121. トニー滝谷
とても静かな作品。抑揚は無いがシーンの切り替えはリズムがよく、短い時間も好感がもてる。イッセー尾形と宮沢りえは2人とも好きな俳優なのでよかったのかもしれない。まるで空に浮いているかのように美しい映像。坂を駆け上がってくる宮沢りえが印象的。秀作。 [DVD(邦画)] 8点(2007-02-01 01:14:28) |
122. 転校生(1982)
もう随分前に見た作品だが色褪せることなく益々味が出てくる。瑞々しくリアリティのある主演2人が新鮮であるし、また背景である尾道の風景が何処かノスタルジックで美しい。その淡い風景と重なるように流れるシューマンの“トロイメライ”が切なくて胸にじーんときたりもします。何か遠い昔の出来事を想い起こさせるようなそんな感じのする作品です。 [DVD(邦画)] 9点(2007-01-25 02:37:03) |
123. 幕末太陽傳
《ネタバレ》 裕次郎もなんのその圧倒的なフランキーの存在感がすごい。騒がしく華やかな女郎屋を縦横無尽に駆け回り、羽織をふわりと背負い、あの手この手で奇策を練る様が見事。こはるを演じる南田洋子の美しさにも驚くし、菅井きんに至っては今とまったく変わっていないのだ。他の俳優陣もすごい人ばかりである。本当に粋な映画だ。 [DVD(邦画)] 8点(2007-01-22 19:12:57) |
124. 浮雲(1955)
《ネタバレ》 浮雲といえば聞こえはいいがふわふわと自分勝手な男が憎らしい。女が一人で生きていくことが難しいこの時代にいくらひどい目にあっても愛し続けるゆき子のなんと健気なことか。しかし冷静に考えてみるとこれこそ男女の性なのか、、現代では少し違う気もするが本質かも知れない。冷たい雨に降られてばかりのゆき子も温泉でのひと時や屋久島までの道中は幸せだったのだろう。しかしこの男に関わった3人の女は浮かばれるのだろうか。 [DVD(邦画)] 7点(2007-01-21 22:30:48) |
125. 花とアリス〈劇場版〉
《ネタバレ》 俳優から映画を辿ることをしている自分にも驚くし、それがYA以来遠ざかっていた青春映画?だから尚更だ。友人から強く勧められた“Love Letter”が好きになれず敬遠していた岩井作品だが徹底して主役2人に焦点があたり、ぶれることが無い。花の先輩を騙すときの口調もいいし、アリスと父親とのエピソードは短くとも心に残る。我愛称、、いいフレーズだ。 [DVD(邦画)] 8点(2007-01-20 23:25:52) |
126. ここに、幸あり
何にも無いが何故か癒される。6点にぴったりの作品です。あえいうえおあお。 [DVD(邦画)] 6点(2007-01-19 23:43:33) |
127. 隠し砦の三悪人
おもしろい。太平、又七の農民コンビがいい。金の運搬や細かいところに粗さはあるが全体的に勢いがあり楽しめる。雪姫の気丈さと大胆さ(容姿も)がこの時代としては出色。 [DVD(邦画)] 8点(2007-01-09 20:50:28) |
128. 鉄コン筋クリート
松本大洋の作品は背景で心理描写をしてくるのにこれにはそれが欠けた。映像とかリアルでいいんだけど何処か物足りない、原作を守りすぎ詰め込んだ感がある。残念。しかし蒼井優って人は「クレヨンしんちゃん」の物真似もできるはずだ、、。 [映画館(邦画)] 6点(2007-01-09 19:29:03) |
129. 恐怖の報酬(1953)
長年探していて最近やっと見ることができた映画です。危険だがやっと仕事にありつけた男達の欲望と恐怖を描いた作品だがモノクロの古い画像が妙にリアルでもうハラハラドキドキの連続です。ほんとスゴイです。古いモノクロ映画は中々手が出しにくい(私もです)ものですが一度ご賞味あれ。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-06 00:00:36) |
130. カラーパープル(1985)
重たいテーマだが登場する女性達を明るく逞しく描くことによって必要以上に重くなっていない。そのことが余計に涙を誘う。黒人であるが故に起こるどうしようもない憤りを乗り越え、年を負うごとに強くなっていく彼女達が素晴らしい。ラストシーンは何度見ても泣ける。しかし彼女達は明るい色がよく似合う。 [DVD(字幕)] 9点(2006-12-25 02:27:46) |