161. 愛のむきだし
タイトルが出るまでの一時間は、あまりの馬鹿馬鹿しい迫力にひたすら圧倒されるのみ。その後の三時間は、圧倒されたものの肩透かし感も否めず。宗教と変態の違いとか、そういったテーマは興味深いのだが、執拗なまでの残虐描写と性描写の必要はあったのか謎。とかく、唯一無二の凄まじいエネルギーを持った作品であることは確かである。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 13:41:16) |
162. アクエリアス
D・アルジェントの弟子はやはり只者ではなかった。ぐるぐる動き回るカメラワークが並以上の恐怖感を生む。ラストの死体を並べた真ん中にフクロウが腰掛けるシーンは、芸術の域。尋常でない血糊の量や巧すぎる驚かせ方まで、もっと評価されるべき良質スプラッター・ホラー映画。 [インターネット(字幕)] 7点(2010-08-17 13:35:42) |
163. アイアンマン
《ネタバレ》 「いかに正体を隠すか」ではなく「いかに自分の正体を広めるか」を頑張るヒーローなんてはじめて。グフィネス姐さんや頼れる黒人相棒など、ツボを押さえた設定も素晴らしい。かえって新鮮な感覚をおぼえる良質SFアクションコメディ。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 13:33:11) |
164. 名探偵コナン 漆黒の追跡者
《ネタバレ》 13作目にして、何故かシリーズ最高のヒットを記録する可能性すら出てきた今作。 その勝因は、やはり“黒の組織”を前面featureしたことにあると思えてならない。 観客は、蘭とコナン(新一)の恋愛模様などよりも、組織との対決が観たいのだ!! それにしても、まさかヘリで東京タワーを銃撃するなんて誰が予想したことか。それでも「14番目の標的」「瞳の中の暗殺者」「天国へのカウントダウン」の頃のアクションが戻ってきたようで、個人的にはガッツポーズでした。 GWに映画館に足を運んでみると、その観客層は親子連れではなく若者が大半。コナンの連載開始時に、小・中学生だった世代でしょう。蘭ねえちゃんの空手や小五郎の迷推理が炸裂すると、一斉に劇場のムードがきたわぁ、となるのが何とも面白かった。お約束事に観客が一体となるのは、もはや落語のよう。10年後もこんな感じで、小さい子供を連れた同世代の方々と一緒に観たいなぁ、なんて考えてしまいました。本作くらいのクオリティを維持できれば、それも可能なのではと感じます。 [映画館(邦画)] 7点(2009-05-03 22:58:39) |
165. Shall we ダンス?(1995)
《ネタバレ》 リアリティを大切にしながら物語を追って行く周防節で、いつも通り楽しく観れました。竹中直人、渡辺えり子、柄本明もどんどんキャラが立ってゆく。終盤には「お前らいい奴だな~」って感じ。それだけに、個人的な山場はダンス大会のシーンだったかな… [DVD(字幕)] 7点(2009-03-04 01:37:47) |
166. ドッペルゲンガー
《ネタバレ》 人が誰でも持つ感情の二面性。しかし、そんな二面性をもあざ笑うかのように、運命は人を弄ぶ。…というわけで、ユースケが銀の玉に追いかけられるシーンに爆笑 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-04 01:21:14) |
167. CURE キュア
1人の人間の言葉が、他人の心を侵食してゆく恐ろしさを、あの手この手でじわじわと表現してゆくいやらしい作品。発表当時はどれだけ衝撃的だったのだろう... [DVD(字幕)] 7点(2009-03-04 01:16:44) |
168. 時をかける少女(2006)
三角関係をめぐる切なさはよく描かれていたけど、どんどんスケールの大きくなるストーリーと巧く噛みあっていないような気がして気になった。しかしそれを差し置いても、素晴らしすぎるのは仲里依沙!! このいたって自然・かつ好感の持てる演技は何なのか。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-02 03:56:47) |
169. ラヂオの時間
《ネタバレ》 いい加減なキャラクターだらけで、もうこれだけで面白い。登場人物の設定だけで相当練ったんでしょうね。意外に地味なままで終わってしまったと言う印象もあるものの、TVでやっているとつい観てしまう、不思議な魅力のある作品。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-03-02 03:41:00) |
170. THE 有頂天ホテル
普通の脚本家なら大抵は途中で挫折するであろう、このキャストの多さに仰天し、それなりに使いこなしているのにも感心した。まぁ、後には残らないが笑えた記憶があります。どんな役でも器用にこなしきる篠原涼子が健在だったのも覚えている。 [映画館(邦画)] 7点(2009-03-02 03:22:08) |
171. テキサス・チェーンソー
怖い映画は好きですが、グロい映画は嫌いです。その点で、この映画に対してはどうしても拒否反応が出てしまう。もう徹底的にグロく、イタい。しかし、この世で一番怖い映画を創ってやろうという製作側の意気込みはひしひしと伝わって来た。大抵のホラー映画にはどこかしらつきまとってくるユーモラスさが、この映画からは徹底的に排除されている。ある意味究極のホラー映画のような気がしてきた。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 22:12:38)(良:1票) |
172. 生きる
《ネタバレ》 至極真面目な映画だという先入観のもとに鑑賞したので、ブラック・ユーモアの多さに驚かされた。通夜のシーンを先に持ってくるという構成は、メリハリが利いていて成功してるように思えました。公園のシーンをはじめとして、志村喬の演技の凄いこと凄いこと…。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 21:49:17)(良:1票) |
173. ライアー ライアー
シュチュエーション・コメディとしての面白さに加え、家族の絆というテーマもしっかり描かれている良作。大人から子供まで皆楽しめる…と言いたいところだが、子供にはちょっとどうかと思うシーンもあるので同系統の映画なら『ジングル・オール・ザ・ウェイ』の方が上かな(汗 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-11 20:48:21) |
174. 未来は今
冒頭の、会社の窓→社長のアップという不自然な切り替えし直後の自殺シーンで、完全に惹きつけられてしまいました。途中のフラフープのくだりといい、映像で魅せるシーンと、セリフで魅せるシーンがしっかりと区別されていて、メリハリがついています。監督は映画を良く分かっている人だと感じた。キャラも皆イキイキしてるなぁ。とはいえ、終盤の展開がちょっと納得いかなかったので厳しめで7点 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 20:45:18) |
175. フォロウィング
悪人を描くのが巧いノーランの演出はこの頃から健在。驚くほどベタな話でも、時間軸を解体することで面白くなるという好例でしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-07 00:10:17) |
176. バットマン ビギンズ
ヒーローの誕生、葛藤、戦闘を二時間強できっちり描ききった贅沢な作品。その分、各要素が弱冠薄味になってしまった感も否めませんが。M・ケインのお洒落な(?)ジョークが素晴らしい効果を与えています。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-06 23:56:02) |
177. スカーフェイス
バリー・リンドン的な典型的成り上がり→没落ストーリーで、その過程がツボを押さえた演出でしっかり描かれており、二時間半超という長丁場を一気に見せてくれる。役者もハマり切ってます。が、この物足りなさは一体…。やはり、デパルマ・カットが希薄だったからでしょう。彼の名前を見るだけで、カメラワークに過剰に注目してしまうことを思い知らされました。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-05 03:04:59) |
178. キャリー(1976)
《ネタバレ》 プロムまでの物語のテンポの遅さが、今の感覚からすると気になってしまう。もはや致命的。しかし、決定的な場面でのスローモーション・二分割の演出の鋭さは流石で、それを補って余りある程。“面白いカットを見つけ出してやる!!”という情熱がひしひしと伝わってくる。やっぱりデパルマはすごいね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-05 02:56:26) |
179. フルメタル・ジャケット
一体何を意図してこの映画を監督したのだろう。前半の仰々しすぎて、後半が殆ど印象に残らない。この鑑賞後の喪失感こそが、戦争体験に共通していると言いたいのだろうか… [DVD(字幕)] 7点(2009-02-02 01:44:20) |
180. 大空港
《ネタバレ》 パニック映画ではなく、パニックを媒介した人間ドラマの良作、といった感じ。特にアカデミー賞に受賞(ノミネート)された2人のキャラクターのドラマにひきつけられます。ただ、巨匠A・ニューマンのテーマ曲は素晴らしいのですが、会話のシーンでのスコアがやたら古ったいのが気になってしょうがなかった… [DVD(字幕)] 7点(2009-01-30 02:51:47) |