気をうむ「占い」がらみのオムニバスなのかなと勝手に思い込んだんですよね。しかし実際は・・・残念です。あとはこういうオムニバス特有のアンニュイないつものパターンになっちゃったですね。 いやーオムニバスって難しいね!でも最後の話はお姉さんの刑事さんの笑顔に救われた気がしました。 余談ですがこれ、ダンナのいないときに一人で観ました。一緒に観なくてホント良かったと思いました。男の人はこういう観るのツライでしょうからねぇ・・・
[DVD(字幕)] 5点(2007-03-16 13:20:47)
133.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 
えっと、ワタシも深夜映画で何気に観ちゃったクチです。で、何も知らずに観た者としては、「ありゃりゃ、なんじゃこりゃ?」って感じですね。「スタンド・バイ・ミー」風のスタートが「エイリアン」や「メン・イン・ブラック」になっちゃって・・・作ったほうも面白がってやってるんでしょうか?わざと薄っぺらく作ってんならまあいいんじゃないかって思うのですが、そうでないとしたら製作サイドに同情すら感じますけど。でもまあ不思議と怒りは感じないないんです。そこがこの映画の不思議な魅力なんでしょうか?
[地上波(字幕)] 5点(2007-02-26 16:22:11)
134.  ラストエンペラー 《ネタバレ》 
この映画、前半のほうが好きですね。特に結婚式の初夜のところは、何度見てもゾワゾワする・・・こういうのを「上質な官能っていうんかしらん」なんて思って何度も再生して観ていた娘時代を思い出します。それから一転後半の政治的な匂いが漂い始めるとちょっとひいちゃって・・・坂本さんの棒読み演技のせいだけではないと思うんですけどね、ちょっと中途半端な印象になってしまいました。長すぎるのからかしら・・・でも音楽は素晴らしいです。この音楽があるんだもの、棒読みのセリフなんか帳消しですよ、坂本さん!
[DVD(字幕)] 5点(2007-01-25 17:08:22)
135.  カサブランカ 《ネタバレ》 
実はこの映画、ボギーもバーグマンもついでにラズロ役の彼も全然いいとは思えなくって・・・「あー一体どこがいいのかわかんないよぉ、もうっっ!」って思ってたのね。で、ダラダラ観ててラストになった。・・・わかったよ、この映画の唯一観るべきところが。あの署長さんなんだね。あのラストのためにそれまでのつまんなさは忘れてあげる。それだけ印象的だったよ、大好きだよ署長さん!
[地上波(字幕)] 5点(2007-01-25 15:14:13)
136.  ダ・ヴィンチ・コード
えっと、今年のコケ映画ナンバーワンというにふさわしいのがこの映画なのではないでしょうか。 いや、別にそんなに酷い出来ではないと思うんですよ。丁寧に作っているみたいだし、内容だってチンプンカンプンってわけじゃない(ところどころ「?」って小さな疑問がブツブツブツブ湧き出してはくるけれど)。 でもなんか面白くない。何が面白くないのかっていうと「配給会社にしてやられたぁ」って気があとからあとから大きくなってくるところなのかもしれません。鑑賞してから半年たった今では映画の感想はほとんどふっとんで「あれはしてやられたな」という思いだけが残っている有様です。こういう「やり逃げ」的な(?)宣伝っていわゆる成功のうちにはいるんでしょうかね?成功だとしても、その成功が映画としてのこの作品を失敗作にしてしまったという気がしてならないのですが・・・(とりあえずポスターには『モナリザ』は使うべきじゃなかったネ。)
[映画館(吹替)] 5点(2006-12-20 17:36:38)
137.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 
パラサイト-寄生。なんかこの言葉から連想する厭らしい「したたかさ」や「ジメっとした感覚」そんなちょっとした「怖いもの見たさ」を満足させてくれる映画を期待していった訳ですよ。「庇を貸して母屋を取られる」的なジワジワした怖さをね… でもごめんなさい、全然違っていましたね。 前半の金持ち一家への侵入は、多分コメディーパートなのでしょうか、正直あまり面白くなかったです。金持ち一家に入り込んで寄生する過程がもっと綿密で絶妙なものを期待していたのに、胸をすくような詐欺手口とは全く別物。あの社長一家はみんなしてチョロすぎでしょう。家庭教師はともかく、自分の命を預ける運転手や食事を任せる家政婦の選定にこの杜撰さはちょっと…。そんな有り得無さがのほうが気になってしまい、ほとんど笑えませんでした。 でも後半の計画が破綻し始めるあたりから怒涛のスプラッターな展開、こうなってようやく持ち直してきた感はありました。「匂い」の使い方なんかはとても印象的で良かった。でも前半のがっかり感を挽回できるような、うならせる展開には残念ながら至らなかったようです。  全体をとおして思い返してみれば、格差社会批判としても詐欺モノとしてもコメディーとしても微妙な感じの仕上がりだと思うのですが、なぜこんなに話題作とされているのか…2019年は映画不作の年だったってことですか? ひょっとしたら、「初のアジア発作品賞」とか「定説を覆した四冠達成」っていう話題性を作り上げないといけないほど、アカデミー賞自体が行き詰まっているってことなのかもしれませんね……
[映画館(字幕)] 4点(2020-02-12 12:10:01)(良:1票)
138.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》 
確かに主題歌は素晴らしいです。つい口ずさみたくなるような軽妙なメロディー、これは頭の中をぐるぐると心地よく駆け回る。そして「ミュージカルは苦手って人も是非見てみて、すごい素敵です!」というマスコミのコメンテーターの熱弁、アカデミー賞最多部門ノミネート!っていうのも「おお、じゃあ私みたいな『ミュージカルはちょっと』ってタイプも楽しめるのかも…」なんて思ってしまったわけだったのでした。  ……しかし、実際は違っていました。この映画は一言で言うと、観る人を選ぶ映画だと思います。下のレビュワーの方たちのような古き良きハリウッドミュージカル映画を愛してやまない方たちにはたまらない映画なのでしょう。でも、フレッド・アステアとか「シェルブールの雨傘」とか「理由なき反抗」とか、そういうものにさして思い入れのない私のような人間にとっては、申し訳ないが、さほどの映画とは思えませんでした。 まず恋物語として、なんでこの二人が惹かれ合っているのかよくわかりません。お互いに違う夢を持つふたり、趣味も違う、でも惹かれずにはいられないって感じが伝わってこない。なんか薄いんですよね。 夢に叶える努力の物語としても、ヒロインに対しては「才能がぎりぎりのタイミングで認められてヨカッタネ」、ヒーローに対しては「一時我慢してもお金を貯めて念願の店が持ててヨカッタネ」って、今一つ他人事で感情移入しきれないんです。それは彼らの個性というものにほとんど魅力を感じられないから。 ミュージカルとしても、そう…。さすがに最初の渋滞の高速道路のダンスとラストの二人の別の未来(?)は「おっ」と思いましたけど、それ以外そんな胸躍るような踊りも音楽もなかった気がします。丘の上で景色を眺めならのダンスもあれも元になる映画への愛があるからこそ響くのでは?プラネタリウムのシーンも同様です。そういうの抜きにしてみればそんなに感動的な美しいシーンでしょうか?ワクワクさせる音楽でしょうか?私にはどうも置いてけぼり感ばかりが心に残ってしまいます。 結局ミュージカルってやはり舞台の上での切磋琢磨を経てこそ傑作として育っていくものなのだなと、逆に痛感させられましたね。本作のような舞台発ではない作品は所詮オマージュ映画としての良作だとしても、歌とダンスで魅せる本当のミュージカルの傑作とは違うのでは?  ああ、こういうがっかり感、昔「フォレスト・ガンプ」で感じたことが思い起こされます。あれはアメリカの世相の変遷を熟知していてこそ楽しめる映画だったのに、見事にしてやられました。音楽にやられたという意味では「崖の上のポニョ」もありましたが、何より「配給会社の広告手腕の巧妙さに恐れ入った」という意味では「ダ・ヴィンチ・コード」以来ですかね。 というわけで、観る映画を選ぶ際はもっと慎重に…という自戒の意味も込めて4点献上させていただきます。 まあ、こういう感想もあるということで勘弁してください。
[映画館(字幕)] 4点(2017-02-27 13:16:12)(良:1票)
139.  スター・トレック/BEYOND 《ネタバレ》 
トレッキーのツレアイに付き合っての鑑賞。というわけでワタシにとっては、最初から期待度はあまり高いものではなかったのですが、あのヨーク・タウン(だっけ?)にエンタープライズが入港してくるカメラワークはかなり楽しめました。(2D上映なのにちょっと乗り物酔いしちゃうかと思うぐらいの臨場感でしたね。) でも「それだけ」でしたね。それ以外は、別に取り立ててコメントするものはないと思います。 正直、敵味方含めて登場人物の思い悩む様子とかは、「ああまたやってんのか」って感じで、その迷いを克服するのも「ハイハイそうなりますよね、やっぱり」って感想しかおこらない。 うーん…このシリーズって、やっぱりファン限定作品なんだろうか?それならそうと、なんかこうもっと突き抜ける何かが欲しいんですけど、ねぇ…
[映画館(字幕)] 4点(2016-10-24 18:59:36)
140.  許されざる者(2013) 《ネタバレ》 
うーん、かなり辛口です。残念ながら私にはダメだった。  「許されざる者―全ての者は許されざる者である」…… この極めて重くかつ普遍のテーマを映画という「娯楽」として、観客を気の利いたセリフでクスッとさせたり登場人物の渋さや凄みに魅了させたりしながらズシンと突き付ける、これがオリジナルが名作である所以じゃないのですか? なのにこのリメイク版では「(誰もが)許されざる者」というテーマはあいまいにされ、その娯楽性も辛気臭くあらかた潰してくれている。 佐藤浩市の署長はジーン・ハックマンの保安官の茶目っけをほとんど持たない悪党以外の何者でもないし、アイヌや女郎のシーンなんてまさに「許されざる者」ではなく「虐げられし者」。 もしオリジナルのような人間の多面性を描きたいのであれば、最下層の人々だからこそむしろしたたかな強さも描くべきでなないのでしょうか。 それが歴史の事実にそぐわないのだとしたら、もっと自由に描ける時代や舞台を探してもいいわけだし。  一見「オリジナルに敬意を表しながら丁寧に作りました」という格好なんだけど、全く別物を撮りたかったってことですよね、この製作者たちは。 その姿勢はクリエイターとしてアッパレです。「たとえいびつでもオリジナルを一点でも突き抜けよう!」そんな気概もなく製作されている、まず話題性(興業性)ありきのリメイク映画たちよりずっといい。 …… 結局のところ、出来上がった作品が今回はただ自分のツボにははまらなかっただけってことなんだろうけど、  それでも私はやっぱり言いたい… 重いテーマを重く描いたところで何の芸があるというのでしょう?と。  このリメイクは上質なエンターテイメントを、美しく情感に溢れているけどありきたりな悲劇にしてしまったと、 やはりそう思わずにはいられません。
[映画館(邦画)] 4点(2013-09-17 17:11:19)(良:2票)
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