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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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1721.  去り行く男 《ネタバレ》 
男女関係がモツレてゴチャゴチャしてきた場合は、登場人物が片っ端から死んでくれると、モツレが解けてめでたしめでたし、というシステムですね、これは。え、そんなんでいいの?と思うか思わないかのタイミングで早々に画面に現れる「THE END」の文字が、見事に我々を突き放します。 うん、これでいいんですよ、きっと。いや、よくないかな。 何だかヒトは良さそうだけど、確かに暑苦しくてうっとうしくて、それだけに気の毒さが光るのが、何という名前の俳優さんか知らないけれど、ボーグナイン似の男。と思ったら、あ、本人だ(←そればっかし)。のみならず、ヒゲこそ無いけど顔も声もキャラもこれはブロンソンだろ、と思ったら、やっぱりそれはブロンソン。ロッド・スタイガーもイイ顔で憎まれ役を演じ、しっかり存在感出してます。ジャック・イーラムはまだ後年ほどイイ顔ではないのであまり目立ちませんが。 という、出演者を見ると結構「当たり」な映画なんですけど、このモテモテの主人公役が、どうしてグレン・フォードなんだ? なぜモテるか、よくわからん。よくわからんけど、モテるせいで物語に波乱が起こり、さらには幌馬車の一行を巻き込む形で物語が膨らんでいく。その辺りが見どころですね~ラストは少々安直かもしれませんが。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-11-03 09:23:16)
1722.  ファイナル・デッドコースター 《ネタバレ》 
また同じようなことやってるなあ、という作品なんですけど、まあ、また同じように楽しませてくれた、ということで。 殺人鬼が襲ってくるのとは違って、モノが襲ってくる、あるいはシチュエーションが襲ってくる、という、どういう形で死が訪れるかわからないスリル。なんですけど、事前にその予兆というか、死のキッカケになりそうなモノを我々にチラ見せして、スリルを煽るところ、あまりに断片的なチラ見せなもんで、観てても「え?今の何?」とか思っちゃって、もうひとつうまくスリルに繋がらない感じもして。もっとしっかり見せつけてくれてもいいのでは・・・とも思うんですけど、ま、このチラ見せが作品の特色、持ち味なのでありましょう。思わぬ死に繋がる意外性。 で、今回の新味はというと、写真に写された順番に、人々に謎の死が訪れる。しかも、その写真に一緒に写っているモノが、凶器となって・・・。 そんじゃあ、盗撮パンチラと一緒に写っちゃってたヒトがいましたけど、あのヒト、どういう死に方したらいいんですかね~。コワイですね~。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-10-22 23:48:38)
1723.  インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
3作目でもはや完全に小ネタ集になっちゃって。いろいろ考えて脚本書いたんでしょうけど、まあ、考え過ぎちゃったんでしょう。 コーモリ傘一本で、どうやって戦闘機を撃退するか?なんていうのも、一種のトンチ話で、これを映画として見せられても、そりゃ当然そうなるよなーと、何だかサッパリ意外性が無い。それに比べると、トンネルの中までメッサーシュミットが追いかけてくるシーンなんて、実にメチャクチャで、何じゃこりゃ、この後いったいどうなるんだ、と思わせるものがあり、よほど面白いんです。 そういう意味で、意外性の「ある」小ネタより、「ない」小ネタの方が多いなあ。と、ちょっとゲンナリしてきます。 ハリソン・フォードの息子役の経験もあるリバー・フェニックスが、インディアナ氏の若き日を演じる冒頭も、せっかくテンポよくアクションを見せてくれているのに、ヘビ嫌いとか顎の傷とかの由来を無理に押し込んでるもんで、どうも理屈っぽくなっちゃう。一方で、一作目のキャラクターであるマーカスとサラーを再利用し、イイ感じにオモチャにしているのは、結構、楽しいんですけどね。 そもそも、一作目と二作目は「冒険」と「神秘性」が見どころでしたが、この三作目には、そういう要素が乏しく、ほとんどスパイ映画みたいな印象も。と思ったら、ちゃんとショーン・コネリーがそこにいて、なるほどなあ、と。 いや、最後にいたって急に「神秘性」が出てくるんですけどね、これまたとってつけたような印象で、違和感につながってしまうのが残念。 と、まあ、いろんな部分で小ネタ集の弱さが出てしまうんですけどね、ただ、全部が全部、ハズしている訳でもなく。たまに見たくなる映画ではあります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-10-16 22:56:45)(良:1票)
1724.  爆走トラック’76
邦題を見て、これは実に安そうな映画だなあ、なんて思いつつ冒頭のクレジットを見ていると、何と監督はジョナサン・カプラン。って、誰だっけ。そう、『告発の行方』ですね。だから(というワケではもちろん無いけれど)本作、なかなか社会派です。プロレタリアート映画です。 エアーウルフでお馴染みジャン=マイケル・ヴィンセント演じる桃次郎(じゃないけど)が、退役後、トラックの運ちゃんとして一旗揚げてやろうと思ってるのですが、違法行為を断ったが故に、さまざまな妨害を受けることに。 彼のやんちゃそうな顔立ちと、一本気な主人公のキャラが、よくマッチしてます。金はかかってなさそうだけど、体を張った小気味よいアクションも見どころ。 そんでもって、妨害行為はだんだんエスカレートしていき、ついに彼の怒りが爆発。で、どうなる訳でもなく怒りが爆発したところで終わり、っちゃあ終わりなんですけどね、そこがまた社会派っぽかったりして。これが終わりじゃない、ここからが本当の始まりだ、と。 安そうな映画ではありますが、もしかしてペキンパーの『コンボイ』にも影響を与えたりしてるんじゃなかろうか(それも無さそうな話ではあるけれど)、なんて思わせる瞬間もあったり。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-10-14 14:20:54)
1725.  デンジャラス・ラン
デンゼル・ワシントンとライアン・レイノルズとのバディ・ムービーみたいな作品かと思ったら、なかなかコンビらしい関係にならないまま、それぞれ(というよりデンゼル・ワシントンが)勝手に動き回って、こういうどこにも落ち着かないまま映画が走っていく、ってのは、結構、好きな展開なんですけれども。ただ、ホントに最後まで物語が収束せず、どこにも落ち着かなかったなあ、と(最後に至って唐突に「感動的な」ラストになる、これ、いささか安直)。 あと、格闘シーンが、これ、きっと「痛みの伝わる格闘」みたいなのを目指してるんだろうなあ、と、気持ちはわかるのですが、結果的に画ヅラがゴチャゴチャしてしまう。 それなりに楽しめるんですけどねー。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2018-09-20 19:51:35)
1726.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 
クローン・ネタってのも今となってはすっかり手垢がついてしまった感もありますが、それでもなお本作が魅力を保っているのは、謎の提示のうまさですね。最初の方で、犯人一味の正体も明かされるし、彼らの計画も明かされる。だけど、何のための計画なのか、ってのが謎になってて、それが徐々に明らかさにされていく。で、その明かされる謎というのが、正直、「んなアホな」と言いたくなるような、荒唐無稽なものなんですが、「荒唐無稽な事件の裏を、実は一本の荒唐無稽な理屈が貫いていた」というところに狂気、残酷さ、恐怖、といったものを感じさせるワケで。 ま、バカミスの嚆矢とでも言いますかね。 ほとんどセリフの無い冒頭シーンの緊迫感。何やらよくワカランうちに唐突に発生する殺人事件。厚化粧ですっかり誰だかわからなくなってるグレゴリー・ペックの不気味さ。一方の探偵役、ローレンス・オリヴィエの、いかにも頼りない感じと好対照です。まあ、クライマックスがジジイの取っ組み合い、ってのがいささか盛り上がりに欠けるところではありますが。 ジェリー・ゴールドスミスの音楽、ここでも器用なところを見せて、しばしばドイツ音楽を想起させるようなスコアを披露しています。メインのテーマはワルツ風ですが、リヒャルト・シュトラウスばりの濃厚なオーケストレーション。また中盤ではワーグナーのパロディ?みたいな音楽も聴かせてくれます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-09-03 21:16:46)
1727.  オデッセイ(2015)
何だかあまり、試行錯誤みたいなものがなくって、多少のトラブルはあれど、主人公の取り組みはたいてうまくいっちゃう。どっちかというと、失敗に次ぐ失敗の末に何とか危機を打開する、というのを期待しちゃう(というか、そうでないとおかしい)のですけれども。 しかし本作はむしろ、あえてそういう方向の描き方を避けているようにも思えます(実際、題材の割に劇中における主人公の描写のウェイトは必ずしも高くない)。まあ確かに、この状況、危機また危機では絶対に主人公助からんもんね。というのを別にしても、基本、主人公の頑張りで生き抜くというより、知恵でもって生き残るオハナシ。サラリとした描写でもそこには科学への信頼がはっきりと貫かれている。そしてだからこそ、ふとした時に現れる、アナログ的なものが、印象的なんですね。 主人公は、大変だ~大変だ~とは言わない(普段からそういうコトばかり言ってるヤツはたいてい、さほど大変じゃない、ってのもある)。わざわざ言わなくっても、服を脱いだ主人公の肉体の衰えが、その大変さを雄弁に語っています。 火星で鼻栓が必要になるとは、誰も予想せんわなあ。あって良かった、これぞ文明の利器。
[地上波(吹替)] 7点(2018-08-20 20:55:46)
1728.  ミッドナイトクロス 《ネタバレ》 
映像にコダわりをみせつつ、それがまるで心に響いてこないのが、まさにデ・パルマのデ・パルマらしいところです。本作が彼の代表作として今でも語られてるのは、そういう彼らしさがよく出ている、ということもあるだろうし、その後の彼がなかなかパッとしないってのもあるんでしょう。 画面分割、ヘンな合成映像、グルグル回るカメラ、天井カメラ、いろいろやってて、「やってるなあ」と思うけど、だからといってストーリーが盛り上がるワケじゃない。トラヴォルタが証拠品を天井裏に隠す場面もわざわざ遠方から窓越しに撮影して、え、こんな窓の外から丸見えじゃあ、マズいんじゃないの、とか思う(そして実際に誰かに見られたんじゃないかと思う)けど、ストーリーには何の影響もありませんでした、ハイ。 トラヴォルタ演じる主人公が映画の音響担当、というのがちょっと楽屋ネタっぽくって、ちょっとイヤらしくもあり、ちょっと楽しめるところでもあります。で、もちろんこの点は、ちゃんとストーリーに生かされているのですが、その「音」で恐怖を演出するところにまでは至っておらず、それもまた、ちと物足りない。 しかしまあ、あまりオモシロくなくてもコワくなくても、ジョン・リスゴーの殺し屋が多少マヌケに見えても、撮りたいように撮ってやるさ、というこの姿勢。それさえあれば、確かに、次はどんな画が出てくるんだろうと、ちょっとワクワクさせるものがあります。 ラストのオチは、「音のスナッフフィルム」。バカバカしいけどこれはなかなか思いつかない、ちょっとメタ性のあるオチですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-19 11:02:06)
1729.  デッドコースター
世の中あちらもこちらも、殺人ピタゴラ装置だらけやね。 というワケで、危険がいっぱいの日常の中、提示される数々の「危険」のうち一体どれが致命的となるかが見どころ。ただ、これを、ちょっとやり過ぎ。後半失速して、我々もあまり驚かなければ、主人公すらもあまり驚かなくなっちゃってます。 せめて、こういう映画における「派手な死」というものは、みんなで驚いてあげてこそ、供養にもなるというもの。 とは言っても、アイデア満載の、この楽しさ。ときにバカバカしくても残酷描写とセットにすることで、アイデアが活きてきます。カメラもワンカットでスイスイ滑ってみせて、映画のスピード感を盛り上げるし、冒頭の事故シーンをコケ脅し気味に我々に叩きつけたあとで遠景にそれを再現してみせるのもウマい。 前半が良すぎたかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-13 12:15:18)
1730.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 
戦場とアメリカの日常が、電話を通じて隣り合わせに存在している。 っていうのがあって、で、映画の最後の方、日常に戻った主人公が、銃を子どもの前で手にしている場面、その銃は本物なのかオモチャなのかはわからんけど、とにかくこの場面が、不安で、コワい。 銃を棚において、ようやくホッとするのだけど、結局は悲劇が待ち受けている。 この不安と虚しさに、つきると思う。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-08 22:00:55)(良:1票)
1731.  ビリー・ザ・キッド/21才の生涯
わざわざ「21才の生涯」だなんていう邦題つけちゃって。クリス・クリストファーソン、いくら何でも21才には見えんよ。でも、なんか素朴さがあって、いいですね。 それよりも本作の主人公は、ジェームズ・コバーン。保安官パット・ギャレットの役ですが、どうもても彼の方がよほど、アウトロー。 要するにみんな、好きなことやってる。自由気まま。ビリーもギャレットもいずれは殺されるんだけどね。そういう期限付きの自由が、さらにあこがれを煽る。そしてもう、元には戻れない。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-08 20:52:28)
1732.  パシフィック・ウォー
ジョーズ87でお馴染みのマリオ・ヴァン・ピーブルズが撮ったサメ映画、ということで期待したんですが、あ~いくら何でも、もうちょっとマシなCG使わせてあげたかったなあ、と。私ごときが使わせてあげるだのあげないだの言う立場でもありませんが。 それはともかく、人種間の断絶と和解が織り込まれている、というのがやはり、この監督らしさ、でしょうか。 後半の漂流シーンはやや単調で残念。海の神秘性みたいなものまで表現できたら、人間の無力さ、小ささというものも、もっと際立ったかも?? それにしても、この人間にとっての地獄のような場所が、サメにとってみれば日常の生活の場であって、ただ闖入者どもを喰ってるにすぎない、というのが、なんと恐ろしいことか。 映画は後日談にまで続き、ちょっと蛇足気味かと思いきや、意外な感動をもたらします。
[DVD(字幕)] 7点(2018-08-08 20:29:19)
1733.  アンダー・ザ・スキン 種の捕食 《ネタバレ》 
『スピーシーズ種の起源』っていう邦題もたいがい意味ワカランけど、『種の捕食』って一体、何なのよ。まーとりあえず「観ててよくわかんなかったら、あの映画同様、女性エイリアンが男を捕まえる映画(そして食う映画)だと思ってください」ってコトなんですかね。 スカーレット・ヨハンソンが宇宙から来た生物なのかどうか、なんだかUFOみたいなのが(この言い方もヘンですが)映ってたので、多分そうなんだろう、と。しかしそれはともかくとして、この映画、何だかえらく寂しいんです。最後に明かされる彼女の正体は、というと、真っ黒。暗黒。ようするに実体が何も無いんですね。前半は、ただただ、車を運転しながら、行きずりの男をかどわかす。そんでもって、取って食っちゃったのか何なのか、映画の描写としては、男たちが暗黒に引きずり込まれていく、という形をとってます。暗黒に引きずり込まれるとどうなるのか、よくわからんが、食っちゃったにしては、マズそうな男ばかり捕まえるなあ・・・というのはさておき、男たちは皮一枚になり、中身が無くなってしまう、らしい。 前半はそんな感じですが、後半、彼女は、ケーキ食ってみたり、男と寝てみたり、何やら見よう見まねで人間になろうとしているらしい(でもどれもうまくいかない)。で、正体が露わになるや、いきなり焼き殺されてオシマイ。 早く人間になりたい、と言いながら、最後は焼け死んでいった妖怪人間ベムを、いやでも思い出すではないですか! え、思い出しませんか。失礼しました。でもやっぱり、寂しいですよねえ。 この映画、ハッと息を呑むようなロングショットがいくつも登場し、ケッ、そうやって、「アートっぽいきれいな画」と言うとすぐロングショット頼みかよ、と陰口も叩きたくなるけど、確かに効果的で、なーんか孤独感が強められるのです。 音楽が、何とも気持ち悪くって、心地よい(どっちやねん)。耳鳴りのような、弦楽の特殊奏法。何かを叩くような音もしてますが、これも弦楽器を使った音なのかな?
[DVD(字幕)] 7点(2018-08-08 20:08:44)
1734.  パージ
『わらの犬』は夫婦ふたりだったけど、これを親子4人家族にしたら、どうなるか。 しかも息子がかなりヘンなヤツで、オマエはトイ・ストーリーに出てた隣のガキか、と言いたくなるのですが、ちゃんとストーリー進行上の「火種」になってくれます。これだったら、この息子絡みであといくつかギミックを仕込めたんじゃないか、という気もしてしまうのですが、なにせ85分とコンパクトにまとめた映画。そこまでの寄り道はしません。 むしろ、4人家族の気持ちがバラバラになってくると、行動もバラバラになって、4者4様の行動が物語をかき回す、といったあたりが見どころ。襲ってくる敵にどう立ち向かうか、という点では、妙にオヤジが強すぎて、え、こんなキャラだったのか、という違和感もあるのですが(この辺り、もう少し丁寧な描写があれば、とも思うけど何せ85分。スピード感が命です)、そういう中途半端さが、イーサン・ホークらしさ、という気もします。 マスクを被った不気味さと、それを超える、マスクを被らない不気味さ。あるいは、その一見平凡な生身の顔こそが内面のドロドロを隠したマスクなのである、といったところでしょうか。 ストレートな題材ではありますが、何が起こるかわからないサスペンスと、85分という短尺で違和感が深まる前に突っ走ってしまう手際の良さが、光っています。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-06-23 13:03:08)(良:2票)
1735.  ジャズ大名
はぐらかすように、映画の進行をギクシャクさせて、それが何だか気になる「ひっかかり」にはなる反面、正直なかなか気分が乗ってこない。なーんて思ってたら、何が何やらわかったようなわからないようなまま、怒涛のどんちゃん騒ぎに突入して圧倒されたまま映画が終わってしまう、という心臓に悪い映画。エンドクレジットに至っても狂乱は続き、まさに尻尾の先までアンコ状態。 江戸時代の終焉から明治時代の始まりを、一大セッションで迎えるという、ゆく年くる年みたいなオハナシですが(お話なんて無いも同然だけど)、それにとどまらず、「このお祭り、今でもどこかで続いてるんじゃないか」と思わせるのがミソ。 もう誰にも、止められない。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-06-16 04:28:23)
1736.  007/リビング・デイライツ
ティモシー・ダルトンって、ボンド役として一番、存在感がない。1本で降板すりゃネタにもなるんですけど(実際なってるんですけど)、2本ってのが半端。それに、ボンド役が似合って無けりゃ、それはそれで一つの存在感にもなり得るんですが、しっかりハマっちゃってるんですね。クールで、でも愛嬌もあって、若くてちゃんと動ける。見事にワンポイントをこなした中継ぎピッチャー。残念ながらヒーローインタビューには呼んでもらえません。 作り手の方も、新生ボンドに慎重になってたんですかね。監督も続投だし、ある程度のイメチェンを図っているとは言え、ロジャー・ムーアのボンドが言いそうなこと・やりそうなことをさせている感じも残っているし(スパイ仲間が殺されて逆上するあたりは、ちょっと新鮮ですね、ロジャー・ムーアならもうちょっと落ち着いていそう)。 口笛に反応するキーホルダー、ってのが実にアホらしくって、このあたりは路線踏襲、といったところ。 ソ連ネタってのが賞味期限ギリギリな上、終盤でお話がアヘン取引にスケールダウンしてしまうのは、スパイ映画としてどうなのよ、とも思うのですが、ま、そもそも、このシリーズ自体がスパイ映画と言えるかどうか。派手なアクションこそがお楽しみ、とくれば、冒頭のスカイダイビングから、クライマックスの飛行機にぶら下がる空中戦まで、手を変え品を変え楽しませてくれます。ただ、終盤のクライマックス前は、ややもたついた感じも。 このシリーズの魅力に、荒唐無稽な残酷さ、ってのがあって、本作でもアホは武器がいろいろと使用され、殺す場面があればわざわざ念を押すように殺される場面がある。そういうのは健在だな、と。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2018-06-02 17:37:21)
1737.  ラビリンス/魔王の迷宮
初めてゴールデン洋画劇場で放送されたときに吹替えを喜多嶋舞がやってて、周りでは「あれはヒドかった」と悪評の嵐だったんですが、私はそんなに違和感なかったので、え、そんなヒドかったっけ、と。そんな私でも金曜ロードショーの北尾光司吹替え『サンダー/怒りの復讐』とか徳光さん吹替え『激突!』とかには完全にのけ反りましたけど。 それよりも、デヴィッド・ボウイの魔王コスチュームが、何だか『魔界転生』のジュリーみたいだなー、なんてことを思ってしまうと、ついつい笑いがこみ上げてきちゃいます。しかも下半身はモモヒキだしなあ。違うってか。 内容はというと、ジェニファー・コネリー演じる主人公の少女(映画で見ると、グラビアで見るより太い眉毛が気にならず美少女っぽくなっている、まさに映像マジック)が、魔王に誘拐された弟を取り戻しに、ファンタジー世界を冒険するオハナシ。主人公が次々に不思議なものに出喰わしていく双六形式で、一貫したストーリーらしいものがない反面、空想力が縦横無尽に広がっていく楽しさがあります。まあ、時に安っぽく見えてしまうシーンもあったりするのですが。 白いフクロウが共通して登場するのはたまたまかも知れないけれど、結構、ハリー・ポッターなんかにも影響してたりするんじゃないのーと思わせるものもあります。 ところでホグルの顔って、ロボット操作なんですよね。表情がよく出てて、お見事です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-27 11:09:49)
1738.  ジュリアス・シーザー (1953)
ええとすみません、戯曲の方はあまりおぼえてない上に先日、本を実家に持ってっちゃったので今は確認できないのですが、これ、結構、原作に忠実に作られてるんじゃないですか、きっと。真ん中あたりでシーザー死んじゃうし(ブルータスお前もか、ならば死ね、シーザー、とか何とか、ね)、後でちゃんとオバケになって出てくるし。 しかしこれ、もしかして、ほとんどのシーンがスタジオ撮影なんですかねえ(98%くらい?わかんないけど)。その利点も生かされてるんでしょうけれど、正直、映像が地味なんです。セットが地味。 後半の演説シーンなんか、ローマ市民この程度の人数でいいんかい、こういうシーンではひたすらエキストラかき集めて、非常識なくらいの大群衆が見たいのよ、なんて思ってしまうのですが、それでも、暴動が開始され群衆がカオスとなる場面はさすがに迫力があり、見応えあります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-16 23:10:51)
1739.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
X-メンの「私、こんな特技あります、映画の中で活躍してみせます」といういささか鼻につくアピールに比べると(そこが魅力なんだろうけど)、こちらは、どうしてこんなポンコツメンバーが集められて一つの作品になっているのやら、正直、企画の意図がよくわからない。 そこが魅力ですね(← 要するに何でもいいのか)。 それぞれが何やら屈託を抱えているらしいのだけど、そういうのも物語のちょっとしたスパイス程度に抑えて、あくまでお祭り映画のノリで。 ただし、本作を見た後は、「動物映画」を見ても素朴に「キャーかわいい!」とは言えなくなる副作用は、あるかもしれません。
[DVD(吹替)] 7点(2018-05-12 02:47:09)
1740.  白鯨との闘い 《ネタバレ》 
この映画でもっとも衝撃的だったのは・・・ え、あの野菜の「オクラ」って、英語だったのか!! ・・・それはともかく。 嵐の描写、捕鯨の描写、そして「白鯨」との死闘まで、まさに畳みかけるような映画前半。映画に盛り込まれた細かい描写が、作品の迫真性を強めています。その反面、CGの多用には複雑な気持ちにもなり、もはやあの『ジョーズ』で味わったような生々しさには我々は出会えないんだろうか、とも思えてきたり。70年代に『ジョーズ』を作ってもらえたのは、一種の幸運だったんでしょう(1956年の『白鯨』、あれは早すぎだったのかもね)。とは言え、実写部との融合がうまく、違和感は最小限にとどめられていると言っていいでしょう。 で、映画後半は漂流物語となって、ここからが真の地獄。ですが、この地獄を事細かに描写できないのが、作品の限界というか、あるいは節度というか。もう一押し、苦しみを表現する描写があってもいいか、とも(例えば吉村昭の『漂流』などでは、克明な描写を読むにつれ、登場人物たちの苦しみ、切なさが、否応なく感じられてきます)。 一方、この後半では、「融和」が描かれます。主人公は「白鯨」と対峙するも闘いは回避され、事あるごとに衝突していた船長とも心を通じ合わせ、物語の語り手と聞き手もまた、気持ちを通い合わせる。 映画の途中で何度か、物語を語る「現在」のシーンが挿入されますが、このシーンはカメラを手持ちではなく固定した方がよかったのでは? 揺れる船上シーンとのメリハリが無く(映画の流れを損なわないためかも知れないけれど)、印象が弱まっているように思えました。
[DVD(字幕)] 7点(2018-05-02 14:30:53)
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41614.15%
53619.31%
663316.33%
7122331.55%
888722.88%
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