141. ショーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 タイトルの通り、”ドーン・オブ・ザ・デッド”のパロディ作品。ショーンという冴えない男が、突如街に繁殖しだしたゾンビ達と仕方なく戦わなければならなくなるというコメディ作。ゾンビが独特のリズムで歩き出し繁殖していくシーンや、緩ぅ~い感じのショーンをはじめとした対ゾンビ軍連合の戦いぶりなど笑いどころ満載。もちろんゾンビならではのグロテスクなシーンもある。そして、そんな中にもゾンビになった実の母親を自分の手で殺すシーンなど、ちょっとした人間ドラマもある。ゾンビ映画としては上々の出来だと思う。最終的にはショーンとその恋人のリズが生き残るわけだが、ゾンビを飼うというオチは多少甘かったように思える。とはいえ、十分に笑わせてもらったし、満足度で9点献上!ちなみに日本ではセルオンリーと決定したようですが、劇場公開しても良い作品だったんじゃないかな?とも思える。 [映画館(字幕)] 9点(2005-03-30 02:20:32)(良:2票) |
142. スクール・オブ・ロック
《ネタバレ》 ヒップホップもそうなんだけど、ロックってのは本来、何か熱く伝えたいものをストレートに歌ってきたもんなんだよね。受験戦争で息詰まった現在の小学生がロックを歌ったら、この作品の通りになるかもしれない。デューイなんて前代未聞の詐欺師なんだけど、音楽的体育界系(決して体系のことではない)で、カナリ熱い。ギターの少年が「曲を作った・・・」と言い、それをバンドメンバーと練習するシーンなんかは、デューイにも良いとこあんだなーと思えた。更に、最後のライブシーンは圧巻。もう楽しくなっちゃって。更にあのエンドロール。あそこまで楽しませてくれたら文句ないッス。最後の部分の校長先生の気持ちが、観客の気持ちをよく表していると思う。 [映画館(字幕)] 9点(2005-03-30 02:19:33) |
143. スパイダーマン2
昔からヒーローってのは敵を倒してくれて、世界を救ってくれる。そういう存在で定義されていた。ヒーローの苦悩なんて、考えたこともなかった。いざ考えてみると、全世界のヒーロー達に随分図々しい思いをさせていたんだなぁと恐縮してしまう。本作の場合、ピーターの学生としてのダメっぷりが、スパイダーマンになった時の格好良さと対極にあるため、それがうまく調和されて良い効果を出している。それだけに、「ヒーローとして生きるか、人間として生きるか」という今回のテーマはとてもわかりやすかった。敵は太ったオッサンに機械の足が生えただけっていう、一見寂し気なもんだったけど。でもやっぱ面白かった。個人的にはシリーズものってあまり好きではないんだけど、男ってのはやっぱりヒーローに憧れるもの。スパイダーマンには何かひきつけられるものがあるなぁー。しかし、ここまで色んな人に正体を明かしておいて、次回作は大丈夫なのかね。シリーズ7まで続くみたいだけど・・・。 [映画館(字幕)] 9点(2005-03-30 02:18:29) |
144. インファナル・アフェア
《ネタバレ》 人と人とが入れ替わる設定の映画は多かれど、マフィアと警察が入れ替わっちゃう作品なんてのは奇抜でしょう。もうこのグイグイ引きこまれる展開にしてやられた!!!途中で混乱する部分もあったけれど、普通に面白いッス。ようやく警察に戻れたヤン。ホッとした束の間、結局最後は死んでしまう。うーん、切ない。けど、ここまでやってくれるとそれでも満足。あんまり難しいレビューはできないけど、この作品に関しては「とりあえず見ろ!」と友人に薦めてます。 [DVD(字幕)] 9点(2005-03-30 02:18:14) |
145. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 この世で冤罪というものほど虚しいものは無いような気がする。捕まった人間が悪いわけでもなく、捕まえた人間を責めることもできない。冤罪が暴かれないまま死んでいった人もいたし、判明して釈放されても、空白の時間を埋めることはできない。その苦悩は想像も尽かない。そう考えると、アンディは凄い。過酷な状況下で、何年もかけて諦めもせずに自分の意志を通す。とても難しいことだ。それも仲間たちのレッドを始めとした良い友人たちがいたからというのもあるのだろう。何も犯していないのに、死ぬまで刑務所の中で暮らすか、逃げ出して自適に暮らすか、自分だったら後者を選ぶだろう。たとえ逃亡犯だとしても、結局犯罪者のレッテルを貼られてることは変わりないわけだし。ブルックスの遺言を見たレッドが「俺は生きるぞ」と言ったシーンは目頭が熱くなった。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-03-30 02:16:18) |
146. ふたりにクギづけ
素晴らしい。日本もこの作品にもっと注目するべき。何が差別だ。差別なんて言い出す奴が差別してるんじゃないか。俺だってバカだし、格好良いとは言えないけど、それと何が違うのか。この作品はそんなことを考えさせられるとても強いメッセージを持っている。むしろ考えさせられるのを通り越して、そんなバカな話自体を考えさせなくしてくれる。マット・デイモン演じるボブのいつものおとぼけ役に、グレッグ・キニア演じるウォルトのお調子者役が好対照で良い味を出してる。久しぶりに観た強烈なメッセージ性を持った良質コメディに10点を捧げたい。 [地上波(字幕)] 10点(2005-03-30 02:15:31)(良:2票) |
147. 猟奇的な彼女
《ネタバレ》 予告編を観て、痛快コメディ作かと思っていた。よって最終的には完全に裏切られてしまった。しかも良い意味での裏切り。コイツは良作だ。前半戦は爆笑の連続。やってくる人が線をどちらの足で踏み越えるかなど、個人的にはそういうの大好きなんで。後半戦は違和感ありあり。でも、そんな不器用な二人に愛着が沸いてくる。彼女が山から「ごめんね。」と叫ぶシーンでは涙涙。タイムカプセルを埋め、「最後には絶対幸せになってくれよ!!!!」と叫ぶ俺。そして延長戦はモヤモヤしまくり。地下鉄に乗れなかったキョヌとかもうぶん殴りたかった。ちょっと無理あるかな?と思ったけど、そんなの関係ない。最後にハッピーエンドになって、とてもスッキリした涙を流せた。余談ですが、この作品、原作ではタイムカプセルを埋めるところで終わるらしいんですよね。確かに、後から付け加えた感のあるエンディングでしたが、僕は大好きです。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-03-30 02:15:15) |