1861. ウィズネイルと僕
《ネタバレ》 鳴かず飛ばずの役者二人のうす汚い暮らしをイギリスの曇天が一層うすら寒くさせ目をそむけたくなる。髪を切った僕を観たとき ♪♪就職が決まって髪を切ってきた時、もう若くないさと君に言い訳したね♪♪ のフレーズが浮かび、初めて本作は青春映画なんだと実感。独り芝居をするウィズネイルのラストシーンはほろ苦い余韻を残す。 [DVD(字幕)] 7点(2017-01-03 19:22:44)(良:1票) |
1862. 北ホテル
《ネタバレ》 ただ一度、21歳の時に鑑賞した際の、粋なルイ・ジューヴェの立居振舞、切ないラストシーンが脳裏に焼きついています。もう一度観たいという思いが最も強い作品です。 【2016/12/31再見】自ら死を望んだエドモンの胸中を思うと切なくてやりきれない。生きて欲しかった。 [DVD(字幕)] 8点(2017-01-01 00:23:25) |
1863. 殺しが静かにやって来る
トランティニャン、キンスキー共演に惹かれての鑑賞は大当たり。どこまでもストイックな男とどこまでも卑劣な男の対決に手に汗握り、決着の衝撃に打ちのめされる。雪景色に流れるモリコーネの物悲しいテーマ曲に更に冷え冷えとさせられる。 [DVD(字幕)] 8点(2016-12-30 22:03:22) |
1864. 小人の饗宴
ストーリーは何も無く隔絶された施設内での小人症の者達の陰湿で残酷な暴走を薄気味悪く不快極まりない笑い声と共にひたすらに見せられる。何故登場人物全てを小人症としたのか、皆を精神まで異常者のような描き方をしたのか。こんなもの映画と呼べるシロモノではなく空前にして絶後(たぶん)の最低最悪の作品。 [DVD(字幕)] 0点(2016-12-30 11:44:48) |
1865. デビルズ・ノット
コリン・ファース、リース・ウィザースプーン共演に期待するも客寄せの存在にガッカリ。事件の背景を掘り下げること無く顛末を淡々と見せるだけの製作者の姿勢にもガッカリ。 [DVD(字幕)] 3点(2016-12-30 11:31:42) |
1866. カスパー・ハウザーの謎
実話なようなので仕方ないのですが、彼が何者かの興味だけで辛抱して鑑賞したのでガッカリしてグッタリ。 [DVD(字幕)] 4点(2016-12-26 13:24:35) |
1867. あやしい彼女(2016)
親が子の為に自分の事は二の次にして歯を食いしばって頑張る。当たり前の事を恩着せがましく苦労の押し売りをするカツさんには虫唾が走る。コメディ・ファンタジーだとしても設定に白けるばかり。一途な次郎のいじらしさに加点。 [DVD(邦画)] 4点(2016-12-25 23:20:46) |
1868. 天使にラブ・ソングを・・・
《ネタバレ》 実に良く練られた起承転結にユーモアが加味された最後まで飽きることなく楽しめた作品。デロリス救出の為に皆がカジノに一列になって乗り込むシリアスな場面にデロリスの台詞「こんな服ペンギンのようでイヤ」が浮かび大笑いしてしまったのは私だけなのだろうか。物語を引き締めてくれたスパイスの効いた存在感の院長はデロリスと共に忘れがたいキャラクターだった。 [DVD(字幕)] 8点(2016-12-25 01:22:34) |
1869. マルタのやさしい刺繍
《ネタバレ》 喪失感から抜け出す手立てであるランジェリーショップ開店。イコール淫乱と見なす村人や息子の悪意にもめげず、同年代の友人達の支援を受けて成功させる物語。マルタのみならず、友人もその家族模様を通して人の役に立つために自分に出来るかもしれないことに勇気を出してトライする姿が丹念に描かれている。リジーの死からいつお迎えが来るかわからない年齢であり、その時まで生きがいを持てて過ごせる事の幸せを思った。描かれる息子達のはなたれ小僧ぶりが単純すぎたのが物足りない。 [DVD(字幕)] 7点(2016-12-21 16:21:46) |
1870. 暗黒街の対決
《ネタバレ》 組長と妻の仇討を目論む鶴田浩二が示すウェットと暴力団撲滅の責を担う三船敏郎が醸し出すドライが適度に混ざり合い、その上にユーモアが加味されたテンポの良い対決模様が楽しい快作。安定の悪玉河津清三郎の手下である中丸忠雄、平田昭彦の小憎たらしさや、大笑いした ♪♪♪ 消しちゃえ、消しちゃえ、消しちゃえ ♪♪♪ ギャー!!! の四人組など忘れられない強烈さ。それにも増して特筆すべきは三船敏郎の白トレンチコート姿。アラン・ドロンにも勝る着こなしの男っぷりの良さに惚れ惚れし、左程齢が違わない鶴田浩二が若造に見えてしまいました。 [DVD(邦画)] 8点(2016-12-21 15:55:48) |
1871. 奇跡の海
《ネタバレ》 少し頭が弱いベスが神に縋ってヤンへの盲愛に突き進んだ果ては想定内の救いの無いもの。彼女の気持ちを考えず彼女を地獄へ追いやったヤンがすっかり回復して感慨深げに鐘の音を聞く姿は想定外で、言いようのない憤りに体が震えた。しつこい演出の冗長さに我慢しながら鑑賞の甲斐も無く、監督の鼻持ちならない陶酔感に反吐が出る。愚作。 [DVD(字幕)] 1点(2016-12-05 00:58:13) |
1872. チャイナ・シンドローム
要点を早く喋れ、早く! 手に汗握りました。技術者・経営者・テレビ局 三者のせめぎ合いが見応え満点でした。 [DVD(字幕)] 8点(2016-12-04 17:34:49) |
1873. 西鶴一代女
《ネタバレ》 幸せと不幸せが交互に訪れるお春の人生が丹念に描かれており、彼女の生き様に「失意泰然、得意淡然」が思い浮かびます。勝之介の遺言に監督の思いの丈をぶつけているように思えます。 [DVD(邦画)] 6点(2016-11-27 21:11:44) |
1874. リピーテッド
《ネタバレ》 今作のコリン・ファースは誠実なのか不誠実なのか、あれこれ想像しながらの鑑賞。気怠い展開に催してきた眠気を体重の乗った左張り手が覚ましてくれました。そこからラストまで不誠実を堪能できました。鑑賞後にあれやこれやの疑問が。①壁に貼られている二人の結婚写真 ②先の事件でホテルから発見現場までの目撃者がないのか ③警察の捜査 ④あの場所にあったアイロン ⑤眠ると無くなる記憶はうたた寝や昼寝や徹夜の場合は。 毎朝「僕は夫のベン・・・」と説明する幸せに思えない生活を続ける彼女への愛情と犯行発覚の恐れが綯い交ぜになった歪んだ人格者を好演した彼に惹かれた思いが、無理があり深みのない展開に醒めてしまった作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2016-11-26 21:19:46) |
1875. レイルウェイ 運命の旅路
《ネタバレ》 理性を狂わされる戦時下での虐げた者と虐げられた者が数十年後の再会で心から許しを請いそれを受け入れる。実話であることが尊く感慨深い。和解後の夫妻の様子と長瀬の交流を通じて、絶対に出来っこない憎悪を捨てる事によって得られるものを見せて欲しかった。 [DVD(字幕)] 7点(2016-11-20 02:32:50) |
1876. いとしい人
《ネタバレ》 顔も体もギスギスしたヘレン・ハントが演じる心もギスギスしたエイプリル。知的ぶった物言いと裏腹に本能のままに生きてるかのような浅はかさが見苦しい何の魅力も無い彼女に惹かれて結ばれたフランクに「どこがいいの?」「何で?」と声を大にして言いたい。白けたまま終わった作品。 [DVD(字幕)] 3点(2016-11-20 02:21:51) |
1877. モネ・ゲーム
ハラハラ感のカケラもない絵をめぐる攻防、ニコリとも出来ない愚劣なギャグ、己の浅はかさを示す日本人描写。数多の名優を起用しても脚本がカスだと観るに堪えないシロモノとなることを証明。最初から最後まで気分が悪い作品で、アラン・リックマンにあんなマネをさせたのを思い返すたびにハラワタが煮えくり返る。 、 [DVD(字幕)] 1点(2016-11-19 01:37:25) |
1878. マネーモンスター
大がかりで華やかさに溢れた演出でもってテンポよく進んでゆく起承転結を楽しめました。「汗水垂らしてコツコツと働く」は死語なのだろうかと考えさせられました。 [DVD(字幕)] 6点(2016-11-14 00:04:21) |
1879. 回転
幽霊映画としてはイマイチですが、先生が徐々に壊れて暴走してゆくサスペンス映画として見応えがありました。子役二人の不気味さは特筆ものです。 [DVD(字幕)] 7点(2016-11-13 00:18:39) |
1880. さよならをもう一度
中年男女と若い男の三角関係。名優三人が締りのないグダグダ感を表現してくれているものの、平板で退屈な作品。 [DVD(字幕)] 5点(2016-11-12 23:46:01) |