1541. ガッジョ・ディーロ
ロマが描かれた本作は「黒猫・白猫」の突き抜けたハチャメチャさは無く、楽曲も今一つ。ウルルン滞在記のような物語に惹かれる事も無く。理不尽な仕打ちを受けている事実を知ったところと素人さんとは思えなかったイシドールを演じた役者さんに加点。 [DVD(字幕)] 6点(2019-02-14 14:09:47)(良:1票) |
1542. 誇り高き男
初見。何十年ぶりかで聞いた母が大好きな口笛の曲はやはり名曲で染み入りました。お目当てロバート・ライアンの正義に於けるご都合主義を全否定する孤高の保安官は素敵だったのですが、盛り上がりに欠ける物語が彼とも名曲とも釣り合わず何とも歯痒く残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2019-02-12 00:01:16) |
1543. ダラスの熱い日
《ネタバレ》 ロバート・ライアン目当ての鑑賞。バート・ランカスターとの共演も印象薄く残念。ケネディ暗殺の仮説に基づく陰謀話で動機が曖昧なものの、さもありなんと思える内容。警護のお粗末さ(ホントに?)に唖然となる。関係者18名の不審死(ホントに?)に「責任者出てこい」と言いたい。2039年真相が明かされる日を待つことにします。 [DVD(字幕)] 6点(2019-02-06 02:08:00) |
1544. そして、神はカインに語った
《ネタバレ》 マカロニウエスタンで主役且つ善玉のクラウス・キンスキーの貴重な姿が見られます。無実の罪を着せられた(詳細が96分版ではカットされている気がして非常に残念)男が復讐を果たす物語。雑魚キャラ・中ボス・ラスボス全ての悪玉が話にならない程弱過ぎて呆れるのですが、異様な程物静かなキンスキーが段々とホラー作品の殺人鬼に見えてきて(赤シャツが強烈)見応えがありました。余人にはこのテイストは出せません。異名通りの「怪優」キンスキーがお好きな方にお勧めの一品。なかなかに渋いタイトルの意味を考えているのですが、聖書創世記でのカインの話で、殺人を犯した者は逃亡者として彷徨い歩きこの地上では安らぎのない人となるという事を示しているのだと思います。ジョン・フォード監督作「ハリケーン(1937)」を思い起こさせる鐘の音も印象深い演出です。 [DVD(字幕)] 6点(2019-02-06 01:24:49) |
1545. 天国は待ってくれる(1943)
ヘンリーの一代記は地獄に堕ちる事は何もしておらず、とりたててドラマチックでもなく、笑えるところも少なく抑揚に欠ける作品。ヘンリーのいとこやマーサの両親の心中を思うと、人はその生涯で誰かをこっぴどく傷つけているのだなぁと実感させられる。 [DVD(字幕)] 6点(2018-11-17 23:10:58) |
1546. 陽気な中尉さん
モーリス・シュバリエ「昼下がりの情事」の滋味深い父親役からは想像がつかない能天気、もとい、ご陽気なキャラクター。物語も他愛なく記憶から直ぐに消えてしまいそう。ただ一点、クローデット・コルベールとミリアム・ホプキンスのビンタの応酬シーンは大変貴重なシーンで印象に残ります。男前な潔さだったクローデット・コルベールに点数の全てを [DVD(字幕)] 6点(2018-11-12 16:30:34) |
1547. Mr.ホームズ 名探偵最後の事件
《ネタバレ》 93歳のシャーロック・ホームズが衰えに苦悩する、思ってもみなかった展開。とってつけた感がある日本のエピソードが物語の中で浮いているのが残念。目元がジョン・ハートにソックリなイアン・マッケランは風格ある映像に映える佇まいだった。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-10-31 15:10:06) |
1548. ガスパール/君と過ごした季節
他人の痛みを知る者同士寄り添って生きる姿が風景同様カラリと描かれている。野暮を承知で言うならばコソ泥行為はやめて欲しかった。 [DVD(字幕)] 6点(2018-10-31 14:37:57) |
1549. 浮き雲(1996)
《ネタバレ》 失業した夫婦それぞれの求職過程でドツボにはまってゆく姿が身につまされる。二人と違ったのは戦力外通告を受けた事と一人であった事。ホッとした結末に、自分を憐れむ事無く山あり谷ありの毎日を過ごせば良いと思わされる。 余談ながら、カウリスマキ作品には接客という概念がないのかと常々感じるところで、本作でも他作よりほんの少しましと言う程度。こちらでは自動販売機でもお愛想を言ってくれるのに。 [DVD(字幕)] 6点(2018-10-31 14:15:01) |
1550. 中国の鳥人
《ネタバレ》 地球の広さを実感させられる雲南省の光景は一見の価値あるものの、ヘルツォーク作品に見られる狂気を孕んだ迫力は感じられない。貴石・鉱石をめぐるビジネスものかと期待を寄せたのですが。珍道中コメディ、ロマンス、自然と文明の共生の何れもが中途半端な描写であり、とってつけた感が強い暴力描写に辟易。♪♪きっと今は自由に空も飛べるはず♪♪ が浮かんだ鳥人伝説にも惹かれるものがなかった。一方で和田が30年後に妻子を連れて訪れたというエピローグに、商社マン若き日の物語の一つであり、他に幾つも物語を作って定年まで勤め上げたのだろうか。村の開発に残りの人生を捧げた氏家に何を感じたのだろうか。余韻が残ります。 [DVD(邦画)] 6点(2018-10-29 00:02:06) |
1551. クリスマス・ストーリー
存在感で作品を支配していたマチュー・アマルリックは香川照之が思い浮かんだ芸達者ぶりが鼻についてしまい残念。家族の愛憎劇は、一人っ子の身には少し眩しく映ったものの切れ味に欠けるダラダラした展開に画面に集中出来ない。 「恨み骨髄」が浮かんだ骨髄移植。骨の髄まで沁み込んだ母親への愛情も一緒に注入されるのだろうと思わされるシーンで点数の全てを。 [DVD(字幕)] 6点(2018-10-10 11:40:28) |
1552. スターリングラード(1993)
只々悲惨な地獄絵図にグッタリ。空調の効いたリビングで鑑賞し、子供達と夕食(クリームシチュー)を摂り、お風呂上りにレビューを投稿。ありがたさを思い知る逸品。 [DVD(字幕)] 6点(2018-09-17 21:55:40) |
1553. スモーク(1995)
14年間写真を撮り続ける理由が最後になってやっと分かる。映像だけで充分で語りは不必要だったと。消えない過ちを背負いながらも生きてゆくのに人情は不可欠な事を実感。不屈の苦労人 ハーヴェイ・カイテル 圧倒的な存在感の一品。 [DVD(字幕)] 6点(2018-09-17 08:23:13) |
1554. 王子と乞食(1977)
《ネタバレ》 初見、原作未読。リチャード・フライシャー監督による児童文学の実写化作品。童話としては超一流のスタッフ・キャストを起用した贅沢極まりないもの。 「わが命つきるとも」のエピローグが浮かんだイングランド王室が舞台であり、主人公エドワード6世が父であるヘンリー8世からどのような帝王学を施されたのか描かれておらず、トムと入れ替わった後に「私は王だ」とひたすらに連呼するだけなのに白けてしまう。ジョージ・C・スコットをはじめ名優達は存在感たっぷりなものの誰にも惹かれなく残念。トムの目を通して民の事など頭の隅にもない王室の有り様が印象深い。架空の国の物語であれば素直に楽しめた気がする惜しい一品。 [DVD(字幕)] 6点(2018-09-15 01:38:11) |
1555. ジュピターズ・ムーン
シリア難民への対応。共に身勝手なシュテルンとラズロの心変わりと対決模様。神を象徴しているかのような宙を浮遊するアリアン。絵的には観るべき点があったものの、ラストシーンを眺めながら結局一番言いたかった事は何だったのか?中途半端さにモヤモヤが残る。再見して考えてみよう、とは思えない残念な作品。 [DVD(字幕)] 6点(2018-09-03 00:37:39) |
1556. 地中海殺人事件
ジェームズ・メイソンの着こなしと立居振舞に、プライベートでの本作のような貴族的な暮らしを思い巡らしてウットリしただけの作品。何の見せ場もない平板な役柄で腕の見せようがありません。謎解きが無理筋なのがいけません。犯行動機がお粗末なのが一番いけません。目を見張ったジェーン・バーキンの変身ぶりに+2点。 [DVD(字幕)] 6点(2018-09-02 00:33:34) |
1557. 青の寝室
《ネタバレ》 監督・脚本・主演のマチュー・アマルリックと実生活で彼と10年来同棲しているステファニー・クレオのベッドシーンに二人の神経を疑い目を背けてしまう。幼い愛娘を持ちながら不倫に走った男の心模様はそこそこ見応えあるものの、女のロボットのような無機質さに白けてしまう。真相は藪の中の結末がもどかしいものの、「あなたの番よ」がサスペンス色を盛り上げてくれた。6点の基準そのままの作品。 [DVD(字幕)] 6点(2018-08-03 14:39:21) |
1558. 名誉と栄光のためでなく
ロブソン監督作という事で鑑賞。アンソニー・クインにしてもアラン・ドロンにしてもジョージ・シーガルにしても監督ならではの男気が不足しており惹き込まれない。国が独立を果たす為にどれ程の血と涙が流れなきゃならんのかという思いはあったもののアクションものとして気楽に楽しめた作品。 [DVD(字幕)] 6点(2018-07-21 21:04:06) |
1559. 喝采の陰で
アル中(アル・パチーノ中毒)の私が、こういう役のパチーノは観たくないとスルーしてきた本作。五人の子供達(内、四人は妻の連れ子(内、父親が三人))の父親役として違和感はないものの、妻のキャラが犬畜生にも劣る産むだけ女だったのが致命的な平板な脚本のせいでパチーノならではの迸るような喜怒哀楽が観られず物足りない。特筆すべきは子供達。それぞれが情感豊かでとりわけ実子であるイーゴルにはホロリとさせられた。 若い頃に観ていたら「つまらん」と感じたに違いなくスルーして正解だった作品。 [DVD(字幕)] 6点(2018-06-01 15:28:42) |
1560. マッケンナの黄金
地球の原風景のような峡谷に目を奪われます。『インディ・ジョーンズ』と『黄金』を合わせたような物語。テンポが悪くイライラするところもありましたが、グレゴリー・ペックとオマー・シャリフの絡みを楽しく観ることが出来ました。本作のエドワード・G・ロビンソンはキャリアの終焉が近い事を感じさせられる物悲しいものがあり見たくなかった姿です。 [DVD(字幕)] 6点(2018-05-30 16:10:40) |