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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  最後の恋のはじめ方 《ネタバレ》 
なんか80年代のラブコメを観たような感じ・・  ウィル・スミスが予想通り恋愛モノには合っていないと確認(苦笑)  この人恋愛モノには合っていません。  だから客観的な立場で恋のまとめ役というのがよかったんですが、  そのまんまで映画を作っちゃえばわりと面白いと思う。  ひとむかしによくある自分も成功しちゃうホノボノコメデイ。  去年の映画ということで観るとかなり作りが古くはないでしょうか。  恋に悩むモテナイ君もベタすぎるくらいの描きかたで、  私は全然笑えなかった。  一番の失敗は全体的にだるいこと。  内容はおしゃれなる80年代風のラブコメなんですが、  テンポがおそろしく悪いのでおしゃれさとか感じないのです。  ほんと一昔前のリチャード・ギアとかがやりそうな・・  あ、昔のギアは適役かもしれないけど、  恋愛コンサルタントってはまりすぎだ・・  ファッションもスミスにはこういうスーツやカッターシャツはどうか。  ラフなファッションのほうがよほどおしゃれ。  オシャレさってまあ向こうの人とは違うから・・なんともいえないけど。  ラブコメって観る人の趣味もありますからね~難しい。  もっともっとコメデイに徹した方がよかったのでは?  この配役でしたらもっと面白くできるはず。  「バッドボーイズ」のウィル・スミスのファッションがかっこよかったし、  派手、バカ、かっこいいと場面で使い分けるセンスがあった。  
[DVD(字幕)] 4点(2006-09-21 07:57:24)
2.  バーバー 《ネタバレ》 
もしかしたら白黒ということで得しちゃってる作品かも・・  白黒というだけで不気味だしクールだし、  最近の映画によくあるワンパターンの青黒い色調に比べれば、  白黒の観客の個々に想像できる美しさといったら・・  この作品を借りたきっかけは「シンプルプラン」でビリー・ボブ・ソーントンを見て。  期待通り存在感のあるいい役者さんですね。  このての役者は主役に回るとイマイチなんですが、  うまいんですね~  こんな抑えた普通の役ができるなんて(でもやはりクセはあるんだけど)  全体的にゆったりして淡々と流れていくので、  時折飽きたりもするコーエン兄弟の作風。  お話自体は好きなほうです。  普通の人がほんのちょっとでいいから今より幸せになりたい。  しかしそれはほんのちょっとどころかどこかがずれてしまい、  自分の周りがばらばらのパズルのように壊れさる。  結局は分相応でいれば一番幸せだったんだ。  その居場所に気づいたときには元には戻れない・・  あれっ?「シンプルプラン」とおんなじだ・・  「ファーゴ」のほうがさらに似てるらしいんだけどね(苦笑)  「スモーク」の救われない版と例えるのも変・・?  どうしょうもない普通の人の願われない幸せ、  いや、さらに庶民のあがくより以下の底辺の恨みや混沌さを描いていたのが、  黒澤監督の「天国と地獄」という作品なのですが・・  こういった見終わったあと悪い奴をあざけりながらもすかっとせず、  もしかしたらこの底辺の庶民を非難しきれない自分がそこにいて、  居心地の悪い映画だったとか国全体の重いピラミッド社会の責任だとか、  気分悪いくらい重い後味なのに何年も残る映画・・  
[映画館(字幕)] 6点(2006-09-21 07:36:03)
3.  アンブレイカブル 《ネタバレ》 
「シックスセンス」のすぐあとということで、  制作側も見る側も比べますよね~  それにしてもB・ウィリスがまた子役と組んでるし・・  それよりも感心を通り越して呆れてしまったのが、  監督のカメラワークの懲りよう・・  キューブリック的ともいえますが、  私はむしろ初期のヒッチコック的なスピルバーグ的だなぁと。  シャマラン監督はスピルバーグをリスペクトしているので、  シャマラン<スピルバーグ<ヒッチコック  これは仕方がないのですが、  なんか中途半端・・  やはり前作に心霊ものでヒットしたからか、  どんでん返しはそのオチになるであろうと変な期待感。  ホラーと思って見ていたら、  アメコミの世界なんです・・  これもアメコミのヒーローと悪の繋がる点を探していた、  ガラスのようにか弱い偏執狂役が、  あのごつい顔のサミュエル・L・ジャクソンだから違和感。  もっとオタク顔でしょぼい風貌の役者のほうが怖いです。  そして正義と悪の繋がる点をアメコミのヒーローとして扱った映画は、  もうゴマンとあるから斬新さは感じられない。  アメコミではなくてもその世界をよく描けていたのが、  スターウォーズのベーダーとルークでしょう。  こういった大袈裟な社会の崩壊と偏執狂を描くならば、  ある程度テンポもよく爆破シーンも描かなければ観客は飽きる。  カメラワークがよかったのも偏執狂の幼少時代だけ。  巻き込まれ型が得意のいつの間にかヒーロー役のブルースも、  あまり説得力がないかと・・  前作と比較という問題でもなく、  キャストと展開にムラがあると思いました。  シャマラン監督の世界観は好きなんですが・・   
[DVD(字幕)] 3点(2006-09-21 07:32:27)
4.  ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 
 原作を読まずに観てきました。  といっても今まで私は映画の原作を読んで映画を見たことはありません。  なぜなら謎解きが最大の楽しみというミステリーやサスペンスで、  先に結末までわかってしまうなんて考えられないからです。  もしまだ映画を見てなくて原作を読もうと考えている方は、  原作を半分くらい読んで最後までは読まないで見たほうがいいかも・・  「ミュンヘン」などのようなノンフィクションの場合は、  原作を見たり時代背景を調べた方が良いとは思います。  しかしフィクションの映画化とすれば個々の想像が自由な、  原作の方が楽しいに決まっています。  だから原作を読んで映画を観るとあら探しになってしまうのでは・・  旧約聖書の誰でも知ってる最初の方、  アダムとイブとかを思い出してください。  そして暗号解読とか最近では死海文書とか出てきましたね~  六芒星は誰でも知ってるしアイザック・ニュートンなんて懐かしい。  ニュートンから考える5文字の言葉なんて、  私は惑星の名を神話に直して一緒に考えてました(笑)  想像の旅ができるという点では冒険映画やSF映画と同じで好きですね。  一緒に考える楽しさが味わえたのはここくらいで、  あとは勝手に進んでは勝手に解かれちゃいますからわかりやすい。  小説のほうが楽しいというのはここかもしれませんね。  自分のテンポで空想し想像し考える楽しさ・・  ・・そんな硬い映画でもないんですが。  映画自体は勝手に進行していき都合よく主人公たちが難問を解き、  また新たな展開が待ち構えそれもまた都合よく解いてゆくといった、  かなりダイジェストなチャプター観をしているようで、  ある意味テンポよくある意味山ばかりで退屈。  しかし私は推理や演出よりも何が言いたかったかのほうに興味が移り、  「最後の誘惑」を思い出しながらイエスが人間だったころから、  この物語は封印されず現代も続く論争だと見ていました。  エンディングがそれまでのすごくわかりやすい内容とは裏腹に、  観客に想像させ答えをゆだねる最近のスピルバーグ映画のような作り(爆)  
[映画館(字幕)] 7点(2006-09-21 07:30:09)
5.  ソラリス 《ネタバレ》 
やってはならないミスキャスト!  元がソ連の映画だから北欧系を使えとは言いませんが、  ジョージ・クルーニーはちょっと・・娯楽的で濃すぎませんか(苦笑)  そして相手役の女優さんも違うんじゃないかな。  ハリウッドがリメイクすれば濃くなるのは仕方ないか・・  それにしてもなんでこうリメイクものって、  特にSFはメロドラマになっちゃうんでしょうか。  家族愛人類愛まで手を広げていなくてわかりよいことは評価できるけど、  安っぽくなってしまったなぁ・・  そしてオリジナルでは地球のコピーのような水のある惑星ソラリスが、  これでは眼球か脳のようです。  あの細い川のようなものは脳の血管か?  とまで思ったくらいセンスがありません。  異空間にただよう不可思議な幻想はどこに?  哲学SFとして「2001年宇宙の旅」と並ぶ「惑星ソラリス」が・・  救いは私がこのふたつの作品をあまり好きではないことくらい。  宗教や哲学がかったSF作品としては、  共感ができるのは「未知との遭遇」までですね。   あまりに禅問答なる異空間SFは変な気分になるから。  そういえばこのリメイク版はそのスペース・オペラSFの持ち味でもある、  気持ちの悪さや哀しさが感じられなかった。  個人の恋愛のみのトラウマかとひいてしまいました。  主役をもっとこう薄いだるそうな演技のできる、  エドワード・ノートンでもよかったかと(笑)  
[DVD(字幕)] 3点(2006-09-21 07:18:46)
6.  CUBE ZERO<OV> 《ネタバレ》 
政府の要員のような一味が出てきたときはさすがに、  (出たっ!)  出すか普通?とも思ったのですが、  逆にあの漫画っぽいいかにもな役人は悪くはない。  「SAW」のような鍵を飲んだ男を掻っ切るというシーンがあったり、  もう全体的には「SAW」のそれも2に近いものがある。  「SAW2」を観たときに「CUBE」に似た感じだと思ったのですが、  あれは犯人のSAWと刑事の場面と地下のトラップ(CUBEみたいなの)の、  場面の組み合わせがうまいこと最後に組み合って面白かった。  たぶんCUBEの製作者もそれならSAW2をやろうか(爆)と、  そう思ってしまうくらいよく似た作りになっています。  そんな風に見ていくと意外と面白いのですよ。    いつもどおりのCUBEのワンパターンの中に、  どこかクラシックな感じの演出に内部の職員。   このふたりのうちひとりつまり主人公が監視カメラで気になった被害者の女性に興味。  予想通りにトラップ内部に入り助けようとするんですが・・  さらに上層部がかけつけるからCUBEの本当のファンはそこまで見せなくてもとは思いますよね。  この監視カメラのあるコンピューター室の場面と、  トラップでもがく被害者たちの場面が「SAW2」とよく似た構成。    どちらがえぐいか?  いやぁ・・私はホラーはわりと平気なのですが、  SAWシリーズは大丈夫でしたしCUBEも2も大丈夫。  しかしどれと比べてもこのZEROが一番気持ち悪かったなぁ・・  塩酸みたいな気化液体に溶けてゆく人体は気持ち悪いこと!  何か食べながらは観賞しないほうがいいです。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-21 07:17:25)
7.  エネミー・ライン 《ネタバレ》 
あれ?この映画って絶対マイケル・ベイの作品だろうなぁと勘違い。 私があまり好きではないというのはそこらの演出。 まずカメラ回しすぎだし演出がくどい。 あらゆる映画からの引用を感じました。 タイトルからして紛らわしい(爆) 同じくジーン・ハックマン出演作の「エネミー・オブ・アメリカ」とは、 比べ物にならないくらい世界が狭い。 衛星追跡とか似たような筋もあるんですがとにかく狭い。 人間関係も人はたくさん出ているもののほとんど2~3人の世界。 後半など主役とジャージの狙撃手とハックマンが出ずっぱり・・ いや、ハックマンは断った方がよかった。 どちらかというとこの役はトラボルタ(にしたら若すぎか) 主役もパッとしないのにアクションが派手で、 おまえはスパイダーマンか??と、 突っ込みを入れながら観ました。 とにかくアメリカ万歳! アメリカが共産国の戦争の仲裁をし犠牲になり正義のために戦う。 しかし「プライベート・ライアン」のように残された兵士(大尉)ひとりを救うため、 海軍は国に背を向け救い出そうとする・・ なんてわかりやすい使い古された映画だ・・ 「プライベート・ライアン」は残虐アクションを二部にわけ、 「フルメタル・ジャケット」のような狂った世界と、 家族愛や国家とは何かとかやけに大袈裟に見せていてそれもまあ正解だった。 これは大袈裟なのにソレが全く感じないんだ。 虐殺現場に隠れる主役なんてゲームのような描き方だから、 全く残酷だとか悲惨だとかは感じない。 引き合いに出す映画が有名な映画ばかりだけど、 見ててそっちのほうが気になって時間は長くは感じなかったな(爆) 私が思うに究極のオマージュは無線機ですよ。 後半の何か(女神のような)像の下に置いた無線機。 あれからのくだりは「渚にて」のまんま! 「渚にて」ではオーストラリア以外で唯一アメリカで生き残ったと期待された信号。 作品的には好きではないのだけれど、 これをサバイバル・アクション娯楽映画と割り切れば楽しめるかも。 それなりに飽きないで観られたということで5点に近い6点です。 しかしこの監督あまり知らないんだけどほんと、 あらゆる大作の演出をプリン・ア・ラモードにしたような(苦笑) 「アラビアのロレンス」みたいな横一列に望遠で撮る手法とか(黒澤とかもやってた) 筋は驚くほど単純明快なので映像を見るのも楽しいかも・・ 
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-21 07:00:13)
8.  箪笥 《ネタバレ》 
この映画はさすがにスピルバーグが誉めただけのことはある。  日本のホラーを見慣れている人は不満かもしれない。  私は日本のホラーを怖くて避けているので新鮮だった。  韓国の俳優さんはもちろん見た目が日本人と同じだから幽霊としてみたら怖い。  ゾンビでもないし金髪でもないしマスクもかぶっていない(笑)  もしかしたら私は「リング」とか観たらトラウマになるのでは・・だから観ない。  脚本がまずよくできておりいわゆる「シックス・センス」オチなのだが、  詳しく書くともう観ても面白くないので書きません。  それまでがちょっとだるい。  韓国映画は初めて観たのですが中華映画と同じように、  赤を効かせた暗い観づらい演出が多い。  あれってもともとは「サスペリア」とかイタリア映画の影響なのかな。  絵として凝りに凝ったカメラワークが多いんだけど、  はじめのうちはうまいなぁ(というかヒッチコックやスピルバーグの技法ですが)と感心するも、  それがずっとだから飽きてきて(長いよなぁこの映画ホラーなのに)と思っていました。  しかし脚本がいいので頭の中では飽きませんでした。  観る映画というよりも読む映画かもしれない。  演出に既存の映画を感じさせてしまうのが難ですが、  これだけ人間の恨みや後悔が描かれていれば成功でしょう。  やはりアジアの映画だなぁと思いました。  内面を描かせたら洋画よりずっとえぐいです(苦笑)  洋画のホラーはどうしても宗教で怖がらせようとしますから、  日本人が観て見た目は怖いが内面は怖くはないのですよ。  この作品の一番よかったところは、  全部謎が解けたあとの救いようがない暗さと対照的に、  明るい音楽と背を向ける主人公のシーンです。  それからのことが今までですから(やるなぁ悪趣味だなぁ)と思いました。  ママ母が主人公に言ったひとことの展開やそれまでの家族図など、  松本清張ものみたいだなぁと感じました。  登場人物で特に気になったのが主役の女の子より、  妹役の子(少年みたい・・)と、  ママ母役の人がニコール・キッドマンとかぶり「アザーズ」が頭から抜けなかった。  
[DVD(吹替)] 6点(2006-09-21 06:53:21)(良:1票)
9.  ヴェニスの商人 《ネタバレ》 
映画を観終えるまでにもう「何この映画」と筋をわかっていて観てるのに、  ばからしいと怒っていた私ですが・・  この映画は観方を変えないとだめかもしれない。  余韻の残るラストでは観客に問いかけているのだから・・  常識とは何ですか?  あなたはどこの国のいつの時代の人なのですか?  考えてみよう・・  よーく考えればこの映画はかなりツボをついている。  原作が作られた時代やシェイクスピアが反ユダヤだということを。  その目で観ればシャイロックは悪であり、  日本で言えばまあ悪代官を水戸黄門や一休さんが懲らしめた。  そういう風刺のコメデイなのだ。  原作をわかってはいるのに・・  何で友達にツバを吐くの?  何でお金を貸すのに利子をつけるの当たり前でしょ?  とかとか・・時代錯誤な観客(爆)  ユダヤ人が差別され金貸し業しかさせてもらえなかったから、  今の金融業があるというのは皮肉じゃないですか(苦笑)      今の時代ならどう取ればいいのか?  それこそ、  そのころはキリスト教徒はこうでしたと風刺しており、  笑えないコメデイになってしまう。  それは原作そのままのセリフが今の時代にミスマッチしているから。  「キリスト教に改宗しろ」このセリフを聞いたとき怖くなった。  そしてミスマッチは実はマッチしているから怖いのだと思った。  世界がローマだけではなくなった今、  かなり笑えないと思うんですが・・  ある意味意義のある作品なのです。    
[DVD(字幕)] 5点(2006-09-21 06:51:16)
10.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
この作品に関してはあまり書けないんですよ~!  何も考えないでテキトーに観たほうがいいかも・・  私は観ている最中にどうしても題名が気になってしまった(苦笑)  ジョン・キューザックは好きな俳優さんなのですが、  かえってこの没個性さが意味ありげに思え、  やはりそれでもケビン・スペイシーが上だなぁと(顔は似てるんだけどね)  そう思ってたらもう「ユージュアル・サスペクツ」がアタマから離れない(笑)  今まで観た映画と混ざる法則!!  この手の作品はやはり俳優にウェイトが置かれます。  ところがこの作品は登場人物が多すぎて別の期待をしてしまいます。  その期待とは・・犯人は誰なのか?  そのワナに陥っちゃうんですよ。  それがうっすらとわかるまである法則通りの作りですから。   デッドコースター  死ぬ順番の法則、ユージュアル・サスペクツ  全て作り話だったという法則、ロスト・ハイウェイ  自作自演の法則、これらを見事に融合させ、  霊界オチかも?夢オチかも?と考えさせます。    いらいらいら~どれなんだいったい(爆)  まさか・・  ポルターガイスト  呪われた家の法則(アザーズも)落ちじゃあないだろうな??    本当は私は霊界オチが好きなんですが(苦笑)    まあオチはあえて書きませんから興味のある方はどうぞ。  確かめてくださいな。  ご紹介した法則の映画もいいですよ♪  ここらを観ると全部似てくるんですが・・  
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 15:24:24)
11.  スティール(2002) 《ネタバレ》 
エクストリーム・スポーツ・・最初だけでした。  欲張らずにあれこれやらなくてもよかったかな・・  カーアクションはさすが「TAXi」の監督だけあって、  うまいし観やすい。  カーチェイスでぶれまくったり対象がまちまちだと、  見ていて疲れるものだ。  アイデアも面白い。  地下駐車場の使い方が特に良い。  飛び出たパトカーがバスに刺さるところなんか!  ただ・・地下駐車場を使う演出は、  未公開映画の「ノーウェイアップ」のほうが上手。  ヽ((◎д◎ ))ゝ ノーウェイ・アップ     あと、後半のどんでん返しは「第三の男」だ。  カーアクションの他のアクションはワンパターン。  全体にスローを使いすぎるから、  プロモーション映画のようでしらけるところも・・  おしゃれな映画にしようというのが見えるので、  どうせなら時間軸をいじるとかもっと工夫がほしかった。  金は奪うが命は奪わないのがポリシーの強盗グループは面白いんだが・・  「俺たちに明日はない」「激突!」「第三の男」「オーシャンズ11」  あらゆる映画が目に浮びそうな作品。  ただ時間が短いので観やすいことはよいことで、  お茶の間の時間帯に流しても違和感がない、  強盗アクションドラマのわりには安全なストーリー。  知らない俳優ばかりだったが、  観終わったあと記憶に残っているのは主役の犯人グループではなく、  刑事グループのふたりといかさま牧師くらいだった。  カーアクション目当てで観たのですが、  今のところ私の記憶では「激突!」が一番ですね。   
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 15:20:55)
12.  ALI アリ 《ネタバレ》 
映像特典でアリ自身が出ていましたが、  相当スミスを気に入ってるみたいでした。  踊るようなステップやマシンガントークは明の演出で、  これは異存なくはまり役なのではなかろうか。  これをアリはよろこんで自宅に頻繁にスミスを招き、  俺の真似をしてくれみたいにセリフを喋らせたらしい(苦笑)  まさにアリお気に入りのアリのための自叙伝映画。  家族や女性はわりときれいな人らばかりで、  その逆に対戦相手はいかにも悪そうな(苦笑)  フォマン以外は扱いが寂しい。  ボクシング映画の魅力(観客から)としては、  ○ハンデをものともせずに這い上がる  これはハンデ=トラウマがアフリカ系黒人で、  奴隷名が嫌でイスラムに改宗したことといっても、  対戦相手のほとんどが黒人なわけですから共感は薄い。  ○ライバル  「ロッキー」が続編が多いほど人気なのはこれもあると思う。  この作品はフォマン以外はライバルとして魅力がない描かれ方。  よって本当の復活劇までが長く感じる。  ○マーチ系の音楽  にしろとは言わないけれども、  全編中に流れるのがソウルミュージックばかり。  やはり黒人差別も根底にはあるのかも・・    観終えて明日の活力に繋がるような熱い映画ではなく、  内容は当時の歴史背景を知らなければ共感できかねます。  アリは結局黒人というアイデンテイに誇りを感じ、  黒人の頂点になろうとしてなった。  その背景にはやはり幼少時からのトラウマがあるわけです。  ここらに絞って最初と最後だけにしても理解はできますよ。  中版をかなり削ってドラマチックに演出できたのでは・・  アリ本人としてはやはりイスラム教のことや、  恋愛のことも描いてほしいから当然個人的なことになり長くなる。  ファイトシーンの演出がとてもよかっただけに残念。  アナウンサー役のジョン・ボイドは変装と思うくらい気づかなかった。  あとユダヤ教のブラザーは暗く淡々とした内容にコミカルさを与えている。  ひとりの人生(半生)を描く難しさは「アビエイター」でもありました。  ここまで長く人生を描くならば後半のアリに、  特殊メイクをしてもっと老けらせてもよかったのでは・・  
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 15:14:39)
13.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
この作品は私がピンときたのが童話です。  グリム童話やイソップ童話・・  最初主役たちが子供ではなかったので違和感があったのですが、  後半に近づきそれがまともだとわかりました。  ファンタジーなら子供でいいんだけれど深い内容なんです。  大人が主役で影の本当の主役たちが年寄りたち。  大人が主役で子供のようにぎこちない恋愛や生活をするわけが解かれていく。  グリム童話に出てくるような少しホラーがかった演出。    恋愛ものが苦手な私もこの作品の恋愛はときめいた。  こういう恋愛モノが好きなんです(恥)  無愛想で無口な男の子と全盲のよく喋る女の子・・  話したいなら喋ればいいし黙りたいときは黙る。  愛してるとか好きだとかは言えないけど聞きたいなら言えばいいのか。  そんなことより大事なのは君が本当に困ったときに守ること。  だからここに居る・・みたいなセリフですよ。  しかもそのあとの展開がいい。  守れないホアキン・フェニックスのため(理由は伏せますね)  全盲のブライス・ダラス・ハワードが守るために森の中を走る!  ありえなくても映画だからOK(苦笑)  ここらの脚本は本当にいい。  走れメロス(爆)じゃないけれど。  でも一番よかったのはエイドリアン・ブロディです。     私はこの役はピアニスト役よりすごいなぁと感心。  だいたい二枚目俳優が(一応二枚目役が多いから)  汚れ役をやって違和感がないのは珍しい。  ブラピのときもすごいなぁと思ったのですがまた違う。  エイドリアン・ブロディを見直した。  あとシガーニー・ウィーヴァー・・  「エイリアン」のときよりきれいだし!  だんだん若くなってゆくように感じる・・  この作品ではイマイチ存在感がなかったのですが・・    エンディングのオチは説明しませんが、  とにかく終わったあとなんともいえない後味を感じました。  しょ~もないとは感じなかった。  謎を解くというのでもなく後々まで考えさせられた。  やはりこの監督の作品は宗教色が見えますね。  映画の中の作り物の話なのに、  なんかリアルな感覚で後味がよくはないのです。  哲学性が強いこともヒットしなかった原因かも・・  混沌とした後味のあと最初からまた観てください。  この村の哀しい存続の訳がさらによくわかります。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 15:12:35)(良:1票)
14.  サンダーバード(2004) 《ネタバレ》 
実は全くサンダーバードというものを知らなかったので、 あまり先入観はなく観られました。 調べてみると元はどこかの国の人形劇みたいです。 テレビのCMとかにそれが使われてたこともあり、 あのレゴのようなおもちゃっぽい作品の実写? と思ったくらいです。 たぶん実写化はつまらないだろうなと思い、 今頃観たわけです。 なんかCMとかで観た人形やお菓子のおまけの世界と違う・・ もうちょっとこう大人向けのメカニックな面白いものと想像していた。 これはハリー・ポッターが苦手な私は無理かもと、 途中から即日本語吹き替えにしました。 珍しいことです。 日本語吹き替えにして観ないほうなので・・ ところが意外と日本語の方があうんです。 V6がやってるらしいんですが違和感はなかった。 (エンディングの歌だけ英語に戻しましたが) 夜中の洋画のテレビシリーズみたいですんなり観れました。   どこが悪かったのか?? やはりあまりにも子供向けだということです。 小学生低学年くらいまでかなぁ・・ 元が大人向けのマニアックなメカSFだと思うので、 たぶんリアルタイムのファンは怒るんじゃないかな(爆) 私は元を観ていないからなんともいえませんが、 精巧なおもちゃっぽい世界の再現とは離れ、 子供の冒険映画みたいになっちゃってます。 CMで見たあのロケット?たちは活躍すると思ったのに。 元は漫画だと勘違いしていたんです。 人形劇・・ 見てみたくなりました。 探してみればあるかなぁ?? なんか面白そうじゃないですか。 人形の隊員たちが世界を救うなんて。  
[DVD(吹替)] 4点(2006-05-28 15:10:18)
15.  バッドボーイズ2バッド 《ネタバレ》 
破壊破壊破壊・・ ((((((ノ゚⊿゚)ノ山々山々山ばかり(苦笑) 確かにアクション映画としては面白いんだけれども、 長くて観るのに疲れました。 1と比べたらパワーアップはかなりのもので、 もう派手ですね。 1ではマイケル・ベイ監督を見直したんですが、 2は面白いんだけれどもひつこい。 アクション長すぎ。 「アイランド」の後半みたいにひつこい(笑) カーチェイスもアイランドのときもあまりうまくないと思っていたんですが、 ここでもぶれまくりでほとんど逆走追いかけで視点が合ってない。 おそらくレッカー車から車がピンボールみたいに転がらなければ飽きた。 このアクションは後半にもありまして、 後半は葬儀車から死体が転がると・・やりすぎ。 何度も何度も同じアクションを延々と繰り返すから、 監督が自分で受けてるのか?と呆れた。 あとスローはまだ許すけれど、 あの長回しの回転カメラはひつこい(苦笑) ヽ((◎д◎ ))ゝそれを何回もやるのね。 コメデイと俳優ふたりがよかっただけに演出がくどくて減点。 最後のほうなんか「アルマゲドン」のような熱血系に・・ 俳優といえば敵キャラもヒロインもよかったです。 特にローレンスの妹役はよかった。 しかしM・ローレンス・・かなり太っていたので違和感。 W・スミスと同級生というのはどうなのか・・ まあでもこのふたりの組み合わせだからいいか。 やはりこのふたりのうちひとりがキザな白人だとつまらない。 私が想像するにはマイケル・ベイ監督の本性はW・スミス役なのでは(爆) 製作者側がM・ローレンス(苦笑) コメデイは大笑いできて楽しい。 かなり毒もあるけど。 90分くらいにまとめればすっきりしたかも。 2は先日テレビ放送でやっていて観ようかと思ったのですが、 日本語吹き替えだからといってもラップを日本語で歌われたのでやめた。 借りて字幕で観たあと日本語も確認しましたが、 どう考えても違和感があります。 黒人が日本語でラップ歌ってどうするんだ・・ やはりこれからも洋画はできるだけテレビでは観たくはありません。 おなかがいっぱいになりすぎる娯楽作だったので、 ゲップが出て何を食べたのか思い出せないような映画でした(爆) ジェットコースターも2時間以上乗ると酔いますよ(爆) 
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 15:06:56)
16.  デッドコースター 《ネタバレ》 
スピルバーグのカルト的人気作「激突!」を思い出した、  あのでかいでかい生き物のような(運転手は見えない)トラックがうねりながら追いかけてくる。  あの恐怖な快感映像が蘇ります(爆)  このシーンだけでもおなかいっぱい。  じゃあ「コンボイ」でも観れば?ということでもありません(いずれ観ますが)  数ではありません。  生き物のようなトラックからの連鎖事故がスリリング。  この迫力は前回の航空機墜落事故を大きく上回る。  ・・あれはエアポート・シリーズ全部見てたからあまり・・  ちょっと車で渋滞に遇うのが怖くなりそうですよ。  大きい画面で観たかったなぁ・・     順番が前のは航空機の席順で飛び越えたという密室型=離陸した人等の順番から、  今回は最初の道路事故から派手で開放感があるから面白い。  続編の方が手が込んでていいと思ったのはこれくらい。  まあそれも前回の生き残りの女性もチームに入った、  今回の生き残りは前回の180便事故から因縁のように繋がっているおかげ。  前回の生き残りを絡めた「SAW2」の成功を思い出しました。  やはりただホラーのように衝動的に死神が殺しに来るというのは意味不明。  こちらの続編のほうが多少ややこしくてもサスペンス的に面白い。  警官や妊婦を出したことで大人も観られる作品に。  今回は特に主役の女の子がかわいかった。  サスペンスや家族愛まで入れたおかげでステレオタイプになり、  どこかで観たような感じになったのは仕方がないとしても、  やはりあのB級ラストは3を作る予定オオアリのシーン。  今年上映される予定なので映画館で観る楽しみが出来ました。  えぐさやひつこさは観る人の感性にもよりますが、  私は気持ち悪かったのが1のほうでこちらは大丈夫でした。  後半なんかもろコメデイだったから全然大丈夫でした。  しかしこのシリーズの作品って最初の迫力予知夢シーンだけが、  たぶんあとあとまで記憶に残る映画なんだと思います。  そこからが単なるホラー娯楽になっちゃってる気がする。  あの冒頭の素晴らしい演出力があれば、  感動ホラーとして違う映画ができると思うのになぁ・・  それをやらずにあくまでも死ぬ順番にこだわり、  怖がらせるよりも笑わせるくらいとっかえひっかえ楽しませる。  だから人気が続くのかもしれませんね。   
[DVD(字幕)] 7点(2006-05-28 15:00:44)(良:2票)
17.  バガー・ヴァンスの伝説 《ネタバレ》 
レモンが見たことがバガーという謎の黒人キャディの伝説というお話。  実は主役かとも思える落ちぶれた栄光のゴルファーがディモンで、  その彼女が亡き父の残したゴルフ場の娘セロン。  さすがにセロンはこういう時代の役はきれいです。   前半がかなりたいくつなんですが一応時代の筋を読んでおくということで。     相変わらず真面目な作りだなぁと思いながら観ていくと、  暗闇で練習をするマットのところへスミスがトランクを持ちスーツに帽子で現れる。  5ドルでキャディをさせてくれというのです。  当初の予定はブラッド・ピットとモーガン・フリーマンだったのです。  私もソレがいいとは思ったのですがスミスで正解。  モーガンだと暗闇からの登場は怖いです(笑)  マットについてキャディをしながら哲学じみたうんちくを語るのですが、  これもうまくても固いモーガンではなくひょうひょうとしたスミスだからよい。  この演技は私は最後には(うまいよなぁ~)と感心したくらいですから。  押し付けがましいうんちくをいい続けるのにうるさくないんです。  独特のキャラを見抜いた制作陣に感心。  「チャンス」を思い出したのもそこなんです。  人生をやり直させるきっかけとなった謎のキャディ。  林の中での問いかけはちょっとしんみりとほのぼのしました。  たぶん私が想像するには彼は、  守護神という見方もできますがマットの過去なのではないでしょうか。   なんて優しい映画なんだとしみじみ思ったのですが、  真面目で優等生な監督の色がそのままマットにも反映されたかのような、  ゴルフのきれいさを強調するかのようなルール。  これがきっかけでキャディ・スミスはもう役割は終わったと笑顔で去るのです。  もちろんよい話なんですがゴルフの清廉なんだというルールがちょっと・・  紳士のきれいなスポーツなんだと見てくれみたいな演出が合わなかった。  最後の意識の戻ったレモンの現在のシーンに帰ったときは、  やはりいい映画かも・・とまたなごやかになっちゃうんです。  見えない謎のキャディとプレイしているんですよね。    勝負ではなくプレイすること。  私は今でもその場所を探している・・  相変わらず哲学的できれいな世界です。  惚れ惚れしますよ(苦笑)    
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:57:20)
18.  ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》 
なんか最初の方は面白かったのに、  観ていて慣れてきてそれが自分でも嫌になって、  飽きてきちゃってそれ以上のことを予想しながら観るから、  ストレス発散にはならない映画でした。  怖さは最初の方だけであり、  背中を何かにたたかれるようなゾッとするようなものは感じなかった。  ホラーやスリラーが苦手な人でもまあ観られるんではないでしょうか。  ネタはどちらかというと「CUBE」みたいな感じで、  もう結末は決まっているからそれまでの順番が筋。  誰がどんな方法で死んでゆくのかが筋なんだから、  ありきたりといえばありきたりなんです。  順番を考えるというアイデアは買いますが、  「es」のサバイバル版とでもいいましょうか。  観ているうちにもう感覚が麻痺してきちゃうんですよね。  ある意味こういうスプラッターものは自分はそこにいないので、  見ている分にはストレス発散になるわけです。  しかし私はこの種の作りに慣れていないからかどうなんだろうか。  「13日の金曜日」の種類は観ていません。  殺すことには意味はないけれど殺され方に表現がある。  そういう種類のホラーやサスペンスをほとんど観ていないような気がする。  観ればまた変わるんだろうけれども・・  「SAW」のような主人公のこじつけという理由であれ、  あれはあれで作品としては意味のある殺しでした。  が・・これはやはり「CUBE」的な、  死には意味はなくただ表現と順番だけで結末は変えられない。  そんな世界の作品のようです。  面白いかなと思ったのは主人公が予知能力を持つこと。  「ドニー・ダーコ」のような作品なのかとも思ったのですが、  そんなリバースものではなかった。  オチがわかるからといいながら同じような夢オチやすでに死んでいたオチを選ぶのは、  そこにまた新たな演出やその人の意味を覗いてみたいというのがあります。  しょうもないと笑いながらも夢オチ映画を観続けるのは、  夢がさめれば死んでしまっても夢の中では生きているから。  この作品にはそういったセンチなものはなく、  あくまでも非情に死ぬ順番を演出してゆきます。  そこに重いものもないので笑い飛ばせてしまい、  順番や演出を先回りして推理する映画に慣れてしまうのです。    
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:48:33)
19.  メメント 《ネタバレ》 
これもアイデアの勝利です。 ただし私はこの手の作品を見慣れてしまって(中毒のようなもの) こっけいさよりも感動とか哀しみとかを求めてしまうので、 また別な趣味あるいは時間を置けば楽しめるかもしれません。 しかし「マトリックス」のキャリー=アン・モスって、 こんな悪い子役ができちゃうんですね。 うまいなぁ~ 主役のガイ・ピアースは「L.A.コンフィデンシャル」しか観ていませんが、 こういった天然真面目な役もできるんだ。 この映画は脚本をいじっていて時間軸をややこしくしています。 が・・「パルプ・フィクション」の存在が大きかったので、 私には斬新に感じられなかったなぁ・・ あの作品と「ユージュアル・サスペクツ」以来、 サスペンス映画を観るたびに怪しんで観ているから(苦笑) その上を行くとまでは至ってはいません。 よかったところは、 架空の(実在するんですが)ふたりです。 ひとりはサミーという訴訟を起こしたかわいそうなオヤジの役(役というのがキー) そしてもうひとりが頻繁に名前が出てくる極悪のような存在のジミー。 こいつはまるで生霊のごとく生き続けます。 ココ面白いアイデアですよ(爆) 全編に渡り怪しい奴と思われるのが刑事のテディ。 こんな怪しさ爆発のやつは怪しくはないと思っていましたので、 完全にこいつの目線で作品を観てしまいました。 それがイマイチ主人公にのめりこめなかったのかも・・ あとで特典を観ると監督は主人公の視点で観客が観る事を期待、 そうなると面白く観られると言っていました。 ので・・私は見方を間違えちゃったわけです。 これから観られる方はぜひ! 主人公の見方で観てください。 ややこしいことには違いないけれども、 紙芝居を入れ替えるかのごとく、 元に戻してまた次に移る作業を演出でしてくれるし、 あとで全てばらしてくれるのでストレスはたまりませんよ。 こう・・思い返せばよくできた面白い作りなので、 本当にまた忘れたころに観てみようかな・・ ちなみに私は自分の記憶力にはわりと自信はありますが、 暗記力が全くだめです。 覚えようかと努力する暗記力はだめだから試験とかには弱い。 ただし覚えようとしていない勝手に入ってくるものは覚えちゃう・・ 全く役には立たないんですよね。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:44:26)
20.  Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》 
V・・SAWのソウの仮面に激似(欲しい・・)  やはり原作がアメコミみたいですね。  アメコミ苦手なわりにまあまあ楽しめました。  というのも変なキャラがでてこなかったからかな。  その分空を舞ったりするとかもっと派手な演出も期待したんですが・・  CMや特番で見たシーンは全て見せ場シーンだったので、  もっと隠れた見せどころがあるに違いないと観ていて、  ソレが物足りなかった原因のひとつ。  日本のCMはいい場面を惜しげもなく見せちゃうもんねぇ・・    一番の不満は説明不足。  どれかひとつかふたつに絞ってくれてたらいいんですが。  たくさん登場人物が出てくるわりには主役ふたりがあくまでも中心。  だから復讐とか革命とかその理由が薄く感じました。  どこかで繋がるという表現をラストに持ってこなくても、  予期シーンをいくつか絡めてもよかったのでは。  というのもラストで繋がるという手法はどの映画でもあるのですが、  この作品は実は繋がってはいません。  前にも書いたのですが、  「バタフライ・エフェクト」という蝶が羽ばたくと何かが起こる、  カオス理論、そして「キリング・フィールド」でも書いた、  ドミノ理論。  このすべてのことをドミノ倒しの図で説明しているだけです。  その手法はとてもわかりやすく、  しかも意味不明(ドミノ理論なんて単なる共産主義排除理論ですから)  カオスもそうだし哲学の美学やクラシック音楽を流すならば、  そこまでの持って行きようをどうにかしてほしかったです。  ここのアイデアや演出がとてもよかっただけに残念。  どうしょうもない映画ではありません。  観て損はしないと思います。  この素晴らしいエンディングに見合うだけの理由を描いてほしかった。  人間ドラマを絞ってしかも飽きないようにアクションも均等に入れるとか。  冒頭の絞首刑の男からどうやって繋がるのか、  ソレは単なる歴史の引用で主人公の復讐に理由を重ねるためか。  160分くらいかけても面白くできたんではないかな。  犯人探しのサスペンスではないのだから、  描くべきことは主役ふたりの意義なのではないでしょうか。   
[映画館(字幕)] 6点(2006-05-28 14:38:57)
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