1921. 逃亡者(1990)
《ネタバレ》 B級娯楽サスペンスアクション、というわけでもなく、わりと真面目路線で攻めている割には、ストーリーが粗いです。 裁判を抜け出し、仲間と合流し、車を乗り換え、コーネル一家を待ち合わせの場所として利用する。ここまでの流れは良かったし、「IQ130の天才犯罪者」の前置きも凄く良かった。それからの展開を凄く期待しました。 なのに中盤から後半にかけて、見れば見るほどストーリーは雑になるし、ボズワースの天才キャラは不発もいいとこだし、期待がどんどんしぼんでいきます。 まあそれでも多くのことは目をつむればまだ見られるのですが、2つだけどうしても納得いかないところが・・・! まず不動産屋の死体が見つかるのがいくらなんでも早すぎ!それはないですって! そして終盤、ボズワースたちが車に乗り込もうとして、ウォーリーが撃たれるシーン。 人質のティムが一緒なのに、協力者のナンシーもいるのに、あんな蜂の巣にする勢いで撃たないですって!FBIあほすぎでしょう。 ピンチをつくるためのわざとらしい演出はかえって面白さを損ないます。 最初から最後まで飽きはしなかったですけど、飽きなければ良いという問題でもないということをこの映画で知りました。 [DVD(字幕)] 5点(2013-04-15 16:36:36) |
1922. ロストユニバース 魔宮伝説からの脱出<OV>
タイトルはとてもかっこよく、中身はとってもチープな作品です。 ただ、映画としてのクオリティは高くないのかもしれませんが、個人的には好きなタイプです。 画像の粗さや、わかりやすい安直な展開や、俳優陣の演技すべてが、なんとなく懐かしい雰囲気を感じさせてくれます。 突然仲間になったり、急にバトルが始まったり、とにかく突っ込みどころ満載ではありますが、何も考えずに子供に戻った気持ちで観賞すると意外と楽しめました。 また、1つ1つのシーンがぶつ切りで、それを無理矢理くっつけて一つの映画にしちゃったような感じなんですけど、その1シーン1シーンは意外と面白くて、特に戦いのシーンはスピード感あって良かったです。 「戦闘開始だ!」みたいなノリですね。 戦いのシーンが多かったのも個人的に嬉しかった。 もちろん、映画としての完成度は結構低いと思いますので、そこだけはご注意ください。 [DVD(字幕)] 5点(2012-11-20 10:53:54) |
1923. フェーム
《ネタバレ》 目立っているあの人も。才能があふれるあの人も。実はみーんな、人には見せない悩みや不安を抱えてるのです。 この映画の中で、壁にぶつからない人は出てきません。 一見、パーフェクトに見えたあの先輩でさえ、注文を取りに来たではありませんか。 そのときのドリスの視線は、親しげではありましたが、もはやアイドルに恋する目ではありませんでしたね。 個人的には、そのシーンと、ラルフが思いっきりすべっているシーンが一番いたたまれない気持ちになりした。これが現実なのだと。 ですが誰も「人生」という舞台から降りることはできないということも、痛いほどに伝わってきます。 「もし降りたかったら、そのときは死ぬ時だ。」 というメッセージが、あのシーンから伝わってきます。 個々の事実、エピソードを掘り下げることなく、結論を出すことなく、ただ切り張りしただけのような映画。 でもそこに何故か音には出ていない人の感情が見えてくるから面白い。 でもでもやっぱり、群像劇はそこまで映画に入り込めない・・・。 もう少し統一感があれば、面白かったのですが、そうすると普通の青春ドラマになっちゃうのかぁ・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-15 20:44:23) |
1924. 星の国から来た仲間
《ネタバレ》 おお!グローブが浮かんだ!超能力者だ! 心の声が聞こえる!未来予知ができる! すごいすごい! よーし、また超能力だー!よーし、また超能力だー! ・・・よーし、また超能力だー。・・・・・よーし、また超能力だー・・・。 んー。なんか飽きてきたー。 そもそもなぜ逃げているんだっけー? ディズニー映画は大好きなんですが、こちらの映画は少々薄味すぎました。 追いかける人達にも、毒がなさすぎましたね。 「ただの超能力者ではなかったな。」 THE END って、それで終わりかーい。 ラストが一番薄い。 [DVD(字幕)] 5点(2012-09-24 12:02:40) |
1925. ウォリアーズ(1979)
《ネタバレ》 寄り道すんなー。 よ・り・み・ち・を・す・る・な。 ナンパもすんなー。 あんだけチームがいたのに、追っかけてくるグループ少ない! テンポがだらだらで、疾走感が足りない。 面白くないとは言わないけど、期待通りとまでは言えない出来です。 同じストーリーで漫画にしてくれたほうが楽しめそうです。 ウォリアーズに意思統一が欠けていたことと、 ウォリアーズのリーダーがまっさきに戦線離脱しちゃったこともちょっとマイナスでした。 もっともっと面白くできただろうに、何となくもったいない感じの残る映画でした。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-20 15:34:20) |
1926. 合衆国最後の日
《ネタバレ》 一つ一つの行動に少し時間をかけ過ぎていたためか、いまひとつ緊迫感と盛り上がりに欠けてしまいました。 また、重要なミサイル基地にも関わらず、警備に割いている人員が手薄なのも気になります。これもいまひとつ盛り上がりに欠けてしまった要因のひとつかと。 ただ、やはりラストは驚きましたね。まさか本当に使い捨てにするとは。 しかも大統領の最後の願いに返事をしないところに、政府の闇を感じます。これでは大統領は傀儡だし生贄ではないですか。 デルにしろ大統領にしろ、本気で国を案じている人達だけが犠牲になるのは後味悪いです。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-18 14:41:54) |
1927. 悪魔の毒々プラトーン
《ネタバレ》 映画としては0点なのかもしれないんですけど、暇つぶしとしては満点でした。 いやー、もうテロリストの弾が当たらない当たらない。 しかも出てくる出てくる。次から次に。「えぇ?そんなにいたの?」っていうくらい出てきます。 そしてやられる。やられる。次から次に。 「えぇ?そんなに弱いの?」っていうくらいやられます。 そんでストーリーが無いもんだから、無駄なシーンが出てくる出てくる。 「えぇ?今のシーンは何?なんか意味あんの?」 っていうシーンばかり。 そんで最後は。 「見て!コニーよ!」 「ジェニファー!」 ・・・・なんか、良いはなしで終わらそうとしている。 こんな映画もあるんですねぇ。 映画の世界は自由で良いなぁ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-15 14:29:45) |
1928. 飛べないアヒル
《ネタバレ》 「シューーートーーー!」 「よける!よける!よける!キーパーも・・・よけたー!」 「ネ、ネットを突き破ったぁ~!!!」 「またまたシューーートーーー!」 「よける!よける!よける!キーパー正面から受け止めたぁー・・・」 「!!・・キ、キーパーごとネットに押し込んだぁ~!!!」 こ、これは、「キャプ翼」だぁー! ・・・まあ、それはそうと、リーグ規約とはいえ、それを利用してバンクスを無理やり引き抜くことはないでしょう。この映画のテーマから逸れているのではないでしょうか。 それから、弁護士クビもやりすぎですね。 個人的にはどうしてもその部分がひっかかってしまいます。 それでは、最後に。 「まわる、まわる、まわる、すごいスピードでまわっています!そして、シューーートーーー!決まったぁー!ゴォールゥー!」 映画って何でもありにできるから楽しいです☆ [DVD(字幕)] 5点(2012-06-29 20:01:35)(良:1票) |
1929. インディアン・ランナー
《ネタバレ》 「現代に生きるインディアンランナー」を象徴するフランク。 彼自身がメッセージであり、そのメッセージを運ぶのも彼自身。 兄ジョーがそのメッセージを掴み取った瞬間、そのメッセージはいつも間一髪で手からすり抜けます。 ジョーがフランクを刑務所に迎えに行ったとき。 フランクに仕事を紹介し、結婚式をあげたとき。 バーで喧嘩をしたフランクを、わざと相手に殴らせて救ったとき。 ・・・車の中での二人の会話で、ジョーも私たちもフランクがもはやランナーではなくなったと錯覚したはずです。もうフランクは大丈夫だと。 ですが、ジョーと一緒に私たちも忘れていたのです。子供が生まれることを。 フランクにとっての最後の試練。 そして、ここを救ったのもジョーの存在でした。ジョーは畑を耕しているときに見つけた、おそらくは「インディアンの矢じり」で手のひらを切り裂きます。そして言います。「これがすべてだ!」と。正直何のことやらわかりません。しかし、フランクには伝わりました!ここ大事です!フランクは結婚指輪を再びはめ、バーを出ようとします。最後の試練を乗り越え、ランナーではなく父親として生きていくことを決意した瞬間・・・ ところが、バーのマスターが、無造作にジョーが流した血を拭き取ってしまいます。 これさえなければ・・・ ハッピーエンドで終われたのに・・・ 椅子で殴打するシーンに、交互に挿入されるインディアンランナーは、他の全てをシャットアウトしたフランクの純粋な感情の爆発をイメージしているのでしょう。 今回の点数は、映画のクオリティに対するものではなく、どうしても終わり方に納得がいかないという意味での採点です。 ちなみにこの映画は娯楽作品ではありませんので、観賞する際に注意力、理解力、想像力、記憶力が要求されます。ですので疲れます。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-28 03:25:16) |
1930. リベンジ(1990)
《ネタバレ》 コクラン、それは駄目でしょう。本当に自業自得ですよ。 と、いうことでコクランに感情移入はしづらいものの、後半はわだかまりを残しつつ、多少応援はしてしまいます。いや、でもねぇ・・・ クライマックスは、個人的に中盤だと思っています。「リベンジ」決行前日。 メンデスは、二人に最後のチャンスを与えます。 とくにコクランに。 「パイロットをしてくれないか。」 「私の頼みでも駄目か。」 すでにコクランは不倫済みでありましたが、メンデスはここではまだコクランを許す準備がありました。ここで手をひくなら、それまでの過ちは無かったことにするかのように。しかし、ここまでメンデスが広い心を見せても、コクランはその申し出を断ってしまいます。 あーあ。あーーーーあ。 ですので、後半はあまり楽しめませんでした。 もちろんメンデスのしたことは許されることではありませんが、かと言ってコクランとミリアを手放しで支持することもできません。なのにさも悲劇的かつ感動的なラブストーリーを演出されてもねえ。共感しづらい・・・難しい映画です。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-11 11:27:11) |
1931. ミラグロ/奇跡の地
飄々とした村人たちの、目には見えない絆が温かく感じられるよい映画です。 大きな奇跡が起こるような映画ではありません。小さな奇跡が積み重なり、それがやがて大きな奇跡へとつながっていくような感じです。 もちろん、奇跡といってもファンタジーのような不思議なものではなく、日常生活で起こりうる、しかしとらえようによっては偶然とも奇跡とも思えるような些細な出来事が起こるだけです。 仕事で雇ってもらえなかったホセが、腹いせに小川の水をせきとめる板を蹴っちゃって、豆畑に水が流れ込む。今思えばここがすべての始まり。最初の小さな偶然。 説明不足が否めない展開や、鑑賞者の想像力にゆだねすぎている部分がすこしもったいない、本当にもったいないな~と思える映画です。 あと、内容に対してちょっと長いです。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-22 12:58:25) |
1932. XYZマーダーズ
《ネタバレ》 ヴィックとナンシー、主役の二人が、事件に全くの無関係のまま巻き込まれていき、成り行きで最後までいきます。まるで昔からの因縁のライバルかのように戦うので、最後の「あの二人は誰なの?」のセリフが最高に効いてます。 正直中盤くらいまでは脈絡のないどたばたが延々と続いて、何がギャグなのか全然わからなくて、これはとんだ駄作を借りてしまったもんだと思いましたが、我慢して見続けていると、カーチェイス辺りから随分映画にはまりこんでいました。どたばたも成り行き任せも、貫き通せば面白い映画になるんですね。 全然何一つ役に立たないヴィックが、役に立たないなりにずっとナンシーのために頑張り続けていたら、なんか少しずつ良い仕事しはじめたのが、見ていてちょっぴり爽快でした。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-08 03:31:42) |
1933. エクスプロラーズ
《ネタバレ》 遠足や旅行に行く前日。わくわくして眠れない経験が誰にでもあると思います。この映画はまさにその感覚です。 夢を見て、不思議な球体を見つけ、その球体を利用して、宇宙船を3人で作り始めます。このときの高揚感は、まさに子供のときに秘密基地を作る感覚に似ています。作っている時期は、翌日が待ちきれないくらい楽しみなんですが、いざ作り終わってみると、わりと基地にすぐ飽きちゃったりするんですよね。 宇宙船が飛び上がったのを見たおじさんが、「たいしたもんだ。」と言った瞬間がこの映画のクライマックスでした。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-07 01:41:56) |
1934. ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎
《ネタバレ》 ワトソン君の名前当てのシーンがピークで、あとは尻すぼみ。後半はもう推理戦ですらないです。前半のノリで最後まですすめてほしかった。 序盤にちょっとだけ出てくる化学のおじいちゃん先生に爆笑。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-06 05:04:21)(良:1票) |
1935. コクーン
《ネタバレ》 不老不死は生ある者にとって永遠のテーマのひとつですね。強さを極めたフリーザやべジータですら不老不死を必死になって求めていましたから。 結局老人達は、願いをかなえ、めでたしめでたし、ハッピーエンドで終わります。それが大衆映画の目的だし、それはそれで良いと思いました。 ただ、この映画は、不老不死という人類至上の夢を安易にかなえているだけではありません。バーニー、ローズという天寿を全うしようとする存在が、作品全体に完璧なコントラストを効かせています。 老人たちがプールに大挙し、生命力を手に入れた途端に、傍若無人な振る舞いをし始めます。 その直後、ローズは亡くなり、バーニーは静かにローズにプールの水をかけます。涙を流し、宇宙人に「ローズを助けてくれ。」と懇願します。 宇宙人は答えます。「今となっては何もできない。」 願いを叶えた老人たちと、愛する者を失ってしまったバーニー。 願いを叶えられた老人達は、それはそれはハッピーなんでしょうが、観る人に感動を与えるのはきっとバーニーとローズ。 バーニーが船に乗る老人達に別れを告げに行く場面、僕にとってはあそこがクライマックスでした。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-03 05:41:42) |
1936. トワイライトゾーン/超次元の体験
差別について考える機会を与えてくれる1話目。老いと人生について大切なことを気付かせてくれる2話目。それに対し、シュールでブラックなストーリーに徹した3話目と、エンターテイメント性の強い4話目。テイストの異なる4話の短編ストーリーをこの順番で並べたのは良かったのではないでしょうか。 でも個人的に、これだったら「世にも奇妙な物語」のほうが面白いとは思います。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-25 04:05:27) |
1937. キャット・ピープル(1982)
《ネタバレ》 ホラーとしては今ひとつ。サスペンスとしては盛り上がりに欠ける。かと言ってドラマとして楽しめるかというと微妙。 ですがひとつひとつのシーンには面白いものもありました。飼育員が腕を食いちぎられちゃうシーンや、黒豹を解剖してその正体に迫るシーン(ここはバックの音楽がかなり良い緊迫感を出しています。)、アリスが何かにおびえながらランニングし、プールで泳いでいるシーンはなかなか楽しめます。 まあ、それだけっちゃあそれだけの映画です。個人的に。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-24 01:08:07) |
1938. エクスカリバー(1981)
《ネタバレ》 前半から中盤にかけてが面白い。歴史ものが好きな人は楽しめるはず。ただランスロットがグエナビアと浮気してからは、テイストが一変します。 ここからは好みが分かれるところだと思いますね。 ちなみに僕は好みかどうかの前に、状況がよくわからなくなりました。「あ、おまえはパーシバルだったのか。」てなシーンもありました。 円卓の騎士たちの最後はひどすぎます。 よって、一番最初に円卓の騎士たちが集まって、みんなで剣をかかげる場面がピークでした。あとは下り坂です。個人的に。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-20 03:57:58) |
1939. ザ・ブルード/怒りのメタファー
地味なホラーです。 怖さも緊張感もそれなりにあります。 でも地味なホラーです。 ストーリー、しっかりしています。 でも地味なんですよねー。 この雰囲気が好きな人は楽しめるでしょうけど、物足りなさを感じる人もいると思います。正直何度か中だるみしてしまいました。 最後までラグラン博士の目的が何なのかよくわからんかったー。 父や母やラグランとは違い、完全に巻き込まれ型の親切な先生は可哀相でした。 最後の1ショット。 キャンディスの手のこぶのアップは、これからキャンディスも母と同じ運命を辿ることを暗示しているのでしょうか。・・・うーん、謎だ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-17 09:23:55) |
1940. フラッシュ・ゴードン
《ネタバレ》 アメコミ映画という前知識だけで見ました。てっきり「フラッシュ・ゴードン」というヒーローが、特別な力で悪をなぎ倒していくようなものを想像していたのですが、あまりに普通の人すぎて驚きました。 どこかで、何か特別な力を得るのでは・・・と思いながら見ていたのですが、ああ、 最後まで普通の人で終わります。 映画そのものは、チープな設定、子供向けストーリーの割りに楽しめます。皆さんが真剣に演技されているからでしょうね。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-16 12:15:19) |