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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ロスト・ボディ(2012) 《ネタバレ》 
面白かったです。 抑えた感じで淡々と進むミステリーが好きなので、とても楽しめました。  物語の中で語られているのに、姿を見せないキャラクターが作品のキーになる、、、こういったミステリーには良くあるケースで、この作品も同様でした、がストーリーが丁寧に作られているので、無理な唐突感も無かったです。  ラストが分かっていても、何回も観たくなる作品。
[DVD(吹替)] 8点(2023-09-23 22:38:14)
2.  プロジェクト・グーテンベルク 贋札王
いやー、とても面白かった。 所謂、容疑者の供述・回想ベースで物語が進むが実は・・・という形式の作品。 ここまで言えば、あらかたの想像はつくと思います。そう、その想像通りの展開です。 しかし、回想シーンでのアーロン・クォック演じるレイ、チョウ・ユンファ演じる「画家」のキャラクター・関係性、その他、偽札製造組織メンバーの描き方が素晴らしく、何の不自然さも感じさせず、だからこそラストの驚き・爽快感は格別でした。 この作品、ラストには2段階の驚きが用意されています。警察を欺いた事に目が行きがちですが、この作品で一番印象に残ったのは、レイの歪んだ哀れで悲しい人間性。回想シーンでも、やたらと元恋人の事が取り上げられていたのは、レイの彼女への哀しい執着が現れていたのかなと思いました。  最期に余談ですが、日本での本作プロモーションが、「チョウ・ユンファ、久々のガンアクション復活!」に偏っていたような気がして、確かのアクションシーンは迫力がありましたが、それ以上にドラマ自体が素晴らしく良かったのに少し勿体無かったとも思いました。
[DVD(吹替)] 9点(2023-01-05 16:01:59)
3.  去年の冬、きみと別れ 《ネタバレ》 
正直、ラスト7分間までの評価はせいぜいい5点程度でした。 重厚な扉に閉ざされた豪邸に住む狂人のカメラマンとその姉、そして実は共犯者だった記者。 これらの設定・描写がありきたりな安い漫画チック過ぎて、ストーリー・トリック自体は良いのに勿体無いな  と。  「でも、君の彼氏が化け物であってはならない。だから去年の冬君と別れ・・・・」 復讐の為に自分も狂人にならなければならない、でも恋人への純粋な想いを汚す訳にはいけない、だから決別する。 ラスト7分間の海辺のシーンで、主人公の亡き恋人への悲痛なまでに純粋な想い。 行き違いで別れてしまったけれど、それでもお互いの事を想い合っていた二人の事を想うととても切ない。 このラストシーンは本当に素晴らしかった。 してやったりの復讐劇の裏ではこの様な事があった、それをしっかり描いた事で作品の評価が格段に上がりました。
[DVD(邦画)] 9点(2022-09-13 11:32:46)
4.  カラスの親指 《ネタバレ》 
面白かったです。 この映画に限らず、映画批評で良く、「ツッコミどころが」とか「リアリティが無い」とか聞きますが、フィクション 作品は原作者なり脚本家なり監督なりが最終的に描きたい・伝えたい事があって、それに導くようにストーリーを作って いく訳だからそりゃご都合主義な部分も多々あるでしょう。要はその伝えたい事を観る側が受け取れるか、そしてどう 感じるか、それだけで良いと思います。 この作品では、余命僅かな元詐欺師が自分の過去を悔いて、過去に巻き込んでしまった人達を再生させるためにひと芝居 を打つ。そして皆前を向いて歩いて行く、再出発が出来る様になった。 その過程のトリックも面白かったし、温かい気持ちで伝えたい事を受け止められたと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2022-09-09 12:50:45)
5.  東京喰種 トーキョーグール 《ネタバレ》 
面白かったです。 勿論優秀な原作ありきですが、世界観を良く再現していたかと思います。 役者さんも良いです。 マイナス点は冗長的なアクションシーンと、過剰な感情表現でしょうか。 個人的意見ですが、清水さんはつくづく良い役者でしたね。
[DVD(邦画)] 7点(2022-07-11 10:36:32)
6.  THE GUILTY ギルティ(2018) 《ネタバレ》 
いや、作品の目新しさだけを語ってはいけないと思いますが、こういう作品に出会える嬉しくなります。 ほぼ通話のみの構成は「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」などもありましたがあちらはあくまで私事、こちらは人命が掛かっている緊張感溢れる展開。 途中で真相が分かった時「うわぁ。。。」と悲しい気持ちになりました。 おススメできる良作です。
[DVD(吹替)] 7点(2022-07-01 20:30:42)
7.  ザ・ギフト 《ネタバレ》 
所謂「復讐モノ」ですが、その中でもかなりおぞましい内容ですね。 凶器を振り回し襲ってくる方がまだマシで、これから一生苦しみ続ける地獄のような生活が待っている。 実際何をされたか・されていないのか、これを明確にしていない点がこの作品最大の評価ポイントですね。 ただし、サイモンの胸糞悪い振る舞いを見ていると同情もしたくなくなるけどね。
[DVD(吹替)] 7点(2022-07-01 11:59:01)
8.  ピエロがお前を嘲笑う 《ネタバレ》 
自分の理解力が無いのか、いまいち何がやりたかったのか物語の核が見えなかった。 最後の仕掛け単体ではまあまあ良かった。 映画の本筋に関係ないけど、この手の映画お決まりの、観てるだけで頭が悪くなりそうな素行の悪さ・どんちゃん騒ぎにウンザリ。
[DVD(吹替)] 4点(2022-06-28 12:35:50)
9.  マスカレード・ホテル 《ネタバレ》 
面白かったです。 木村さんはやはり華があり、スターですね。私は好きですね。 他の出演者で言えば、一部のテレビで良く見る俳優さんの演技が、テレビサイズのままで多少食傷気味。 純粋にミステリー・サスペンス作品として観た場合、最初の3つの事件が駆け足でしか紹介されていないので、この作品のキモである「2つの殺人の関連性を意識させない為の工作」のインパクトがあまり感じられませんでした。この辺りはもう少し丁寧な描写が欲しかった。 トータルで見て、楽しめたし良い作品だったと思います。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2022-06-17 21:01:32)
10.  目撃者 闇の中の瞳 《ネタバレ》 
この作品の様なサスペンス系映画は、良くも悪くも観る側にインパクトを与える為のトリックやどんでん返しの盛り込み合戦になっていて、若干食傷気味になっていました。そしてそれもかなり出尽くした感があります。 この作品にも多くのどんでん返しが盛り込まれていますが、それらは全く抵抗なく、且つひと時も気を抜く事も許さず、最後の一瞬まで釘付けにさせられました。 かなりグロイシーンもありますが、それ以上に「人間の恐ろしさ」というものを嫌というほど見せつけられた、その印象が強烈です。 主人公は社会的には成功した地位に納まりましたが、道を踏み外し真っ当な人間ではなくなってしまった。 映画のラスト、本の最後のページに書かれているという”本当に恐ろしい事”とは、「定価15台湾ドル」ではなく、「人間」または「人間の欲望」なんだろうな。
[DVD(吹替)] 9点(2021-11-18 14:16:46)
11.  キャッツ 《ネタバレ》 
劇団四季が大好きで、四季版のキャッツは何度も観劇しています。ですので物語の内容も理解している前提での評価になります。 映画化の話を聞いて楽しみにしていました、ビジュアルに愕然とし、最近まで避けてきましたが先日鑑賞しました。 鑑賞後の第一印象は、やはり物語・曲は本当に素晴らしいう事。加えて、舞台版では場面転換に制限があるところを、映像化の利点でその制限を取っ払い、猫それぞれの個性を最大限に引き出すステージ・演出を用意。舞台版では暗黙の了解で脳内補正していた事が見事にビジュアル化されていました。それにより新たな解釈・理解も深まった気がします(映画版オリジナルの演出もありましたが。)  総合的に食わず嫌いを後悔するほど良かったのですが、ここからはマイナスポイント。 世間で言われているビジュアルですが、それ程悪くは無い・・・・のですが、遠目から見ると多くの猫が同じに見え、加えて皆が身なりが綺麗過ぎて外見上の個性が希薄。似た様な猫がただ大勢で動いている様な場面が多く、物凄く平坦なイメージを受けました。舞台版とまでは言いませんがもう少し舞台衣装の様なビジュアルに寄せた方が良かったかと思います。 ただ、ソロパートがある猫、特にアスパラガス、スキンブルシャンクス、ミストフェリーズなどののビジュアルは本当に素晴らしく、キャラクターの魅力をより深堀り出来ていたと思います。舞台版では自信満々に踊りまくるミストフェリーズを気弱な性格にしたのも良かったと思います。  先にも言いましたが、もともとの物語・曲が良いのは前提ですが、それをベースに映画化で色々な挑戦をしたところ、舞台版のファンから見ても面白かったです。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-11-24 09:27:16)(良:1票)
12.  ドラフト・デイ 《ネタバレ》 
面白かったです。 自分はNFLが大好きで、話の中に出てくる色々なネタもある程度理解出来たし、カメオも楽しめました。 ブラウンズオーナーの「ディフェンスは水しぶきを上げない」などはクスリとさせられるし、アメリカプロスポーツのドライな面も良く描けていますね。 日本のプロスポーツとは異なり、NFLのドラフトは完全ウェーバー制度を採用し、且つその上でのトレードも可能であり、正に試合さながらの戦術合戦。 何が何でも近々で補強が必須なのか、各チームのポジションのウィークポイント、そしてチーム事情、それらが複雑に絡んだ情報戦でもあります。この映画はフィクションですが、その裏の攻防の雰囲気は遠からずこの様な感じなんでしょう。 日本ではあまり表に出てこないGMというポジションは「マネーボール」などでその役割が見れますが、並みの精神力では務まらない重責なんでしょうね。 最終的にハインズマンを獲得したほどの名QBでも、調査の結果浮かんできたその人格により指名をしなかったり、他の球団もそれに影響され指名を回避したり、多少の脚色はありますが、アスリートとはいえ「人」を選ぶという事に違いは無いというところがとても良かったと思います。 アメリカプロスポーツは、良い面も悪い面も素材の宝庫で、良い作品が多い。この作品もその代表の一つだと思います。
[DVD(吹替)] 9点(2020-06-01 18:37:10)
13.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
あくまで自称ですが、Queenファンの自分としては、彼らのストーリーは一応一通り知ってはいましたが、ここまで細かく再現された映像が見れる事は本当に感激しました。  私がこの映画で号泣に近い涙を流したシーンは2つ。  1つ目は、やはり「LIVE AID」。 実際のLIVE AIDの映像を観たことがある方なら分かると思いますが、半端ではない再現がされています。 フレディ入場後、ピアノ前の椅子へ着座するシーン、ピアノ上のカップの配置、そしてもちろんパフォーマンスの細部に至るまで、よくぞここまで徹底した仕事をしたもんだと驚きに近い感動を覚えました。字際のライブでのフレディは、まるで無邪気な子供の様に、歌う事を心から楽しんでいる様でしたが、映画でもその躍動感を感じる事が出来ました。 聞いたところによると、このシーン、映画では4曲披露でしたが、実際は6曲フルで撮影したそうで、後に何らかの形で見れる可能性もあるらしいです。  そして2つ目は、エンドロールの2曲目「The Show Must Go On」。 曲が流れて来た瞬間、思わす「ああ・・ここでか・・・・・」と無意識に声を漏らしてしまいました。 ご存知の通り、フレディにとってのQueenラストアルバムに収録されている曲。 この頃のフレディーは既に体力もかなり衰えいたそうですが、この曲の歌詞の通り、魂を捧げて素晴らしい歌唱を披露しています。正にこの映画のラストに相応しい。 このシーンの涙は感動の涙ではなく、悲しみの涙でした。  この時代に改めて、こんな素晴らしい映像を見せてくれた映画製作陣、俳優、そしてQueenに心から感謝したい。
[映画館(字幕)] 10点(2018-11-12 12:10:42)(良:1票)
14.  プレミアム・ラッシュ 《ネタバレ》 
チャイニーズマフィア、ロシアマフィア、ギャンブルに溺れる超悪徳警官 などなどてんこ盛りの非常に物騒な作品です。 悪徳警官はギャンブルの金をマフィアに借りたり、マフィアの手下を蹴り殺したり、金の為にワイリーを殺す事も何とも思っていません。 勿論、マフィアはマフィアで言わずもがな。密入国は行うわ、躊躇無く引き金を引きます。 こんな事をさらっと描いています。 重苦しいバイオレンス映画ならこんな事位当たり前ですが、この作品は若者の青春映画ばりにノリが非常に軽いです。 そこが物凄くアンバランスに感じられましたが、アメリカってこんな感じなんですかね(そんなはずは無いと思うが)?? 真偽は知りませんが、自転車の走行シーンが危険だ云々の理由で日本未公開になったという話を聞きましたが、それ以外にもヤバイ描写がいっぱいあると思うんですがね。。。  一転、自転車に関する描写は自転車好きにとってはとても面白く、これぞアメリカンメッセンジャーという感じで楽しめました。 この作品はやはり、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットがあってのもの。ヤバイ状況を飄々と切り抜ける姿は、あたかもアメコミヒーローの如く。ラブコメもアクションもシリアス作品も何でもこなす非常に多才で素晴らしい役者さんですよね。
[DVD(吹替)] 7点(2018-07-09 14:44:14)
15.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 
キャスティング良し。主役もヒロインも悪役もキャラ立ちしてる。  作品のテイストは、バイオレンスにも拘らずポップなのですが、主人公や取り巻く連中のバックボーン等々からハッピーエンドは無い、待つのは破滅的なラストになってしまうんだろうな~と少し暗い気持ちに。作中の台詞にもありましたが、主人公とヒロインが「ボニクラ」的終末に向かって悲しく暴走して行くんだろうな・・・と。  実際はヒロインを残して主人公が投降。その後仮釈放で、めでたくヒロインと再会。 数ある所謂「ゲッタウェイドライバー物」「逃避行物」の作品には珍しくライトでハッピーな終わり方でしたね。  「ボニクラ」的なラストにしても良かったかと思いましたが、この素敵な二人の若者にはこのラストの方がやはりお似合いですね。 それ程、この作品の登場人物は皆良く描かれているのがとても印象に残りました。この作品の売りでもあろうカーアクションよりも。
[DVD(字幕)] 8点(2018-07-06 15:55:14)
16.  DESTINY 鎌倉ものがたり 《ネタバレ》 
正直な話をすると、年末に時間があり、特に観たい作品が無く消去法で選んでしまったんですが・・・・もの凄く良かったです。 色々なエピソードが詰め込まれていますが、それが後々への伏線として上手く活かされていて、見事な構成。 鎌倉の街並みや、古い家々の映像はとてもノスタルジックで心地良い。  俳優人もこの作品の住人として全く違和感が無く、作品の世界観に浸る事が出来ました。  「こういう世界があったら行ってみたいな」と、年甲斐にも無く純粋な気持ちにさせてもらいました。
[映画館(邦画)] 8点(2018-01-16 15:32:10)
17.  オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 《ネタバレ》 
目新しく、結構好きなシチュエーション物でしたが、正直何も感じるものはありませんでした。 仕事に対する責任とか信念とか語っていますが、結局多くの人に迷惑かけている訳で、只の独りよがり以外の何者でもない。 せっかくの面白いシチュエーションなんだから、もっと波乱があっても良かったと思います。 ただ、この作品は、現実的なリアリティを重視していると思うので、どんでん返し的・非現実な要素を加えてしまうと、リアリティが損なわれてしまうので難しいとは思いますけどね。 もっと深い見方をして、良い評価をされている方もいらっしゃり、確かにそうかとも思うのですが、自分はそこまで至りませんでした。 でもトム・ハーディや電話の声だけ出演していた役者の方々の演技はとても良かったと思います。
[インターネット(字幕)] 4点(2017-12-06 10:22:47)
18.  トールマン 《ネタバレ》 
趣向を凝らしたサスペンス映画が溢れている昨今、正直それほどのインパクトはありませんでした。 主人公の素性があまり描かれていない事から、早い時点で主人公を疑う事は可能でしょう。   主人公は、実の親が子供の追跡を諦める為に、子供が死んだとしてその罪を一身に受ける。 単なる快楽目的や猟奇的誘拐事件ではなく、社会的背景がある本当の目的は読めませんでいた。
[DVD(字幕)] 6点(2016-01-06 11:42:21)
19.  クリード チャンプを継ぐ男 《ネタバレ》 
私はシリーズモノの作品の中で、ロッキーシリーズが一番好きです。そんな自分が観た感想です。 本作、主役はアポロの息子・・・とは言えロッキー寄りの話になるだろうなと思い鑑賞。  この作品は完全のアドニスの話でした。ロッキーという映画史に残る名作のアナザーストーリー的な作品。ロッキーの世界観は残しつつ、新たな主人公の人生にスポットライトを当てている。作品の構成自体はとても面白かった。ファイトシーンは歴代最高の迫力だし、その他の出演者のキャラクターも良い。各ボクサーのキャリアが字幕で表示されたりする点など、ロッキーシリーズには似合わない演出だけど、これは新たな作品なんだと感じさせられた。フィラデルフィアライダーの若者の演出も同様。また、音楽面でもロッキーのテーマなど一切使用しなかった事もある意味評価できる。そう、これはロッキーシリーズではない新たな作品なのだ。  賛否両論あるが、ロッキーの描き方、悪くは無いと思う。どんな超人的なボクサーであっても、やはり人間だし、病気にもかかる。 本作ではリンパ節の癌に蝕まれてしまう。抗癌治療でベットに横たわり、副作用で嘔吐し、毛髪が抜け、精気も失せてしまう。 時代は過ぎるのだという事を表している。だから新たな登場人物も出てくる。そんな状況も上手くストーリーに絡めて表現出来ている。  以上、ロッキーシリーズの後を継ぐ作品としてとても良い作品だったと思う。唯一点を除いては。 それは、主人公アドニスのバックボーン・感情が描ききれていない点である。察することは出来る、ただそれでは不足であるし、非常に勿体無い。上記の通り作品自体は素晴らしいのに、今ひとつ作品に感情移入出来ないのである。アドニスのセリフ「自分の存在が過ちでなかったと証明したい」、そう、これをもっと描いて欲しかった。アドニス自体が飄々とした性格なのは良いが、恵まれた生活を捨てて、ボクサーとして生きていく決意をしたからには、もっと強烈な感情表現があったはずである。  本当に惜しい、勿体無い。
[映画館(字幕)] 7点(2016-01-06 10:39:04)(良:1票)
20.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 《ネタバレ》 
ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグを新たなチームメンバーに加え、このシリーズは前作で新たな転機を迎えたと思います。 この2人の参入により、チーム内に役割・キャラ分担を与え、それがストーリー展開にも非常に有効に作用しています。 それに加え、「問題発生⇒対応策アリ⇒対応策実行」 のサイクルを繰り返し、スピーディー且つテンポ良くストーリーが進んでいきます。  本作は、上記がうまく定着して、とても面白い仕上がりになっています。  本作の内容に目を向けると、ショーン・ハリス演じるレーンは、非情でとても恐ろしい。本作の敵役はこうでなくてはいけません。 イーサン対レーンの最後の対決はちょっと拍子抜けしましたが、レーンからすればこれ以上無い屈辱に違いありません。これはこれで思わずニヤリと来る演出。 ラストのIMF新長官任命(?)のシーンは、見事なオチでした。  個人的感想ですが、現在、本作以上に新作発表の都度「観たい!」と思わせるアクション作品はありません。所謂「パターン物」かも知れませんが、今後何作作られてもずっと見続けたい作品です。 それは、単純にストーリー、アクション、制作費のスケールだけでなく、スタントを自ら行うトムの作品に掛ける想い、観客への期待に応え様とする姿が大きいと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2015-08-12 12:35:03)
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