141. シュリ
んー。確かに北朝鮮によるああいう活動がないとは言い切れないとは思うが、それにしてもリアリティが感じられなかった。特にオープニングの訓練シーン、やりすぎです・・・。主人公の男の気持ちは、けっこう伝わってきたけど。でも正直、「JSA」のほうが数倍面白かったな。 5点(2004-02-09 20:09:28) |
142. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 つらいなあ。たとえばデイヴのように何の救いもないまま死んでいく人も、そしてジミーやショーンのように決して放棄することのできない罪を一生背負って生きなければならない人もいるってことは、もう大人だからわかってはいるけど(笑)、それでもこうしてストーリーとして見せられてしまうと、つらすぎる。映画自体はそんなことを感じさせるのには十分な出来だったとは思う。けど、主な登場人物6人ぐらいの心理描写を平行して行おうとしているので、全体としては散漫な印象だった。そして、音楽が変だった・・・。全然映像と合っていない。クリントに才能があるのはわかっている。だからといって、自分で音楽まで担当することないじゃないか! 5点(2004-02-08 12:45:26) |
143. 羊たちの沈黙
あらためて見てみたのだが、やっぱりいまいちどう楽しんでいいのかわからないというのが、正直なところ。怖い。確かに怖い。でも、だからなんなんだ?、って思ってしまう自分は、多分この手の映画に向いていないということなんだろう。ただ、それでも人間心理の深いところを見せているストーリーと映像はすごいと思うし、それをきっちり伝えていたジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの演技も素晴らしかったとは思う。 5点(2004-01-18 14:11:58) |
144. 天地明察
《ネタバレ》 原作未読。 まずストーリーよりも何よりも、役者がひどい。豪華な歌舞伎役者三人衆はそろってやりすぎ演技で浮いちゃうし、逆に主役の岡田准一はひとり学芸会。そんな状態なんで、中井貴一はすげー演技上手いんだ、というどうでもよいことを実感させられた。 そしてストーリーは詰め込み過ぎで、結果ご都合主義。最後、なんで宮崎あおいが京都にいたの?? さっぱりわからん。 でも、一番まずいのは音楽。中途半端に入れるんなら、音楽要らないんじゃない? これ見て原作つまらんのかと決めつけるのもあれなんで、ひとまず原作読んでみます。 [映画館(邦画)] 4点(2012-09-29 15:04:47)(良:1票) |
145. 007/慰めの報酬
《ネタバレ》 ボンドがグリーンをなぜ追うのかがブレてしまっているのは、これはもうスパイ映画としてはありえない粗相。スパイって、そもそも組織のために身を捧げるもんじゃないか。「それでも、スパイも人間だよね」っていう心の弱さとか迷いがありつつも筋をとおした前作のボンドは、ギリギリのラインでスパイだった(だからこそ見応えがあった)が、今作ではそもそも「復讐」とか言い始めちゃって、そんなのスパイじゃないだろ。さらに最後には、なんだか水を飲めなくて困った人々のショットなんか挟まれて、まるでボンドがなにか人道的なことのためにグリーンを追ってるかのように見えちゃったりして、もう目的がブレブレ。それでいて、復讐の結末があれじゃあ・・・。これだったらいっそのこと、カミーユが主役で、テロリストの励ましを受けて復讐をする、っていう映画のほうがすっきりしてよかったようにさえ思う。 [映画館(字幕)] 4点(2009-02-14 19:07:45) |
146. 幸せのちから
《ネタバレ》 もちろんリアルな映画を撮りたかったゆえなのだろうが、延々と続く惨めな生活に、見ていると疲れる。そして同時に、主人公があまりにも愚鈍で、疲れる。2回も14ドル取り立てに行く暇があるなら、少しは考えろって。サクセスストーリーなんだから、主人公が成功するだけの素材でないと、なんの説得力もない。そんな感じでまったく感情移入も、そして客観的な賛同すら出来かねる展開なので、最後にハッピーエンドがやってきても、「ま、よかったね」程度にしか思えないのだった。そんなに人生、単純じゃありません。 [DVD(字幕)] 4点(2008-10-13 17:47:46) |
147. ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記
《ネタバレ》 前作は街中での宝探しっていうのが新しくって、結構楽しめたのだが、こりゃダメだ。黄金の都市とかいい始めちゃって、洞窟入っちゃったところで、ついていけなくなった。リンカーン暗殺の真実探しが、なぜグーニーズになっちゃうんか。意味わからん。 [DVD(字幕)] 4点(2008-09-23 16:08:53) |
148. 幸せのレシピ
《ネタバレ》 基本的に、がんばってる女の子が幸せになっちゃうこの手の映画が恥ずかしながら大好きなのだが、これはちょっといただけない。というのも、主人公の常に「自分が、自分が」って言っているところに、そしていつも「自分は精一杯頑張ってるの!」って開き直っちゃっているところにうんざりするし、「そんな女、誰も好きにならないだろう」と正直思えてしまうから。キャサリン・ゼタ=ジョーンズはそりゃあ美しく、また料理の才能も図抜けていて尊敬に値するのかもしれんが、それと恋愛は別だろうよ。ちょっとでも男目線で見たら(それとも女性から見ても?)、実に意味不明な映画。 [DVD(字幕)] 4点(2008-09-21 18:40:28) |
149. ジャンパー
《ネタバレ》 アイデアとかジャンプの映像は面白いと思えたけれど、残念ながら、それだけ。なにしろ、主人公の造形とストーリーがいただけない。下でHYDEさんも「インビジブル」に触れていらっしゃるが、自分もかの映画を思い出しながら見ていた。「インビジブル」も中途半端なストーリーで、見た当時はつまらない映画だと思ったものだが、「ジャンパー」と見比べると、少なくとも「インビジブル」は歪んだ主人公が徐々に破滅していくところを見られるというカタルシスが用意されている分、はるかに良く出来ているようにすら思えてきた。そのぐらい、ダメな主人公が中途半端にサバイバルしてしまうこの「ジャンパー」には、強いストレスを感じた。パラディンとは?、とか、なぜ電流で?、とか、細かいところの説明不足も気になるところだが、それ以上に映画の根幹で、方向性を間違っていると思う。 [映画館(字幕)] 4点(2008-04-05 17:49:23) |
150. チーム・バチスタの栄光
《ネタバレ》 原作未読のため、ストーリーと謎解き自体は楽しめたが、それだけ。竹内結子のぼんやりとした人物造形は、ただの狂言回しとしてはこういうのもあるだろうが、阿部ちゃんの存在感に食われちゃっていて存在の必要性があいまいになってしまっている。そしてなにより、意味のわからないソフトボール。阿部ちゃんの登場にインパクトを与えたかったのか?竹内にコスプレをやらせたかったのか?バカなガジェットが全体のバランスを壊してしまった、しょうもない映画。 [映画館(邦画)] 4点(2008-02-23 20:33:41) |
151. Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
飛行機にて鑑賞。偏見かもしれないが、イギリス人の笑いは、誰かが不愉快になっていることが前提になっている気がして、どうも好きになれない。結果オーライなら、それでいいってもんじゃないだろ。そういう意味では、「大迷惑?!」とかってかなりこの邦題はイケてるが、それにしてももう少し、おおらかでハッピーな笑いが欲しい。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2008-01-21 00:46:45) |
152. プロヴァンスの贈りもの
《ネタバレ》 こりゃまた、ずいぶんと健康的な映画で。。。ラッセルがおじの、そして自分の人生を見つめなおす過程も、そして恋の行方も、それは素敵ではあるが、なんというか、なんの後ろめたさもない上に意外性もなく、すっかりヒネた大人になった自分にとっては面白いとは感じられなかった。そもそも、監督はラッセルの新しい一面を引き出そうと思ったのかもしれないが、どうにも古臭いセルのメガネをかけちゃったその立ち姿は、敏腕トレーダーには見えないところもいただけない。まあ、刺激を求めずに、ちょっとしたバカンス気分で楽しむ恋愛映画ってとこか。 [映画館(字幕)] 4点(2007-09-22 18:53:30) |
153. 遠くの空に消えた
《ネタバレ》 のっけからキャラクター祭りみたいな人物造形ばかりで、うんざり。しかも、場面場面でトーンが変わり、笑うに笑えないし、しみじみ見るわけにもいかない中途半端さに、イライラする。けど、さすがに2時間半の長尺だけあって一応伝えたいことは伝わった。ラストシーンは、大人になったからこそ分かる、恥ずかしくも懐かしく、甘酸っぱい感傷にあふれていて、そこはいい。あのシーンを見るために、2時間半我慢する映画。 [映画館(邦画)] 4点(2007-09-08 20:48:05) |
154. マッチポイント
《ネタバレ》 たまたまネットインでテニスの試合に勝つことと、たまたま証拠を浮浪者が拾ってくれて殺人の疑惑から逃れることとでは、そりゃあある瞬間での「運」という切り口から見れば同じことかもしれないが、人生におけるその「運」の意味はまったく違う「べき」だと思う。たとえば主人公は悪運で一生シャバで生きるのかもしれないけれど、やっぱり見ている観客=人間としては、彼にはせめてその悔恨を一生背負って生きて欲しいと思うわけで、それをラッキーなテニスの試合と重ねられてしまっては、自分の道徳を傷つけられている感じがする。たとえウディ・アレンがそういうものを描こうとしていて、それが芸術であったのだとしても、凡人な俺としてはそんなものは万人にひけらかすべきではないと思った。 [DVD(字幕)] 4点(2007-05-26 12:51:46)(良:1票) |
155. エレファント
意外と普通だったなぁというのが、正直な感想。世界には思いがけない可能性があるんだとか、なんだかいままであった均衡が崩れているようだとか、みんな大きな声では言わないが感じていることだと思うから、「答えは出しませんけどね」ってこの手の事実を見せ付けられても、普段考えている以上のことは考えられないと思った。結論がないのはひとつの主張ではあるけれど、この題材においてはそのスタンスはどうなんだろう。最近は「中学生日記」だって結論があるのに。 [DVD(字幕)] 4点(2007-02-11 21:26:40)(良:1票) |
156. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
もともとこの手の映画は苦手なのだが、案の定、あまり楽しめなかった。ジャック・スパロウのキャラクターは最高に面白いが、残念ながら、それだけ。ストーリーの緩慢かつ意外性の無さに、「この人たちは風呂に入らないのだろうか?」とか、「海賊なのに意外と律儀でちゃんとしてるよな~、酒も飲まないし」とか、どーでもいいこと考えて集中できないうちにエンディングだった・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2006-09-05 22:56:38)(良:1票) |
157. ディセント
《ネタバレ》 この映画、確かに、怖い。でもその怖さは、理屈のない怖さなんだよね。暗闇の中で、得体の知れないものが自分を狙ってたら、そりゃ怖いに決まってる。その演出がうまくいきすぎたゆえに、せっかく役者をそろえて演じさせた人間の狂気が、ちっとも怖くなくなってしまった。人間ドラマがまったく無ければつまらなかっただろうけど、あったらあったで余計なものに感じられてしまう、中途半端さが痛かった。でも、確かに、怖い。 [映画館(字幕)] 4点(2006-08-01 20:27:53)(良:1票) |
158. ブロークバック・マウンテン
純粋な愛の形を描きたいのなら男同士である必要はないし、男同士の愛の形を描きたいのなら必要以上に美しい背景と文藝調の語り口は必要ない。この映画は、純粋な愛の形を描くという名目の下に、また美しい背景と文藝調の語り口という隠れ蓑の中で、同性愛を描いてしまった。それははっきり言って、逃げだと思う。それだったら、ユーモアにあふれたストーリーで男同士の愛の形を描いた「ウェディング・バンケット」のほうがよほど正直で、価値のある作品だと思う。 [映画館(字幕)] 4点(2006-06-23 23:47:59) |
159. コンスタンティン
天使や悪魔、地獄といったものの凡庸なイメージを映像化してしまっていて、なぜかそれはドリフを髣髴とさせた。お笑いだったらそれはひとつの戦略だと思うが、真面目なストーリーではその凡庸さが悲しい。疲れた。 [DVD(吹替)] 4点(2006-04-30 23:09:30) |
160. ブルドッグ(2003)
なんだか抑揚無く、ダラダラと展開する映画。ヴィン・ディーゼルは無表情に演技するタイプの俳優なんだから、せめてアクションとストーリーに緩急をつけないと厳しい。ところで、「ブルドック」っていう邦題の意味が全然わからなかったんですが、わかる方、教えてください!(涙) [DVD(字幕)] 4点(2006-04-23 19:38:31) |