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カリプソさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  ホーホケキョ となりの山田くん
おじゃまんがの影響か、ずっと敬遠していた作品。しかし、今見たことが良かった。特に、ミヤコ蝶々さんの訥々としたナレーション(口調)の中に、言い知れぬ安心感を感じました。作画枚数を増やすことで得られる滑らかさも、4コマ特有の抽象化された画に輪郭を与えていて作品のテーマ性に合っていたと思う。そして矢野顕子さんの素晴しく暖かなテーマ曲や様々な形でさりげなく挿入される音楽もグッド。月光仮面の件が少し冗長すぎる感もあったが、気持ちはわからんでもない。全体としては4コマの持つ風情を生かしつつ、長編アニメーションとして、よくここまで仕上げきったなあと感心しました。
[DVD(邦画)] 8点(2009-01-31 15:08:23)
2.  東京兄妹 《ネタバレ》 
切ない。画もきれい。音楽もよい。でもなんだこのシュチュエーションは。「みゆき」のような展開をみせるのか、はたまた別の展開が用意されているのか期待してみていたが、ほとんど何も起こらなかった。生活感を出すためなのはわかるが、冒頭の無意味な妹の入浴シーンや緒方直人があの童顔で、ちゃぶ台の上の冷奴を瓶ビール片手につっついたりするもんだから余計に違和感が出る。若くして両親をなくした兄妹という設定はいいんだけど、昭和30年代の年季の入った夫婦のような佇まいはどうも馴染まない。その上、兄を想う特別な理由でもあるような献身的な妹がある日、男の元へ出てゆくのも解せない。行って戻ってでは市川監督らしくない。結婚を先延ばしにする兄への想い的なものがほしかった。ただ妹の心象変化として喫茶店でのシーンなどはうまさが光る。背筋をピンと伸ばした硬い姿勢から、ある時フッと背筋を崩す描写などは見事。細かいところでは市川監督らしさが覗えるのだが、ラストの展開といい、どうも腑に落ちないところも多い。話としては散漫とした印象は拭えません。やっぱり設定に無理があったのかな・・。情緒のある美しい画はまちがいないのだが。 
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-04-12 01:09:24)
3.  トキワ荘の青春 《ネタバレ》 
原案は読んでませんが、寺田ヒロオを中心に据えたのは市川監督らしいですね。そうすることでトキワ荘での劇的な変遷も、創明期の若い漫画家たちの同志的な繋がりもよく表現されていたと思います。そう手塚治虫が寺さんを晩飯に誘うプロローグ的なエピソードからトキワ荘の性格を形付け、それから始まる青春群像へすんなり誘ってくれます。出前に来た店員だけに演技させた描写も素晴らしく、優れた小説の情景描写のように全てを静かに物語れるカメラワークは秀逸です。人間模様もうまく表現されていて、成功と挫折だけではない尊厳までもしっかりと描かれています。自分の世界を確立していても時代に取り残されるように、漫画のもつ無限の可能性と子供の娯楽といった要素との葛藤も寺さんを透して見事に表現されています。様々なジャンルがある現在ならば、寺さんの作品にも居場所があったのではないでしょうか。ラストの後輩たちからの相撲の誘い。トキワ荘の軒先から通りまでを捉え続けたアングルの中で一心に相撲をとり続ける寺さんの汗と涙がとても良かった。静けさの中、丁寧に散りばめられたエピソード一つ一つとそれらを優しく包みこむ素晴らしい選曲も心に沁みました。唯一、サントラもDVDも発売されていないのが悔やまれます。
[ビデオ(邦画)] 9点(2008-03-22 18:24:59)
4.  つぐみ
牧瀬里穂はいい表情してますね~。感情豊かなツグミを見事に演じていたと思います。するどい目で睨みつける表情から一瞬で涙を流すシーンは感心しました。深刻になりそうだなと思ってもコロッと呆気ないくらいの展開を見せたり、まるでツグミの性格のような描写も面白かったです。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-03-01 03:03:11)
5.  愛を乞うひと 《ネタバレ》 
現在と過去を行き来するテーマ性のある話ではあるけれど、現在と過去とのギャップがありすぎて別の人物の物語を見ているようでした。これは幼少期が凄まじ過ぎるのもありますが、いかにも絵の具で書きましたという空に代表される背景セットの質感の違いも大きな要因になっているようです。現在の普通のロケーションに台湾の美しい街並みも織り交ぜるから余計にそう感じます。シリアスなドラマだけにもうちょっと何とかしてほしかったです。執拗な虐待シーンも目一杯暴れてはいるがプロレス的な甘さが目に付くし、どこかでアメとムチというか母の優しさが表現されていなければこのテーマが成立しません。髪をとかすシーンだけでは難しいと思いました。いきなり台湾へ飛んでたり、17才からが描けていなかったり、あげくは娘の忍者ばりの隠密行動といった演出には唖然とすると同時に、脚本にも疑問が残ります。それなりのテーマで望んではみたが、まとめきれずに全てが中途半端に終わったような、ただ原田美枝子だけが際立つ作品でした。
[ビデオ(邦画)] 4点(2008-03-01 00:46:48)
6.  ご挨拶
第1話。これは、バカヤロー系オムニバス作品の一節そのままです。タイトルの含みのある言葉が巻き起こすシニカルなドタバタコメディ。振り回される蟹江敬三が滑稽というだけの作品です。第3話は桃井かおりの初監督作品。不器用で投げやりな女の同窓会の前後で変わる微妙な気持ちを表した作品。個人的には可もなく不可もなくといった感じです。この2作品だけを見るとVHSのレンタルアップ品がAmazonあたりに1円で転がっているのも頷けるのですが、この「ご挨拶」という無名なオムニバス作品に第2話「佳代さん」があるだけで僕にとっては特別な価値を持つこととなる。この第2話は”キオスクのおばさん”と言う、とても地味な題材を主とし、ドキュメンタリーかと見まがうほどリアリティをもって作られています。古い木造アパートに一人生活する中年女性の悲哀とキオスクと部屋を往復する変わらぬ日々にささやかな希望を胸に抱く姿を市川流ともいえる情景を所々に差し込み淡々と映してゆく。高架の走る街の情景。木造アパートの暗い廊下。桜色の提灯。駅へ行き交う人々。キオスクでの仕事ぶりにも徹底したリアリズムが光る。次々にやってくる客を手際よく捌き、そこにいれば起こるであろう出来事を違和感なく演出する。例えば、大勢の客の大量の小銭が出入りするレジのカットの後に、石鹸で手を洗うカット。もうそういった小気味いいばかりの演出の数々に自然と満足度が上がる。そんな変わらぬ日々に小さな変化が起こるのだが、その変化に対する期待、嫉妬、戸惑いといった微かな心象の移り変わりを見事なまでに画で表現する。30分程度の短編だが充実度はかなり高い。そして最後にその心の葛藤を長まわしの“ご挨拶”でまとめ上げる。もう言うことはない。素晴らしいです。 
[ビデオ(邦画)] 6点(2007-12-03 22:51:11)
7.  黒猫・白猫
人間も動物もちょーノリノリ。ネコもブタもアヒルもヒツジもみんな生き生きしているし、葉巻を燻らすジイサンたちのなんと渋いことか。物語はゴチャゴチャで饒舌すぎるきらいもあるが、主人公が霞むほど、その他大勢すべてのキャラが強烈で飽きることない。やっぱり、この監督の作品は底抜けに楽しいぞい。ラストのHAPPY ENDの文字は監督のささやかな希望でしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2007-11-08 00:26:36)
8.  シックス・センス 《ネタバレ》 
あまりにオチが強調されすぎて、それだけの作品に思われがちだが、いいシーンもいくつかある。一つは少女の霊の願い(僕はオチより衝撃的だった)を聞き入れ、彼女の家を訪れるシーン。役目を終え、彼女の妹に「お姉ちゃんは君を守ったんだよ」と小さなぬいぐるみを渡すのを見て、ちょっと涙が出そうになりました。弱っているはずの顔が見えないのも良かったんじゃないかな。もう一つは事故で渋滞に巻き込まれた車内でのシーン。今まで言えなかった秘密をママに打ち明け、それがママとお婆ちゃんの互いに話せずにいた想い出へと繋がるシーンは素直に感動しました。この知り得ない話を知っているといった演出自体はよくあるんですけど、それが渋滞中の何気ない車内での出来事であるという点が、意外にもあっさりと自然な流れに感じられたのです。こういった演出を見ていると監督はもっと違う作品を作りたかったんじゃないかなと思えてくる。でも結局は、これらの感動的なシーンも壮大なオチの為の前振りに過ぎず、見終わると霞んでしまうんです。やっぱり興行の為にはしょうがないのかな。オスメント君は良かったんだけどね。 
[地上波(吹替)] 6点(2007-07-08 02:05:46)(良:1票)
9.  東京夜曲
蒸し暑さの和らいだ夜更けに網戸越しに聞こえる蛙の合唱をBGMに鑑賞した。退屈さを遥か通り越して、最高に心地良かった。もうここまでくるとストーリーはいらない。どのシーンの画も惚れ惚れするほどに美しい。その辺にあるような街角や店先を撮ってはいるのだけれど、構図の取り方に悉く唸らされる。それは溝口健二監督を想い出すほどですが、それ以上に市川監督の作品は光の使われ方が印象に残ります。芸術の域だと感じました。それにしても良い晩に見ることができて良かったです。
[DVD(邦画)] 9点(2007-07-01 01:38:56)
10.  大阪物語(1999) 《ネタバレ》 
大阪の映画として違和感なかった。背景もあんまり不自然(十三らへんまで飛んでたけど)なとこもなく演技も演出もごく自然な感じやった。東京の人間が大阪の雰囲気をここまで自然につくるとはなあ。プロやなあ。役者陣もうまかったし、少し淡い感じの画も映画の雰囲気にあってたし、忘れ難いシーンも一杯あったよ。中でも家族4人で川の字になって寝るとこは優しさ一杯で昔々を思い出し、西日を浴びた南港あたりの防波堤で涼しげな風にあたる若菜の横顔はとても美しかった。そして父を探しに寄ったバーでのシーン。大きな色眼鏡の奥から語り掛けてくるミヤコ蝶々の味のある声と奥の窓からカウンターへ差し込む光のあたり具合なんかは切なくなるほどにかっちょよく鳥肌が立つほど痺れた。しがらみの感じられへんほんまにええ『映画』や。市川準監督の画には一人スタンディングオベーションを捧げたい。
[ビデオ(邦画)] 9点(2007-06-17 03:58:12)(良:1票)
11.  紅の豚
「母をたずねて三千里」でもそうだったが背景や衣装や小物といったデザインや色使いが最高に魅力的。ブタの隠れ家、ボワイヤー砦のようなジーナの海上邸、ピッコロの工房と建築物までかっちょいい。やっぱり宮崎監督はイタリアを舞台にするといい味を出してくる。でも宮崎アニメって序盤から中盤に掛けては最高に面白いのに終盤からは優しい終わりかたに拘るのか勢いをなくすんだなあ。本作も悪い終わり方ではないんだがどうしても期待してしまう。かろうじて空と海と音楽に救われたって感じかな。アドリア海をバックに未来から回想するフィオのナレーションに続く“時には昔の話を”はとってもよかったんだけどね。贅沢かな・・。
[地上波(邦画)] 7点(2007-05-25 23:41:06)
12.  グレイスランド
ほんとに良かった。静かでスローで不思議な感覚・・。作品の世界にゆっくりと沈む。エルヴィスを知らない世代でも楽しめるだろう。かつてファンだったように・・・。"remember the god" 
[DVD(字幕)] 9点(2007-05-25 02:45:05)
13.  風、スローダウン
当時は紳助が監督すると聞いて正直「見るだけ損や」と思っていた。それから十数年、存在さえもすっかり忘れていたのだが昨晩、じめじめした暑さで眠れず、テレビを点けると始まるところだった。古さを感じるフィルムの中に今ではテレビでしょっちゅう見る連中の若かりし頃が映し出されていく。井筒監督の影もチラホラするのだが全編に漂う青臭いほどの青春群像は紳助の情熱そのものだと感じられた。効果的に使われる“季節のない季節”の切ないメロディーも鼻の奥がツーンとするほどに印象的。また青春映画を撮ってほしいと思った。
[地上波(邦画)] 7点(2007-05-06 17:26:21)
14.  ファウスト(1994)
たしかにあの操り人形は恐ろしい。滑稽さが余計に怖い。でもそれ以上に、人間の描写が怖い。特に顔のパーツや手足のアップはおぞましい。そう、食事中もおぞましい。この作品、もし子供の頃に見ていたら絶対、トラウマになってそうな気がする。でも表現力は凄いんだなぁ。
[DVD(字幕)] 8点(2007-04-21 18:21:24)
15.  ギャラクシー・クエスト
なんて夢のある作品なんだ。それにCG?何あれ?8年前ってこんなに技術あったっけ?ものすごくリアルで驚きました。ほんと脚本がいいんだろうね、こんなにバカバカしい話が整合性がきちんとあるおかげでサイコーにおもしろい。しかしラストの着陸のシーンは何人か死んでるはずだ。
[DVD(字幕)] 8点(2007-02-18 02:57:35)(笑:1票)
16.  ひめゆりの塔(1995)
もう12年前か。何故この作品を選んで見たのかは憶えていないが、見て良かったと思う。時の女優陣を使い、今井作品のようなリアリティは無くなってしまったが、この話は映像として語り継いでこそ重要な意味を持つのだと思う。もちろん、ただ作れば良いという訳ではないが。ひめゆりの塔という話の筋は多くの方はご存知であろう。それは過酷な戦場の中、追い詰められた人々が様々な思いを胸に無理な逃走や自決を選ぶという最後を辿る。降参し捕虜になることは恥という考えがあったからである。もちろん僕も、そういった予備知識を持って本作を見た訳だが、ある意味、裏切られることとなった。そのシーンでは「ひめゆりの塔」を見るときにかならず思うことが具現化される。実際にそのようなことがあったのかは知らないが僕は涙が止まらなかった。うん、それでいい、それでいんだと思った。一つの考えが支配していた時代だからこそ、このシーンには意味がある。こういう選択肢もあっていいはずだ。
[映画館(邦画)] 7点(2007-02-17 23:14:38)
17.  未来は今 《ネタバレ》 
全てアクの強い、ゆるキャラでそれが見事にはまっている。会議室の長机の上を走りダイブする社長、、ヘンテコな校歌を歌うノーヴィル、同僚と話ながら煙草をふかしクロスワードを答え高速タイプを打つ新聞記者のエイミー、ランチを奢らせようとするエイミーを対面から観察する男達、捨てられたフラフープを拾い無表情に使いこなす少年、おしゃべりなエレベーターボーイ、そしてブルーレター・・ともう洒落っ気たっぷりのコーエン兄弟作品なのです。どしようもないバカ映画だけど彼等にかかれば何故かカッチョイイいんだなあ。おちも良かったしね。ゴォーーーーーーイーグル!!
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-10 16:46:07)
18.  ビッグ・リボウスキ
流暢なメロディーに乗せて転がるタンブルウィードに、もう始めっからやられてしまいました。そのオープニングに違わず、本編も実に滑稽で、デュードを筆頭に愛すべきダメダメキャラクターのオンパレード。ほんと、出てくる人がみんな強烈な個性を発揮していて面白い。ジプシーキングス“ホテルカリフォルニア”にのせて登場する“ジーザス”ことタトゥーローなんか、その素性ともども最高に粋ななさけなさがありました。キューピーのような大家とか、執事を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンのデュードへの対応に苦慮する演技も絶品でした。グッドマンやブシェーミにいったてはもう本編でお楽しみください。兎にも角にも、コーエン兄弟独特のブラックなユーモアとジャンルに縛られないバーウェルの選曲にサイケでカントリーな映像美で彩られた最高に粋な男達の物語です。
[DVD(字幕)] 9点(2006-12-25 01:23:25)
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