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1.  TENET テネット 《ネタバレ》 
クリストファー・ノーラン監督の最新作(脚本も)。ずっと楽しみにしていたので、初日に鑑賞。  ノーラン監督作品に一貫しているテーマは「時間」。「メメント」(2000年)では10分間しか記憶が持続しない男を、「インセプション」(2010年)では多層構造になった「夢」の世界における異なる時間軸を、「インターステラー」(2014年)では相対性理論に基づく宇宙旅行の時間経過を、「ダンケルク」(2017年)では陸海空それぞれの時間軸をそれぞれ描いてみせたが、今回の「TENET」では逆行する時間がテーマとなっている。   本作もタイムトラベル物の一種と言えるが、タイムトラベルを扱った映画は数多い。また日本人の大半が慣れ親しんでいる「ドラえもん」も広義のタイムトラベル物である。日本人がタイムトラベル物との親和性が高いのは、「ドラえもん」の功績に他ならない。 そして過去や未来を行き来するタイムトラベルに加えて、「逆行」という要素も取り入れたのが、本作の最大の「売り」となっている。  全くの予備知識なしに鑑賞したのだが、とても一度の鑑賞ではこの凝りに凝ったプロットを理解するのは困難である。 本作におけるタイムトラベルの大前提は、「未来には行けないが、過去には戻れる」ということと、時間の流れに「順行」と「逆行」があり、それがパラレルワールド的に存在することである。 時間の逆行については素粒子物理学を理論的なバックボーンにしているようだが、正直、アインシュタイン物理学に忠実であった「インターステラー」と比較するとかなりご都合主義的な設定である。 逆行の世界では時計の針が逆に進むのはわかるとしても、言葉が逆にならないのがおかしいと感じてしまった。またエントロピーの関係で冷熱が逆転するというのが意味不明。ま、この辺りはネタバレになりそうだから、観てのお楽しみとしておく。  ノーラン監督は「007」シリーズのファンであり、いつか「007」を撮りたいと公言しているが、本作は全体に「007」を強く意識しているのがわかる。  ケネス・ブラナー演じる敵のボス、アンドレイ・セイターはヘリポート付きの大型クルーザーを所有。いかにも「007」に出てくる悪役然としているし、その妻のキャット(エリザベス・デビッキ)もどこかボンドガール的である。エリザベス・デビッキは191cmの超長身。男女を問わず本作の登場人物で一番背が高い。その女神然とした浮世離れしたビジュアルもこの作品に華を添えている。 ちなみに主演のジョン・デヴィッド・ワシントンはあのデンゼル・ワシントンの息子。元はプロアメリカンフットボール選手だったが、俳優としても今回の大抜擢、なかなか頑張っている。  舞台はインドから北欧にかけてめまぐるしく変わる。世界を股にかけるという感覚も何となく「007」との近似性を感じる。オスロの空港におけるアクションは本作の最大の見せ場の一つ。巨大なボーイング747ジャンボ機が空港ターミナルに突っ込むのだが、その747は「本物」を使用しているそうだ。本作の製作費は2億2500万ドルという巨額さだが、それもわかる気がする。 その他のアクションシーンにも力が入っている。高速道路上でのカーバトルはそれ自体が見応えがあるが、そこに「逆行」という要素も入る。新境地を開いたな。 タイムマシンとは劇中では呼ばれていないが、要するに未来の世界ではタイムマシンが発明されていて、それにより未来から人や武器が送り込まれている。この、「未来から敵がやって来る」というのは「ターミネーター」に近いものがある。 150分の長尺だが、途中ダラけることもなく、一気に最後まで見せる。  本作は一度では理解が困難である。まずは予備知識なしで一度鑑賞して、その後、自分なりに調べてから二度目を観ると新たな気づきがたくさんあるだろう。というわけで近いうちにまた観に行きたいと思う。その時は是非IMAXにしたい。
[映画館(字幕)] 8点(2020-09-19 13:56:50)
2.  2分の1の魔法
ディズニー/ピクサー最新作。日本語吹き替え版にての鑑賞である。 監督は、ダン・スキャンロン。   魔物たちが暮らす世界。かつては魔法の世界だったが、科学や技術が進化するに連れこの世界から魔法はほとんど姿を消してしまっていた。  エルフの少年イアン・ライトフットと、その兄バーリー。2人の父親ウィルデンはイアンが生まれる前に病気で死亡していた。彼はイアンの16歳の誕生日プレゼントとして、妻のローレルに魔法の杖と手紙を託していた。その手紙に記されていたのは、「死者を24時間だけ蘇らせる魔法」であった。杖を受け取ったイアンは早速呪文を唱えるが、失敗によりウィルデンの下半身のみ蘇らせてしまった。 イアンとバーリーは、タイムリミットの24時間以内にウィルデンを完全に復活させるために必要なアイテム「不死鳥の石」を手に入れるため、冒険に出るのだったが・・  イアン達の暮らす世界は現代のアメリカそのもの。ただそこに住んでいるのは人間ではなく、エルフ、キュクロプス、ミノタウルス、妖精等々の所謂「魔物」である。  ストーリーは単純明快。要するに「不死鳥の石」を手に入れるためのアドベンチャーゲーム的な内容となっている。だから、まずはお宝の場所を記した地図の入手からスタートする。地図を持っているのは、マンティコアという大きな羽根とサソリのような尾を持ったライオンの魔物である。そのマンティコアは今ではレストランを経営しているのだが、その辺りはなかなかよく出来ていて楽しめた。  お宝の地図を手に入れた2人は一路カラス山を目指す。途中、パトカーに止められたりするが、その婦人警官が同性愛者として描かれているので、国によっては本作の上映に物議を醸しているようだ。  2人は一歩一歩、お宝に近づいていくのだが、この辺りの展開はありきたりに思えた。もちろんディズニー/ピクサーの最新作なので、よく考えられており、ビジュアル的にも文句のつけようはないのだが、我々は「ドラクエ」や「FF」等のロールプレイングゲームを、主人公として散々プレイしてきているので、今更「映画」鑑賞という形でそれを追体験しても、退屈な感じがすることは仕方あるまい。  ちなみに英語版ではイアンの声は「スパイダーマン」のトム・ホランドが、バーリーの声は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のクリス・プラットがそれぞれ担当している。  さて「不死鳥の石」だが、実は意外な場所にあった。そして遂に父親を完全復活する瞬間がやってくる。ネタバレになるのでラストは書かないけど、なかなかいい余韻のエンディングであった。  ところで本作のテーマは「父と子の愛」のようでいて、実は違う。イアンとバーリーの兄弟の愛なのである。「アナ雪」が姉妹の愛を描いているのと好対照である。
[映画館(吹替)] 6点(2020-08-23 08:39:02)
3.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 
「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督によるファンタジー&コメディー。 予告編で面白そうだったので、公開初日に鑑賞。  舞台はイギリスの田舎町。ジャック・マリック(ヒメーシュ・パテル)は、幼なじみの親友エリー(リリー・ジェームズ)に支えられてシンガー・ソングライターとして活動しているが、全く売れず、夢を諦めかけていた。  そんなある日、世界規模で12秒間のブラックアウト(停電)が起こる。ちょうどその時にジャックは交通事故に遭うのだが、昏睡状態から覚めてみると、「ビートルズ」が存在しない世界になっていた。ビートルズの名曲を覚えているのは世界でジャック唯一人だけ。ジャックはそれを利用して、一躍大スターになるのだったが・・  なかなか面白い着想のストーリーである。原作があるのかオリジナル脚本なのかは知らないが、脚本を担当したリチャード・カーティスは、「Mr. ビーン」「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」等を手掛けた人である。  主演のヒメーシュ・パテルという俳優は初めて目にするが、歌のシーンは自分で歌っているのか吹き替えなのかは不明。ジャックは普段はスーパーの店員。相手役のエリーは数学教師という設定。  事故から回復した彼が友人たちを前にして、ギター弾き語りで「イエスタデイ」をやったところ、「何、この曲、素晴らしい!」的な反応を示したので、最初は揶揄われているのかと思ったジャックであったが、試しに「Beetles」をググってみると、「カブトムシ」としか出てこないことで、この世界には「ビートルズ」が存在しないことを知る。 ちなみに存在しないのは、「ビートルズ」だけではなくて、例えば、「コカコーラ」も存在しないのだ(「ペプシ」は存在する)。  さて、ジャックの記憶の中にしか存在しないビートルズの名曲の数々を、彼は次々に発表していく。ただし歌詞はうろ覚えの部分もある。ともあれ曲は次々にヒットとなり、ジャックは一躍時の人に。そして、有名シンガーのエド・シーランともコラボすることに。 何とエド・シーランが本人役で出ているのだ。彼、演技の方もなかなかのものである。 ジャックとシーランが即興曲で対決するシーンがいい。ジャックは、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」(The Long And Winding Road)を披露して完勝するのだが、負けたシーランが、「彼はモーツァルト。僕はサリエリだ。」と言うシーンが泣ける。  かくして栄光を掴んだジャックだったが、この手の話の常として、いいことは長く続かない。どうやらジャックの秘密を知っているらしい年配の男女が現れたのだ。この先どうなっていくのだろう?と観ている方の期待は高まるのだが、その期待は裏切られたとだけ言っておこう。そして終盤近く。ジャックは「ある人」に会いに行く。誰かはネタバレになるので書かないけど、なんかそのシーンを観て、急に白けた気持ちになってしまった。 ロマンス要素もあって、ジャックと幼馴染のエリーとの関係が親友から恋人に発展するのか?という話もあるのだが、正直、そんなことはどうでもいい感じだ。  着想は面白いのに、話としては上手く着地させられていなくてもったいない感じ。 予告編に騙されたかな?
[映画館(字幕)] 5点(2019-10-12 22:29:19)(良:1票)
4.  蜜蜂と遠雷 《ネタバレ》 
なかなかの意欲作であった。音楽特にピアノが好きな人には必見の一本。 3年に一度開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール(浜松国際ピアノコンクールがモデルになっている)。この大会の予選から本選の模様を、4人の若きピアニストを通じて描いている。  その4人とは。 栄伝亜夜(松岡茉優)20歳。かつて天才少女と呼ばれていたが、母の死をきっかけに活動を休止。今回7年ぶりの再起を期しての出場。 マサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィン)19歳。天才の評判高い。亜夜とは幼馴染。 風間塵(鈴鹿央士)16歳。ピアノの大家ホフマンに見いだされた無名の少年。強烈な才能を秘めている。 高島明石(松坂桃李)28歳。妻子持ちのサラリーマン。「生活者の音楽」を追求する。  話は単純。予選から本選を丁寧に追うだけだから。映画というよりは、ドキュメンタリー番組を観ているかのような気分になってくる。石川監督の演出は全体に丁寧に行われているが、多少余計な部分もある。僕が時に気になったのは、幻想的な馬のシーンと片桐はいり演じるクロークの女性。はっきり言って蛇足。  本作のテーマを一言で表すと「才能とは何か」だと思う。4人のピアニストのうち、高島だけは普通の人で、あとの3人は明らかに天才。両者を隔てる圧倒的な壁が存在するのだ。映画はその残酷な真実を突き付ける。それもあって、高島を演じる松阪桃李がとても良かった。本選に進むことが出来なかった彼がインタビューに答えるシーンがとても印象的。演奏部分以外では一番の見せ場だろう。  僕はクラシック音楽には疎いので、彼らの演奏する楽曲の知識も無いし、ピアノのテクニック的なこともわからない。が、演奏シーンは充分以上の見応えと聴き応えがあって、あたかも自分がコンサートホールの中にいるかのような錯覚を呼び覚ます。その意味では、映画鑑賞料金がかなりお得に思えてしまう。  主演の亜夜のピアノ演奏を担当したのは河村尚子である。メイキング的に言うと、もちろん河村の演奏は撮影前にすべて録音済であり、それに後付けする形で松岡茉優が亜夜という役を作っていくわけだが、今回も松岡茉優は安定した演技力を示した。 ただ亜夜と高島の2人は良いとして、あとの2人の人物設定がかなり珍妙なことに違和感を覚えた。マサルは原作では、日系三世のペルー人の母とフランス人の貴族の血筋の父を持つという設定になっているようだが、それだと刺賀にわかりづらいからか、映画の中では単に「アメリカ人」となっていた。風間塵は、父親が養蜂の仕事で欧州を転々としているという設定。タイトルの「蜜蜂」はここから来ているのだが、彼は経済的にかなり貧しいのか、ボロボロの靴を履いているのはともかく、自宅にピアノすらない。音の出ない木製鍵盤で練習しているのだ。こうなると天才というよりは宇宙人という気がしてくる。「巨人の星」みたいな昔のスポコンマンガみたいな設定だな・・
[映画館(邦画)] 8点(2019-10-05 17:19:36)(良:1票)
5.  テラフォーマーズ 《ネタバレ》 
「火星モノ」はSFの中の1ジャンルとして確立されており、アメリカ映画には多くの作品があるが、日本映画での「火星モノ」は極めて稀である。 この「テラフォーマズ」は、科学考証は一切無視して、娯楽というかギャグに徹しているのだが、その潔さが気持ちいい。要するに、「バカバカしいけど楽しめる」のだ。 だから、ちょっと甘いけど8点とした。同じ、「火星モノ」ということでは、マット・デイモン主演の「オデッセイ」よりもはるかに楽しめたと言っておく。 冒頭の地球のシーンは、「ブレードランナー」で描かれた2019年のロサンゼルスの描写そのもの。降り続く雨。空飛ぶパトカー。透明のレインコート。ビルの壁面をTVモニターにした宣伝広告等である。 10数人いる「バグズ2号」の乗組員たちは、いずれも地球で厄介な問題を起こした過去を持っている。皆、「スター・ウォーズ」のストームトゥルーパーみたいな白い宇宙服を着ているので、誰が誰だかを見分けるのが結構大変である。いかにも出演者が多過ぎるのであるが、そこは三池監督らしいサービス精神というか割り切りで、乗組員達はテラフォーマとの戦いでどんどん死んで、数が減っていくので、観ている方は、だんだん楽になってくる。 「ブレードランナー」と言ったが、それ以外にも、この作品は「エイリアン」、「スターシップ・トゥルーパーズ」等の影響が見られ、SF映画ファンを喜ばせてくれる。 ストーリーは序盤から適度なテンポで進むのだが、終盤、冗長に感じる部分がある。これは、三池作品によくある傾向だから、仕方無いのかもしれないが、ここをもうちょっと上手く編集して欲しかった。映像はチープな部分もあるが、敢えてやっていると思われるフシもあるし、ギャグテイストだから、これでいいだろう。尚、アイスランドでロケをしたそうだから、日本映画としてはかなり金も掛かっているはずである。
[映画館(邦画)] 8点(2016-04-29 22:22:22)
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