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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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1521.  チャイルド・プレイ3
人形の体から出たい出たいと言い続けて、早くも第3作。相変わらず失敗ばかりで、実は結構、チャッキーのままでいることが気に入っちゃってるんじゃなかろうか。 もちろんアンディ君の方も、だんだんチャッキーに襲われて満更でもなさそうな。 という、惰性の産物、第3作です。しかし、チャッキーがただ襲うんじゃなくって、背後でこっそり(意味も無く)ゴルフのパターを動かしてみせたりする小技が、なかなか効いてます。 ホラー映画とは言え残酷なシーンは多くなく、どっちかというと一番残酷な目にあってるのはチャッキー本人。人形だから多少残酷なシーンがあっても目を背けるほどじゃないよね、という安心設計。今回も顔面切断という、普通ならとても正視できないような凄惨なシーンを、実にサラリとサワヤカに演じてくれています。 そう言う意味では、反則を散々繰り出しつつも流血は自らが率先してやってみせる悪役レスラーみたいなもんですかね。 陸軍学校が舞台ということで、もうちょっと派手なドンパチがあるかと期待しちゃったのですが、代わりに、舞台を唐突に遊園地に変えてみせ、一粒で二度おいしい構成。 それにしても、ホラー映画に出て来る殺人鬼ってのは、チェーンソーだのナタだのギロチンバサミだの、何かトレードマークになる凶器を持っているものなのに、チャッキーは存在自体がギミックになってるせいか、定番の武器を持たせてもらえず、結局この第3作を見ても、最後は「弱い!」としか思えないのが、悲しいところではあります。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-08-17 23:10:56)
1522.  地獄への道
希代の強盗、ジェシー・ジェイムズを描いた作品ですが、根っからの悪党ではなく、極悪の地上げ屋みたいな鉄道会社の横暴に対抗すべく、仕方なく強盗になった、みたいな描かれ方です。なるほど、だから列車を強盗のターゲットにするんだな、と。 変に強盗に動機付けをして納得感を醸し出してしまうのも良し悪しで、本来、自由なアウトローであるはずの主人公の劇中での言動に束縛を与えてしまい、「意外性」が無くなってしまう。 とは言え、この列車強盗シーンはなかなかユニークで、陽光の下では無く、夕暮れの中で描かれており、暗がりの中で列車の屋根を伝い歩く強盗、その下の列車の窓は灯りで満たされていて、「義賊vs金持ち」の構図が投影されています。 強盗を繰り返すも同情すべきジェイムズ兄弟に対し、連邦保安官のランドルフ・スコットがどう絡むか、ですが、これがまた、もっともらしい二枚目顔のまま、妙に何もしない。結構、肩透かしではありますが、これもユニークなところ、でしょうか。 一味が馬に乗ったまま窓ガラスを突き破るシーンが印象的ですが、同じくジェシー・ジェイムズを描いたウォルター・ヒルの『ロング・ライダーズ』でも再現されていますね(もっと派手になり、ちょっとペキンパー風味になってますが)。そう言えば、ジェシーの最期の描き方も、似てました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-16 07:12:38)
1523.  恐竜グワンジ 《ネタバレ》 
どうせグワンジ君は映画中盤くらいまで登場しないんだろう、と思ってたら、まあ、その通りなんですけれども、いざ登場したらもう、圧巻です。これでもか、と細かい動きを見せてくれます。 ストーリーはつまるところ、『キング・コング』と大差なく、とっ捕まったグアンジ君が見世物として連れてこられた都会で逃げ出し大暴れ、というもの。しかしやっぱり都会で暴れてナンボですから、これでいいんです。原子怪獣リドサウルスしかり、金星怪獣イーマしかり。などと言ってると、炎に包まれた最期とか、ゾウとの死闘とか、『キング・コング』以外にも色々と焼き直しが入っているような・・・。 しかしコレ、特殊効果の技術はスバラシイです。まさにダイナメーション技術の到達点。人間と恐竜とが直接触れ合うのはさすがに無理だとしても、投げ縄で両者を繋いで見せるなど、俳優とコマ撮り人形とが同一画面上で一緒になってアクションを繰り広げます。スティラコサウルスの腹に槍を突きさすシーンなど、あまりに自然な描写となっていて、ドキリとさせられる程。 グアンジ君はちょっと青みがかった色をしていて、何故かそういう点にも妙に納得してしまう。恐竜ってのは爬虫類、トカゲの親分。え、羽毛恐竜だって? そんなの知りません。グアンジ君は腕の指が三本、だったらきっとアロサウルスだね。アロサウルスは青色、ティラノサウルスは茶色。という私の間違った思い込みを補強してくれる、これは実にいい映画です。 西部劇と恐竜、という相性もバツグンで、それでいて終盤はパニック映画にもなっていて、別に過去の作品の焼き直しだっていいじゃないの、見どころは一通り押さえていて、特殊効果も手抜き無し。何より、これぞ恐竜、という描写がうれしくって。いやあ、いい仕事してます。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-08-12 17:50:09)(良:1票)
1524.  レヴェナント 蘇えりし者
ディカプリオも本当にガンバってるのはよくわかるんですけどねー。しかし何と言ってもあの、クマですよ、クマ。あのクマに何か賞をあげて欲しいですねえ。CGであったとしても。。。思えばあの、クマが人間を襲う映画のはずなのに全く襲ってる感の無かった『グリズリー』(76年米)。せっかく一部のシーンで本物のクマを登場させても着ぐるみクマさんが映画の印象を一変させてしまう『リメインズ 美しき勇者たち』(90年日)。死屍累々たるクマ映画の世界に、ついに驚くべき作品が誕生し(クマ映画じゃないけど)、これまでの数々の無念を晴らしてくれました。 このクマシーンに加え、驚かされるのが長回し撮影。そんでもって、被写体に接近して舐めるように撮影するカメラの肌感覚に、ゾクッとさせられます。 でまあ、そこまでの映画、というか、復讐のためのサバイバル、舞台は壮大ながらオナハシは小さいもんで、ちょっと収まりが悪いのですが、それでも観る者を圧倒するには、充分な作品と言えるでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-12 16:46:15)
1525.  ドラキュラ'72
時は1872年。映画冒頭いきなりドラキュラとヴァン・ヘルシングとが死闘を繰り広げており、一体どれだけ仲が悪いんだよ、と。 クリストファー・リー(ボケ)とピーター・カッシング(ツッコミ)がやり合う中、ひとまず決着がついて、ここでようやくタイトル。画面が上がっていき、タイトルの背景に空が映し出されると、そこには飛行機が。と言う訳で、100年後の1972年が、本編の舞台。バカそうな若者がワンサカ出てきて、良くも悪くも70年代。こんな時代にドラキュラ爺さんが復活してきたって、さぞかし居心地悪かろう、と思うのですが、弟子筋らしきヤツ(その名もアルカード! ビートルズに対する「ずうとるび」みたいなもんだな、きっと!)に否応なく復活させられてしまい、本人も、ヘルシングの子孫を抹殺できさえすれば、時代の違いなどにはあまり関心が無さそうなので、かくして、変わり映えのしない、ドラキュラ対ヘルシングの一騎打ちへ。 まったりとした展開ながらも、両者が死闘を繰り広げるクライマックスはそれなりに見応えがあり、特にここでC.リーがボケ、P.カッシングがツッコミ、という点を念頭に置いてこの死闘を見ると、数倍楽しめること請け合い。 ・・・というのはマチガった楽しみ方ですが、いずれにせよこういう、近代社会の中にひっそりと古風な怪談が息づいている、ってのは、何だかイイもんです。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-08-12 15:03:44)
1526.  女囚さそり けもの部屋 《ネタバレ》 
だいたい一作目からメチャクチャなシリーズではありましたが、3作目ではもはやシュールとしか言いようの無い領域へ。 第1作とは、ムショ内とシャバとが逆転したような按配となっていて、映画開始段階ですでに主人公はシャバに出ており逃亡中の身、艱難辛苦の末にムショに戻って復讐を果たす。何もそこまで裏返しにしなくとも、と言いたくなるくらい、裏返ってます。 そんでもって、いきなり逃亡中の「さそり」こと梶芽衣子を発見した成田三樹夫、首尾よく逮捕するも、逆襲にあって腕を切断されてしまい、復讐を誓う。もはや羅城門の鬼ですね、これは。 逃亡を続ける「さそり」を待ち受ける様々な出会い。野坂昭如の「マッチ売りの少女」みたいな娼婦たちの哀切があって、実際、ラストに炎上シーンもあったりするのですが、比べ物にならないくらいの大炎上、燃え方がちょっと半端じゃないもんで、いやはやビックリします。どこでどうやって撮影したんですかね、これほどまでにワケのわからないムチャクチャなシーンを、これほどまでにガンバって撮影した意気込みには、頭が下がります。 そういった事も含め、全体的にシュール。悪い夢に出てきそうな映画です。あの「さそりぃぃぃぃ」という呼び声が、耳にこびり付いてなかなか離れません。。。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-08-12 14:10:36)
1527.  不良番長
近年、昭和がイカしてた時代であるかのように吹聴され、それも80年代のバブルこそがイカした昭和だ、みたいな風潮があるけれど、いえいえ、本当にイカしていて本当にブッ壊れてたのは、70年代だと思います。その壊れ具合がよくわかる一例がこの、東映一のシリーズ作品数を誇る『不良番長』。製作はまだ1968年ですから、実は60年代末期からすでに、ブッ壊れ始めてたんですねえ。 不良番長こと神坂弘を演じるは、もちろん梅宮辰夫。どう見たって、不良にも番長にも見えないんですけどね。スーツ着てたりなんかすると、会社の重役みたいにすら見えてくる、妙な貫録が。 その彼がチンピラどもを引き連れて、まー、ロクなコトをしません。いきなりのアベック襲撃に始まり、やりたい放題のオンパレード、悪辣の限り。しかしカメラが回っているからこの程度なのであって、カメラの無いところではこの出演者たち、何をやってたのか想像もつかぬ・・・という、映画の存在自体が不良の極みみたいな、悪い意味で「伝説のシリーズ」となっちゃってます。 で、この不良軍団が、ヤクザの抗争に参入し、クライマックスでは単車をブッ飛ばし、トラックで突入し、しまいにゃマシンガンを乱射。一体どうしてこんなコトになってしまったのか。それはひとえに映画自体が「不良だから」。これぞアナーキズムの極致、ナンセンスの極致。こんなのホメようがない、という最上のホメ言葉を贈るしかありません。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-08-10 17:47:37)
1528.  ひかりごけ
原作読んだのも随分昔で、今、手元に本が無いもんで映画との比較も出来ないのだけど(それはつまり、私にとっては原作はあまり強い印象を残すものではなかった、ということでもあるのだけど)、映画がちょっと舞台劇を思わせるのは、原作が(上演を前提としないながらも)戯曲形式をとっていることと関係があるのでしょうか。 雪に閉ざされた洞窟での、飢餓、そして食人行為。舞台となる撮影セットは大変よく出来ている、とは思うのですが、それでも妙に明るかったりしてちょっとスタジオっぽさが出てしまうのは、残念な気もします。ただそれも、物語が佳境に入ってくると、あまり気にならなくなってきますが。 生き延びるために仲間を喰うことは罪なのか、と言う問題は、突き詰めると人間の原罪に辿り着く。それが罪だとしても、誰がそれを責めうるのか。 ってのが、後光のような緑色の光で示されて、実際にこれを映像で見せてしまうのは何となく理屈っぽく説教臭い感じもするけれど、荘厳な宗教劇を見ている気分にもなってきます。 それを支える音楽が、大御所、松村禎三。素朴な響きのテーマ曲が胸を打ちますが、一方、クライマックス等で流れる密度の高いオーケストラの厳しい音楽は、ん?これはもしかして、自作の交響曲第1番の流用ですかね。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-31 21:26:43)
1529.  GONIN サーガ
これを、第1作の設定を上手く活かしていると見るか、それとも第1作に寄りかかり過ぎていると見るか。 第1作が、登場人物の行く末を様々に描いてみせ、その中にはホラーテイストまであったりして、欲張りな分、雑多な印象もありましたが、本作は割とまとまっていて、それが逆に物足りなくもあります。 竹中直人の存在だけは、今回もホラーでしたけれども。 終盤、やや弛緩したような感じもする上、カタルシスもやや乏しいのですが、それは映画がある方向に向かって進んでいくからで、その「方向」とは、「第1作に向けて時間を巻き戻していく感じ」なんですね。だから、やっぱりラストはそうなるよなあ、と。そして例のテーマ曲を背景に、夜の東京が写しだされて、映画は幕を閉じます。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-11 22:02:16)
1530.  龍の忍者
真田サンが主演、ということになってはいるものの、開始から30分近く待ってようやくオハナシに絡んできます。それまではジャッキー・チェンの偽者みたいなヤツの活躍を見せられ続けてしまうのですが、このヒトがなかなかの腕前で、悪くないんですね。もしかしてアチラにはジャッキーレベルのヒトが沢山いるんですかね。 もちろん我らが真田サンも負けてはおらず、日本代表のニンジャとして、素晴らしい身のこなしを披露してくれます。とは言っても、ちゃんと顔が写ってないシーンはやっぱり代役なのかなあ、とも思いつつ。それでも何でも、真田サン頑張れ~とついつい力が入っちゃうし、真田サンもそれに応えて大活躍。大活躍するにつれ、ストーリー性もどんどん希薄になっていって、最後の方はもう、どうでもよくなってくるのですが。もはやニンジャなんだかどうなんだかもよくワカランけど、それはすなわち真田サンのアクションが本場カンフーの中に完全に溶け込んでいる、ということで。 しかしラストにあんなオチが待っているとは。悔しい、実に悔しいけど、大笑いしてしまいました。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-11 21:45:55)
1531.  悪霊島
金田一耕助のトレードマークたる「モジャモジャ頭」は、イメージとしては「ボサボサ頭」を連想するのですが、この鹿賀丈史の、人工の極みのような立派なアフロを見せられると、確かにこれこそがモジャモジャなのであって、もしや私は石坂金田一に間違ったイメージを植え付けられていたんだろうか、などと思ったりも。 それはともかく、この、悪霊島。なかなか凄惨な死体の描写があったりもしますが、当時の宣伝から受けた印象ほどにはオドロオドロしい作品でもなく、私はどっちかというと、島のノンビリした雰囲気とか、フェリーが着いた時だけ船着場が人でごった返す様とかが、風情があって、なんかイイなあ、と思っちゃうんですけどね。 まあ、事件自体は、大した事件でもなし(笑)、謎解きとしてもアッサリしてますが、鍾乳洞のシーンなどは、ロケ撮影でこれも雰囲気が出ていて。 昔見た時にはもっとヘンな映画のようにも思ったのですが、一体自分はどの辺りをヘンだと思ったのか、不思議になるくらい。 音楽監督はバリバリの現代作曲家、湯浅譲二。なかなかヘビーで聴きごたえがありながらも、前に出過ぎず映画にマッチした、絶妙な音楽になってるんじゃないでしょうか。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-11 10:33:33)
1532.  ゴージャス
ラブロマンス路線、ではありますが、ジャッキーもそこそこのお歳なもんで、ちょっと「父と娘」のような関係も感じさせます。片や、プレイボーイと言うにはあまりに落ち着いた金持ちのオッサン、片やこちらはあまり落ち着きがあるとは言えない、庶民の代表みたいな娘。 物語の上では、そこに多少アクションが絡む、という程度で、「危機一髪、絶体絶命」みたいな要素はあまり無い(悪人と呼べる人もいない)のですが、しかしそのアクションシーン自体は、スポーツライクにとことん展開されて、たっぷりと楽しむことができます。 主人公がトレーニングして強くなる、というのはカンフー映画の定番ですが、本作ではそれを、恋愛模様の中に自然に溶け込ませているのが、ユニークなところ。 それにしても、発泡スチロールだけじゃなく、ビンを海に流すのも立派な不法投棄だろ、と思ってしまうのですが、映画の中ではそれが重要なモチーフになっているから、まあ、よしとしましょうか。変に表面だけの環境問題を映画で取り上げるから、こちらもつい不粋なコトを言ってしまうのです。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-10 10:19:36)
1533.  犬死にせしもの
このカントクがまたワルい人で(そんなこと皆知ってるって?)、テレビ番組出演時にこんなコトを仰ってました。いわく、映画でオシッコするシーンは普通、チューブを取り付けてそこから水を出して撮影するもんだけど、本作ではそんなもんいらんわい、と、今井美樹にホンマにやらせた。まあ、後で泣いてましたけどね。だとか。 アレ、木曜洋画劇場で放送されてた時(いつの話だよ)にそんなシーンあったっけ?と思ったのだけど、テレビだからカットされてたのか、単に私が気付かなかったのか。だって、このシーン、そんなにオシッコ感、ないもんね。 →こういうコトを今さら嬉しそうに書く私も、相当のワルかもしれません。いずれにしても、一番ワルいのは、そんな邪魔な所に立ってる佐藤浩市じゃなかろうか。 ってな訳で、そんなカントクの映画にはワルい点でも付けて成敗しなきゃいけないところですが、それが出来ないんです、困ったことに。この作品のエネルギッシュさには、タジタジとなってしまいます。元気どころの俳優集めて、小船で海を駆けめぐらせ、なんか生命力なカタマリのような作品になってます。 昔どこかで「叫ぶシーンなどが多く、セリフが聴き取りづらい」という批判を読んだ気がします。確かにその通りだと思う。もう少し気を使って欲しかった。でも、そういう部分にも、枠にはまらない豪快さ、ってものが感じられるのも事実ではあるんですよね。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-10 09:27:52)(良:1票)
1534.  柳生武芸帳(1961)
オープニングの映画会社のロゴ、「ニュー東映」ってのがなかなか珍しくって、お釣りにギザ付10円玉が混じってたときのように、ちょっと得した気分。 しかし要するにこれっていわゆる「B級映画」ってやつ?などと思うと、東映時代劇よりエキストラが少ないんじゃないの~とか、スタジオ撮影なのになんでこんなに吐く息が白いんだ、とか、変なコトが気になってきたりもします。 それはともかく、物語はというと、柳生武芸帳(?)の争奪戦、みたいなオハナシで、武芸帳への関心がイマイチ薄そうな柳生十兵衛はあまり物語に関係無さそうなのですが、一応、主人公。演じるは、何と言ってもこの人、近衛十四郎。何かにつけて、よく分からない高笑いを繰り返しても、不自然ではない、というのがこの人の持ち味です。それにしてもなぜ、高笑いばかりしてるんだろうか。 あったはずの武芸帳(?)が行方不明になったり、色々と事件が起こりますが、最後は何と言っても十四郎アクションが炸裂。多少投げやり気味のワイヤーアクションなんかもあったりして(いやもう、これで充分です)、外連味もたっぷり。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-07 22:58:16)
1535.  リサと悪魔
主人公がツアーの最中に道に迷い、たまたま乗せてもらった自動車の一行とともに、謎の邸宅に辿り着く。彼女は再三、別の女性と間違われるが、それは一体、誰なのか。 という謎めいた物語は、最後までよくわからんまま、だけど独特の雰囲気があって、謎が謎のまま、だからいい。唐突に殺人が繰り返された挙げ句、ある種の真相のようなものは(ある程度)明らかになるけれど、決してスッキリはさせない、あくまで謎は謎のまま。 オルゴールだとか、壊れた懐中時計だとかいったアイテムが繰り返し登場し、いかにも曰くありげな世界を作り上げてます。そして、アヤシい人間関係。彼女がしばしば間違われる「エレナ」とは一体、誰なのか。 ってのはいいんですけど、ラストの飛行機のシーン、必要かなあ。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-06 23:19:31)
1536.  ストリートファイター(1994)
格闘アクションという点では、もう少し危険さを感じさせるスタントを見たいところではあるんですが。 でも、なんか、ゲームのキャラ(だと思うがよく知らん)を何組かに分けて、適当に行動させ適当に登場させることで、結果的にはアクションにも視点にも変化が出ていて、コレ、悪くないと思うんですけどね~。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-04 13:19:19)
1537.  鉄砲玉の美学 《ネタバレ》 
とある関西の暴力団が九州進出を狙うにあたって、チャカと100万円を持たせた若造一匹、宮崎に送り込む。若造はどうせ現地の暴力団とトラブル起こして殺されるから、それを口実に組織として九州に乗り込もう、という寸法。そこで白羽の矢が立ったのが、テキ屋でインチキ商売している、渡瀬恒彦。 作中では、彼が宮崎でグダグダな生活を送る様が描かれていて、普通のヤクザ映画のような派手な抗争はありません。早口の関西弁をまくし立て、時に狂犬のような表情を顕わにしつつも、散財しながら気儘な日々を送る彼。 そんな彼の日常の裏で、組織は組織の論理で動いており、何も知らない彼は気がついたら追い詰められた存在となっていて。 せっかくの拳銃も出番がないまま、結局はロクな使い方をせず、自らの破滅への引き金を引く事になってしまう。 タイトルは「鉄砲玉の美学」ですが、これは一種の皮肉なのか、鉄砲玉は鉄砲玉として死んでみせて初めて存在価値が出る。鉄砲玉が帰ってくることなど許されない。 鉄砲玉になりきれなかった、しがないチンピラのお話でした。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-04 10:22:39)
1538.  ハイランダー2/甦る戦士
先日はハイランダー2を見てるつもりで実はハイランダー3を見ていたことに、見終わるまで気付かなかった、という大失態を犯してしまったので、気を取り直して、今日は「これはハイランダー3なのだ」と思いながらハイランダー2を見ることにします(?)。 と思って見ると、ああ、3本目に至って、第一作から本当に遠い世界に来ちゃったなあ、と。いや実際はまだ第2作なんですが。 冒頭こそ「神々の黄昏」が鳴り響いて、いかにもソレっぽい雰囲気だけど、何程もしないうちに、スネークことカート・ラッセルがここにいないことが不思議なくらいの三流感が溢れてきて。 その割には、列車を用いたなかなか派手なアクションをやってみせたりして、手が込んでます。 ショーン・コネリーも、こんなところで一体、何やってるんでしょうね。ボンド役さえオサラバしたらもう、何でもアリ、自由を謳歌しているようです。 という訳で、滅茶苦茶で意味不明なんですが、妙に手が込んでる。カルト作になる条件は、一応、備えているかな、と。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-02 23:01:01)
1539.  帰ってきたドラキュラ
1年前にドラキュラを倒したはずなのに、再び惨劇が繰り返され、司教がドラキュラ城に出向いて封印の儀式を施す。しかし結局は司教一行が足を運んだが為に、ドラキュラが蘇っちゃう皮肉。 じゃあ、ドラキュラがまだ復活してなかったんだったら、あの冒頭の犠牲者は何だったんだよ。とか言うことはこの際、どうでもよくって。この後、映画の半分くらい、何も起きずにズルズルとオハナシが進んでしまうことの方が、問題。 しかし、色彩的な映像が目を引いて、何も起きないながらも結構、惹きつけられます。いよいよドラキュラが暗躍し始めても、これまたやることいちいち、スローモーなのですが、それがドラキュラらしさでもあって。じわじわと迫ってこられて、なぜか逃げられない、という恐怖。いや、所詮はクリストファー・リーのジジ臭い顔なので大してコワくはないけれど、あの「血走り過ぎた目」の描写などで、映画の色彩が活きてます。 家々の屋根を舞台にしたシーンなども、何となく現実離れした感覚があって、なかなか悪くありません。 音楽も映像にピタリと合わせていて、キマってるし。 最期はちと、おマヌケでしたけれども。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-28 23:07:06)(良:1票)
1540.  女囚701号 さそり
「悪いコトをした人はこういう所に入れられるんだよ」と子供を脅すための映画ですね、これは。と言いつつ、子供には見せ難いシーンも多々ありますが。それに、ここまでぶっ飛んでるとイマドキの子供はさすがに真に受けず、脅しにならないですかね。 作中の描写は「刑務所」というよりは殆ど「地獄」で、実際、女囚の一人がオニみたいなヤツに変化します。ありとあらゆる事が起こりうる世界。リンチ・流血は日常茶飯事で、脱ぐだの脱がされるだのに至ってはもはや些末事に過ぎません。さあ、頑張ってついていきましょう。 過去の経緯の描写が「回想シーン+解説」で済まされてしまっているのは、多少物足りないんですが、過激な描写でインパクトを補っており、主人公のセリフを絞ったハードボイルド調の作風にもマッチしているとも言えます。 それに何と言っても、作品の節々で登場する、梶芽衣子が長い髪越しに睨みつける、あの表情。この表情こそ、本作の代名詞と言ってもいいでしょう。終盤における、死神のごとき黒ずくめの扮装の内側にも、あの表情が潜んでいるのだ、と思わせて、ゾクリとさせます。 ところで、伊達三郎さんが出演しているのを見ると、ああ、前年に大映が倒産したんだっけ、などとも思ったり。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-06-27 09:39:26)
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