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1.  ボンベイ
インドの巨匠マニ・ラトナム監督が描く極上のエンターテインメント。イスラム教徒の娘とヒンズー教徒の青年との甘美な恋を軸に、ミュージカル仕立てとして展開していくこの作品は、やがて両派に分かれた彼らの家族の反目と和解といったホームドラマに。しかし急転直下、実際にあった「アヨディア事件」に巻き込まれる人々の、幸福な日常を奪い去る国家の狂気と矛盾を鋭く衝くという社会派的側面も併せもつと言う、描かれる世界は多岐に渡り、しかも波乱万丈。いかにもインド映画らしい欲張った企画だともいえる。しかしこの内容の濃い作品も、流れるようなテンポの良い演出と編集の見事さで、長尺でありながら些かもダレることがなく、実に見応えのある作品となっている。特筆すべきは、やはりミュージカルシーンのそのスケールの大きさとボリューム感。まさしく万華鏡を見るかのような、その歌と踊りの華麗さ豪華さはやはりこの国だからこその感がある。
9点(2003-07-21 15:12:44)
2.  いつかギラギラする日
まるで時代劇の御用提灯に取り囲まれた鼠小僧といったイメージで展開される、クライマックスの数十台のパトカーからの逃走劇はまさに圧巻で、邦画・洋画を問わず、近年では無類の痛快さを誇る。黒澤亡きあと、これほどスケール感を伴ったパワフルなバイオレンス・アクションを撮れるのは、やはり深作以外にないと、この当時感じたものだったが、その思いは今も変わる事はない。映画の何たるかに精通し、CGなどに頼ることなど勿論無く、あくまでもライブ・アクションにこだわってきた彼の活動屋精神が遺憾なく発揮された、実にしたたかで、まさしくギラギラしたイメージの名作だ。
8点(2003-06-15 18:13:52)
3.  忠臣蔵外伝 四谷怪談
「忠臣蔵」と「四谷怪談」という、あまりにも有名な物語を強引にミックスさせ、自由奔放かつ大胆に創作した、深作欣二監督の野心作。そのメリハリの効いた劇的構造と躍動感溢れる描写で、ひとつの新しい物語として十分納得できうる作品となっている。伊右衛門という偽善に満ちたひとりの武士の、悲劇的で複雑な人間像をシニカルに演じる佐藤浩市。死して尚、恨みより彼との愛を貫こうとする武士の犠牲となったお岩役の高岡早紀。ともに存在感溢れる好演で、この作品には無くてはならないキャラクターだ。化け猫メイクの荻野目慶子演ずる狂女・お梅が伊右衛門の弾く琵琶に舞う妖しいシーンと、毒を盛られたお岩とがカットバックされるシーンは本編中最も強烈で、作品のイメージを雄弁に物語っている。これら個性的な役者が揃ったことで、初めて成し得た作品だったと思う。
8点(2003-04-17 17:13:07)(良:1票)
4.  CURE キュア
背筋が凍りつくような日常生活に潜む狂気を、平成のクロサワが炙り出す。おそらく日本映画で初めてと言ってもいい程の、これは上質の本格的サイコ・スリラーだ。ごく普通の人々が突然何かに取り憑かれたように、そして連鎖反応を起こすかのように、狂気が狂気を生む怖さとその不可解さと不条理さ。夕食に生のままのステーキ肉が皿に盛られて出てくる、そのさり気ない不気味さ。銃の弾が無くなっても、なお自制心も無く犯人を撃ち続けるシーンの壮絶さ。人間の精神構造の病巣をえぐり出すかのような、黒沢清監督極めつけの演出スタイルが強烈なインパクトを与える秀作。
8点(2003-03-14 15:24:27)
5.  太陽の雫
タイトルはおそらく“ゾネンシャインの子孫”という隠喩だろうか。本作はそのゾネンシャイン家の親子三代を通しての、ハンガリー激動の近代史を描いたもの。常識的な感想としては、長尺でありながら一大叙事詩としてよく纏め上げられている。が、しかし3時間という上映時間の中にエピソードを詰め込みすぎた為か、場面展開が目まぐるしく変わり、“何故”という疑問の余地を挟むことも、また余韻に浸る間もなく、ストーリーは忙しなく流れていく。だから話の繋がりが解り難く、肉親や家族らそれぞれの登場人物の描き方やその消息など、実に曖昧な印象となってしまっている。おそらく実際はもっと多くのエピソードを入れたかったに違いない筈で、いっその事あと1時間ほど長くしていれば、もっとゆったりとスッキリした作品になっていただろうに。なかなかの力作であり、またレイフ・ファインズが見事に三役を演じ分けていただけに、惜しいと思う。つくづく長編歴史ドラマの難しさを感じた。
7点(2003-02-13 18:16:05)
6.  MON-ZEN[もんぜん]
用意周到であるべきはずの旅が、飛行機とホテルの予約以外は意外に・・・いやまったくの行き当たりばったり。本場(日本)にまで行きたいと禅にハマっている割に、カタ言の日本語すら知らず、ガイドブックも利用しているやらいないやら。あたかもドイツ人気質を垣間見るようだが、本作はそんなドイツ人兄弟のおかしなおかしな日本珍道中記。そのまま、田舎から出てきた日本のオノボリさんの話に変更しても、なんら違和感がない。決して大袈裟ではなく、いかにもありそうなエピソードをコミカルさで程よくブレンドされ、一種ドキュメント風に綴られていく。彼らの遊び呆けたマヌケぶりは、そのうち愛らしくなってくるから不思議だが、それは二人の豊かな表情と演技を超えた演技からくるものだろう。それにしても所期の目的を達した彼らだが、果たしてこの“禅ゴッコ”で“悟り”が開けたのだろうか。そして本国へ無事に帰れたのだろうか。その後の展開が気になってしようがない。
8点(2002-12-29 01:30:25)
7.  活きる
栄枯盛衰。一日たてば立場が逆転してしまうという、なにが起きても不思議ではない時代。映画はそういう激動の中国を舞台に、時代に翻弄されながらも尚且つ逞しく生きていく、どこにでもいそうなある家族の姿を中心に描いていく。次々と襲いかかる運命の悪戯。中でも「人の死」は身内や旧知の間柄の区別なく、実に唐突で呆気なく描かれていく。それは人生の流れの中のほんのひとコマに過ぎないとでも言いたげだ。象徴的なのは、娘のお産の一見ユーモラスでありながら結果的にはなんとも皮肉でブラックなエピソードが強烈で、まさしくこの時代が生んだ悲劇だと言える。それでも彼らは決して運命に逆らわず、むしろ甘受しているようでもある。そして終始、彼らの生活ぶりを克明に描いているという意味では「生きる」ではなく、やはり「活きる」というタイトルに大いに納得してしまう。数奇な運命を経て、それでもこれからも幾多のことがあって人生というものが流れていくということを暗示したラストに、爽やかな余韻を残して映画は終わる。ひたすら正攻法で丁寧に、そして少しも深刻ぶらず決してユーモアを忘れない。こういう作品を撮らせたらチャン・イーモウ監督のまさに独壇場だと言っていい。
9点(2002-06-14 00:53:28)(良:2票)
8.  クール・ランニング
南国のジャマイカ人が冬季オリンピックに選手として出場する為に、奮闘するというお話。単なるカルチャーショックだけを描いているのではなく、彼らもやはり他の国の選手と同様に悩みや苦労があるのだと言うことを、コミカルではあるものの実に真面目に丁寧に描いている点には好感が持てる。真夏のラフなスタイルで空港から一歩出た彼らを待ち受けていたのが猛吹雪という、未だかつて遭遇したことのない事と、彼らの行く末をカメラの横移動だけで的確に表現したシーンは秀逸。
7点(2002-05-16 14:48:15)
9.  ショーシャンクの空に
先の展開に予想がつき難いのも、何を考えているのか分からない正体不明の、全く掴みどころの無いようなキャラのT・ロビンスを主人公に据えたからこそ成し得たのだと、つくづく思う。ハラハラ・ドキドキ感よりは、むしろ様々な仕掛けが施され全てが計算通りコトが進んでいき、観客をも煙に巻いてしまうという、イイ意味で予想を裏切るこの何とも良く出来たストーリーには、“心地良い”という表現が最も相応しいと思うし、他に類を見ない。暗く閉鎖された空間からの解放感溢れるラストの至福の瞬間は、まさに映画史に残る名場面といえる。十年に一度あるかないかの傑出した作品であることは、もはや疑いのないところだ。
10点(2002-04-01 23:53:12)
10.  蝶の舌
少年モンチョは大人の世界の入り口に立ち、その現実を否応無しに突きつけられていく。そして大人の世界を垣間見た少年のあどけないその表情は、強烈な印象を残すと同時にこの作品の命だと言ってもいい。自然の美しさと、蝶にも舌があるという事を教えてくれた優しい先生。そして自由に生きる事がいかに尊いかという、人間味溢れる感動的なスピーチを残して引退した先生。その先生との出逢いと切なく厳しい別れ。人間の狡さ、卑劣さ、したたかさ、そして弱さと哀しさを描出した見事な幕切れ。最後の言葉、“蝶の舌・・・”の後に少年は何を叫びたかったのだろうか。
9点(2002-03-10 17:54:59)
11.  スピード(1994)
短髪でガムを噛んで颯爽と登場したキアヌに、プロとして余裕綽々のカッコ良さと逞しさを感じたもので、このオープニングのスリリングな展開で、本作はサスペンス・アクションとして上々の滑り出しを見せる。工事中で寸断された高速道路をバスが飛び越えるシーンや、空港の滑走路をぐるぐる廻るというシーンには案外、迫力や緊迫感がないものの、公衆電話のダイヤルに映る炎の演出や、飛行場での大爆発が乗客の乗ったバスのガラスに映るシーンなどの細やかな描写に、これが初監督とは思えないほど熟練した腕の冴えを見せたヤン・デ・ボンだが、結局この作品を超えるものは未だに創られていない。
9点(2002-03-01 00:01:39)
12.  ナビィの恋
60年ぶりに再会した初恋の相手と駈け落ちしてしまうナビィおばぁの姿には、ロマンティックと言うよりは、沖縄人のバイタリティを感じてしまうし、なんとも可愛らしくもある。この作品は沖縄を舞台にした実にユニークで楽しい一編に仕上がっている。さらに、沖縄俳優の平良とみや三線の登川誠仁らと言った、出演者たちの演技を超えた強烈なキャラが、この作品をより魅力的なものにしているのは言うまでも無い。
8点(2002-02-15 00:54:07)
13.  今日から始まる
舞台はフランス北部の、とある小さな町の幼稚園。園長であるダニエルは、同棲中の恋人の息子が、なかなか懐かない事に悩みを抱えている。この作品は、その彼の周囲で起こる様々な出来事、例えば園児たちの家庭環境の劣悪さ・貧困・治安の悪化・弱者を切り捨てる社会等々と言ったことを通して、フランスの教育・福祉の現状の有り様を問いかける。出演者全員が自然な演技で、とりわけ子供たちが素晴らしい演技を見せてくれ、一種のドキュメンタリー・フィルムと見紛うほどだが、それだけに胸に迫る思いは強く、この未来ある子供たちの幸せを祈らずにはいられない。
8点(2002-02-03 15:16:22)
14.  太陽に灼かれて
ロシア郊外の別荘を舞台に、明らかに特権階級だと分かる人々の優雅な日常会話からドラマは始まる。しかしやがて、スターリンの恐怖政治という時代背景が重苦しくのしかかっているのが分かるようになる。その状況下で引き裂かれた男女と、もう一人の男とを中心に物語は進展していき、やがて破滅的な結末を迎える。不幸な時代に生き、その時代がもたらす悲劇を誰もが味わい、しかしそれでも確かに生きたという人間の真の姿を、静かだがドラマチックに描き出した名作。
9点(2001-12-14 23:33:11)(良:1票)
15.  摩天楼を夢みて
ロマンティックな邦題とは裏腹に、生き馬の目を抜くようなセールスマンたちの厳しい世界を、見事な演技陣(その顔ぶれの豪華なこと!)によって繰りひろげられていく。地味な作品とはいえ、その悲哀に満ちたリアルな現実社会を嫌と言うほど見せつけられて、各シーンには息苦しくなるほどの強烈なインパクトを感じたものだ。K・スペイシーを初めて観たのもこの作品だったように記憶しているが、この頃から既に、あの嫌らしい癖のある演技が発揮されていたんだっけ!(笑)
8点(2001-12-08 23:09:16)
16.  こころの湯
親子愛、兄弟愛、そして夫婦愛。失われていく思い出へのレクイエム。下町の銭湯での人情溢れる人々たちとの交流を通して、老人や障害者といった様々な問題を孕みながらも、しかし決して深刻にはならず、むしろさり気なくユーモラスに描いてみせる。風呂場では周囲の迷惑も気にせず大声で“♪オー・ソレ・ミオ”を熱唱する青年も、のど自慢のステージでは何故かさっぱり歌えない。が、あるきっかけ(習慣)で堂々と歌えるようになるというエピソードは、本来爆笑ものなのだが、何故か涙が止まらなかった。本年屈指の秀作だと思う。
9点(2001-11-18 00:04:24)(良:1票)
17.  初恋のきた道
憧れの先生をあとを追いかけて、走りに走る。しかし勢い余って転んでしまい、餃子の入った丼も割れてしまう。泣きべそをかいた彼女に胡弓の旋律が絶妙に被る。なんといじらしく切ないシーンであろうか。晩秋と初冬の田園風景の見事な美しさとあいまって、黄色い麦畑の中に咲いた一輪の紅い花といった可憐で初々しいチャン・ツィイーは、やはりこの作品の白眉であると共に、役者としてのプロ根性をも見た思いがした。そして、その彼女の魅力を引き出したチャン・イーモウ監督の手腕もさすがだ。 「初恋のきた道」という邦題のつけ方も近年の傑作だと思う。
9点(2001-11-17 23:26:00)
18.  エド・ウッド
いつも陽気で楽天的なE・ウッドは、嘘とお世辞とその場しのぎのごまかしを使い分けながら、映画と映画作りを愛し、自分の脚本と登場人物たちを愛し、ひたすら安っぽさを愛すという人物。このほとんど無駄とも思える程の凄まじいエネルギーを、駄作という形で発し続けた映画史上最悪の監督を、愛すべき人物として我々観客に知らしめたT・バートンと、見事に演じきったJ・デッブに敬意を表したい。
8点(2001-11-04 00:02:06)(良:1票)
19.  フォレスト・ガンプ/一期一会
“昔々、ガンプという愉快な男がいました・・。”という、まさにアメリカ現代史を駆け抜けた一人の主人公の数奇な運命を描いた大人のお伽噺。何をやってもよい方向に結果がでるという強運の持ち主には快感を覚えるほどで、この作品あたりから“癒し系”という言葉が出現したような記憶がある。またデジタル合成技術をこれほど巧く物語に溶け込ませ成功させた作品も、かつてなかったのではないだろうか。とりわけ歴史上の人物とガンプとを同一画面に登場させたシーンなどは、まさに説得力があふれている。
8点(2001-10-28 17:59:15)
20.  めぐり逢えたら
この作品を観ていると、男と女、いや人と人との出逢いとは遠く離れていても、まさに赤い糸で結ばれているのだと妙に納得してしまう。これを運命と言うべきか、偶然と判断すべきか。見知らぬ相手に恋心に近い感情を抱いてしまう、言うに言われぬその気分を本作は実に上手く描けていたと思う。こういった作品は、甘ったるいからラブ・ロマンスなのであって、その事を殊更とやかく言うのは妥当性を欠いていると言わざるを得ない。
8点(2001-10-28 17:31:13)
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