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やましんの巻さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 731
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自己紹介 奥さんと長男との3人家族。ただの映画好きオヤジです。

好きな映画はジョン・フォードのすべての映画です。

どうぞよろしくお願いします。


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人生いろいろ、映画もいろいろ。みんなちがって、みんないい。


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141.  摩天楼を夢みて
こういう映画を”傑作中の傑作”と言うんです。とにかく、役者のひとりひとりを際立たせ、それぞれに存分な演技をさせながら、映画として見事に統一感がとれている。デイヴィット・マメットの原作戯曲も素晴らしいんだろうけど、やはりここはジェ-ムズ・フォ-リ-監督の、どんな些細なワンカットでも人物をこれ以上ない構図に治めてしまう「天才」こそを賞揚しようじゃありませんか。とにかく、素晴らしい映画だっ!!
10点(2003-06-06 13:01:27)
142.  マッドマックス2
単なるアクション映画というより、アクション映画の概念を変えてしまった稀有な1本。ひとつイヤミなことを言わせていただくなら、この映画、ちゃんと劇場のシネスコサイズの大画面で見ないと、その真価はぜ~ったい分かりませんぞ! ワイド画面のローアングルで捉えられた、疾走する車やオートバイのほとんど官能的なスピード感覚。ここまで映像の隅々にまでエナジーとスタイルと作者の世界観が込められたものなんて、そうはないと思う。ジョージ・ミラーはこの時点で明らかに黒澤明に匹敵する仕事をした。大袈裟じゃなく、ぼくの生涯のベストのひとつです。
10点(2003-06-06 12:52:42)
143.  マイ・フレンド・メモリー
もう、圧倒的な素晴らしさ。松竹富士(もうなくなっちゃったけど)って映画会社の、それぞれ全然関係のない映画なのに『マイ~』と付ける、そういった一連の「感動作」シリーズ中でも、これはダントツに群を抜いて見事な映画です。ともに障害をもつ少年2人の友情物語という枠組みの中に、実に深い死生観や、「記憶し、その者のことを語り続ける限り、その者は“生き”続ける。そして『物語る』とは、そういった”語りつづけること”からうまれた」という主題(と、ぼくはこの映画から受け止めた…)を盛り込むなど、そんじょそこらの「芸術映画」なんぞよりずっとずっと高尚かつ思慮深いと思う。こんな悲しい内容だのに、柔らかなリリシズムとユーモアを随所に盛り込んだ演出が、これまた泣かせるのなんの…。主人公を演じた2人の少年はもちろん、シャロン・ストーンはじめ大人の役者たちも素晴らしい。特に『Xーファイル』からは想像もつかないジリアン・アンダーソンの、ペーソスあふれる姐御っぷりに拍手!
10点(2003-06-05 18:14:01)
144.  ボディ・ターゲット
ジャン=クロード・ヴァン・ダム作品中、確かに最も美しい作品。何と言っても、ロバート・ハーモン監督ならではのシャープな演出と画面構成のさり気ない才気にヴァン・ダムのアクションが映えて、ほとんど視覚的至福すら感じさせてくれる…とは、ちっとばかし大袈裟ですけど。ほんと、ハマッた時の彼の身体の動きは、ジーン・ケリー(!)に匹敵するんじゃないか。とにかく、単なるアクション映画以上の価値を見る者に与えてくれる作品として推奨いたします。《追記》 先日、ビデオが300円で投げ売りされていたので購入。あらためて見直すと、やっぱりこれが良いんですよ~。いわゆるハリウッドのアクションスターがおしなべて「肉食動物」系であるのに対し、ヴァン・ダムはどこか群れから離れた「草食動物」めいた趣がある。彼のアクションに攻撃性がどこか稀薄なのは、そのせいじゃないかな…。そして本作は、そんなヴァン・ダムのパーソナリティを最も見事に引き出したものであることを、再確認いたしました。よって点数も、8→10ということで。ほんと、ビックリするくらい美しい、そして愛おしい映画なんだけどなぁ・・・
[映画館(字幕)] 10点(2003-06-03 19:37:41)(良:1票)
145.  ポストマン(1997)
いろいろ欠点…というか、おっしゃりたいことはおありだろうと思います。が、ぼくはこの映画を高く評価したい。何なら、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』より何十倍も良いとすら、断言してもいい。ここには、ああいった誰にでもわかりやすい「良識」の代わりに、「世界は簡単に崩壊するが、その再生は容易じゃない」という苦い認識が語られるばかり。だから、郵便が当たり前のように届けられる世界の素晴らしさ貴さを、ここまで実感させてくれる「文明」批評作品も、そうはないと思う。あの、コスナ-扮する郵便配達人が「偽者(コピー)」なら、独裁者も(昔はコピー機のセールスマンだったという、原作にはない設定の見事さ!)「偽者(コピー)」でしかない。この「偽者」対「偽者」のドラマの持つ、多重性のラディカルさ。これぞ真の意味での偉大なポストモダン作品です。
10点(2003-06-03 19:18:45)(良:1票)
146.  フォー・ザ・ボーイズ
ベット・ミドラー、本当に素晴らしいですよね。何で一度も日本でコンサートやってくれないんだろう…。ともかく、彼女が自分のプロダクションこさえて、『ローズ』で一緒だったマ-ク・ライデル監督を引っぱりだして(監督は監督で、気心の知れたジェームズ・カーンと自分の息子を呼び出して)、もう、やりたいようにやったという感じが、やや暑苦しくもあるけど、素直に拍手してあげたいっす。特に、あのベトナム慰問シーンは、何度見ても感動させられるし。《追記》2005.1.11ビデオで久しぶりに再見。映画の中で、「あの二人なら、ボブ・ホープ&ビング・クロスビーを超えられる」というセリフがある。ぼくもまた、このベット・ミドラーとジェームズ・カーンのコンビなら、あの偉大なホープ&クロスビーを超えられる! と、本気で思ったのだった。それほどまでに、本作のミドラーとカーンは素晴らしい。とりわけミドラーは、本当に本当に本当にファビュラスでマーヴェラス!! …確かに映画は、時代の上っ面をなぞっただけの通俗的なメロドラマであるに過ぎないのかもしれない。けれど、人の心を癒し、なぐさめることもまた「娯楽」の効能であるのなら、これは間違いなく最高の「娯楽映画」のひとつだろう。ミドラーとカーンに敬意を込めて、あらためて評価を「8」から「10」へとさせていただきます。
10点(2003-05-31 12:42:09)(良:2票)
147.  ヴィデオドローム
クローネンバーグの最高傑作のひとつに、おいそれとした点数はつけられない。一応もっともらしい理屈は語られるものの、現実と妄想が一体となって世界が変調していくあたりのいい知れない恐怖は、確かに『ザ・フライ』以上。イッちゃってるよなあ。それ以上に、この現実に対するクローネンバーグの絶望と狂気の深さがひしひしと伝わってきます。最初に見たのが、輸入版(しかもダビングを重ねた劣悪なやつ)ビデオで、こっちの精神が変調するんじゃないかという戦慄を覚えたことを、鮮烈に記憶していることもあって…
10点(2003-05-30 18:25:24)
148.  ヒア・マイ・ソング
まるで期待せずに何となく見て、それが大当たりだったときの喜び。映画ファンの至福とは、こういう時をいうんじゃないかな。そして、この映画こそそういった至福の作品ではないでしょうか。クライマックスのスラプスティックな大騒ぎも大好きだけど、伝説の歌手を探してアイルランドの田舎を主人公が右往左往するあたりの、不思議な詩情ときたらもう絶品! ピ-タ-・チェルソム監督、これ一発で生涯付いていこうと心にきめました。本当は10点満点でもいいんだけど、他のレビューでも連発してるんで、ここはグッとこらえて… 《追記》相当昔に書いたコメントだけど、我ながらなんで点数出し惜しみしているのかワカラン(笑)。もう随分と再見していないけれど、あまりの多幸感にナミダが出てきたほどだったあの時の心もちは、今も鮮明に憶えている。ネッド・ビーティ生涯のハマリ役と、デイヴィッド・マッカラムの晩年の雄姿と、タラ・フィッツジェラルド嬢のキュートさ(と、惜しげもなく披露してくれたオッパイの記憶)ともども、あらためて満点献上です!
[映画館(字幕)] 10点(2003-05-30 17:15:40)
149.  パーフェクト ストーム
現代における真に叙事詩的作品。実話を基にしたあくまでシンプルな物語が、逆に人間対自然の絶望的闘争という神話的構造を際立たせている。そしてそれを実現し得たのが、あの畏怖すべき荒れ狂う海というわけで、CG映像がこれほど作品に貢献している映画もないと思う。たぶんペ-タ-ゼン監督の力量というより、何か奇蹟のような力が働いたとしか考えられない…。とにかく、ジョージ・クルーニーとメアリー・エリザベス・マスラントニオが霧の海上で語り合う場面の美しさや、ダイアン・レインの出演場面の素晴らしさなど、信じられないくらい見事な作品じゃないですか。だのに、何でこうも評価が低いんだ… 。(11/17追記)先日のTV放映で改めて見直しました。小さな画面と細かなカットが気にならないくらい、やはり見入って、最後は深く感動されらた次第。間違いなくこれは『Uボート』を凌ぐペーターゼン監督の最高作であり、ここ数年来でも最も素晴らしいアメリカ映画です。皆さんの低評価にもめげず(涙)、再度コメントさせていただきますっ!
10点(2003-05-30 15:43:35)
150.  夏の嵐(1954)
個人的には、ヴィスコンティの最高傑作。いや、単に「傑作」と言ってしまってはあまりに味気ないな。これはこの巨匠が作り得た最高の「愛(について)」の映画と言い換えましょうか。全編にわたって人間の情念がうねり、息苦しいまでの官能に満ち満ちている。ラストのアリダ・ヴァリ扮するヒロインの眼差しに何も感じない者がいたとしたら、それは映画の敵であるばかりでなく、人としてももう一度出直してこい! と言ってあげるべきでしょう。ジャン・ルノワールの『黄金の馬車』と双璧を成す、狂おしいまでに偉大な真の「ドラマ」だと思います。
10点(2003-05-30 11:27:09)
151.  ナチュラル
他の映画になら何を言ってくださっても結構なんですが、この映画だけにはアタシャ身体を張ってでも守り抜く覚悟。もう一体何度これを見直し、その度に感動を新たにして、生きる糧を得たことか…。マーク・トウェイン以来のトール・テール(ホラ話)の伝統と、野球の持つ独特の精神性、そしてグッド・オールド・デイズへの郷愁が渾然となって、何と香り高く美しい、ノーブルな作品へと昇華したことだろうと、小生、見直すたびに感歎・感動しきりなのであります。そりゃあ、欠点もあれこれ指摘はできるでしょう(もっとも、欠点のない映画がもし存在したとして、それはきっとおそろしく退屈で鼻持ちならない代物だと思うけど)。テンポがゆるすぎるとか、長ったらしいとか、ヒロインをグレン・クローズにやらせるな(!)とか。しかし、そういった欠点すらもぼくには愛しい。本当にこれは、わが生涯の1本であります。そう、1980年代以降、これを越える「傑作」は何本も登場してきたかもしれない。けれど、「アメリカ」という国と人の〈精神性〉の最も愛すべき部分を描いて、これ以上の「美しさ」を持った映画が、果たして何本あったでしょうか…。《追記》先日も再見。もう、50回以上は見ているかな。最初の方で、ジョー・ドン・ベイカー演じるベイブ・ルース風強打者と主人公が野球対決する。その一連のシークエンスに、またまた陶然となる。黄昏れ近い田舎町の空気感、移動遊園地のたたずまい、そして、手に唾してバットをにぎるベイカーとレッドフォードの投球フォームの「完璧さ」…。やっぱりこれは、ぼくにとって最高の「アメリカ映画」です。
[映画館(字幕)] 10点(2003-05-30 11:11:48)(良:3票)
152.  ホーホケキョ となりの山田くん
見終わった後、しみじみ幸福感にひたっていた自分。だのに、しばらくして大多数の人から総スカンだと聞いた時のショック…。やはりここでもそうだったのですね…。しくしく。思うに、これは映像表現もさることながら、アニメというもののスタイルそのものの革新をめざした相当な「野心作(!)」じゃあるまいかと。例えば同じ4コマ漫画によるアニメ『サザエさん』にしろ、ちゃんとドラマ(物語)があるでしょ。けれど『山田君』の場合、通常言うような物語ではなく、俳諧の精神そのものをアニメで表現しようとした。そしてそれは、見事に達成されているとぼくは思うのです。日本人が自らの「日本」というものを見失っている現在、「日本人らしさ」とは何かを、その良い面も情けない面もすべて含めてこの映画の中にあります。うん、やっぱり、稀有なる逸品じゃないですか!
10点(2003-05-29 16:05:53)
153.  トカレフ(1994)
今のところ、阪本順治監督の最高傑作だとぼくはかたく信じています。ここまでストイックで空虚な、殺伐とした「風景」を日本の風土の中に表出した映画は、空前絶後じゃありませんか。そして、ただ殺しあうことでしか接点を持ち得ない男たちの孤独と狂気を、どんなに乾ききった世界でも生きていく女というものの強さと残酷さを、こんなにも直截的に描ききった映画も、そうはない。故・淀川長治氏がかつて「この監督はモダン溝口健二になる」と阪本監督のことを評したそうですが、まさにナットク! の恐るべき作品だと思います。
10点(2003-05-29 15:33:29)(良:1票)
154.  デッドマン(1995)
ジム・ジャ-ムッシュ監督のひとつの到達点だと思う。これだけの深度を持ちながら、しかも軽やかな作品を作り得るのは、たぶんジャームッシュならではじゃないかな(アキ・カウリスマキ? いやいや、彼の映画は良くも悪くも通俗的ゆえに、「哲学」の表出には向いていない…)。ジョニ-・デップ扮する主人公が、少しずつ生者から死者へと移りゆくさまの、何という美しさ。これが映画の詩というものじゃないかな。感動しました。
10点(2003-05-29 14:49:39)(良:1票)
155.  太陽の王子 ホルスの大冒険
今は昔、小学校の校門前でおじさんがこの映画の鑑賞券をタダで配ってたんです。で、町の公民館で見たのだけど…正直、当時10歳のガキにも衝撃的だったなあ。今まで見てきたマンガ映画やテレビのアニメとも全然違う、その質の高さと新しさがビシバシと感じられて。続けて2回見たこと、そしてヒルダというヒロインに、幼心に”恋”したことを…。確かに現在のアニメの方が、絵も、技術もこの映画より数段発達しているのかもしれない。けれど、ぼくは今でもこの作品がアニメのなかでは一番好きです、愛しています。先にご指摘があったけれど、同時期にやはり公民館で見た『雪の状王』と、ぜひ2本立てで劇場にて再見したいものです。ね、ご同輩!
10点(2003-05-27 20:30:16)
156.  ダイナー(1982)
小生にとって宝石のような、宝物の映画。これほど異国の青春群像に共感した記憶って、それまでも、たぶんこれからも絶無じゃないかな。とにかくひとりひとりのキャラがお気軽なようでいてそれぞれに鬱屈していて、でもそれをやりすごすだけの覚悟はあるっていう…何て分かってるんだバリー・レヴィンソンという奴は! まだフレッシュだったミッキー・ロークほか、今にして思えばキャストも豪華で役柄にピッタリ。特にケビン・ベーコンには強烈なシンパシーを抱いてしまった。良いですか、これが「青春」という厄介な代物を最もカンペキに描いた映画でありますっ!!   《追記》最近ビデオでまた見直して、思うところがあったんで少しだけ補足を…。この映画の青春群像は、すべて「昔こういう奴らがいてさぁ…」という(多分に誇張…ホラっぽさを交えた)想い出話風のスタンスというか、“距離感”をもって描かれている。そしてそういう話は、どんなにシビアなものであろうと、過去という時間がすべてを帳消しにし、「笑い」とともに語られるものなんである(日本の“落語”なんか、まさにそうでしょ)。バリー・レヴィンソンという監督さんは、どんな題材を描こうとも常にそうした“距離”の感覚を作品に導きいれる。そこから、「昔、こんな奴がいた。で、こういうことがあった。すると、…」といった、レヴィンソン監督ならではの語りのスタイルが産まれたのだった。ともすればそれを、冗長だのムダが多いだのと言われもするけれど、すべてが絶叫マシン的な速度と興奮ばかりをエスカレートさせるばかりといった昨今のアメリカ映画にあって、彼の作品は間違いなく「大人」の手になるものだ。何故なら、過去を「笑い」とともに振り返れるのが、「大人」なのだから。そんなレヴィンソンの語りのスタイルが、すでにこの監督デビュー作において、完璧に成立している。あらためて、ぼくはリスペクトを込めて讃えたいと思う。
10点(2003-05-27 20:16:21)(良:2票)
157.  関の彌太ッぺ(1963)
あ、こんな映画にもコメントが付けられるのですか。うれしいなあ。ほんと、素晴らしい映画ですもの。この頃の中村錦之助は、何と言うかオーラが全身から発散されていましたよね! そして、義理人情の日本的情念の世界を、花に託して語る極上のロマンチシズムときたら…。まだおぼこ娘の十朱幸代が、「旅人さん」と主人公に呼び掛けるシーンは、何回見てもウルウルしてしまいます。必見!
10点(2003-05-27 12:56:57)
158.  スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする
はっきり言って誰にでもおすすめ出来るという作品ではありません。が、狂気に侵され、その狂気の罠に捕らえられた者の孤独と絶望を、ここまで冷ややかに凝視した映画もないでしょう。一切の感情移入を拒みながら、人格崩壊の手前でふんばるかのように過去の再現に向かう主人公の姿は、やはり悲しく、痛ましい。その上で、やっぱりおぞましい…。クローネンバーグ、恐るべし。
10点(2003-05-26 16:38:00)
159.  スターゲイト
う~ん、確かに語り口の古臭さは認めるけど、逆にそれが魅力だってことないですか? CGだらけでスラッシュメタル風(?)めまぐるしいカット割りのジェットコースターみたいな映像ばかり見せられると、もうこんな愚直なまでにオーソドックスなテンポにゃ、退屈しか感じないんでせうか…。子供を亡くしたカート・ラッセルの軍人が、異世界の子供たちと心通わすあたりの展開は、定石ならではの良さがあったな。嫌味なヤッピー専門(?)役者ジェームズ・スペイダーをトッポい“善人”にしてみせたあのキャラも、ほんと好ましかったな。クライマックスの砂漠での戦闘シーンで、『アラビアのロレンス』など往年のスペクタクル映画への愛着を感じさせるエキストラの数もうれしかったな。…「トンデモ映画」の“迷”匠扱いされようと、俺だけは愛してるぜ、エメリッヒ!
10点(2003-05-26 15:40:22)(良:1票)
160.  スーパーマン(1978)
幼いスーパーマンが、中西部の田舎町で育つ場面の何という美しさ! ほとんどアンドリュー・ワイエスの絵画的風景とノスタルジックな情感豊かさに、思わずナミダが出そうになってしまった…(この部分が劇場版より長いヴァージョンがあるそうだけど、ぜひ見たい!)。そして、空を飛ぶ、というイメージを、この映画ほど優雅に、ポエティックに見せてくれる映画もないんじゃないかな。日本じゃ(本国アメリカでも?)大味なアクション監督と思われているリチャ-ド・ドナ-監督だけど、彼の映画には、どんな失敗作(『リーサル・ウェポン2』『ラジオ・フライヤー』…)にも不思議なセンシティビティーとロマンチシズムがあって、もっとその部分に光が当てられてもいいのになあ。とまれ、この『スーパーマン』は、ドナーの最もロマンチックな映画であります。
10点(2003-05-26 15:15:00)(良:2票)
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