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フィンセントさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 202
性別 女性
自己紹介 閲覧&良票を入れて頂いた皆様ありがとうございます(*^-^*)
良票を頂けると励みになります!作品に対する意外なヨミと、読んでいて楽しいレビューを心がけています。楽しんでいただければ幸いです☆

ジャンルを問わず鑑賞していますが、ホラーを観るときは手で目を覆って指の隙間から観ますw

★好きな俳優★
M.ファスベンダー、E.マクレガー、J.ロウ、D.クレイグ、O.ブルーム、ジョナサン・リース=マイヤーズ・・・・・はい、そうです。イギリス俳優好きですw
さらには、ドナルド・サザーランド、S.ブシェミ、M.フリーマン、フランコ・ネロ、B.ウィリス、H.ジャックマン、C.イーストウッド、女性では、ユマ・サーマン、M.ジョヴォビッチ、C.セロン、A.セイフライド・・・などが好きです。

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121.  コンスタンティン
この映画、大天使ガブリエルのティルダ・スウィントンと、ルシファー(サタン)のピーターストーメアの2人だけが記憶に残った。  この二人はキワモノ演じさせたら、ドンピシャリな役者だ。  人間離れしたお顔のティルダは「ザ・ビーチ」の怪しい集団のリーダーや、「オンリーラヴァーズレフトアライヴ」のスタイリッシュなドラキュラや、「スノーピアサー」のクレイジーなおばさんといった、ミョウチキリンな役が本当にピッタリだ。  そして今回は、ゲスな大天使役で私の心をわしづかみである。さらに目をひいたのはそのファッションだ。  初登場シーンでは180cmの長身にマニッシュなブラックのパンツルックでモード系なガブリエルかと思いきや 終盤で表れたときの彼女は、病院で患者の腕につけるリストバンドを何連にもつけレースアップのパンツのすそとクラッシュ加工のオフホワイトのタイトな衣装が終末感漂うポスト・アポカリプティック系なガブリエルだったり。  なんともファッショナブルなガブリエルで、お洋服が大好きな私にはかなりのツボである。  そもそもガブリエルは聖書でも男か女かはニュートラルなキャラなので、中性的なティルダにはまさにピッタリだ。  そしてサタンのピーター・ストーメア。彼も「マイノリティ・リポート」の怪しすぎる眼科医や、「8mm」の怪しすぎるAV監督のように、ちょろっと数分出ただけでもうその存在感が主役さえ圧倒するキョーレツな個性の役者だ。  そんな彼、期待を裏切ることなく、今回も数分間だけの登場でキアヌの存在感すら圧倒する怪しすぎるサタンを演じきってくれた。  正直、ガブリエルとサタン以外は、憑依モノによくある流れなのでどうでもよく、実際、CS放送で録画したこの作品を見終わったあと、”編集”を使ってガブとサタンの登場シーン以外は削除した。  ガブ&サタンのPV映像としてこれからもたまに見て楽しむ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-03-16 19:12:05)
122.  ザ・ウォーク
私、第81回アカデミー賞授賞式が大好きでDVD録画したものを何度も見返しています。で、見るたびに発見があって面白い。先日も見ましたら、今年の授賞式を「主要部門に黒人が入っていないのは差別だ」としてボイコットを奥さんが呼びかけて一緒にボイコットする予定のウィル・スミスがちゃっかり登壇してて「あ~この時はボイコットしていなかったのだなぁ」とか。 で、長編ドキュメンタリー部門が今回、大発見でした。長編にせよ短編にせよドキュメンタリー部門にはハリウッド俳優や女優が出ていないのである意味地味で印象に残らないので、今まで何度も見直してもそこは半スルーぎみだったのですが、今回見た際、オスカーとったのが「マン・オン・ワイヤー」っていう作品だというのに気づいて「あれ?」って思った。 「あれ?これって「ザ・ウォーク」みたいですけど!?」と。  早速調べてみるとご名答。やはり「ザ・ウォーク」同様、フランス人大道芸人がツインタワーを綱渡りした話の作品でした。(もちろんドキュメンタリーなので現場でご本人を撮影したもの)  http://www.espace-sarou.co.jp/manonwire/ (ちなみにマン・オン・ワイヤーの公式サイト)  授賞式のスピーチでは、プティご本人が登場。コインを消す手品とかオスカーをアゴに乗せてバランス芸・・・とか。いやぁこんな面白い場面あったかなと、これまで半スルーぎみだったのは不覚でした。  ということで、モチベがあがったところで「ザ・ウォーク」をとりいそぎ鑑賞。  今は亡きワールドトレードセンターをCGで復活させ、俳優を使って、ドキュメンタリー映像では映せないようなアングルからの映像もあったりと、映像的にはスキのない安定した面白い仕上がりでした。  ただ、ドキュメンタリーのほうは、ガチンコ本番ですよ。しかも現在はテロで消えたあのワールドトレードセンターが本物の状態で出ている。 当然、演技でもなく、当然、CGもなし。リアルに綱の上で踊り、寝る。ちょーリアル。  だから、演技でCGで描かれたゼメキス版は、3D使って映画館鑑賞をすればドキドキ迫力の画面ですが、DVDになってもドキドキするっていえば、リアル映像には、叶わないのでは。  なので、今回のアカデミー賞ではどの部門にもかすりもしなかった。どんなに3Dがすごいっていっても、「視覚効果賞」すらかすらなかった。アカデミー会員のなかには、かつて「マン・オン・ワイヤー」が受賞したことが記憶にあって、あえて「ザ・ウォーク」への投票を控えたひともいたのかもしれないですね。  でもゼメキスは嫌いじゃないです。扱うテーマを間違っちゃったかな。 「マン・オン・ワイヤー」と「ザ・ウォーク」。せっかくなので両方見比べてみるのも面白いかも?
[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-02-02 09:53:24)
123.  ペイチェック 消された記憶 《ネタバレ》 
ベン・アフレックは、記憶が消されたものの、記憶を消したあげくペンも殺そうとしていたワルがいる企業へ乗り込み、自分が開発したマシーンの前でつぶやく・・・                                           「これ・・・おれが作ったのか・・・?」    そして、自分の未来を見ようと、おもむろにマシンの前に立つと、サクサクとボタン操作・・・              って、操作方法の記憶はばっちり残ってるんかーい!!w    あの占いマシーン、占うために、半球の透明の玉に両手を乗せるんですが、その球の内側からのショットで球の中で動く青い光が、その手のひらの生命線とか感情線とかをなぞって、ピカーンって反応してるんです。                                       最新のマシーンが、手相占い仕様なんかーい!!!!www                                      (まぁその伏線として、前半でこのマシンの開発話を受けるかどうかを決めかねているベンのいた部屋に、手相占いの手の置物があるので、手相つながりでちゃんと伏線拾ってるなとは思えるんですが・・・未来の地球の終りまで見通せるマシンが、手相仕様かーい!って、そこはすごい、ビックリしたw)    矛盾点やつっこみどころのない映画も良い作品といえますが、むりやり感があるのに、勢いで楽しませられる映画っていうのも、よい映画の性格なのかもしれません。何よりも、大好きなユマ・サーマン登場で、最初から最後までひきつけられました。
[DVD(吹替)] 5点(2015-02-25 12:53:31)
124.  アナイアレイション -全滅領域- 《ネタバレ》 
アーティストな才能をもった宇宙人が地球上に壮大なインスタレーションを創作しようとする映画。   ほんと、この宇宙人すごくアートの才能あるよ。  シマーというアトリエの中では、美しい花々をひとつの株に咲かせるという斬新な作品、人間の形をした植物という作品…。  廃墟となった基地の中には、人間の体を破壊していろいろな素材で飾り立てた華麗なるウォールアートを残し、 灯台は灯台の色であるオフホワイトに合わせて、オフホワイトを基調としたコケのようなものを漆喰のようなもので装飾している。  浜辺のガラス状の樹々は美しく、ヴェントレスおばさんの口から出てきたイルミネーションアートもなかなかのレベルだ。  人間の声をまねる熊さんや、生まれたての超合金みたいな宇宙人がレナやレナの夫の見た目をまねて見た目も動きも本人になっていくという行為は、地球上生物へのオマージュだろう。  灯台の中でレナとあらゆる動きをシンクロさせている様子は、アヴァンギャルドな舞踏芸術。   そう、この宇宙人は、地球にやってきてアートで一旗揚げたかったのだ。   ただ、描写していることに一貫性がないのがいまひとつ。  生き残ったはずのレナの夫はオマージュ作品だが、レナもどうやらウィルス感染みたいに、宇宙人に体をのっとられている。 オマージュ作品を作るプロセス(あの鋼鉄みたいなボディから人間に変化する)だけでなく、ウィルス感染みたいなことも起きていて どっちつかずになっている  エイリアンみたいに卵から産まれたフェイスハガーが人間の顔にくっついたらお腹からエイリアン生まれちゃう、とか、 ゾンビ映画みたいにかまれたり血を体内に入れたらゾンビになっちゃうとか、プロセスは印象的なものを1つだけに絞らないと、 全体のまとまりがよくないです。  ビデオの中でお腹の中に蛇らしきものが蠢く映像が映っていたが、エイリアンみたいにお腹に謎の生物が寄生するという現象を見せておいて、その後同じ現象が誰にも起きないってのも、じゃぁなんのために「後から来る隊員へ」なんて書いてわざわざメモリーカードを残すのかっていうことになります。   そこをきちんとやっておけば、アート好きな宇宙人が地球で個展を開こうとして奮闘しているドラマなんだなと受け止めることができたのに、残念です。  (とりあえず、宇宙人となったレナ夫と、宇宙人に体をのっとられたレナは 宇宙人のアートの才能を受け継いで、今後は夫婦でアート作品を続々と作り出して、世界的に有名なアーティスト夫婦として知られることになるでしょう、たぶん。)
[インターネット(字幕)] 4点(2021-06-24 08:31:46)
125.  1922 《ネタバレ》 
なんで主人公の男がここまで不幸にならなくちゃいけないの?  妻めちゃくちゃワルもんだよ。  父から引き継いだ土地は私のもんだと。  その態度がイライラ。  父の土地なんて、お前が苦労して築いた財産じゃないだろう。  それをたまたま偉そうに、それを武器に、土地も貯金もない夫をナメまくってる。  だから、  「土地を売るわ。その金で都会に行くの。洋服屋さんを開店するわ。あなたがついてきたくないなら結構。離婚するわよ。 金ならあげる。でも息子は私が連れてくからね・ え?息子が近所に彼女ができたから、別れたくないから都会には行きたくない? 冗談じゃないわよ、そんなことに私を巻き込まないで。 彼女なんてどうでもいい。それより、できちゃった結婚とかしないようにね。あんたの父親みたいにね笑」  なんてことを、勝ち組の表情で言い放つ。  最低女。  夫の気持ちも、息子の気持ちも、自分中心の思考で聞く耳すら持たない。 さらに息子の前で父親を侮辱。  100回死んでも許されないタイプの女。   いや、ほんと、あなたは死にふさわしい。あなたみたいな自己中人間は死んだほうが世のためだ。  私ははっきりそう思った。  殺人は悪い。 でも殺人まで追い詰める悪人は殺人者よりもっと悪い。  この妻はまさにその悪者。  彼が手を下さなければ、この悪妻は、土地を売り、金と息子を連れて好きなように人生を生きちゃう。  夫は何も悪いことはしていない。 愚直に畑を愛し、息子を愛し、息子を立派に農民に育てるために汗を流して頑張ってきた。  息子もそうだ。 まじめに働き、この土地で骨をうずめる気持ちで、地主の娘とも仲良くなれて幸せの渦中にあった。  それをすべて自分のエゴで、奪おうとしてる。 自分の努力で築いたものではない、土地と金で。  なんてごう慢な女。死にふさわしい。死んだあと井戸でネズミに食われてきたなくなるのにふさわしい。    それなのに、なぜこの主人公がここまで苦しまなくてはいけないのか。息子も苦しめられるのか。不条理すぎる。   息子の彼女シャノンの家庭では、逆に夫が金があるせいか傲慢で、まさに主人公の妻の逆。 主人公のようにシャノンの父に従わされてガマンしている。  だから最終的には、家を出ることで、シャノンの母は夫に復讐したのだ。   主人公も長年、金と土地をふりかざす妻に従わされたのだから、復讐して何が悪いというのだろう。  私は金と土地を持っている配偶者に、金と土地がないゆえに、ナメられるという状況が本当に許せない。   主人公、がんばれ、悪い妄想に悩まされずに、逃げきり、がんばって生きてほしい。  当時のことを紙に書いて、カタルシスして、悪夢から目覚めてほしい。   ネズミ恐怖症も治りますように。そう願うばかり。
[DVD(字幕)] 4点(2021-05-28 09:51:48)
126.  サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ- 《ネタバレ》 
はい、またネット映画ですよ。  Netflix映画がアカデミー賞で幅を利かせ始めて以来、昨年のコロナの影響で近年調子あげまくりのネット映画ですよ。  いえね、ネット映画は悪いとは言わない。  でもなんだろう…昨今の映画の、小粒感…  面白いけど歴史に残るかっていうほどでもない佳作が多いこと多いこと…。  そしてネット映画の最大のデメリットは、配信サイトと契約しないと見れない敷居の高さもあって レビューサイトの感想が少なかったり、レビューページの開設が遅いこと。    見たい映画だけ見るためにお金を払ってはい終了っていうのと違って、「『サウンド・オブ・メタル』を見るために、アマゾンプライムに契約しないといけないのかぁ…」ってなってる人も少なからずいると思うんですよね、二の足踏んでるみたいな。  まぁ、コロナと一緒で、いやがおうにも適応していかないとダメな時代なんでしょうけど。いやな時代ですね。   特にこの映画、アカデミー賞で音響賞を取ったくらい、音が命。  聴覚障害の主人公の音の聞こえ方(素の状態での人の声や物音の聞こえ方、収音マイクの聞こえ方など…)が作品の見どころのひとつなので、劇場公開なしで家のTVやPCで見ろってのも、もったいないですしね。  WOWOWの授賞式の放送で、ゲストのケンティーが「ぜひヘッドフォンで聞いてほしいです」って言ってたけど 新作でアカデミー賞2冠の作品を、ちっこい画面でヘッドフォンで聞かなくちゃいけないなんてね。  うちはYAMAHAのスピーカーをTVとは別に入れているので、ある程度いい音では聞けますけど、やっぱり見るなら劇場のほうが いいでしょう。  …と一通りぼやいたあとで。  作品の内容はまぁまぁです。  耳が聞こえなくても何とかドラマーを続けたがる主人公。無茶な男です。  聴覚障害者のコミュニティに入る際は、外部といっさい連絡禁止なのに コッソリと運営者のオフィスに侵入してPCで恋人と連絡とっちゃう。我慢ってものをできない男です。  気持ちのもちようをどうにかするんじゃなくて、手術で治したいって、音楽機材もトレーラーも売り払い 手荷物ひとつになってでも、なんとしても手術を受ける。短気で強引です。こうと決めたら頑として気持ちは変えられない。  でも収音マイクで聞く音は、雑音のように不快…人生は思うようにいかない。  彼女のもとへ戻ったけれど、彼女は彼なしの、金持ちパパのもとで裕福で何不自由ない生活の中で、腕をかきむしる自傷行為もストップしていて そこそこ幸せそう。もはや彼女を貧乏生活の道連れするわけにもいかない。   ”こうと決めたらやり抜く”性格で突っ走っても、その勢いで壁を突き破ることはできない。  壁にぶち当たり、どんなにあがいても聴覚を失ったことで、音楽も恋人も失うという現実に抗うことはできない。   自分は主人公と性格が似てるから、その気持ちよくわかる。  無茶して、それが後で無駄になって、途方にくれる。   ラストシーンでは、現実にうちのめされ、街中のベンチに座るルーベン。  人の足音、声、車の音…街の喧騒が、収音マイクを通して耐え難い雑音として響く。  美しい教会の鐘の音も、不気味なほどの不快な音となる。   ふと彼が収音マイクをとると、映画から音がさっと消え…スケボーで遊ぶ子供たちや、風にゆらぐ木の葉っぱが映し出される…   そうだ、収音マイクで雑音にすがって聴覚を持つより、 収音マイクを頼らず、物を見て ”音を心で感じる”ことのほうが、幸せかもしれない。   おそらく彼はそう気づいた瞬間。   シーンはここで終わるが、たぶん彼はまたコミュニティに戻るだろう。  彼はそこでは歓迎される。 運営者の右腕になるか、先生になってほしいと言われていたのだから、あらたな生きがいをそこで見つけられるだろう。  アリシア・ディキャンベル似のあのコミュニティにいた女性とも、けっこう仲良しモードだったから おそらく彼女が新恋人になるだろう。  いくつかのハッピーな展開を想像させてくれる伏線を中盤でばらまいておく、なかなかうまい構成ではあった。    でもね、劇中にレズビアンな女性をモブとしてぶっこんできてるけど、LGBTに対して偏見ありませんみたいな 優等生っぽい作りにしてるなって感じて、そういうのがいちいち気になるんですよね。    あと、収音マイクでは雑音に聞こえるっていうことを、映画でさんざん有名にさせちゃったから 世界中の収音マイクインプラントをやってる病院の、営業妨害になってると思う笑
[インターネット(字幕)] 4点(2021-04-30 09:53:29)
127.  リミットレス 《ネタバレ》 
主人公の男が、薬を元嫁の弟の家から大量にかっさらっていったら、まず最初に  「この在庫がなくなったらもう入手先はない。ずっと常用したいから、どうしたら増やせるか?」って考えるべきだと思う。  頭が冴え渡ってない私でもすぐそう考えるのに、なぜそこに思いが至らず、デニーロとの重要な会合の時にお薬ケチって飲まなくてドジふんだり、チンピラに「薬よこせやい」って言われた時に薬がなくてされるがままにメタメタにされてるのか、シラケてしまう場面が多い。  その最たるものは、常に持ち歩けるように特注スーツに、隠しポケットを作れって頼んだのに、全然隠しポケットじゃなくて普通の内ポケットになってるところ。  そりゃ、そんな分かりやすい普通の内ポケットの位置になってたら、薬持ってかれるに決まってますやん笑  普通隠しポケットっていったら、襟をぺろっとめくった襟の内側(背中側)とかにしますがな。   そんなこんなで、話を展開させるために、”おマヌケ場面”がたびたび登場するのが、ちょっと…っていう映画。  テンポはいいので最後まで見きれたけれど、また見たいかといえば、そこまで中毒性のない内容ですね。
[DVD(字幕)] 4点(2020-08-28 17:19:23)
128.  アリス・イン・ワンダーランド 《ネタバレ》 
まぁもともとアリスの原作も、ナンセンスで意味不明なわけなので、この映画の中身も意味不明で構いません。  ヘレナ・ボナム=カーター、若い頃に「眺めのいい部屋」のお嬢様役とか「十二夜」のお姫様役をやっていた当時の姿が私の彼女のデフォルトイメージなので、バートンと事実婚状態になってからはすっかりバートン色に毒々しく染められているなぁと、バートン映画に出ている彼女を見るたびに思う。  アカデミー賞でも美術賞と視覚効果賞を受賞しただけあって、この映画は中身ではなく、映像のユニークさを楽しむものだと思います。  赤の女王の顔にしてもそう。
[DVD(字幕)] 4点(2020-06-19 13:16:26)
129.  女王陛下のお気に入り 《ネタバレ》 
もともといるベテランを、野心に燃えるシタッパが、あの手この手で策をうってはいあがり、やがてベテランを追い抜く…  たとえば「ショーガール」のような痛快な物語だと思っていた。  だが、アン王女が、モールバラとアビゲイルを自分をめぐって戦わせて「私ってモテルゥ~♪」と悦に入っている中盤以降は、重くてただただ暗い物語だった。  ツンデレのモールバラ。  無償の愛を注ぐかのようなアビゲイル。  月と太陽のような対比を見せるふたりも、分かりやすいキャラ設定。   最終的には誰も幸せにならない。  アビゲイルにハメられ、最終的に国外追放となるモールバラ。  モールバラを追い出したものの、彼女から歩み寄ってくれる手紙が来ることを心の中では待ちわび、しかしアビゲイルのせいで手紙が隠され、最終的には本当に愛し愛されていたモールバラの喪失感にさいなまれ続けるアン。  成り上がっていくにつれて心がすさみ、夫への愛もなく、女王への愛もなく、酒を飲まずにはいられなくなっていくアビゲイル。   最後の場面は、ひざまづいてアンの足をもまされるアビゲイルだが、執拗なほどの長い時間それを見せつけられて、ふたりの表情がイラマチオにしか見えず、ひどい嫌悪感に襲われた。  予告CMのイメージとは違う、ドロドロバッドエンド。  昼間は、外光だけで照らされた城内。 夜はロウソクのオレンジに照らされる部屋。  リアリズム漂う光の表現だけは目を引いたが。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-02-11 16:49:41)
130.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 
出産シーンの長回しはほんとキモイ。  私は女で出産経験があるので、ああいう場面を「生命の尊さ」とか「命の神秘」みたいにアンチョクに利用されて強引に押し付けられてるみたいで、ほんとイヤ。  出産時に、女がマタ開かなくちゃいけないときの羞恥心とか、そういうの、セオにいくら信頼寄せてようが、ぜんぜん気にしないとか、いやまじでリアル感ゼロ。見てらんない。  セオが「おりゃ、まかせろ」みたいに、両手でキーのひざをもって、クイッと左右におっぴろげさせるとか、まじ吐きそうになった。  女の出産をなめんなよ、的な。  そもそも論として、本当の出産ってのは、いざシキュウコウが開くまでが長いわけで、それまでの間に、陣痛もだんだん規則的になってきて、10分に1度だったのが5分に一度、3分に一度・・・ってなって、それにつれて痛みもどんどん激しくなって、おなかじゃなくって腰が痛くて悶絶状態になるわけ。 そういうのはぜんぜんリアルに描かないで、出産場面だけ長回しとか笑わせる。  おなかに両手あててマユにシワよせて「あぅ!あぅ!」って叫んでるのが陣痛・出産だと思ったら大間違いだキュアロン。  キュアロンって、2019年のアカデミー賞で「ROMA」が3部門も受賞したけど、あっちも長回しっぽいカメラワークばっかで、ほんとキュアロンって、長回しすりゃなんでもイケちゃうとか勘違いはなはだしい。  でも「ROMA」でまた評価されちゃったから、調子乗って次回作もどうせまた長回しまくるんだろうな。  個人的にもう0点の域なのだが、マイケルケインが演じたハッパ好きなじいちゃんと、犬つれた赤いダウンジャケットの怪しいおばちゃん、ふたりのキャラが立ってたので、2人にそれぞれ2点贈呈で4点。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-02-28 17:51:04)(笑:1票)
131.  トレヴィの泉で二度目の恋を 《ネタバレ》 
シャーリーマクレーンの、口のまわりのシワシワとか、もともとちっちゃかったオメメが、年を重ねてますますちっこくなってるとか、「甘い生活」の再現シーンで見せる、がっつり太くてでも枯れ木のようにシワシワで水分のない二の腕とか、とにかくもうシャーリーの姿が痛すぎて、そればかりに気がいってしまった。   おいらくの恋を描いた作品はいろいろあるが、男性については何歳になってもダンディ度が上がるだけであまり痛さを感じない。 実際のところ、アラ還俳優でいえば、ジョージクルーニーは17歳下の女性と結婚しちゃえるくらい魅力は衰えてないわけだし、ブルースウィリスは23歳年下、アレックボールドウィンは26歳年下、70歳前後の俳優でいえば、ハリソンフォードは23歳年下、リチャードギアは34歳年下の女性と結婚できるくらいイケ続けてる。(ギアなんて68歳で子供まで生まれるとかどういう肉体)  しかし女についていえば、60を超えてしまえば、お年寄り同士の当人達がよければすべてヨシみたいな恋愛はもちろんあるだろうし否定はしないけど、やっぱりシャーリーおばあさんの水分の抜け切った枯れ木の二の腕や、スリットからのぞく枯れ木のような太い足を見て、寒気がゾワゾワしないではいられない。  「ジュリエットからの手紙」という私が好きな映画でも、60超えのおばあさんの恋が描かれているが、こちらはフィジカルな面をいっさい前面に出していないため、とてもすがすがしく見られた。  しかしながらこの映画は、シャーリーの肉体やら、イチャイチャを、おりゃおりゃと画面上で見せられて、まるで水分が抜け切ったマドレーヌを皿に乗せて目の前に置かれ「さぁどうぞ」とニコニコされているような、とにかく”受け付けない感”が半端なかった。  シャーリーのかわいらしさは健在であることは認めるから、ここまで肉体をさらさないでも彼女の魅力を引き出せるいい台本が作れなかったのかなと思う。  あと、プラマーにとっては彼女が二度目の恋かもしれないが、シャーリーにとってはプラマーは二度目の恋じゃないことは間違いないと思う。日本語タイトルの不覚。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-02-13 10:11:00)
132.  日の名残り 《ネタバレ》 
ニュアンス。そう、ただひたすら、ニュアンス。英国のお屋敷の、執事やメイドたちがあくせく働く姿、お金持ちたちの晩餐風景、だだっぴろい生垣迷路のお庭でのあれやこれや・・・。  ストーリーは  ”仕事人間だけどプライベートはぶきっちょな執事と、感情的で我が強いメイド長が、惹かれあってるかんじだけど、コクれなくって、お互いに何も起きずに終わるお話”  にすぎないが、その不完全燃焼なストーリーを2時間近くかけて消化させるために、上記の<ニュアンス>場面が延々と続く。  ご主人がナチ寄りだとか、お屋敷にアメリカ人が住むことになったとか、ヒューグラントがパパラッチだとか(ちょい違う)いろんなエピソードを盛り込んだところで、「いやいやそういうことじゃなくって、二人の恋愛にもっとグリップしろや!」と机をドンドンっとたたきたくなるわけである。  二人が惹かれあう理由がそもそも、そういう<英国ニュアンス>場面に尺をとってるせいで、描ききれていないところも問題だ。   執事が、感情を殺して仕事に専念し、見事な采配ぶりを見せるという姿はアッパレではある。 サイボーグアイドルのようにスキャンダルはいっさい起こさず見事にアイドルを貫いたAKB48まゆゆが引退後に 「いろいろなことが起きるからいちいち感情を動かしていたら身がもたなくなる。10代の頃に感情は捨てた」と言っていたが、つまり仕事を完璧にこなす人間は私情だの感情だのにふりまわされないこそ、そうあれるのだろう。  だからといっても、執事とメイド長が惹かれあう理由を描ききれておらず、説得力にかけることの言い訳にはなるまいぞ。  二人が再会し、そして永遠に別れるバス乗り場での場面も、エマが顔をシワッシワにさせて泣きじゃくってはいるものの「ん~なんでそこまで泣ける?そこまで好きになれる?」って、心がゆれることはなかったですよ。  それで悶々としたあとに切り替わった最後の場面では、お屋敷の暖炉にハトが飛びこんできちゃったので、執事とアメリカ人が一生懸命外に出そうとして、ワタワタする様子が描かれている。そしてハトは無事、屋外へ。めでたしめでたし・・・the end。  ・・・って、ぜんぜんめでたくないわっ!  何が言いたいのかサッパリ。屋敷に入ってきたハトみたいに、キョトンとした顔をするしかないではないか。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-14 20:33:45)
133.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 
「主人公が死んでも、スペアがありますので、ヒロインは孤独にはなりません。」的な変化球ハッピーエンドは、けっこう好きだ。  ネタバレになるのでタイトルは伏せるが、某有名ハリウッド俳優(T.C.)主演のSFでも、「主人公は死んだんですけど、クローンがあるので、ヒロインは大丈夫です」というオチだったが、こういう「どうせ主人公は死なないでしょ」という予想をくつがえしながら、後味は悪くないような構造。  とはいえ、ダグが美女を救うために過去に戻るのはいいけれど、彼女を小屋から救出したあと「さぁて、助けたここからがお楽しみ。どこからおさわりするかな」といわんばかりに動揺する彼女を早速ハグしたり、彼女の部屋で彼に向けられた銃をとるために普通に銃をとればいいものを、ゴルフのインストラクターが生徒の腰を指導と称してねちっこく触れるノリで、まずは彼女の手をゆっくりネトネトとこねまわすようにいじくったり、いやーキモイ!それ目的かこのエロおやじ!ってかんじです。  船の上でのキスも「それやっとかないと、タダでは死ねねぇ」的に見えて、いやー、もう、ヤレヤレですよ。   それはさておいても「メモを送りたいんだ」といえば、ちょうどメモがはさまるサイズの、前後からきれいに挟めるプレート装置があったり、「自分が過去にいきたいんだ」といえば、デンゼルサイズの人間を3方向から囲めるプレート装置があったり、なんかもうそういうの前提でトントンと進むのはイラっとするんだが、ブラッカイマーが製作だから、そうか、そういうことか、と、なんか納得。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-02-09 14:59:45)
134.  パーフェクト・プラン 《ネタバレ》 
ギャングのボスが持っている金は汚い。だから、やつに使わせるなら、別の人間が奪ってイタダイチャっても、それはそれでありだ。  というのが、この手の、作品の大義名分だ。たとえばウォシャウスキーの「バウンド」やサムメンデスの「ロードトゥパーディション」などなど・・・  でも「パーフェクトプラン」については、最後がスッキリしない。それはおそらく、バウンドやロードトゥパーディションなど、”ギャングのボスの金を奪う系”の映画として成功している例と違って  <イージーすぎる>  からだと思う。  夫婦のどちらも犠牲が出ていない。途中でちょっと巻き込まれちゃった、奥さんの姉妹と赤ちゃんも無傷。  一番盛り上がるはずの、屋敷でのハンドメイド殺傷トラップでのスッタモンダのところも、敵はギャングAもボス&部下、ギャングBもボス&部下という、たったの4人だけ始末すればよいことにしているので、あっけなさすぎて物足りない。  もっと中盤部分をスピード感ある編集にして、屋敷でのトラップ場面の尺を大きくし、敵の数を3倍くらい&トラップの数も3倍にすれば見ごたえもあっただろう。  あるいは、夫婦どちらも、かなりの重症を負って全治数ヶ月レベルになっていれば、最終的にギャングの金の一部を手にするための”ひきかえ”として相当だった。 ところが、夫婦はケロっと、お金を手にして、しかも「自然妊娠でできたわよ!フフゥ!」というオマケまでついて、車に乗って颯爽と新しい生活をスタートさせましたとさ、めでたしめでたし・・・なんて、虫が良すぎて、嫌悪感しか残らない。  さらに、中盤で銃で撃たれて倒れたのに死んでなかった警部。終盤では衝突事故で頭から血が出たまま動かなくなったのにまたしても死んでなかった。 この警部の、撃たれても衝突しても「ボクは死にましぇん」的スタンス。 鑑賞者を上手にドキドキさせる脚本が書けないがゆえ、こうやって主要人物を、完全に死んだようにみせかけて、実は生きてました~みたいな、そんなくだらない戦法しかとれないところもがっかりした。  「ミザリー」を保安官を見習えと言いたい。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-01-05 09:12:58)
135.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 
SF大好物な私であるが、「オデッセイ」に関しては、ズバリ、私とは相性が悪い。この主人公の、取り残されたことが分かったときの落ち着きっぷりが、どうしようもないのである。  宇宙飛行士たるもの、いかなる非常事態にも冷静さを保てる強靭なハートを持つものであることは重々承知。  NASAの宇宙飛行士の訓練の9割が非常事態に対応する訓練だということも承知。  だが、何が起きても数秒間だけオーマイガッなポーズをとってみせた後からのただちに解決策をシュクシュクと行う場面も、何度も繰り返されるばかりでは、ワンパターンで単調なのである。  火星で穴があいた宇宙服のヘルメットの前面をガムテをペタっとはるだけで修理完了!とか  吹っ飛んだ小屋(アレは何という名前でしたっけ)も巨大なビニールシートをガムテをペタっとはるだけで修理完了!とか  「火星ってそんなにガムテだけで生きていける場所なのだろうか?」と、そのあたりのイージー感も没入感がそがれた理由だ。  宇宙に一人取り残されるというテーマでは「月に囚われた男」が傑作なのだが、主人公は企業の社員であって、宇宙飛行士ほどの訓練は受けていないしメンタルも弱いという相違点はあれ、「オデッセイ」と比べたら”ひとりだけ取り残されたもののココロ”がヒリヒリするほど伝わってくる。 (地球との交信もリアルタイムではなかったり、そもそも地球に帰還させてもらえる前提すらないところも、ヒリヒリポイントだ。)  ならば「オデッセイ」はサバイバルに徹した作品として優良かといえば、よくよく考えれば、帰還計画についてはNASAの陣営のほうが尽力しているところが多く、実際NASA関係者がアーダコーダと話し合っている場面が、ダラダラするくらい長い。  「主人公が全然出てこないよ!」っていう場面が長すぎて、これはNASAのキャラが主人公なのではと思うくらいである。  かといって、たとえば「アルマゲドン」に登場するNASA陣営のビリーボブ・ソートンのような、個性がきわだつキャラがいるかといえば、まったく没個性の、上司&部下の”イカニモ”な顔ぶれがワラワラ出てきてアーダコーダと三流の企業ドラマのごとき帰還計画のやりとりをしているだけなのであるから、褒めようがない。  唯一心が揺さぶられたのは、マットディモンが前半ではムキムキマッチョの肉体だったのが、後半のシャワールームから出てきた場面ではゲッソリやせほそった体になっていたという、体重の増減も自由自在な役者根性のみ。  ところでコレを書きながら今ふとすごいことに気づいちゃったのだが、SF映画において、宇宙空間で主人公のサバイバルを描く場合、その主人公は、「オデッセイ」のように宇宙飛行士のようなプロではダメなのかもしれない。  思い起こせば、「アルマゲドン」は、ただの掘削屋だった。  「月に囚われた男」は、ただの社員だった。  あの「ゼログラビティ」は、ただの博士だった。  宇宙における危機トラブルに関する豊富な知識や経験を持ち合わせていないセミプロが主人公だからこそ、何かあったときの、取り乱し方も、それを乗り越えて、解決したときの鑑賞者の感動も、ひとしおなのだ。  いずれにしても作品としてのデキがよろしくなかった「オデッセイ」の中でも一番ワケがわからなかったのは、イモの水をあげるために爆発事故起こしてまで苦労して手作りの水発生装置を使って水を作っていたのに、後半あたりでシャワールームから”水”で洗いたての濡れた頭をフツーにタオルでゴシゴシしながら出てきた場面。     だったら最初から風呂場から水もってこいよ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-05-11 09:25:17)(良:1票)
136.  ビッグ・アイズ
妻の絵はビッグアイズ。   その夫はビッグマウス。   そういうこと。
[DVD(字幕)] 4点(2016-01-19 21:29:34)(笑:1票)
137.  96時間 レクイエム
リーアムニーソンの娘が想定外妊娠。   彼女はそれをニーソンに黙っていて一人で悩んでいるが、刑事に追われるニーソンと学校のトイレで落ち合った際、個室トイレの中で突如ニーソンに妊娠を告白。   ニーソンはそんな娘を抱きしめるが、体育会系とーちゃんの脳内に、「妊娠した女性の体は気づかうべき」という思考回路はない。   母殺しの真犯人をつかまえようと、悪徳ロシア人のアジトに乗り込む際に、胎児の状態が不安定な妊娠初期の娘を同行させ、アジトの地下駐車場でニーソンとの通信係にさせるという、危険きわまりない仕事をさせるのである。母体のメンタルが胎児に与える影響など、体育会系とーちゃんにとってはおかまいなしだ。   さらに、そんな危険な状態においたものだから当然の流れで娘は真犯人に誘拐される。   するとニーソンは娘を人質にして小型ジェットで逃亡をはかろうとする真犯人を阻止しようと、ポルシェで飛行場の滑走路にツっ込み、車輪走行を始めて離陸態勢の飛行機にポルシェごと真横からヒット!  車輪を破壊し、ドカーン!! ! はらばい状態で急ブレーキがかかった飛行機は炎をあげながらガゴゴゴゴゴゴゴ・・・とぐるんぐるん回転しまくる。   ヤッタ!という表情のニーソン。しかし、娘のおなかの赤ん坊も、遠心力で胎内でぐるんぐるんはじき飛ばされているであろうことは、体育会系とーちゃんには想像することは不可能だ。  逃亡は阻止できたものの、胴体着陸の衝撃で、外部からの精神的&肉体的衝撃は避けねばならないデリケートな妊娠初期の妊婦はジェット機の中で座席からスっとび、真犯人にバシバシぶたれたり、銃をつきつけられる事態に。   娘が妊娠していることなど、娘を助けることだけを考えている熱血体育系パパの脳みそからは、完全にはじき飛ばされているのである。    かくして精神的・肉体的にもヨレヨレになった娘であるが、無事最後の場面では海辺で娘とニーソンは妊娠について話し合う。しかし。   「ママは殺されてしまったけど、今おまえのおなかの中にいるのはママのDNAが入っているわけだ。  つまり、唯一ママがいたことを存在する証明だよ。 だからパパはおまえにぜひ産んでほしい。 きっとその子はママの生まれ変わりだから。」   くらいのことを言ってほしかったが   実際は   「パパは寝ないで考えたんだが・・ ・・・       この件はおまえたちに任せるッ!!」       やっぱり熱血体育会系元CIAパパは、そのキャラクターどおり”家庭人”ではないということが立証された本作であった。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-11-18 12:23:24)(笑:1票) (良:1票)
138.  サイコ3/怨霊の囁き 《ネタバレ》 
オチの部分で、ノーマンがハク製の母の首を包丁でアチョーってブった切って、その後警察の車に乗り込むとき「これで私は自由になれました」なんて言ってたのに、車の中で彼がふところにしまった母の手をそっととりだしてナデナデして ニヤ~~っと笑う場面を見たときは                                      「ふふふ・・・このネタであともう一回は続編で引っ張ってやる・・・」                                                 って言ってるようにしか見えませんでしたw  
[DVD(字幕)] 4点(2015-02-24 17:26:51)
139.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 
飛行機事故は人的ミス?爆発?どっちなのか真相解明…という映画のようにミスリードを誘いつつ、アンハサウェイ死んでましたっていうのは無茶。  死人の主人公が見ていた世界を長々と描く作品はけっこうあって、最後に「はい、死んでましたー!」っていうオチに至る作風はけっこう好きなんですよ。  あのオーストラリア女優が出てるアレとか、ハゲてもかっこいいあの俳優が出てるアレとか…(ネタバレ禁止なのであやふやにしておきます)   主人公に充分感情移入したところで「死んでましたー!」って言われると「ええっ・・・そんなぁ!」って感情がかきまわされるのがたまりません。   でもね、この映画はダメ。下手にサスペンスタッチで飛行機事故の原因追及の方へ意識をミスリードされて、主人公に感情移入をする場面がひとつもないまま、彼女はとっくに死んでましたって言われても…「あ、彼女死んでたんですね」っていう程度。   最後の最後で、姉が出てきて妹のメモを見てる場面も、 ケンカ別れして以来会ってないないってことしか聞かされてないコッチとしては、何を表現したいのかさっぱりです。
[インターネット(字幕)] 3点(2020-09-27 18:39:56)
140.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
30万人の決死の脱出作戦。  でもいまいち心に迫るものがないのは、脱出に失敗して沈没したりして命を落とした人たちの描写がライト過ぎるから。  上空からとらえた、海上で転覆しつつある船の様子とか、すでに転覆した船の上で座り込んでる兵士とか、そういうライトな描写で”沈没被害”を描くことが多すぎるのだ。  実際に魚雷が当たって転覆していく様子も描かれたが、いまいち兵士たちの悲惨さが描き足りない。  空爆されてボーンって兵士が飛ばされでも、兵士の腕や足がバラバラになって飛んでくることはないし。 イギリスの民間船に乗ってたあの17歳の少年の頭からの出血も、オランダの船の中に潜んでいた兵士たちが船の外から銃撃された時の出血も、ほんのわずか。  会場で放り出されて船からもれた重油にまみれて、そこに戦闘機が墜落して体に火がついてタイヘンだぁ~っていう場面の迫力もいまいち。 顔が燃えてケロイドになって蕩けていくみたいなCGを使うこともないので、火の向こう側で「うわ~」って顔してる姿しか見えないから、リアリティがない。  それじゃぁ代わりに、登場人物に深みがあって、感情移入できるかといえば、それもない。  イギリス人の民間船を出したオジちゃんも、ずっと桟橋に立ちっぱなしのケネスおじさんも、存在感勝負ってかんじ。   思い出せるのは、2つだけ。 上空からとらえた広大な海。太陽の光で美しく光る海。 そして、蛾みたいな模様のイギリスの戦闘機。   ノーランにしては珍しく、ノンヒット・ノーランの作品。
[DVD(字幕)] 3点(2020-06-05 16:54:34)(良:1票)
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