161. 僕のワンダフル・ライフ
《ネタバレ》 この映画を見る人は犬好きが多いだろうから、甘めの点数になることは仕方がない。 ここに出てくる犬(とくに最初と最後の大型犬)は理想的で、飼いたいなあと思わせるには充分の可愛さ。 人間のほうは現代的というか、アルコール依存症とかアメリカで問題になっているテーマを盛り込んでおとぎ話で終わっていない。 転生させても記憶を残すとか、後半のご都合主義とか、不自然なことだらけなんだが、臨終シーンなどはうまく作られています。 [地上波(吹替)] 7点(2019-10-02 07:27:32) |
162. ベスト・キッド(1984)
《ネタバレ》 そもそもヒョロイなりの主人公がロクに基本もせずに試合でゴツい相手に勝てるわけはないんだが、皆さんそこは分かってらっしゃって、いかに空手道が身を守るための最後の手段かといった基本中の基本を評価していることにまず拍手を送りたい。あの悪巧み顔のコーチの演技っぷりといったらないし、アメリカでスパルタのような極悪指導が違和感なく描かれているのも面白い。 ミヤジ(ここのくだりはややクドイ)師匠の拙い英語での修行のやりとりがこの映画の醍醐味。ところどころで魅せる余韻の効いたシーンは2も健在で、シリーズを通して楽しめる。ヒロインには正直魅力を感じなかったけど、日本人なら一度は見ておいて損はない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-09-16 17:53:42)(良:1票) |
163. ナイト ミュージアム2
《ネタバレ》 低俗なコント風なやり取りがムダに多く、前作よりぐっとつまらなくなった印象。 アイデアは買うけれど、登場人物をたくさん出してごちゃごちゃしていて騒々しい。 男勝りのヒロインもそれほど魅力は感じなかった。 なんだかインディージョーンズシリーズの劣化話を見させられているようだった。 [地上波(字幕)] 4点(2019-08-04 05:38:27) |
164. ナイト ミュージアム
ベンスティラーのキャラクターがいかにもコメディーっぽくて楽しめた。いろんな要素があるけれど、肩の力を抜いてコメディー映画として観るのが良いのでは。 最近にしては珍しく毒のない映画なので、親子でいっしょに観るのも楽しい かも。 [地上波(字幕)] 6点(2019-07-30 21:42:03) |
165. 未来のミライ
《ネタバレ》 どんどん魅力がなくなってきている細田守監督らしい展開。 タイトルがみらいなら、くんちゃん目線でなくてもう少しみらいを前に押し出すべきではないか。 キャラクターも現実的に作っているようで違和感あり。こんな四歳児いるか。声も不自然だし、行動パターンも大人目線かと思いきや、嫉妬に狂った駄々っ子のシーンが不快。 ひいじいじとかカッコいいキャラがいるので点数をつけたが、映画館で観なくて良かった。 [地上波(邦画)] 4点(2019-07-17 11:08:26) |
166. さらば、わが愛/覇王別姫
《ネタバレ》 自分は観る映画によって笑顔になれるか、明日への活力を得られるかという点を大事にしているので、その点からいうと落第点。 レスリーチャンが圧巻という意見が多いけれど、べつにそれほどでもなかった。 ストーリーは、ほぼ主人公二人と途中から出てくるコンリーを中心に描かれるし、時系列もあまり昔に戻ることはないので一気に見られるが、「えっ?なんでこうなるの?」と思うシーンが多い。皆さんよく飲み込めますね。 前半は児童虐待どころかエログロもあり、見ていてつらいだけの場面もある。 ただ演出や美術などは圧倒的で、大作の名にふさわしい出来で素晴らしかった。いかにも中国の人らしい作品で、一回は見ておくべきか。 中国の古典の知識が必要とか書かれているけど、項羽と劉邦で有名すぎるあの垓下の戦いしか出てこないし、劇中に簡単な説明もあるので、それよりは現代史を知っといたほうがよほど良い。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-05-23 22:26:06) |
167. しゃべれども しゃべれども
《ネタバレ》 いかにも佳作といった雰囲気の作品。 国分太一演じる主人公と、その弟子三人の成長物語。 雰囲気は王道だけどストーリーは王道ではない感じ。笑わない香里奈みたいな女性、実際にはいないでしょ。 目立ったのは、師匠の伊東四朗と弟子の関西弁コテコテの子供。 あの子の演技力や落語(すごく面白い)にすごく力があると思ったら、森永悠希だったんやね。納得納得。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-04-17 21:58:05) |
168. 風立ちぬ(2013)
《ネタバレ》 面白さでいったらぜんぜん面白くない。白昼夢のごとく冷めた口調で語る主人公が、天才的な飛行機設計者なのは分かるけど魅力がないったらありゃしない。ジブリなのに、観ててもぜんぜんワクワクしないのだ。子供のときにこれを観てたらどう思っただろう。 作中おっと思えたのは、祝言をあげるシーン。忍ぶ川よろしく、美しい花嫁の登場シーンと仲人とのやり取り自体は素晴らしいのだが、でもこれってヒロインの独りよがりかなとかいちいち引っかかるのだ。理想の女性像を入れるのはいいけど、結核なのに一度も咳のシーンがないのも違和感があった。やたら頻繁にタバコを吸うシーンも入ってて、これもどうかしてるんじゃないか。街中いたるところで禁煙になってるのに。夢オチも多すぎる。若いころに名声を得て飛び抜けたものの、時代についていけなかった老監督の最後のやりたい放題、という感じ。 点数を4点にしたのは、それでも飛行機の描写とか迫力があったし、ヒロインの生き方にも共感できたから。 ではさようなら、宮崎駿監督。 [地上波(邦画)] 4点(2019-04-16 21:34:55)(良:1票) |
169. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
《ネタバレ》 ん〜何だ、この映画は!? ラブロマンスでもコメディーでもホラーでもない。 ジャックとエンゾの友情物語というわけでもない。 高い精神性と素晴らしい映像美、イルカとの触れ合いが魅力的な一方で、 なんだこのシーンは??と思うところがたくさんあった。 個人的に長い映画は苦手だし。 ジャンレノのキャラクターがすごく魅力的に思えるのは確かだけれど、 主人公じゃないから扱いがひどいし、史実じゃない。 実際にダイビングのドキュメンタリーを見返してきたので、粗が目立つ。 冒頭の少年の泣き叫ぶシーンと、ヒロインの泣き叫ぶシーンにはホラー色を感じた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-04-10 21:56:25) |
170. テルマエ・ロマエ
《ネタバレ》 うん、面白かった。 原作の魅力がつまった前半が実写にしては良くできてて笑える。 上戸彩が活躍する後半がちょっとだれるが、上演時間も長くないので一気に見られる。 もちろん阿部寛は文句なく適役なんだが、田舎っぽいけど憎めない日本人の描かれ方もなかなかどうして良い味を出していると思うのだ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-04-05 20:49:17)(良:2票) |
171. あなたへ
こういう上品で大人の映画がもっとふえてほしい。 個人的には健さんと田中裕子という大好きな組み合わせだけで、もう大満足なんですが。 ビートたけしのとぼけた役も悪くなかった(なぜに種田山頭火?) 脚本に魅力がなかったり、草彅剛が出てくると安っぽくなったりするところが難点。 全体的に見て6.5点というところで、繰り上げて7点献上。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-04-04 08:32:20) |
172. ちはやふる 結び
《ネタバレ》 相変わらずぴったりの配役や抑えの効いた演出などは素晴らしかったが、肝心のストーリーが詰め込みすぎてダレた。 部長の退部などのエピソードが訳が分からないし、後輩の二人にも魅力を感じなかった。 この三部作では8点→7点→6点とどんどん魅力が薄れていく感じ。 最後なので名人戦やクイーン戦でのカタルシスを期待していたのも大きかったのだろう。 [地上波(邦画)] 6点(2019-04-01 09:12:01) |
173. 死刑台のエレベーター(1958)
マイルスのジャズのおかげで、上品な作品になっていると思う。 90分あまりと時間が短いのもプラス評価。 悪いことはやらないに限るね [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-03-18 22:42:13) |
174. ベスト・キッド2
《ネタバレ》 序盤は良かったが、沖縄編になってからやたらとサトウ一味に絡まれすぎてて、見ててウンザリする。 どんだけネチネチ嫌がらせすんだよ。 しかしその中でタムリン・トミタが美しく、優雅。 夕刻どきの茶事で、一言も喋らないのに所作だけで観客を引き込むシーンは素晴らしい。 偽物の沖縄とか、でんでん太鼓とかツッコミどころ満載ではあるけれど、 雰囲気を楽しめればそれでいいのだ。 [DVD(吹替)] 4点(2019-03-17 20:38:05) |
175. カメラを止めるな!
《ネタバレ》 いや面白いし、よく出来ているけど、そんなに笑えるかな?と思っていたら、監督の「だから本物をくれよ〜嘘まみれのそのツラ〜」うんぬんのくだりは確かに声に出して笑ったかも。 2館だけの上映が、口コミを中心に話題を呼んで30億を超えるヒットになったのも頷ける話。よく練られてるな〜。視点を変えてみるとか、映画の舞台裏を見るとか、いろいろ教えてくれる作品でもあります。 あとディレクター役で出てくるのって、中尾明慶君じゃなかったの!? [地上波(邦画)] 7点(2019-03-09 21:45:38) |
176. E.T.
《ネタバレ》 昔の記憶ではもっと感動的な名作かと思っていたけど、意外と普通だな。 ところどころに魅せる、ほっこり笑えてドキドキするスピルバーグ節はあるものの、謎のカエル騒動やら生き返ったりなど意味不明な点も多い。 昔の映画だからひねりのないのが良いところでもあるけれど、大人になった今では暇つぶしぐらいしかならないかなあ。 [映画館(字幕)] 5点(2019-01-14 22:54:49) |
177. 誰も知らない(2004)
《ネタバレ》 単純につまらない。監督はどんなことを考えてこの映画を製作しようと思ったのかは分からんが、ネグレクトはいけないというメッセージを伝えたいならもっと他のやり方があったろう。ラストがどうなるか興味津々だったけど、この終わり方ではよく分からない。つらいものを延々と見せておいて、最後に救いもないんじゃ何のためにお金払って長時間観るのか分からんよ。ネグレクトなどの悲惨な家庭問題を考えたいなら、児相に行ってみるといい。映画には希望があるべきだ。セリフが少なく、たらたら長いシーンも多いのもマイナス。 ただ賞を取っただけあって、柳楽優弥の存在感や演技は圧倒的に優れているし、ところどころオッと思わせるシーンもあった。でもいくら何でも長すぎる。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2019-01-04 21:15:16) |
178. そして父になる
《ネタバレ》 倍速ですっ飛ばしたくなるようなトロトロの展開に、途中で嫌気がさした。 ところどころでいいシーンはあるけれど、感動しないし笑えない。 福山パパの暗い翳がさす家庭じゃ、家出したくもなるだろう。 もっと前向きになれる映画が観たい。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2018-12-31 19:02:19) |
179. 息子(1991)
《ネタバレ》 もう30年も前の、まだ元気な日本に人びとが浮かれて躍らされていたころ、こんな丁寧でゆったりとみられる映画があったんだね。山田洋次監督はじつに人間が分かっている人だ。 三國連太郎と永瀬正敏がじつに平凡な日常を好演していて、いかにも誇張された最近の映画とは違って感情移入できる。まぁ田中邦衛演じる文句タレのダメ人間系もたくさん出てくるのでポジティブな気分にもなれないが、そこがまた違和感がない。 ただし、聾唖である和久井映見演じる女性(こんな可愛い子があんな無邪気な笑顔でいたら悪い男にさらわれかねない)との結婚生活は、思っているほどヤワなことではない。そこを差し引いてハッピーエンドで良かったメデタイ!などと浮かれてはいけない。雪が降る極寒のなか三國連太郎がひとり孤独に耐えなければならないように、現実は晴れの日ばかりではないのだから。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-11-30 20:48:59) |
180. アンカーウーマン
ミシェルファイファーに注目していて観てみたけど、どうにも合わなかった。 会話の内容も違和感があったし、ヒロインの性格がいきなりキレたりどうにも面白くなかった。 途中のラブシーンは音楽が素敵で良いんだけれど、ラストがあれじゃあ納得できないよ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-11-05 21:46:14) |