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映画小僧さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 313
性別 男性
年齢 63歳
自己紹介 映画は生もの。リアルタイムで見るのが一番だけど、古い名画はどうしようもない。TVでしか観れないのなら、電気を消して電話を切って、誰も来ない夜に、なるべく劇場と同じシチュエーションで見るように努めています。(お酒を飲みながらはありますが)観る側、つまり自分も生ものですので、その時の体調、精神状態では見方も変わります。B級がA級に見えたり、恋愛映画がアクション映画に見えたり、でもそれはそれで面白いと思います。
と、勝手な事をのたまう40才の映画好きな親父です。

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161.  ザ・コア
宇宙に行ったり、海に行ったり、で今度は地球の中へですか。映画の世界だからどんな表現もアイデアも、具現化出来てしまうのは分りますが、果してそれが見せるべき要素のつまったものなのかは別問題。パニックの題材としての表現なら「ただ面白い」ですみますが、そのただ面白い部分がなければ、これはもう苦痛です。全体的に地球における危機感が全く感じられないのと、乗組員の描写があまりにも画一的なのが、う~ん。変化のない展開に先が読めてしまいます。また、感情移入もできず、ものすごく遠くの方から眺めている感じになります。特撮とかCGとかの表現のみで見せる映画はもういいです。中身の詰まったものがみたいですね。
5点(2004-03-23 16:37:33)
162.  ストリートファイター(1994)
これを映画としてお金をとって見せることに大いなる疑問を持ちます。確かにゲームは全世界でヒットもしましたし、ファンも大勢いることでしょう。格闘アクションは万国共通なんだなと感心したりもしました。だからといって、映画としてこれはあまりにも拙い。アクションにも目を見張るところなし。キャラクターそれぞれの位置づけもいきあたりばったりでストーリーへの絡みが希薄。ゲームを全く知らない人がみたら「欽ちゃんの仮装大賞」と思うかも知れない。子供がこんなので喜ぶとでも制作者達は考えたのか。その子供達だってそっぽ向いていたのに。人気に便乗して出来たものにしてはお粗末です。ゲームの方が何十倍も面白いです。
2点(2004-03-23 16:23:30)
163.  ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版
この映画が好き、と言うと大抵怪訝な顔をされます。「何で?」と理由を聞かれますが、うまく答えようがありません。気持ち悪い、無気味や、救いようのない話など「負」の要素ばっかりの印象を持たれていますが、自分にはその「負」の要素が映画ならではの素晴らしい題材となっている、と思うのです。人が人を喰らう、それも死人がよたよたと歩きながら襲ってくるという設定だけでも、凄いと感心。極限の状況下にあって生き残った人間はどうするのか。相手が災害や怪獣、エイリアンなら大スペクタクルにもなろうというもの。しかし、ここでは人間心理としてのパニックが丁寧に描れています。喰われれば自分も死人。仲間を襲う。いつ、誰がやられてもおかしくない状態では発狂もするというもの。視覚的にも、造形的にも、人に不快感を与える目的はちゃんと成し遂げられていて、そうした点でも「徹底」している作り手の情熱が伝わってきます。「負」なら「負」で見せ切る一途な姿勢。物作りに欠かせないものが、この映画の持っている「良さ」だと思うのです。
8点(2004-03-23 12:07:05)(良:1票)
164.  フィールド・オブ・ドリームス 《ネタバレ》 
故淀川長治先生は「ドリームズ・カム・トゥルーだね」とおっしゃってた。その意味は映画の最後、父親との時代を越えて、世界も越えたキャッチボールに集約されている。親父と17で別れ、ちっとも冒険的な人生を歩まなかった。平凡といえば平凡。親父が死んでも帰らなかった。最後まで親父とは和解できなかった。そんな男がトウモロコシ畑で声を聞く。これはきっと神の声。野球場をつくれという。本気になれば実現することがある。自分を信じてやり通せば叶わぬことなどない。例えそれが死んでしまった者との再会でも。ファンタジーです。実際には起こり得ないことです。でも、この親子の再会に(途中にも昔の選手達のいいエピソードがあります)泣かぬ人はいないでしょう。噂を聞き付けた人達がアメリカ中から車を飛ばして駆け付けてくるラストの光の行列。「夢」を信じたい。「夢」に出会いたい人の多さを見せながら静かに終わります。出来るなら自分もあの行列に加わりたい。そして、あの木のベンチに座って「夢」を観戦したいと思いました。
10点(2004-03-23 11:49:16)
165.  がんばれ!ベアーズ 《ネタバレ》 
野球場の芝生の匂いがしてきます。陽当たりの良い土の匂いがしてきます。何ともしれん、野球に染まっている少年達の顔がいいですね。明るく健全なスポーツの代名詞である「野球」の魅力が素直に伝わってくるいい映画です。カルメンの曲の使い方も上手です。テイタム・オニールは可愛いし。W・マッソーの存在感もグッド。最後の、ちっちゃな男の子がみせるプレイに場内大拍手!さわやかでハートフルで、アメリカ映画のいいところが全部出た作品です。
8点(2004-03-23 11:26:49)
166.  スター誕生 《ネタバレ》 
往年の名作のリメイクですが、鼻のおばさん(勝手に呼んでいます。ファンの方申し訳ない)B・ストライサンドが頑張っている映画です。音楽が良かったのが今でも記憶に残っています。しかし、自分を一番夢中にさせたのは、映画の中の台詞。ストライサンドとクリストファーソンが愛しあいじゃれ合う中でのこと。ストライサンドが相手に向かって言う「死んだら殺すわよ」という台詞が好きで、2回も観てしまった。こんなに相手の事を好きで 相手の事を想っているなんて。いいなあ。この台詞。実生活で使ってみたいと思って待ちました十何年。結婚後にようやく言えた台詞です。妻の方は「?」でしたが。でも、この台詞をずっと覚えていた自分にも少し感動を覚えたりして。
6点(2004-03-23 11:15:19)(笑:1票)
167.  アート・オブ・ウォー
DVDにて観賞。映画館にどうしてもいけずレンタルしたが、レンタルで良かったです。いかんせん、この映画のテンポは悪すぎます。アクション俳優を使ってアクションの見せ場を悪いアングルで見せてどうなる?って箇所が多くて、何だかじれったく感じました。タイトルになっている戦い方っていうのも活かされていないし、監督の意向が全くみえない不発作です。ラストの至近距離での撃ち合いも、じゃれあっているぐらいにしか見えないので、あまり迫力もなし。「マトリックス」めいた絵の作り方は、もう結構っていう気がします。オリジナル性の高い見せ方や展開が観たいのに。スナイプスファンも消化不良を起こしそうです。
4点(2004-03-23 10:55:37)
168.  クリフハンガー
S・スタローン起死回生の大作です。映画館の予告編で観てから是非とも観たいと思った作品でした。スタローンという俳優自身の評価はアメリカでも日本でも低いみたいですが、この作品にあってはスタローン以外に主役をはれる男優などいないのでは、と思ってしまいます。必ずしも知的ではない無骨な男。山だけに詳しくてその他は何も知りません、という男を自信満々に演じています。雪山の描写も凄まじく、緊迫感もあり迫力もあります。 スーパーマンじゃないんだから、の突っ込み所も多彩ですが、面白く観れた事には変わりありません。レニー・ハーリン監督のこれでもかのピンチ攻撃に役者もよく食らい付いています。音楽も良くて、うん、久しぶりにスタローンを見直した映画です。
7点(2004-03-23 10:33:11)
169.  カプリコン・1 《ネタバレ》 
たしか公開時は正月映画としてロードショーされたと思うのですが(違ったかな?)。リアルタイムで観て衝撃みたいなものを受けました。「作り物」という(火星探査)舞台で、アメリカ中の希望みたいに踊らされ、地球に帰還する時は事故で死亡。じゃ実際に死んでもらおかなんて、宇宙計画そのものが大きな陰謀である見せ方に、よくこんな映画撮れたなあ、と幼心に思ったものです。前半は主に謎解きで、後半は宇宙飛行士が全て嘘である事実を何とか人に伝えようとする逃亡アクションになっており、ハラハラドキドキもしました。70年代の映画とあって、今と比較するとテンポもゆるい箇所がありますが、娯楽作の定番みたいな展開は観ていて安心できます。ただ、ラストシーンが少しばかり弱いというか、締めれてないというか。でも、充分メッセージみたいなものは伝わったからいいかな。「真実」は何にも勝ると!
7点(2004-03-23 10:21:00)
170.  酔拳2
ジャッキーの映画というだけで評価は少し甘くなります。これだけ自分の体を酷使する俳優が存在するだけでも、映画界には貴重な財産。また、リアルタイムに観れる幸せもあるため、多少の粗さやご都合主義には目をつむってしまいます。この作品は前作のコミカル路線とはうってかわって(と言ってもキャラクターにお笑いパートを担当させています)「革命」を主軸にした骨太ストーリー。でもジャッキーアクションは健在。カッコイイし、やはり凄いです。相手との息も合わなければ、あんな舞踏のようなクンフーシーンは撮れないはず。小道具を使っての見せ場つくりもお手の物という感じで安心して観る事ができます。映画というよりジャッキーのショーを観ているみたいな。(ショーでもいいです。ジャッキーが自分に何が出来るかが、よおく分かっているからこその、この映画。また他のジャッキー映画も同じく。物語よりも新しいアクションという、死ぬまで自分が挑み続ける姿勢を見せてくれているのです)ラストの大立ち回りも迫力あり、酔拳の強さも魅せてくれます。ジャッキーの映画を見ると無性に格闘ゲームがやりたくなります。そんなに強くはないのですが。
8点(2004-03-22 11:20:46)
171.  DEAD OR ALIVE 犯罪者 《ネタバレ》 
日本映画のパワーヒッターと言いましょうか、三池監督の会心作。ヤクザと警察の対立を描いた作品で(銃撃戦、裏切り、復讐といった定番所はちゃんと押さえつつ)かなりの見応えがあります。まずはオープニング。短いカットで繋がれていく場面描写は物凄くスピード感あふれ、音楽もいい。見せている内容もエロ・グロ間際の映像で、腹からラーメンが出て来るか?の疑問符も吹っ飛ぶくらいの迫力。中盤は中盤で、ここは一体どこの国と思わせる描写のオンパレード。無国籍すぎるくらいの「場」の撮り方が異様な高揚感を誘います。そして問題のラスト。今まで映画の中で作り上げてきた緊張感を全て「無」にするといってもいいくらいのはじけっぷりに唖然。これを予測できてた人は世界中に誰もいないのでは。ショックでした。暫くは。でもその後、大笑いしてしまいました。ここまでできるなんて。映画の常識以前に人間の思考としての在り方に、新しい脳の使い方を観たような気がしました。自分の中では「傑作である」の言葉しか浮かんできません。
9点(2004-03-22 10:40:54)
172.  エアポート’75 《ネタバレ》 
パニック映画というのはどうにも筋みたいなものが先に読めてしまう節がありますので(他の映画でも時々ありますが)、純粋に楽しもうと思うと一切の情報をシャットアウトし、スチール写真も見ない、噂も聞かないという努力をしなければなりません。この映画も公開当時に見に行きましたが、今と比べてタウン誌もなければ映画専門誌も少なく、公開前の露出度もそんなに多くはなかったです。映画に触れるには極めて良い環境であったと記憶しています。ですから、心をまっさらにして観る事ができたのですが。しかし、印象的にはパニックというよりはアクション映画みたいな。旅客機の操縦室部分が別の飛行機と衝突して破損し、パイロットが外に放り出される。残ったスチュワーデスが1人操縦桿を握り、頑張る。そこへC・へストンが空中でその操縦室に乗り込むというスカイアクション映画というのが自分の観た感想になります。へストンとジョージ・ケネディが出てくるだけで「ああ、ちゃんと助かるんだ」と妙に安心して観れてしまうのです。空中で移動する場面はそれなりに迫力があります。正月映画としての大作感もあります。でも、感動はしなかった。スチュワーデスが非常に強かったから。女優がこの場合ミス・キャストだったのでは。と、中学生だった私は小生意気にもそんな事思ってました。
6点(2004-03-22 10:25:57)
173.  奇跡の人(1962) 《ネタバレ》 
モノクロの画面からほとばしるほどの「愛」。人が人を変えるという現場を目の当りにする映画。三重苦の人間を「病人」ではなく人間として再生させるために、これでもかというくらいの先生と生徒の心の格闘を描いています。光も音も感じられないヘレンが心動かされ、人間であることに目覚めるラストの水のシーンは 鳥肌が立つ程の感動。「ウォーター」と叫ぶ場面の迫力は言葉では到底言い表せません。「愛」でしか成し得ないこと。「愛」でしか起こせなかった奇跡。理屈じゃない素晴らしい「教え」がここにはあります。
9点(2004-03-22 10:05:14)
174.  普通の人々 《ネタバレ》 
アメリカの普通の家庭の普通の人々が遭遇する「悩み」「葛藤」を冷徹なまでに覚めたカメラで映し撮った名作です。愛する長男の「死」から立ち直れない母。兄の「死」を自分のせいだと苦しむ次男。それらの「問題」に対して、良き対処の見つからない父親。超人でもなければ天才でもない、どこにでもいる人間だから 傷つき、途方にくれ、悩みだけが日常の全てになる。しかし、淡々と描きながらも監督レッドフォードは、「家族の再生」を ラストに見せます。母が家を出て、父親と2人で始める生活。最適な解決法はなくても、生きて行くために向き合わなければならないこと、乗り越えるために逃げてはいけないことを、伝えてくれています。厳しいながらも家族の本当の「愛」の在り方について、色々なことを考えさせてくれるいい映画です。
8点(2004-03-19 10:05:48)
175.  モダン・タイムス 《ネタバレ》 
進み過ぎた文明への警告。機械化社会における人間性の喪失。この映画のメッセージは、チャップリン映画の中でも「厳しい」目を持って描かれています。しかし、声を荒げて非難するのではなく、ドタバタのアクションの中で、実に上手に笑いとともに見せています。でも、その笑いは自分を「笑う」のと同じなのですね。便利になることは悪いことではありません。しかし、過剰にまで進み過ぎるオートメーション化がもたらすものが何なのか、チャップリンは自動食事マシーンで見せてくれています。機械のペースで進む食事。会話のない時間。美味しさを楽しむ暇もなければ、余韻もない。今でさえ、食事マシーンなるものは存在しないですが、食事に対しての姿勢や考え方はオートメーション化になっているのでは?と思ってしまいます。その予見に驚くと同時に、それを目で見せて伝える凄さに唸らされます。この映画では、画面の端々にまで、機械に対峙する人間の生き方や考え方について私達に宿題を出しているように感じられます。「心」は大切なもの。「感情」は大事なもの。失うことは、人間をやめることと同じ。そうならないために、時代を越えて存在するものがある、それがこの映画「モダン・タイムス」だと思います。
10点(2004-03-18 13:50:32)(良:1票)
176.  キッド(1921) 《ネタバレ》 
目で見せる。サイレントの特性は、常に映画の基本精神に成り立っているところです。チャップリンの映画は、そのほとんどが目で見て分る、おじいちゃんやお母さんや子供も、偉いさんもそうでない人も見たらわかる、姿勢を貫いています。この映画もそうです。自分の子供ではない。だけど捨て子といって放っとく訳にはいかない。自分の食事だけでも危ういのに、何とか助けようとする。まずしいながらも、2人で組んでのガラス売り。警察官との丁々発止。コミカルに描きながら、台詞はなくとも、たくましく育てている「愛」がこちらに伝わってきます。そう、貧しいという「苦しみ」を「生きる喜び」に変え、それを感じさせるたくましい精神を子供に教えているのです。「お前を愛してる」なんて言葉は交わしません。ただ、一緒にいたい。離れたくない。一途な気持ちだけが全て。実の親子よりも「愛」を感じること。その精神のなんと幸せなこと。チャップリンの、誰にでも「愛」で通じ合うものがあるというメッセージが強く伝わってきます。昔になりますが、12月24日に亡くなられて、TVの「月曜ロードショー」において、この映画を放映していました。故荻昌弘氏が解説を担当していたのですが、荻氏が泣きながらチャップリンの偉大さを、そしてこの作品の偉大さを伝えていました。自分も亡くなった哀しみと合わせて、この素晴らしい解説に涙が止まりませんでした。今でも「キッド」を見ると、そのことが思い出となって甦ります。
10点(2004-03-18 12:58:08)(良:2票)
177.  スピード(1994) 《ネタバレ》 
アクション映画としては、かなりの出来栄で時間の経過もあっという間でした。エレベーターの事故から始まって、バス、そして地下鉄と、私達がよく利用する日常の「移動物」を使ってのアイデアは大変うまいなあと思います。身近なものだけに、用意された危険なシチュエーションが理解しやすく、緊張感も充分に伝わってきます。精悍な主人公も好感が持て、演出もメリハリが効いています。こういう良質なアクション映画を「2」にも期待したのですが。やはり「1」が一番ですね。
8点(2004-03-18 12:32:09)
178.  Shall we ダンス?(1995) 《ネタバレ》 
おじさんも夢に向かってがんばる時がある、という素敵なエールを送ってくれる良作です。郊外の一軒家と会社の往復だけの人生に、ちょっとくたびれて来た1人の中年男性。趣味もなく、駅でふと見上げたダンス教室の女性に惹かれて社交ダンスの世界へ、なんて映画の語り口がさりげなくて上手です。自分自身、ダンスは知っていても、それを習う人達については何も知らなくて(映画は多少の誇張はありますが)興味はあったのですが、「ああ、様々な人達がいるんだな。でも、みんな踊ることが大好きなんだ な」のムードは充分伝わってきます。主人公が初めて夢中になれるものを見つけた(うまい、へたは別にして)喜びは自分の事のようにうれしかったです。夜の公園で1人練習する姿に、クラブに夢中になっていた学生時代を思い出しました。映画はまた、ほのかな恋愛模様も見せてくれます。憧れで入ったダンスの世界で、憧れの人と踊る。ラスト、サヨナラパーティーになかなか行かない主人公に、劇場で観ていた多くのおばさん達は「ああん、もう早よいかな、間に合えへんやん。パチンコしている場合やないがな」などと、応援(?)する始末。感情移入がうまくいっているのですね。最後、2人で踊る所では涙を流していました。踊りのシーンもふんだんにあり、笑わせる所もしっかり笑わせ、そしてジーンとくる。おじさんの青春に乾杯!ないい映画です。
8点(2004-03-18 12:23:14)(良:1票)
179.  遠い空の向こうに 《ネタバレ》 
青春映画の王道を行く、そんなオーソドックスな作りになっています。あるきっかけからロケットを飛ばす事を「夢」みる少年。反対する「仕事」一筋の父。「応援」する先生。仲間達の「勇気」といった素敵なキーワードがしっかり出てくる、まさにお手本のような映画。夢を見、実現するために何が必要で、どのようにすればよいのか。また、その夢を理解してもらうためには、何を伝えればいいのかが、実に丁寧に描かれています。監督の人を見る目があたたかいのでしょうか。体温をかんじる役者が好演しています。最後、全てのわだかまりが消え、皆の目の前でロケットが飛びます。雲を破り、空の果てに消え行くロケット。主人公達のこれからの人生の軌跡を白く美しく描きながら。病室の窓から先生がそれを見る場面は「絵画」のように綺麗で、そこで涙がこぼれました。夢を見る事、夢を追い掛ける事。若い人だけに与えられた権利ではなく、「夢」は誰にでも平等にある生きる糧。そんなシンプルで力強いメッセージを、この映画から受け取りました。
7点(2004-03-15 17:44:48)(良:1票)
180.  カサンドラ・クロス 《ネタバレ》 
公開当時「心あるパニック映画」という宣伝コピーにつられて観に行きました。大阪の北野劇場と言う大きな映画館で、正月作品の中でも特に注目作でした。しかし、観ていても、はて?心あるとはどういうことかいな。の疑問ばかりであまり楽しめず。パニック映画といっても視覚的な怖さ、危機感は鉄橋から落ちるクライマックスまではおとなしく、むしろ細菌に騒然となる人間の状態を指しているのが分り、このへんが今までのパニックものと違うのかな?などど考えたり。確かに渋めのオールスターキャストで描かれる見所のある映画ですが、走る列車の疾走感、閉じ込められた閉塞感、鉄橋までの時間の緊迫感などが非常に乏しいと感じました。出演者達のアップや苦悩ばかりでは、それらの要素を満たすのは難しいのでは。最後の鉄橋もミニチュアと分かってしまう作りでは、盛り上がりに欠けますし。題材的には美味しいので、リメイクしても面白いのでは。舞台を宇宙にして。なんて勝手な感想で申し訳ない。
5点(2004-03-15 17:24:32)
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