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チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 552

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1.  ロング・グッドバイ
R・チャンドラーの『長いお別れ』の映画化ということで、原作のファンが「世界観が違いすぎる」と言い放ち、原作ファンを失望させたらしい作品だが、映画としてはこれは間違いなく傑作でしょう、ひじょうによく出来ている。この泥臭さがいい。主役のE・グールドだって、決して悪いとは思わないし、〝午前3時のキャットフード探し〟のオープニングからして実に歯切れが良く、テンポのいい演出だ。ラスト・シークエンスが少し粗雑な印象は受けるが、十分楽しめる感動的な映画だと思う。
10点(2002-10-01 15:10:19)
2.  レッズ
何度も何度も似たようなシークエンスでつなげるという手法は、D・キートンが劇中で語っていたように「繰り返しの表現を用いることによって、説得力を強める」ということにあたっていて、映画でも用いられている。これは冗長とかクドいとか、そういうことではないと思う。映画としては秀でたものを感じるし、何よりW・ビーティの情熱が映画を支えていると思う。何故、注目度が低いのかよく分からないけれども、実によく出来た映画だと思う。
10点(2002-08-30 22:38:35)
3.  ミツバチのささやき
奇跡の映像作家ビクトル・エリゼによる正に奇跡的な作品。決して万人ウケする作品とは言いがたいが、その映像からは圧倒的にパワーを感じさせる。特に主人公の少女が“死”を意識したり、彼女の行動から表現される“子どもたちの自然”といった事象に対する洞察力が素晴らしい。かつてこれほど、説得力のある映像を持った映画は他に類を見ないのではなかろうか?
10点(2002-08-07 00:20:58)
4.  レニー・ブルース
「やってられん。テメェらで勝手にやってろ」......これはとっても残酷なお話し。ベテラン俳優D・ホフマンも魂を揺さぶるほど説得力のある熱演で、徐々堕ちていくスタンダップ・コメディアンのレニーの壮絶な生き様を見事に体現しています。ミュージカル出身のB・フォッシーの綿密な演出もお見事で、モノクロで撮られたB・サーティースのカメラも絶品。誰よりも偽善を嫌い、誰よりも世間に対して敏感だったレニー。それだけにラストシーンは強烈だ。
10点(2002-07-30 11:50:47)
5.  捜索者
西部劇の最高傑作と名高い作品。確かに一部で言われている差別的感情が存在している作品だと捉えることはできるのですが、客観的に観れば凄い映画だと思います。技巧的には優れていて「これぞ男の西部劇だ!」と言わんばかりのシーンの連続に息を呑むこと間違いなし。デビュー直後のN・ウッドも印象的でノリにノッていると感じさせます。J・フォード流の乾いたユーモアもあり、それが上手に溶け込んでいることも演出の妙か。歴史に残る名作でしょう。
10点(2002-07-16 08:52:40)(良:1票)
6.  炎のランナー
撮影がたいへん良い。単純なスポ根ストーリーに宗教という観念との葛藤。これは実話とのことですが、そんな客観的な姿勢を貫いて描かれたヒュー・ハドソン一世一代の名作です。ある意味、ドキュメンタリーといってもいいと思います。ヴァンゲリスの美しい旋律は言うまでもなく、若者たちの青春の1ページを活写した躍動感溢れるスローモーションなども嫌味でなくて素晴らしい。ハッキリ言って、あまり知られていないキャストばかりだが、出演者が活き活きとしていてキャスティングも成功していると言えるのではないだろうか。
10点(2002-06-16 10:56:59)
7.  
とことんリアリズムを追求し、ポリティカルな題材を敢えて中心的に描き、どんな難しい内容でもしっかりとエンターテイメント性を忘れないコンスタンチン=コスタ・ガブラスの文句なしの代表作。最近じゃ「マッド・シティ」とかハリウッドに渡って映画を撮ってるガブラスですが、私が高く評価しているのは「ミッシング」まで。もちろん、近年の作品も亜流の社会派エンターテイメントと異なり、ヒーローが誰一人たりとも存在しない世界観を基調とし、独特のドキュメンタリー的手法からキャラクター描写をし、それでいてガブラス特有のブラックさは最近には無い。そんなフィーリングが見事に爆発しているのは本作品であり、過去にアカデミー外国語映画賞を受賞した作品の中でも、かなりの上位にランクインしてもおかしくない映画ではなかろうか。1人の反体制派の議員を沈めるために行われる人々の妨害工作。それが挙句の果てには殺人にまで発展し得るという狂ったような構図をクールな視点から描ききった、文句なしの傑作。
10点(2002-05-21 20:11:43)
8.  アラビアのロレンス
巨匠デビッド・リーンによる素晴らしい一大スペクタクル・ロマン大作。オレンスの生き様を豪快に、そして劇的に描けているだけあって見応えたっぷり。まぁ確かに序盤に冗長と感じる演出があったりするので、脚本の出来は良いとは言い切れないかもしれません。ですが、ラスト近くなって胸躍るようなドラマ性が出てきた時、この映画を私も「もっと観たい」と思った。物語としては“休憩”に入る前のオレンスがカイロに帰還してくるシークエンスあたりから急激に面白いと感じた。序盤は叙情的な演出が多く、とにかく映像を味わって欲しいと思ってる。海辺でラクダにまたがって夕陽を眺めるオレンスを映したショットは、この上なく至福の瞬間だ。
10点(2002-04-02 11:05:56)
9.  ウェルカム・トゥ・サラエボ
私の中でマイケル・ウィンターボトム監督作の中で文句なしのベスト。ドキュメンタリー精神と淡々とした語り口から見い出されるメッセージ性は痛切で真に迫るものを感じさせます。この映画は平和な幸福を味わっている我々に対して「我々にできることをやってあげて、できるだけ彼らを幸せな方向へ導いてあげましょうよ」って、複雑な宗教観や歴史観なんかを通り越して訴えてきてる。それは我々の満ち足りた日常を批判するのではなく、目の前で人が殺されても「こんなの日常茶飯事」と思えてしまう戦渦の日常に警鐘を鳴らしている。解釈は色々あるとは思いますが、実に素晴らしい映画だと思います。
10点(2002-03-28 23:54:12)
10.  アラバマ物語
私も文句なしに素晴らしい映画だと思いました。法廷サスペンスとファミリー・ドラマを融合させたシナリオの妙。人種問題に対するメッセージ性も強く、ラストの在り方には強い問題提起性を感じさせる。名優グレゴリー・ペックも頼もしい父親像を几帳面な芝居で名演、監督のロバート・マリガンもベストワークではないだろうか?
10点(2002-03-26 14:34:42)
11.  太陽を盗んだ男
日本映画界の俊英・長谷川監督が放った異色エンターテイメント巨編。粗雑な演出もあることは否定しませんが、勢いのある長谷川監督のエネルギッシュな演出でそんな難点も吹き飛ばす。ジュリーの熱演も圧巻で、2時間20分以上もの長尺もアッという間に見せてくれる。正に日本映画界に大きな痕跡として残る、邦画アクションの金字塔。
10点(2002-03-23 22:50:34)
12.  未知との遭遇
この映画は他の映画とは比較にならない程、UFOや宇宙といった事象を優しく描いているんです。「2001年宇宙の旅」ほど人類の創世記まで話しをさかのぼったりしていないし、あそこまで哲学的な映画ではない。あまりに眩しく、美しいラストシーンを前に、しばらく会っていなかった母親と再会したかのような錯覚に陥った。スピルバーグといったら、「未知との遭遇」か「E.T.」...と言わすぐらい、この手の題材を描くのがキューブリックなんかより、よっぽど上手。文句なしの傑作。
10点(2002-03-12 17:36:22)(良:1票)
13.  草原の輝き(1961)
カメラに映る情景がまぶしい程の青春映画。名匠エリア・カザンが従来のクラシックなドラマに新風を入れるという作風で、物語の序盤から終盤まで新鮮味溢れる演出を施している。中でもN・ウッドは体を張った熱演で、一際光っている。ここまで上手にまとめた脚本が巧いせいか、ホロ苦いラストが名シーンになっていると思う。ただW・ベイティが高校生には見えない。
10点(2002-03-08 18:01:40)
14.  オーロラの彼方へ
タイムパラドックスを上手に利用した脚本がお見事としか言いようがなく、50年代の開放的なロックンロールに浸った親父を演じるD・クエイドの活躍も嬉しい。ファンタジーな作品ではあるが、それでいてサスペンスフルなテイストも上手に加味されている。この辺は作り手のセンスの良さかもしれない。爽やかな感動を生む、現代の寓話がここにある。
10点(2002-03-02 13:46:33)
15.  あの頃ペニー・レインと
適度な懐古主義で私はツボにハマった。フェイセズ、レッド・ツェッペリン、ザ・フー、ボブ・ディラン、ビーチボーイズ、ストーンズ、ビートルズ、エルトン・ジョン、クリーム、ジミ・ヘン、ブラック・サバス...あまりに有名なロック・アーティストたちがこのキラキラまぶしい70年代ロックンロールを支えていったと言っても過言ではない。もちろんプログレやパンクを否定するわけではない。だがそれ以前にロックの黄金期であると言われる60年代中期から72年にかけての素晴らしすぎるミュージック・シーンの余韻が残る1973年。主人公のウィリアム少年は記事を依頼された。だから彼に関わる人々は皆「ロックンロールは危機に瀕している」と言った。でもそんな危機に瀕していた時代が彼にとってはキラキラまぶしい時代であり、その輝きはいつまで経っても失われないという自己満足な面がある。私たちは当時のロック・カルチャーを自分に合ったカルチャーに置き換え、自分が一番印象強く残っている時代を思い出せばいいのです。そして忘れていた気持ちを取り戻そう。そうすれば「ロウソクの向こう側に“未来”が見える」のです。
10点(2002-02-25 18:41:36)(良:1票)
16.  Tommy/トミー
まぁ中身はあって無いような映画と言われれば、それは否定できないのですが、70年代という刺激的な時代だからこそ成し得た「体感映画」。ザ・フーのロック・オペラをイギリス映画界の鬼才ケン・ラッセルが映画化するということで、当時話題になった作品とのことだが、私は当時を生きていないのでよく分からない。でも、60年代後半から70年代にかけてのサイケデリックなムードや、ロックンロールに興味のある方は必見の作品と言えるだろう。今となっては偉大な存在になりすぎて、若年層に「彼はロック・ミュージシャンだった」と言っても信じてもらえないが、「キャプテン・ファンタスティック」でビルボード史上初めて初登場第1位を飾るなど正に神がかり的な活動を続けノリに乗っていたエルトン・ジョンが“ピンボールの魔術師”として出演しているほか、ハードロックの先駆者的存在であるクリームで活動し、今やブルース界の大物となったエリック・クラプトンが“モンロー教の教祖”として出演している。その他にも“麻薬の女王”としてティナ・ターナーが出演して、より退廃的なロックのムードを高揚する。全編ザ・フーの楽曲を主体にして物語を進めていくが、最終的にはメッセージ性の強い終わり方になっていて正しく芸術である。まだ感じていない人は、早めに感じておこう。もちろん万人受けする作品だとは思わないが。
10点(2002-02-23 21:05:36)(良:1票)
17.  郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942)
世界の名匠ルキノ・ビスコンティの驚くべきデビュー作。もはや60年前の作品ということもあり、フィルムの状態がかなり悪いが、それを抜きにして考えると半端じゃない勢いをもった作品であり、信じられないほどよく出来た作品である。これがデビュー作とはまったくの驚きである。J・ニコルソンのリメーク作も決して悪くはないのだが、芝居に頼りすぎたリメークよりも、しっかりとした主体性を持つ演出がある本作の方が素晴らしい。
10点(2002-02-18 22:35:24)
18.  ショーシャンクの空に
オーソドックスな映画が減りゆく90年代に生まれた正に奇跡的な名作。脚本、カメラ、演技、音楽と申し分なく、観ていて飽きさせない。太平洋の美しさ、T・ロビンスの繊細な演技、M・フリーマンの圧倒的な存在感。M・フリーマンのナレーションに頼りすぎなければ、完璧だと思う。
10点(2002-01-30 20:00:13)
19.  奇跡の海
最初に言うと、私は登場人物の行動に共感なんて、これっぽっちもしてません。でも何故だろう、胸に熱いものが込み上げてきた。トリアー監督独特の毒はあるけど、こんなに素晴らしい映画を手持ちカメラとデシタル処理された美しい風景描写で綴るなんて、トリアー監督にしかできない芸当だ。確かにヒロインの行動は不快に映るかもしれない。でもどうなのかな、序盤の遅れたヘリコプターから降りてくるヤンを待つ、ウェディングドレス姿のベスは瑞々しい魅力を持つ純真な女性だった。けど病床のヤンが言ったように「愛の力は偉大だ」によく表れる、やがてはベスは様々な男たちを誘惑し、関係を持つ。このヒロインにとってヤンとの愛が神様の実像だと思ってたんじゃないかな。当然、「愛人を作れ」と言ったヤンだって苦渋の選択だった。ツラい、本当に愛する女性にあんな事を言うなんて・・・。でもベスへの愛が強いゆえ、あんな事を言えたんだと思うな。ヤンとベスの愛の強さを神の存在の強さに象徴させて描いたトリアー監督の傑作だと思います、私は。
10点(2002-01-05 22:37:38)
20.  ハイ・フィデリティ
ごめんなさい私はロック好きなので、この点数を付けざるを得ないです。だって、序盤でエルトン・ジョンの「Crocodile Rock」を聞いた時点で、この映画の中身に乗らないわけがない。エルトンと言えば「Your Song」や「Goodbye Yellow Brick Road」あたりが挙がってきそうだけど、「Crocodile Rock」を使ってくれるとは色々な意味で感激。またグリーン・デイについて店員が語る影響されたバンドについての仮説など洋楽ファンなら聞き捨てならないエピソードがゴロゴロと転がっている。ディランにしたって「Tonight I'll be staying here」とか何ともツボを抑えた選曲だろうか。ただ、洋楽に興味ない立場で考えると、面白さが半減してしまうかもしれない。
10点(2001-12-16 23:32:49)
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