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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

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1801.  大鹿村騒動記
普通のおっちゃん達が一生懸命、歌舞伎の練習してる。これが高校生とかのオハナシだったら来る日も来る日も練習一色、そこに恋愛なんかも絡んだりして、ってなところかも知れませんが、なにせおっちゃん達は日々の仕事を抱えており、あくまで「片手間に」一生懸命。人間模様の中には、何やら三角関係のようなものもあるけれど、ま、もはや過去の遺物みたいなトホホな三角関係だったりする。 とにかく、この映画の中では、まるで別の時間が流れているような感じ。そうそう、50歳ちょっとの佐藤浩市なんて、ここでは完全に若者扱いです。 この時間の中で、ラストにこれまたたっぷり時間をとって、大鹿歌舞伎が演じられる。いつまでも見ていたくなっちゃう。素人が演じる歌舞伎、ということなんだけど、映画に出演しているプロの俳優さんたちだって、本職の歌舞伎役者ではないんだから、やっぱり実際に、映画の登場人物たちがやってたように、地味で華の無い練習を繰り返してきてのこの舞台、なのでしょう。ユーモラスでもあり緊張感もあり、しかしそれ以上にほのぼのしているのは、やっぱり観客であるエキストラの皆さんの存在によるものが大きいですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-23 03:43:57)
1802.  ライオン・キング(1994)
「ジャングル大帝」との関係はともかくとして、やっぱり「白い」ライオンを王とすることは、人種問題に繋がりかねないということでアメリカでは出来なかったのかな、とも思ったり。 本作、主人公の冒険譚なり成長物語として観るには、尺も短くエピソードもあまり豊富だとは感じられなくって、少し物足りない気もするのですが、何といってもこのアニメーションの見事さ。手描きアニメの究極とも言えそうです。登場人物ならぬ登場人物たちの、動物らしさと擬人化された要素をうまく組み合わせた動き、またその描写には立体感も十分に感じさせますし、様々に現れる表情も魅力的。ヌーの大群の描写も圧巻でした。 ただ、まあ、どうなんでしょう、この半分ライオンみたいで半分人間みたいな顔は。クライマックスの対決は、ライオン同士というよりは、狼男のケンカみたいでしたが。
[DVD(吹替)] 7点(2016-11-06 16:21:00)
1803.  機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 《ネタバレ》 
いつの間にやらアムロがやたら強くなっていて、敵とつり合いが取れず、ガンダムの戦いがあまり盛り上がらなくなってしまっているのですが(やっぱり互角の戦いをしてこそベストバウトも生まれる訳で)。それでもやっぱり第2作よりも第3作が盛り上がるのは、そりゃ何といっても、ミライさんの入浴シーンよりはセイラさんの入浴シーンの方がいいもんね。とか言うのは抜きにしても。兎にも角にも、このラストの壮絶な戦い。ホワイトベースの最期、そしてガンダム「RX-78-2」(って言うんですね、先日ガンダムスクエアで初めて知りました)の最期。これらすべてを思い切って葬り去ることで、寂しさもあるけれど、なんかちょっと晴れ晴れした気持ちにもなる。いい幕引きです。
[DVD(邦画)] 7点(2016-11-02 22:48:29)
1804.  エイリアン2
最初に観た時の感想、「ああ、キャメロン、長編2作目にして(3作目だけど)、早くもヤッちまったなあ」。あの『エイリアン』の続編だしね。それに『ターミネーター』で喜んでくれた皆さんを失望させる訳にもいかないし。きっと、考えに考えて、考え過ぎたんでしょう。ちょっと理屈っぽくなってしまいました。 しかし今になってみると、色々と面白かったりします。前作の生き残りの女性主人公がたくましくなっている。ロボットへの不信感を持っているが、今回のロボットは献身的。なーんて辺りはいかにも『ターミネーター2』の先駆けだし、本作に登場するエイリアン討伐隊(?)の様子なんか、結構『アバター』を思い起こさせます。ただのサービス精神だけで作った作品じゃなくって、初めてそれなりのお金をかけてキャメロンの好きなモノを詰め込んだ作品なのかも知れません。 何にせよ、アイデアたっぷり、ドタバタと事件が次々起こり、飽きさせない作品になってます。前作の設定をある程度順守しつつも、「体液が酸だから普通の武器では戦えない」という設定には半分くらい引っ込んでいただいて、派手なドンパチを展開。エイリアン探知機みたいなヤツはちゃっかり流用して、襲撃をわかりやすく示すとともに、音による緊迫感を出してみせたり。前作が何ともイヤらしい音に満ちた映画だったのに対し、今回は普通に盛り上げるための音と音楽。健全ですね。 個人的には、飛行艇みたいなヤツが墜落したときに、鉄パイプみたいなものが転がってきてカランコロンと安っぽい音を立てるのが、気に入ってるんですけれども。 ラストは、これぞ考え過ぎ、といった感じですが、いやいや、これぞエンターテインメント。結構ではないですか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-31 15:15:31)
1805.  ディパーテッド
インファナル・アフェアをアメリカに持っていったら、アンディ・ラウの役は、マット・デイモンの優等生顔になっちゃうのね。え、これが優等生顔なの?と改めて言われると困っちゃうけど、どうもこのヒトはそういうイメージがある。アンディ・ラウとマット・デイモン、サルっぽい感じだけが共通か(失礼)。 トニー・レオンのビンボー臭い顔(またまた失礼)の代わりに、こちらはディカプリオ。レオ様なんて呼ばれてたけど実はオレ、結構目つきが悪いんだぜ、とばかりに、凄みのあるところを見せて、これはなかなかのハマリ役ではないかと。実際、この二人のうち、ディカプリオの方に映画の力点が置かれているように感じられます。 ジャック・ニコルソンは、万年シャイニング。万年ジョーカー。もう、どうぞ、お好きにしてください。ただ、本心を掴みかねるキャラクター、という意味では、一応、役柄を全うしてはおりますが。 マーチン・シーンとマーク・ウォルバーグのコンビが、なかなかナイスでした。有能なのか無能なのか、お互いに性格が合うのか正反対なのか、どう受け止めていいのかわからないけど、何せ物語のカナメになる存在だから、ディカプリオも我々もこの迷コンビを受け入れざるを得ない、という、絶妙の役どころ。 もともと、オモロくて盛り上がる映画をリメイクしている、というアドバンテージもあるでしょうけど、概して、なかなかうまく作られたリメイク作ではないかと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-25 12:25:28)
1806.  ボビー・フィッシャーを探して
ボビー・フィッシャーを探してもそりゃおらんワケだ、まさか日本に行ってたなんて、ね。 ってのはさておき、チェスという頭脳戦を、映画にどう描くのか。どうしても、こんな風に、むやみに速い駒の動きと駒の音、って事になってしまうのでしょうか。こういうの見てると、どうしてもそんなにアタマ使ってないように見えちゃうんですけどね。 子供を主人公にして、その子供にあまり目立った演技をさせない、これは、成功しているように思えます。 できれば、その目立たない表情の中に、チェス盤に向かう視線をもっとしっかりと(その力を信じて)描いてくれれば、あんなチャカチャカしたチェスの動きでは描ききれない、そのゲームの持つ深み(って言っても私はサッパリ馴染みがないので、どのくらい深いのか想像もつかないけど)を、我々にもっと感じさせてくれたのでは、という気もします。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-24 15:04:58)
1807.  トゥルー・グリット
作品の最初の方で、「この娘はしたたかなんです」というのをやたらと強調するように、そういう描写を繰り返すので、ちょっと心配になったのですが、その後はちゃんと、それっぽい雰囲気に仕上げてくれました。 ラビーフ役がマット・デイモンだなんてまるで気づかず、いや、いまだに騙された気分。でも成程、劇中の存在感が高い役柄でした。 多分、『勇気ある追跡』ほどギクシャクしてなくって、こちらの方がキレイに作られた映画だとは思います。が、あのギクシャクが魅力であって、その中心にジョン・ウェインがどっしり構えているのがこれまた魅力ではあったのですが。そして、ジェフ・ブリッジスがたまにジョン・ウェインを思い起こさせた瞬間に魅力を感じてしまうのも事実なのですが。 本作、ちょっとキレイ過ぎたのかも。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-24 14:55:25)
1808.  国士無双(1932)
もともと84分ほどの作品、とされるうちの、一部しか映像が残っていないもんで、冒頭の「だいたいこれで登場人物出揃ったのかな」という、いよいよこれから、ってタイミングで終わってしまいます。ただ、この現存部だけでも、大いに笑わせてくれます。意外にシュールなギャグが楽しめます。 剣豪・伊勢伊勢守がこの近くにいるとの噂を聞いた二人の浪人が、その辺の田舎者をニセ伊勢伊勢守としてデッチ上げ、従者と名乗ってオイシイ思いをしようと企む。白羽の矢が立てられた通りすがりのボーっとした男、これが千恵蔵。若い! 痩せてる! で、その千恵蔵が、たまたまある娘さんを助けるのだけど、その父親が当の伊勢伊勢守本人。娘の恩人である千恵蔵が、今度は不届きなニセモノということになり、本物と偽物が対決することに。なぜか千恵蔵、ボーっとしてる割には滅法強くって、本物を打ち負かしてしまう。ショックを受けた本物の方、仙人のもとで修業することになるが、この仙人というのがさらにポンコツで。 ってな所で、終わっちゃう。オハナシだけ聞いたら何とも他愛ないですが、バカバカしい笑いに彩られており、続きが見たくなること請け合い。こんなナンセンスギャグが、こんなに昔にも、あったんですねえ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-10-24 14:15:59)
1809.  三人の騎士
オムニバス作品、というか、個々のエピソードにストーリーが無くなっていって、もはやドナルドダックが悪いクスリやってトリップしてしまったような作品です。と思って観れば(そんな事思う必要ないですが)、賑やかに歌って踊ってドタバタして、楽しい作品。手描きした線路を汽車が走ったりする、アニメーションならではのハチャメチャな世界をスピーディに見せたり、はたまた一方では、実写とアニメとが絡み合い、のんきにじゃれ合って見せたり。 さすがにコレは脈絡なさすぎでしょう、と思わんではないけれど、楽しけりゃ脈絡なんて無くってもいいじゃないの。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2016-10-23 08:24:07)
1810.  ハムレット(1990)
メル・ギブソン主演、というと、ちょっとワイルドなハムレット像を想像してしまいますが、実際はそうでもなく、綺麗にまとめられた端正な映画です。そもそも、セリフのほとんどが元の戯曲に沿ったもので、少しは脱線してもよかったのに、何だか遠慮気味。先王の亡霊の描写もオドロオドロしいものではないし、精神を病んだオフィーリアの表情も、あまり痛々しいものではない。彼女の最期も、ミレイの「溺死するオフィーリア」みたいなゾッとする美しさをもって描かれるでもなく。基本的に、まったく悪ノリしようとしてない作品です。そりゃま、何かと悪ノリを期待してしまうのも問題ですけどね。ただ、物語の後半に、もう少し暗い影がきざすような演出があってもよかったかも。 もちろん、元の戯曲をそのまんまトレースしてるんじゃなくって、例えば、夜な夜な現れるという亡霊に、ハムレットが邂逅するまでの過程がコンパクトにまとめられていたり。ハムレットがオフィーリアの前で狂乱して見せるシーンが、「生か死か」や「尼寺へ行け」というセリフと切り離されて、比較的早い段階で我々の前に提示されたり。シェイクスピアより構成上手なんじゃないの?とか言うと怒られそうですが。 この分で行くと、世界一有名な雑魚キャラであるローゼンクランツとギルデンスターン、出番無かったりして、と心配になるのですが、いや、ちゃんと登場します。やや雑魚度がアップしてますが。残念なのはホレイショーの存在感があまりに薄いこと。シェイクスピア悲劇における「どんなに大勢の登場人物が死んでも最後にちゃんと生き残ってくれる、二大いいヤツ」の一人であるホレイショー(もう一人はもちろんエドガーです。間違ってもマクダフとかではありません)、彼の出番をここまで削ったのは、やはりハムレット本人によりスポットを当てるためでしょうか。高いところから、ポローニアス一家の会話をうかがうハムレット。同じく高いところから、宴会で浮かれるクローディアス王の様子を苦々しい表情で眺めるハムレット。逆に地下室みたいなところでひとりウジウジと悩むハムレット。さらには、実母である王妃との関係に、オイディプス譚のようなニオイも漂わせたりして。 というハムレット像を、あまり強く主張することなく、あくまでシェイクスピア劇の雰囲気を十分に保ちながら描いた作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-20 12:50:10)
1811.  キャプテン・フィリップス
監督誰なんだろうと思って観てたら、ポール・グリーングラスだったのね。成程とも思えば、「ほ~」とも思う。観てる間、節々で、トニー・スコットが蘇ったのかとも思う瞬間もあったりして。実際の事件を元にしていながら、うまく娯楽作に仕上げています。でもトニー・スコットならドサクサまぎれにハチャメチャなシーンを白々しく入れてたかも知れない。 貨物船が海賊に追われる段階、乗っ取られる段階、海賊が乗った救命艇内で船長が人質になる段階、米海軍が救出作戦を実行する段階、それぞれに見せ場を設けて、飽きさせません。また、様々なリアリティ、特に海賊4人の、いかにも我々の価値観の外の存在であるような危険な感じが、映画の緊迫感に大きく貢献しております。ただ、それが、本作の限界ともなっているようにも思えて。 凶暴さそのものといった感じの4人の海賊が、映画終盤では、圧倒的かつ無機質な米国の軍事力を前にして無力な存在となっていく。その頃には4人のキャラクターにもある程度の色分けがなされていて、我々も、彼らに肩入れするとは言わないまでも、「消耗品としての悪役」とは見なせなくなっている・・・と言いたいところだけど、それならそれで、海賊4人の存在それぞれを象徴するエピソードが、やっぱり足りない。そこがリアリティとのせめぎあい、本作の限界かも知れません。 一方で、ラストの、看護師さんの淡々とした言葉と所作が、えらく印象に残ります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-09 08:29:26)(良:2票)
1812.  タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
代表的なCGアニメ映画が、CGアニメならではのデフォルメ、誇張表現で我々を楽しませてくれるのに対し、本作はかなりリアリティに走ってます。ここまでくると実写(プラス一部CG)でもいいだろうに、なぜフルCGに取り組んだのか? って、大した理由は無いのかも知れませんけれども、もしかして、ありとあらゆる演出を完璧に制御したかったのか。セットも、演技も、頼みさえすればそれなりに思い通りのものを準備してもらえるかも知れないけれど、本作では、「光」までも思い通りに制御しようとしたのかも。夜の図書館、雷、懐中電灯の光・・・。 物理的には理にかなっているのかも知れない、だけどそれが、やや人工的な冷たさにも感じられたり、かえって不自然にも感じられたり。 似たような話でいくと、昨今の音楽で頻繁に用いられる、打ち込みの作業。アレを、最高の音楽家の監修のもと、ひたすら丹念に微妙な音楽の表情を打ち込んでいったら、果たして理想的な名演奏が出来上がるのだろうか? 少なくとも、例えばフルトヴェングラーの無茶振りに対しウィーンフィル等が負けじと食らいついていくようなあの異常な緊迫感を生み出すのは無理でしょう。って、まあ、そればかりが名演の条件でもないでしょうけれど、仮にいくら徹底した楽曲分析や究極の演奏技術を凝らしたところで、なお残ってしまうファジーな部分。音楽には欠かせないものなんでしょう。 無論、本作も、すべてがデジタル信号に還元される人工的なCG(昨今は実写もデジタルだったりしますけど・・・)とは言え、モーションキャプチャらしいファジーさも見られます。ただ全体的には、わざわざフルCGを採用した魅力はなかなか見えてこず、逆に、計算された変な冷たさがちょっと気になってしまう。クライマックスでは大いにハメを外して、たっぷり楽しませてくれるんですけどね。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2016-10-06 16:34:39)
1813.  ダレン・シャン
謙さん! カツラがズレてますよ!・・・・って大きなお世話。 ちょっと悪趣味なところもあるファンタジーですが、そんなに悪くないと思うんですけどね。でも、続編ありますシリーズ化します的な終わり方は、やっぱりやめた方がいいですよね、結局単発のまま放置されてしまうのは、何ともカッコ悪いし。 ウィレム・デフォーなんて、何だかもう、深入りせずに逃げ出す気満々という感じだしなあ(そういう役なんでしょうけど)。 CG多用のファンタジーって、どっちかというとデカいモンスターを描きたがるところがあるように思うんですが、本作では、極彩色のクモとか、あの小さいヒトたちとかを、丁寧な動きで描いていて、こういう作品には好感が持てます(いやもちろんデカいモンスターだって丁寧に描いてくれれば大歓迎ですが)。クライマックスの劇場での戦いも、シチュエーションを活かし、なかなかの盛り上がり。 続編は特には不要です、ハイ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-25 08:54:13)
1814.  オール・ユー・ニード・イズ・キル
揺れるカメラが描写する混乱の戦闘シーン、これは、臨場感の表現でもあろうし、またCGのアラを見えにくくして「リアリティ」を出すためのものでもあるんだろうけれど、確かに、何とかうまく逃げ切った、という印象です。戦場の描写はいかにもソレっぽいし、さらにはルーブル美術館なんて、これだけ巧みに描いてもらえると、ちょっと感激。 で、内容はと言うと、これもまあ、確かに物語の発端となる序盤から、ジワジワ盛り上げて、楽しませてはくれるのですが。ただ、残念な面もありまして。何が何やらいきなり戦場に放り込まれた主人公が、死ぬたびに時間が戻って「人生やりなおし機」状態。失敗するたび何度でも繰り返すことでだんだん状況もわかってくるし、戦闘もこなれてくる。ってのがテーマなら、それをどう面白く描くかを期待してしまうんですが、残念ながら本作では「以下、同文」とでも言いたげに、大きく端折ってしまう。端折るなら、その端折り方こそが、映画の見せ場になるだろうに。本作の場合、設定の「説明」に終わってしまっている印象、別にこんな設定にしなくったって、例えば「中途半端に予知能力が使えます」という設定でも大差ないでしょう、むしろ不必要に「説明」のための尺を浪費してしまっただけ、とも。 それを差し引いても、結構楽しめたんですけど、でも、もったいない。
[地上波(吹替)] 7点(2016-09-23 22:24:20)
1815.  巨人と玩具
開高健が小説を発表してから間もなくの映画化だと思うのですが、まーずいぶん雰囲気が違います。どういう訳か、登場するお菓子メーカーの名前まで原作からちょっと変えてたりして。 原作がいささか肉付けに欠けた解説調のストーリー進行だったのに対し、この映画、超ハイテンションでこれでもかこれでもかとひたすらセリフをまくし立てる。開高作品でも「日本三文オペラ」あたりをこの勢いで映画化してたら、それはもう大変なコトになっちゃってたかも。 というテンションの高さがスリリングな作品なんですが、どーして選んだ題材が「巨人と玩具」という小説だったのか、これが謎なんです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-09-22 18:06:18)
1816.  桃太郎侍(1957)
市川雷蔵が一人二役で、雷蔵ファンは2倍楽しめる作品。なんだかどうだか。 跡継ぎをめぐるお家騒動、あわや毒殺されそうになる若殿が雷蔵で、さらに若殿には生き別れの弟がいてこれも雷蔵。ちょっとイナセな浪人で、なぜか桃太郎などというふざけた偽名を使っている。で、この桃太郎が若殿サイドと陰謀サイドの両者からスカウトされてしまったことから否応なく騒動に巻き込まれ、やがて自ら若殿の身代わりとして、陰謀に立ち向かっていく。わかりやすくて楽しいオハナシ。実際、両陣営が相手方のことを名前ではなくただ「敵」と呼んでいるのがこれまたわかりやすい。 雷蔵がクリソツの二人を演じていますが、どっちがどっちだか我々が混乱するようなこともありません。活躍する方が桃太郎、活躍しないで声の高い方が若殿。ただ、周囲の人間がこの「同じ人間が二人いる」という事態をどうと捉えているのかは、正直、ちょっとわかりにくい・・・。ま、深く考えないことに。 ちょっと演出がもたつく面もあったり(桃太郎が顔にアザのようなモノを貼っているのが、正体を隠すためなのやら何やら、中途半端)、殺陣ももうひとつキレがなかったり(雷蔵だからしょうがない?)するのですが、明るく楽しく、ホンの少ししんみり、結構楽しめます。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-09-22 17:40:23)
1817.  フットルース
ダンスが禁止された世界で、何とかダンスパーティーを開こうと奔走する主人公。だなんて、何だか近未来SFみたいですが。 13金の殺され役でお馴染みの(って言ってもこの段階ではお馴染みでも何でもなかったけど)ケビン・ベーコンが大ブレーク。しかしその後、紆余曲折があって悪役専門に、という程では無いにせよ、すっかりクセモノ俳優となってしまって。トラボルタみたいなもんか。 それはそれで結果的には良かったのかも知れないけど、それにしたって、この映画におけるケビン・ベーコンの扱いの悪さも、彼の紆余曲折に影響していそうな。いやまあ、ちゃんと好感持てる主人公を演じているのだけど、必ずしも彼が映画の中心には据えられておらず、頑固な牧師を演じたジョン・リスゴーがおいしいところを持って行っちゃう。それが作品の厚みというものでもあるのだろうけれど、そういう機微の表現を、主役たるケビン・ベーコンではなく脇役の方に託されてしまったことは、少し不幸だったのかも。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-21 22:44:28)
1818.  柳生一族の陰謀
二代将軍秀忠亡き後、三代将軍として徳川幕府を継ぐのは、兄・家光か、弟・忠長か。という、将軍家の跡目争いが描かれるのですが、それにしても「柳生一族の陰謀」、いやあ、カッコいいタイトルですね。内容は、どのあたりが「柳生一族」の「陰謀」なのか、正直よくわかりませんが、とりあえずタイトルの響きがいいので、OKかな、と。 しいて言うと、陰謀を担当するのは但馬守、演じる錦之介の歌舞伎っぽいセリフ回しが、怪しいのなんの。もちろん千葉ちゃん演じる十兵衛は、ムズカシイ話はわからないのでアクション担当。そこに、さまざまなライバル的キャラが登場して、はたまた一応それなりに陰謀劇みたいなのもあったりして、なかなかの楽しさ。ラストの意外性もバッチリ。 ここまできたらもう、時代劇の枠も超えちゃって、SF的にもっとハメを外してもよかったんでは、という気もしますが。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-09-12 23:05:45)(良:1票)
1819.  カンサス騎兵隊
ごんべさんの赤ちゃんがカゼひいた~でお馴染みの、奴隷解放活動家ジョン・ブラウンが、ここではだいぶイッチャッてる原理主義者として描かれてます。目をギラつかせたその顔からあふれ出る、強固な意志。そして、その彼に立ち向かう騎兵隊の若造ふたり、これがエロール・フリンとレーガン大統領。マヌケ面が(失礼)なんとも頼りないのです。逆に言えば、彼らのプチ成長物語でもある訳ですが、ま、さほど成長はいたしません、ハイ。 それはともかく、片や狂信的なジョン・ブラウン、片や甘っちょろいところのある若き兵士、その間には、騎兵隊を追い出されブラウンの手下になった者がいたり、逆にブラウンに愛想をつかす息子がいたり、そして何といっても、両者の争いに巻き込まれる形で運命を左右される黒人たちがいたりする、というあたりには、ドラマの多層性というものも幾分、感じられます。 が、理屈抜きに、やっぱり見どころは戦闘シーンですかね。ちょっとした戦争映画です、これは。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-12 22:25:28)
1820.  トラック野郎 男一匹桃次郎
例によってやたらと充実しているチョイ役オールスターズ。歌丸さん&小圓遊さんの笑点迷コンビの登場なんて、もうUMAでも目撃してしまったかのような衝撃です。それにしても、歌丸さん、そこまでやりますか、いやはや。本作、下ネタも充実してます。 それより本当にカラダ張ってるのが、ライバル役の若山富三郎さん。まあ、貫録あり過ぎて実年齢よりも上に見えるもんで、何だかご老体に鞭打っているように見えてしまうのですが、桃次郎との乱闘シーン、飛んで跳ねてぶつかって、いやホントそこまでやるかと大暴れ。そういや『がんばれ!ベアーズ 大旋風』に出てたのも大体この頃でしたっけ。 物語は例によってバカバカしくエピソードを散らかし、それがバカバカしくも奇跡のような収束を見せ、バカバカしい感動を呼び覚ます。桃次郎とマドンナの関係、桃次郎とライバル「子連れ狼」との関係、ジョナサンの浮気、各エピソードが有無を言わせぬ強引さで互いに絡み合っていきます。 それにしてもマドンナの雅子さん。クライマックスでいかにも恋人と別れる決意をしていたように見せかけて、実はちゃんとパスポートを準備してたってことですね。ああ怖い怖い。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2016-09-05 23:54:03)
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