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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2271
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1901.  モ’・ベター・ブルース 《ネタバレ》 
 中盤過ぎたくらいまでは普通の映画なのですが、終盤からはすごいです。  人間ドラマが突然加速し始めます。  まずブルークがジャイアントの巻き添えをくらい、なんとトランペット奏者の命とも言うべき口を大怪我しちゃいます。すると、ついさっきまで大喧嘩していたシャドウが真っ先にかけよります。これだけでも熱い展開なのに、そのとき彼の言ったセリフが・・・。このシーンだけでも見る価値はあります。  ところがまだまだ続くんです。  事件から1年後、シャドウはクラークと成功していて、元ブルークのバンドメンバーと演奏しています。そこへブルークが復帰します。シャドウとクラークはブルークを快く迎え入れます。そう、あの名台詞付きで。本編を見ていたら、これだけで感動するはずです。シャドウとクラークがもう最高です。  ところが、ブルーク、やはり怪我の後遺症で、もう・・・  そこからブルークは、そう、あの彼女の元へ・・・  もちろん彼女のリアクションは・・・  いや、ほんとに切なさ№1映画ですが、最後は妙にほのぼのと終わりますので、良かったら見てみてください。大人向けの良質映画です。  あ、それからジャズのことはよくわかりませんが、1時間22分辺りで演奏される、「モ’ベター・ブルース」というタイトルにもなっている曲は、妙に聞き入ってしまうくらい良い曲でした。  
[DVD(字幕)] 8点(2012-05-17 04:32:12)
1902.  風の谷のナウシカ 《ネタバレ》 
 記憶が正しければ、アニメで泣いてしまった唯一の作品です。  そして、おそらく最も数多くみているアニメです。  当時テレビで放映されたものをビデオに録画し、ビデオが擦り切れるまで見た記憶があります。この映画をかわきりに、「天空の城ラピュタ」、「となりのトトロ」、「魔女の宅急便」と見続けて、すっかり宮崎駿のアニメのとりこになり、「もののけ姫」あたりで彼の映画を見るのをやめました。  (「千と千尋の神隠し」だけは、嫌がるのを無理矢理連れて行かれて見ましたが。面白かったけど。)  この映画が宮崎アニメの中で一番好きです。  世界観が最も好きだし、ナウシカ、ミト、クシャナ、アスベル、戦車をうばうじいさんズと、好きなキャラクターがたくさん出てくるからです。  そして、やはり一番感動したのもこの作品ですね。とくに後半はもうやばい。ストーリー構成と伏線が完璧すぎる上に、ナウシカの自己犠牲がミックスされて、後半の盛り上がりが半端じゃないです  今でも、「宮崎駿」、「ジブリ」、というワードを聞くと、真っ先に思い出すのはこれと、兄の、大ババ様のものまね。あのモノマネも脳が擦り切れるほど聞かされました・・・。   
[地上波(邦画)] 10点(2012-05-17 04:03:22)(笑:2票) (良:2票)
1903.  ザ・グラディエーターII ローマ帝国への逆襲
 レンタル開始当時、「グラディエーター」の続編だと思って借りてきてしまった映画。  勝手に面白いと思い込み、あろうことかそのとき付き合っていた彼女に、「これすごく面白いから一緒に見よう。」と言って一緒に見てしまった映画。  ・・・かなりきつい目にあいました。  その後、「スターシップトゥルーパーズ」で同じ過ちを繰り返す・・・
[DVD(字幕)] 3点(2012-05-16 17:43:13)(笑:1票)
1904.  グラディエーター
 満点。満点。満点。  誰が何と言おうと、満点。  僕の中では満点以外ありえない映画。  「ラッセル・クロウ」  映画ど素人の僕が、名前を覚えた数少ない映画俳優の一人。  この数年後に、「ビューティフル・マインド」を見て、ラッセル・クロウを神だと思いました。  当時友人・知人に薦めまくって、うざがられた思い出深い映画。  ですが、観終わったあと、みんなから「○○が薦める映画にしては、マジ面白かった。」と言われました。若干ひっかかる言い方でははありましたが、かなり嬉しかった。  どちらかというと、男友達のほうが評判が良かったです。  女友達からは「男の子映画だね。」と、なぜか上から目線で言われました。
[DVD(字幕)] 10点(2012-05-16 16:03:27)(笑:1票)
1905.  ダンス・ウィズ・ウルブズ 《ネタバレ》 
 どこに視点を置くかでこの映画のイメージは変わりそうな気もしますが、僕にとってはこの映画は「異文化交流」の映画でした。もちろん、当時の世界史に明るければ、もう少しこの映画を違う視点から見ることもできるかもしれませんが。  ちなみに「異文化交流」としては最高の映画だと思います。  僕は映画を見るときマイノリティー側に自分を重ね合わせることが多く、この映画でもかなりシンクロしちゃいました。そのシンクロ率はかなり高く、いつもは3時間という長さの映画は敬遠しがちなのですが、その長さを全く感じませんでした。  そういえば、初めは白人としての主観で観てしまうのですが、気づくとネイティブアメリカンとしての主観で観てしまっているこの不思議・・・  個人的には誰が見てもその世界に引きこまれる素晴らしい作品だと思います。  ただ、あくまで娯楽作品のフィクションだとして観るほうが良いかもしれないですけどね。最後にさもノンフィクションと誤解しそうなメッセージが出てきますから。
[DVD(字幕)] 8点(2012-05-16 13:15:03)(良:1票)
1906.  ペット・セメタリー(1989) 《ネタバレ》 
 小学生~中学生くらいの頃に、父がやたらとホラー映画ばかりを借りてきて、しきりと僕らと一緒に見ようとしました。気が小さい自分にとってはほとんど虐待に近かった・・・  ただあんまり見すぎて、少し耐性がついてきて、割りとホラー映画が平気になってきた頃、父が借りてきたのがこのビデオ。  あまりの衝撃に数日落ち込みました。  今まで見てきたホラー映画とは一線を画していました。  一番衝撃的だったのは、子供がトラックにはねられる瞬間。  一回目は寸前で助けられたのですが、そのときに「この子はいずれ、トラックにはねられてしまうのでは。」という予感がはしりました。結果、二回目でその予感の通りになったわけですが・・・  ペットセメタリーで、人を生き返らせることだけは今だに共感できません。確か、外見は自分の家族ですが、中に宿る魂は悪霊かなんかでしたよね?  つまり、器が同じなだけで中身はもはや自分の愛する家族ではないのに、その選択をしてしまうのはどうなのだろうと、ずっと考えていました。  それからしばらくして、「世にも奇妙な物語」で、この映画がまるパクリされていました。それもショックでした。  稲垣吾郎が主演で、愛する彼女を生き返らせるも、違う魂が宿って襲われていました。  なんか、嫌な気分にさせられました。 
[ビデオ(字幕)] 7点(2012-05-15 23:22:21)
1907.  ミラーズ・クロッシング 《ネタバレ》 
 腕っぷしが強いわけでもなければ、殺し屋でもない。競馬が弱くて借金もかさんでいる。しかしずば抜けた頭の良さと、その人柄で、敵・味方双方から一目置かれているという変わったヒーロー像の主人公トム。  そのトムですが、一見何を考えているのかわかりません。  ですが、彼の行動にはある優先順位がはっきり存在していて、実は終始一貫しているのがわかります。  漫画のワンピースに例えるならば、彼はまさに「火拳のエース」のような存在。「トムとレオ」は、「エースと白ひげ」の関係にそっくりです。  トムの目的はただ一つ。「レオを守ること。」  そのためには他はどうなってもいいんです。  ・・・のはずだったんですが、彼のそのキャラにぶれが・・・  それがヴァーナの存在。彼女の存在は、彼にとって唯一目的意識をぶれさせてしまうものでした。  土壇場で、彼は「レオを守る」という本来の目的から逸れる行動をとってしまいます。 それが、「ミラーズ・クロッシング」でヴァーナの弟バーニーを逃がしてしまうという愚行です。  オープニングの映像も、このミラーズ・クロッシングでした。  当然彼はこの行為によって窮地に立たされていくわけです。   ってな感じで、冷静かつ頭がばりばりきれる主人公のトムがかなりかっこ良いのに、ちょっと私情をはさむだけで途端に窮地に立たされてしまう展開が見事で、かなり見入ってしまいました。  頭脳戦やかけひきをメインとしたマフィアものですので、そういったものが好きな人にはかなり楽しめると思います。 
[DVD(字幕)] 7点(2012-05-15 10:46:53)(良:1票)
1908.  レナードの朝 《ネタバレ》 
 点数をつけること自体に気がひけてしまうくらいすばらしい映画です。   マルコム・セイヤー医師は、医師ではなく研究者であったから、序盤は常に優先順位が「真実を知ること」でした。そのセイヤー医師がこの病院に、勘違いから赴任してしまったことが、最初の奇跡だったように思います。  赴任後、セイヤー医師は、看護師や患者さんたちと一緒に病気に向き合っていくことで、次第に医師としての側面を持つようになっていきます。  序盤、どうしてもセイヤー医師の笑顔が、「新しい真実を発見した喜び」に見えてしまいました。ですが彼は、少しずつ心境の変化を見せていきます。   セイヤー医師は、日常の小さな気付きから仮説をたて、実証することを繰り返します。  これが、言葉を発することができない患者さんたちの心と、少しずつ触れ合っていくきっかけとなったように思います。   また、後半では、レナードが自分を実験台にするように申し出ます。  実際に痙攣が始まります。レナードは、セイヤー医師に自分を撮るように促します。  ところが、セイヤー医師はためらってしまいます。  ああ、この人はもう医師であり、レナードの友人なんだと思いました。   レナードをふくむ病気の方たちが目覚めた期間はわずかなものだったかもしれません。 だとしても、その期間、間違いなくこの方たちは自分の人生を享受していました。そして自分にとって大切な人達との再会を果たすことができたのです。  それは彼らだけではなく、彼らを支え続けた人々にとっても同じことが言えると思います。むしろ、長い年月寂しい思いをしてきたのは、周りで支え続ける家族や医師たちのほうだったかもしれません。患者さんたちは、ずっと自分たちを支え続けてくれた人達のために、ほんのひとときだけ目覚めてくれたようにさえ感じます。   別れは再びやってきます。ラストは、彼らに取り残されたような気分になりましたが、それは彼らが目覚めていたとき、一緒に彼らの人生を楽しむことができたからだと思いました。   100冊の自己啓発本を読むより、この映画を1本見るほうが、自分の中で何かが目覚めた気がします。 
[DVD(字幕)] 10点(2012-05-14 11:29:59)
1909.  A.I. 《ネタバレ》 
 10年前くらいに、「シックスセンス」で「ハーレイ・ジョエル・オスメント」という子役を初めて見て、すっかりファンになってしまいました。  彼が出ている他の映画を見てみたくて、「ペイ・フォワード」を見て感動しました。  それから、何かのテレビで、「この子役は本当にすごい役者さんです。今度上映される『A.I.』の役づくりのために、まばたきをしない練習をしているそうです。」という裏話を聞いて、「A.I.」を見たくて見たくてたまらない日が続きました。  そして、何週間かして、ようやく鑑賞する日がやってきました。  やっとやっと、見ることができました。  冒頭からすぐに物語にひきこまれ、ずっと画面に釘付けでした。  次が気になって気になって、ずっと見ていました。  人類が滅んでしまいました。  宇宙人が出てきました。  ・・・その日以降、すごく楽しみにしていた「A.I.」への熱意とともに、「ハーレイ・ジョエル・オスメント」さんへの熱も少しだけ冷めてしまったみたいです。 
[DVD(字幕)] 2点(2012-05-13 19:44:59)(笑:1票)
1910.  ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀 《ネタバレ》 
 ゾンビ映画に求めるものは人それぞれ違うと思いますが、僕の場合は何と言っても「サバイバル感」。更に、たてこもってくれちゃったりしたら、それはそれはもう最高のシチュエーションです。  この映画では、ラストでゾンビと生き残っている人間との立場が逆転します。  このラストも大好きなんです。  生きている人間と、ゾンビの境界線があいまいになってゆく感触。  また。唯一小屋で生き残っていたクーパーは、バーバラから銃で撃ち殺されちゃいます。生きている人間が、ゾンビと等価値になった瞬間ですね。 
[DVD(字幕)] 7点(2012-05-13 00:30:03)
1911.  ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 
 ずっと真相を考えていました。  パターン① 実はジェジーたちが出てくるほうが夢  パターン② いやいや、やっぱりサラや家族が出てくるほうが夢  パターン③ ベトナム戦争だけが真実で、それ以外はすべて夢の世界。  最初は、パターン①か、②しか思いつきませんでした。きっとこの世のものではない電車や車が見えるのは、戦争のけがによる後遺症か、軍の実験の副作用によって、ジェイコブがシックスセンス的なものを見につけたのだろうと。  ですが、ストーリーが進むにつれて、「もしかして・・・?」と思い始めたのがパターン③です。  でも個人的に、③だけはやだなー、と思いながら見ていました。  いろいろ想像していたことを、すべて台無しにされそうでしたから・・・  ですが話が終盤にさしかかると、③の可能性が濃厚になってきて、「まさか、まさか・・・」と思っていたら、そのまさかでしたね。  あーーーあ。  ひとつひとつの演出は素晴らしすぎて、かなり映画に入り込んでしまっていたので、オール夢オチはちょっと残念でした。
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-13 00:15:59)
1912.  ホワイトファング 《ネタバレ》 
 ディズニー映画って本当に大好きです。毎度ハッピーエンドを文字通りお約束してくれるので、いつも観終わった後ハッピーな気分になれます。  この映画も例にもれず、とても美しく仕上がっております。   前半は過酷な大自然からスタートします。親切なおじさんが狼の犠牲になってしまったり、ホワイトファングのお母さんもそのとき死んでしまったりと、厳しい生存競争の現場を映し出しています。  ですので、中盤以降はサクセス、サクセスでハッピーかもしれませんが、前半の出来事を忘れてはいけないなと、今レビューを書きながら思いました。  風景の映像が息を呑むほど美しいところもディズニー映画の醍醐味ですね。真っ白な雪景色の中を進むシーン、大自然の湖にボートを漕ぎ出すシーン、見るたびにふわぁーってなります。  もちろんこの映画の一番の見所は、ホワイトファングとジャックの友情です。ジャックが熊に襲われるのを助けたり(けっこうハラハラします。ってゆーか、この撮影すごいですね。)、逆にジャックがホワイトファングを助けだして看病したりして、ゆっくりと二人の絆が出来上がります。  もう本当にべたべたなストーリーですが、そのべったべたなストーリーを心の底から楽しめる映画です。
[DVD(字幕)] 7点(2012-05-12 04:55:17)
1913.  リベンジ(1990) 《ネタバレ》 
 コクラン、それは駄目でしょう。本当に自業自得ですよ。  と、いうことでコクランに感情移入はしづらいものの、後半はわだかまりを残しつつ、多少応援はしてしまいます。いや、でもねぇ・・・  クライマックスは、個人的に中盤だと思っています。「リベンジ」決行前日。  メンデスは、二人に最後のチャンスを与えます。  とくにコクランに。 「パイロットをしてくれないか。」 「私の頼みでも駄目か。」  すでにコクランは不倫済みでありましたが、メンデスはここではまだコクランを許す準備がありました。ここで手をひくなら、それまでの過ちは無かったことにするかのように。しかし、ここまでメンデスが広い心を見せても、コクランはその申し出を断ってしまいます。  あーあ。あーーーーあ。  ですので、後半はあまり楽しめませんでした。  もちろんメンデスのしたことは許されることではありませんが、かと言ってコクランとミリアを手放しで支持することもできません。なのにさも悲劇的かつ感動的なラブストーリーを演出されてもねえ。共感しづらい・・・難しい映画です。 
[DVD(字幕)] 5点(2012-05-11 11:27:11)
1914.  蝿の王 《ネタバレ》 
 原作未読。映画だけでの感想です。  一言で言うと、「es」にそっっっくり。  「環境」と「役割」によって、人格は形成されるということを如実に物語っています。  あの少年たちが、もし無人島で生活することがなければ、いつ助けが来るか分からない状況でなければ、もしくはリーダー的な大人が複数存在すれば、きっとこうはならなかったのでしょう。  それは現実社会にも言えることでありまして、何もこの映画の中に限ったことではありません。人の理性や人格というものは、こうも容易く環境に支配・左右されやすいということを疑似体験できるということを考えれば、この映画の存在意義は非常に大きいと思われます。  あれだけ仲が良く、信頼しお互いを認め合っていたラルフとジャックが、気づけば、生死をかけて「狩る者」と「狩られる者」に分かれている。  もちろんジャックがラルフと袂を分かった瞬間に、それぞれの役割がこれから少しずつ変わっていくのであろうことは暗示されていました。そしてジャックとラルフを除く他のメンバーたちが、どちらの側につくかで役割が決まっていきます。  印象的なのは、もともとラルフ側にいたけれど、それからジャック側へと移っていったメンバーたちの心境の変化。(まあ本当は子供ながらにもっと葛藤などはあってしかるべきだとは思いますが。その辺双子はよくその心理描写が表現できていたと思います。)  まさに、「環境」と「役割」の変化によって「人格」が形成された瞬間です。  この映画では、「殺人」への意識の鈍化もかなり上手に、深刻に表現されています。サイモンが殺された時と、ピギーが殺された時では、過失具合も違っていれば、そこでの罪の意識の大きさも違います。更に三人目のラルフ(ラルフは未遂で終わりますが)にいたっては、ついに少年たちは自らの意志で狩りを始めます。  この感覚は、犯罪や戦争に通じるものがあるのではないでしょうか。  ラストのオチは非常に良かったです。これがあったことで、この映画の完成度は非常に高くなりました。新たな、より大きな力をもつ新コミュニティーの出現により、ラルフ、ジャック、及びジャックの指揮下にいた者たちの環境と役割は再び大きな変化をこれから見せていくのでしょう。そして恐らくは、ラルフの存在(生き証人)によって、ジャックたちは社会から粛清されていく運命を辿っていくのだと思います。 
[DVD(字幕)] 8点(2012-05-11 10:56:34)
1915.  どろろ 《ネタバレ》 
 CMで赤い髪の妖怪が暴れているのを見て、無条件で見たいと思っていた映画です。  そいつさえ見られれば、ストーリーなんてどうでも良かった。  ところが、意外とストーリーがちゃんとあるし、次から次に妖怪が出てくるので、個人的にはとても楽しく鑑賞しました。ただ後半になるにつれて盛りさがっちゃったのは残念です。特にラスボスはちょっと・・・  小さい頃に仮面ライダーやウルトラマン、ゴレンジャーなんかを、ストーリーそっちのけで戦闘シーンだけを楽しんでいた人たちには、ある種のノスタルジーを感じさせてくれる映画かもしれないです。  ただし、ドラマの「オレンジデイズ」なんかで、妻夫木さんや柴崎コウさんのファンになっちゃった方には、この映画では二人の良さは完全に殺されているので注意が必要です。
[DVD(邦画)] 7点(2012-05-10 16:07:34)
1916.  恋する人魚たち 《ネタバレ》 
 直情的な母親。夢見がちな長女。優柔不断な青年。いったい誰に共感すればよいのかわからないくらい魅力のあるメインがいません。  しかも終盤辺りまでストーリーは平坦の一言。  ほとんど日常風景と、シャーロットのナレーションしか出てきません。  まあそれでもケイトはかわいかったし、靴屋の主人ルーも、すごく大人で、優しさと包容力を兼ね備えた素晴らしいキャラクターでしたが、この二人が活躍する場面は少ないんです。  だとすればいったいこの映画の何を楽しめば良いのか、と映画の良いところを探し始めた時点で、多分面白い映画ではないんですよね。  少なくともストーリーを楽しむタイプの方にはどう考えても不向きな映画です。
[DVD(字幕)] 2点(2012-05-10 15:28:36)
1917.  シザーハンズ
 「バックトゥーザフューチャー」と同じくらい、複数回見ている作品です。なぜなら当時、確か家族がばらばらで借りてきたり(ほんとになぜだ?)、テレビでも放映されていたからです。  1回目。ホラー映画と思い込んで家族と一緒に見ました。(当時父が借りてくる映画はホラーとSFとアクションばかりだったので、ハサミの手が出てきた瞬間そう思って・・・)途中でホラー映画でないことに気づきました。  2回目。不自然な点に多少つっこみ&イライラしながら見ました。「まだ手はできていないから、代わりにはさみを・・・」って。そっちのほうが作るの大変そうなんですけど。え?今まで誰も屋敷に入ったことがないの?そんなばかな・・・  3回目。不自然な箇所は了承済みなので、もう単純にストーリーと演技を楽しみます。 すると意外なことに、3回目くらいが一番この映画が面白い。  4回目以降。もう無心で見ます。理屈ではありません。登山家が、そこに山があるから山に登るように、そこで「シザーハンズ」が流れているから、つい最後まで観ちゃうだけです。そしてやはり面白い。  僕は、同じ映画を2度見ようとはほとんど思いません。よほど1回目の鑑賞で面白いと思わなければ。ですが、この映画は「つい見てしまう。」数少ない映画の1つです。つまり、この映画は人を惹きつける不思議な魅力にあふれています。
[DVD(字幕)] 7点(2012-05-10 09:13:05)(笑:1票) (良:1票)
1918.  グリーン・カード 《ネタバレ》 
 最初の「偽装結婚」という設定で既に筋書きの予想はついてしまいます。ですので、「次に何が起こるのだろう」という楽しみ方ではなく、登場人物たちと一緒に、おそらくそうなるであろう筋書きの決まったストーリーを一喜一憂しながら楽しみました。  もちろんこの映画の良いところは、予想を裏切ることがないことです。嘘から始まった二人の関係が次第に本物になっていく。特に終盤のブロンティの変化は、かなり可愛らしく好感がもてます。個人的には、試験が終わってからブロンティはこれで終わりといったそぶりで別れていくのですが、それから何となくジョージのことを考えているのが表情から伝わってくる静かなシーンが好きです。そして、チャイムが鳴ったらジョージだと思って満面の笑顔で玄関に出て行くシーンが最高に良いです。(結局ジョージではなかったのですが)  そんなにラブストーリーを面白いと思うことは少ないのですが、これはかなり良かったです。コメディのバランスもとても良いので、最初から最後まで飽きることなく観られますね。 
[DVD(字幕)] 9点(2012-05-10 00:02:52)(良:1票)
1919.  アラクノフォビア 《ネタバレ》 
 小粒ですがまったく観る者を飽きさせないすばらしいエンターテイメントに仕上がっていると思います。  何より、小さくてひ弱なくせに、一撃必殺の毒蜘蛛という設定が良いではないですか。いつどこに潜んでいるのか分からない現実感がぞくぞくします。  しかも最初は誰も原因に気づいていないんですよ。しかしその謎をひっぱりすぎず、ジェニングス医師がすぐに「蜘蛛が原因ではないか」と疑いの目を向けます。良いテンポですねー。  ですが、ジェニングス、なぜか街の人たちから信頼されていなくて、「ドクター・デス」とか呼ばれちゃって、だれも彼の言うことに耳を貸しません。いいですねー。やきもきしますねー。「ああ、もう。ジェニングスが言っていることが正しいのに!」と良い意味でいらいらします。  そして次第にジェニングスの言っていることを裏付ける証拠が次から次に出てきます。 このテンポです。このノリです。このノリを楽しむ映画と言っても良いです。「ほら、だから言ったじゃん!」と、見返す感じが楽しいのです。  登場人物たちはみんなキャラが立っていて個性的です。  博士の助手、後半からの出場のくせに、いい仕事しています。  みたいな感じで、脇役好きな方にもおすすめの一本です。  いやー、この映画楽しいですけどねー。
[DVD(字幕)] 9点(2012-05-08 15:49:59)(笑:1票) (良:1票)
1920.  マーズ・アタック! 《ネタバレ》 
 コメディ系の映画かと思いきや、意外や意外。  火星人到着後、いきなりはじまる殺戮ショー。ここまではスケールこそ違えど、「インディペンデンスデイ」や「宇宙戦争」と同じですね。  猟奇的な描写はきらいではないので、宇宙船につかまった二人がいろいろと人体改造されるシーンは楽しめました。特にチワワと体を交換されたのは・・・「死霊のしたたり2」を思い出します。  最後のオチは、この映画の場合あれで良かったと思いますね。あんなしょーもないことで頭が爆発するとは。今まで被害にあった地球人のみなさんが浮かばれないですね。  ホラーは好きだけど、ブラックユーモアはちょっと苦手という人には向かないタイプの映画です。  でも宇宙人が出てくる映画って、地球人が友好的に構えていると宇宙人は侵略する気満々だし、逆に宇宙人が友好的だと地球人は宇宙人解剖することしか考えていなかったりするし、どちらも友好的なパターンってなかなかないですね。  もしくはどちらも最初から戦う気満々ってのも意外とない・・・
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-07 23:44:08)
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