161. ぼくを葬る(おくる)
《ネタバレ》 死期が近づいて砂浜にいくロマンがアイスクリームを食べるシーンで味がわからないという顔をします。他にも苦しい表情がいつくつでてくるけど、あえて苦痛を感じている部分を削除して映像にしたような感じがしました。 人はいつか必ず死を迎えます。 どんな死に方がいいのかフワンソワ・オゾン監督は半ば冗談交じり、半ば美化しながらの痛みを和らげるやり方、死を迎える方法を模索してるように思えます。 私もラストは「ベニスに死す」のオマージュだと思いました。 [地上波(字幕)] 7点(2016-12-13 04:05:01) |
162. オールド・ドッグ
ジョン・トラボルタ、ロビン・ウィリアムズの個性が強すぎて一見ミスマッチっぽく感じますが、ふたりがとても楽しそうに演じている感じがして見ている方も少しうれしくなる感じです。日系企業の人たちの描き方もべたべた。笑わせる部分もべたべた。でも嫌味なく楽しめたので7点。いつも気弱な役柄のジャスティン・ロングがマッチョに出ててあららと。 [地上波(吹替)] 7点(2015-01-18 01:24:50) |
163. フライド・グリーン・トマト
《ネタバレ》 ジェシカタンディの回想部分とキャシーベイツの現在が交差していきますが、それぞれ別の作品にしたほうがいいように思えました。 原作に片想いの同性愛的要素が含まれていると知って納得する部分もあります。 別の州から殺人の捜査にきている男が、このBBQはおいしいというので事件はばればれです。いろいろと説明的な部分が多いけど分かりやすい分にはいいと思います。 思ったよりフライドグリーントマトがおいしそうじゃなかったのが残念。 凍った湖と渡り鳥のはなしが好きです。 [地上波(吹替)] 7点(2015-01-18 01:11:44) |
164. ラッシュ/プライドと友情
彼らのことを何も知らずに見ましたが、良質のドキュメンタリーを見ているようで面白かったです。 ふたりの正反対の生き方は、どんな風に行きたいか、生きられるかの選択にも思えます。が同じものを目指しているところ、目指すものがあるところが興味深かったです。うらやましく思えてしまいました。 [試写会(字幕)] 7点(2014-10-25 19:17:18) |
165. インセプション
飛行機の中で見ました。ストーリーも映像もキャスティングも文句なし。ディカプリオの役柄がセンチメンタルすぎますが、レフの「ソラリス」で提示されて以来、何度となく映画や小説、マンガなどに使われたテーマ、辛い現実で生きるより幸せな夢で生きていたほうが幸せなら、現実逃避でもしかたないのではという選択。やはり泣けてしまいました。 [映画館(吹替)] 7点(2010-11-06 22:31:55) |
166. 理想の女
《ネタバレ》 料理でも作りながら見ていようと思って期待していなかったのです、とても面白かったです。最初にヘレン・ハントが新聞を見て「このチャンスにかけてみることにした」と思う意味が、中盤でそういう意味だったのかと理解しました。いろいろなシーンでひっかけがあってしゃれています。演技派のヘレン・ハントでも悪女の役は難しいかな、ミスキャストかなと思っていたのですが、途中で納得してしまいました。やっぱり上手です。オスカー・ワイルドの名台詞のたっぷりで見ごたえがありました。 [地上波(吹替)] 7点(2009-11-28 12:57:29) |
167. ウルヴァリン:X-MEN ZERO
X-MENが大好きなわりにウルヴァリン自体には余り興味がなかったけど、それでも充分楽しめました。若き日のサイクロップスが出てきたりするのも楽しかったです。他の主要キャラの生い立ちがからめばもっと面白いかも。映画館を出るときには思わず握り拳をつくって力を入れてしまいました。 [試写会(字幕)] 7点(2009-08-31 22:19:25) |
168. エディット・ピアフ~愛の讃歌~
《ネタバレ》 マリオン・コティヤールがオスカーをとったときに流れた映像でピアフそのものだったので良くできた伝記映画なんだろうなと思っていたのですが、映画を見ているとピアフになりきっているのに、マリオン・コティヤールならではのかわいさが見えていて微笑ましかったです。ピアフのイメージはわがままで恋愛遍歴で知られる大歌手でしたが映画のピアフは良い意味でマリオン・コティヤールのピアフ。ちょっといじらしかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-01 05:24:32) |
169. イタリア的、恋愛マニュアル
《ネタバレ》 4組のカップルの話がオムニバス方式でつながっていきますが、どんどんシビアに興味深くなっていきます。出会いの話は平凡ですが、カップルが年を重ねて倦怠期になるにつれ考えさせられます。倦怠期も恋愛のエスプリだと思わないとと思わせる映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-09-02 23:12:36) |
170. シザーハンズ
このサイトで好みが近いレビュワー検索ができて、楽しみながらお勧め映画をチェックしたら、ほとんど見てしまったけど好きでもないので点数を入れてない映画でした。その中で唯一好きだったのがシザーハンズ。ジョニー・デップの中でも1,2を争うくらい夢があり、美しい映画だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-31 22:22:18) |
171. あるスキャンダルの覚え書き
《ネタバレ》 フィリップ・グラスが音楽を担当すると、どんな映画でも不安と恐れが漂ってきます。身近に、この映画のジュディ・デンチのように自分は人を幸せにしてあげるという思いこみから、目をつけた人をどんどん孤立させ、自分だけしか仲間はいないというように追い込む人がいました。その人のせいで職場や友人を失った私でさえも、彼女のような人がかわいそうだと思えるくらい良い演技だと思いました。一報のケイト・ブランシェットも、一応は幸せな結婚生活を送っているのに、どこか空虚感を憶えて、一途に愛情表現を仕掛けてくる平凡な少年に惹かれていくのも理解できてしまうような名演技でした。どちらの女性も年をとっていくことの淋しさがにじみ出ていました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-11 04:21:41) |
172. ボルベール/帰郷
《ネタバレ》 ペネロペをはじめとする女優陣がすごく良かったです。母親は父親を殺し、娘も父親を殺し、ともに証拠隠滅で罪にはなりませんが、それで当然と思わせてしまうところはアモドバルならではだと思います。姉妹と母親の関係がとても良かったです。男は添え物みたいなところも、この映画では良い感じです。映画の中に出てくる食べ物や飲み物も興味のあるものばかり。そう思えた映画につまらない映画はありません。面白い映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-04 19:42:10) |
173. 浮き雲(1996)
《ネタバレ》 表情の変化が乏しい役が多いカティ・オウティネンにしては変化の多い映画でした。夫婦ともに失業してしまったあと、夫は諦め半分に、妻は精力的に仕事探しをしますが、どこでも何時の時代でも同じだなあと感心しました。相変らず淡々と進みますが気がつくと元気をもらっているような映画です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-04 19:36:57) |
174. バード(1988)
イーストウッドの映画とは相性が悪いので、この映画も最初のうちは時代設定と音楽以外は面白くなかった。フォレスト・ウィッテカーの迫真の演技とともに途中からは、どんどん引き込まれていった。映画が終わってからチャーリー・パーカーのCDを引っ張り出して映画で見た背景を思い浮かべながら聴き続けてしまった。また見ようと思った。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-18 07:42:13) |
175. キンキーブーツ
《ネタバレ》 出だしの女の子がブーツを履いて踊るシーンで見ていた父親が「息子!」と声をかけるところで男の子だったのかと気がつかせます。うまい導入部分です。全体にいかにもイギリスという映画でした。経営危機から心機一転して頑張るところは「フル・モンティ」を思い出させます。職人が靴を作るシーンは興味深く楽しかったです。ラストに社長と社員の女性がくっつくところは余計な気がしました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-06 15:01:55) |
176. 蜜の味
《ネタバレ》 疎放な母親と、そのせいでとげとげしく育った娘が反目しながらも似ているところが、どこか面白いなあと思いました。娘に同情する同性愛の男性が、そのまま娘を好きになって結婚を望むところが、いまひとつ同情からのことなのか、女性に目覚めたのがわかりづらかったです。しょうもないお母さんを見て、ちょっと家の親に似ていると思ってナーバスになりましたが、他人の親だと見ていて面白いものです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-05 04:00:34) |
177. マーサの幸せレシピ
《ネタバレ》 料理の映画であるなしにかかわらず、映画の中で食べているものが美味しそうに感じるかどうかは、その映画が面白いかどうかと関係がある気がします。レストランの中ででている豪華な料理よりも、マーサの家でマリオの作った料理の方が数段美味しく感じたのは監督の腕なのかも知れない。強引な感動作にせずに淡々と綴っている感じが好感をもてました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-06-29 02:52:13) |
178. トランスアメリカ
《ネタバレ》 「デスパレートな妻たち」のリネットがトランスセクシャルな男(ブリー!)役を見事に演じています。途中で野原で用を足すときにブリーがトビーにペニスがあるのを見られ男だとバレますが、そこではペニス(ハフマンは女性なのでもちろん作り物)をはっきりと表すのに、トビーたちが泳ぐシーンでボカシをいれまくるのは不自然でした。もしブリー役が男性の俳優だったら用を足すシーンでボカシを入れていると思います。物語に入りこんで見ていたのに、こういう意味不明なボカシをいれることで、作り物の映画を見ているんだなと現実に戻らされてしまいます。セックスシーンでもないのにはいるボカシは余計な嫌らしさをと感じてしまいます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-18 03:14:16)(良:1票) |
179. ハード キャンディ(2005)
《ネタバレ》 これはコミカルなスリラーです。ロリコンやショタコンはかわいそうだなあと思いながら少し同情しながら見ていました。映画はところどころ笑ってしまいますが、ラストで殺さなかったところもいいと思います。もっとも共犯の男性は自殺に追い込んだという言葉が出てくるのでコメディにはなりきれませんが、楽しい映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-04 07:44:09) |
180. ヘヴン
トム・ティクヴァ監督は退廃的な話を描くのが上手だと思います。 破滅に向かって静かにすすんでいく二人の姿に感動しました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-04-21 03:43:32)(良:1票) |