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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  疑惑(1982) 《ネタバレ》 
コレは面白い!  やはり松本清張のサスペンスはわかっていても面白い。  昔観た「鬼畜」「天城越え」もまた観てみよう。  そして最近見直した「砂の器」といい、  同じパターンだった・・  このあざとい演出は野村監督の技なのか原作からくるものなのかは不明。  今作はコメディかとも思わせるくらいの法廷劇が見事に笑える。  計画的な殺人容疑者桃井かおりの無計画さも見事だが、  弁護士役の岩下志麻の事務的なそっけなさは、  かっこいい~と見ほれてしまった。  保険金目当ての殺人容疑事件を当事者発見者、  報道側裁判側そしてお得意の容疑者の過去に至るまでの描写、  どれをとっても見事で飽きることがない。  桃井の親友であるチンピラ役の鹿賀もはまりすぎ。  エンディングは黒澤明の「悪いやつほどよく眠る」のような感じで、  真実は一体どこにあるのかないのか・・  その後味は不気味なものでも嫌悪感を覚えるものでも爽快なものでもなく、  なんともいえないしたたかさがある。  大人のサスペンス娯楽といっていいだろう。  私は邦画はあまり観ない方だが清張に代表されるサスペンスは、  洋画より地域の細やかな描写が親近感を感じるしテンポも悪くはない。  法廷モノでこれだけ笑えるドラマは珍しいだろう。  ワインを岩下にかける桃井のシーンも見世物。  そしてクライマックスの松本清張のお決まりシーンの、  それは言えない・・シーン。  またかと思いつつこれが楽しみ。  今作では泣きを誘うまでには至らなかったが、  感動作というのではないので仕方がないかも・・  しかしそれでもその真実が明かされたとき、  脚本のうまさや演出の見事さに深いよなぁと感心してしまう。  
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-21 07:09:51)
2.  ミシシッピー・バーニング 《ネタバレ》 
なんとあのジーン・ハックマンがFBI役。  やはりハックマンはハックマン(爆)  「フレンチ・コネクション」とだぶりました(苦笑)  たぶんほとんどの人がFBIふたりならハックマンを褒めると思う。  けれど私はウィリアム・デフォーが気になって仕方がない。  彼は本当にいくつもの顔を持っていますね~  今回の役もメガネをかけてまるで変装状態(爆)なのに、  こいつはいくら顔を変えてもウィリアム・デフォーだ!と。  切れ役が得意なので心配したんですが無用。  どこか昔のイギリスの映画っぽい感じで意外とクールなFBI役が合っていた。  このふたりの組み合わせって普通考えられませんよね。  感覚的には「L.A.コンフィデンシャル」を観てるような娯楽感。  そして内容はKKKと言われる白人至上主義団体によるある事件。     前半のうねるように走る車を縦に撮る映像は、  そういえば同監督のケビン・スペイシー主演の同じような系統の映画、  「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」 この作品の前半にも出てきました。  まさに映像美・・  作品は両方とも社会派映画なんですがこちらのミシシッピー・バーニングのほうが面白い。    あと前半の映像の面白さという点では「激突!」を思い出した。  前半はスピルバーグ映画みたいなんですよ。  観ていて「ミュンヘン」のようでもあるなぁとか思いましたから。  後半から「ゴッド・ファーザー2」のような報復映画になり、  ここらはもうテンポよく娯楽作としても退屈しない。  結局正義が最後に勝つという図式ではあるけれども、  それでも根本は変らないから終わらないという、  混沌とした曖昧なものを残している・・  しかし後味が悪いわけでもない。  曖昧な歴史が作った差別と利用したKKKという団体。  弱いものはさらに弱いものを叩く。  一番罪なのはそれを見てみぬふりをすること。  われわれも同じ罪人だと、  ウィリアム・デフォーがつぶやいたセリフが全てです。  
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-21 07:05:47)
3.  地震列島 《ネタバレ》 
何しろ特撮はあの爆破!中野監督。  突然マンションが大揺れするシーンは多岐川さんには知らせてなかったので、  逃げ惑うシーンは演技ではないのです。  特典にある監督のコメントが面白い。  割れた高速道路から火ダルマになって飛ぶ車や、  高層マンションが階段のようにつぶれてゆくシーン。  助けに来た永島は宙吊りのエレベーター。  そして一方の勝野夫婦は営団地下鉄に閉じ込められる。  これはすごかった。  燃え爆破した車両は今度は水。  「インディジョーンズ魔宮の伝説」での水が溢れ出す場面、  あれと同じ演出なのですよ。  隅田川の水があふれ地下に閉じ込められた人らは水攻めに・・  「ポセイドン・アドベンチャー」の後半のシーン・・  しかもじわじわ沈みゆく車両の向うを見るため潜るのですが、  幽霊列車のごとく死体が浮遊(爆)  流れゆく死体の描写はまるで「宇宙戦争」です。  あ、スピルバーグは邦画が好きに違いないと憶測。  パニック映画の最大の楽しみは、  いかにしてなすすべもない現実から抜け出すか。  それがある意味冒険映画に参加している観客の楽しみ。  あと夫婦たちを引き合わせる役の大滝秀治(殺虫剤?のCMで最近出てる)  これがまたえらく派手なシーンの犠牲に。  「エアポート」シリーズのようなものです。  航空機に乗ってるところで地震に遭遇し、  割れた滑走路に航空機が突っ込み爆破・・  飛んでれば助かったかも(苦笑)     ・・ダンヒル。  これ突っ込む人いると思うんですが(苦笑)  いや、私はこれが成功するなら災害時に絶対活用しますよ。  その前に泳げない潜れないんだけどね(爆)  ラストはまるで洋画のようなエンディングでしたが、  こういう映画は大袈裟にしめてもまあいいか。  それからどうなったのかを映さないところがなかなかいい感じでした。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-21 07:02:07)(良:1票)
4.  ライトスタッフ 《ネタバレ》 
娯楽作とも取れるつくりになっているので、  マッハの壁に挑戦する男と(カウボーイみたいないでたち)  アメリカのプライドをかけた宇宙飛行士たちのドラマを、  年代を整理して追うドキュメンタリーのようなつくりで、  誰に感情移入すればいいのか。  西部劇のつくりみたいな感じもします。  前半から中半まではうまいつくりだなぁとか、  映像演出も広角多用でしたがおおらかでこれもいいなと。  しかし後半から宇宙飛行士たちの話中心になり、  一人づつトライしてゆくあたりになるともう眠い・・  実話だからたぶん感動できると最初から構えてたからもあります。  普通映画って後半から勝負なんですが、  私は前半のほうが好きです。  やはり私の好みで観ちゃうんですよね。  アインシュタインの世界よりもニュートンの世界なんです。  まあ今の時代だからアインシュタインの世界を知ってるから、  ニュートンの世界に夢を持っちゃうのかも・・  あそこに行っても何もいないよ~と現実的に観ちゃうから、  前半のマッハの壁に挑戦する男に夢を感じたのです。  後半が現実的になったので自分で客観的に観てしまった。     俳優は後半の方が絶対豪華なのですが・・  実話といえどアメリカ万歳になってたというのもあるかな。  変にその先はという世界がファンタジーになってて、  音楽が流れ続け睡魔に襲われたのです(爆)  実際は暗い哀しいことなので、  この人たちの勇気の上に科学や国が進歩したというメッセージが、  イマイチ伝わらなかった。  よかったのがロシア側が出てきたところ、  飛行士たちが国のためだけに乗船しようとしていないこと。  その風刺がコメデイのような感じであまり伝わらなかったのが残念。  男の人向けかもしれません。  
[DVD(字幕)] 5点(2006-09-21 06:56:08)
5.  ヴィデオドローム 《ネタバレ》 
 ジョン・カーペンターを謎にして一般受けしないようにしたような世界(爆)  演出にカーペンターっぽさを感じたのですが・・  クローネンバーグのほうが病んでいますね。  だからカルトなファンがつくのかもしれない。  映画の完成度はクローネンバーグのほうがすごいと思います。  でも観たいと思う気軽さはカーペンターのほうですね。  この作品は私的には非常に惜しいなぁと思うところがあります。  それが短い時間でありながら長く感じたところ。  コメデイなのか高尚なる風刺なのかわからない・・  その線のうやむやさがうまい監督がテリー・ギリアムなのですが・・  誰もが考えられないおなかからビデオやピストル。  あのグニューッとした演出は気味悪く面白いのですが、  なぜおなかからなのか??  どうも気味が悪いを通り越して笑えてしまう。  私は脳からビデオのほうを期待したんですが・・  あと関係のない変な日本の世界もどうかと。  サムライドリームって私は香水の名が浮んできて違和感(苦笑)  私が浮んだのはサムライとアナスイのスイドリームだっけ。  ちょっとこれらの香水を見るたびこのシーンが浮んじゃいそうだ・・  SM女役をブロンデイがやっててやけに似合っていた。  主役のジェームズ・ウッズも「ドク・ハリウッド」以来久しぶりに観ました。    よかった演出は今で言うネットカフェみたいな間取りの怪しくも質素な、  ビデオドロームの大元の店の世界。  そして犯罪に使おうとしているもっと怪しい普通のメガネ屋。  なんかすごい風刺の世界を的確に表現しているよなぁと感心したものの、  結局はそんなに重要な世界ではなかったみたいでした。  ラストは説明のしようがない後味の悪さ。  後味の悪い結末の作品は結構好きです。  何かを残すから。  でもちょっと説明不足で静止画で説明するような感覚的なものがあります。  テレビの中に逃げる男を撃ったあと胸から血を流し絶える男とか、  もうちょっとわかりやすい演出にしてほしかったですね。  まあこれがこの監督の醍醐味なのでしょうか。  テレビから吐き出された贓物?というのは結構理解でき気持ち悪かったです。  昔あったスピルバーグ制作の「世にも不思議なアメージングストーリー」  アレを思い出しました。  
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 14:27:06)
6.  キリング・フィールド 《ネタバレ》 
このエンディングはどうでしょうか?  後半にはアメリカへの批判的な演出がされていて、  このままゆけば問題作としてもしかしたら賞も取れなかったかもしれない。  けれども私は感動よりも突き放したままの社会派を選びます。  イマジンの曲と再会の抱擁・・  その手前で終わってもよかったのではと思うのです。  テロや戦争のたびにイマジンは流れますが、  そのような目的のためにイマジンは作られたのでしょうか?  ただの理想主義の正直な独り言のイマジン。  マルクスとレーニンが違うように、  夢の国は現実ではないことはできないからわかる。  そうとれば戦争のたびに国の利益を奪い合い、  それが何にもならない理想郷というイマジンが流れるのがわかるような・・  前半にポール・マッカートニーの曲も少し流れますが、  アレはもう少し長くした方がいい(爆)  「フルメタル・ジャケット」を思い出しました。  戦争映画は結局はアクション娯楽も入っているからみんなが観るのです。  そして時代が安定してくるとまた逆にメロウな展開もほしくなる。  S・ジャンバーグの授賞式も後半に演出されますが、  主役であろう彼を演じる俳優がイマイチ弱い。  「ミュンヘン」のエリック・バナより地味(苦笑)  役としてもマルコビッチのほうがよい。    だからラストの抱擁に違和感があったのがマイナスなんです。  もっと原作者役の彼への演出がうまくされていれば・・  アメリカの懺悔ともとれるこの作品はイギリス映画というのも面白い。  作品の感じは「地雷を踏んだらさようなら」「ミュンヘン」  といったところでしょうか。  周りが敵だらけで自国もしっかりしていない。  だから狙われる弱い国・・  日本はよいなぁ。  日本で言えば昔の戦国時代のような不安定な国が、  まだ近年に存在していたのですね。  そしてそれは戦争でもあるしテロでもあるしまだ続いています。   大きな国に負けたことで日本は平和という権利を手に入れたのです。    
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-23 13:30:42)
7.  南極物語(1983) 《ネタバレ》 
 やはり探して思いつかないときは昔の(70-80年代)邦画ですよ。  「復活の日」これも映画選びに迷い借りて感動しDVDを買った。  そういえば復活の日は日本初の南極ロケ映画だったのです。  その3年後の作品になります。  あらすじはもう誰でもわかるネタバレもしかられないストーリー。  南極版中犬ハチ公というか犬が南極に置き去りにされるのですが、  テンポはゆるやかで音楽もいいから眠くならないか?  その心配は冒険ドラマのようなストーリーでなくなりました。  作品がうまいこと作られていて置き去りにした隊員の日本と、  南極に残された犬たちの時間が同時に進んでゆきます。  置き去りにされたといっても、  これは上の連絡ミスなんです。  人間の命優先非常事態といっても、  助かった(船に乗せてくれた)犬たちもいるんだから、  絶対連絡ミス不手際以外ないでしょう・・(怒)    現実にあったことなのですが当時大人気であったらしい、  生き残った2匹の兄弟犬よりも私はすごく好きになった犬がいます。  ゴロは最初によく出てくるどうしょうもないバカな犬です。  でも隊員の手を煩わせるこのかわいさがなんともいえない。  犬を飼ったことのある人は共感し苦笑するでしょう。  そしてリキはもうその存在だけで泣けるのです。  私はすっかりリキに感情移入をしてしまい、  このリキの最期のシーンでは最高にボルテージが上がりました。  そのあとが実は見せ場の再会シーンとはなるものの、  リキ以上には感動しなかったなぁ・・  リキはかっこよすぎますよ。  怖い自然雄雄しい南極、  本編で演出された南極とはまた違う穏やかな南極・・  そこに行き続ける命があることは当たり前なんですが、  この穏やかさを最後にもってこられると、  環境とか命とか自然とかそこまで考えてしまう・・  ただの犬と隊員の泣かせ映画ではない。  すごく大きな作品だなと感じました。  
[DVD(邦画)] 9点(2006-04-02 13:39:10)
8.  海と毒薬 《ネタバレ》 
日本の黒い夏 冤罪 の熊井監督の作品を探していて見つかりました。  医療サスペンスになるし実話にヒントを得たミステリーにもなります。  邦画でこの世界をコレだけ真面目に描けたのはすごいことです。  淡々と進んでゆきますので客観的に見るしかないので、  主人公の奥田瑛二と視点は近くなると思います。   国際映画祭出品作で世界的にも認められたこの作品は、  なんと86年作なのに白黒です。  なぜ白黒なのか疑問に思いただ気取ってるだけかと観ていましたが、  白黒でなければリアルな手術シーンは再現できないかも。  カラーであれば単なるキモイ映画になっていたかもしれない。  このたった2色のメリハリが社会派映画としても見られるような演出になっています。  難を言えば世界を意識したのか外人や日系(岡田真澄)の使い方が・・  この時代(いつの時代もですが)の日本の医学界、  戦争時の退廃的な生き方生かされ方、  文学的でもあるし過度な演出による娯楽的な残酷シーン・・  邦画でもこういう作品があったんだなぁと感心。  渡辺謙のセリフが的を得ていてそれでもなんかなぁと・・  なぜか戦時下だから人体実験をするっていうのは無理やりな説得力ある。  無差別に病院や公共施設も破壊したアメリカ兵だから、  人間ではなく物として扱うから死ぬまで実験をするというのも、  患者はどうせ死ぬんだから、  戦争で死ぬよりも実験に使うほうが世のためになる、  こういうことが本当に行われていたとしたら、  医学の発展とは犠牲の元なんだと暗くなります。  見終えたあともドヨ~ッと暗いまるでホラー映画のようなのですが、  見ごたえのある演出と感情移入さえ許さないような乾いた演技、  戦争映画を根本的に嫌いな私もこういう切り口なら観られます。  どことなく巨匠シドニー・ルメットを思い出しましたが、  それは言いすぎでしょうか・・  誰に感情移入できるか、  誰にもおそらく主人公にでさもできかねないのに、  実験手術されるアメリカ兵捕虜を好奇心で取り囲む日本兵。  彼らと同じ好奇心でこの映画を観ていることに気がつきました。  その後味の悪さも何か問いかけていて怖い作品でした。  
[DVD(邦画)] 7点(2006-04-02 12:58:08)
9.  エンゼル・ハート 《ネタバレ》 
  アラン・パーカーの絵という感じですねぇ・・  ブラック・ファンタジーの世界です。  久しぶりに観ましたがこの作品って・・こんなに難解だったんですね。  まさに観る時期観る作品の関連性ということもあり、  最近ではサスペンスをよく観ているので犯人さえわかればよいみたいな感じで、  このジャンルはサスペンスでもホラーでも可能(ホラーの棚にありました)  だから観方を変えなければ理解不能なところがあります。  犯人がわかりやすく作られているのに意味がわからない作品。  オカルトに意味を求めても難解になるだけなのです。  「エクソシスト」よりは「オーメン」に近いかもしれません。  しかしこのジャンルで致命的なミスは配役だと思います。  私はロバート・デ・ニーロは合っていないと思いますが・・  恰幅がよすぎるし全く怖くはないから(苦笑)  同じ役では別の作品のアル・パチーノのほうがはまっていました。  その作品の題名も忘れたのですが確かキアヌ・リーブスも出ていました。  ソレも前に観ていて今回の作品とごっちゃになって記憶しています。  あとミッキー・ロークの「ジョニー・ハンサム」という作品。  これも観た記憶があるのに忘れています。  また見直してみよう・・  ジョニーはエンゼル・ハートでも出てきます。  このミッキー・ロークが依頼を受け探しているジョニーは、  整形手術を受けて顔がわからないということがややこしくさせています。  まさに・・ジョニー・ハンサムと同じ(爆)  見えないジョニーを追う探偵、  ジョニーの過去を調べるうちに次々とジョニーの記憶を消すかのように、  殺人事件がおきてゆきます。  主役のミッキーにふりかかる殺人事件の疑惑、  操られているのかはめられているのか・・?  新しい犯人がわかるころにはこの探偵の素性も明らかになります。  よくできた話ではあるものの、  やはり2度目の観賞ということもあるし、  よーく考えたらおかしい説明不足なところもあったりします。  ミッキー・ロークはこの頃が一番ではなかろうか・・  このあたりの時期では好きですね。  こんなヨレヨレの役をやっててかっこいい人はあまりいないと思う。  汚い役で生える人って最近いませんから・・  
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-04-02 12:54:47)
10.  帝都物語 《ネタバレ》 
こういう邦画のホラーSFはまだ観たことがなかったので、  興味しんしんでした。  そういえば「ソドムの市」というホラーコメディは観ていますが・・  わからなさ度ではあれと同じくらいかなぁ・・  もちろんこの作品は原作の小説も有名なきちんとしたSF映画ですが、  それを読んでないとわかりにくいのではと思う難解な世界でした。  途中からもう割り切って、  (これはバビル二世とジョジョの奇妙な冒険を合わせた作品だ)  などと楽しんで観賞していました。  途中から「グレムリン」や「インディジョーンズ」みたいな世界になっていた・・  原作がそうなんだろうけれどちょっとついてゆけませんでした。  あの・・カトーというのは何なんでしょうか??  冗談で言えばあの加藤というのはなまずでしょう。  本当は平家の仲間割れと思うんだけど・・  五芒星と言えば陰陽師でした。  まだ見ていないので今度は陰陽師を見てみよう。  六芒星はユダヤの星ですが五芒星というのは、  その力を身につけることは世界を征服できるくらい危険だそうです。  ムムッ・・そう考えたら面白そうなんだけれど・・  このての世界はわからない。  そういえば大地震を防ぐために平将門の霊を呼ぶとかなんとか、  前に真剣にテレビで言ってたのを見た記憶がある(爆)  日本は多神教だなぁとこの作品を観てて思います。  風水にタロットに神社に仏教・・  不思議と作品中には洋物(キリストとか)は出てきませんでした(笑)  原田美枝子はきれいでした。  嶋田久作はデビッド・ボウイかと・・(笑)  どう見てもナチの軍服に見えてしまうんだけど・・  あまり知らない世界なので見て面白い程度にしました。  大正時代の世界などはよく出来てましたので、  実を言えば「SAYURI」も邦画でやればよかったり・・  
[ビデオ(字幕)] 4点(2006-02-28 09:54:26)
11.  帝都大戦 《ネタバレ》 
先に見た帝都物語より私はこちらの続編の方が面白かったです。  普通は続編の方が面白いはずなんですが(評価もたぶん)  でもこちらのほうがより(漫画チック)になり、  さらにホラー色が濃くなっていてオカルト~!  このくらいオドロオドロしいほうが面白い。  もの哀しいホラーは苦手なのですがこういう笑えるホラーは大丈夫。  時代も第二次世界大戦のころ、  日本とドイツと組んでいたのかぁ・・と今さらながら思いました。  こういう映画の見方をしたのも初めてです。  だいたい映画はドイツは悪い敵国みたいなのばかり見てるから。  新鮮というか戸惑いました・・  日本側からも見なきゃいけないんですが・・  しかし・・カトーと将門の末裔との対決が、  ヒットラー自殺に関係あるとは(嘘)  このくらい飛んでる方がまあ楽しいかも・・  主演女優は前作の方がいいのですが男優はこちらがいいかな。  加藤(カトーではない)昌也はガタイがあってかっこいいです。  よりいっそうジョジョの奇妙な冒険+バビル二世っぽい。  そしてカトーはもう、  ストリート・ファイターズのベガですよ!  知ってる人は懐かしいかな?  ベガというキャラがいてたんですが、  この速い動きが面白くて制御ができず難しい(爆)  私はこのゲームではバルログを好んで愛用しておりました。  ふわりと飛ぶキャラが好きで別の(侍スピリッツ)では右京使いでした。  いやぁ、ベガはカクッと飛ぶので難しいのです。  まさにカトーの動きはワイヤーを使い放題の、  中国映画のような(マトリックス系)サーッ!ピタッ(と立つ)動き。  怪しくも似合っている丹波さんの僧侶もいい。  加藤昌也の白いロングコートは学ランみたいでバビル二世だし・・  内容はどうあれ見て楽しめますよ(笑)   
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-02-28 09:50:12)
12.  連合艦隊 《ネタバレ》 
戦争とは(やむを得ないに始まってやむを得ないに終わる)  (戦争を始めるのも難しいが終わらせるのも難しい)  こんな名言が随所で出てきます。  「男たちの大和」を劇場で前に観てあまり私は世界に入れずににいたので、  こちらを観ないといけないなぁと思い今頃この作品を観たわけです。  世界が大きくてわかりやすい!  時間も長いし特撮もチャチなのですが勢いがあります。  そして役者が揃っている・・  多分特撮を除いてはこれ以上のものは作れないことと、  今こういった作品を作るならば一番人気のあった大和になったのでしょうか。  この作品は第二次世界大戦がどうやって戦略的に行われていたか、  かなり細かいところも描けているし戦争の理由もいきさつも終焉も全部描いています。  もし「男たちの大和」を観て全体像が知りたい人はぜひ観てください。  勢いで泣いてしまったけれど細かいことはわからない人にもお勧めします。  こちらの作品はもちろん時代からいって特撮や演出は今観たらガクッとするかもしれない。  しかしなぜこういった作戦ミスがあったのか、  大和が最終的に沖縄に行かなければいけなくなった理由、  世界的な政治の裏側・・  この時代にも天皇制も露骨ではありませんが描かれています。  上官の派閥や他の戦艦はどうだったのか・・  歴史の勉強にもなるので日本史近代史に興味のなかった私には助かりました。  音楽もあまり好きではなかった谷村新司の群青。  こんないい曲だったとは・・  しかも曖昧に終わるあの場面でピアノとともに語りかけてくる。  これは哲学だと思いました。  もっと突き放したところで戦争を描いている。  もちろん色々な家族との絡みもある。  残された家族特に時代に翻弄される古手川祐子(夫兄弟が戦死)のセリフもいい。  主役級の夫役永島敏行とその弟の 金田賢一。  また別の家族としてはもうひとつの主役、  中井貴一が沈む大和の父に宛てた言葉・・  (父より少しだけ長生きする息子の親孝行をお許しください、  さよなら母さん・・)と、特攻隊を選び空から沈む大和を見ながら終焉を迎えます。  
[DVD(邦画)] 7点(2006-02-28 08:53:25)
13.  3人の逃亡者 《ネタバレ》 
普通に面白かったです。 声をあげて笑えるところもたくさんあるし、 こういった映画もたまには観ないといけないなぁ・・ しかも後半なんかは「エイミー」よりずっとよかったです。 感動はできるけどやはりコメディのテンポが速いから、 泣けるまでは至らないのですがそれでもいい作品。 オリジナルは観ていないからわからないんですが、 この主役のデコボココンビいいですよ。 それとどこか「狼たちの午後」を思い出しました。 あれを思いっきりおかしくばからしく明るくしたような・・ そして後半もシリアスなところもちょっとだけあって、 微笑ましい親子愛と無愛想なニックに片思い?して慕う少女、 おかっぱ頭がかわいいですよ。 今まで見た子役の中でもそのかわいさは群を抜いていました。 強引すぎるギャグや警官たちがあまりにもバカで人がいいこと、 それは「エイミー」を思い出したんですが・・ ラストのギャグどんでん返しはまあいいかぁと、 ちょっと私は飽きてきちゃったのですが・・まあいいか(苦笑) 肩のこらない悪気のないコメディを観たいときにお勧め。 ニック・ノルティはシュワちゃんしていました。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:10:27)
14.  愛されちゃって、マフィア 《ネタバレ》 
またしても音楽がデヴィッド・バーン(トーキング・ヘッズ)♪ 映画が終わっても最後までポップな曲が流れ続けます。 しかしこの作品・・かなり俳優が豪華です。 ミシェル・ファイファーはどうなのでしょうか。 私はわりと好きな女優さんなのですがこの髪型このコスチュームは・・ すぐに殺される夫のアレック・ボールドウィン・・ わりとかっこよかったのになぜこの役なのか(トラボルタ似) ジョン・キューザック・・出てたのわからなかった! もちろん マシュー・モディーン目当てで観た作品なのですが、 この曲者濃い連中の中でひときわ存在感のないごく薄顔といったら! あまりに薄すぎて逆にドタバタ映画がまとまってるという好例。 観終わったあと記憶に残るのがこのごく薄マシューと、 派手ケバファイファーと、ボスの妻(ボスもよいが妻がホラー) その他の方はドタバタの中に消えていってイマイチ印象が・・ 監督もジョナサン・デミという大御所! このあと「羊たちの沈黙」で賞監督になるのですが・・ どこをどうすればトラボルタのギャングコメディみたいになるのか・・ やはり脚本かな? 贅沢すぎで詰め込みすぎです。 マシューがバック・トゥ・ザ・フューチャーのパパ似と言われていたのですが、 この作品ではマイケル・J・フォックスの役みたいでおかしかったです。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-20 04:53:55)
15.  プラトーン 《ネタバレ》 
人が狂う誰のせいでもない理由のせいにできない狂気は、  「戦争のはらわた」のほうがずっと優れている。  しかしペキンパー監督お得意のスロー映像の多用で、  娯楽と化してしまったのも事実。  後味の悪さやメッセージ性は「カジュアリティーズ」のほうがあった。  しかしデ・パルマ監督のあまりに直接的な描き方は後味の悪さしか残らなかった。  「プライベートライアン」これは売れるための作品で、  さすがに戦争の残虐性のあと人情ドラマは違和感があったが、  最終的にはこれで成功したし見る分には救いがあった。  「フルメタル・ジャケット」私はこの系統では一番の評価をしている。  ラストが戦争そのものの的を得ているから。    「プライベートライアン」の前半ほどのリアルな残虐性は必要はない。  「戦争のはらわた」のようなややこしい回想録もいらない。  わかりやすくストレートにベトナムの密林の中で何が起こったかを、  サスペンス仕立てでアクションもカメラ酔いしない丁寧さ切れのよさで、  十分恐怖やリアル感を出せている。  そして登場人物の本当にわかりやすい設定。  オリバー・ストーン自らの経験から自身が脚本を書いたのも説得力があり、  ざっと見ていくだけで登場人物の性格や生い立ちがよくわかる。  一番特筆すべきはテンポがよい作品ということだろう。  前半に生々しい戦場で民家を犠牲にするシーンで悲惨な現実を見せ、  兵士らがこの状況でだんだんと人格がむしばまれてゆく様子がわかる。  中半では間違っていなかった主役と犠牲になる兵士のサスペンスドラマ。  この ウィレム・デフォーめあて(最後の誘惑の演技で気になった)でこの作品を借りたのだ。  それまで手持ちカメラ中心の報道映像のようなリアルさだったのが、  ここで彼のために用意されたかのように、  スローモーションで丁寧に大切に演出される画面は、  後半の主役であるチャーリー・シーンの上官への復讐劇を予想させる。  見事な緩急ある演出である。  ただ・・この映画のラストに後味の悪さは残らなかった。  正義ではない。しかし間違いでもない。  でもそうなればいいと思いながら後味の悪さも期待した。  「二十日鼠と人間」のラストのような後味を求めたのだが・・  
[DVD(字幕)] 8点(2006-01-20 04:41:19)
16.  燃えつきるまで 《ネタバレ》 
また借りてしまったマシュー・モディーン出演作・・  若い・・しかしメル・ギブソンも若い!  実は私はアクションスターが苦手でして、  メル・ギブソンも初めて見たのです。  濃い・・です。若いんですけれど、ファンは多いんだろうなぁ・・  ごく薄マシューとごく濃メルが兄弟役とは(違和感)  メル・ギブソンも見方によったら好きなバンデラス(あの方はラテンだから平気)似。  でもやっぱり合わなかったなぁ・・  俳優で選んではいけない(爆)と考え方を変え、  お相手のダイアン・キートンを見れば・・  この人ゴッド・ファーザーのパチーノの嫁でした。  熟年恋愛ものや不倫ものが特に苦手な私にとって、  正当には観られない映画となってしまいました。  特にマシューとダイアンが並ぶと親子に見えてしまう・・  想定年齢は35歳・・には見えない。  よく似たタイプでミシェル・ファイファーだったらどうなんだろう。  ちなみに兄弟のふたりは25歳ですが・・メル・ギブソンは25には見えない。  恋愛ものはストーリー以上に配役で選ぶので難しい。  前に見たジョディ・フォスターとリチャード・ギアの映画は、  ふたりとも大好きなのにまったく違和感があった。  いや、難しいから避けてるジャンルでもあります。  そしてこの作品はというと脱獄の手助けをする所長の妻とメル兄が、  恋に落ち弟マシューと3人で逃亡するお話なんですが、  なんと実話なのです。   脱獄するまでがまどろっこしくていらいらしましたし、  どうしてもこの女性に共感も何も感じられませんでした。  いくら無実の罪で投獄されていた兄弟のためとはいえ、  兄を好きになってしまったとはいえ・・  その無実という事実は語られるだけでサスペンス的な面白さはない。  こういうのをメロドラマというんでしょう。  メロドラマを観ないのはいらいらして周りの迷惑とか感じて苦手。  現実的に見てしまうので違和感があるのです。  本人たちだけ不幸の主人公みたいで好きではないなぁ・・  これが歴史上の人物の話とかかなり魅力のある組み合わせでもない限り・・    後半脱獄してからはロード・ムービーのように都合よくいい人ばかりに恵まれ、  ある種の逃亡劇=冒険ものみたいで楽しめるし、  「俺たちに明日はない」のようなそれからのシチュエーションはよく出来ていた。     
[DVD(字幕)] 5点(2006-01-20 04:20:01)
17.  モンティ・パイソン/人生狂騒曲 《ネタバレ》 
あ・・合わない世界だった・・  実は大分前にコレ観て最後まで観れなくて返却してたので、  今回はついてゆけるかとまた借りたのです。  それもこれも、私がテリー・ギリアムが好きだからと、  「4人もアイドル」はビートルズネタでまあまあ面白かったので・・  本編に入る前の創世記みたいなのがよかったので、  そのままの勢いの作品かと期待したのですが・・  ベン・ハーからのぱくりの奴隷船から老人による老人のための会計ビル、  「バランス・シートー!」と叫ぶ敵(苦笑)や丸ごとビル移動などよかったのに・・  本編は7つの章になっており(人間が生きる意味)を問うコメディ。  実は最後まで1度も笑えなかった・・  シモネタ満載なのと真面目にストレートに皮肉っているのが、  逆に客観的に観てしまいついてゆけず・・  唯一ちょっと笑えそうだったのが(臓器移植)くらいだけれど、  ここもあまりの血しぶきに気持ち悪くなった(爆)  笑えないよ~!  音楽がちょっとジョン・レノンの歌うある曲に似てたんです。  サージェントペパーズの中に入ってるワルツ調の曲似。  ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト という曲です。似てると思うのは私だけかな??  
[ビデオ(字幕)] 3点(2005-12-23 15:30:15)
18.  最後の誘惑 《ネタバレ》 
さてこの作品はあらすじを調べてこれは他のキリスト主役の映画ではない、  もしかしたらこの作品こそ客観的に描かれており唯一日本人でも理解できるのではと・・  大変面白くて長い時間があっという間にすぎていってしまいました。  おそらく本当の信者の人から見ればくだらない作品なのかもしれませんし、  想像の脚本に過度な演出で理解しがたいのかもしれません。  実際当時ハリウッドでは上映禁止運動が行われた問題作です。  ある意味偶像ともいえる救世主(メシア)を待つ旧約と、  その救世主が現れた新約。  その象徴は絶対であり人間的であってはならないのかもしれません。  しかしそれは当時その人が(キリスト)心から本当に望んだことでしょうか。  あとから伝え広める人たちが望んだことなのではないのでしょうか。  そうこの作品はキリストもただの人間であったという当たり前の解釈で、  ソレは決してコメディでもなく悪意に満ちているものでもありません。  私は逆にこの作品を見たおかげで近づきがたいどちらかといえば、  理解したくないキリストという人に(あくまで神ではなく)興味を持ち親近感さえわきました。  それは信者にとっては邪魔なものなのでしょうけれど私は信者ではありません。  宗教映画を歴史からは外せません。  歴史映画が好きですからそこから宗教を外して見られないのです。  この映画を観ることで本質がわかるとは言い切れませんが、  こういった切り口で語られるのもアリなのではと思います。  真面目にサスペンスとして観るのも面白い作品です。  作品の匂いは旧約聖書だと見て間違いないなぁ・・  まるで日本のどこかの党首みたいだ(党は違えど匂いは)まさに親近感(爆)  
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-23 15:15:02)
19.  バーディ 《ネタバレ》 
うわ・・暗い内容じゃあないか。  ところが演出がファンタジーみたいに優しくて、  しかもコメディも入っているのでそうシリアスには見えません。  全てを見諭している物言わないモディンは、  世間のほうが病気だといわんばかりに・・  檻の中と檻の外それは鳥カゴでもあるし、  社会への風刺でもあるし・・  小説か哲学のような自問自答のような内容に、  このまま結末は救いようがないのかとも考えますが・・    即感動して泣けるという生優しい映画ではありません。  泣いてくださいという種類ではないのです。  考え込んでくださいというほど深いものでもないのですが、  やはりラストのあのアイデアはなんともいえない、  人間って強いそしていいもんだなぁとも思え笑みさえこぼれます。    最初のモディンが落ちるシーンは最後にきいてくるので、  見終わったあと見返すと感動できます。  こんなラストは全く想像もしていなかったふいうちで、  そのあとエンドロールが終わるまで映画の内容をかみ締めました。  
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-23 14:08:51)
20.  薔薇の名前 《ネタバレ》 
難解なミステリーです。  これはキリスト教に詳しい人のほうが楽しめるかなぁ・・  どちらかというと私は映画は旧約スペクタクルが好きですので、  中世みたいな新しい時代になると人間関係がややこしい。  宗派もたくさんあるしこの時代の教会内部も説明不足。  話の進め方はのちの「クリムゾン・リバー」がよく似ています。  でもショーン・コネリーのほうがいい。  映画が濃いのでコネリーがまだ薄く感じたくらい・・濃いですよ。  ホラーよりの映像とどろどろの人間関係、  ややこしい時代に閉鎖感ある教会の連続殺人事件・・  監督はジャン=ジャック・アノー、難解な大作をよく手がけています。  「セブン・イヤーズ・イン・チベット」もでしたが、  時間が足らず演出はよいのですが説明で済ませてしまうところが・・  薔薇の名前は難解ですのでシャーロック・ホームズのように、  コネリーが解いてゆく手法は仕方がないしわかりやすくはなっています。  図書室から本が消え別の書庫を探すのですが、  教会のあんなところから洞窟になっていたんですね・・  「エクソシスト・ビギニング」にもありましたが、  わりとよく使われている場所です。  後半が冒険もののような感じで前半よりもテンポがよい。  悪そうな個性的すぎる配役が多くたぶん忘れてしまうと思いますが・・  笑うことがどんなに罪なのか言われるとなるほどとまた苦笑してしまう。  恐れることこそ大事で疑問に思うことは宗教の邪魔・・  宗教にそんなに詳しくはないのですが、  捉え方が違うだけで結局キリスト教もユダヤ教も変わらない。  擬人化されたわかりやすさでキリスト教は一番受け入れたのですが、  それはあなたたちではないと思うんだけどなぁ・・  と、こういう世界にも勘違い救世主がいるのでした・・  笑うことが罪だという隠される本の著者がかのアリストテレスというのが皮肉。  宗教の邪魔になるような書物は隠さなければならない・・  「華氏451」というトリュフォーのSF映画を思い出しました。  
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-04 15:20:34)
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