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コメント数 982
性別 女性

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1.  ほえる犬は噛まない
ペットの犬を殺す、食べるというショッキングなところがあるので好き嫌いは別れるところかもしれないが、韓国社会を風刺的に描いてなかなか面白い作品だと思う。はやりの美形俳優が演じる韓国映画とは違い、出てくる人物たちも風景も日常的でリアルな感じに描かれている。主人公の男は姉さん女房に尻に敷かれ、賄賂を工面できずに教授になれないという鬱憤がある。そのせいかマンションで犬を飼うのは禁じられているのにそれを 守らない住民がいて吼える犬に腹が立つ。小心な男が引き起こした事件はさらに様々な事件を呼び起こし、、、と話はテンポよく展開し、韓国社会の裏面のあれこれを”ブラックな”ユーモアで描き出す。描かれることが時にどぎついようだがコメディタッチなので嫌味はなく見られた。   
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-10 21:32:48)
2.  ウォルター少年と、夏の休日
マイケル・ケインとロバート・デュバルにオスメント少年が絡んだヒューマンドラマというので期待したら、 あまりに薄っぺらい作りで面白くなかった。 老人の語るホラ話のような 冒険ファンタジーと現実のドラマ部分、さらにエピソードの色々もあまりに子供だましというほど 安っぽく、ファンタジー・コメディ・ヒューマンなどの多様な描き方がチグハグでうまくかみ合ってない感じが して違和感を感じるところが多かった。     
[DVD(字幕)] 3点(2005-04-10 21:23:17)(良:1票)
3.  アトランティスのこころ
子供時代の短いひと時の思い出が美しくしみじみと描かれて心に残るヒューマンドラマだった。 ボビーとキャロルに乱暴する悪童に謎めいた老人が囁くシーンは有無を言わせぬような威圧感があったり、意識を失っている状態の魂の抜けたような様子などホプキンスはさすがに存在感があった。 それに負けないくらい子役の二人がよかったので老人との交流や二人の恋物語などにも説得力があっって引き込まれた。 どこかノスタルジックで美しい映像や音楽もよかった。
[DVD(字幕)] 7点(2005-04-10 21:21:40)
4.  サイドウェイ
残念ながら私は今ひとつだった。ワインの熟成と人生を重ねるような セリフはいいとしても、二人の男たちには共感できず、ワインの薀蓄も分からない私には何の感慨もなかった。 愛すべきダメ男たちのロードムービーといっても、これは男性の理想とするような都合 のいい話じゃなかろうか。男たちのダメさ加減に比べ女性たちは穏やかで優しい女神のよう(除アジア系女性)。 マイナス思考のマイルズは2年も前に別れた妻を忘れられず、再婚話を聞いて暴れたりするがマヤのような優しい女性に出会って癒されるし、結婚式を1週間後に控えてるのに浮気に精出すジャックは何事もなかったかのように結婚している。いくら愛してるなんて言ってみても「そりゃないでしょ」といいたくなる。 ワインをヤケになってがぶ飲みしたり飲酒運転するシーンも好きになれないところ。   
[映画館(字幕)] 5点(2005-04-10 21:16:06)(良:1票)
5.  エターナル・サンシャイン
現実ではありえない選択記憶消去という話や、記憶が消えかけたり消すのを様々な映像で見せるのが面白い。細かい話や展開にやや判り辛いところもあるものの、大筋では言わんとするところは理解できる。辛いから記憶を消そうとして、でも楽しかったその記憶が愛しくて記憶を守ろうと逃げ回るあたりが話も映像も面白い。ジム・キャリーは気まぐれ女性に翻弄される気弱なキャラをうまく見せたと思う。ただジムが記憶消去というのは分かるが、肝心のケイトの記憶を消したいと思う理由に説得力がないので彼女には共感し辛く、ラブストーリーとしてはそう心に迫るほどでもない。 まぁ、記憶というのは意識すればするほど残るものなので、忘れたければ何度も思い返したりしないことが一番かと、、 
[映画館(字幕)] 7点(2005-04-10 21:13:37)
6.  アイ・アム・デビッド
終戦後に存在したブルガリアの強制収容所から逃げ出して一人でデンマークを目指す少年の冒険ロードムービー。 長らく過酷な労働と暴力にさらされ笑うことさえできない少年が何者なのか、脱出の経緯などはフラッシュバックで徐々に明らかにされるので緊張と興味が途切れない。さらに無事に旅を続けるために誰にも頼れず、人を信じることもできない孤独な少年がいろんな出会いや経験をしながら、学んだり危機を乗り越えていく展開がドラマチックで引き込まれる。収容所での悲しい出来事がトラウマとなり、なんとも寂しげで悲しい表情が印象的な主役の少年ベン・ティバーはとてもよかった。 ラストへの急転直下の展開があっけなかったり展開に甘さもあると思うものの、スイスの老婦人と信頼を結ぶくだり など感動的で涙を誘われる。 老婦人のジョーン・プロウライトはとても品がよく存在感があったし、収容所の友人のジム・カヴィーゼルなど脇役の抑えた演技もよかった。ブルガリアからイタリア、スイスへと旅するロケ映像も美しい。
[映画館(字幕)] 7点(2005-04-10 21:03:47)
7.  アビエイター
クラシカルな飛行機を何十機も飛ばす「地獄の天使」の撮影シーンは、似たような映画「つばさ」を思い出した。 どうやって撮ったのかスケールも迫力もすごい。さらに見事だったのはヒューズが飛行機事故で墜落するシーン。 家を壊していくバリバリッという大音響の臨場感はすさまじいまでにリアルな迫力があり、ヒューズが瀕死の重傷を負うシーンは息をのむほどすごかった。 こういうシーンだけ見ても監督のこの映画にかけた熱意が感じられる。主演のレオはヒューズという才能ある複雑で特異な人物を熱演して見事だった。映画史上の実在の人物がいろいろ出てくる中で、キャサリン・ヘップバーンのケイト・ブランシェットは話し方や動きの特徴をつかみよく雰囲気が出ていた。 キャサリンは自伝「me」の中でヒューズとのことを「相性がよかった、楽しかった」といい、「めったにいない男だった」と好意的に書いていたので二人のくだりは特に興味深かった。 ただヒューズという人物がいろんな面ですごい人だったんだということは分かっても、その人間性は今ひとつ伝えきれなかったような気がする。   
[映画館(字幕)] 7点(2005-04-10 21:01:39)
8.  ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
面白くていろんな場面でかなり笑えました。 コロコロした体型にぴったりドレスでヨチヨチ歩き、パラシュートで豚小屋に落下で糞まみれ、、レニーの体当たり演技はお見事。太めでドジなブリジットがエリートでやさしいマークを恋人にする、なんて嘘っぽい話もスクリーンの中では違和感なく楽しい。 レニーのブリジットは親近感のある等身大というのが共感しやすく、彼女の持ち味とブリジットのキャラがマッチして何をしても愛らしく見えます。 今回はマークのコリンが格別に素敵でかっこよく、ダニエルのヒューは相変わらず軽くて存在感も薄かった・・オープニングのサウンドオブミュージックなどの趣向も楽しい。気楽に見て楽しい気分になれる作品です。 
7点(2005-03-26 23:15:21)
9.  運命を分けたザイル 《ネタバレ》 
実話を再現ドキュメンタリー風に描いているが、実際に遭難したアンデスの雪山などでロケしたという吹雪やクレバスの中などの映像がリアルですごい迫力! 撮影したスタッフやキャストはどんなに大変だったかと苦労が偲ばれる。切り立った氷壁を登って登頂に成功してからの下山途中にジョーが滑落してザイルで宙吊りになってしまう。ザイルで繋がれたサイモンは必死で支えるがとうとうこらえきれずにザイルを切ることになる。このあたりもドラマチックだが、ザイルを切られてクレバスに転落してからのジョーの行動がすさまじくてここからがさらにドラマチックで感動的。偶然クレバスの棚田に落ちたものの滑落で片足を骨折している。ここで死を待つよりは、、とクレバスの底へ降りていく決断もすごい勇気だと思うが、クレバスの底が地上に通じていたなんてのも奇跡的な話。 雪原に出てからは這って進み、岩場になってからは片足飛びをしては転びながらひたすらベースキャンプを目指す。岩場で転倒を繰り返しつつ前進するその壮絶さを見てるだけで体に痛みを感じるほどだった。 心身共に極限状態でのその心理状態を生還した本人が語っているが、人の生命力には想像を超えるものがあると感嘆する。ベースキャンプ近くまでたどり着きそこにまだサイモンがいたことも幸運だった。 生還できたのは本人の強い意志や生命力もさることながら、何か大きな力があったように思えてならない。 こうしたリアルな再現映像の合間に当事者たちのインタビュー映像が度々はさまれて、映像が途切れるのがちょっと惜しい気もする。   
8点(2005-03-19 22:22:24)(良:1票)
10.  ごめん
微笑ましい小学生の恋というと「小さな恋のメロディ」を思い出しますが、これは日本版の恋メロといった感じの爽やかな初恋物語。男の子の生理も含めてリアリティのある描写が生き生きしてますが、やはり男性のほうが実感わくでしょうか。 ヒロイン・ナオ役の櫻谷由貴花ちゃんが自然体でとても印象的ですが主人公の久野雅弘君もうまくて、2歳年上の中学生と判っても一目ぼれのナオちゃんにまっしぐらのセイ君が純真で可愛い。後半剣道着のまま自転車でナオちゃんを探して走るあたりから彼の顔が凛々しく大人っぽくなってくるのがステキです。全体に子供たちが主なので下手すると学芸会みたいになりそうなところですが、主演の二人はじめ子供たちが自然だったのが良かったと思います。
7点(2005-03-07 21:09:34)
11.  ビヨンド the シー/夢見るように歌えば
作品はケビンによるボビー・ダーリンショーというくらい、20曲以上もの歌を吹き替え無しで歌ってます。上手いとは聞いてましたがこれはもう想像以上に歌声が素晴らしくてびっくりしました。群舞シーンのダンスも上手でこれはもう立派なエンターテーナーです。その上製作、監督までしてこれだけの作品を作ったなんてのがさらにびっくり。 歌も容姿も親しい人たちが驚くほど本人によく似ているそうですが、形から入って魂を入れたというようにケビンがボビーに成りきって大活躍。(↓ホント、レイのJ・フォックスに遜色なし。ケビンには10点を)歌意外にもカラフルなミュージカルシーンも躍動的で楽しいし、映画の撮影シーンやアカデミーのエピソードなども興味深いところです。ボビー・ダーリンは知りませんでしたが聞いたようなメロディもあり、知らなくてもどれも親しみやすい曲ばかりでした(フォーク調の曲なんか特に好み)。 少年のボビーと大人のボビーの対話という形で進む伝記部分もボビーを知らなくても理解できる作りになってて、ことにドラマはエンディングにかけて感動が盛り上がってきてホロリとします。妻のサンドラ・ディ役のケイト・ボスワースは可愛くて雰囲気がピッタリだし、ブレンダ・ブレッシンやジョン・グッドマンなど演技派で固めた脇役も良いです。 これはケビンのボビーへの「愛」を感じる心地よいミュージカル作品でした。        
8点(2005-03-07 21:04:45)
12.  ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方
本作でJ・ラッシュは一体何役やったんでしょうか。声色まで変えて演ずる変化自在のカメレオン振りにはビックリです。 P・セラーズの演じた役のコピーや作品、実在のスターや監督なども登場してそっくり振りを見せてくれるのがとても楽しい。 どんな役でも自在に演じ分ける名優が、実はあまりにも役に成りきってしまうが故の悩みを持っていたなんてのが驚きです。 これで思い出すのがW・アレンの「カメレオンマン」の主人公。何にでもなれるがゆえに自分自身を失ってしまうというのはセラーズの人間像に重なって見えます。(もしかしてモデルはセラーズ?) でも自分を空っぽ(あるいは無色)にして違う人格を注ぎ込み(染まって)役に成りきる、 というのはある意味役者の究極の姿でもありましょう。それが強いあまり自己を見失って不安になったり、美女に弱く、マザコンでカッとし易い子供のように幼稚なところもあるなどといったエピソードの数々は意外な名優の素顔が見えてとても興味深いものがあります。 忍耐強く彼を支える最初の妻をエミリー・ワトソン、再婚したブリット・エクランド役をシャーリーズ・セロンが演じるのも楽しい。セロンはブロンドヘアが可愛くてちょっとB・Bのようにも見えます。 映像的にもシーンからシーンへの変化の見せ方なども凝ってて面白いと思いました。 それにしても未だに見るチャンスのない「チャンス」がますます見たくなります。    
8点(2005-03-01 23:59:15)
13.  アレキサンダー
何かと芳しからぬ評価が聞こえる本作ですが私は劇場で見る価値のある力作だと思いました。 4万対25万のガウガメラの戦いやインドでの像軍団との戦いは迫力があるし、 バビロンの空中庭園などのセットの壮大さや雄大な砂漠や山岳地帯のロケーションなども見物だと思いますが、字幕を見てるとじっくり味わう余裕もないのが残念です。 今のギリシャからインドまで遠征するなんて気が遠くなるような話ですが、何しろ2300年以上前のことですから判らないことも多いわけですがそこに謎やロマンもある、ということで主に偉大な大王の内面的な部分の解明に焦点をあてて描かれます。このあたりが娯楽的には真面目すぎるかもしれませんが、ドラマとして見るとなかなか面白いと思います。 幼い頃の父母との関係、特に母親から受ける呪縛は彼の行動に大きな影響を及ぼします。 見る前は違和感があったコリンの金髪大王も、少年アレキサンダーとよく似てたのですんなり見られました。 この少年も暴れる裸馬を乗りこなすシーンなど上手で良かったですが、コリンは夢と野望に突き進む強さの反面、人間的な弱さや孤独を見せるというアレキサンダーを見事に演じたと思います。蛇を持つ妖しい母のアンジーも良くて、特にスモーキーな眼色を生かしてその強さや妖しさを出したのが印象的でした。見ごたえは十分あるものの印象としては今ひとつ心に響いてこない という感もあるのですが、それでもトロイなどと比べてもしっかりした作りに好感が持てます。     
7点(2005-03-01 23:52:09)(良:1票)
14.  フォーチュン・クッキー
笑って最後はちょっぴりホロリというホームコメディは定石ながらこれはなかなか面白くて後味もいい。 入れ替わる常識的な母親のJ・リー・カーティス、ロック娘のリンゼイ・ローハン共違和感がないのが良かった。気楽に楽しみたい時にお勧め。 
7点(2005-02-17 22:02:54)
15.  理由(2004)
下町の豪華高層マンションで起きた一家4人殺人事件の真相を関係者やその周辺の人たちへの取材という形で解き明かしていくが、これは見る小説というくらいほぼ原作に忠実に作られている。多くの登場人物や複雑な人間模様を混乱なく描くのには原作の構成を踏襲するという形がベストだった、またそれしかなかったということなんでしょう。 一つのマンションをめぐっていろんな形のいくつもの家族が描かれ、社会的な現実問題も含めて読み応えのある原作を損なわずに見せてくれたのは良かったと思うが、反面原作をなぞっただけという気もするしそれなら本を読んだほうがいい。 肝心の犯人の心理描写が物足りないようにも思うし、気になるようなBGMや説明的字幕は演出過多という気もする。本の出版や映画シーンも蛇足かと、、 2時間半あまりを飽きずに見られたのはどうも原作の力によるところが大きいような気がしてならない。 とにかく登場人物が多いので多彩な俳優のカメオ出演シーンをつなげて作ったような感じ、次々登場する俳優に意外性があったりするのは見所の一つではあるが。    
[映画館(邦画)] 5点(2005-02-17 21:50:38)
16.  舞台よりすてきな生活
子供嫌いの売れっ子劇作家が隣に越してきた女の子と触れ合って友情が芽生えて云々というお話。ハートフルコメディといった作りでいくつか笑える面白いシーンもあるが、コメディといえるほど面白くはないし心に響くほどのハートフルさがあるわけでもない。 下心から嫌いな子供に近づいた作家と少女の心が通い合って作家の気持ちが変わるというのも、描き方が表面的にすぎるようで物足りない。赤ちゃんが欲しい妻とのハッピーエンドにもかかわらず消化不良ですっきりしない気分。そんな中で一番良かったのがロビン・R・ペン。子供っぽい夫をフォローする良き妻で、アメリのようなおかっぱヘアが可愛くて笑顔が素敵でとても魅力的だった。        
5点(2005-02-07 19:35:42)
17.  イブラヒムおじさんとコーランの花たち
「すべての川は同じ海に注ぐ」「笑ってごらん、幸せになれるから」。 人生を悟りきったかのようなイブラヒムおじさんの言う数々の言葉に含蓄があって味わい深い。 ユダヤ人の少年を養子にするイスラム教徒のおじさんという設定といい、人種や生まれた土地など違えどみんな同じ人間だよ、というようなおおらかなメッセージが込められているようです。 おじさんはコーランに学びますが、そもそも宗教と哲学は人の生き方などについての指針となるところで共通するところも多くどの道をたどっても根本はそう大差ない気がします。 愛情に恵まれない少年に大きな慈愛を注ぐイブラヒムおじさんのオマー・シャリフは存在感があってとてもよかった。 終盤の展開にはびっくりさせられたがちょっと狙いすぎ?という気がしないでもない。
7点(2005-02-07 19:28:05)(良:1票)
18.  Ray/レイ
いやもう素晴らしい!アビエーター未見でなんですが、これだけのはまり役を得て渾身の演技を見せたJ・フォックスに私もアカデミー男優賞をあげたい。入魂の演技って必ず心に響くもんですね。レイ・チャールズや彼の歌にも疎くこの系統の音楽にも無知ですが、レイに成りきって演じてる彼の歌や波乱のドラマに泣けました~ ドラッグにはまったり女性にだらしなかったりというのも、幼い弟の事故死のトラウマから逃れたい足掻きという面もあったのかもしれないし、長い間トラウマになるほど責任を感じ続けたのはそれだけ繊細で誠実だったという気もする。 そんな人間的な弱さも隠さず描かれるのがかえって好感が持てます。 失明した幼いレイが自立できるようにと厳しく接する母親の愛情にも感動しました。 貧しい子供時代のことから盲目ゆえ騙されたり利用されたりの下積み時代、ヒットを次々生み出して功成りとげたレイの人生や功績が分りやすく描かれ、歌も含め私のような初心者でもレイの偉大さが理解できました。         
8点(2005-02-07 19:22:31)(良:1票)
19.  オペラ座の怪人(2004)
ゴージャスで素晴らしい衣装や美術と全編を彩る甘美な名曲の数々。テーマ曲の序奏に乗って豪華なシャンデリアが上がるオープニングですでにワクワクして感動し、歌やドラマが盛り上がると涙腺も刺激されて感泣。 もう何年も前に見た四季の舞台ですっかりこのミュージカルメロディに魅了されたものとしては、この映像と音楽の2時間半に浸ることができて満足満足です。ストーリーは定型なのでほとんど舞台そのままの運びですが、映像ならではの表現が迫力や広がりを見せるのでまた違う良さもあります。 ミュージカルでもこれほど音楽が主役でどれも美しいのは特筆ものの作品ですから、主な出演者が吹き替えでなく歌ってるのは当然嬉しいわけで、中でもクリスティーヌのエミー・ロッサムは可憐だし歌は声もきれいで素晴らしい。 怪人はラウルともども美形でかっこいい。でも怪人は主役だし実力で選んだならもう少し低くて声量のある歌唱力を、、という気がしないでもない。バンデラスという声もあったそうでそれでも良かったかも。カルロッタ役のM・ドライバーは吹き替えですがイタリアなまり?の我侭な歌姫がはまってました。 とはいえメロディが美しい名作ミュージカルなのでこれだけ聞かせて見せてくれれば上出来だと思います。帰ってから久しぶりに四季版ミュージカルを聞いて余韻に浸りました。      
8点(2005-02-02 21:35:32)(良:2票)
20.  アンナとロッテ
幼くして両親の死によって引き裂かれた双子の姉妹。成長してようやく再会できたのに今度は戦争が二人を隔てることになってしまう、、1920年代から始まる双子の人生が戦争をはさんでドラマチックに描かれ見ごたえがありました。 それぞれの運命が一人は裕福なオランダ人家庭に引き取られ、片やドイツの田舎の農家でこき使われるという設定や、再会後の二人が相容れなくなる事情も極端な設定だとは思いますが、両親の死や戦争など自ら選べない運命の不条理に翻弄された双子の悲しさが切なく胸にしみます。 ユダヤ人の強制連行やアウシュビッツの悲劇など話の中で語られるだけで直接描かれることはないのですが、戦争の悲劇の数々が巧みに織り込まれて浮かび上がってきます。 深い感慨を覚える感動作ではあるのですが、アンナの境遇があまりに悲惨で同情を覚えるのに対し、ロッテの態度がわがままだったり思いやりに欠けるように見えて歯がゆくなりました。アンナが言うように、個人的に罪はないしお互いが被害者なのだからもっと理解してあげればいいのに、、と思うのは第三者の見方でしょうか。 3世代のアンナとロッテのうちでは娘時代の二人、特に思い入れが強かったせいかアンナが印象的でした。   
8点(2005-01-30 21:46:06)(良:1票)
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