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161.  めぐり逢えたら
あまり細かいことはつっこむべきではないという映画。少々の不自然さは目をつぶり、無邪気で幸せな気分を分けてもらいましょう。トムとメグ以外の脇役たちにも注目。おどろいたことに悪人が誰もいない。どのキャラも全て、アレルギーやら笑い上戸やら、ポーカーフェイスやらで何らかのくせをあてがわれているのが面白い。悪意を持って、誰かを攻撃しようとする人物が誰一人いない。そういう意味では大人の御伽噺ですよね。監督の、人に対する暖かなまなざしを感じずにはいられなかった。
6点(2004-01-01 13:32:53)
162.  エヴェレスト 神々の山嶺 《ネタバレ》 
原作、コミックを読まずに視聴したところ、原作を読まずにはいられなくなった。もろもろ確認の意味で。 本当に、この映画で描かれていたようなセリフ回しやシーンが原作にあるのかという不信感でいっぱい。  羽生の「そこに山があるからじゃない。ここに、おれがいるからだ」というセリフを聞いて、逆に、マロリーの「そこに山があるから」の言葉の素晴らしさを再認識した。 私自身はクライマーじゃないから偉そうな口を叩きたくはないけれど、 山に登るということは、自分が「文明をもった人間」ということを、あえて忘れなきゃいけないんじゃないかと思う。 クライマーは、装備も技術も経験もあるとはいえ、山に棲む鹿や熊、その他小動物などと同様、自然のサイクルに組み込まれた単なる一個の命にすぎない、という謙虚さと自覚を持つべきでは? 獣たちは、バクテリアも棲めない極寒の高さまで登って、決して分解されないフンをまき散らしてきたりはしない。 本来は、エベレストは、人が登るべき山ではないのでは、とさえ思う。 命のサイクルが行われないデスゾーンの高みまで登る。その衝動に駆られる情熱を「おれがここにいるからだ」で説明されてはたまらない。 山を、自然を克服してやろうという気はあっても、それらを少しも愛していないのに、山の神に嫌われている、などと捨て鉢なセリフが羽生の口から出る。もう本当に「はあ?」となった。 嫌われ、山から弾かれるのは、当たり前じゃないかと。 マロリーは、山で死んでも幸せだっただろう。「山がある」という言葉に、羽生とは違う深い愛を感じる。大好きな山の懐に抱かれて死んだ、というイメージだ。 でも、羽生の死は、登頂の栄誉や、相棒・恋人への贖罪や、生きている充実感なんてものを求めて山に入りそれに失敗、山の懐に抱かれることさえ拒む頑固者がのたれ死んだ、という残念なイメージしかない。 「死んだらゴミだ」と自覚しているのだから、自分の体はプラスチックごみであって、生態系の一部とは考えも及ばないらしい。 登頂が叶えば、それは最高の気分を味わえるだろうけど、「登頂してこそ」としか考えられない人は、逆に山に入るべきではないと、この映画で学ばせてもらった。  さらに許せないのは、キャンプ場で深町を待つヒロインが、 「一体何人の命を奪えば気がすむんです。何が悪いっていうんですか。何でこんな目に遭わなければならないんですか!」 とエベレストをにらみつけて愚痴るシーン。こんな恥ずかしいセリフは、逆立ちしたって共感できるわけがない。 彼女が怒るべき相手は、プロの登山家でもないのに、シェルパも酸素ボンベもなしに山に入った深町以外にはない。 しかも彼女のすぐ横には地元民が立っている。例えれば、日本人のすぐ隣で、チベット人が富士山を前にして悪態をついているようなもの。 外国人が地元民の聖山に暴言を吐くなど、相当な冒涜行為だ。  そして、強烈に恥ずかしかったのは、ラストの深町がよろよろと下山してくるシーン。 せっかくの加古さんの壮大な音楽が、こんなところで大げさに使われるなんて・・・。 『ホワイトアウト』のラストみたいにヒロインを抱っこしていない分だけましだけど、いかにも生還してきたヒーロー然としていて、正直「音楽だけでも止めて!」と言いたくなった。  見なければよかったとは思わないが、この映画では誰一人共感できるキャラが出てこなかった。そのモヤモヤ感が今でも気持ち悪い。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-05-24 14:39:49)
163.  キャラクター 《ネタバレ》 
辺見がアスベルやアシタカを演じた声優さん!? 刃物の怖さもすごかったけど、松田洋治さんの凄みのきいた目付きが本当に恐かった。 現職の刑事さんたち、こういう危険な人物相手に防弾チョッキを着ながら格闘しないといけないんだなあ・・・・・・。 小栗さんの生気を失った最後の目の光が切なかった。  とはいえ、 一通り見て、これは映画版肝試しという印象しかない。 冒頭あたりで、「殺人にリアリティがない。絵は上手いが、キャラがありきたり」という編集者の言葉が出てくるけど、 この映画にもそれは言えるんじゃないの?という皮肉な思いが残った。 確かに殺人のシーンはリアリティがあったけれど、見せ場を省いた事件後のシーンは全くだめ。 たった1人の小柄な男が、4人も相手に1人も逃がさないで必ず全員を殺害するという設定に無理がありすぎる。 被害者たちは腕を縛られ、体をぐるぐる巻きにされていたけれど、絶命させてからでなければこんな状態にするには不可能。 両角がそれを1人で黙々とやったのかと想像すると、どうしても(ダサいなあ)と思ってしまう。 個々の俳優陣の演技力は圧巻だったけれど、肝心のテーマが希薄だったし、 性格の全く違う両者(漫画家と実行犯)が表裏一体というのも、さんざん使い古されてきたネタだし、 お腹の子で人数を合わせるオチは、有名な洋画のサスペンス作品を思わせるし、 大量の写真や切り抜きを壁一面に貼り付ける部屋で異常性を表現する手法も、いまや1時間弱のドラマですら使われている。 視聴中、「多少のつっこみどころはスルーして見るべきなんだな・・・」と自分に言い聞かせるシーンがかなりあった。  でも、一番許せなかったのは、 山城が他人の家の中に勝手に上がり込んだこと。 悪事を働く気のない他人が家主に断りもなく家の中に入るなんて、リアリティのかけらもない。 視聴を始めて早々、あー・・・そういう映画なのか、と強く先入観を持ってしまった。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-07-27 00:43:03)
164.  ドント・ブリーズ 《ネタバレ》 
3人が家の中に入ろうとしている段階で、なぜあの猛犬が騒がなかったんだろう? 知人が飼ってるプードルなんか、私が窓の下に立った気配だけでわめきちらすのに。 犬好きとしては、どうしても無視できない大きな違和感。脚本が書かれたとき、誰もこの点をおかしいと思わなかったのだろうか。  すぐそばに強盗犯がいるにもかかわらず、気がつかない老人。先天性疾患ではないからか。緊迫した空気の描写はさすがだと思ったけれど、(家の中に猛犬がいるんだよなあ・・・)と思うと、ここでもやはり違和感が。  犯行は深夜2時に行われた。しかし、表が暗いにもかかわらず暗い家の中に差し込んでくる明かりは一体・・・? 街灯の明かりなのか、夜明けが近くなって朝日が差してきたことによる光なのか、よくわからないから気が散り、混乱してしまった。  老人は高額な示談金を提示した加害女性の親を憎んでいながら、絶えず金庫の中を確認するほどその金に執着していた。盗まれたと知るや怒り狂って窃盗犯を執拗に追い回す。うーん、一貫していない。そもそも娘への愛情が本物なら、そんな金を拒否して示談を受け入れなかったはずでは? 狂人といえばそれまでだが、この老人の哀しみにも素直に寄り添うことができない。  ロッキーは強奪したお金を最後まで手放さなかったが、幼い妹の未来がかかっているのが大きな動機。自己中心的でありながら母性本能も人一倍強いと見える。誘拐された女性を、足手まといになるのも厭わず助けようとしたのは唯一共感できる。本当にここだけ。つくづく人間は矛盾した生きものだと再認識させられた。  ラストで彼女が妹と光のゲートを出て行くとき、体の大きな男性が2人の前にすっと出たとたん、いきなり画面が暗くなって映画が終わった。 ロッキーはゲートの向こう側へは出られなかった、アレックスの言う通り10年をくらった、という結末であることを信じたい。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-10-09 00:07:58)
165.  蜘蛛の巣を払う女 《ネタバレ》 
えええ、違和感がありすぎる。リスベット、なんで自分と無関係な男相手に『必殺』みたいなことしてるの? そんなことしてる暇があったら、それこそカミラの言うとおり、救いきれなかった彼女をさっさと助けに行きなよ(子供の頃、DVを受ける母親のために父親を焼き殺そうとしたクソ度胸のエピソードはどこいった!? )。 敵役のセリフに共感し主人公に矛盾を感じた・・・・・・終盤にきたこのねじれ感にはモヤらずにいられない。そもそも、天才肌のリスベットが簡単にアジトを敵に察知されるって、何で? 即行で少年にチェスに負けるし(気づかないし)、敵陣に乗り込んだはいいけれど、スタンガンを振り回すばかりで、作戦BもCも考えてないって・・・・・・(プレイグたちの援護射撃が作戦Bだったにしては、ガスで気を失い、気がつき、拷問を受けるまでの長時間にさっぱり動きがなかった)。それにこれは仕方ないことだけど、この女優さんが大竹しのぶにそっくりだったのも、ちょっと辛かった。  ブルムクヴィストも存在感薄いなあ。3年もリスベットを捜し続けていながら、負傷した彼女をどうしていいかわからず童貞のように躊躇してしまう。人妻と関係を持つほどの男が娘のような若い女にハグもできないなんて、男性としての包容力や経験値を感じられない。リスベットの足を引っ張り、保育士さながら子供だけきっちり保護して、なんとか退場。記事も白紙に戻し、何かと戦い、糾弾することもなくジャーナリストの仕事をせずにさらりと終わる。薄いよ、ミカエル~。  それに核絡みのサスペンスも、いい加減腹が立つ。「核」をちらつかせれば悪事にハクがつくとでも? 2度も核を落とされた側としては、これっぽっちのストーリーごときにやすやすと絡ませないでくれと言いたい。
[DVD(字幕)] 5点(2020-09-13 00:46:15)(良:2票)
166.  パワー・ゲーム 《ネタバレ》 
ギリシャ神話にミダス王の有名なエピソードがある。手に触れるもの全てが黄金になるようディオニュソスに願いごとをし、それが叶えられると、しばらく王は黄金の魅力に取りつかれていた。そのうち、食べ物も愛する娘も金に変わってしまうことに気づき、彼は激しく後悔したという。 アメリカの経済サスペンスものは、たいていこのエピソードがそのまま当てはまってしまう。身に過ぎた富を追い求めると、王が娘を彫像にしてしまったように、身内をも巻き込み必ずいつか破滅する。  そもそも主人公がスパイ行為に手を染め始めたとき、視聴したことを激しく後悔した。人の信頼を得て背信行為を働く映画は、もう年齢的にきつい。それでも歯を食いしばって最後まで見たが、ラストは単なる盗聴で悪事を暴いてあっけない幕引き。主人公のどや顔に、白けて引いてしまう。ここに至るまでのストレスを吹き飛ばすくらいの凝った方法でひっくり返して欲しかったのに。それでも、ハリソン・フォードとゲイリー・オールドマンのこってりとしたセリフの応酬、顔芸はすばらしかった。そこだけを何回でも見直したい。  一番残念なのは、ヒロインだった。産業スパイがいてもおかしくない大会社の重要ポストに就いていながら、見ず知らずの男と一夜限りの仲になるわ、新参者を相手に牽制するわ、遅刻はするわ、PCからデータを盗まれたことにも気づかないわ、社の命運を左右する端末を恋人同室の枕元で充電するわ、携帯の紛失は半狂乱になるほどの事態だというのに、「私をだましたのね」とスパイとわかった彼氏にのん気に電話するわ、彼女の危機管理能力は呆れるほどゼロに等しい。美人という以外、いったい彼女の何が秀でていてジョックの御側付きが務まっていたのか、理解に苦しむ。ラストの「私は高いの」というセリフには苦笑してしまった。あなたは何もかも緩すぎるんだって! 産業スパイをあえて懐に飛び込ませるためにジョックが彼女を雇っていた、という設定にしなければ、ジョックの手腕にムラがありすぎる。全体的に煮詰まっていない作品だと思う。
[インターネット(字幕)] 5点(2019-03-27 15:28:39)
167.  イントゥ・ザ・ストーム
扱うテーマが人災と天災では、人間ドラマの厚みにも差が出るのだろうか。 昔見た『タワーリング・インフェルノ』は、言わずと知れた人災のパニック映画。重大なミスを犯して多大な被害を出したメインキャラたちの苦悩や、人命救助に命をかける消防士の決断など、重厚なドラマが魅力的だったし、徐々に炎がビル中に燃え広がる不気味さや絶望感も見ごたえがあった。 しかし天災では、その発生と人間の相関性が薄く、どんなドラマでも好きなように作れるため、どうしても取ってつけたようになってしまう。 天災の規模と人間ドラマの双方で勝負できる作品を作るとなると、脚本が相当難しくなるのではと思う。 いっそ、スピルバーグの『激突!』のように、登場人物たちのセリフを極限まで削ってドラマをシンプルにしていたら、かえってメリハリが効いたかもしれない。 誰もかれもがぺらぺらとしゃべるから見ているこちらはすんなり事情が頭に入って楽だけれど、そのかわり鑑賞し終わったら、「竜巻が圧巻だったね」という思いしか残らない。 それに、「ツイスター」でも感じたことだが、本作も竜巻の破壊力ばかりに力が入りすぎていた。 この天災の特徴は、悪魔が通った道のごとく通過の痕跡が残る。ということは、破壊された家屋と被害をまぬかれた家屋が目と鼻の先という皮肉な事態も起こりうる。人間ドラマを描くのであればかっこうのネタになるのに、どうしてこの理不尽さを描こうとしないのだろう。 また、空に舞い上がったものが全て地面に激突するということもないのでは。運よく風に乗って無事地上に降りられれば、ユニークな絵になったろうにと思う。こんなふうに、竜巻のいろんな「表情」を見せてほしかった。
[DVD(字幕)] 5点(2017-07-15 01:25:09)
168.  ジュラシック・ワールド
以前の「~・パーク」の方は、太古に生きた恐竜(草食種、肉食種を問わず)に対する深いリスペクトが感じられたが、今回は、人間と恐竜が当たり前のように共存している設定になっていて、なにもかもが薄っぺらい。恐竜を調教して心を通わせるというのも、未知なるジュラ紀の野生を操ろうとする人間のおごりに思えて全く共感できないし、ハイブリッド恐竜ときては、もはや太古のロマンなどみじんもなく、生物としてできそこないのモンスターとしか思えないので、これだけ強くて賢くても、その命自体に魅力を感じなかった。いくらでも創作が可能な怪物は、歴史上存在した恐竜の生の重みにはかなわない。ジュラシック・ワールドは、命をおもちゃにし、見世物にし、兵器にしようとした。人間たちはその報いを受けて、命からがら逃げ惑うことになる。本作を単純に言うとそんなところだが、パークの方は、人間と恐竜が同じ時代に生を共にするというあり得ない奇跡を起こし、歴史の彼方からかいくぐってきた未知なる野生の魅力や恐怖を、あますところなく描いていた。ジュラ紀の恐竜が現代の車を襲うなど、『バック・トウ・ザ・フューチャー』のように時代差の生じる面白さにあふれていた。残念ながら、ジュラシック・シリーズは続きをどう描いても、初作の二番煎じになると思う。
[映画館(吹替)] 5点(2015-08-12 23:06:39)(良:2票)
169.  日本の黒い夏 冤罪 《ネタバレ》 
なぜ高校生たちがテレビ局を取材するという形をとったか、わかる気がする。この事件は警察はもちろん、テレビ、新聞、雑誌、ラジオ等あらゆる媒体が起こした冤罪事件なので、糾弾すべきプロのジャーナリストを設定することができなかったのだろう。唯一声を大にして批判できるのは、次の時代を担う未成年者だ。しかし、俳優陣はそのため子供たち相手に噛み砕いた口調でセリフを投じなければならず、大人対子供という見苦しい葛藤になるなど、どうしても迫力がそがれ、倫理か道徳の授業素材のような作品になってしまったのでは。だからこそ、高校生を配慮する必要のなかったラストの事件の再現シーンは、監督の本領発揮で、鳥肌が立つほど恐ろしかった。ただ、真犯人が公表された瞬間、冤罪に関わったジャーナリストたちの血の気の引いた表情を生々しくアップで写して欲しかった。自分たちの使命やら信念やら、全てが覆されたに等しい瞬間。自分の声や姿が、公共放送にのって個人を犯人に仕立て上げてきた。それはビデオ録画されれば一般家庭ですら記録として簡単に残ってしまう。現場の人間にとっては相当な恐怖だったろうと思うのに、この作品ではその痛手が弱かったように感じる。「赤信号、皆で渡れば怖くない」ではすまされない。マスコミや簡単に煽られる世間一般ともに、強く恥じ入らなければならなかった事件なのだから。
[DVD(邦画)] 5点(2009-09-28 19:26:50)(良:1票)
170.  ハウルの動く城
ヒロインのコンプレックスを描いているのであれば「魔女の宅急便」が勝り、戦争など活劇ものとしてであれば「ラピュタ」、恋愛ものであれば「耳をすませば」、異形の世界を描くのであれば「千と千尋の神隠し」の方が優れていると思う。「ハウルの動く城」は、ジブリが培ってきたあらゆる分野の寄木細工では? それに、ハウルがきちんと描かれていない。喜怒哀楽のさまざまな面を見せてくれるものの、それらがなめらかにつながっていないから、見る方は混乱する。ルックスに頼りすぎた感じ。それよりも、「かっこいいとはこういうことさ」と明確にしていた「紅の豚」の方が、はるかにはるかに、かっこよい!
[地上波(邦画)] 5点(2006-07-31 21:54:00)
171.  ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 
難解すぎて全然意味が分からなかった、と伯母が言っていたが、上演が始まって、はや15分もすると私は吹き出しそうになった。この映画、2時間40分もあるのに、ここら辺ですでにワケ分からなくなってしまったに違いない。さらに30分、1時間・・・ と、経過したころには、恐らく彼女はすでに何を見ても、誰の台詞も、全く理解できなかったはず。あれは飛躍なんてものではなくて、ぶっちぎりのフライングでしょう。トムは、熟年男性の魅力をほとんど出せてなかった。無理もないでしょう、状況を説明するだけで精いっぱい、とにかく早口でしゃべる、しゃべる、で、彼の助言をする学者が合いの手を入れる、入れる、このスピード、三谷幸喜氏が脚本を書いたんじゃないかと疑いたくなる。オードリー・トトゥも色っぽくなくて、存在感が薄い。でも彼女も無理ない。トライアスロンみたいに舞台がくるくる変わっちゃ、トムと恋心を暖めるヒマなんてないでしょう。移動したら次っ、到着したらこっち! いや、ここは危なかった、あっちゃ行けっ!! つまり焦りまくりのすごろくゲームで当然コマが上がってしまえばジ・エンド・・・・・・こんなことって・・・・・・
[映画館(字幕)] 5点(2006-06-03 23:08:02)
172.  トレジャー・プラネット
キャラクターが弱すぎる。物語を引っ張っていく例のサイボーグが中途半端だと、何もかもがぼやけて見える。憎めない悪役としての艶やあくに欠ける。少年を思う気持ちと強欲さとが、整理されて描かれていないので、彼が少年を気遣えば、(裏があるんじゃないか?)と思うし、「宝が欲しい!」と欲望をむき出しにしても、(口先だけか?)と、見ているこちらはいちいち疑ってしまう。宮崎監督『名探偵ホームズ』に出てくるモリアーティ教授くらい個性がはっきりしていたら、もっとあの2人は面白い味を出してたかも。少年もなんとなくインパクトが足らなかった。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-05-17 10:54:16)
173.  MAMA(2013) 《ネタバレ》 
パパに殺されたママは一体どうなったの? という疑問がずっと頭から離れなかった。下の子を産んでまだ1年しか経っていない、かわいい盛りの娘たちと理不尽に死に別れてしまった若い霊は、古い霊の前では何の主張もできないのか。彼らが存在するのは、時の観念などない同じ霊界なのだから、この件をスルーされると違和感が大きい。我が子を救うために、実母の霊が狂暴なママと闘うというストーリーなら、もっとしっくり見られたと思う。  昔の霊がこの世を生きる子供に絡んでくる話としては、『シックス・センス』の方が断然自然で面白い。大仰なCGなど使わなくても、本当にこんな世界があるかもしれないと錯覚するほどのリアリティがあった。本作では、霊感の強弱に関係なく誰もがまざまざと霊の姿を見たり、物理的に触れるなど設定にこじつけが多い上、父親や叔父ともに、男性陣の存在感がうすっぺらいし情けない。何より、この物語で強調したいのは叔父の姪への愛の深さかと思っていたら、途中からアナベルの母性の目覚めに移行している。とにかく、全体的にすごく中途半端に感じた。
[インターネット(字幕)] 4点(2020-06-15 23:31:19)
174.  ハッピー フィート 《ネタバレ》 
あまり楽しめなかった。タップの音と脚の動きがぴったり合ってない気がしたし、そもそもあれだけ短い脚じゃリズムを細かく刻むのが難しそう。ただ歌と踊りであれだけ盛り上がれる作品を作れるのは、やはりアメリカならではだと思う。もっとも私はあのノリにはついていけなかった。いくら声や体で情感たっぷりに歌っていても、目があずきみたいに小さくて無表情な皇帝ペンギンは、生理的に合わなくて辛かった。アクションシーンは面白かったけど、マンブルだけ成鳥の姿になれてないし、いつのまにか魚が減少して何の予兆もなくコロニーが飢えているし、マンブルとグロリアは結ばれることもないし、マンブルが人間にセンサーを取り付けられていつ外されたかうやむやのままエンドロールが流れちゃうし、何もかもが中途半端ですっきりこない。唯一声に出して笑えたのがシャチのシーンの 「バドミントンか」 だった。
[インターネット(字幕)] 4点(2015-05-18 12:53:56)
175.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 
映像はとても美しいし、内容も惹きつけられたが、「借りぐらし」という言葉に最後まで引っかかった。借りてくるだけとはいいながら、あまりにも用意周到なお父さんの装備や、人間に見られないようにこそこそ動く彼らを見ていると、たとえ目当ては些細な物であっても悪質な窃盗にしか見えず、かなり不愉快だった。ジェリーがトムのチーズを狙うような茶目っ気や、ルパンがカリオストロの城壁を登っていくようなわくわく感もなく、ただただ大真面目に、冷静に、慎重に「ブツ」を持っていこうとするお父さんには、幻滅。黙って持ち出すことはしても、与えられたものには手をつけないという彼らのかわいげのない用心深さや、返すあてもなく寄りかかりっぱなしでありながら、感謝もせず人間を災いの種とし、果ては勝手に住み込んでいながら引っ越しせざるを得ないことまで人間のせいにする。何もかもがカチンときて仕方がない。一方動物は、理性がないゆえに食欲だけのつながりとして純粋に人と共生する分、よほどすがすがしい。リスクを背負ってまで人間界とつながっていたいなら、ひとかけらでも人への愛情くらい持ち合わせてほしかった。あれでは物質だけでしかつながっていない。だから素直に感動できなかった。
[DVD(邦画)] 4点(2011-11-01 22:39:11)(良:7票)
176.  蟲師
数話アニメで見た程度の先入観でこの作品を見た。やっぱり音楽が神秘的。幽玄の世界というか、あるかなきかの微かな気配を音楽に直して表現しているという感じ。妬みや憎しみ、執拗な愛情など疲れる対人感情は扱われていないから、確かに癒された。しかし、原作を読んでないから、相関関係のややこしい複数のキャラが過去と現在を行ったりきたりすると完全にお手上げ。またギンコのイメージが悪かった。アニメの中でいい味を出していた、あのひょうひょうとした軽さがなくて、妙に重たいし。成人して妖怪度の落ちた鬼太郎が背負子(しょいこ)を背負ってる姿にしか見えなかった。あれは辛い。(ぬいは砂かけ・・・いやもう書くまい)
[DVD(邦画)] 4点(2009-05-12 11:12:30)
177.  HERO(2002)
この手のアクションを見ていつも思うが、くるくる回って敵に背中を何度もさらすあの戦い方は、無駄な動きがありすぎてついていけない。剣の達人と称して出てくる人物でも、これだけ動いちゃ「ほんとに達人っていう設定なの?」と思ってしまう。それとファンタジーなのかシリアスな歴史劇か、はっきり区別してほしかった。初めの方では大真面目で時代劇の雰囲気に酔いしれて見ていたのに、いきなりワイヤーでキャラたちが宙を飛び交い始めちゃ、恐ろしく裏切られた気分になる。アクションシーンのときだけ地球の重力から開放されるなんて、そんなのありかな。
4点(2004-07-26 00:33:26)
178.  セブン 《ネタバレ》 
思い切り置いてきぼりをくった作品。というのもブラピの妻、パルトローが出てきた辺りでラストが分かってしまったため。なにとぞ自分の予想が外れているように、という思いが先に立ちすぎて、他の見所に集中できなかった。ブラピが寸でで撃たれそうになったときも、主役級の役者がこんなところで命を落とすわけがないと思うからスリルもそれほど感じなかった。脇役が背後を取られて助かっていたならかなりドキドキしただろうが・・・・・・。とにかく途中で結末を察してしまったので、全てが色あせて見えたのが悔しい。最後まで気づかなかったらなあ・・・・・・。
4点(2004-01-01 19:58:34)
179.  未来のミライ 《ネタバレ》 
15分あたりで挫折しかけた。何時間か中断した後、何とか最後まで視聴。 もしこの映画を音声ドラマとして聞き流し、後で映像を見たら、くんちゃんの容姿に仰天するだろうなと思う。それほどに4歳児とは思えない。演技指導の責任者がこれでOKを出したことにかなり問題があると思う。 それでも、脚本に違和感がなければ何とか途中で慣れたかもしれないが、頼みの綱の脚本がひどい。 4歳児といえば、幼稚園の年中さんでしょ、そんな子に大人(?)が「ひざまずけ」と命令して、彼が中世騎士のように片膝だけ地面につくなんてありえない。「責任」「存在」「徴兵」とか、親もワンコも妹も、軽々しくくんちゃんに熟語を使うな! 特攻隊? おかしいでしょ、それって昔の大人が体験した歴史の話で、くんちゃんの頭の中に潜在的に入っていたものじゃない。子供の年相応のイマジネーションが広がっていくトトロ路線でやってほしいとは言わないけれど、いや、言いたいけど、自転車が一人で乗れるよう、大人の都合で誘導したファンタジーが何の仕掛けもなく突然4歳児の脳裏にふってわくなんて、あまりに都合がよすぎる。 鬼ババの絵にもひと言突っ込ませてもらえれば、やけに輪郭がしっかりしていて、とがった角や目など2つ揃ったものがちゃんと左右シンメトリーに描けている。子供が描いたように見せかけた大人の絵だと一目でわかるとか、何もかも白ける。いちいち引っかかって、せっかくの美しいファンタジーに酔えない。  この作品のいわんとすることは、くんちゃんが兄としての自覚をもつ成長物語なのだとは何とかわかる。 でもその過程の中で、怒りんぼの母といい頼りない父といい、2人とも息子とすれ違ってばかりで、ほぼ何の役割も果たしていない添え物のよう。4歳児が両親としっかり心を通わせるシーンがほぼないのは、かなり異常に思える。 さらに、くんちゃんは女の子が大きくなったらセーラー服を着るなんて知識はないはず。なのに何でそういう姿が4歳児に見えるのか。また赤ちゃんの妹と姉のようになった妹が同一人物だと、なぜ赤あざ1つでくんちゃんは理解できる? 洗濯中の黄色いズボンがなぜ今着られないかが理解できないのに? これらの矛盾を納得させてくれるような設定が一切ない。妹が兄を越えて年齢を上回る話を展開するには、くんちゃんの設定は幼過ぎるのだ。さっきの特攻隊と同じで、大人が知恵をつけるようなファンタジー展開で無理矢理くんちゃんを成長させようとしているところにあこぎさを感じる。残念。
[インターネット(邦画)] 3点(2021-06-18 01:45:04)
180.  ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
『ラスト・サムライ』を観たときは、日本人として嬉しくもあり、こっぱずかしくもあり、テレが入ってとにかく居心地が悪かった印象があるけれど、 本作を観たエジプト人は、どんな思いに耽るんだろうなあ・・・・・・。
[インターネット(字幕)] 3点(2021-01-17 00:35:26)
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