121. 死刑台のエレベーター(1958)
よく出来ていて、いい映画です。「太陽がいっぱい」と比べる<なぜ比べる?(笑)>と地味ですが、こちらの方がサスペンスとしては、勝っていると思います。M・デイビスのトランペットとメルセデス300SLがやけにカッコいいです。 7点(2003-02-09 22:37:56) |
122. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
アメリカとトルコに何があったか詳しくは知りませんが、異国で不当に拘留されるなんて、考えただけでぞっとします。最後、気が抜けるほどあっさりさせるのは、アランパーカーの得意技なんでしょうか?実は私、それが結構好きなんですけど。 7点(2003-02-09 22:22:09) |
123. 現金に体を張れ
俳優の演技、ナレーション、全てが淡々としており、それがより緊張感を増大させている。性悪女は容姿も含め本当にむかつく。ただ最後、あれはちょっと安直過ぎないですか? 7点(2003-02-09 22:10:12) |
124. クッキー・フォーチュン
ちょっと皮肉が入った、古き良き時代のアメリカの映画と言ったところでしょうか。釣り仲間を信じるポリス、どこまで天然ボケか解らない<J・ムーア>親戚にもいそうなオバチャン<G・クローズ>お転婆で魅力的な<L・タイラー>人のいい黒人のおっちゃん、はっきりした主役はいないものの、皆が良い味を出していて飽きさせない。 7点(2003-02-09 22:00:30) |
125. シャンドライの恋
最近パワーが無くなってしまったと評する人が多いベルトルッチ監督ですが、私は良い意味で力を抜いて撮っている感じのする、この作品のような小作もなかなか味わい深いと思っています。相変わらず美しい映像で魅せてくれるし、アフリカの音、ピアノの音も非常に印象的です。ピアノ弾きの報われない愛、無償の愛。。。シャンドライはドアを開けたんでしょうか? 7点(2003-02-09 17:58:52) |
126. うなぎ
うなぎの子と人間の子は違うだろう?と思いながらも、なかなかの良作です。うなぎ=山下<役所>、高崎<柄本>=山下の悪の部分の象徴など、それぞれの比喩設定が面白い。自分の世界に閉じこもる山下は、やがて桂子<清水>を受け入れ、うなぎを放し、自己解放を果たす。音楽がややダサイというか、古臭いのが残念。 7点(2003-02-09 17:50:15) |
127. GO NOW
カーライルの演技と、今までの闘病物と一味違った演出が素晴らしい。サッカーチームの仲間の陽気さが、重くなりがちなテーマの救いでもあり、悲痛さを増す要素にもなっている。彼女<ジュリエット・オーブリー>の強さと弱さの描写のバランスも絶妙。ただ、最後は思ったより普通だったのがちょっと残念な気がするが、あれはあれで良かったんでしょう。 7点(2003-02-09 17:40:42) |
128. サイダーハウス・ルール
<正統派アメリカン感動ムービー>といったところでしょうか。押し付けがましいところも少なくて良いです。映像的にも美しいシーンが多かったです。人生のルールは、やはり自分で決めるもんなんですね~。 7点(2003-02-08 02:11:02) |
129. カジノ
3時間の長尺だが、飽きずに楽しめた。カジノ物や麻薬物などは、純粋なギャング物に比べると、温さが目立ち易かったりするが、それも無く適度な緊張感があった。S・ストーンのバカ女ぶりも良かったと思う。 7点(2003-02-06 21:19:47) |
130. IP5/愛を探す旅人たち
美しい映像と素敵なストーリー。静かな感動をありがとう。さようならイブ・モンタン。。。 7点(2003-02-05 18:58:32) |
131. 仕立て屋の恋
切ないです。とっても切ないです。仕立て屋も彼女も切ないです。これは極端な話ですが、本当に人を好きになると、こうなってしまうケースも多いんでしょうね~。 7点(2003-02-05 18:31:09) |
132. 家族の肖像
映画を観ている最中は全然意識していなかったが、後で考えるとこの物語は全篇一つの建物の中だけで展開されていたことに気づく。良い作品には意外と多いのだが、背景の大きな変化など無くても全く気にならず、完成された空間を繰り返し見せることによって、むしろその作品をより印象的なものにする、よく計算された演出である。映画の中では、教授は少しずつ彼らを受け入れていったが、実際自分が教授の立場であったら、心の狭い私は相当迷惑な人達に関わってしまったと、いつまでも後悔したと思うので、最後もそれほど絶望はしなっかたかも知れない(笑)。しかし一方では、時に血のつながりのない他人の方が、家族以上に分かり合えることも多いのでは、という考えも湧いてきた。なにしろ婦人とその娘の関係が、最も赤の他人のようで、屈折していたからである。家族とは・・・? 7点(2003-02-05 18:24:23) |
133. ブリキの太鼓
オスカルの出産、馬の頭で鰻漁、小人のサーカス、魚を貪り食う母、など幾つかグロテスクなシーンがあった中で、オスカルの異様に見開いた目が、私には最も気味が悪かった。その一方で、海が出てくるシーンはどれも美しく印象深い。映画は戦争を最たるものとして、大人の汚さ、おぞましさを、自ら成長を止めてしまったオスカルを狂言回し的存在として描いている。私には、オスカルはこの大人達の愚行をあざ笑う悪魔のような存在であり、ブリキの太鼓やガラスを割る超能力はその象徴とも思えた。 7点(2003-02-05 17:53:40) |
134. セルピコ
刑事セルピコ!警察なんて、皆あんなもんなんだろうな~と思った。でなきゃ、マフィアなんかがのさばってる訳ないもんな~。現実でもこういう内部告発が一番難しいんだよね。こんなパチーノも好きです。 7点(2003-02-03 20:31:23) |
135. グロリア(1980)
最近の作品で例えたら<セントラル・ステーション>のハードボイルド盤という感じで、一見の価値のある名作です。ニューヨークの汚い部分もよく描かれていると思います。ジーナ・ローランズ演ずるグロリアは本当にカッコいいです。ただ少し難癖を付けるとすれば、彼女がいくら元ボスの情婦だったからって、ハードボイルド物にしては組織がちょっと甘過ぎはしないか?という点です。関係ないですがジーナ・ローランズってどこか野村幸代さんに似てると思いませんか?あ~それと、猫ちゃんはどうしたの?猫ちゃんは? 7点(2003-02-03 01:56:30) |
136. あなたが寝てる間に・・・
おいおい、いくらなんでももっと早く本当のこと言うだろう!絵に描いたようなアメリカンハッピーエンドじゃないか!という突っ込みはありますが、それを差し引いても素直に良い映画だと思います。ルーシーの魅力はもちろん、ジャックと家族、お隣のおじいちゃん、ルーシーの上司、それにアパートのにいちゃん、周りの人達が皆面白くて良い人なんです。ハートウォーミングな作品とはこのことです。 7点(2003-02-03 01:27:11) |
137. 太陽に灼かれて
舞台はスターリン時代の大粛清下。なんともコテコテのロシア映画かと思いきや、期待以上に劇的で、ある意味とても屈折しています。美しい自然、人々の陽気さ、ナージャの無邪気さ、そしてあまりに穏やかな家族最後の日。。。 7点(2003-02-01 16:37:09) |
138. 気狂いピエロ
映画ではなく、ゴダールの言葉と映像と音楽のコラージュでしょ?65年に撮られた割には、今観ても綺麗な映像ですね~ついこのまえ撮ったと言われても、疑わないかも? 7点(2003-01-29 22:47:55) |
139. 1900年
ベルトリッチ流大河ドラマ。5時間超の大作ですが、あまり長さを感じませんでした。貧乏人の私は小作人の気持ちはよく解るけど、生まれてくるなら、やっぱり地主の子供が良いでしょ?ね~? 7点(2003-01-26 21:52:43) |
140. 太陽がいっぱい
アラン・ドロンかっこええ~!かっこ良過ぎます!サスペンスとしては、まあまあといったところです。殺人の後に急に海が荒れだしたり、一心不乱に何かを食べたり、随所に目のインサートショットを入れたり素晴らしいところもたしかに多いです。ただ、指紋を全然気にしないとかの粗も結構あります。そして、有名な最後もあの時初めて船を陸揚げするんだったら、あれも有りと思いますが、その前にスクリュウに縄が付いてたら解るだろー!と突っ込みたくもなります。 7点(2003-01-26 16:34:59) |