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1.  ノルウェイの森 《ネタバレ》 
不思議な映画だった。小説は目で文字を起こし、読者の頭の中でイメージを膨らましてストーリーを自分で紡ぎ出す。対して、映画は映像と音によって目と耳でダイレクトに感じ、そこからストーリーを探し当てる。この映画は確かに小説で読んだときとはイメージが違うと感じる人が多いだろう。当たり前だ。読んだ人ひとりひとりに物語が存在しているのだから。私もあまり期待しないまま観て「ああ、やっぱりか・・」と当初は若干失望した。しかしそれ以後、頭の中でビートルズの「ノルウェイの森」のイントロ鳴りっぱなし。そして本編での印象的な映像が頭の中でフラッシュバックのようにリプレイしまくり。目で見た映像と耳で聴いたメロディが、私の頭の中で時間をかけてひとつの物語を形作る。スクリーンいっぱいに広がる緑色の草原。絶望的に悲しく、荒々しい冬の海。そして喧騒後のもの悲しい静寂を感じさせる、エンドロールで流れる主題歌のギターのカッティング。家に帰って小説読み返したら、新しい発見。映画で観たイメージが脳内補完された分ぐいぐい物語に引き込まれた。映画で一番印象的だったのがハツミさんとのレストランのシーン。途中からカメラはハツミさんに固定され、脇でワタナベやら永沢らがしゃべっても決してブレない。ハツミさんの目力に圧倒されドキドキした。物語の中でこのシーンが重要なのは、ハツミさんがこの物語で唯一「真っ当」な人物であるから。非「真っ当」なワタナベや永沢を前に純粋な正論を打つ。そんなハツミさんであるが、永沢を愛している。異端な永沢を愛してしまうハツミさんの不完全さが逆説的でもの悲しい。あと、この物語でのセックスは「死者の共有」の儀式であり、だから直子はあの晩でしか濡れなかった(キズキを共有)し、レイコさんはワタナベと寝たがった(直子を共有)。その辺の説明が足りなかったのが残念。50曲をギターで弾きまくるお葬式のシーンは入れてほしかったな。楽曲の権利の関係で無理なんだろうけど・・まあともかく、映画を観て改めてすごい物語だなあと思ったので7点献上。
[映画館(邦画)] 7点(2010-12-16 01:47:49)(良:2票)
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