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TERRAさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 491
性別 男性
年齢 60歳
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1.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
 世間様より1年半ばかり遅れて、ようやく『シン・ゴジラ』を観た。  …………う~ん。これ、政治コントとしては面白かったけど、ゴジラ物としてはどーなの?   何をするにも対応が遅く、総てに於いて後手後手に回るこの国の政治をおちょくるコメディとしては、錚々たる顔ぶれが大真面目にバカやってるという点で面白さはあった。ただ、それもよく有ると言えばよく有るアプローチで、とくに目新しさは無い。  と言うか、それ言いたいだけだったら、何もゴジラである必要ないよね?   一応、今回のゴジラも、各国が不法に投棄した核廃棄物を食べた未知の生物ということなんだが、この『シン・ゴジラ』、ゴジラが現れて右往左往する人間に焦点を当てすぎたために、とても出番が少ない。  なんだか間抜けな顔をした幼体がゾゾゾゾゾ~と這い回り、いつの間にか立ち上がってゴジラになってた。そしてそのゴジラは、なんかただノシノシと歩いてる。どこへ行きたいのか、何のために上陸したのか、その解釈も提示されず、ただノシノシと歩くゴジラに右往左往する政治家たち――――という構図で話が流れていく。そう。話が進んでいくのではなく、話が流れていく。  実際、作中でも高橋一生演ずる役人が「ただ歩いてるだけなんですけどね」と3回ぐらい言うんだな。  別に故意に街で暴れるわけでもなく、自衛隊に攻撃されて、降りかかる火の粉を払ったら街が壊滅状態に……、みたいな感じ。ただ移動の途中に街があるから壊れてしまう。つまりゴジラが、恐るべきモンスターと言うよりは、台風や地震などの迷惑な災害といった扱いに見えてしまう。これでは「じゃあ、しょうがないよね」ってなモンで、そこに核に対する反省などは生まれにくいわな。   そして後半。いやはやなんと好都合なことにも、ゴジラが都心でパッタリと動きを止めたではないかぁぁぁっ! …………おいっ!  そして、その止まったゴジラを攻撃する手段が奮っている。JR各線の電車および新幹線の車両に爆弾を積んでゴジラにぶつけるのだ! ……何のためにっ?!  自衛隊のミサイルや砲撃を物ともしなかったゴジラへの攻撃法が、鉄道車両を使った特攻?! 頭や胸元にガンガン砲撃されても平気だった怪獣の足元に、せっかく壊されずに済んだ電車にわざわざ爆弾積んでポンッ! って? もう、全く意味わからん。JR、断れよ。16両編成の新幹線1本で何憶すると思ってんですか?! って。w  しかも、丸の内の高層ビルを爆破してゴジラを押し倒し、その口にクレーンでホースを突っ込んで血液凝固剤を飲ませようという『やしおり作戦』。ゴジラが放射能炎をブワッと吐いたら「第一陣、全滅ですっ!」って……。こらぁーっ! そんな反撃、簡単に予想できるだろーが。www  ゴジラにしたら、足元でポンポン爆弾が爆ぜるわ、ビルが崩れて伸し掛かってくるわ、コケたら口にホース突っ込まれてワケの分からん液体飲まされるわ……、そりゃ炎も吐くって。第一陣で死んだ作業員の家族に、なんて言い訳するんだろ?w   ずっと以前に、『エヴァンゲリオン』のTVシリーズを、知り合いが「あれは面白い。独特の世界観があって面白いっ」と褒めるから見てみた。世間的にもムーヴメントと言って良いほど話題になった作品だし、まあ見といて損はないかと。で……、まあ特に「コレはっ!」と言う程面白くはないが、ま、それなりに普通のロボット物じゃん? と思って見てたんだ。25話までは。そして迎えた最終回を見て、ひっくり返ったね。「なんじゃ、こりゃぁ?!」   あ、そうなんだね。庵野秀明という人は、広げた風呂敷を畳めない人なんだね。広げるのはそこそこ上手いんだが、畳むことにかけちゃ素人並みと言うか、逃げも辞さないと言うか。   ともあれ、この『シン・ゴジラ』。国内では(庵野マニアのおかげで)それなりに当たったのに、あれだけゴジラ好きな海外のファンには掠りもしなかったという事実が、ゴジラ作品としての質を語ってるんじゃないでしょうか。  確かに、石原さとみは可愛いよ。でも、さとみちゃんを見たけりゃ他にもっと可愛く撮れてるドラマがいっぱいあるから。ゴジラファンの(庵野ファンじゃないよ)観客が見たいのは「さすがガッズィーラ、神の化身ね」などと憂い顔で宣うさとみちゃんでもなければ、政治コントでもなく、益してや腹が減って動けなくなったゴジラでもない。何喰ってんだか知らないが、元気に暴れまわる恐い怪獣ゴジラなのよ。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2024-05-16 21:09:19)(良:1票) 《更新》
2.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
あまりに原作(?)『ウルトラマン』へのリスペクトが無さ過ぎてビックリした。 『シン・ゴジラ』と言い、これと言い、ゴジラやウルトラマンといった往年の人気作品のネームバリューにオンブにダッコ。他人の褌で独り相撲も大概にしてもらいたい。  大体、この『シン・なんちゃら』シリーズが題材に取る作品って、日本の特撮およびヒーロー物の草分け的な作品たちであって、思い入れの強いファンも多い作品。後から名前だけ借りて好き勝手に作り変えて良いものじゃないと思うんよ。  例えば、ゴジラの幼獣期は、ミニラがいるように、決してラブカの化け物ではない。 このウルトラマンも、怪獣を禍威獣と変えるくらいは許すが、「かとくたい」は「科学特捜隊」であって、「禍威獣特設対策室」などというワケの分らん各省庁からの寄せ集め的団体ではない。また、ウルトラマンに変身するのはハヤタ隊員であって、神永新二などというワケの分らん男ではない。  さらにこのウルトラマンである。劇中で早見あかりが言う。「あの銀色の巨人は何者? そもそも、あの銀色の肌は着衣なの、裸なの?!」しかし、考えてみればこの振りがとんでもない事実を表すことことになるんだよなぁ。 このシン・ウルトラマン、なんとウルトラマンのトレードマーク的なあの“カラータイマー”が無い! 代わりに、戦って体力を消耗すると、身体の赤い模様部分が緑色に変わる。 …………って事はだよ? 普通、疲れたからって、顔色が悪くなったり肌の張りが無くなったりはしても、服の色は変わらんよな? …………ってコトはだよ? 俺たちが今まで模様、もしくは着衣だと思っていた赤い部分こそがウルトラマンの素肌なんじゃないのか?!  …………ってことはだよ? ウルトラマンって、全身タイツを着込みつつも、乳と下半身だけを丸出しにしてるド変態ってことじゃん! …………アホか。  さらに、タイマーが無くただ色が変わるというだけの演出の間抜けさ。次第に速くなっていくカラータイマーのピコンピコンという音が、戦いにどれだけ緊迫感を与えていたか。50年前の演出の上手さを再確認させてくれる。  そして終盤。ゼットンは怪獣ではなく機械兵器に成り下がり、この最終兵器を持ってきたゾフィがほざく。「この星の人類は我らと同じ進化をたどる可能性が高い。ゆえに現時点で廃棄処分と決定された」 はいぃ? 言ってる意味が分からない。光の国と同じ進化をするかもしれない地球人類は、今にうちに廃棄処分にします、って、ライバルの芽は早いうちに摘んどきましょう的なこと? お前ら怪獣以上の悪モンじゃねーか。www 因みに、ウルトラマンは本名は「リピア」とかいう名前らしく、ゾフィとは初対面らしい。 宇宙警備隊とかウルトラ兄弟という設定も無くなっちゃったんだな。 なんか、俺の好きだったウルトラシリーズとは全く違うわ。  んで、最後にはウルトラマンは神永に命を与えて死んでいくと。 うん。もう、どーでもいいよ。好きにして。
[DVD(邦画)] 2点(2024-05-16 21:07:28)(笑:1票) 《新規》
3.  映画 ゆるキャン△ 《ネタバレ》 
アウトドア好きな自分としては、『ゆるキャン△』は原作、アニメ、ドラマすべて好きな作品だったが、この映画だけはどうにも戴けない。  『ゆるキャン△』は、お金も無くキャンプ初心者の田舎の女子高生たちが、一所懸命バイトして道具を揃え、いろんな失敗をしつつも少しづつ経験を積み重ねて成長していくのが楽しい物語だったんだよね。 それが、この映画じゃ既に立派な大人になっとる……。  う~ん…………。こういう少年少女たちが主人公の物語は、彼、彼女らがどういう大人に成長していくのか、ってのは読者やファンの想像に任せるべきなんじゃないかねぇ。制作側が「誰某はこうなりました」と提示して見せるのは、なんか押しつけがましくて楽しめない。 自分のイメージじゃ、むしろ千明なんかの方が、常に何か面白いことを探して出版社で情報誌作って走り回ってるイメージだし、あまり人付き合いが得意ではないリンは、もっと個人で出来る仕事を選ぶと思う。ホラ吹き犬子が教師ってのも乗れないな。ま、これは自分のイメージであって、他にもいろんなイメージを持ってるファンがいたと思う。 人気のある作品だけに、制作側の押し付けとそういう視聴者が持つイメージとの齟齬が、鑑賞する上で妨げになるとは思わなかったんだろうか?  さらにストーリーが絶望的に練り込み不足のご都合主義。 土地を開発してキャンプ場作りをするのはイイよ、でもそれがいくら企画の発案者だからと言って、20代半ばの女のコに全て一任されるわきゃないわな。山梨県庁はアホ揃いなんか? 失礼すぎるだろ。www さらに縄文時代の遺跡が出た? そりゃ一大事だぜ?! 発掘、研究がそんなに短時間で進むワケは無いし、尚更経験の浅い女のコには任せられないし、いくら「私達、遺跡と共存できるキャンプ場を作りますぅ!」などと言ったところで、「おお、そうか。じゃあ任せよう!」なんてなるわきゃない。仕事ナメんな!www  あと、笑っちゃったのは、なでしこが「今日の富士山」とか言ってメールで写真送ったら「ふ~ん、東京からも見えるんだ」って……。 いや、見えますよ。東京から富士山はあちこちから見えますが、言うに事欠いて秋川ってのは。www まあ確かに東京ですけどね。そりゃ見えるでしょうよ。だって秋川だもん。www 東京ナメんな!wwwww  ……と、楽しみにしてただけに、ファンとしてはいろんな面で残念な がっかり映画 でした。orz
[DVD(邦画)] 4点(2023-06-15 21:39:01)
4.  続・深夜食堂
いつ頃からだろうか、映画がTVの延長線上に生き残る術を見つけ、それで良しとされるようになったのは……。 TVシリーズから銀幕に戦場を移して大成功した例としては『寅さん』シリーズがあるが、あれはちょっと異例だろう。  さて、この『深夜食堂』。原作ファンであり、TVシリーズのファンでもあった自分でさえ、前作はTVシリーズの延長にしか見えなかった。それでもファンの心情としては「うん、お約束通りでそこそこ面白いよね……」と、悪い所には目を瞑り、良い所だけを見ていた気がする。  そして今回、TVシリーズを前提とした前作の延長でしかない今作をどう見るか??? 正直、映画である必要はあるんだろうか? これを一本の独立した映画作品として、そして初めて『深夜食堂』を見た人は、その面白さの半分も分からないだろうね。まぁ、「続」と銘打たれたシリーズ物を単品で観るんじゃねーよ、という意見もあるだろうが。 しかし何にせよ、今作は作品として小粒感が否めない。TVで十分だよね、というのが正直な感想。 一つ言えることは、この2年で何があった?! と驚くほど、前作に比べて多部ちゃんが綺麗になっている事だろう。www
[DVD(邦画)] 5点(2022-07-22 18:23:59)
5.  大魔神 《ネタバレ》 
昔、友人と「誰もが知っていながら、実際にその作品を観たことが無いキャラクターの筆頭じゃね?」なんて話していた大魔神。 腕を顔の前に通すとハニワ顔から憤怒の顔に変わることも有名だろう。  映画は序盤からサクサクと無駄なく進み、ベタとも言えるほどの分かり易い話が少々強引に展開されていく。 うん、映画としてはとっても見易い。 ……が、しかし。『大魔神』が、キャラとしてこれほど有名でありながら、ゴジラのような名作になれなかった理由が程なく判る。  それは…………、出て来ないんだよ、大魔神が!www   主人公である兄妹や家来の小源太たちが、謀反を起こした裏切り者に追われてさんざん苦汁を舐める臥薪嘗胆ぶりが1時間以上続き、彼らが反撃にしくじり、悪者一味が山神様の破壊を試みる時点で約70分。大魔神の登場はラスト15分のみ。 しかも魔神は一回怒ったら見境付かなくなっちゃって、悪者一味はおろか村人たちまで手に掛けようとする、寺内貫太郎も真っ青の大暴れ。 さらに言えば、その大暴れも、基本的には怪獣映画じゃ無いから対抗勢力も無く、ただただ手が付けられない怒り狂った魔神が大暴れして無双するだけの展開。 最後はようやく高田美和の涙で鎮まるが、鎮まったら鎮まったでガサガサと土になって崩れて唐突にお終い。 最後にもう少し兄妹の〆の言葉でもあれば、作品として綺麗にまとめることもできたろうに……。
[DVD(邦画)] 5点(2022-07-22 18:11:52)
6.  大魔神逆襲 《ネタバレ》 
いやぁ、相変わらず大魔神出て来ません。www それでも、前2作がどちらも女の涙で動いた大魔神。いやいや、そんなスケベな神様じゃないんですよ! と言わんばかりに今回の魔神様は子どもたちのために動く。  でも、結局メインは子供たちの冒険旅行になってくるんで、話としては一番観易いんだが、大魔神シリーズの映画としては一番弱い。 今作では御使いとしての鷹を出してみたり、武器として剣を抜かせたり、3作目として飽きないように工夫はしてるんだけれども、どうしたって最後の15分だけ出てくる大魔神より、70分ベッタリ冒険に付き合ってる子供たちの方が印象は強いわな。 そして同じ大映のガメラよろしく「子どもたちの味方」になってしまった大魔神。  ま、いずれにせよ、大魔神の“堪忍袋の緒が切れて漸く動き出す”という性質上、これ以上の話の作りよう、膨らませようも無かったろうし、これ以上のシリーズ化は難しかったんだろうなぁ、と妙な納得感を感じさせる最終作でした。
[DVD(邦画)] 5点(2022-07-21 22:03:54)
7.  大魔神怒る 《ネタバレ》 
う~む。今作も、前作に引き続き大魔神がなかなか出てこない……。  鎌倉時代後期風の衣装だった1作目から、少々安土桃山風の香りを加えたコスから見て、おそらくは1作目から数十年後なのでしょう。名越家は島の神様を信仰する家でありながら、奉納の舞の舞台は明らかに寺院。しかし、神仏習合の時代考証的には無理は無い。なぁんてなどうでも良いことを考えながら観ていると、今回も少々強引だが分かり易いストーリーが進んでいく。  いや、この際ストーリーはどうでもイイです。領地を奪おうと攻め込んでくる強欲な悪の領主に立ち向かう2国の姫と王子(この二人は許嫁)みたいな取って付けたような話なので。内田朝雄さんが良い殿様をやってるのがちょっと意外で面白かったくらいです。  問題は大魔神ですよ。今作も焦らしに焦らしてラスト20分。発破掛けられて吹っ飛ばされそうになった島神様が、漸く怒って大魔神へと変貌する。 そして…………。ああ、『十戒』がやってみたかったのね……。『十戒』(1956)から10年。俺達だって特撮やるからにはアレくらい出来るところまでは来てるぜ! みたいな特撮屋さんの意地なんでしょうか? 湖が二つに割れて大魔神がノッシノッシと……。 後はお約束通り、大魔神が無双して、火炙りに掛かってる藤村志保を助けて、またも女の涙にご機嫌を直して御終い、と。  まあ粗削りだった1作目に比べて、大魔神が明らかに正義の味方になったかな? という作りの2作目でした。
[DVD(邦画)] 5点(2022-07-21 21:38:58)
8.  エミリー・ローズ 《ネタバレ》 
クリーチャーの造型や特撮頼みが主流となり、懐かしのゾンビまでが復権したこけおどし全盛のホラー映画界にあって、非常に真面目に作られた作品で好感度は高い。 今や善と悪との戦いも『コンスタンティン』の様にスペクタクルじゃなきゃ映画じゃない! とばかりにドタバタと描いてみせるハリウッド流において、むしろこっちの方が強く深く印象に残るのは皮肉なモンだな。 もっとも、これはホラーと言うよりは、オカルト映画であり、法廷劇なんだが……。ホント、派手なSFXなどは一切無し。オドロオドロシイ姿の悪魔も一切出てこない。  映画は、エミリーの死を裁く法廷の進行を中心に事件が振り返られていく。 「彼女は単なる精神病であり、薬の投与で治せたんじゃないのか? それを止めて実効の無い悪魔祓いなどという儀式で結局死に至らしめた神父は殺人ではないのか?」  この糾弾に立ち向かうヤリ手女性弁護士。当初全く悪魔など信じていなかった彼女の身辺にも、次々と不可思議なことが起こり始める。この辺りの演出も非常にオーソドックスだが上手い。 でも、この映画のテーマはそんなホラー描写には無い。最後に明かされるエミリー自身の選択。信仰とは何か? 生と死とは? 結局、映画自体は結論を出さない。ただ、神父が事実上無罪になったという事態を画くだけ。あとの判断は観客に委ねられる事となる。  同様のテーマを持った『エクソシスト』とは対極のスタンスで作られている。『エクソシスト』は、原作から科学的、医学的アプローチを試みる部分をばっさりカットして、オカルトホラーに徹して見せた。こっちは、現代という時代を踏まえて論理的解釈を推し進めながら、オカルティックな部分も否定しない。 まあ、どう転んでもデート映画には向かないが、ホラーファンなら観て損は無い。それも一人でじっくりと。
[映画館(字幕)] 8点(2021-11-04 17:33:18)(良:3票)
9.  ハーレーダビッドソン&マルボロマン
みんな本気?! こんなクズ映画、評価する気も無かったんだが、うっかり間違ってクリックしちゃったら、あんまりにも評価が高くてビックリ!  公開当時に劇場で観て愕然としたね。もう何が悲しいって、このあまりにも低い志。ほんっと、ただの八つ当たり。自己憐憫、自慰、現実逃避。 80年代後半から、車やバイクをはじめ、テレビ等の電化製品、化学製品、などなど何を作っても日本のコストパフォーマンスの高さに追いつけず、世界的にどんどん顧客を奪われ、米国内でも日本製品がグイグイとシェアを伸ばしていた頃、アメリカの労働者達は各地で日本製品の不買、ぶっ壊しなどの運動で憂さを晴らした。 米企業も、なぜ自社製品が売れないのか等という反省はそっちのけで日本製品に八つ当たりし、不買・ぶっ壊し運動を支援して労働者の不満の矛先が自分達に向けられるのを逸らした。 そしてこの映画。KAWASAKIのバイクをぶっ壊し、敵は日本企業。殺し屋は日本製のケブラーの防弾チョッキを着た無表情な男達……。アメリカ人による、アメリカ人のための、ただただブルーカラー達を慰め、一瞬の憂さ晴らしを提供するだけの映画。ハーレーもマールボロも、アメリカでは男性的力強さのシンボルなんだが、この二つを持ち出すことによって逆にアメリカの女々しさを強調したに過ぎない。
[映画館(字幕)] 0点(2021-07-11 20:31:24)(良:1票)
10.  映画 深夜食堂
自分的には、原作を読んでいて、TVシリーズも全て見ているからこの点数。6点です。 初めてこの映画だけを見るなら、5点くらいかな? 原作云々というよりは、TVシリーズの劇場版といった感じ。 そして、おそらくは多部未華子がメインゲストで彼女のエピ『とろろごはん』が一番長いし最もTV版『深夜食堂』らしい話。 3話目の『カレーライス』の話は、ちょっとクドいかな。 東日本大震災から3~4年目であった当時、震災をネタにするというのはかなり気を遣う面倒なところがあったとは思うんだが、その面倒を圧してまでやるほど面白い話か? というと、ちょっと疑問に思う。また、菊池亜希子が多部未華子と似ていることに驚いた。PもしくはDの好みの顔なんでしょうか?w いや、それにしても……最後10分でちょっと顔を出して全て持ってった田中裕子!www ズルいっ!www 唐突な「かっち割りいかがっすかぁ~」で思わず噴いた。w 名女優とまでは思わないが、さすがの存在感です。
[DVD(邦画)] 6点(2021-06-26 17:19:05)
11.  BLAME!
モノとしてはハードSFなんだが、押井作品のような観る者を選ぶヒネた作りではないことに好感が持てる。むしろ難解にも思える原作を上手く整理し、アレンジして分かり易くまとめてあるし、独特な世界観も作中で何度か説明してくれるので期待以上に面白く観ることが出来た。 お話としては、『ゴーメンガースト』的なその規模や作りさえ分からない巨大都市を舞台に、『マッドマックス2』的攻防戦が展開される感じ。ふらっと現れ、最後は自分の目的のために去っていく霧亥や、最後のづるの孫のナレーションも『マッドマックス2』を彷彿させる。 また、CGに寄り過ぎず、かと言ってべったりとアニメ絵でもない画は、キレイだしすごく見易くてこれも好印象。
[DVD(邦画)] 7点(2021-05-25 16:21:27)
12.  嘘八百 《ネタバレ》 
ちょっと厳しいかな? とは思うが、やっぱりこの点数かな。 全く面白くないってワケでもないが、面白かったとはとても言えない。 なんだろう、間延びしてると言うか、作りが雑と言うか……。ストーリーにも全く驚きの要素が無いし……。 人物の描き方が決定的に下手なんだろうな、登場する誰にも感情移入できないのは致命的。さらに子供たちの描き方が酷い。骨董屋の娘も陶芸屋の息子も可愛げの欠片も感じられない。 挙げ句、まあ、詐欺師に毛の生えた様な連中とは言え、悪徳古美術商を懲らしめる話なので、最後は主人公達が大儲けして万々歳ってわけには行かないんだろうが、それにしても終盤の結婚式からのエピソードは要らないよな。もう少し上手いラストとは考えられなかったものか。
[DVD(邦画)] 3点(2020-11-28 20:28:04)
13.  サマータイムマシン・ブルース
くっだらねぇ~。w でも、くだらないが良くできてる。www  話の面白さよりは伏線の見事さを楽しむ映画。  序盤こそ投げっ放したようなシークエンスが続き、なんじゃコレ? 状態なんだが、仕切り直した中盤以降は手品の種明かし的な楽しみがあって、「ほーほー、なるほど!」と仕掛けの巧さに舌を巻く。  時間SFモノにパラドックスは付き物だが、細かな部分の辻褄合わせも極力破綻無いように頑張ってるし、何よりこの監督が撮ってこれだけ面白いんだから、本当に良く出来た脚本だと思う。  ストーリー的に、タイムマシンを使って何かをしようと欲を出すと、話の矛盾が大きくなるものだが、タイムマシンを使うことによって起きる矛盾を食い止めようとする物語の設定が、結果として(話は小さいが)上手くまとまった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-11-21 11:39:16)(良:2票)
14.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 
公開当時の大ブームは知っていたが、何となく観る機会も無く、世間様より4年も遅れての観賞。w 観終わって「うんうん、なるほどなぁ」と納得しました。これ、自分が中高生の子供だったら面白いっ! と言ってたかもしれない。 でも、この年になっちゃうと、過去に観てきた映画やドラマなんかが経験としてあるワケで、それが既視感となって邪魔してくるわけです。 この映画も、男女入れ替わりという古典とも言える序盤から、田舎の子が都会をエンジョイするこれまた古典的展開、そこからけっこう無理やりな時間SF、そして災害回避のディザスターものと、けっこう欲張りに詰め込んで来てるが、なんか目新しさが無い。  でもね、逆に言えば、自分らオッサンのような経験値の無い子供達には、これほど矢継ぎ早にワクワクを詰め込んでくる映画が面白く無いワケが無い。しかも、ラブコメ王道の男女入れ替わり、知らない世界(都会)での冒険、時間SF、世界(町)を救うヒーロー、と厨二病患者の大好物が大盤振る舞い!w これが当たらなきゃ、どんな映画が当たるってんだい?! くらいの大サーヴィスぶり。  …………が、しかし。その大盤振る舞いをするために払った犠牲も大きいんだな。 まず、入れ替わりに気付いた主人公たちが、スマホに入れ替わり中にあった出来事の日記を残す。……えっ、日記? なんで? それ、電話だよ? 普通は自分の携帯に電話するわな。……でも通話できないんだよな、3年の時間のズレは後半のサプライズだから。 そういった小さな綻びが、嫌と言うほど現実を見てきたオッサンにはどうも気になるんよ。中身が入れ替わった友人(家族)に対しての周りの反応とかね。あんなもんで済むわきゃ無いよね。 後半の山場である町を救う大作戦も、「いやいや、それは無理!」というくらいの雑さだし。w テッシーの親父が「週末は仕事手伝え。発破かけるから勉強だ」ってなフリまでかましてるワケだが、いくら息子でも高校生がそんなに簡単に爆破物持ち出せるような杜撰な管理してたんじゃ倒産は遠くないぜ。w 飛騨組み紐の件もそう。いや、たった一回電車で会っただけの知らない女のコだから、顔を覚えてないのは仕方ない。でもあんな印象的な出来事、あったコトぐらいは覚えてるよな、普通。w しかも、そのコがくれた紐を3年も取っておいてるんだから。  さらに、終盤は一気に時間が飛ぶ。瀧は高校どころか大学を終えて就活してる。三葉は3つ年上のはずだから社会人3年目か? 二人とも5年経つ間なぁんにも気にならなかったのか? 名前すら忘れてたから? だったらなんで急に? 取って付けた感は否めない。 そしてラスト、お互いにすれ違う電車の窓から相手を見つける。まあ確かにロマンチックだが、瀧は四谷駅から乗ったんだっけ? ってことは一人は市谷から、一人は信濃町から四谷方面に向かって走って須賀神社で出会ったってこと? …………奇跡だな。www  と、まあ、本気で突っ込み所を探し出したらキリが無いし、そういう細かい所を突っ込む映画でもないからこの辺にしときますが、魅力のあるウソってのは、しっかりと築かれたリアリティを土台にしてこそ映えるんだよなぁ。  ま、それはともかく。 あれほどの大ブームになったのは不思議と言わざるを得ないが、まあ肩の力を抜いて笑って観る分にはテンポも良く、そこそこ面白い作品だとは思います。
[DVD(邦画)] 5点(2020-11-21 11:36:05)
15.  キラー・エリート(2011) 《ネタバレ》 
なんかねぇ……、いろいろ酷い映画。w まあエンタメ映画に於いて「実話に基づく……」なんて謳い文句は、『実話部分はモチーフ程度で創作が9割以上』ってのが当たり前なので、細かいリアリティなんかに関しては考えないことにしても、だ。www 戦争のプロ、殺しのプロが集まったはずのチームが、素人でもやらないような凡ミスを繰り返して次々に死んでいく。もう、ショックより先に呆れて笑いが出てくる。 ステーサム演じる主人公ダニーは、何を考えてるのか人道的な心に目覚めて「無駄な殺しはしない」みたいな甘っちょろいヒューマニズムで、次から次へと自らピンチを作っていく。 最後はなんだか騙し騙されの陰謀めかしたどんでん返しを狙ったつもりかもしれないが、全く弱い。 なんだか観終わった後に言い様の無いモヤモヤ感が残る、爽快感の無いアクション映画だった。
[DVD(吹替)] 3点(2020-11-06 10:40:14)
16.  バケモノの子 《ネタバレ》 
この監督の作品は『時をかける少女』、『サマーウォーズ』と観たが、その中では“言わんとすることの分かりやすさ”という点で、これが一番まともな出来だったような気がする。 が、この監督の作品って、人の描き込みが浅いから、出てくる奴らがみんなちょっとおかしな変わり者に見えてしまうんだな。 今作の蓮も、何が気に食わなくて親族一同にあそこまで反抗してるんだかが分からない。9歳の子供が何もかも捨てて失踪するって、単なる反抗期で済まないだろ。w ……という設定のヌルさはあるが、話が始まってしまえば(その設定のヌルささえ許せれば)テンポ良く、判り易く話は進んでいく。 ただまあ、判り易いとは言っても、見てる側の推察による補足はかなり必要なんだけれど。w 九太が図書館で唐突にメルヴィルの白鯨を読み始める。……え? なんで白鯨??? 唐突すぎるだろ? いきなりすぎるだろ? 観ていくうちに「ああ、誰もが知ってて、『復讐』というキーワードを持つ、モンスター的な題材が欲しかったんだろうな」と分かっては来るのだが、それにしても違和感は残る。そして終盤、復讐に燃える一郎彦のクジラをモチーフにした襲撃。……なんか、イマイチ怖さが伝わってこないよね。w それにしても日本のマスコミは、やれ天才だの、やれカリスマだのと大仰な修辞が大好きで、マスコミに言わせると、この監督も天才アニメクリエイターなんだそうな。 でも……、天才が作ってこの程度なんじゃ世界に冠たるジャパニメーションも、もう長く無いんじゃないか?w
[DVD(邦画)] 5点(2020-08-16 14:05:03)(良:1票)
17.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
自分が思う世の中の不思議の一つに、『ジブリ作品を「面白くない!」と言ってはいけない風潮』ってのがある。w ハッキリ言って、私はジブリ作品が苦手だ。 宮崎駿の“あざとさ”や“押しつけがましさ”、“してやったり感”が我慢ならない。 そんなジブリ作品でも、高畑勲の、もう少し肩の力の抜けた作品の数々は、まだ観ていられる気がする。 で、この『かぐや姫の物語』である。 まあ、『竹取物語』を現代風に解釈したお話。それ以上でもそれ以下でもない。 かぐやは、恋も生き方にも自由を望む現代風の女のコとして描かれる。とくに目新しくもない、よくある解釈ではある。 しかも作品全体を通して焦点が当たっているのは、その今風の女のコとしてのかぐやの苦悩。 お伽話としては見せ場になるハズの男達の宝探しや、月からの迎え~月への帰還といったスペクタクル要素は、見事にさららら~~っと流される。 そのくせ、スーパーガールよろしく好きな男のコとは手を取り合って空も飛ぶ。この辺りだけが新解釈?www シンプルな水彩画風の画は、いかにも高畑作品らしくて見易いが、如何せん「かぐや姫」で2時間越えの長尺はちとキツイ。
[DVD(邦画)] 4点(2020-08-11 09:42:10)(良:1票)
18.  探偵はBARにいる 《ネタバレ》 
ストーリーは、探偵モノとしては王道を行く展開で、特に目新しい工夫があるワケでもない。 ハメットやチャンドラーといったハードボイルドの定番をトレースして、現代日本に置き換えたような物語。 つまりは、定番のストーリーをどう観せるか? ということになってくるワケだが……。 残念ながらそこにも特に目新しい工夫があるワケでもなかった。  正直、松田龍平のキャスティングはミスだと思う。『まほろ駅~』シリーズと被り過ぎる。 小雪に関しては、写真のみ出演の吉高を匂わせてミスリードを狙ったつもりだろうが、 大体、何度も本人に会っておきながら電話で声が分からないボンクラ探偵ってどうなの? としか思えない。  まあ、テンポは良いし、ところどころコメディチックなシーンを差し込んで、2時間超えの長尺を飽きずに観られるのは評価したいところ。 でも逆に言えば、この内容でこの尺ならば、いつでも好きな時に止められる、 家でのビデオ(DVD)鑑賞でイイんじゃね? というのも正直なところ。 点数としては、まさに5点な作品。
[地上波(邦画)] 5点(2019-12-23 23:17:48)
19.  涼宮ハルヒの消失
もう10年も前の映画になるんですね。初めて観たのは、劇場公開から数年遅れてDVDでの鑑賞。 今回、多くの方が亡くなられた京アニの放火事件を機にレンタルで再鑑賞。 全く酷い事件です。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。  で、『涼宮ハルヒシリーズ』ですが、正直なところ原作は未読だし、TVのアニメシリーズもそれほど面白いとは思えなかったんだけれど、 まあ母校が舞台と言うことで全て見るには見ました。  ぶっちゃけて言うと、涼宮ハルヒというキャラにあまり魅力を感じない私には、むしろ映画の方が面白く観られました。 ハルヒが脇に回り、キョンをメインとした、けっこう骨太な時空SF。 しかもTVシリーズで張り巡らせた伏線を上手く回収していく、なかなかに練られた脚本。 まあ、『涼宮ハルヒ』シリーズ自体が、キョン目線、キョンの立場で語られる話ですから、キョンが主人公と言ってもイイんでしょう。 ハルヒは、メインヒロインでありながら、その並外れた発想力と行動力で事件を巻き起こしていく、いわば狂言回し的な役割。 そういう意味では、至極真っ当な作りでもあります。   シリーズを通じて、背景に描かれる風景も良く出来ていて、「ああ、あそこら辺だな~」と今は遠く離れてしまった故郷を懐かしく観られました。この辺でも京アニ作品の作りの良さに感心。 まあ、校舎は阪神淡路大震災以降、避難用(?)の外階段が付けられるなど大きく手が入ってしまったので、 自分が通っていた頃とは結構変わっちゃってるんですが……。 まあ、そんなことはともかく。  この映画一本を、独立した一つの作品として見た場合は、けっこう難アリですが、 まあアニメシリーズの完結編と考えれば、そこそこに良く出来たお話ではないでしょうか。
[DVD(邦画)] 6点(2019-07-23 11:58:39)(良:1票)
20.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 
ノーカット放映とのことなので、地上波で鑑賞。 なんだか、とってもお子ちゃま騙しな映画でした。w 主人公らしき人物は高校生と言うことだけど、こんな内容じゃ精々小学生程度しか喜ばんでしょ?  映画としての問題は、まず主人公不在であること。 一応、神木クン演じる健二とやらがいるんだが、コレが活躍するのは2時間近い作中の終盤10分程度。 映画の前半は陣内家とやらの説明と、Ozとかいう仮想世界の説明が続き 事件が起きたら起きたで、カズマとかいう陣内家のゲーム小僧がメインで活躍。 その後、夏樹とかいう全く魅力も可愛げも無いヒロインが見せ場をもらい、最後の10分でようやく健二の出番に。  観てる人間は誰に感情移入すれば良いのか? つまりは、お前ら観客は傍観しとけ、と。べつに物語の中に入ってくる必要は無ぇよ、と。 それでなくても、叔父さんとやらに惚れてて主人公になおざりな態度しかとらないヒロインやら 話の鍵を握る謎めいた人物に見せたいのだろうが、斜に構えて鼻に付くだけという侘助。 さらにはギャーギャー喚いて余計な邪魔しかしないくせに、しゃしゃり出てくる又従妹の警官、 微塵も可愛くないガキどもなどなど不愉快な人物ばかりなのに。  しかもクライマックス、人工衛星が落ちてくるから軌道を変えるって……。自分家の庭じゃなきゃどこに落としてもイイんかいっ!w さらに言えば、あの規模の人工衛星が近くに墜落してその程度の被害で済むわきゃ無いだろ!  「わ~、温泉でたぁ」って、アホか……。半径数キロでクレーターだわっ。  なんかね、話の筋も稚拙だし、見せ方も拙い。 ホントいろいろ本気で観ちゃいけない映画でした。
[地上波(邦画)] 2点(2019-07-23 11:46:49)
0112.24%
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